JP3483430B2 - ポーリング方法及び端末装置 - Google Patents

ポーリング方法及び端末装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポーリング方法及
びポーリングを使用するデータ伝送システムに使用され
る端末装置に関する。特に、本発明はポーリングを行う
際の端末装置の識別情報(以下ID)を可変とするポー
リング方法および端末装置に関する。近年、ある親局に
対して複数の端末装置(子局)を接続し、親局と子局と
の間でデータ伝送を行うシステムが広く使用されてい
る。このようなデータ伝送システムにおいては、一つの
回線に複数台の端末装置を接続した形式のものが知られ
ており、このようなシステムでは親局からそれぞれの端
末装置に対してポーリングを行うことによって、データ
伝送が実行されている。
【0002】
【従来の技術】従来は、おおよそ以下の手法でデータ伝
送が行われていた。親局からは、それぞれの端末装置に
対して、親局に対して伝送すべきデータがあるか否かを
問うために端末装置のIDを付加してポーリングを行
う。端末装置では自装置へのポーリングの有無を監視し
ており、親局に対して伝送すべきデータを保持している
端末装置は、自身へのポーリングに対応して通信要求信
号を親局に伝送する。これによって親局と端末装置との
間の通信が確立され、データの送受が行われる。
【0003】端末装置のID情報はそれぞれに固有なも
のが与えられており、初期の状態では親局に接続される
端末装置のID情報が記録されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した通り、従来の
IDはそれぞれの端末装置に対して固有に与えられてい
たため、以下のような問題が生じる可能性があった。例
えば上記のような伝送システムを新たに導入しようとし
た場合、このシステムに使用される端末装置のそれぞれ
に対して新たなIDを設定する必要があるとともに、親
局に対しても新たに設定されたIDを登録する必要があ
る。このようなID設定・登録には手間がかかるという
問題があった。更に、他の端末装置を増設しようとした
場合にも、同様なIDの設定を行う必要がある。
【0005】また、既にシステムに導入された端末装置
が故障した場合には、必要に応じて端末装置の交換を行
う必要がでてくる。このような場合にもID設定を改め
て行う必要があるが、端末装置の交換の前後で異なるI
Dを設定してしまうと、IDの管理も負荷が大きくなっ
てしまうという問題がある。このように、IDを端末装
置固有のものとしてしまうことによって、IDの管理の
手間が増大するとともに、IDの設定/再設定のために
も過大な労力を招いてしまう。
【0006】ここで、本発明は従来よりもIDの管理を
容易にするとともに、端末装置を入れ換えた場合でもI
D再設定の作業を省略できるポーリング方法及び端末装
置を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明では、親局と、親局に接続される複数の
子局とを備え、親局と子局との間でデータ伝送を行なう
システムにおけるポーリング方法において、親局より、
複数の子局に対して送信要求を行い、子局は、送信要求
に応答して、自装置内に備えるタイマのタイマ値を通信
要求に組み込んで親局に送信し、親局は、子局からの
信要求を受信した場合、通信要求に組み込まれたタイマ
値に基づいて、通信要求を行った複数の子局のうち一つ
の子局に対して優先権を与え、優先権が与えられた子局
より受信したタイマ値に基づいて、子局に対する識別情
報として設定し、設定された識別情報に基づいてポーリ
ングを行い、子局はこのポーリングに応答してデータを
親局に送出するポーリング方法であることを特徴とす
る。
【0008】このような構成を取ることにより、本発明
では子局側に識別情報を固定的に設定する必要がなくな
り、従来のような識別情報設定上の問題点を解決するこ
とができるようになる。特に、近年の端末装置ではタイ
マを備えることが一般化しており、本発明はこのような
構成を利用しているため、本発明を実現するために子局
側に対して新たな構成要件を付加する必要がなくなると
いう長所も持っている。
【0009】
【0010】これによって、複数の子局からの通信要求
が競合した場合でも、非常に簡単な方法で特定の子局に
対する優先権を与えることが可能となる。この場合、親
局側には優先権を与えるべき子局とその優先順位等に関
連する情報を予め設定しておく必要がなくなり、子局の
更新や増設などにも柔軟に対応することができる。ある
いは、設定される識別情報として子局より受信したタイ
マ値を設定するこを特徴とする。
【0011】
【0012】また、本発明は、通信回線を介して、上位
装置との間でデータの送受を行う端末装置において、時
間を計時するタイマと、端末装置が通信可能状態となっ
た場合、その時点での前記タイマによる計時値を記憶す
る記憶手段と、上位装置より送信の要求がなされた場
合、記憶手段に記憶された計時値を送信要求に対する返
信と組み合わせて通信要求として送出する制御手段と、
更に制御手段は、上位装置に制御手段より送出され、記
憶手段に記憶された計時値に基づいて優先権が与えられ
るとともに、識別情報に基づいてポーリング応答し、デ
ータを上位装置に送出するよう制御することを特徴とす
る。
【0013】
【0014】いずれの発明においても、このような構成
をとることにより、端末装置の識別情報を設定するため
に端末装置の利用者が特別な操作を行なう必要がなくな
り、装置の操作性・利便性を向上させることが可能とな
る。
【0015】
【実施の形態】図1は、本発明の一実施形態が適用され
るデータ伝送システムの一例を図示するものである。図
1に図示されるように、本実施形態によるデータ伝送シ
ステムはひとつのホストコンピュータ(以下ホスト)に
対して複数の端末装置が通信回線を介して接続されてい
る。図1の場合には、複数の端末装置は通信回線に対し
て直列に接続されている。
【0016】本実施形態では特に、端末装置として携帯
端末装置と通信アダプタ(あるいは接続アダプタとも称
する)とを組み合わせたものを想定している。携帯端末
装置は利用者が携行して使用するものであり、内蔵され
た電池などを電源として動作する。携帯端末装置には、
各種の情報を入力するための入力手段や、入力された情
報や利用者への指示等を表示するための表示手段等が備
えられている。入力手段としては、キーやタッチパネル
が使用されるが、携帯端末装置としては各種様々なもの
が広く知られており、これらの構成自体の違いは本発明
の構成に対して直接関わりを持つものではないため、詳
細説明は省略する。
【0017】携帯端末装置は、携行しながらの情報入力
や表示が可能であるという特徴を持っているため、例え
ば店舗や倉庫内での在庫管理、荷物の受け渡し、電力な
どの検針作業などに使用される。在庫管理への適用を例
に取ると、利用者は店舗の在庫品毎に、品名(商品コー
ド等の場合もある)や商品の在庫数を、携帯端末装置を
携行しながら順次入力していく。このように、その時々
で必要となる情報を入力することで、在庫情報の収集が
行なわれる。これらの収集された情報は、更に上位の装
置に収集され、上位装置で加工された後必要とされる処
理が行なわれる。携帯端末装置に入力された情報を上位
装置に転送するための方法として、通信アダプタを使用
するものが広く知られている。この方法では、上位装置
と通信回線を介して接続される通信アダプタに携帯端末
装置をセットし、携帯端末装置に格納された情報を通信
アダプタを介して上位装置に転送している。携帯端末装
置と通信アダプタとにはそれぞれ、情報の送受を行なう
ためのコネクタが設けられる。図2は、本実施形態によ
る携帯端末装置と通信アダプタとの内部構成を図示した
図面である。
【0018】携帯端末装置の内部には、その動作を制御
する制御部(CPU)、クロック源、入力された情報や
動作プログラムを格納するメモリ、通信アダプタと接続
されるためのコネクタ、通信アダプタとの間の通信を制
御する通信制御部などが備えられる。一方、通信アダプ
タには、携帯端末装置のコネクタと接続されるコネク
タ、通信制御部、通信回線と接続されるドライバ/レシ
ーバなどが備えられている。
【0019】携帯端末装置は通信アダプタに対して頻繁
にセットされるため、両者のコネクタに機械的な接続を
要する種別のコネクタを使用しているとコネクタの破損
等が生じる可能性か高い。そのため、発光・受光LED
などの非接触型のコネクタが使用される。通信アダプタ
に携帯端末装置がセットされると、それぞれの通信制御
部間で通信を確立するためのやりとりが行なわれる。そ
して、両者間の通信が可能となった後に、携帯端末装置
のメモリに格納された各種の情報が読みだされ、ドライ
バ−通信回線を介してホストに収集された情報が転送さ
れる。
【0020】図3はホストの内部構成を図示した図面で
ある。図示される通り、ホストはその動作を制御する制
御部、通信回線を介した通信を制御する通信制御部、端
末装置から受信した情報に基づいてIDを設定するID
設定部、メモリ等を備えている。制御部はまた、端末装
置へのポーリングの動作を制御する。各部の動作につい
ての詳細は後述する。本発明におけるポーリング処理
は、おおよそ以下のように行なわれる。
【0021】図4は、端末装置(通信アダプタ)とホス
トとの伝送手順を示すタイムチャートである。端末装置
から情報を収集する場合には、ホストから送信要求が行
なわれる。この送信要求は、端末装置がホストに転送す
べきデータを保持しているか否かを問い合わせるもので
あるが、特定の端末装置に向けて発せられるのではな
く、単に通信回線に対して送出されるだけとなってい
る。従って、回線に接続された端末装置は、通信可能な
状態となっている限りいずれの端末装置も同時にホスト
からの送信要求を受信することができる。
【0022】端末装置では、通信可能な状態となった
後、ホストからの送信要求受信の生むを監視している。
そして、ホストからの送信要求を受信した場合には、端
末装置ではホストに対して送信される送信パケットにシ
ステムタイマ値を組み込んで、通信要求信号としてホス
トに対して送出する。システムタイマ値の詳細について
は後述する。
【0023】ホストでは、端末装置からの通信要求を受
信すると、送信パケットに組み込まれたシステムタイマ
値を抽出し、このシステムタイマ値に基づいて通信要求
を送出した端末装置に対するID(識別情報)を設定す
る。そして、ホストは設定されたIDに基づいてポーリ
ングを行なう。通信要求を送出した端末装置は、ホスト
からのポーリングの有無を監視しており、ポーリングの
際に自身のIDが含まれているか否かを判別している。
自身のIDを受信した場合には、端末装置はホストに対
して格納されている収集情報を送信する。一方、自身の
IDが含まれていない場合には、再度のホストからの送
信要求を待つ。図5は、システムタイマ値を取得するた
めの端末装置における処理を示したフローチャートであ
る。
【0024】端末装置が起動され、通信アダプタにセッ
トされた後、通信アダプタを介した通信が可能となった
かどうかが監視される。通信可能な状態となったと判別
された場合には、端末装置ではその時点でのシステムタ
イマ値を取得し、取得されたシステムタイマ値をメモリ
内に格納する。図6は、システムタイマ値を取得した
後、ホストに対して通信要求を行なう場合の処理を示し
たフローチャートである。
【0025】端末装置は既に通信可能な状態となってお
り、ホストから送信要求が発せられたかどうかの監視を
開始する。ホストから発せられた送信要求を受信し、且
つホストに転送すべき情報を保持している場合には、端
末装置ではメモリから格納されたシステムタイマ値を読
みだして、送信パケット内にこれを組み込む。図7は、
送信パケットの一例を示す図面である。本実施形態によ
る送信パケットは、その先頭と後端にスタートビット/
ストップビットが付されている。スタートビットの後ろ
にはシステムタイマ値をセットする領域が確保されてお
り、端末装置はメモリから読みだされたシステムタイマ
値をこの領域に書き込む。データ領域にはホストに転送
すべきデータが書き込まれ、通信要求を行なう場合には
この領域にその旨を表す情報が書き込まれる。データ領
域に続いては、パリティビットを書き込む領域が設定さ
れている。
【0026】このような送信パケットにシステムタイマ
値をセットした後、端末装置はこの送信パケットを通信
要求としてホストに対して送出し、ホストからのポーリ
ングがなされるかどうかを監視する。ホストからのポー
リングが行なわれた際に、自身に対応するIDが含まれ
ているか否かを判別し、含まれている場合にはホストに
対して収集された情報を送出する。図8は、ホストにお
けるポーリング処理を示すフローチャートである。
【0027】ホストでは、回線に接続されている複数の
端末装置に対して、自身に対して送信すべき情報がある
か否かを問い合わせるための送信要求を送出する。送信
要求を送出した後、端末装置(子局)から通信要求を受
信したか否かを判定する。端末装置から通信要求の応答
がない場合には、再度送信要求を送出する。一方、いず
れかの端末装置から通信要求を受信した場合には、同時
に(一の送信要求に対して)複数の端末装置から通信要
求を受信したか否かが判別される。回線には同時に複数
台の端末装置を接続することが可能であり、送信要求は
不特定の端末装置に対して送出されるものであるため、
同時に複数の端末装置から通信要求が発せられる可能性
がある。
【0028】複数の端末装置から通信要求を同時に受信
した場合には、それぞれの端末装置から受信した送信パ
ケットに含まれているシステムタイマ値の判別を行な
う。システムタイマ値は時刻情報であるため、本実施形
態では最先のシステムタイマ値の判別が行なわれる。そ
して、最先のシステムタイマ値(最も古い時刻)を送出
した端末装置を選択してこれに優先権を与える。
【0029】ある携帯端末装置のシステムタイマ値が古
いということは、その分他の携帯端末装置よりも前に通
信アダプタにセットされたことを意味する。既にホスト
に対して保持しているデータを転送してしまった携帯端
末装置が、ホストに対して再び通信要求を行なう必要が
なくなったような場合には、この携帯端末装置は最早ホ
ストからの送信要求に対しては応答しない。従って、最
先のシステムタイマ値を送出した携帯端末装置に対して
優先権を与えることで、常に通信アダプタにセットされ
てから最も時間が経っている携帯端末装置からのデータ
の収集を行なうことができる。
【0030】このように特定の端末装置に対して優先権
を与えた後、あるいは一つの端末装置のみから通信要求
が行なわれた場合には、ホストはその端末装置から受信
した送信パケットに組み込まれたシステムタイマ値を抽
出し、抽出されたシステムタイマ値に基づいてその端末
装置に対するIDを設定する。具体的には、抽出された
システムタイマ値自身をIDとして設定する。なお、下
記に述べるテーブルに既にIDが設定されている場合に
は、再度のID設定は行なわない。そして、設定された
IDに基づいてポーリングを行なう。ポーリングに応答
して、送出されたIDに対応する端末装置からデータが
送出されるため、ホストはこのデータを受信する。この
ように、本実施形態によれば携帯端末装置のIDは、携
帯端末装置それぞれに固有に与えられたものではなくな
り、適宜可変に設定することができるようになる。ま
た、本実施形態では携帯端末装置に備えられたシステム
タイマのタイマ値を利用してこれに基づいてIDを設定
しているため、IDを設定するための操作を特に必要と
しない。本実施形態では携帯端末装置を通信アダプタに
セットする動作は必要となるが、これは従来よりの通信
アダプタを使用した携帯端末装置−ホスト間の通信を行
なうためにも必要な動作であり、本実施形態で特に付加
された動作ではない。そして、従来も行なっていた通信
アダプタへの携帯端末装置のセットを行なうだけで、半
ば自動的にその携帯端末装置に対するIDを設定するこ
とができるため、携帯端末装置の利用者に対する利便性
は非常に向上する。ここで、複数の端末装置から同時に
全く同じシステムタイマ値が送信される可能性が考えら
れるが、これについては以下の理由により特に考慮する
必要がない。
【0031】本実施形態で想定されている伝送システム
は、1つの回線に対してせいぜい10数台の携帯端末装
置が同時に接続されるものとなっている。そして、携帯
端末装置のそれぞれが、通信アダプタに対して全く同時
刻にセットされる確率は、同時に使用される装置の数も
少ないこともあって非常に低いと考えることができる。
加えて言えば、前述したシステムタイマ値としては秒未
満数桁までを送出するようにしておけば(現状の装置で
対応可能である)、全くの偶然で複数の携帯端末装置か
ら全く同じシステムタイマ値が送出される確率を、ほぼ
零と考えても差し支えない程度のものにすることができ
るのである。なお、本実施形態では携帯端末装置を対象
としたが、これ以外の装置であっても本発明は適用可能
であることはいうまでもない。例えばパーソナルコンピ
ュータ等の場合であれば、通信アダプタへのセットとい
う動作は行なわれないが、この場合には電源が投入され
た時点でシステムタイマ値を取得するようにすればよ
い。
【0032】また、ホストでは受信したシステムタイマ
値そのものを端末装置に対応するIDとして設定してい
たが、システムタイマ値を加工して、あるいは特定の演
算によりIDを生成するようにしてもよい。図9は、ホ
ストのメモリに設定されるテーブルの例を図示した図面
である。
【0033】上記した実施形態では、送信要求を行なう
度に端末装置に対するIDの設定を行なっていたが、一
度IDが設定されてしまえば再度のID設定は不要とな
る場合もある。ここで、本実施形態では、一旦通信可能
な状態となると、通信アダプタから取り外されない限り
メモリに格納されたシステムタイマ値をリセットしない
携帯端末装置を想定している。従って、一度ある携帯端
末装置からシステムタイマ値を受信してIDを設定した
後は、しばらくはそのIDを用いたポーリングが必要と
なる可能性がある。
【0034】そこで、本実施形態の変形例として、図8
に図示されるようなテーブルをホストに設定し、通信要
求を受信した後図8のテーブルにIDが設定されている
か否かを確認、IDが設定されていない場合には受信し
たシステムタイマ値に基づいてIDを設定するようにし
てもよい。既にテーブルにIDが設定されている場合に
は、IDの再設定を行なう必要はない。
【0035】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば端末装
置毎に固有のID情報を設定する必要がなくなる。その
ため、IDの設定/再設定の労力を省くことができ、ま
たIDの管理も非常に容易となる。また、端末装置では
自身が備えるタイマの値を用いているため、IDの設定
自体が非常に簡単である。特にシステムタイマが必須で
あるような装置の場合、IDを設定するために特別な機
能を大きく付加する必要もない。
【0036】特に端末装置を通信アダプタ等にセットす
るような場合には、通信アダプタへの端末装置のセット
時点のタイマ値に基づいてIDを生成するようにするこ
とができ、利用者は特にID設定のための操作を行う必
要はない。通信アダプタへの端末装置のセットは、通信
アダプタを介した通信を行う場合に必須な動作だからで
ある。
【0037】ここで複数の端末装置からの通信要求が同
時になされた場合には、タイマ値に応じて特定の端末装
置に対して優先権を与えている。IDが端末装置に固有
なものであれば特定のIDに対して優先度を与えるよう
にすればよいが、本発明ではIDは端末に固有なもので
はなく可変なものとなっている。この場合に、ID設定
の元となるタイマ値に基づいて優先権を与えることは非
常に有利となる。特にタイマ値が最先のものから優先権
を与えるようにすることで、複数の端末装置間で順次優
先権を移していくことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用されるデータ伝送シ
ステムである。
【図2】一実施形態における携帯端末装置と通信アダプ
タの構成である。
【図3】一実施形態におけるホストの構成である。
【図4】ホストと携帯端末装置との間の通信手順を示す
タイムチャートである。
【図5】携帯端末装置のシステムタイマ値取得処理を示
すフローチャートである。
【図6】携帯端末装置がホストに対して通信要求を発す
る処理手順を示したフローチャートである。
【図7】送信パケットの一例である。
【図8】ホストのポーリング処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】ホストに設定される携帯端末装置とIDとの関
連を示すテーブルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−170637(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局と、前記親局に接続される複数の
    局とを備え、前記親局と子局との間でデータ伝送を行な
    うシステムにおけるポーリング方法において、 前記親局より、複数の前記子局に対して送信要求を行
    い、 前記子局は、前記送信要求に応答して、自装置内に備え
    るタイマのタイマ値を通信要求に組み込んで前記親局に
    送信し、親局は、子局からの 前記通信要求を受信した場合、前記
    通信要求に組み込まれたタイマ値に基づいて、前記通信
    要求を行った複数の子局のうち一つの子局に対して優先
    権を与え、 前記優先権が与えられた子局より受信したタイマ値に基
    づいて、当該子局に対する識別情報として設定し、 前記設定された識別情報に基づいてポーリングを行い、
    子局はこのポーリングに応答してデータを親局に送出す
    ことを特徴とする、ポーリング方法。
  2. 【請求項2】 通信回線を介して、上位装置との間でデ
    ータの送受を行う端末装置において、 時間を計時するタイマと、 該端末装置が通信可能状態となった場合、その時点での
    前記タイマによる計時値を記憶する記憶手段と、 前記上位装置より送信の要求がなされた場合、前記記憶
    手段に記憶された計時値を前記送信要求に対する返信と
    組み合わせて通信要求として送出する制御手段と、更に
    制御手段は、前記上位装置に前記制御手段より送出さ
    れ、前記記憶手段に記憶された計時値に基づいて優先権
    が与えられるとともに、識別情報に基づいてポーリング
    応答し、データを前記上位装置に送出するよう制御する
    ことを特徴とする端末装置。
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