JP6962341B2 - 圧延装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、隣接するスタンドの間にルーパーを設置した圧延装置及び方法に関する。
圧延機は、回転駆動する1対のワークロールを有するスタンドを複数備えたものであって、複数のスタンドがそれぞれ鋼材を圧延することにより、要求された板厚の製品が製造される。このような圧延機において、スタンド間の鋼板張力を制御するため、スタンド間の鋼板張力を計測するルーパーが設置される場合がある。そして、ルーパーにより計測された鋼板張力に基づいてミルモータの回転数(ワークロールの回転数)が制御される。
一方、ルーパーの計測に基づく張力制御を行うことなく、推定値に基づいて張力制御を行うルーパーレスの圧延方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1において、スタンド間にはそれぞれ張力計が設置されており、張力計等からの計測値を補償しながらミルモータを制御することにより、外乱や鋼材の変動が生じても精度よく板厚制御及び板幅制御を行うことができる圧延機が開示されている。
特開2000−140920号公報
しかしながら、特許文献1のルーパーレスの圧延方法の場合、圧延荷重及び圧延トルクから鋼板の圧延張力を推定している。このため、推定した圧延張力と実際の張力との間に誤差が生じる場合があり、安定した操業が難しい。一方、ルーパーを用いた場合、ルーパーが鋼材を持ち上げたときに、板厚によっては上スピンドルへの負荷トルクが過大になり、回転駆動ユニットに故障が生じる場合がある。
そこで、本発明は、ルーパーを使用しても回転駆動ユニットの故障を抑制し、安定した操業が可能となる圧延装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明は、これら課題を解決するために以下の構成を有する。
[1] 鋼材を圧延する上ワークロール及び下ワークロールと、前記上ワークロール及び前記下ワークロールを回転駆動させる回転駆動ユニットとをそれぞれ有する複数のスタンドと、
隣接する前記スタンドの間に配置され、前記スタンド間を走行する前記鋼材を持ち上げるルーパーと、
前記上ワークロールへ掛かる負荷トルクが、前記回転駆動ユニットの前記上ワークロールを回転させる機構のうち、限界応力が最も小さい設備最弱部において耐え得る限界トルクより小さくなるように、前記ルーパーによる前記鋼材の持ち上げ角度を制御する制御装置と、
を有することを特徴とする圧延装置。
[2] 前記回転駆動ユニットは、
回転トルクを発生させるミルモータと、
前記ミルモータにおいて発生した回転トルクを前記上ワークロールに伝達するミルスピンドルと、
前記ミルスピンドルと前記上ワークロールを連結するスピンドルカップリングと、
を備え、
前記設備最弱部は、前記スピンドルカップリングであることを特徴とする[1]に記載の圧延装置。
[3] 前記制御装置は、下記式(1)に基づいて前記上ワークロールによる前記鋼材の圧下量Δh1を求め、求めた前記圧下量Δh1と下記式(2)を用いて前記上ワークロールに掛かる負荷トルクTを求め、求めた前記負荷トルクTが前記限界トルクより小さくなるようにルーパー角度を制御して前記鋼材の持ち上げ角度θを制御することを特徴とする[1]または[2]に記載の圧延装置。
Δh1=R(1−cos(cos−1((R−Δh)/R)+1.9θ)) ・・・(1)
T=λ・P・Ld=λ・P・(R・Δh1)1/2 ・・・(2)
Δh1:上ワークロールの見かけ圧下量
R:上ワークロールのロール径
Δh:ルーパーの下流側のスタンドでの鋼材の圧下量
λ:トルクアーム係数
Ld:鋼材と上ワークロールとの接触弧張
[4] 鋼材を圧延する上ワークロール及び下ワークロールと、前記上ワークロール及び前記下ワークロールを回転駆動させる回転駆動ユニットとをそれぞれ有する複数のスタンドと、隣接する前記スタンドの間に配置され、前記スタンド間を走行する前記鋼材を持ち上げるルーパーと、を備え、前記ルーパーによる前記鋼材の持ち上げ角度を制御する圧延方法であって、
前記上ワークロールへ掛かる負荷トルクが、前記回転駆動ユニットの前記上ワークロールを回転させる機構のうち、限界応力が最も小さい設備最弱部において耐え得る限界トルクより小さくなるように、前記ルーパーによる前記鋼材の持ち上げ角度を制御することを特徴とする圧延方法。
本発明の圧延装置及び方法によれば、上ワークロールに掛かる負荷トルクが設備最弱部の限界応力以下になるように、ルーパーによる鋼材の持ち上げ角度を制御することにより、上ワークロールに負荷トルクが掛かり過ぎることがなくなる。よって、ルーパーを用いた張力計測により製品歩留まりの低下を抑制しながら、ルーパーが鋼材を持ち上げることによる回転駆動ユニットの故障を抑制することができる。
本発明の圧延装置を利用した熱間圧延ラインの一例を示す模式図である。 本発明の圧延装置の好ましい実施形態を示す斜視図である。 本発明の圧延装置の好ましい実施形態を示す模式図である。 図3のミルスピンドル及びスピンドルカップリングの一例を示す模式図である。 鋼材の圧下量(板厚)を変化させたときの下スピンドルと上スピンドルとに掛かるトルクの一例を示すグラフである。 ルーパー角度に対するスピンドルトルクの関係を示すグラフである。 スタンド間に設置されたルーパーにより鋼材が持ち上げられた状態を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の圧延装置を利用した熱間圧延ライン1の一例を示す模式図である。この熱間圧延ライン1は、例えば板厚25mm程度の鋼材を熱間圧延するラインである。熱間圧延ライン1は、スラブを加熱する加熱炉2と、加熱炉2により加熱されたスラブを粗圧延する粗ミル部3と、粗圧延された鋼材を所望の長さで切断する切断部4と、粗圧延された鋼材に対し仕上げ圧延を行う圧延装置5と、圧延された鋼材を冷却する冷却装置6と、冷却された鋼材を巻き取るコイラー7とを備える。
図2は本発明の圧延装置の好ましい実施形態を示す模式図であり、図1及び図2を参照して圧延装置5について説明する。図1及び図2の圧延装置5は、いわゆるタンデム圧延機であって、複数(例えば5台)のスタンドF1〜F5と、隣接するスタンドF1〜F5の間に配置され、スタンド間を走行する鋼材を持ち上げるルーパー30と、複数のスタンドF1〜F5の動作をそれぞれ制御する制御装置40とを備える。なお、図2においては、ルーパー30が隣接するスタンドF1、F2の間に配置されている場合について例示しているが、隣接するスタンドF2〜F5の間にもそれぞれ配置されていてもよい。そして、鋼材SがスタンドF1〜F5においてそれぞれ圧延され、所望の板厚の鋼材Sになるように圧延される。
図3は図1及び図2におけるスタンドF2の一例を示す模式図である。なお、図3において、スタンドF2について例示しているが、各スタンドF1〜F5は、略同一の構成を有している。図1〜図3のスタンドF2は、上ワークロール11A及び下ワークロール11Bと、各ワークロール11A、11Bのそれぞれを支持する複数のバックアップロール12と、上ワークロール11A及び下ワークロール11Bを圧下する圧下装置13と、上ワークロール11A及び下ワークロール11Bを回転駆動させる回転駆動ユニット20とを備える。
上ワークロール11Aと下ワークロール11Bとは、所定のギャップ量だけ離れた状態で配置される。そして、上ワークロール11Aと下ワークロール11Bとの間に鋼材Sが通板され圧延される。圧下装置13は例えば油圧式シリンダもしくは電動式シリンダ等からなり、上ワークロール11A及び下ワークロール11Bを上下方向に圧下させる。これにより、上ワークロール11Aと下ワークロール11Bとのギャップ量が調整され、鋼材へSの圧下量が制御される。
回転駆動ユニット20は、例えば1つのミルモータ21を用いて上ワークロール11Aと下ワークロール11Bとの双方を回転駆動させる構造を有している。具体的には、回転駆動ユニット20は、回転動力を発生させるミルモータ21と、ミルモータ21に接続された減速機22及びピニオンスタンド23と、ピニオンスタンド23と上ワークロール11A及び下ワークロール11Bとをそれぞれ接続する1対のミルスピンドル24及び1対のスピンドルカップリング25とを有する。
ミルモータ21と減速機22とはシャーピンを介して接続されており、減速機22は、ミルモータ21において発生した回転動力の回転トルク及び回転数を調整する。ピニオンスタンド23は、減速機22において調整された回転トルクを2つに分割し、1対のスピンドル24は、ピニオンスタンド23において分割された回転力を上ワークロール11A及び下ワークロール11Bのそれぞれに伝達する。1対のスピンドルカップリング25は、1対のミルスピンドル24と上ワークロール11A及び下ワークロール11Bとをそれぞれ連結するものであり、後述するスリッパメタルをそれぞれ有する。なお、1対のスピンドル24と1対のスピンドルカップリング25とは、一般的には上下で異なるものではなく同一の部材からなっている。
図4は図3のミルスピンドル及びスピンドルカップリングの一例を示す模式図である。なお、図4(A)は、Y−Z平面から見た図を示し、図4(B)はメタルスリッパの周辺部位を示すX−Z断面図を示す。図4に示すように、ミルスピンドル24には、径方向に延びる円形状の収容部24xが形成されており、収容部24xには、1対のスリッパメタル25aを介してスピンドルカップリング25の凸状のトング25Tが挿入されている。そして、トング25Tは、スリッパメタル25aとともに収容部24x内を回転する。
また、1対のスリッパメタル25a及びトング25Tには、ピン27が挿入されている。1対のスリッパメタル25a及びトング25Tはピン27を中心にピルスピンドル24に対し搖動可能になっている。なお、ワークロール11A側のスピンドルカップリング25について説明したが、ピニオンスタンド23側のスピンドルカップリング26、スリッパメタル26a及びピン28も同様の構造を有している。
そして、圧下量の変化に伴い上ワークロール11Aまたは下ワークロール11Bが上下動したとき、スリッパメタル25aの回転で上下の変動量が吸収される。よって、圧下により各ワークロール11A、11Bが上下動しても、ミルモータ21の回転力が1対のスピンドル24を介してそれぞれ上ワークロール11A及び下ワークロール11Bに確実に伝達されることになる。
図2のルーパー30は、スタンドF1〜F5間に設置されており、スタンド間の鋼材Sを持ち上げる。ルーパー30はスタンド間の張力を計測する機能と、スタンド間の張力変動をルーパー角度の変動として吸収する機能と、スタンド間の鋼材に所定の張力を与えて圧延状態を安定させる機能とを有する。図2のルーパー30は、アーム部31と、アーム部31を回転可能に支持するアーム支持部32と、アーム部31の先端に取り付けられ、鋼材を持ち上げるルーパーロール33と、アーム支持部32を回転させるルーパー駆動部34と備える。そして、ルーパー駆動部34がアーム支持部32を回転させるとアーム部31が回転して傾斜し、ルーパーロール33が鋼材Sを下側から持ち上げることになる。
このルーパー駆動部34の動作は制御装置40により制御されている。制御装置40には、鋼材Sの鋼種ごとにそれぞれルーパー角度(もしくはルーパ角度範囲)が設定されており、制御装置40は、圧延する鋼材Sの鋼種に合ったルーパー角度になるようにルーパー30を制御する。さらに、例えばアーム部31には図示しない張力計が接続されており、制御装置40は、張力計により計測された張力に応じてルーパー駆動部34を駆動し、ルーパー角度を制御する。
なお、アーム支持部32は、鋼材Sの通路よりも下側に位置するため、ルーパー角度=0°〜10°とき、ルーパーロール33は鋼材Sに接触せず、いわゆるルーパーレスの状態になる。そして、アーム支持部32が所定のルーパー角度(例えば10°)になるまで上方へ傾斜したとき、ルーパーロール33が鋼材Sの下面に接触することになる。
ここで、仕上圧延におけるルーパー30が使用される場合、鋼板の圧下量が大きくなるにつれて、上ワークロール11A及び下ワークロール11Bのそれぞれに掛かる負荷トルクが異なっていく。図5は、板厚に対する上スピンドルに掛かるトルクと、下スピンドルに掛かるトルクとの関係を示すグラフである。図5に示すように、板厚が小さい場合には圧下量も小さく、上側のミルスピンドル24に掛かるトルクと下側のミルスピンドル24に掛かるトルクとはほぼ同じになる。一方、圧下量(板厚)が中程度になると、上側のミルスピンドル24に掛かるトルクが下側のミルスピンドル24に掛かるトルクより大きくなり、圧下量(板厚)が大きくなると上側のミルスピンドル24に掛かるトルクが下側のミルスピンドル24に掛かるトルクより過大になる。
図6は、ルーパー角度に対するスピンドルトルクの関係を示すグラフである。なお、図6において、ルーパー角度α=10°までは鋼材Sにルーパーロール33が接触しないルーパーレスの状態になるものとする。また、上ワークロール11A及び下ワークロール11Bは圧延が行われていくうちに摩耗して径が小さくなり、このワークロール径の変動幅をΔRとして示している。図6に示すように、ルーパー30が鋼材Sを持ち上げない場合、下トルクと上トルクとはほぼ同じになる。一方、ルーパー角度αが大きくなるにつれて、下トルクと上トルクとの差分が広がっていく。これは、ルーパー30により鋼材Sが持ち上げられた状態で圧延されると、上ワークロール11Aの接触個弧長が下ワークロール11Bよりも大きくなり、板厚が厚くなるにつれてその差がさらに大きくなるためである。
通常、1対のミルスピンドル24の強度設計の際、上下のスピンドルトルクは同等として強度の設計をする。このため、1対のミルスピンドル24の負荷トルクが異なる場合、上側のミルスピンドル24へ過負荷となる際は安全率が大きく低下する。
そこで、図2の制御装置40は、上ワークロール11Aへ掛かる負荷トルクが、設定閾値より小さくなるように、ルーパー30による鋼材の持ち上げ角度を制御する。ここで、設定閾値は、回転駆動ユニット20の上ワークロール11Aを回転させる機構のうち、限界応力が最も小さい設備最弱部において耐え得る限界トルクに設定されている。この限界トルクとして、部品の仕様書に記載されたもの、あるいはFEMなどでモデル化して算出されたものが使用される。FEM解析する場合、例えば、ある任意の負荷条件(トルク)を設定したときに、その際に各部品もしくはユニットごとに生じる発生応力が算出される。その後、その素材の疲労強度と比較し安全率が算出される。そして、この安全率が1以上となるトルクの値を限界トルクとして求める。回転駆動ユニット20が図3及び図4のような構造を有する場合、設備最弱部は、圧下に伴う上ワークロール11Aの上下動を回転して吸収するスピンドルカップリング25(もしくは26)になる。
制御装置40は、下記のように負荷トルクTを算出する。なお、図7はスタンド間の鋼材がルーパーにより持ち上げられている様子を示す模式図である。図7の状態において、制御装置40は、下記式(1)に基づいて上ワークロール11Aから鋼材Sに掛かる圧下量Δh1を求める。
Δh1=R(1−cos(cos−1((R−Δh)/R)+1.9θ)) ・・・(1)
Δh1:上ワークロール11Aの見かけ圧下量
R:上ワークロール11Aのロール径
Δh:ルーパー30の下流側のスタンドでの鋼材の圧下量
θ:鋼材Sの持ち上げ角度
なお、上記式(1)における鋼材Sの圧下量Δhは、スタンドF2の通過前の板厚D1と通過後の板厚D2との差として表され(Δh=D1−D2)、スタンドF2において設定されている設定値である。また、式(1)における鋼材Sの持ち上げ角度θとルーパー角度αとの関係は、予め制御装置40に記憶されており、制御装置40は所定の持ち上げ角度θになるようにルーパー角度αを制御する。つまり、ルーパー30による鋼材Sの上昇量Hは、鋼材Sの下面に接触した後のルーパー角度(α−10)アーム部31の長さとで定まる。持ち上げ角度θは、上昇量Hと、搬送方向(矢印X方向)における下ワークロール11Bとルーパーロール33との距離により定まる。このように、持ち上げ角度θとルーパー角度αとは所定の関係を有しており、ルーパー角度αにより持ち上げ角度θが制御される。
次に、制御装置40は、上記式(1)で求めた圧下量Δh1と下記式(2)を用いて上ワークロール11Aに掛かる負荷トルクTを求める。
T=λ・P・Ld=λ・P・(R・Δh1)1/2 ・・・(2)
λ:トルクアーム係数
Ld:鋼材と上ワークロールとの接触弧張
上記式(1)、(2)からわかるように、持ち上げ角度θが小さくなれば式(1)の見かけの圧下量Δh1は小さくなり、圧下量Δh1が小さくなれば式(2)の負荷トルクTは小さくなる。そこで、制御装置40は、式(1)、(2)で求めた負荷トルクTが限界トルクTref以上であるかを判断する。そして、制御装置40は、負荷トルクTが限界トルクTref以上である場合、負荷トルクTが限界トルクより小さくなるように、持ち上げ角度θ(ルーパー角度α)を小さくし、鋼材Sの持ち上げ量を小さくする。
上記実施形態によれば、上ワークロール11Aに掛かる負荷トルクTが回転駆動ユニット20の限界応力以下になるように、ルーパー30による鋼材Sの上昇量を制御することにより、ルーパー30が鋼材Sを持ち上げたときに上ワークロール11Aに過大な負荷トルクが掛かることがない。よって、ルーパー30が鋼材Sを持ち上げることによる回転駆動ユニット30の故障を抑制することができる。
特に、設備最弱部がスピンドルカップリング25(もしくは26)である場合、鋼材Sへの圧下に伴う上ワークロール11Aの上下動を吸収する部位であって、強度の補強がしづらい部位を基準として負荷トルクを制御するため、確実に回転駆動ユニット30の故障の発生を抑制することができる。
本発明の実施形態は、上記実施形態に限定されず、種々の変更を加えることができる。例えば、図3において、回転駆動ユニット20が、1つのミルモータ21を用いて上ワークロール11A及び下ワークロール11Bを回転させる場合について例示しているが、上ワークロール11A及び下ワークロール11B毎にそれぞれ別々のミルモータ21が接続された構造を有していてもよい。この場合であっても、設定閾値は、上ワークロール11Aを回転させる機構の限界効力が最弱になる部位を基準に設定される。
1 熱間圧延ライン
2 加熱炉
3 粗ミル部
4 切断部
5 圧延装置
6 冷却装置
7 コイラー
11A 上ワークロール
11B 下ワークロール
12 バックアップロール
13 圧下装置
20 回転駆動ユニット
21 ミルモータ
22 減速機
23 ピニオンスタンド
24 ミルスピンドル
25、26 スピンドルカップリング
25a、26a スリッパメタル
25x 収容部
30 ルーパー
31 アーム部
32 アーム支持部
33 ルーパーロール
34 ルーパー駆動部
40 制御装置
F1〜F5 スタンド
S 鋼材

Claims (4)

  1. 鋼材を圧延する上ワークロール及び下ワークロールと、前記上ワークロール及び前記下ワークロールを回転駆動させる回転駆動ユニットとをそれぞれ有する複数のスタンドと、
    隣接する前記スタンドの間に配置され、前記スタンド間を走行する前記鋼材を持ち上げるルーパーと、
    前記ルーパーにより持ち上げられた前記鋼材を圧延する前記スタンドの前記上ワークロールへ掛かる負荷トルクが、前記回転駆動ユニットの前記上ワークロールを回転させる機構のうち、限界応力が最も小さい設備最弱部において耐え得る限界トルクより小さくなるように、前記ルーパーによる前記鋼材の持ち上げ角度を制御する制御装置と、
    を有することを特徴とする圧延装置。
  2. 前記回転駆動ユニットは、
    回転トルクを発生させるミルモータと、
    前記ミルモータにおいて発生した回転トルクを前記上ワークロールに伝達するミルスピンドルと、
    前記ミルスピンドルと前記上ワークロールを連結するスピンドルカップリングと、
    を備え、
    前記設備最弱部は、前記スピンドルカップリングであることを特徴とする請求項1に記載の圧延装置。
  3. 前記制御装置は、下記式(1)に基づいて前記上ワークロールによる前記鋼材の圧下量Δh1を求め、求めた前記圧下量Δh1と下記式(2)を用いて前記上ワークロールに掛かる負荷トルクTを求め、求めた前記負荷トルクTが前記限界トルクより小さくなるようにルーパー角度を制御して前記鋼材の持ち上げ角度θを制御することを特徴とする請求項1または2に記載の圧延装置。
    Δh1=R(1−cos(cos−1((R−Δh)/R)+1.9θ)) ・・・(1)
    T=λ・P・Ld=λ・P・(R・Δh1)1/2 ・・・(2)
    Δh1:上ワークロールの見かけ圧下量
    R:上ワークロールのロール径
    Δh:ルーパーの下流側のスタンドでの鋼材の圧下量
    λ:トルクアーム係数
    Ld:鋼材と上ワークロールとの接触弧長
    θ:鋼材Sの持ち上げ角度
    P:圧延荷重
  4. 鋼材を圧延する上ワークロール及び下ワークロールと、前記上ワークロール及び前記下ワークロールを回転駆動させる回転駆動ユニットとをそれぞれ有する複数のスタンドと、隣接する前記スタンドの間に配置され、前記スタンド間を走行する前記鋼材を持ち上げるルーパーと、を備え、前記ルーパーによる前記鋼材の持ち上げ角度を制御する圧延方法であって、
    前記ルーパーにより持ち上げられた前記鋼材を圧延する前記スタンドの前記上ワークロールへ掛かる負荷トルクが、前記回転駆動ユニットの前記上ワークロールを回転させる機構のうち、限界応力が最も小さい設備最弱部において耐え得る限界トルクより小さくなるように、前記ルーパーによる前記鋼材の持ち上げ角度を制御することを特徴とする圧延方法。
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