JP3483772B2 - 圧延機用スピンドル - Google Patents

圧延機用スピンドル

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延機の作業ロー
ルとこれを駆動する電動機との間に設けられる圧延機用
スピンドルに係わり、例えば、摩擦伝達機構を介し電動
機からの駆動トルクが伝達される場合に好適な圧延機用
スピンドルに関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯用圧延機は、上・下1対の作業ロー
ルを備えており、これら作業ロールの入側から導入され
る被圧延材を作業ロール間で減厚し、所定の厚さとして
出側から搬出する。これら作業ロールを回転させるため
の駆動力は、作業ロール自体に直接駆動トルクを入力す
るものや、これら作業ロールをそれぞれ支持する上・下
補強ロールに駆動トルクを入力しそれら補強ロールから
の駆動接線力として作業ロールに作用させるもの等があ
る。前者の作業ロール駆動の圧延機では、通常、これら
作業ロールは電動機の駆動力によって駆動される。すな
わち、電動機の駆動力が、電動機に接続された変速機に
おいて所定の割合で減速された後、スピンドルによって
相互の駆動軸の高さ方向の偏位を吸収しつつ作業ロール
に伝達される。
【0003】このようにスピンドルは、電動機と作業ロ
ールとの間に設けられ、電動機からの駆動トルクを作業
ロールへ伝達するものであるため、強度設計上、以下の
ことに留意することが必要である。
【0004】(1)疲労強度>常用最大トルクであるこ
と スピンドルは、圧延中において常時作用しうる駆動トル
クのうち最大のもの(=常用最大トルク)を連続的に伝
達可能な強度が必要である。すなわち、常用最大トルク
が繰り返し加わっても、各部品の寿命が十分大きく、半
永久的に破壊しないような疲労強度が必要である。通
常、過渡的なトルクに対する余裕をみて、例えば、 疲労許容トルク>常用最大トルク×125% … (式1) が必要とされている。
【0005】(2)降伏強度>トルク遮断設定トルクで
あること 鋼帯圧延用圧延機は、圧延中に種々の理由により突然鋼
帯が破断し上・下作業ロール間に鋼帯が絞り込み作業ロ
ールが瞬時に急停止する場合があるが、このとき電動機
は慣性によって回転し続けようとするため、作業ロール
と電動機との間のスピンドルに常用最大圧延トルクの数
倍もの過大なトルクが発生し、スピンドルの破断を招
く。
【0006】そこで、このような作業ロール急停止時に
もスピンドルに過大なトルクを作用させないように、電
動機とスピンドルの間にシャーピンを設けてトルクを遮
断する構造が従来より提唱されている。これを図5に示
す。図5は、従来の作業ロール駆動系の構造を表す概略
側面図であり、電動機101の駆動力が、電動機101
に接続された変速機(歯車機構を内蔵)102において
所定の割合で減速された後、上・下スピンドル103,
104によって高さ方向の偏位を吸収しつつ上・下作業
ロール105,106に伝達される。このとき、電動機
101と変速機102との間にシャーピン107が設け
られている。このシャーピン107は、変速機102及
び電動機101にそれぞれ接続された左・右フランジ1
08,109を接続するものであり、応力集中部として
の頚部107aを備えている。作業ロール105,10
6が急停止し過大なトルクが発生したときには、その過
大トルクでシャーピン107の頚部107aが瞬時に破
断することにより、電動機101とスピンドル103,
104との接続を遮断し、スピンドル103,104の
破断を防止する。
【0007】この場合、シャーピン107の頚部107
aの径を調整することによりその破断するときのトルク
遮断設定トルク(=破断設定トルク)を適宜設定するこ
とができる。例えば頚部107aを細くすればトルク遮
断設定トルクを低くすることができ、これによって、上
記作業ロール急停止時に電動機101の慣性力でスピン
ドル103,104に作用するトルクを低く抑え、スピ
ンドル103,104を保護することができる。反面、
シャーピン頚部107aをあまり細くすると、通常圧延
時の常用トルクで疲労折損し圧延が頻繁に中断すること
となるため、トルク遮断設定トルクは、シャーピン10
7の製造誤差等に対する余裕をみて、常用最大トルクの
350%程度に設定するのが一般的である。
【0008】このように設定すると、スピンドル10
3,104には、最大で、トルク遮断設定トルクにほぼ
等しいトルクすなわち常用最大トルクの350%程度の
トルクがたまに加わることとなる。したがって、スピン
ドル103,104は、このトルクに対し瞬時に降伏し
ないだけの降伏強度が要求されることとなる。通常、若
干の余裕をみて、例えば、 降伏許容トルク>常用最大トルク×450% … (式2) が必要とされている。
【0009】ここで、スピンドル103,104の強度
上最も問題となる最弱部は、スピンドル103,104
の両端部にそれぞれ設けられ、折れ曲がることのできる
機構を備えたクロスキッド部103A,103B及び1
04A,104Bである。その詳細構造を図6により説
明する。図6は、図5中VI−VI断面による横断面図であ
り、上スピンドル103の上作業ロール105側のクロ
スキッド部103Aを例に取ってその詳細断面構造を示
したものである。この図6及び前述の図5において、ク
ロスキッド部103Aは、上作業ロール105側の各部
品として、上作業ロール105に嵌合する小判カップリ
ング123と、この小判カップリング123にロール側
締め付けボルト115を介し固定された2つのロール側
ケース117,117とを備えており、また、反ロール
側の各部品として、中間軸124に中間軸側締め付けボ
ルトボルト116を介して固定された2つの中間軸側ケ
ース118,118を備えている。これらロール側ケー
ス117,117及び中間軸側ケース118,118に
対し、それぞれロール側軸受コロ113及び中間軸側軸
受コロ114を介し、十字丸棒状のクロスピン112が
回転自在に装着されており、これによって、中間軸12
4と小判カップリング123との軸線どうしが傾斜して
いても駆動力を円滑に伝達可能となっている。またこの
とき、クロスピン112のスラスト方向の支持のために
ロール側ケース117及び中間軸側ケース118にはそ
れぞれロール側ワッシャ119及び中間軸側ワッシャ1
20が設けられており、さらに各軸受に充填されている
グリースを封止するためにロール側ケース117及び中
間軸側ケース118にそれぞれロール側シール121及
び中間軸側シール122が設けられている。上記構成に
おいて、圧延トルクは、中間軸124から中間軸側ケー
ス118に伝達され、さらに中間軸側軸受コロ114を
介しクロスピン112に伝達される。そして、このクロ
スピン112からロール側軸受コロ113を介しロール
側ケース117に伝達され、さらに小判カップリング1
23に伝達される。なお、スピンドル103のもう一方
のクロスキッド部103Bについても同様の構造であ
り、圧延トルクは、変速機102から小判カップリング
136に伝達され、さらに変速機側ケース137→変速
機側軸受コロ(図示せず)→クロスピン138→中間軸
側軸受コロ(図示せず)→中間軸側ケース139→中間
軸124というように伝達される。また、スピンドル1
04のクロスキッド部104A,104Bについてもス
ピンドル103A,103Bと同様の構造である。以
下、これら4つのクロスキッド部103A,103B,
104A,104Bについて、スピンドル103のクロ
スキッド部103Aの説明のみとし、他の3つについて
は省略するが、それらについても同様である。
【0010】上記のようなクロスキッド部103Aの構
造において、上記(1)で述べたように、各部品は常用
最大トルクを連続して伝達できるだけの疲労強度を有す
ることが必要である。また、軸受コロ113,114は
スピンドル103全体の回転に合わせクロスピン112
の廻りをトルクを受けながら揺動回転するため、軸受コ
ロ113,114及びクロスピン112は軸受のように
有限寿命を持つことになる。このような背景のもと、ク
ロスキッド部103Aの強度上特に問題となるクロスピ
ン112、締め付けボルト115,116、及び軸受コ
ロ113,114に関し、クロスピン112及び締め付
けボルト115,116については前述した(式1)及
び(式2)の条件が必要とされている。すなわち、クロ
スピン112及び締め付けボルト115,116につい
て、 疲労許容トルク>常用最大トルク×125% … (式1) 降伏許容トルク>常用最大トルク×450% … (式2) 一方、軸受コロ113,114については、その寿命に
関し、次の条件が必要とされている。すなわち、 常用最大トルクにおける寿命>4000hr … (式3) 以上のような条件を満たすために、従来の標準的なスピ
ンドル103の仕様の一例としては、例えば常用最大ト
ルク13.2ton.m、べ一ス回転数250rpmの
場合で、図7におけるクロスピン112の径d=101
mm、締め付けボルト115,116のサイズB=40
mm、スピンドル103の外径(=ケース117,11
8の外径)D=410mm、軸受コロ113,114の
幅(径方向長さ)lW=75mm、クロスピン112中
心から軸受コロ113,114幅中心までの距離L=1
48mmとしている。この場合、図8に示すように、ク
ロスピン112及び締め付けボルト115,116の疲
労強度は常用最大トルクに対し概略250%〜300
%、降伏強度は概略450%〜490%となり、軸受コ
ロ113,114の常用最大トルクでの寿命は、概略
4,500hrとなる。ここで、クロスピン112及び
締め付けボルト115,116に必要な疲労強度は上記
(式1)より常用最大トルクの125%で、また必要な
降伏強度(図8中に必要降伏強度で示す。について
は後述)は上記(式2)より常用最大トルクの450%
である。また、軸受コロ113,114に必要な寿命は
上記(式3)より4000hrであるから、条件をいず
れも満たしていることがわかる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鋼帯用圧延
機においては、一般に、作業ロールのロール径が細いほ
ど、小さなシリンダ力で大きな圧下力を得られ、設備費
の低減を図れることが知られている。また、小径作業ロ
ールほど駆動トルクが小さくて済むため、操業費の低減
にも有効である。しかしながら、作業ロールを小径化す
るためには、上述したような作業ロール駆動方式でスピ
ンドルが作業ロールに連結される構造では、取り合いの
都合上(上・下作業ロールのみを小径化してもこれらに
連結される上・下スピンドルが接触してしまう)、スピ
ンドルの小径化が必須となる。したがって、スピンドル
を小径化することが、作業ロールの小径化を可能とし、
設備費や操業費の節減に役立つといえる。
【0012】そこで、スピンドルの小径化を図ることを
目的として、従来の設計思想に基づき、上記図6及び図
8に示した構造を相似形のまま小径化することが考えら
れる。この場合、その標準仕様は、前述した仕様をその
まま等比率で縮小することとなり、以下のようになる。
すなわち、常用最大トルク13.2ton.m、べ一ス
回転数250rpmのままで、図7におけるスピンドル
103の外径D=380mmに縮小したとすると、クロ
スピン112の径d=95mm、締め付けボルト11
5,116のサイズB=37mm、軸受コロ113,1
14の幅lW=69mm、クロスピン112中心から軸
受コロ113,114幅中心までの距離L=138mm
となる。この場合、図9に示すように、クロスピン11
2及び締め付けボルト115,116の疲労強度は常用
最大トルクに対し概略200%〜250%、降伏強度は
常用最大トルクに対し概略370%〜410%となり、
必要強度(図9中に必要降伏強度で示す。について
は後述)に対して未だ余裕がある。しかしながら、軸受
コロ113,114の常用最大トルクでの寿命は、概略
2,400hrと極端に少なくなって必要な寿命を大幅
に下回るため、実用に供すことはできない。したがっ
て、従来のスピンドル設計思想のままでは、スピンドル
103外径を410mmより大幅に細くすることは困難
である。
【0013】一方、近年、例えば特開平10−7140
9号公報記載のように、作業ロール急停止時にスピンド
ルに過大なトルクを作用させないもう一つの方法とし
て、変速機に上記した歯車機構を用いず摩擦伝達機構を
用いるものがある。このような構造の一例を図10及び
図11に示す。図10は、摩擦伝達機構を用いた作業ロ
ール駆動系の構造を表す概略側面図、図11は図10中
XI−XI断面による横断面である。これらはそれぞれ上記
図5及び図6に対応する図であり、図5及び図6と共通
の部分には同一の符号を付し説明を省略する。図10及
び図11において、図5及び図6に示した構造と異なる
のは、電動機101の回転数を作業ロール105,10
6の必要回転数に適合するように減速すると共にトルク
を上・下作業ロール105,106に分配する摩擦伝達
式変速機140を設けたことと、この摩擦伝達式変速機
140に電動機101のトルクを伝達するギヤーカップ
リング141を設けたことである。摩擦伝達式変速機は
入力ローラー142、下ローラー143、上ローラー1
44を備えており、これらのローラー142〜144
は、図示しない油圧シリンダの押し付け力により互いに
押し付けられている。入力ローラー142に入力された
電動機101からのトルクは、入力ローラー142から
下ローラー143へ両ローラーの押し付け力に伴う摩擦
力により伝達され、これによって下ローラー143に接
続された下スピンドル104へ下作業ロール106用ト
ルクが伝達される。そしてこのとき、下ローラー143
から上ローラー144へも両ローラーの押し付け力に伴
う摩擦力によってトルクが伝達され、これによって上ロ
ーラー144に接続された上スピンドル103へ上作業
ロール105用トルクが伝達されるようになっている。
通常圧延時には、上記したような上記ローラー142〜
144相互間に作用する摩擦力にて圧延トルクを伝達す
る。一方、上記したような作業ロール105,106急
停止時に電動機101の慣性力で過大トルクが作用する
と、瞬時に上記ローラー142〜144が互いに滑るこ
とでトルクの伝達を阻止し、かつその直後、油圧シリン
ダの押圧力を急減させてばねの付勢力によってローラー
142〜144の間を強制的に引き放し、トルク伝達を
完全に遮断するようになっている。
【0014】この場合、ローラー142〜144間の摩
擦係数はほぼ一定の値をとり一対のローラー間にある押
し付け力を加えた場合の伝達しうる最大許容伝達トルク
はほぼ一義的に決定されることが知られている。そのた
め、前述したシャーピン方式と同様、油圧シリンダへ導
く圧油圧力を調整し油圧シリンダの押圧力を制御するこ
とによりその摩擦によるトルク伝達を停止させる(滑り
始める)トルク遮断設定トルク(=最大許容伝達トル
ク)を適宜設定することができる。このトルク遮断設定
トルクを常用最大トルクより少ししか大きくない値に設
定すると、摩擦係数の変動により通常圧延中にローラー
142〜144がスリップし、圧延トルクを伝達できず
圧延に支障をきたす。これを防止するため、トルク遮断
設定トルクは摩擦伝達の安定性を見込み設定する必要が
あり、常用最大トルクの150%程度に設定するのが一
般的である。この値は、シャーピン方式の350%に比
べると非常に小さいが、それは以下の理由による。シャ
ーピン方式では、シャーピン107という部材自体の破
壊によってトルク伝達を遮断するため、既述したシャー
ピン107の製造誤差等、ばらつきを多くみなければな
らないが、摩擦伝達方式では、部材の破壊でなく、部材
間の滑りによってトルク伝達を遮断するため、ばらつき
が少ないためである。
【0015】このように設定すると、スピンドル10
3,104には、最大で、トルク遮断設定トルクにほぼ
等しいトルクすなわち常用最大トルクの150%程度の
トルクがたまに加わることとなるので、スピンドル10
3,104は、このトルクに対し瞬時に降伏しないだけ
の降伏強度があれば足り、通常、若干の余裕をみて、例
えば、 降伏許容トルク>常用最大トルク×190% … (式4) があればよい。
【0016】このように摩擦伝達式変速機を用いる場
合、上記(式4)のように降伏許容トルクに関する条件
が変わるため、先に考慮したクロスピン112、締め付
けボルト115,116、及び軸受コロ113,114
に関する各条件は、クロスピン112及び締め付けボル
ト115,116について、 疲労許容トルク>常用最大トルク×125% … (式1) 降伏許容トルク>常用最大トルク×190% … (式4) 軸受コロ113,114について、 常用最大トルクにおける寿命>4000hr … (式3) となる。
【0017】ここで、先に説明した図8に戻り、従来の
標準的なスピンドル103の仕様について再検討する
と、前述の(式2)で規定されていた必要降伏強度
は、摩擦伝達方式によれば上記(式4)で規定される必
要降伏強度で足りることとなるため、降伏強度に不必
要に大きな余裕(=無駄な余裕)があることがわかる。
これは、既に上述したように、従来のスピンドルが過大
トルク遮断機構としてシャーピン方式を念頭において設
計されているためである。従って、摩擦伝達方式による
過大トルク遮断機構を採用するとともに、これに合わせ
て各部寸法を最適化して上記の無駄をなくせば、結果と
して、スピンドルの小径化を図れる可能性がある。しか
しながら、従来、そのような試みを企てた技術思想は存
在しなかった。
【0018】なお、以上は作業ロール小径化のニーズが
あるという背景のもと、作業ロール駆動方式の圧延機に
適用される場合を例にとって説明したが、他のロール、
例えば補強ロール駆動方式の圧延機に適用されるスピン
ドルの場合も、種々の事情によりスピンドルの小径化を
図りたい場合はありうる。
【0019】本発明の目的は、トルク遮断設定トルクを
低い値に設定できるトルク伝達方式が適用される圧延機
用スピンドルにおいて、軸受コロの所定寿命を確保しつ
つ、クロスピン及び締め付けボルトの疲労強度及び降伏
強度の無駄をなくして寸法を最適化し、小径化を図れる
構成を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、過大トルク遮断機構としての摩擦
伝達式変速機を介し電動機から伝達された駆動力、或い
は、過大トルク遮断機構としての油圧により発生する締
め付けトルクを利用した手段及び歯車機構内蔵変速機を
介し電動機から伝達された駆動力を用いて上・下1対の
被駆動ロールを駆動する圧延機の前記駆動力の伝達経路
上に設けられ、中間軸と、この中間軸の両端部にそれぞ
れ設けられたクロスキッド部とを有し、かつ、前記クロ
スキッド部は、前記中間軸に第1の締め付けボルトを介
し固定された第1のケースと、この第1のケースに第1
の軸受コロを介し回転自在に装着されたクロスピンと、
このクロスピンを第2の軸受コロを介し回転自在に支持
する第2のケースと、この第2のケースを反中間軸側部
材に固定する第2の締め付けボルトとを備えた圧延機用
スピンドルにおいて、前記クロスピンの径をd、前記第
1及び第2の軸受コロの幅をlW、前記クロスピンの中
心から前記第1及び第2の軸受コロの幅方向中心までの
距離をL、前記第1及び第2のケースの径をDとしたと
き、d・lW・L/D3>0.018となるように構成す
る。従来の標準的なスピンドルの仕様において相似形の
まま小径化を図ると、クロスピン及び第1及び第2の締
め付けボルトの降伏強度が摩擦伝達方式への適用時の必
要降伏強度に対しまだ余裕がある一方、第1及び第2の
軸受コロの寿命が必要寿命より大幅に小さくなる。ここ
で、第1及び第2の軸受コロの寿命は、クロスピンの径
dと、第1及び第2の軸受コロの幅lWと、クロスピン
の中心から第1及び第2の軸受コロの幅方向中心までの
距離Lとの積であるd・lW・Lの値に比例することを
見いだした。したがって、第1及び第2の軸受コロの寿
命を向上し従来と同程度の値を確保するには、クロスピ
ンの径d、第1及び第2の軸受コロの幅lW、クロスピ
ン・第1及び第2の軸受コロの中心間距離Lのいずれか
を大きくすれば良い。通常、クロスキッド部において
は、十字丸棒状のクロスピンの4方向に突出した丸棒部
を第1及び第2のケース内に径方向に配置された第1及
び第2軸受コロでそれぞれ支持する。したがって、各ケ
ースは、横断面形状が略(1/4)円形であり、その周
方向中央部に軸受コロが配置されてクロスピンの対応す
る丸棒部を抱え込む一方、その軸受コロの周方向両側2
箇所に軸方向に締め付けボルトが配置される格好とな
る。このように限られたスペースに各部品が配置される
関係上、クロスピンの径d、第1及び第2の軸受コロの
幅lW、及びクロスピン・第1及び第2の軸受コロの中
心間距離Lのうちいずれかを大きくするためには、その
大きくするもの以外の寸法を小さくしなければならな
い。ここで、前述したように、クロスピン及び第1及び
第2の締め付けボルトの降伏強度はまだ必要降伏強度に
対し余裕があることから、クロスピンの径d及び締め付
けボルトのサイズ(ボルト径)Bのいずれかを小さくす
ることが考えられる。クロスピンの径dを小さくする場
合、d・lW・Lを大きくするためには第1及び第2の
軸受コロの幅lWやクロスピン・第1及び第2の軸受コ
ロの中心間距離Lを大きくしなければならない。しか
し、これらlWやLはいずれも径方向の大きさに直接関
係する寸法であるため、スピンドルの小径化を図る場合
にはこれらを大きくするのは困難である。したがって、
締め付けボルトのサイズBを小さくすればよい。このと
き、上記のようにLWやLは大きくするのは困難である
ため、クロスピンの径dを大きくしてd・lW・Lを大
きくすればよい。以上のように、締め付けボルトサイズ
Bの必要降伏強度までの余裕を利用してこのボルトサイ
ズBを小さくし、これによってクロスピンの径dを大き
くする。これにより、d・lW・Lの値を大きくできる
ので、第1及び第2軸受コロの寿命を向上することがで
きる。具体的には、第1及び第2のケースの径Dを無次
元化パラメータとして、d・lW・L/D3を従来構造よ
りも大きいd・lW・L/D3>0.018とすることに
より、従来と同程度の第1及び第2軸受コロの必要寿命
を確保しつつスピンドルを小径化し、小径スピンドルの
実用化を図ることができる。特に、作業ロールを駆動す
る場合にはスピンドルの小径化によってはじめて作業ロ
ールの小径化が可能となるため、設備費や操業費の節減
の点で有効である。なお、上記のように過大トルク遮断
機構として摩擦伝達式変速機を設けた場合には限られ
ず、過大トルク遮断機構として油圧により発生する締め
付けトルクを利用した公知の手段を用い、変速機として
歯車機構内蔵変速機を用いてもよい。この場合、トルク
遮断設定トルクは、上記摩擦伝達方式と同様、常用最大
トルクの150%程度に設定するのが一般的であるた
め、上記原理がそのまま適用できる。したがって、上記
の条件を満たすようにスピンドルを構成することで、上
記同様の効果を得るものである。
【0021】(2)また上記目的を達成するために、本
発明は、過大トルク遮断機構としての摩擦伝達式変速機
を介し電動機から伝達された駆動力、或いは、過大トル
ク遮断機構としての油圧により発生する締め付けトルク
を利用した手段及び歯車機構内蔵変速機を介し電動機か
ら伝達された駆動力を用いて上・下1対の作業ロールを
駆動する圧延機の前記駆動力の伝達経路上に設けられ、
中間軸と、この中間軸の両端部にそれぞれ設けられたク
ロスキッド部とを有し、かつ、前記クロスキッド部は、
前記中間軸に第1の締め付けボルトを介し固定された第
1のケースと、この第1のケースに第1の軸受コロを介
し回転自在に装着されたクロスピンと、このクロスピン
を第2の軸受コロを介し回転自在に支持する第2のケー
スと、この第2のケースを反中間軸側部材に固定する第
2の締め付けボルトとを備えた圧延機用スピンドルにお
いて、前記クロスピンの径をd、前記第1及び第2の軸
受コロの幅をlW、前記クロスピンの中心から前記第1
及び第2の軸受コロの幅方向中心までの距離をL、前記
第1及び第2のケースの径をDとしたとき、d・lW・
L/D3>0.018となるように構成する。
【0022】(3)さらに上記目的を達成するために、
本発明は、過大トルク遮断機構としての摩擦伝達式変速
機を介し電動機から伝達された駆動力、或いは、過大ト
ルク遮断機構としての油圧により発生する締め付けトル
クを利用した手段及び歯車機構内蔵変速機を介し電動機
から伝達された駆動力を用いて上・下1対の被駆動ロー
ルを駆動する圧延機の前記駆動力の伝達経路上に設けら
れ、中間軸と、この中間軸の両端部にそれぞれ設けられ
たクロスキッド部とを有し、かつ、前記クロスキッド部
は、前記中間軸に第1の締め付けボルトを介し固定され
た第1のケースと、この第1のケースに第1の軸受コロ
介し回転自在に装着されたクロスピンと、このクロスピ
ンを第2の軸受コロを介し回転自在に支持する第2のケ
ースと、この第2のケースを反中間軸側部材に固定する
第2の締め付けボルトとを備えた圧延機用スピンドルに
おいて、前記クロスピンの径をd、前記第1及び第2の
ケースの径をDとしたとき、0.40>d/D>0.2
7となるように構成する。クロスキッド部では、限られ
たスペースに各部品が配置される関係上、クロスピンの
径dを大きくする場合には、その大きくするもの以外、
典型的には第1及び第2の締め付けボルトのサイズBを
小さくすることとなる。したがって、クロスピンの径d
をある所定値より大きくすることで、実質的に締め付け
ボルトのサイズBをある所定値より小さくすることがで
きる。これにより、締め付けボルトの必要降伏強度まで
の余裕を利用しつつd・lW・Lの値を大きくし、第1
及び第2軸受コロの寿命を向上することができる。具体
的には、第1及び第2のケースの径Dを無次元化パラメ
ータとして、d/Dを従来構造よりも大きいd/D>
0.27とする。但し、クロスピンの径dをあまり大き
くし過ぎると、締め付けボルトサイズBのみならず第1
及び第2の軸受コロの幅lWやクロスピン・第1及び第
2の軸受コロの中心間距離Lまで小さくなることとなっ
て逆に軸受コロ寿命の低下を招くので、d/D<0.4
0と上限を定めることでこれを防止することができる。
以上により、従来と同程度の第1及び第2軸受コロの必
要寿命を確保しつつスピンドルを小径化し、小径スピン
ドルの実用化を図ることができる。
【0023】(4)また上記目的を達成するために、本
発明は、過大トルク遮断機構としての摩擦伝達式変速機
を介し電動機から伝達された駆動力、或いは、過大トル
ク遮断機構としての油圧により発生する締め付けトルク
を利用した手段及び歯車機構内蔵変速機を介し電動機か
ら伝達された駆動力を用いて上・下1対の作業ロールを
駆動する圧延機の前記駆動力の伝達経路上に設けられ、
中間軸と、この中間軸の両端部にそれぞれ設けられたク
ロスキッド部とを有し、かつ、前記クロスキッド部は、
前記中間軸に第1の締め付けボルトを介し固定された第
1のケースと、この第1のケースに第1の軸受コロを介
し回転自在に装着されたクロスピンと、このクロスピン
を第2の軸受コロを介し回転自在に支持する第2のケー
スと、この第2のケースを反中間軸側部材に固定する第
2の締め付けボルトとを備えた圧延機用スピンドルにお
いて、前記クロスピンの径をd、前記第1及び第2のケ
ースの径をDとしたとき、0.40>d/D>0.27
となるように構成する。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を、図面を参
照しつつ説明する。本実施形態は、摩擦伝達方式による
過大トルク遮断機構を採用するとともに、前述した従来
の標準的なスピンドル103の仕様において、軸受コロ
113,114の所定寿命を確保しつつ降伏強度の無駄
な余裕をなくして各部品の寸法を最適化し、スピンドル
の小径化を図るものである。
【0025】以下、本発明の原理及び詳細構成につい
て、以下順次説明する。
【0026】(1)従来の標準仕様(外径D=410m
m) 図8を用いて前述したように、従来の標準的なスピンド
ル103の仕様は、例えば、常用最大トルク13.2t
on.m、べ一ス回転数250rpmの条件で、スピン
ドル103の外径D=410mm、クロスピン112の
径d=101mm(スピンドル103の外径Dとの比率
d/D≒0.25、以下同様)、締め付けボルト11
5,116のサイズB=40mm、軸受コロ113,1
14の幅lW=75mm(lW/D≒0.18)、クロス
ピン112中心から軸受コロ113,114幅中心まで
の距離L=148mm(L/D≒0.36)となってい
る。そしてこの場合、クロスピン112及び締め付けボ
ルト115,116の疲労強度は常用最大トルクに対し
概略250%〜300%、降伏強度は概略450%〜4
90%となり、軸受コロ113,114の常用最大トル
クでの寿命は、概略4,500hrとなる。ここで、前
述したように、クロスピン112及び締め付けボルト1
15,116に必要な疲労強度は常用最大トルクの12
5%で、また必要な降伏強度(図8中の必要降伏強度
)は常用最大トルクの190%である。また、軸受コ
ロ113,114に必要な寿命は4000hrであるか
ら、条件をいずれも満たしている。しかし、前述したよ
うな前提とする過大トルク遮断機構の方式の差に基づ
き、降伏強度に不必要に大きな余裕(=無駄な余裕)が
ある。
【0027】(2)従来の標準仕様で小径化を図った場
合(外径D=380mm) 図9を用いて前述したように、上記(1)の従来の標準
的なスピンドル103の仕様において相似形のまま小径
化を図り、スピンドル103の外径D=380mmにし
た場合、常用最大トルク13.2ton.m、べ一ス回
転数250rpmの条件で、クロスピン112の径d=
95mm(d/D=0.25)、締め付けボルト11
5,116のサイズB=37mm、軸受コロ113,1
14の幅lW=69mm(lW/D≒0.18)、クロス
ピン112中心から軸受コロ113,114幅中心まで
の距離L=138mm(L/D≒0.36)となる。そ
してこの場合、クロスピン112及び締め付けボルト1
15,116の疲労強度は常用最大トルクに対し概略2
00%〜250%、降伏強度は概略370%〜410%
となって必要強度に対して未だ余裕がある。しかし、軸
受コロ113,114の常用最大トルクでの寿命は、概
略2,400hrと極端に少なくなって必要な寿命を大
幅に下回り、実用に供すことはできない。
【0028】(3)本発明の考え方 上記(2)で述べたように、従来の標準的なスピンドル
の仕様において相似形のまま小径化を図ると、クロスピ
ン112及び締め付けボルト115,116の降伏強度
が摩擦伝達方式への適用時の必要降伏強度に対しまだ余
裕がある一方、軸受コロ113,114の寿命が必要寿
命より大幅に小さくなる。そこでまず、この軸受コロ1
13,114の寿命を向上させる必要がある。
【0029】(3−A)軸受寿命を決定する要素 軸受コロ113,114の接触面の最大応力(ヘルツ面
圧)Pmaxは、例えば、「材料力学」(鵜戸口ほか著、
裳華房)410ページに記載されているように、以下の
式で表される。 Pmax=0.59√{P’・E(d+d’)/(d・d’)}…(式5) 但し、P’はクロスピン112から軸受コロ113,1
14の受ける単位長さあたりの荷重(線圧)、Eはヤン
グ率、dはクロスピン112の径、d’は軸受コロ11
3,114の径である。
【0030】ここで、線圧P’は、荷重をP、軸受コロ
113,114の幅lWを用いて、 P’=P/lW で表されるから、上記(式5)は、 Pmax=0.59√{P・E(d+d’)/lW・d・d’}…(式6) となり、さらに、PはトルクT及びクロスピン112・
軸受コロ113,114中心間距離Lを用いてP=T/
Lで表されるから、 Pmax=0.59√{T・E(d+d’)/lW・L・d・d’}…(式7) となる。
【0031】ここで、軸受コロ113,114の寿命L
hはヘルツ面圧Pmaxが小さくなるほど大きくなるが、上
記(式7)よりd・lW・Lが大きくなるほどヘルツ面
圧Pmaxが小さくなることから、d・lW・Lが大きくな
るほどこれに比例して軸受コロ113,114の寿命L
hが大きくなることがわかった。これは、同一トルクで
はLが大きいほど軸受コロ13,114に作用する力は
小さく、軸受コロ113,114の幅IWが広いほどま
たクロスピン112の径ddが大きいほど軸受コロ11
3,114の面圧が小さくなり、寿命LHが大きくなる
ことからもわかる。
【0032】(3−B)d・lW・Lを大きくする手法 上記(3−A)より、軸受コロ113,114の寿命L
hを大きくするためには、d・lW・Lを大きくすればよ
いことがわかった。そのためには、クロスピン112の
径d、軸受コロ113,114の幅lW、クロスピン1
12・軸受コロ113,114の中心間距離Lのうちい
ずれかを大きくすれば良い。ところで、クロスキッド部
103Aにおいては、前述したように限られたスペース
に各部品が配置される関係上、クロスピンの径d、軸受
コロ113,114の幅lW、及びクロスピン112・
軸受コロ113,114の中心間距離Lのうちいずれか
を大きくするためには、その大きくするもの以外の寸法
を小さくしなければならない。ここで、図9を用いて前
述したように、クロスピン112及び締め付けボルト1
15,116の降伏強度はまだ必要降伏強度(図9中必
要降伏強度)に対し余裕があることから、クロスピン
112の径d及び締め付けボルトのサイズBのいずれか
を小さくすることが考えられる。クロスピン112の径
dを小さくする場合、d・lW・Lを大きくするために
は軸受コロ113,114の幅lWやクロスピン112
・軸受コロ113,114の中心間距離Lを大きくしな
ければならない。しかし、これらlWやLはいずれも径
方向の大きさに直接関係する寸法であるため、スピンド
ル103の小径化を図る場合にはこれらを大きくするの
は困難である。したがって、締め付けボルト115,1
16のサイズBを小さくすればよい。このとき、上記の
ようにLWやLは大きくするのは困難であるため、クロ
スピン112の径dを大きくしてd・lW・Lを大きく
すればよい。
【0033】(3−C)d・lW・Lによる軸受コロ寿
命の変化 本願発明者等は、上記(3−A)(3−B)で得られた
知見を確認するために、クロスピン112の径d、軸受
コロ113,114の幅lW、軸受コロ113,114
中心間距離Lを種々変えたときの軸受コロ113,11
4の寿命Lhについて解析を行い、図2に示す結果を得
た。解析条件は、スピンドル103の外径D=380m
m、常用最大トルク13.2ton.m、べ一ス回転数
250rpmとした。なお、横軸には軸受コロ113,
114の幅lWをとり、縦軸に軸受コロ113,114
の寿命をとって表している。図中、4つの直線はそれぞ
れクロスピン112の径d=125mm、120mm、
95mm、80mmの場合を示している。また、前述し
たように、クロスキッド部103Aは、限られた狭いス
ペースに各部品を配置する構造上、各直線上において、
lWの値が増加するにつれてクロスピン112中心から
軸受コロ113,114幅中心までの距離Lは減少して
いる。しかしながら、各直線上において、軸受コロ11
3,114の幅lWが大きくなるほどd・lW・Lの値は
大きくなっており、そしてこのd・lW・Lが大きくな
るほど軸受コロ113,114の寿命Lhが大きくなっ
ている。また、各直線相互を比較してみても、d・lW
・Lの値が大きいほど寿命Lhが大きくなっていること
がわかる。以上により、d・lW・Lが大きくなるほど
これに比例して軸受コロ113,114の寿命Lhが大
きくなるという上記(3−A)の知見が確認された。
【0034】また、図2において、上記(2)の従来仕
様で小径化を図った場合に相当するのは、点アである
(d=95mm、L=138mm、lW=69mm)。
この従来仕様に対し、LWやLはあまり変化させないま
まdを大きくしてd・lW・Lを大きくさせたものは、
点イ(d=125mm、L=135mm、lW=65m
m、d・lW・L≒1080000)や点ウ(d=12
0mm、L=134mm、lW=68mm、d・lW・L
≒1093440)に相当する。図示されるように、こ
れら点イや点ウの軸受コロ113,114の寿命Lh
は、4100〜4200hrと大きく向上し、必要寿命
(4000hr)を満足していることがわかる。
【0035】なお、上記点イ及び点ウは締め付けボルト
115,116のサイズBを小さくしつつクロスピン1
12の径dを大きくし、これによって軸受コロ113,
114の必要寿命を満足したが、このときの締め付けボ
ルト115,116及びクロスピン112の疲労強度及
び降伏強度の必要疲労強度及び必要降伏強度に対する余
裕について、図3を用いて検討する。図3は、これら点
イ及び点ウのうちの代表として点ウの場合(d=120
mm、L=134mm、lW=68mm)について、締
め付けボルト115,116及びクロスピン112の疲
労強度及び降伏強度の値を示したものであり、図9に対
応する図である。この図3に示されるように、クロスピ
ン112はその径dの大径化によって疲労強度(常用最
大トルクの約440%)及び降伏強度(常用最大トルク
の約720%)ともに大きくなったが、締め付けボルト
115,116はそのサイズBの小径化によって疲労強
度(常用最大トルクの約250%)及び降伏強度(常用
最大トルクの約140%)ともに小さくなり、必要疲労
強度(常用最大トルクの125%)及び必要降伏強度
(常用最大トルクの190%)にかなり近くなって無駄
な余裕がなくなっていることがわかる。なお、点イの場
合もほぼ同様の値をとることを本願発明者等は確認し
た。これにより、締め付けボルト115,116のサイ
ズBを小さくすることでクロスピン112の径dを大き
くし、これによってd・lW・Lを大きくするのが寸法
上最適であるという上記(3−B)の知見が確認され
た。
【0036】(3−D)最適寸法を与える条件 上記(3−C)で説明したように、図2において、締め
付けボルト115,116サイズBの必要降伏強度まで
の余裕を利用してこのボルトサイズBを小さくし、これ
によってクロスピン112の径dを大きくし、これによ
りd・lW・Lの値を大きくして軸受コロ113,11
4の寿命を向上し小径化前の従来構造の4000hrを
達成できたのは、点イと点ウに示すものであった。前述
したように、図2においては、d・lW・Lが大きいほ
ど軸受コロ113,114の寿命LHが大きくなる特性
がある。そして、点イ及び点ウのd・lW・Lの値はそ
れぞれ概略1080000及び1093440であり、
4000hrより寿命LHが小さいもののうちで最大の
ものは点エであり、d・lW・L≒1037400であ
る。これらを指標化のためにスピンドル径D3(=38
03)で無次元化すると、点イ、点ウ、点エについて、
それぞれd・lW・L/D3≒0.0197,0.019
9,0.0189となる。したがって、点イ及び点ウの
みが条件を満たし、点エは条件を満たさないという観点
からは、最適寸法を与える条件は、例えば d・lW・L/D3>0.019 … (式8) となる。
【0037】しかしながら、点エについても、軸受コロ
113,114の寿命LHは4000hrより若干小さ
いものの3600hr程度は確保されている。また、従
来構造を相似形のまま小径化した点アについてはd・l
W・L/D3≒0.0165程度に過ぎず、また小径化す
る前の従来の標準構造についても、本願発明者等が検討
した限りにおいては、すべてd・lW・L/D3≦0.0
17であった。したがって、本願発明者等は、小径化前
の従来構造と略同程度の軸受コロ113,114の寿命
を確保しつつスピンドルを小径化できる条件として、 d・lW・L/D3>0.018 … (式9) 好ましくは、 d・lW・L/D3≧0.019 … (式10) が適当であると判断した。
【0038】(4)本発明の実施形態の構造 上記(3)で説明した考え方に基づく、本発明の一実施
形態によるスピンドルを備えた作業ロール駆動系の構造
を表す概略側面図を図1に、図1中IV−IV断面による横
断面図を図4に示す。前述した図10及び図11と共通
の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。図1及
び図4において、図10及び図11の構造と異なるの
は、スピンドルのクロスキッド部の各部品の寸法仕様で
ある。すなわち、図4において明らかなように、本実施
形態のスピンドル103のクロスキッド部103Aで
は、締め付けボルト115,116のサイズを小径化す
るとともに、クロスピン112の外径dを大きくしてい
る。具体的には、図2の点ウに示した仕様となってお
り、常用最大トルク13.2ton.m、べ一ス回転数
250rpmの条件で、前述した図7におけるスピンド
ル103の外径D=380mm、クロスピン112の径
d=120mm(d/D≒0.32)、締め付けボルト
115,116のサイズB=32mm、軸受コロ11
3,114の幅lW=68mm(lW/D≒0.18)、
クロスピン112中心から軸受コロ113,114幅中
心までの距離L=134mm(L/D≒0.35)、ま
たこれらによりd・IW・L/D3≒0.0199となっ
ている。
【0039】以上のように構成した本実施形態において
は、上記(3−D)で得られた(式9)の条件を満たし
ている。これにより、小径化前の従来構造と略同程度の
軸受コロ113,114の寿命(4000hr以上)を
確保しつつスピンドル103の径Dを従来の410mm
から380mmに小径化することができる。これによ
り、作業ロール105,106として小径作業ロールの
採用が可能となるので、圧延機における設備費や操業費
の節減を図ることができる。
【0040】なお、上記実施形態においては、小径化前
の従来構造と略同程度の軸受コロ113,114の寿命
を確保しつつスピンドルを小径化できる条件として、ク
ロスピン112の径d、軸受コロ113,114の幅l
W、クロスピン112中心から軸受コロ113,114
幅中心までの距離L、スピンドル103の径Dの4つを
用いた式、すなわち d・lW・L/D3>0.018 … (式9) によって規定した。しかしながら、この(式9)の条件
は、実質的に、下記の簡単な式 0.40>d/D>0.27 … (式11) によって置き換えることができることを本願発明者等は
見いだした。以下、その詳細について説明する。すなわ
ち、前述したように、クロスキッド部103Aでは、限
られたスペースに各部品が配置される関係上、クロスピ
ン112の径dを大きくする場合には、その大きくする
もの以外、典型的には締め付けボルト115,116の
サイズBを小さくすることとなる。したがって、クロス
ピン112の径dをある所定値より大きくすることで、
他の寸法を通常通りの寸法にするとすれば、実質的に締
め付けボルトのサイズBをある所定値より小さくするこ
ととなる。このことは、上記(3−B)で説明した、締
め付けボルト115,116のサイズBを小さくしてク
ロスピン112の径dを大きくし、d・lW・Lを大き
くすることと実質的にはほぼ同値である。これにより、
クロスピン112の径dをある所定値より大きくするこ
とで、上記実施形態と同様の原理で、締め付けボルト1
15,116の必要降伏強度までの余裕を利用しつつd
・lW・Lの値を大きくし、軸受コロ113,114の
寿命を向上することができる。本願発明者等の検討によ
れば、通常の設計への適用を考える場合、スピンドル径
Dを無次元化パラメータとしてd/Dを従来構造よりも
大きいd/D>0.27とするのが、上記(式9)にほ
ぼ相当する条件となることがわかった。但しこのとき、
クロスピン112の径dをあまり大きくし過ぎると、締
め付けボルト115,116サイズBのみならず軸受コ
ロ113,114の幅lWやクロスピン112・軸受コ
ロ113,114の中心間距離Lまで小さくなることと
なって逆に軸受コロ113,114の寿命低下を招くの
で、d/D<0.40と上限を定めることでこれを防止
することができる。以上により、従来と同程度の軸受コ
ロ113,114の必要寿命を確保しつつスピンドル1
03を小径化できる条件は、より簡単には、 0.40>d/D>0.27 … (式11) と表すことができる。
【0041】また、上記実施形態においては、図1に示
したように過大トルク遮断機構として摩擦伝達式変速機
140を設けたが、これに限られない。すなわち、過大
トルク遮断機構として、例えば特開昭55−10191
号公報に記載の油圧により発生する締め付けトルクを利
用したいわゆるセーフセットを用い、変速機としては図
5と同様の歯車機構内蔵変速機102を用いてもよい。
この場合、トルク遮断設定トルクは、上記実施形態にお
ける摩擦伝達方式と同様、常用最大トルクの150%程
度に設定するのが一般的であるため、上記実施形態にお
ける原理がそのまま適用できる。したがって、上記(式
9)または(式11)の条件を満たすようにスピンドル
を構成することで、上記実施形態と同様の効果を得る。
【0042】また、上記実施形態においては、作業ロー
ル105,106を駆動する方式の圧延機を例にとって
説明したが、これに限られず、他のロール、例えば上下
作業ロール105,106をそれぞれ支持する補強ロー
ル155,156(図1参照)を駆動する圧延機のスピ
ンドルについても適用できることはいうまでもない。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、トルク遮断設定トルク
を低い値に設定できるトルク伝達方式が適用される圧延
機用スピンドルにおいて、軸受コロの所定寿命を確保し
つつ、クロスピン及び締め付けボルトの疲労強度及び降
伏強度の無駄をなくして寸法を最適化し、小径化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスピンドルを備えた
作業ロール駆動系の構造を表す概略側面図である。
【図2】クロスピンの径d、軸受コロの幅lW、軸受コ
ロ中心間距離Lを種々変えたときの軸受コロの寿命Lh
について解析を行った結果を示す図である。
【図3】図2に示した点ウの場合について、締め付けボ
ルト及びクロスピンの疲労強度及び降伏強度の値を示し
た図である。
【図4】図1中IV−IV断面による横断面図である。
【図5】シャーピンを備えた従来の作業ロール駆動系の
構造を表す概略側面図である。
【図6】図5中VI−VI断面による横断面図である。
【図7】クロスキッド部における各部寸法呼称を説明す
るための図である。
【図8】図5及び図6に示した構造について、締め付け
ボルト及びクロスピンの疲労強度及び降伏強度の値を示
した図である。
【図9】図5及び図6に示した構造から相似形のまま小
径化を図った場合について、締め付けボルト及びクロス
ピンの疲労強度及び降伏強度の値を示した図である。
【図10】摩擦伝達機構を用いた従来の作業ロール駆動
系の構造を表す概略側面図である。
【図11】図10中XI−XI断面による横断面図である。
【符号の説明】
101 電動機 103 スピンドル 103A,B クロスキッド部 104 スピンドル 104A,B クロスキッド部 105,106 作業ロール(被駆動ロール) 112 クロスピン 113 軸受コロ(第2の軸受コロ) 114 軸受コロ(第1の軸受コロ) 115 締め付けボルト(第2の締め付けボル
ト) 116 締め付けボルト(第1の締め付けボル
ト) 117 ケース(第2のケース) 118 ケース(第1のケース) 123 小判カップリング(反中間軸側部材) 124 中間軸 136 小判カップリング(反中間軸側部材) 137 ケース(第2のケース) 138 クロスピン 139 ケース(第1のケース) 140 摩擦伝達式変速機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 35/14 B21B 35/00 F16D 3/41

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】過大トルク遮断機構としての摩擦伝達式変
    速機を介し電動機から伝達された駆動力、或いは、過大
    トルク遮断機構としての油圧により発生する締め付けト
    ルクを利用した手段及び歯車機構内蔵変速機を介し電動
    機から伝達された駆動力を用いて上・下1対の被駆動ロ
    ールを駆動する圧延機の前記駆動力の伝達経路上に設け
    られ、中間軸と、この中間軸の両端部にそれぞれ設けら
    れたクロスキッド部とを有し、かつ、前記クロスキッド
    部は、前記中間軸に第1の締め付けボルトを介し固定さ
    れた第1のケースと、この第1のケースに第1の軸受コ
    ロを介し回転自在に装着されたクロスピンと、このクロ
    スピンを第2の軸受コロを介し回転自在に支持する第2
    のケースと、この第2のケースを反中間軸側部材に固定
    する第2の締め付けボルトとを備えた圧延機用スピンド
    ルにおいて、 前記クロスピンの径をd、前記第1及び第2の軸受コロ
    の幅をlW、前記クロスピンの中心から前記第1及び第
    2の軸受コロの幅方向中心までの距離をL、前記第1及
    び第2のケースの径をDとしたとき、 d・lW・L/D3>0.018 となるように構成したことを特徴とする圧延機用スピン
    ドル。
  2. 【請求項2】過大トルク遮断機構としての摩擦伝達式変
    速機を介し電動機から伝達された駆動力、或いは、過大
    トルク遮断機構としての油圧により発生する締め付けト
    ルクを利用した手段及び歯車機構内蔵変速機を介し電動
    機から伝達された駆動力を用いて上・下1対の作業ロー
    ルを駆動する圧延機の前記駆動力の伝達経路上に設けら
    れ、中間軸と、この中間軸の両端部にそれぞれ設けられ
    たクロスキッド部とを有し、かつ、前記クロスキッド部
    は、前記中間軸に第1の締め付けボルトを介し固定され
    た第1のケースと、この第1のケースに第1の軸受コロ
    を介し回転自在に装着されたクロスピンと、このクロス
    ピンを第2の軸受コロを介し回転自在に支持する第2の
    ケースと、この第2のケースを反中間軸側部材に固定す
    る第2の締め付けボルトとを備えた圧延機用スピンドル
    において、 前記クロスピンの径をd、前記第1及び第2の軸受コロ
    の幅をlW、前記クロスピンの中心から前記第1及び第
    2の軸受コロの幅方向中心までの距離をL、前記第1及
    び第2のケースの径をDとしたとき、 d・lW・L/D3>0.018 となるように構成したことを特徴とする圧延機用スピン
    ドル。
  3. 【請求項3】過大トルク遮断機構としての摩擦伝達式変
    速機を介し電動機から伝達された駆動力、或いは、過大
    トルク遮断機構としての油圧により発生する締め付けト
    ルクを利用した手段及び歯車機構内蔵変速機を介し電動
    機から伝達された駆動力を用いて上・下1対の被駆動ロ
    ールを駆動する圧延機の前記駆動力の伝達経路上に設け
    られ、中間軸と、この中間軸の両端部にそれぞれ設けら
    れたクロスキッド部とを有し、かつ、前記クロスキッド
    部は、前記中間軸に第1の締め付けボルトを介し固定さ
    れた第1のケースと、この第1のケースに第1の軸受コ
    ロ介し回転自在に装着されたクロスピンと、このクロス
    ピンを第2の軸受コロを介し回転自在に支持する第2の
    ケースと、この第2のケースを反中間軸側部材に固定す
    る第2の締め付けボルトとを備えた圧延機用スピンドル
    において、 前記クロスピンの径をd、前記第1及び第2のケースの
    径をDとしたとき、 0.40>d/D>0.27 となるように構成したことを特徴とする圧延機用スピン
    ドル。
  4. 【請求項4】過大トルク遮断機構としての摩擦伝達式変
    速機を介し電動機から伝達された駆動力、或いは、過大
    トルク遮断機構としての油圧により発生する締め付けト
    ルクを利用した手段及び歯車機構内蔵変速機を介し電動
    機から伝達された駆動力を用いて上・下1対の作業ロー
    ルを駆動する圧延機の前記駆動力の伝達経路上に設けら
    れ、中間軸と、この中間軸の両端部にそれぞれ設けられ
    たクロスキッド部とを有し、かつ、前記クロスキッド部
    は、前記中間軸に第1の締め付けボルトを介し固定され
    た第1のケースと、この第1のケースに第1の軸受コロ
    を介し回転自在に装着されたクロスピンと、このクロス
    ピンを第2の軸受コロを介し回転自在に支持する第2の
    ケースと、この第2のケースを反中間軸側部材に固定す
    る第2の締め付けボルトとを備えた圧延機用スピンドル
    において、 前記クロスピンの径をd、前記第1及び第2のケースの
    径をDとしたとき、 0.40>d/D>0.27 となるように構成したことを特徴とする圧延機用スピン
    ドル。
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