JP3482802B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3482802B2
JP3482802B2 JP06029297A JP6029297A JP3482802B2 JP 3482802 B2 JP3482802 B2 JP 3482802B2 JP 06029297 A JP06029297 A JP 06029297A JP 6029297 A JP6029297 A JP 6029297A JP 3482802 B2 JP3482802 B2 JP 3482802B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機,
レーザプリンター,ファクシミリ,これらの複合機器等
の電子写真方式を利用した画像形成装置に関する。より
具体的には、像担持体に形成されたトナー像を一旦中間
転写ベルトに一次転写した後、これを用紙等の記録媒体
に二次転写して再生画像を得るようにした画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用した画像形成装置
は、無機または有機光導電性材料で構成された感光体ド
ラムからなる像担持体上に一様な電荷を形成し、画像信
号を変調したレーザ光等で静電潜像を形成した後、帯電
したトナーにより静電潜像を現像して可視化されたトナ
ー像とする。そして、このトナー像を中間転写体を介し
てあるいは直接用紙等の記録媒体に静電的に転写するこ
とにより所要の再生画像が得られる。特に、像担持体上
に形成されたトナー像を中間転写体に一次転写し、更に
中間転写体上のトナー像を記録媒体に二次転写する方式
を採用したものでは、導電性のバイアスロールを用いて
記録媒体を中間転写体に押圧し、電界の作用によりトナ
ー像を静電的に転写するバイアスロール方式の画像形成
装置が知られている。導電性のバイアスロールに転写電
圧を印加しながら静電転写するバイアスローラ転写法
は、バイアスロールの押圧力を受けると共に転写電流の
通路を形成するバックアップロールを備えている。
【0003】バイアスロール方式を採用した画像形成装
置の従来例としては、例えば特開平6−95521号公
報が知られている。図14は上記公報に開示された転写
装置における二次転写部の説明図である。同図におい
て、中間転写体ベルト01は、バックアップロール02と複
数の支持ローラ03に張架され、矢印方向に移動する。バ
ックアップロール02として、カーボンブラック分散のポ
リカーボネートの薄層を被覆したシリコーンゴムロール
が用いられる。さらに、二次転写部には、電源04からの
転写電圧を印加するためのバイアスロール05と、転写電
圧に基づく転写電流の通路を形成するためにバックアッ
プロール02に押圧して回転する金属製の電極ロール(ア
ースローラ)06を備えている。中間転写体ベルト01上の
トナー像を用紙Pへ転写する際に、上記電極ロール06か
らバックアップロール02とバイアスロール05との間に転
写電圧を印加した時、バックアップロール02から中間転
写体ベルト01と用紙Pを通ってバイアスロール05に転写
電流が流れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】絶縁性ゴムロールに半
導電性フィルムを被覆して形成されるバックアップロー
ルの製造加工法としては、例えば下記の方法が知られて
いる。一つは、所定のフィルム材料をチューブ状に加工
し、その内部から空気等の流体を圧入することで膨らま
し、その中に絶縁性ロールを挿入した後、上記流体の圧
力を減圧して収縮させることにより、表面層を形成する
加工法がある。別の方法としては、チューブ材料(フィ
ルム材料)をシリンダ形状の金型内面に引き伸ばして張
り付け、その中に液状の絶縁性ゴム材料を注入し、加硫
して硬化させることにより、フィルム被覆のゴムロール
に成形する方法がある。上記した両加工法において使用
されるチューブ材料は、加工時に50〜200%の伸度
が付与されるので、該チューブ材料の特性としては弾性
領域内での変形量が50〜200%であることが必要で
ある。しかし、前記特開平6−95521号公報に開示
されたカーボンブラック分散のポリカーボネートは、弾
性領域での変形量が小さいので、被覆加工時にチューブ
材料が塑性変形して、表面に皺やクラック等が発生する
ため、ゴムロールに被覆することがかなり困難であっ
た。
【0005】弾性領域内で50〜200%の変形量を有
する樹脂としては、テトラフルオロエチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA),エチ
レン−テトラフルオロエチレン共重合体等のフッ素樹脂
を挙げることができる。しかし、バックアップロールと
して、例えばカーボンブラック分散のPFAからなるチ
ューブ材料で被覆したゴムロールを使用した場合、次の
ような問題が生じる。PFA等のフッ素樹脂は、表面エ
ネルギーを水の濡れ性で表す方法によると、試験片に水
を滴下した時の試験片平面と水滴の接触角が100°以
上あり、表面エネルギーが小さく、分子間力も小さい。
そのため、カーボンブラック等の導電性フィラーを拘束
する力も小さい。したがって、電圧印加時にカーボンブ
ラックが電気的な力によって移動しやすく、カーボンブ
ラックの移動により導電性の回路を形成すると、抵抗値
が低下する。この導電性回路は一旦形成されると元に戻
らない不可逆性を示すため、抵抗値が低いまま一定の値
になってしまう。このように、カーボンブラック分散の
PFA等のフッ素樹脂をバックアップロールの表面層を
構成するチューブ材料として使用した場合は、圧接回転
する電極ロールによって加えられる繰り返し荷重による
変形や転写電流によって抵抗が変化して、両者の接触部
位に流れる電流が変化し、それ故に転写電界が変化する
という問題があった。
【0006】この問題の対策として、スタンバイ時また
は複写動作前のプレサイクル時に、バイアスロールを中
間転写体に接触させ、バイアスロールから中間転写体、
バックアップロールを通って流れる電流を検出すること
によって、バックアップロール抵抗を求め、バックアッ
プロール抵抗に応じた最適な転写電圧を決定し、その転
写電圧をバイアスロールに印加するようにした画像形成
装置が提案されている(特開平8−115002号公
報)。しかし、上記のように電流を検出して最適な転写
電圧を決定する制御方式において、バックアップロール
の抵抗が10倍以上と大きく変化した場合には、最適な
転写電圧が得られ難いとか、電源コストが高くなるなど
の問題がある。
【0007】また、カーボンブラック分散のフッ素樹脂
系チューブ材料を被覆したゴムロールは、電圧印加直後
に抵抗が大きく低下し、その後の電圧印加による抵抗低
下の変化が小さくなる。かかる知見に基づいて、本出願
人は、交流電圧を一定電圧または一定電流で予め上記ゴ
ムロールに所定時間通電処理を施した後、これをバック
アップロールとして使用する画像形成装置について、特
許出願した(特願平7−270273号)。しかし、上
記バックアップロールにおいては、通電処理工程が必要
なためロールコストが高くなる。さらに、バックアップ
ロールに電極ロールが圧接回転するため、バックアップ
ロールの両端部に加えられる機械的な応力が大きく、繰
り返し変形により、ロールの両端部のみが伸長して抵抗
が上昇し、ロール軸方向の抵抗のバラツキが大きくなる
という問題のあることがその後判明した。
【0008】このように、弾性領域内での変形量をゴム
ロール被覆時に確保できるフッ素樹脂は、表面エネルギ
ーが小さく、カーボンブラック分散のフッ素樹脂をバッ
クアップロールの表面層構成材料として用いた場合に
は、使用中に転写電界が変化してしまう。また、画像形
成装置の動作前に最適な転写電圧を決定する制御方式で
は、バックアップロール抵抗が大きく変化した場合に対
処することが困難であった。さらに、予め所定時間通電
処理を施したバックアップロールでは、ロール軸方向の
抵抗のバラツキが大きくなるという問題があった。すな
わち、従来のバイアスローラ転写法においては、バック
アップロールからバイアスロールにあるいはバイアスロ
ールからバックアップロールに流れる転写電流の変化に
伴う電圧の変化により転写電界が変動したり、これを解
消しようとするとバックアップロールの軸方向における
抵抗のバラツキが大きくなり、安定したトナー像の二次
転写が困難であるという問題があった。そこで、本発明
は、上述の問題点を解決しようとするものであって、バ
イアスロールからバックアップロールにまたはその逆方
向に流れる二次転写電流の変動を防止して、高画質の画
像を安定に得ることのできる画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、中間転写体
を用いてトナー像を二次転写する従来のバイアスローラ
転写法において、前記問題点を解消すべく鋭意研究を重
ねてきたところ、バックアップロールの表面層として、
可使用抵抗領域での抵抗値の変動の小さい導電剤を分散
した導電性塗料の硬化膜で構成することによって、前記
目的が達成されるとの知見に基づいて、本発明をなし得
たものである。すなわち、本発明の画像形成装置は、画
像情報に応じた静電潜像が形成される像担持体と、像担
持体に形成された静電潜像をトナーによりトナー像とし
て可視化する現像装置と、像担持体に担持されたトナー
像が一次転写される中間転写ベルトと、中間転写ベルト
上の未定着トナー像を記録媒体に二次転写するバイアス
ロールと、バイアスロールに対向して中間転写ベルトを
その裏面から支持するバックアップロールとを備え、上
記バックアップロールは、特性の異なる2種以上の導電
剤を分散した導電性塗料の硬化膜で被覆されたゴムロー
ルからなることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を主として図面に基
づいて詳細に説明する。本発明は、中間転写ベルト方式
の画像形成装置であれば、特に限定されるものではな
い。例えば、現像装置内に単色のトナーのみを有する通
常のモノカラー画像形成装置や、感光体ドラム等の像担
持体上に担持されたトナー像を中間転写ベルトに順次一
次転写を繰り返すカラー画像形成装置、各色毎の現像器
を備えた複数の像担持体を中間転写ベルト上に直列に配
置したタンデム型カラー画像形成装置等に適用される。
一例として、一次転写を繰り返すカラー画像形成装置の
概要を図1に示す。同図において、感光体ドラムからな
る像担持体1の周囲には、その回転方向に沿って順次、
帯電器2、画像書込手段3、現像装置4、一次転写器
5、クリーニング装置6等が配置されている。また、像
担持体1表面に当接しながら該像担持体1と一次転写器
5の間を矢印方向に走行する中間転写ベルト7が、ベル
ト搬送ロール8a,8b,8cおよびバックアップロー
ル9に張架されている。バックアップロール9およびベ
ルト搬送ロール8aと対向する位置には、中間転写ベル
ト7を介して、それぞれバイアスロール10およびベル
トクリーナ11が配置されている。一次転写器5が中間
転写ベルト7を介して像担持体1に押圧する部位が一次
転写部となり、像担持体1と一次転写器5の間には一次
転写電圧が印加される。図2に示すように、バイアスロ
ール10がバックアップロール9に押圧する二次転写部
において、バックアップロール9にはバイアスロール1
0に二次転写電圧を印加する電極部材12が押接してい
る。上記バイアスロール10は接地されており、電極部
材12は電源13に接続している。
【0011】図1に示すカラー画像形成装置において、
矢印方向に回転する像担持体1の表面が帯電器2で一様
に帯電された後、レーザ光等の画像書込手段3により、
第1色目の静電潜像が形成される。静電潜像はその色に
対応するトナーを収容した現像装置4により可視化さ
れ、トナー像が形成される。このトナー像は、一次転写
部を通過する際に、一次転写器5によって中間転写ベル
ト7上に静電的に一次転写される。以降同様にして、第
1色目のトナー像を担持した中間転写ベルト7上に、第
2色目,第3色目,第4色目のトナー像が順次重ね合わ
せられるように一次転写され、最終的にフルカラー多重
トナー像が得られる。上記現像装置4は、各色の静電潜
像に対応するトナーを収容した複数の現像器41〜44
有する。すなわち、各現像器には、それぞれ黒(K),イ
エロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色トナーが
収容されている。
【0012】上記多重トナー像は、二次転写部を通過す
る際に、給紙トレイ14から所定のタイミングで供給さ
れる記録媒体(以下、用紙Pで代表する)に静電的に一
括転写される。トナー像が転写された用紙Pは、定着装
置15に搬送され定着処理された後、機外に排出され
る。一次転写後の像担持体1はクリーニング装置6等に
より残留トナーや電荷が除去され、二次転写後の中間転
写ベルト7はベルトクリーナ11により残留トナーが除
去され、次の画像形成プロセスに備える。フルカラー以
外の多色画像を形成する場合は、2個または3個の現像
器に多色画像に対応したトナーを収容することになる。
また、単色の静電潜像が形成されるよう画像処理された
画像書込手段3により、像担持体1上に静電潜像を形成
して、その色に対応するトナーのみを現像装置4に収容
した場合、図1に示す画像形成装置をモノカラー画像形
成装置に適用することができる。さらに、感光体ドラム
(1)を公知のベルト感光体に置き換えることもできる。
【0013】前記中間転写ベルト7は、各種樹脂または
ゴム材料にカーボンブラック等の導電剤を適量配合さ
せ、例えば0.05〜0.15mm厚に成形したベルトが
用いられ、その表面抵抗率が108〜1015 Ω/□の範
囲に調整される。各種樹脂としては、アクリル樹脂,ポ
リエステル,ポリカーボネート,ポリアミド,ポリイミ
ド等が挙げられる。転写電極を形成するバイアスロール
10は、像担持体1に担持されたトナー像が中間転写ベ
ルト7上に一次転写される間は転写ベルト7から離間し
ており、転写ベルト7に担持されたトナー像を用紙Pに
二次転写する時は、転写ベルト7に圧接してこれをバッ
クアップロール9に押圧するように構成される。上記バ
イアスロール10の層構造は、特に限定されるものでは
なく、単層あるいは多層のいずれでもよい。例えば単層
構造の場合は、シリコーンゴム,ウレタンゴム,EPD
M等にカーボンブラック等の導電剤が適量配合されたロ
ールで構成される。2層構造の場合は、体積抵抗率を適
宜調節した単層の場合のロールを下層として、その外周
面に例えばフッ素系樹脂を被覆した導電性の表面層から
構成される。フッ素系樹脂としては、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体,PFA等
が挙げられる。バイアスロール10の体積抵抗率は10
7Ωcm 以下であることが好ましい。また、下層を発泡体
で構成して、下層と表面層の間に適宜のゴム材料からな
る中間層を介在させた3層構造とすることもできる。
【0014】本発明におけるバックアップロール9は、
図2に示すように、導電剤を分散した導電性塗料の硬化
膜9aで被覆されたゴムロール9bからなる。上記ゴム
ロール9bは、各種ゴム材料に少量の導電剤を配合させ
た比較的高抵抗のロールであってもよいが、導電剤を含
まないゴム材料で構成された絶縁性ロールであることが
好ましい。かかるゴム材料としては、EPDM,シリコ
ーンゴム,ウレタンゴム,NBR,クロロプレンゴム
や、これらのブレンドゴム等が挙げられる。ゴムロール
9bは、またゴム材料の発泡体表面を薄層状の無発泡ゴ
ム材料で被覆したものでもよい。ゴムロール9bの軸心
となるシャフト9cとしては、一般に導電性の部材で構
成されるが、バックアップロール9に電極部材12を押
接させる場合は、特に導電性である必要はなく、剛性が
あればいかなる部材であってもよい。バックアップロー
ル9の外径は通常23〜35mmの範囲にあればよい。
【0015】バックアップロールの可使用抵抗領域は、
表面抵抗率で107〜1010 Ω/□の範囲にあることが
好ましい。ここで、バイアスロールの体積抵抗率を3×
105Ωcm に設定した時のバックアップロールの表面抵
抗率(log ρs)と適切な転写電圧との関係を図3に示
す。同図において、○は、トナーの中間転写ベルトへの
付着力に打ち勝って未定着トナー像が用紙へ転写するに
必要な転写電界を発生できる下限転写電圧を示し、それ
より高い転写電圧では未定着トナー像の転写性が良好で
ある。また、●は、転写電界が高くなりすぎて、中間転
写ベルトと用紙との間でパッシェン放電が発生してトナ
ーの帯電異常により画質欠陥や転写効率の低下を引き起
こす上限転写電圧を示し、それより高い転写電圧ではハ
ーフトーン画像の粒状性が悪化する。
【0016】塗料に配合される導電剤は、その1種のみ
を用いて塗膜を形成した場合、バックアップロールの抵
抗変化が大きく、しかも抵抗値のバラツキも大きいの
で、本発明においては、バックアップロールの急激な抵
抗の変化を抑制するために、特性の異なる2種以上が用
いられる。特性の異なる導電剤を分散した前記導電性塗
料としては、例えばアクリル系塗料,ポリエステル系塗
料,ウレタン系塗料,フッ素系塗料,ウレタン変性アク
リル系塗料等を用いることができる。2種以上の導電剤
としては、互いに形状の異なる粒状のカーボンブラック
と導電性ウィスカーとの混合物や、互いにDBP(ジブ
チルフタレート)吸油性の異なるカーボンブラックの混
合物が好適である。具体的な粒状カーボンブラックとし
ては、例えばアセチレンブラック、サーマルブラック等
が挙げられる。また、導電性ウィスカーとしては、例え
ば平均繊維長さ14μm,平均繊維径0.3μmの酸化
亜鉛ウィスカー、平均繊維長さ10〜150μm,平均
繊維径20μmのケイ酸カルシウムウィスカー、硫酸バ
リウムウィスカー、チタン酸カリウムウィスカー等が挙
げられる。その組合せとしては、アセチレンブラックと
上記酸化亜鉛,ケイ酸カルシウムまたは硫酸バリウム、
サーマルブラックとチタン酸カリウムが好適である。
【0017】導電剤の中でも特にカーボンブラックは、
これを添加した塗料中において連鎖状に結合する性質が
あり、かかる連鎖結合の長さに応じて硬化膜(9a)の抵
抗値が異なったものになる。この連鎖結合が長ければ、
硬化膜の導電性は向上しその抵抗値は低下する。一方、
連鎖結合が短かければ、硬化膜の導電性は低下しその抵
抗値は高くなる。したがって、長い連鎖結合を形成する
カーボンブラックを添加した場合は、短い連鎖結合を形
成するカーボンブラックを同量添加した場合と比較し
て、バックアップロールの抵抗値が大きく変化すること
になる。上記連鎖結合の長さは、カーボンブラックの個
々の粒子の粒径や表面活性度に依存しているが、これを
示す指標の1つとしてDBP吸油性がある。本発明にお
けるDBP吸油性は、ASTM D2414-6TTに従
って測定されるカーボンブラック100gに吸収された
DBP量(ml)が多いか少ないかで表される。このD
BP吸油性の高いすなわち吸油量の多いカーボンブラッ
クほど、長い連鎖結合を形成するものとされている。
【0018】塗料に配合される上記カーボンブラック
は、DBP吸油性に差があるものであればよいが、かか
る差があまりに小さいと、1種類のカーボンブラックを
添加した場合と同じような結果を生じる。したがって、
カーボンブラックとしては、ある程度DBP吸油量に差
のあるものが好ましく、DBP吸油性の高いカーボンブ
ラックの吸油量が200ml/100g以上であり、吸油性の
低いカーボンブラックの吸油量が100ml/100g以下で
あることが好ましい。吸油性の高いカーボンブラックと
しては、例えば平均粒径38ミリμmで吸油量447ml/
100gのHS−500(旭カーボン(株)製)、平均粒径3
0ミリμmで吸油量360ml/100gのケッチェンブラック
(ライオンアグゾ(株)製)、平均粒径30ミリμmで吸油
量288ml/100gの粒状アセチレンブラック(電気化学
(株)製)、吸油量265ml/100gのバルカンXC−72
(キャボット社製)等の前記アセチレンブラックなどが
挙げられる。また、吸油性の低い導電剤としては、例え
ば平均粒径80ミリμmで吸油量28ml/100gのアサヒサ
ーマルFT、アサヒサーマルMT(旭カーボン(株)製)
等の前記サーマルブラックなどが挙げられる。
【0019】導電剤の具体的な配合量は、バックアップ
ロール抵抗の設定値によっても異なるが、導電剤の形状
が異なる場合、塗膜を形成する樹脂成分100重量部に
対して、例えばアセチレンブラックで2〜4重量部およ
び導電性酸化亜鉛ウィスカーで5〜50重量部の範囲に
あることが好ましい。また、導電剤のDBP吸油性が異
なる場合、上記樹脂成分100重量部に対して、例えば
アセチレンブラックで1〜3重量部およびサーマルブラ
ックで8〜20重量部の範囲にあることが好ましい。そ
の混合割合は、重量比で1:3〜13であり、好ましく
は1:5〜10である。これらの導電剤を単独で用いた
場合は次のような不具合がある。すなわち、凝集性の強
いアセチレンブラック単独では、塗料およびその硬化膜
中での分散が不安定であるため、バックアップロール製
造時のロット間の抵抗値のバラツキが大きくなり、10
7〜1010Ω/□ の抵抗領域で安定した抵抗値を得るこ
とが困難である。また、導電性酸化亜鉛ウィスカー単独
では、表面抵抗率を1010Ω/□以下に低下させるため
には、樹脂成分100重量部に対して100重量部以上
配合する必要がある。その場合、塗膜形成時の塗料粘度
が過度に高くなるため、表面抵抗率を上記値以下に低下
させることが困難である。サーマルブラック単独では、
配合量を多くしてもバックアップロールの表面抵抗率が
1010Ω/□以下には低下せず、適切な表面抵抗率が得
られない。さらに、形状が異なる導電剤の配合量および
DBP吸油性が異なる導電剤の混合割合が上記の範囲外
にあると、表面抵抗率が適切な領域にあっても、バック
アップロール自体やロット間の抵抗値のバラツキが大き
くなりやすい等の問題が生じ、好ましくない。
【0020】このように、2種以上の導電剤の配合量を
調整することによって、前記した107〜1010Ω/□
の領域内でバックアップロールの表面抵抗率を容易に調
整することができる。しかも、急激な抵抗の変化を抑制
することができると共に、抵抗値のバラツキの少ないバ
ックアップロールの導電化が可能となる。本発明におい
ては、前記した導電剤以外にも、グラファイト、アルミ
ニウム,銅,ニッケル,ステンレス鋼(SUS)等の各
種金属または合金、酸化錫,酸化インジウム,酸化亜
鉛,酸化チタン,酸化錫−酸化アンチモン複合酸化物等
の各種導電性金属酸化物などの微粉末を前記混合物と適
宜併用することができる。その場合、導電剤中に50重
量%以下、好ましくは20重量%以下の割合で用いられ
る。前記硬化膜を形成する際の塗布法としては、刷毛塗
り,ディピング法,スプレー法,ロールコータ法等を採
用することができる。硬化膜の厚さは、一般に5〜50
μm、好ましくは15〜30μmの範囲にあることが好
ましい。膜厚が5μm未満であると、バックアップロー
ルは中間転写ベルトおよび用紙を介してバイアスロール
と圧接および回転が繰り返されることから、硬化膜が摩
耗し前記ゴムロールが露出する恐れがあり、また均一な
膜厚を塗布法により形成することが困難になる。一方、
膜厚が50μmを超えると、塗布法によりゴムロールを
被覆する場合、表面に液ダレが生じやすく、平滑かつ均
一な塗膜を安定して形成することが困難になる。いずれ
にしても膜厚が上記範囲外にあると、バックアップロー
ルの抵抗値のバラツキが大きくなる。
【0021】電極部材12としては、電気良導性の部材
であれば特に限定されるものではなく、例えばアルミニ
ウム,SUS,銅等からなる金属ロール,導電性ゴムロ
ール,導電性ブラシ,金属プレート,導電性樹脂プレー
ト等が用いられる。電源13に接続する電極部材12か
らは、図3に示すように、バックアップロール9を通じ
て−2〜−5kVの転写電圧がバイアスロール10に印
加される。転写電圧が2kV(絶対値)より低いと、中
間転写ベルト7上の未定着トナー像を用紙Pに転写させ
る電界強度が充分でない。一方、電圧が5kVより高い
と、前記放電が発生するだけでなく、長期にわたる使用
においてバックアップロール9の抵抗値の変化が大きく
なり好ましくない。なお、図2に示す二次転写部におい
ては、転写電流がバイアスロール10からバックアップ
ロール9へ流れるようにしているが、トナーの帯電極性
に応じてその逆方向に流れるよう、電極部材12に印加
される電圧の極性を逆極性にしてもよい。以上の二次転
写部において、電極部材12は必ずしも必要な部材では
なく、例えばバックアップロールに設けられる導電性の
シャフト9cを電極部材として利用することが可能であ
る。
【0022】電極部材12をバックアップロール9に押
接させる場合、二次転写部から180±10°、特に1
80°離間する位置に電極部材12を配設させることが
好ましい。電極部材12を上記のように180°ほど離
間して配設させると、たとえ硬化膜9a中に抵抗の不均
一部分があっても、転写電流は電極部材12から抵抗の
低い経路を通って流れるので、バックアップロール9に
おける抵抗のバラツキの影響や、二次転写部における電
圧依存性を大幅に低減することができる。さらに、電極
部材12の押接方向がバックアップロール9の軸心と一
致するので、電極部材12をバックアップロール9に安
定して押接させることができる。
【0023】本発明の作用は次のとおりである。請求項
1発明の画像形成装置は、バックアップロール9が特性
の異なる2種以上の導電剤を分散した導電性塗料の硬化
膜9aで被覆されたゴムロール9bからなる。そのた
め、特性の異なる導電剤を適宜組み合わせることによっ
て、バックアップロール9の抵抗値を可使用領域内で容
易に調整することができ、その急激な抵抗変化を抑制す
ることが可能である。また、電極部材12をバックアッ
プロール9に押接させた場合、電極部材12の圧接によ
る繰り返し荷重によってバックアップロール9が変形し
たり、更には転写電流によって抵抗値が変化して、両者
の接触部位に流れる電流が変化し、電流の変化に基づく
転写電界が変化する、という従来のチューブ材料被覆ゴ
ムロール固有の問題がなくなる。したがって、中間転写
ベルト7を介して、バイアスロール10からバックアッ
プロール9へまたはその逆方向に流れる転写電流の変動
をなくすことができ、必要とする二次転写部の電流が安
定して得られるので、用紙Pに安定したトナー像の二次
転写が行われる。
【0024】請求項2発明の画像形成装置は、バックア
ップロール9の表面抵抗率が107〜1010Ω/□の範
囲にある。この発明によれば、特性の異なる導電剤を適
宜組み合わせることにより、バックアップロール9の表
面抵抗率を上記領域内で容易に調整することができる。
請求項3発明の画像形成装置は、特性の異なる導電剤と
して、互いに形状の異なる粒状のカーボンブラックと導
電性ウィスカーの混合物を用いるものである。この発明
によれば、硬化膜9aを構成する樹脂成分に対する両導
電剤の配合量を適宜調整することによって、可使用抵抗
領域内でのバックアップロール9の急激な抵抗の変化を
抑制することが可能であり、少量の導電性ウィスカーで
抵抗値のバラツキの小さい導電化が可能となる。請求項
4発明の画像形成装置は、上記粒状のカーボンブラック
としてアセチレンブラックを、導電性ウィスカーとして
導電処理された酸化亜鉛ウィスカーをそれぞれ選択した
ものである。したがって、バックアップロール9の抵抗
値をその可使用領域内で調整することが容易である。
【0025】請求項5発明の画像形成装置は、硬化膜9
aを形成する樹脂成分100重量部に対して、上記アセ
チレンブラックを2〜4重量部および前述の抵抗領域を
満足する範囲内で酸化亜鉛ウィスカーを5〜50重量部
配合するものである。そのため、バックアップロール9
のロット間の抵抗値のバラツキが小さくなると共に、塗
膜形成時の塗料粘度を適切に調整できるので、均一な硬
化膜9aを形成することができる。請求項6発明の画像
形成装置は、特性の異なる導電剤として、互いにDBP
吸油性の異なるカーボンブラックを用いるものであり、
前記請求項3発明と同様の作用を奏する。請求項7発明
の画像形成装置は、上記DBP吸油性の異なるカーボン
ブラックとして、吸油性の高いアセチレンブラックと吸
油性の低いサーマルブラックをそれぞれ選択したもので
あり、前記請求項4発明と同様の作用を奏する。請求項
8発明の画像形成装置は、上記アセチレンブラックとサ
ーマルブラックの混合割合を重量比で1:3〜13の範
囲に設定したものである。そのため、バックアップロー
ル9自体およびロット間の抵抗値のバラツキを小さくす
ることができる。
【0026】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではな
い。 (画像形成装置)図4は本発明の画像形成装置として中
間転写ベルトを備えたデジタルカラー複写機の全体図で
ある。図4において、プラテン21上に載置した原稿
(図示せず)の下面に沿って移動する原稿照明用ランプ
22から出射して、原稿で反射した光を移動ミラーユニ
ット23、レンズ24、固定ミラー25を介して画像読
取部のCCDに収束させる。CCDは、多数の光電変換
素子とレッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色の
フィルタとにより、上記原稿画像を各色毎の電気信号に
変換する。この電気信号は画像処理回路26に入力さ
れ、画像処理回路26は各色毎に入力された原稿画像読
取信号をデジタル信号に変換して記憶する画像メモリを
有している。光書込制御装置27は、上記画像処理回路
26の画像データを所定のタイミングで読み出して、光
ビーム書込装置28に出力する。光ビーム書込装置28
は、矢印方向Aに回転する感光体ドラムからなる像担持
体1に各色に対応した静電潜像を書き込む。これらの番
号21〜28から前記画像書込手段3が構成される。
【0027】像担持体1の周囲には、その表面を一様に
帯電させる帯電器2、像担持体1に書き込まれた静電潜
像を各色のトナー像に現像する現像装置4、各色のトナ
ー像を前記中間転写ベルト7に転写する一次転写ロール
5、クリーニングブレードおよび除電器を有するクリー
ニング装置6が配置されている。上記現像装置4は、
K,Y,M,Cの各色トナーを収容した現像器を有し、
それぞれ各色のトナーで上記静電潜像を現像して可視化
する。上記中間転写ベルト7は、前記ベルト搬送ロール
8a,8b,8cおよびバックアップロール9に張架さ
れ、像担持体1表面に当接しながらその接線方向に走行
する。未定着トナー像を担持する転写ベルト7の表面側
には、バックアップロール9およびベルト搬送ロール8
aに対向して、それぞれ前記バイアスロール10および
ベルトクリーナ11が配置されている。バックアップロ
ール9には、トナーと同極性の二次転写電圧を印加する
電源(13)に接続した電極ロール12が押接している。
また、バックアップロール9とベルト搬送ロール8aの
間には、二次転写されたトナー像を担持する用紙Pを転
写ベルト7から剥がす剥離爪29が配置されている。上
記バイアスロール10表面には、クリーニングブレード
30が常時当接していて、転写等で付着したトナー粒子
や紙粉等の異物が除去される。
【0028】画像形成装置U本体の下部には抽出自在の
給紙トレイ14が設けられ、その上方にピックアップロ
ーラ31が配置されている。このピックアップローラ3
1の下流側には、用紙Pの重送を防止する一対のフィー
ドロール32、用紙搬送ロール33、用紙Pを案内する
ガイド部材34およびレジストロール35が順次配置さ
れている。前記二次転写部の下流側には、順次、二次転
写されたトナー像を担持した用紙Pを搬送する搬送ベル
ト36、用紙P上の未定着トナー像を定着処理する定着
装置15、定着画像が形成された用紙Pを機外に排出す
る一対の排出ロール37、および排出された用紙Pを載
置する排紙トレイ38が配置されている。
【0029】(画像形成装置の作用)矢印A方向に回転
する像担持体1は、帯電器2により表面が所定の電位に
帯電され、光ビーム書込装置28により静電潜像が書き
込まれる。像担持体1上の静電潜像は現像装置4により
未定着トナー像に現像される。このトナー像の形成は、
最初に第1色目のトナー像が形成され、以降像担持体1
が1回転する毎に、第2色目から第4色目までのトナー
像が形成される。本実施例では、K,Y,M,C色のト
ナー像が順次形成されるようになっている。像担持体1
の表面は、前記トナー像が中間転写ベルト7に転写され
た後、クリーニング装置6により残留トナーおよび電荷
が除去される。ここで、前記光書込制御装置27では、
最初に第1色目のK色に画像処理されたデジタル信号を
読出して光ビーム書込装置28に出力する。この書込装
置28は像担持体1表面にK色に対応した静電潜像を書
き込む。K色に対応した静電潜像は現像装置4内の現像
器KによりK色の可視化されたトナー像に現像され、一
次転写部へ移動する。一次転写部において、中間転写ベ
ルト7の裏面側に配置された一次転写ロール5からトナ
ー像にその帯電極性とは逆極性の電界を作用させること
により、一次転写部に到達したK色のトナー像を静電的
に転写ベルト7に吸着させつつ、転写ベルト7の矢印B
方向の走行で一次転写させる。
【0030】中間転写ベルト7は、Kトナー像を吸着担
持したまま像担持体1と同一周期で走行する。1色目の
Kトナー像の転写が終了すると、転写ベルト7における
Kトナー像の転写開始位置が一次転写部に到達する迄
に、光書込制御装置27からの出力によりブルー(B)の
フィルタで色分解された光像に対応する静電潜像の書込
が開始される。そして、Kトナー像を担持した転写ベル
ト7の上記転写開始位置が一次転写部に到達すると、一
次転写ロール5によって2色目のYトナー像の転写が行
われる。続いて、グリーン(G),レッド(R)のフィルタ
で色分解された光像に対応する静電潜像が現像器M,C
により可視化され、Mトナー像およびCトナー像の転写
が上記Yトナー像の転写と同様に行われる。このようし
て、各色に重ね合わされた多重トナー像が中間転写ベル
ト7上に形成される。この各色のトナー像が転写ベルト
7上に一次転写されるまで、転写ベルト7の表面側に配
置された前記バイアスロール10,剥離爪29およびベ
ルトクリーナ11は、転写ベルト7から離間した退避位
置に保持されている。
【0031】一方、給紙トレイ14に収容された用紙P
は、ピックアップローラ31により所定のタイミングで
1枚ずつ取り出されて、一対のフィードロール32、用
紙搬送ロール33により給紙され、一対のレジストロー
ル35で一旦停止される。用紙Pは、その後中間転写ベ
ルト7上に転写された各色(K,Y,M,C)の多重ト
ナー像が二次転写部に移動してくるのと同期して、レジ
ストロール35から二次転写部に搬送される。二次転写
部において、バイアスロール10は中間転写ベルト7を
介してバックアップロール9に圧接した状態にある。そ
して、搬送されてきた用紙Pは、ロール9,10間の圧
接搬送および転写ベルト7の走行によって二次転写部を
通過する。この際、トナー像の帯電極性と同極性の転写
電圧を電極ロール12に印加することにより、転写ベル
ト7に吸着担持されていた多重トナー像が転写ベルト7
表面から用紙Pに二次転写される。
【0032】以上フルカラー画像の転写について述べて
きたが、単色画像を形成する場合は、中間転写ベルト7
上に一次転写された例えばK色のトナー像が二次転写部
に移動してきた時、直ちにトナー像は用紙Pに転写され
る。複数色の画像を形成する場合は、所望の色相を選択
して、それらの色に重ね合わされた多色トナー像が二次
転写部に移動してきた時、トナー像を用紙Pに転写すれ
ばよい。上述のようにして、トナー像が所望の色相に転
写された用紙Pは、剥離爪29の作動により剥離され、
搬送ベルト36に載置されて定着装置15に搬送され
る。この定着装置15において、未定着トナー像を固定
して永久画像に定着処理した後、用紙Pは一対の排出ロ
ール37により排紙トレイ38に排出される。二次転写
が完了すると、中間転写ベルト7は、二次転写部の下流
側に設けられたベルトクリーナ11によりクリーニング
され、次の転写に備える。
【0033】(二次転写部材)図4に示した画像形成装
置における二次転写部材の具体的な構成は次のとおので
ある。中間転写ベルト(7)として、厚さ80μmで表面
抵抗率1012Ω/□のポリイミド樹脂を用いた。バイア
スロール(10)として、外径15mmのSUS製シャフ
ト上に6.5mm厚に成形された外径28mmの導電性
シリコーンゴムロールを用いた。そのゴム硬度はアスカ
ーCで35°であり、体積抵抗率は105.5Ωcmであ
る。バックアップロール(9)として、外径15mmのS
US製シャフト(9c)上に6.5mm厚に成形された外
径28mmのEPDM層表面に、下記実施例3の方法に
よって硬化膜(9a)が形成されたゴムロール(9b)を用
いた。その表面抵抗率は108.7Ω/□ である。電極部
材(12)として、直径12mmのSUS314製金属ロ
ールを用い、喰い込み量0.2mmでバックアップロー
ル(9)に押接させた。また、電源(13)からは、電極ロ
ール(12)を通じて−2kVの転写電圧が印加されるよ
うに構成されている。
【0034】(バックアップロールの製造) 実施例1 上記シャフト(9c)に固定されたアスカーC硬度70°
の絶縁性EPDMゴムロール(9b)表面に、下記のアク
リル系導電性塗料をスプレー塗布した後、160℃で2
0分間加熱硬化して、膜厚25μmの硬化膜(9a)を形
成した。 樹脂成分 100重量部 アクリル樹脂 80部 メラミン樹脂 20部 導電剤 32重量部 酸化亜鉛ウィスカー 30部 (WZ−0531:松下アムテック(株)製) アセチレンブラック 2部 (粒状アセチレンブラック:電気化学(株)製) 溶剤 41.7重量部 トルエンおよびキシレン 22.0部 メチルエチルケトン 3.5部 エタノール 16.2部 添加剤(増粘剤) 13重量部 なお、上記ウィスカーとしては、エポキシシラン系カッ
プリング剤で表面処理した平均繊維長14μm,平均繊
維径0.3μmの導電性酸化亜鉛を用いた。
【0035】実施例2〜4 アクリル系導電性塗料に配合される酸化亜鉛ウィスカー
およびアセチレンブラックの使用量を変化させた以外
は、実施例1と同様にして、バックアップロールを製造
した。 比較例1〜6 アクリル系導電性塗料に配合される導電剤として、アセ
チレンブラックまたは酸化亜鉛ウィスカーの単独を用い
た以外は、実施例1と同様にして、バックアップロール
を製造した。ただし、比較例5を除いて、樹脂成分10
0重量部に対する溶剤の使用量は、芳香族系溶剤23.
5重量部、メチルエチルケトン5.3重量部およびエタ
ノール17.7重量部であった。各実施例および比較例
の樹脂成分100重量部に対する導電剤の配合量と硬化
膜形成後のバックアップロールの表面抵抗率を表1に示
す。
【0036】
【表1】
【0037】実施例5 下記のポリエステル系導電性塗料を用いて硬化膜を形成
した以外は、実施例1と同様にして、表面抵抗率10
8.7Ω/□ のバックアップロールを製造した。 樹脂成分 100重量部 ポリエステル樹脂 80部 メラミン樹脂 20部 導電剤 12重量部 アセチレンブラック 2部 (粒状アセチレンブラック:電気化学(株)製) サーマルブラック 10部 (アサヒサーマルFT:旭カーボン(株)製) 溶剤 136.7重量部 トルエンおよびキシレン 62.4部 メチルエチルケトン 37.6部 グリコールエーテル 13.7部 エタノール 23.0部 添加剤(増粘剤) 6.4重量部 比較例7 導電剤としてアセチレンブラック単独を6重量部用いた
以外は、実施例5と同様にして、表面抵抗率105.7Ω
/□ のバックアップロールを製造した。
【0038】(バックアップロールの表面抵抗率測定試
験)本発明の課題として挙げた従来のバックアップロー
ルの表面抵抗率測定試験を以下に示す。なお、以下の測
定試験において、二次転写部の部材は特に断りがない限
り先に示したものと同一である。PFA被覆バックアッ
プロールに直流電圧2kVを印加した時の表面抵抗率の
経時変化を図5に示す。このバックアップロールは、
6.5mm厚に成形されたアスカーC硬度62°のシリ
コーンゴムを絶縁性ゴム層とし、その表面に半導電性の
フィルム層としてカーボンブラック分散の厚さ50μm
のPFAチューブ材料が被覆されている。このバックア
ップロールの長さは325mmである。この試験では次
のようにして表面抵抗率を測定した。すなわち、図6に
示すように、上記バックアップロール表面に、その円周
方向に10mm離間した直径12mm,長さ330mm
の2本のSUS製金属ロールを0.2mmの喰い込み量
で電気接触させた。そして、金属ロール間に1kVの直
流電圧(V)を印加して、電圧の印加から10秒後の電流
値(I)を読み取り、下記の式(1)により表面抵抗率ρs
を求めた。 ρs = LV/GI (1) ここで、L:バックアップロールの長さ(cm) G:2本の金属ロール間の距離(cm)
【0039】半導電性PFAチューブ材料で表面を被覆
した上記バックアップロールの初期表面抵抗率ρs0は、
108.74 Ω/□(log ρs0 = 8.74)であり、図5
に示す[Δlog ρs ]の値は、図6に示す方法で測定さ
れた表面抵抗率と初期値との差より求めた。電圧の印加
から2時間後のΔlog ρs は−0.97であり、20
時間後のΔlog ρs は−1.45であった。すなわ
ち、電圧印加から2時間まで抵抗は急激に低下し、電圧
印加2時間で表面抵抗率ρs は、約1.0桁ほど低くな
り、転写電流がほぼ10倍になる。その後、抵抗の低下
は緩慢になるが、更に電圧一定で連続18時間印加した
時の抵抗の低下は約0.5桁(log 値)である。PFA
被覆のバックアップロールは、電圧印加直後の表面抵抗
率の変化が大きいため、二次転写部での転写電流の変化
が大きく、それ故に安定して二次転写を行うことができ
ない。
【0040】電気アニール処理を施した前記PFA被覆
バックアップロールを180万回ほど回転させた後の表
面抵抗率を図7に示す。上記アニール処理バックアップ
ロールとして、カーボンブラックの配合量を変化させて
表面抵抗率(log ρs )を10.3としたロールに、6
0Hzの交流電圧2.5kVP-Pを2分間通電処理してρ
s を9.0に低下させたものを用いた。また、画像形成
装置は、一次転写を行うことなく前記二次転写部材のみ
を作動させ、電極ロールを0.2mmの喰い込み量でバ
ックアップロールに押接させた。二次転写部材のうち、
バックアップロールの回転は3.5秒回転と0.5秒停止
を180万回回繰り返し、電極ロールへの印加電圧は、
バックアップロールの回転と同期して3.5秒オンと0.
5秒オフを繰り返した。
【0041】この表面抵抗率測定試験において、電気ア
ニール処理後のバックアップロールを周方向に8分割
し、軸方向に3分割した位置で次のようにして測定し
た。すなわち、2本の金属ロールをバックアップロール
表面の周方向に20mm離して電気接触させ、図6に示
す測定治具を用いた場合と同様の方法により表面抵抗率
を測定した。ただし、金属ロールは、図8Aおよび図8
Bに示すように、各2本のロールの端部および中央部を
それぞれ60mmほど残して樹脂で被覆した。また、バ
ックアップロール周方向の8分割は図8Cに示す等間隔
の位置とした。そして、下記の式(2)により表面抵抗率
ρs を求めた。 ρs =(V/I)×(L/T) (2) ここで、V:印加電圧(1000V),I:電流値
(A), L:電極の長さ(60mm),T:電極間距離(20m
m) 図7に示すように、バックアップロールの端部では、中
央部に比べて表面抵抗率が概ね0.5〜1.0桁(log
値)高くなり、ロールの軸方向での抵抗のバラツキが大
きくなっている。これは、電極ロールの圧接回転によ
り、バックアップロールの両端部のみが伸長して、抵抗
が上昇した結果によるものである。なお、180万回転
後には、ロールの端部表面に皺が発生していた。
【0042】次に、特性の異なる2種の導電剤が硬化膜
に分散した本発明のバックアップロールの表面抵抗率を
示す。また、比較例として、単独の導電剤が同様に分散
したバックアップロールの表面抵抗率を併せて示す。こ
れらのバックアップロールは実施例1または比較例1と
同様にして製造されたものである。アセチレンブラック
および導電性酸化亜鉛ウィスカーを組み合わせた場合の
導電剤の配合量とバックアップロールの表面抵抗率との
関係を図9に示す。また、導電性酸化亜鉛ウィスカー単
独の配合量とバックアップロールの表面抵抗率との関係
を図10に示す。なお、以下の表面抵抗率は全て図6に
示す測定方法に従って求めた。図9に示すように、アセ
チレンブラックと導電性酸化亜鉛ウィスカーを組み合わ
せた場合、カーボンブラックの配合量の変化に対するバ
ックアップロールの表面抵抗率の変化は小さく、107
〜1010Ω/□ の領域内での抵抗が安定して得られ
る。そして、樹脂成分100重量部に対するアセチレン
ブラックの配合量2〜4重量部の範囲で、表面抵抗率が
1010Ω/□以下となる導電性酸化亜鉛ウィスカーの配
合量は30重量部以上である。また、アセチレンブラッ
クの配合量が4重量部での上記抵抗領域を満足する導電
性酸化亜鉛ウィスカーの配合量は5〜50重量部の範囲
にある。一方、導電性酸化亜鉛ウィスカー単独を塗料に
配合した場合、図10に示すように、樹脂成分100重
量部に対して導電性酸化亜鉛ウィスカーを100重量部
配合しても、バックアップロールの表面抵抗率を1010
Ω/□以下に低下させることができない。上記導電性ウ
ィスカーを100重量部以上配合すると、塗料粘度が高
くなるために均一な塗膜を形成することが困難である。
【0043】アセチレンブラックとサーマルブラックを
組み合わせた場合の導電剤の配合量とバックアップロー
ルの表面抵抗率との関係を図11に示す。また、比較例
として、アセチレンブラック単独を塗料に配合した場合
の配合量とバックアップロールの表面抵抗率との関係を
図12に示す。図11に示すように、アセチレンブラッ
クおよびサーマルブラックの配合量を変化させても、バ
ックアップロールの表面抵抗率の変化は小さい。そし
て、樹脂成分100重量部に対してアセチレンブラック
を1〜3重量部およびサーマルブラックを8〜20重量
部の範囲で配合量を適宜調整することにより、バックア
ップロールの表面抵抗率を前記領域内で容易に調整する
ことができる。一方、樹脂成分100重量部に対するア
セチレンブラックの配合量を変化させて3回の試作を行
ってみたが、図12に示すように、各次試作において、
バックアップロールの抵抗値のバラツキだけでなく、製
造時のロット間の抵抗値のバラツキが大きく、表面抵抗
率を前記領域内で調整することがかなり困難であった。
【0044】実施例3のバックアップロールに直流電圧
2kVを連続23時間印加した時の表面抵抗率の経時変
化を図13に示す。この表面抵抗率測定試験において、
画像形成装置は、一次転写を行うことなく二次転写部材
のみを作動させた。また、電極ロールを0.5mmの喰
い込み量でバックアップロールに押接させた。二次転写
部材のうち、バックアップロールの回転は3.5秒回転
と0.5秒停止を繰り返し、電極ロールへの電圧印加
は、バックアップロールの回転と同期して3.5秒オン
と0.5秒オフを繰り返した。図13に示すように、一
定電圧2kVを連続23時間印加した時の表面抵抗率の
変化は、0.1桁(log 値)以内に収まっている。した
がって、本発明におけるバックアップロールは、電圧印
加による抵抗の経時変化が小さいため、二次転写部での
電界の変化が小さいことが分かる。
【0045】
【発明の効果】本発明の画像形成装置は、バックアップ
ロールが特性の異なる2種以上の導電剤を分散した硬化
膜で被覆されたゴムロールからなるため、電圧印加によ
る抵抗の経時変化が小さく、しかもバックアップロール
に電極部材を押接させた場合でも、ロール表面や端部に
永久変形や皺等の発生の恐れが全くない。したがって、
転写電流の経時変化が小さくなり、高品質の画像を安定
して得ることができる。また、特性の異なる導電剤を適
宜組み合わせることによって、バックアップロールの抵
抗値を適切な領域に容易に調整することが可能である。
また、特性の異なる導電剤として、互いに形状の異なる
アセチレンブラック等の粒状のカーボンブラックと酸化
亜鉛ウィスカー等の導電性ウィスカーの混合物や、互い
にDBP吸油性の異なるアセチレンブラックとサーマル
ブラックの混合物を用いた場合は、バックアップロール
の表面抵抗率を適切な領域にに調整することが容易であ
る。しかも、バックアップロールの急激な抵抗変化を抑
制することができ、その抵抗値のバラツキが小さくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置の概略構成図である。
【図2】 本発明の画像形成装置における二次転写部の
説明図である。
【図3】 バックアップロールの表面抵抗率と適切な転
写電圧との関係を示すグラフである。
【図4】 本発明の一実施例として示す画像形成装置の
全体図である。
【図5】 カーボンブラック分散のPFAチューブ材料
で表面を被覆したバックアップロールの表面抵抗率の経
時変化を示すグラフである。
【図6】 バックアップロールの表面抵抗率測定方法を
示す説明図である。
【図7】 PFA被覆バックアップロールを180万回
回転させた後のロールにおいて、その周方向に8分割し
た位置でのロール両端部および中央部の表面抵抗率を示
すグラフである。
【図8】 図8A,Bは図7に示すバックアップロール
の端部および中央部の表面抵抗率を測定する際に用いら
れる金属ロールを示し、図8Cはバックアップロールを
周方向に8分割した位置を示す。
【図9】 アセチレンブラックおよび導電性酸化亜鉛ウ
ィスカーの配合量とバックアップロールの表面抵抗率と
の関係を示すグラフである。
【図10】 導電性酸化亜鉛ウィスカー単独の配合量と
バックアップロールの表面抵抗率との関係を示すグラフ
である。
【図11】 アセチレンブラックおよびサーマルブラッ
クの配合量とバックアップロールの表面抵抗率との関係
を示すグラフである。
【図12】 アセチレンブラック単独の配合量とバック
アップロールの表面抵抗率との関係を示すグラフであ
る。
【図13】 本発明におけるバックアップロールの表面
抵抗率の経時変化を示すグラフである。
【図14】 従来の画像形成装置における二次転写部の
説明図である。
【符号の説明】
U…画像形成装置、P…用紙(記録媒体)、1…像担持
体、4…現像装置、7…中間転写ベルト、9…バックア
ップロール、9a…硬化膜、9b…ゴムロール、10…
バイアスロール。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じた静電潜像が形成される
    像担持体と、像担持体に形成された静電潜像をトナーに
    よりトナー像として可視化する現像装置と、像担持体に
    担持されたトナー像が一次転写される中間転写ベルト
    と、中間転写ベルト上の未定着トナー像を記録媒体に二
    次転写するバイアスロールと、バイアスロールに対向し
    て中間転写ベルトをその裏面から支持するバックアップ
    ロールとを備え、上記バックアップロールは、特性の異
    なる2種以上の導電剤を分散した導電性塗料の硬化膜で
    被覆されたゴムロールからなることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記バックアップロールの表面抵抗率が
    107〜1010 Ω/□の範囲にある請求項1記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 特性の異なる前記導電剤として、互いに
    形状の異なる粒状のカーボンブラックと導電性ウィスカ
    ーの混合物を用いる請求項1または2記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記粒状のカーボンブラックがアセチレ
    ンブラックであり、前記導電性ウィスカーが導電性の酸
    化亜鉛ウィスカーである請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記塗料中の樹脂成分100重量部に対
    するアセチレンブラックの配合量が2〜4重量部の範囲
    にあり、酸化亜鉛ウィスカーの配合量は、下限値が上記
    アセチレンブラックの配合量に応じて5〜30重量部で
    あって、上限値が50重量部である請求項4記載の画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 特性の異なる前記導電剤として、互いに
    DBP吸油性の異なる2種以上のカーボンブラックを用
    いる請求項1または2記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記カーボンブラックとして、DBP吸
    油性の高いアセチレンブラックとDBP吸油性の低いサ
    ーマルブラックの混合物を用いる請求項6記載の画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 前記アセチレンブラックとサーマルブラ
    ックの混合割合が、重量比で1:3〜13の範囲にある
    請求項7記載の画像形成装置。
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