JP3399203B2 - 画像形成装置とそのバックアップロールの製造方法 - Google Patents

画像形成装置とそのバックアップロールの製造方法

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JP3399203B2 JP33476495A JP33476495A JP3399203B2 JP 3399203 B2 JP3399203 B2 JP 3399203B2 JP 33476495 A JP33476495 A JP 33476495A JP 33476495 A JP33476495 A JP 33476495A JP 3399203 B2 JP3399203 B2 JP 3399203B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機,
プリンター,ファクシミリ,これらの複合機器等の電子
写真方式を利用した画像形成装置に関する。より具体的
には、像担持体に形成されたトナー像を一旦中間転写ベ
ルトに一次転写した後、これを用紙等の記録媒体に二次
転写して再生画像を得るようにした画像形成装置および
そのバックアップロールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用した画像形成装置
は、無機または有機光導電性材料で構成された感光体か
らなる像担持体上に一様な電荷を形成し、画像信号を変
調したレーザ光等で静電潜像を形成した後、帯電したト
ナーにより静電潜像を現像して可視化されたトナー像と
する。そして、このトナー像を中間転写体を介してある
いは直接用紙等の記録媒体に静電的に転写することによ
り所要の再生画像を得る。特に、像担持体上に形成され
たトナー像を中間転写体に一次転写し、更に中間転写体
上のトナー像を記録媒体に二次転写する方式を採用した
ものでは、導電性のバイアスロールを用いて記録媒体を
中間転写体に押圧し、電界の作用によりトナー像を静電
的に転写するバイアスロール方式の画像形成装置が知ら
れている。導電性のバイアスロールに転写電圧を印加し
ながら静電転写するバイアスローラ転写法は、バイアス
ロールの押圧力を受けると共に転写電流の通路を形成す
るバックアップロールを備えている。
【0003】上記方式を採用した画像形成装置の従来例
としては、例えば特開平6−95521号公報が知られ
ている。図17は上記公報に開示された転写装置におけ
る二次転写部の説明図である。同図において、中間転写
体01は、バックアップロール02と複数の支持ローラ03に
より張架され、矢印方向に移動する。バックアップロー
ル02として、カーボンブラック分散のポリカーボネート
の薄層を被覆したシリコーンゴムロールが用いられる。
さらに、二次転写部には、電源04からの転写電圧を印加
するためのバイアスロール05と、転写電圧に基づく転写
電流の通路を形成するためにバックアップロール02に押
圧して回転する金属製の電極ロール(アースロール)06
を備えている。中間転写体01上のトナー像を用紙Pへ転
写する際に、上記電極ロール06からバックアップロール
02とバイアスロール05との間に転写電圧を印加した時、
バックアップロール02から中間転写体01と用紙Pを通っ
てバイアスロール05に転写電流が流れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】絶縁性ゴムロールに半
導電性フィルムを被覆して形成されるバックアップロー
ルの製造加工法としては、例えば下記の方法が知られて
いる。一つは、所定のフィルム材料をチューブ状に加工
し、その内部から空気等の流体を圧入することで膨らま
し、その中に絶縁性ロールを挿入した後、上記流体の圧
力を減圧して収縮させることにより、表面層を形成する
加工法がある。別の方法としては、チューブ材料をシリ
ンダ形状の金型内面に引き伸ばして張り付け、その中に
液状の絶縁性ゴム材料を注入し、加硫して硬化させるこ
とにより、フィルム被覆のゴムロールに成形する方法が
ある。上記した両加工法において使用されるチューブ
(フィルム)材料は、加工時に50〜200%の伸度が
付与されるので、当該チューブ材料の特性としては、弾
性領域内で50〜200%の変形量を必要とする。しか
し、前記特開平6−95521号公報に開示されたカー
ボンブラック分散のポリカーボネートは、弾性領域での
変形量が小さいので、被覆加工時にチューブ材料が塑性
変形して、表面に皺やクラック等が発生するため、ゴム
ロールに被覆することがかなり困難であった。
【0005】弾性領域内で50〜200%の変形量を有
する樹脂としては、PFA(テトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルコキシアルキルビニルエーテル樹
脂),ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン樹
脂)等の弗素樹脂を挙げることができる。しかし、バッ
クアップロールとして、例えばカーボンブラック分散の
PFAからなるチューブ材料で被覆したゴムロールを使
用した場合、次のような問題が生じる。PFA等の弗素
樹脂は、表面エネルギーを水の濡れ性で表す方法による
と、試験片に水を滴下した時の試験片平面と水滴の接触
角が100°以上あり、表面エネルギーが小さく、分子
間引力も小さい。そのため、カーボンブラック等の導電
性フィラーを拘束する力も小さい。したがって、電圧印
加時にカーボンブラックが電気的な力によって移動しや
すく、カーボンブラックの移動により導電性の回路を形
成すると、抵抗値が低下する。この導電性回路は一旦形
成されると元に戻らない不可逆性を示すため、抵抗値が
低いまま一定の値になってしまう。すなわち、カーボン
ブラック分散のPFA等の弗素樹脂をバックアップロー
ルの表面層を構成するチューブ材料として使用した場合
は、圧接回転する電極ロールによって加えられる繰り返
し荷重による変形や転写電流によって抵抗が変化して、
両者の接触部位に流れる電流が変化し、それ故に転写電
界が変化するという問題があった。
【0006】この問題の対策として、本出願人は、スタ
ンバイ時または複写動作前のプレサイクル時に、バイア
スロールを中間転写体に接触させ、バイアスロールから
中間転写体、バックアップロールを通って流れる電流を
検出することによって、バックアップロール抵抗を求
め、バックアップロール抵抗に応じた最適な転写電圧を
決定し、その転写電圧をバイアスロールに印加するよう
にした画像形成装置について、特許出願した(特願平6
−249102号)。しかし、上記のように電流を検出
して最適な転写電圧を決定する制御方式において、バッ
クアップロールの抵抗が10倍以上と大きく変化した場
合には、最適な転写電圧が得られ難いとか、電源コスト
が高くなるなどの問題のあることが判明した。
【0007】また、カーボンブラック分散の弗素樹脂系
チューブ材料を被覆したゴムロールは、電圧印加直後に
抵抗が大きく低下し、その後の電圧印加による抵抗低下
の変化が小さくなる。かかる知見に基づいて、本出願人
は、交流電圧を一定電圧または一定電流で予め上記ゴム
ロールに所定時間通電処理を施した後、これをバックア
ップロールとして使用する画像形成装置についても、特
許出願した(特願平7−270273号)。しかし、通
電処理によりロールコストが高くなるという欠点があ
る。さらに、バックアップロールに電極ロールが圧接回
転するため、バックアップロールの両端部に加えられる
機械的な応力が大きく、繰り返し変形により、ロールの
両端部のみが伸長して抵抗が上昇し、ロール軸方向の抵
抗のバラツキが大きくなるという問題のあることがその
後判明した。
【0008】このように、弾性領域内での変形量をゴム
ロール被覆時に確保できる弗素樹脂は、表面エネルギー
が小さく、カーボンブラック分散の弗素樹脂をバックア
ップロールの表面層構成材料として用いた場合には、使
用中に転写電界が変化してしまう。また、画像形成装置
の動作前に最適な転写電圧を決定する制御方式では、バ
ックアップロール抵抗が大きく変化した場合に対処する
ことが困難であった。さらに、予め所定時間通電処理を
施したバックアップロールでは、ロール軸方向の抵抗の
バラツキが大きくなるという問題があった。すなわち、
従来のバイアスローラ転写法においては、バックアップ
ロールからバイアスロールにあるいはバイアスロールか
らバックアップロールに流れる転写電流の変化に伴う電
圧の変化により転写電界が変動したり、これを解消しよ
うとするとバックアップロールの軸方向における抵抗の
バラツキが大きくなり、安定したトナー像の二次転写が
困難であるという問題があった。そこで、本発明は、上
述の問題点を解決しようとするものであって、バイアス
ロールからバックアップロールにまたはその逆方向に流
れる二次転写電流の変動を防止して、高画質の画像を安
定に得ることのできる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、中間転写体
を用いてトナー像を二次転写する従来のバイアスローラ
転写法において、前記問題点を解消すべく、バックアッ
プロールの構成材料に着目して鋭意検討を重ねてきたと
ころ、上記構成材料としてEPDMを用いることによっ
て、前記目的が達成されることを確認したものである。
すなわち、本発明の画像形成装置は、画像情報に応じた
静電潜像を形成する像担持体と、像担持体に形成された
静電潜像をトナーによりトナー像として可視化する現像
装置と、像担持体に担持されたトナー像を一次転写して
担持する中間転写ベルトと、中間転写ベルト上の未定着
トナー像を記録媒体に二次転写するバイアスロールと、
バイアスロールに対向して中間転写ベルトを裏面から支
持するバックアップロールとから構成され、上記バック
アップロールは、EPDM(エチレンプロピレンジエン
ゴム)をゴム材成分として15〜35重量%のカーボン
ブラックを分散させた半導電性のゴムロールからなるこ
とを特徴とする。
【0010】前記バックアップロールは、金属芯材の外
周に下地層と表面層とを被覆した2層構成のゴムロール
からなり、下地層は発泡弾性体から構成され、表面層は
EPDMをゴム材成分として15〜35重量%のカーボ
ンブラックを分散させた導電性チューブ材料から構成さ
れることが好ましい。また、前記カーボンブラックとし
ては、特性の異なるアセチレンブラックおよびサーマル
ブラックの混合物を好ましくは特定の割合で用いること
が望ましい。上記2層構成のバックアップロールは、未
発泡状態のEPDMをゴム材成分とするチューブ形状の
ゴム素材を発泡・加硫させて成形し、得られた発泡弾性
体の中心に金属芯材を挿通した後、発泡弾性体の外周に
未硬化状態のカーボンブラック分散の導電性チューブ材
料を被覆して、該チューブ材料を加圧蒸気の雰囲気下に
硬化させると同時に上記発泡弾性体に接着させることに
よって製造される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の画像形成装置における二次転写部の説明
図である。同図において、一次転写された未定着トナー
像を担持する中間転写ベルト1を介して、バイアスロー
ル2と対向する位置にバックアップロール3が配置さ
れ、このバックアップロール3は中間転写ベルト1を裏
面から支持する。バックアップロール3には、バイアス
ロール2に転写電圧を印加する電極ロール4が圧接して
いる。上記バイアスロール2は接地されており、電極ロ
ール4は電源5に接続している。また、バイアスロール
2表面にはポリウレタン等で成形されたクリーニングブ
レード6が当接している。上記中間転写ベルト1は、各
種樹脂またはゴム材料にカーボンブラック等の導電剤を
適量配合させ、例えば0.05〜0.15mm厚に成形し
たベルトが用いられ、その表面抵抗率が108 〜1014
Ω/□の範囲に調整されている。各種樹脂としては、ア
クリル樹脂,ポリ塩化ビニル,ポリエステル,ポリカー
ボネート,ポリイミド等が挙げられる。上記バイアスロ
ール2は、シリコーンゴム,ウレタンゴム等のゴム材料
にカーボンブラック等の導電剤を適量配合した低抵抗の
ロールからなり、場合によっては金属ロールであっても
よい。このバイアスロール2は、像担持体に担持された
未定着トナー像が中間転写ベルト1上に一次転写される
間は転写ベルト1から離間しており、転写ベルト1に担
持されたトナー像を例えば用紙P等の記録媒体(以下、
用紙Pで代表する)に二次転写する時は、転写ベルト1
に圧接してこれをバックアップロール3に押圧するよう
に構成される。
【0012】上記バックアップロール3は、金属芯材3
aの外周にEPDMをゴム材成分とするゴム材を被覆し
たゴムロール3′からなり、カーボンブラックを分散さ
せて半導電性としたロールが用いられる。ゴムロール
3′は、単層構成または2層構成のいずれであってもよ
い。単層構成のゴムロール3′の場合は、ゴム材成分と
して、上記EPDMまたはEPDMと50重量%(wt
%)未満のシリコーンゴム,NBR(アクリロニトリル
−ブタジエンゴム)等との2種以上のブレンドゴムが用
いられる。ゴム材は表面に緻密なスキン層を有する発泡
ロールまたは無発泡ロールのいずれであってもよい。ゴ
ムロールを2層構成とする場合は、発泡弾性体から構成
される下地層3bと導電性チューブ材料から構成される
表面層3cが金属芯材3aの外周に被覆される。下地層
3bは、EPDM,シリコーンゴム,ウレタンゴム,N
BR等の単独、またはEPDMとシリコーンゴム,NB
R等との2種以上のゴム材成分から構成される。これら
の発泡ゴムロールの体積固有抵抗率は一般に1014Ωcm
以上であるが、必要に応じて、下地層3bに導電剤を含
有させることもできる。また、表面層3cは、EPDM
単独またはEPDMと50wt%未満のシリコーンゴ
ム,NBR等との2種以上のゴム材成分から構成され、
これらのゴム材にはカーボンブラックが配合される。こ
の導電性ゴム材料をシート状に成形した薄層は、バック
アップロール3の表面抵抗率が107〜109.5Ω/□の
範囲にある導電性チューブ材料として用いられる。
【0013】ここで、バイアスロール2の体積抵抗率を
3×105Ωcmに設定した時のバックアップロールの
表面抵抗率(log RS )と適切な転写電圧との関係を図
2に示す。図2において、○は、トナーの中間転写ベル
ト1への付着力に打ち勝って未定着トナー像が用紙Pへ
転写するに必要な転写電界を発生できる下限転写電圧を
示し、それより高い転写電圧では未定着トナー像の転写
性が良好である。また、●は、転写電界が高くなりすぎ
て、中間転写ベルト1と用紙Pとの間でパッシェン放電
が発生してトナーの帯電異常により画質欠陥や転写効率
の低下を引き起こす上限転写電圧を示し、それより高い
転写電圧ではハーフトーン画像の粒状性が悪化する。後
述する理由により上限転写電圧は5kVとすることが適
切であり、かつ上限値と下限値の差が150V以上ある
ことが必要である。このような理由から、バックアップ
ロールの表面抵抗率は、上記したように、107〜10
9.5Ω/□の範囲にあることが好ましい。
【0014】単層構成のゴムロール3′または2層構成
のゴムロールにおける表面層3cには、15〜35wt
%、好ましくは20〜30wt%のカーボンブラックが
分散される。このカーボンブラックの配合割合を調整す
ることによって、107 〜109.5 Ω/□の領域内でバ
ックアップロール3の表面抵抗率を容易に調整すること
ができる。すなわち、その配合割合が15wt%未満で
あると上記表面抵抗率が109.5 Ω/□より高くなり、
35wt%を超えると表面抵抗率が107 Ω/□より低
くなる。カーボンブラックとしては、特性の異なるアセ
チレンブラックおよびサーマルブラックが併用される。
この場合、両者の混合割合を適宜調整することによっ
て、表面抵抗率107〜109.5Ω/□の領域内でバック
アップロール3の急激な抵抗の変化を抑制することがで
き、電気抵抗のバラツキの少ない導電化が可能となる。
【0015】アセチレンブラックは、給油量が高く、導
電性に優れており、例えば粒状アセチレンブラック(電
気化学(株)製),バルカンXC−72(キャボット社
製)等が用いられる。サーマルブラックは、給油量が小
さく、ゴム補強剤として慣用されており、例えばFTカ
ーボン,MTカーボン(旭カーボン(株)製)等が用いら
れる。アセチレンブラックとサーマルブラックとの混合
物を用いる場合、その混合割合は、重量比で1:1〜
1:3であり、好ましくは1:1.5〜1:2である。
これらのカーボンブラックを単独で用いた場合は次のよ
うな不具合がある。すなわち、凝集性の強いアセチレン
ブラック単独では、バックアップロール3内部の抵抗値
および製造時のロット間の抵抗値のバラツキが大きくな
ることがある。サーマルブラック単独では、配合量を多
くしても上記表面抵抗率が1012Ω/□以下には低下せ
ず、バックアップロール3の表面抵抗率を前記範囲内で
調整することができない。さらに、カーボンブラックの
混合割合が上記の範囲外にあると、上記した抵抗値のバ
ラツキが大きくなりやすいだけでなく、カーボンブラッ
クの配合量によっては、バックアップロール3の硬度が
所定の範囲外になる等の問題が生じやすくなり、好まし
くない。そして、前記ゴムロール3′または表面層3c
中の全カーボンブラックの配合割合は、前述したとおり
15〜35wt%であるが、特にゴム材100重量部に
対してはアセチレンブラックで7〜15重量部、またサ
ーマルブラックで10〜30重量部の範囲にあることが
好ましい。
【0016】本発明の画像形成装置において、中間転写
ベルト1を介してバイアスロール2により押圧されるバ
ックアップロール3は、未定着トナー像の二次転写の際
に所定のニップ圧を確保するために、ニップ幅を所定の
範囲(2〜3mm)に確保する必要がある。それには、
バックアップロール3の表面硬度をアスカC硬度で65
〜75°(以下、硬度はアスカC硬度で表示する)の範
囲とする必要がある。上記硬度条件を満足するには、2
層構成のゴムロールの場合、下地層3bの硬度は、2層
構成のゴムロールの製造安定性とそのゴムロール表面の
硬度で規定され、45〜60°の範囲にあることが必要
であり、その好ましい範囲は50〜56°である。バッ
クアップロール3の硬度に関連して、下地層3bの外径
は、25〜27mmの範囲にあることが望ましく、その
好ましい範囲は25.5〜26.5mmである。また、
表面層3cの厚さは、0.5〜1.5mmの範囲にあるこ
とが望ましく、その好ましい範囲は1.1〜1.3mmで
ある。下地層3bの硬度が45°より低いと、表面層3
cとして未硬化チューブ材料を被覆する際、チューブ材
料の収縮によって下地層3bの外径が小さくなり、所定
の厚さの表面層3cが安定して得られないという問題が
生じる。一方、硬度が60°より高いと、下地層3bに
未硬化チューブ材料を被覆した後のバックアップロール
3の硬度が75°より高くなる。
【0017】前記電極ロール4を構成する材料は、電気
良導性の金属または合金であれば特に限定されるもので
はなく、例えばステンレス鋼(SUS),銅,アルミニ
ウム等が用いられる。電源5に接続する電極ロール4か
らは、バックアップロール3を通じて−2〜−5kVの
転写電圧がバイアスロール2に印加される。転写電圧が
2kV(絶対値)より低いと、中間転写ベルト1上の未
定着トナー像を用紙Pに転写させる電界の強度が充分で
ない。一方、電圧が5kVより高いと、長期にわたる使
用において、バックアップロール3の表面抵抗率の変化
が大きくなり好ましくない。なお、図1に示す二次転写
部においては、転写電流がバイアスロール2からバック
アップロール3へ流れるようにしたが、トナーの帯電極
性に応じてその逆方向に流れるよう、電極ロール4に印
加される電圧の極性を逆極性にしてもよい。しかし、電
極ロール4は必須の構成部材ではなく、例えばバックア
ップロール3の金属芯材3aに電源5を上記電極ロール
4と同様に接続することもできる。
【0018】本発明における2層構成のバックアップロ
ールは、次のようにして製造することができる。未発泡
状態のEPDMまたは他のゴム素材に発泡剤,加硫剤等
を添加し、発泡弾性体素材を調製する。硬度45〜60
°の発泡弾性体を得るためには、発泡剤の量や発泡条件
を調節することが重要である。次いで、発泡弾性体素材
をニーダー,バンバリーミキサ等で混練した後、エクス
トルーダで押し出し、クロスヘッドに送られる金属芯材
(3a)の外周面に巻き付ける。上記発泡弾性体素材が巻
き付けられた金属芯材を金型内にセットし、弾性体素材
を加熱して加硫する。加熱により発泡したゴム素材は金
属芯材に固着され、下地層(3b)となる発泡弾性体が形
成される。あるいは、発泡弾性体素材をエクストルーダ
で押し出す際に、該弾性体素材をチューブ形状に成形し
て、これを金属芯材(3a)に巻き付けることなく、加熱
して発泡弾性体を形成する。次いで、この発泡弾性体の
中心に金属芯材を圧入して、金属芯材の外周面に下地層
(3b)を固定させることもできる。下地層表面はその後
研磨される。
【0019】一方、未硬化状態のEPDMまたはEPD
Mに他のゴム材をブレンドしたゴム素材にカーボンブラ
ック,加硫剤等を添加した導電性ゴム材料を調製する。
次いで、例えばドライプロセスで生産性の良いクロスヘ
ッドを有するエクストルーダから上記導電性ゴム材料を
チューブ状に押し出して導電性薄層(導電性チューブ材
料)を形成する。このチューブ材料の中心に金型から取
り出された上記発泡弾性体の中心が位置するように、発
泡ゴムロール(3a,3b)を定速で移動させて発泡弾性
体の外周に導電性チューブ材料を被覆する。その後、導
電性チューブ材料を発泡ゴムロールと一体的に加硫缶内
で加圧蒸気の雰囲気下に加熱して加硫しながら、導電性
チューブ材料を硬化させて表面層(3c)を形成すると
同時に上記発泡弾性体表面に接着させる。このようにし
て製造されたロールを加硫缶から取り出し、このロール
表面を研磨して仕上げを行うことにより、表面層の厚さ
が0.5〜1.5mmの2層構成のバックアップロール
(3)を安定に製造することができる。
【0020】本発明の作用は次のとおりである。なお、
括弧内の番号は図3に付した番号の構成要素に対応す
る。画像情報に応じて像担持体(19)に形成された静電
潜像は、現像装置(21)内に収納されたトナーにより現
像されて、未定着トナー像として可視化される。このト
ナー像は、像担持体(19)に担持された状態で一次転写
部において、中間転写ベルト1に転写される。多色画像
を転写する場合は、現像装置(21)内に収容されたトナ
ーの各色毎に一次転写を繰り返す。像担持体(19)から
中間転写ベルト1上へのトナー像の一次転写が終了し
て、所望の色相のトナー像を担持した中間転写ベルト1
が二次転写部に移動してくると、これと同期して用紙P
が二次転写部に搬送される。この時、転写ベルト1から
退避位置にあったバイアスロール2は、バックアップロ
ール3に裏面側が支持された転写ベルト1を押圧した状
態にある。そして、用紙Pがバイアスロール2とバック
アップロール3との間の圧接力を受けながら二次転写部
を通過する際に、例えば電極ロール4からトナー像の帯
電極性と同極性の転写電圧を印加することにより、転写
ベルト1に担持されていたトナー像が中間転写ベルト1
表面から用紙Pに二次転写される。
【0021】請求項1発明の画像形成装置は、EPDM
をゴム材成分として15〜35wt%のカーボンブラッ
クを分散させた半導電性のゴムロールをバックアップロ
ール3としたものである。そのため、カーボンブラック
分散PFAチューブ材料被覆のゴムロールの場合と異な
って、圧接回転する電極ロール4によって加えられる繰
り返し荷重による変形や転写電流によって抵抗が変化し
て、両者の接触部位に流れる電流が変化し、電流の変化
に基づく転写電界が変化する、という問題がなくなる。
したがって、中間転写ベルト1を介して、バイアスロー
ル2からバックアップロール3へまたはその逆方向に流
れる転写電流の変動をなくすことができ、必要とする二
次転写部の電流が安定して得られるので、用紙Pに安定
したトナー像の二次転写が行われる。特に単層構成のゴ
ムロール3′の場合は、安価なEPDMをバックアップ
ロール3のゴム材成分として、金属芯材3aに電源5が
接続するシャフト給電方式を採用することができる。そ
れ故に、電極ロール4による繰り返し荷重に起因するバ
ックアップロール3の変形が避けられるという利点があ
る。請求項2発明の画像形成装置は、発泡弾性体の下地
層3bと、EPDMまたはEPDM含有のゴム材にカー
ボンブラックが分散した導電性の表面層3cとの2層構
成のゴムロールをバックアップロール3としたものであ
る。したがって、バックアップロール3の表面層3cを
介してバイアスロール2に転写電圧を印加するための転
写電流通路が形成される。また、ゴムロールを2層構成
としたので、単層構成のゴムロールと比較して、バック
アップロール3の電気抵抗のバラツキを無視できる程度
に小さくすることができるだけでなく、その抵抗および
硬度の調整が容易になる。
【0022】請求項3発明の画像形成装置は、発泡EP
DM材料の下地層3bと厚さ0.5〜1.5mmの表面
層3cとの2層構成のEPDMゴムロールをバックアッ
プロール3としたものである。したがって、表面硬度6
5〜75°のバックアップロール3が安定して得られ
る。請求項4発明の画像形成装置は、ゴムロール3′ま
たは表面層3cに分散されるカーボンブラックとして、
特性の異なるアセチレンブラックとサーマルブラックと
の混合物を用いるものである。したがって、バックアッ
プロール3の表面抵抗率を107〜109.5Ω/□の範囲
に調整することが容易である。しかも、バックアップロ
ール3の急激な抵抗の変化を抑制することができ、その
電気抵抗のバラツキが小さくなる。
【0023】請求項5発明の画像形成装置は、上記アセ
チレンブラックとサーマルブラックの混合割合を1:1
〜1:3の範囲に限定したものである。そのため、バッ
クアップロール3の電気抵抗のバラツキがより小さくな
り、上記表面硬度も所定の範囲内にある。請求項6発明
のバックアップロール3の製造方法は、未発泡状態のE
PDMをゴム材成分とするチューブ形状のゴム素材を発
泡・加硫させ、得られた発泡弾性体(3b)の中心に金属
芯材3aを挿通した後、発泡弾性体の外周に未硬化状態
のカーボンブラック分散の導電性チューブ材料を被覆し
て、加圧蒸気の雰囲気下に硬化させると同時に上記発泡
弾性体に接着させるものである。したがって、発泡弾性
体の下地層3bと導電性表面層3cとを強固に一体化で
きると共に、下地層3bと表面層3cとの2層構成のバ
ックアップロール3を低コストで安定して製造すること
ができる。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではな
い。 (画像形成装置)図3は本発明の画像形成装置として転
写ベルトを備えたデジタルカラー複写機の全体図であ
る。図3において、プラテン11上に載置した原稿(図
示せず)の下面に沿って移動する原稿照明用ランプ12
から出射して、原稿で反射した光を移動ミラーユニット
13、レンズ14、固定ミラー15を介して画像読取部
のCCDに収束させる。CCDは、多数の光電変換素子
とレッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色のフィ
ルタとにより、上記原稿画像を各色毎の電気信号に変換
する。この電気信号は画像処理回路16に入力され、画
像処理回路16は各色毎に入力された原稿画像読取信号
をデジタル信号に変換して記憶する画像メモリを有して
いる。
【0025】光書込制御装置17は、上記画像処理回路
16の画像データを所定のタイミングで読み出して、光
ビーム書込装置18に出力する。光ビーム書込装置18
は、矢印A方向に回転する感光体ドラムからなる像担持
体19に前記各色に対応した静電潜像を書き込む。像担
持体19の周囲には、その表面を一様に帯電させる帯電
用チャ−ジャ20、像担持体19に書き込まれた静電潜
像を各色のトナー像に現像する現像ユニット21、各色
のトナー像が一次転写される前記中間転写ベルト1、除
電器およびクリーニングブレードを有するクリーナユニ
ット22が配置されている。上記現像ユニット21は、
黒(K),イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各
色のトナーを収容した現像器を有し、それぞれ各色のト
ナーで上記静電潜像を現像して可視化する。上記中間転
写ベルト1は、前記電極ロール4が圧接するバックアッ
プロール3およびベルト搬送ロール23,24,25に
張架され、像担持体19表面に当接しながらその接線方
向に移動する。本実施例では、転写ベルト1を張架する
各ロール(3,23〜25)のうち、転写ベルト1が矢印
B方向に移動するよう、バックアップロール3を駆動ロ
ールとし、他のベルト搬送ロール(23〜25)を従動ロ
ールとして構成している。また、転写ベルト1の撓みを
防止するために、ベルト搬送ロール25の軸はバネ(図
示せず)によって方向Cに付勢されている。
【0026】中間転写ベルト1の裏面側には、各色のト
ナー像の転写を行う転写コロトロン26が像担持体19
と転写ベルト1表面とが接触する一次転写部に配置され
ている。一方、転写ベルト1の未定着トナー像を担持す
る表面側には、バックアップロール3およびベルト搬送
ロール23に対向して、それぞれ前記バイアスロール2
およびベルトクリーナ27が配置されている。バイアス
ロール2とバックアップロール3とが対向する部位が二
次転写部となる。また、バックアップロール3とベルト
搬送ロール23との間には、二次転写されたトナー像を
担持する用紙Pを転写ベルト1から剥がす剥離爪28が
配置されている。上記バイアスロール2表面には、前記
クリーニングブレード6が常時当接していて、転写等で
付着したトナー粒子や紙粉等の異物が除去される。画像
形成装置U本体の下部には抽出自在の給紙トレイ29が
設けられ、その上方にピックアップローラ30が配置さ
れている。このピックアップローラ30の下流側には一
対のレジロール31が配置されている。さらに、上記二
次転写部の下流側には、順次、二次転写されたトナー像
を担持した用紙Pを搬送する搬送ベルト32、用紙P上
の未定着トナー像を定着処理する定着装置33、定着画
像が形成された用紙Pを機外に排出する一対の排出ロー
ル34、および排出された用紙Pを載置する排紙トレイ
35が配置されている。
【0027】(画像形成装置の作用)矢印A方向に回転
する像担持体19は、帯電用チャ−ジャ20により表面
が一様に帯電される。この一様に帯電された像担持体1
9には光ビーム書込装置18により静電潜像が書き込ま
れる。像担持体19上の静電潜像は現像ユニット21に
より未定着トナー像に現像される。このトナー像の形成
は、最初に第1色目のトナー像が形成され、以降像担持
体19が1回転する毎に、第2色目から第4色目までの
トナー像が形成される。本実施例では、K,Y,M,C
色のトナー像が順次形成されるようになっている。像担
持体19の表面は、前記トナー像が中間転写ベルト1に
転写された後、クリーナユニット22のブレードにより
クリーニングされる。ここで、前記光書込制御装置17
では、最初に第1色目のK色のデジタル信号を読出して
光ビーム書込装置18に出力する。この書込装置18は
像担持体19表面にK色に対応した静電潜像を書き込
む。K色に対応した静電潜像は現像ユニット21内の現
像器KによりK色の可視化されたトナー像に現像され、
一次転写部へ移動する。一次転写部において、中間転写
ベルト1の裏面側に配置された転写コロトロン26から
トナー像にその帯電極性とは逆極性の電界を作用させる
ことにより、一次転写部に到達したK色のトナー像を静
電的に中間転写ベルト1に吸着させつつ、中間転写ベル
ト1の矢印B方向の移動で一次転写させる。
【0028】中間転写ベルト1は、Kトナー像を吸着担
持したまま像担持体19と同一周期で移動する。1色目
のKトナー像の転写が終了すると、転写ベルト1におけ
るKトナー像の転写開始位置が一次転写部に到達する迄
に、光書込制御装置17からの出力により第2色目のY
色の静電潜像の書込が開始される。そして、Kトナー像
を担持した転写ベルト1の上記転写開始位置が一次転写
部に到達すると、転写コロトロン26によって2色目の
Yトナー像の転写が行われる。続いて、Mトナー像およ
びCトナー像の転写が、上記Yトナー像の転写と同様に
行われる。このようして、各色に重ね合わされた多重ト
ナー像が中間転写ベルト1上に形成される。この各色の
トナー像が中間転写ベルト1上に一次転写されるまで、
転写ベルト1の表面側に配置された前記バイアスロール
2,剥離爪28およびベルトクリーナ27は、中間転写
ベルト1から離間した退避位置に保持されている。
【0029】一方、給紙トレイ29に収容された用紙P
は、ピックアップローラ30により所定のタイミングで
1枚ずつ取り出されて給紙され、一対のレジロール31
で一旦停止される。用紙Pは、その後中間転写ベルト1
上に転写された各色(K,Y,M,C)の多重トナー像
が二次転写部に移動してくるのと同期して、レジロール
31から二次転写部に搬送される。二次転写部におい
て、バイアスロール2は転写ベルト1を介してバックア
ップロール3に圧接した状態にある。そして、搬送され
てきた用紙Pは、ロール2,3間の圧接搬送および転写
ベルト1の移動によって二次転写部を通過する。この
際、電極ロール4からトナー像の帯電極性と同極性の転
写電圧の印加による静電反撥により、転写ベルト1に吸
着担持されていたトナー像が中間転写ベルト1表面から
用紙Pに二次転写される。
【0030】以上フルカラー画像の転写について述べて
きたが、単色画像を形成する場合は、中間転写ベルト1
上に一次転写された例えばK色のトナー像が二次転写部
に移動してきた時、直ちにトナー像は用紙Pに転写され
る。複数色の画像を形成する場合は、所望の色相を選択
して、それらの色に重ね合わされた多色トナー像が二次
転写部に移動してきた時、トナー像を用紙Pに転写すれ
ばよい。この多色画像の転写の場合は、各色のトナー像
が一次転写部でズレることなく正確に一致するよう、前
述のとおり、像担持体19の回転と中間転写ベルト1の
移動とを同期させている。上述のようにして、トナー像
が所望の色相に転写された用紙Pは、剥離爪28の作動
により剥離され、搬送ベルト32に載置されて定着装置
33に搬送される。定着装置33において、未定着トナ
ー像を固定して永久画像に定着処理した後、用紙Pは一
対の排紙ロール34により排紙トレイ35に排出され
る。二次転写が完了すると、中間転写ベルト1は、その
表面が二次転写部の下流に設けられたベルトクリーナ2
7によりクリーニングされ、次の転写に備える。なお、
画像形成装置として、実施例ではカラー画像形成装置の
例を挙げたが、本発明における二次転写部材をモノカラ
ー画像形成装置に適用することも可能である。
【0031】(二次転写部材)図3に示した画像形成装
置における二次転写部材の具体的な構成は次のとおので
ある。中間転写ベルト(1)としては、厚さ80μmで表
面抵抗率1012Ω/□のポリイミド樹脂を用いた。バイ
アスロール(2)としては、カーボンブラックを15wt
%分散させた硬度35°のシリコーンゴムを用い、その
体積抵抗率は105.5Ωcmである。バックアップロール
(3)を構成する下地層(3b)としては、厚さ5.3mm
に成形された硬度53°の発泡EPDMが用いられ、こ
れを外径15mmのSUS製金属芯材(3a)の外周に固
定した。下地層(3b)を被覆する表面層(3c)は、ゴム
材100重量部に対してアセチレンブラック(粒状アセ
チレンブラック;電気化学(株)製)を12重量部および
サーマルブラック(アサヒサーマルFT;旭カーボン
(株)製)を20重量部の割合で分散させた厚さ1.2m
mのEPDM系ゴム材料(NE40;日本合成ゴム(株)
製)からなる。このゴム材料はNBRとEPDMを重量
比で4:6にブレンドしたものであり、表面層(3c)に
はカーボンブラックが約24.2wt%配合されてい
る。バックアップロール(3)は、表面抵抗率が108.7
Ω/□であり、表面硬度が71.3°である。これらの
ロール(2),(3)の外径はいずれも28.0mmであ
る。電極ロール(4)として外径12mmのSUS製金属
ロールが用いられ、その印加電圧は−2kVである。
【0032】(バックアップロールの製造)実施例に示
した上記バックアップロールは、次のようにして製造さ
れた。未発泡状態のEPDM100重量部,発泡剤とし
てOBSH[p,p′−オキシビス(ベンゼンスルホニ
ルヒドラジド)]3重量部,加硫剤として硫黄1.5重
量部およびモルフォリン系化合物6重量部,加硫促進剤
としてテトラメチルチウラムジスルフィド0.6重量部
の組成比からなる発泡弾性体素材をニーダーおよびロー
ル練りにより混練した。この混練物を押出成形機により
チューブ形状に押し出し成形し、これを加硫缶内で温度
160℃,圧力5kg/cm2G の加圧蒸気によって加熱し
て発泡・加硫した。得られた発泡弾性体の空洞に外径1
5mmのSUS製金属芯材(3a)を圧入し、挿通された
金属芯材の外周面に下地層(3b)を固定した後、下地層
表面を研磨してその厚さを5.5mmとした。次に、前
記割合でアセチレンブラックおよびサーマルブラックを
配合した未硬化状態の前記EPDM系ゴム材料100重
量部に加硫剤(硫黄)を1.5重量部および上記加硫促
進剤を3重量部の割合で添加し、この導電性ゴム材料を
混練した。この混練物をチューブクロスヘッド押出成形
機により上記下地層(3b)外周面に被覆した。次いで、
導電性ゴム材料を被覆したロールを加硫缶内で温度16
0℃,圧力5kg/cm2G の加圧蒸気によって加熱して加
硫すると共に、導電性ゴム材料を下地層(3b)外周面に
接着して表面層(3c)を形成した。その後、表面層の表
面を研磨して寸法出しを行い、表面層の厚さが1.2m
mの2層構成のバックアップロール(3)を製造した。
【0033】(バックアップロールの物性試験)さら
に、バックアップロールの表面抵抗率とその試験法およ
び幾つかの物性を以下に示す。以下の物性試験において
は、特に断りがない限り、前記実施例の二次転写部の構
成と同一である。なお、表面層の材料がPFA,ETF
Eおよびポリカーボネートのバックアップロールは、比
較のための参考例として掲載する。下記のPFA被覆バ
ックアップロールに直流電圧2kVを印加した時の表面
抵抗率の経時変化を図4に示す。下地層として、厚さ
6.5mmに成形された硬度62°のシリコーンゴムを
用い、これを被覆する表面層は、該表面層中にカーボン
ブラックを9wt%分散させた厚さ50μmのPFAか
らなる。バックアップロールの長さは325mmであ
り、バイアスロールの外径はバックアップロールと同じ
28.0mmとした。この試験では次のようにして表面
抵抗率を測定した。すなわち、電圧2kVの印加から所
定時間経過した上記バックアップロール表面に、図5に
示すように、その円周方向に10mm離して直径12m
m,長さ330mmの2本のSUS製金属ロールを0.
2mmの食い込み量で接触させた。そして、金属ロール
間に1kVの直流電圧(V)を印加して、電圧の印加から
10秒後の電流値(I)を読み取り、下記の式により表面
抵抗率ρs を求めた。 ρs = LV/GI ここで、L:バックアップロールの長さ(cm) G:2本の金属ロール間の距離(cm)
【0034】カーボンブラック分散のPFAチューブ材
料で表面を被覆した上記バックアップロールの初期表面
抵抗率ρs0は、108.74 Ω/□(log ρs0 = 8.7
4)であり、図3に示す[Δlog Rs(Rs=ρs)]
の値は、図5に示す方法で測定された表面抵抗率と初期
値との差より求めた。電圧の印加から2時間後のΔlo
g Rs は−0.97であり、20時間後のΔlog Rs
は−1.45であった。すなわち、電圧印加から2時間
まで抵抗は急激に低下し、電圧印加2時間で表面抵抗率
ρs は、約1.0桁ほど低くなり、転写電流がほぼ10
倍になる。その後、抵抗の低下は緩慢になるが、更に電
圧一定で連続18時間印加した時の抵抗の低下は約0.
5桁(log 値)である。PFA被覆のバックアップロー
ルは、電圧印加直後の表面抵抗率の変化が大きいため、
二次転写部での転写電流の変化が大きく、それ故に安定
して二次転写を行うことができない。
【0035】前記PFA被覆バックアップロールに直流
電圧2kVおよび5kVを連続90時間印加した時の表
面抵抗率の経時変化を図6に示す。この表面抵抗率測定
試験において、カーボンブラックの配合量を変化させて
表面抵抗率(log RS )を10.3としたバックアップ
ロールに、60Hzの交流電圧2.5kVP-Pを2分間通
電処理して9.0に低下させた電気アニール処理ロール
を用いた。電極ロールとして直径10mmのSUS製金
属ロールを用い、電極ロールを0.2mmの食い込み量
でバックアップロールに圧接させた。また、画像形成装
置は、一次転写を行うことなく、二次転写部材(1〜
5)のみを作動させた。二次転写部材のうち、バックア
ップロールの回転は3.5秒回転と0.5秒停止を繰り返
し、電極ロールへの印加電圧は、バックアップロールの
回転と同期して3.5秒オンと0.5秒オフを繰り返し
た。なお、表面抵抗率は前記と同じ方法により測定し
た。電圧の印加から90時間後のΔlog Rs は、2kV
の場合で約0.6桁(log値)低下し、5kVの場合で
約1.1桁低下した。PFA被覆のバックアップロール
は、電気アニール処理を施しても、90時間電圧印加後
の表面抵抗率が大きく変化し、先の試験結果と同様に安
定して二次転写を行えないことが分かる。
【0036】EPDM(▲),ポリカーボネート( □
PC),PFA(●)およびETFE(○)にそれぞれ
カーボンブラックを分散して得られた各チューブ材料に
60Hzの交流電圧2.5Vrms を1分間,2分間,5
分間,10分間,20分間,30分間,60分間印加し
た時の表面抵抗率の変化を図7に示す。EPDMの厚さ
は1mmであり、PC,PFAおよびETFEの厚さは
それぞれ50μmである。チューブ材料への電圧の印加
方法は、図8に示すように、絶縁基板上に長さ325m
mのチューブ材料(フィルム)を載置し、その上に直径
15mm,長さ330mmの2本のSUS製金属ロール
を10mm離して接触させ、金属ロール間に上記交流電
圧を印加して行われた。また、所定時間経過後のチュー
ブ材料の表面抵抗率ρs は、図5に示す測定方法に従っ
て、1kVの直流電圧(V)を印加して10秒後の電流値
(I)を読み取り、前記式により求めた。ただし、同式中
のLはチューブ材料の長さ(cm)とする。各チューブ材
料の初期表面抵抗率の値[log ρs0]は、「EPDM」
で8.7,「PC」で7.9,「PFA」および「ET
FE」で7.8であった。図7に示すように、カーボン
ブラックを分散したPFAおよびETFEの弗素樹脂材
料は、電圧印加直後の表面抵抗率ρs が1桁程度低下す
るが、EPDMおよびPCにカーボンブラックを分散し
たチューブ材料は、電圧印加による抵抗の低下が小さ
い。
【0037】カーボンブラックを分散した前記各チュー
ブ材料の応力と歪みの関係を表す引張破断強度(kg/c
m2)−引張破断伸度(%)曲線を図9に示す。図9に示
すように、「PC」は、引張破断強度および引張弾性率
が大きく、伸びが小さく硬くて脆い材料である。すなわ
ち、弾性領域での変形量が50%と小さいため、絶縁性
ゴムロールを被覆するチューブ材料としての適正のない
ことが分かる。一方、「EPDM」は、それ自体ゴム材
料であるため、引張弾性率が小さく、弾性領域での変形
量が非常に大きいので、弾性領域内でのチューブ被覆の
可能な変形量を充分に確保することができる。また、
「PFA」,「ETFE」は弾性領域内での変形量が大
きい。
【0038】前述と同様に二次転写部材(1〜5)のみ
を作動させて、直径12mmの電極ロールを圧接させな
がら、前記電気アニール処理を施したPFA被覆バック
アップロールを180万回転させた後の表面抵抗率を図
10に示す。この表面抵抗率は、バックアップロールを
周方向に8分割し、軸方向に3分割して測定したもので
ある。すなわち、2本の金属ロールをバックアップロー
ル表面の周方向に20mm離して接触させ、図5に示す
測定治具を用いた場合と同様の方法により表面抵抗率を
測定した。ただし、金属ロールは、図11Aおよび図1
1Bに示すように、各2本のロールの端部および中央部
をそれぞれ60mmほど残して樹脂で被覆した。また、
バックアップロール周方向の8分割は図11Cに示す等
間隔の位置とした。そして、下記の式により表面抵抗率
ρs を求めた。 ρs = V/I×L/T ここで、V:印加電圧(1000V),I:電流値
(A), L:電極長さ(60mm),T:電極間距離(20m
m) 図10に示すように、バックアップロールの端部では中
央部に比べて表面抵抗率が約0.5〜1.0桁(log ρs
)高くなり、ロールの軸方向での抵抗のバラツキが大
きくなっている。これは、電極ロールの圧接回転によ
り、バックアップロールの両端部のみが伸長して、抵抗
が上昇した結果によるものである。なお、180万回転
後には、ロールの端部表面に皺が発生していた。
【0039】前記実施例の2層構成バックアップロール
について、カーボンブラックとして、EPDM系ゴム材
料(前記NE40)100重量部に対し、サーマルブラ
ック20重量部および25重量部とアセチレンブラック
11,12,13重量部とを組み合わせた場合のカーボ
ンブラックの配合量とバックアップロールの表面抵抗率
の関係を図12に示す。サーマルブラックとして給油量
28ml/100gで平均粒径80ミリμmの前記アサヒサーマ
ルFTを用い、アセチレンブラックとして給油量250
ml/100gで平均粒径40ミリμmの前記粒状アセチレンブ
ラックを用いた。なお、以下の表面抵抗率は全て図5に
示す測定方法に従って求めた。図12に示すように、ア
セチレンブラックの配合量を変化させても、バックアッ
プロールの表面抵抗率の変化は小さい。したがって、バ
ックアップロールの表面抵抗率を107〜109.5Ω/□
の領域内で容易に調整することができる。
【0040】前述の図12に示す実施例と共に、比較例
として、前記EPDM系ゴム材料100重量部とサーマ
ルブラック20重量部および25重量部との各組成物に
配合されるケッチエンブラックの量を変化させた場合の
カーボンブラックの配合量とバックアップロールの表面
抵抗率の関係を図13に示す。比較例において、サーマ
ルブラックは前記アサヒサーマルFTが用いられ、ケッ
チエンブラック(ライオンアグゾ(株)製)は、給油量が
360ml/100gであり、平均粒径が30ミリμmである。
なお、図13において、■:EC配合−FT20部はケ
ッチエンブラックとサーマルブラック20重量部との組
合せ、□:EC配合−FT25部はケッチエンブラック
とサーマルブラック25重量部との組合せ、●:AB配
合−FT20部はアセチレンブラックとサーマルブラッ
ク20重量部との組合せ、○:AB配合−FT25部は
アセチレンブラックとサーマルブラック25重量部との
組合せをそれぞれ意味する。ケッチエンブラックとサー
マルブラックとを組み合わせた場合は、本発明のアセチ
レンブラックとサーマルブラックとの組合せより、カー
ボンブラックの配合量の変化に対するバックアップロー
ルの表面抵抗率の変化が大きくなる。
【0041】前記実施例のバックアップロールにおい
て、下地層の外径を25.9mmとした場合(●)およ
び下地層の外径を26.1mmとした場合(○)の外径
28.0mmのバックアップロールについて、下地層の
ロール硬度とバックアップロールの表面抵抗率の関係を
図14に示す。図14に示すように、下地層のロール外
径が25.9〜26.1mmの範囲にある外径28.0m
mのバックアップロールにおいては、下地層のロール硬
度が48〜58°の範囲にあれば、表面抵抗率(log ρ
s )9.0±0.5の範囲内にあるバックアップロールが
得られる。
【0042】前記実施例のバックアップロールにおい
て、下地層の外径を25.9mmとした場合(●)およ
び下地層の外径を26.1mmとした場合(○)の外径
28.0mmのバックアップロールについて、下地層の
ロール硬度とバックアップロール硬度の関係を図15に
示す。図15に示すように、下地層のロール外径が2
5.9〜26.1mmの範囲にある外径28.0mmのバ
ックアップロールにおいては、下地層のロール硬度が4
8〜58°の範囲にあれば、硬度範囲70〜75°のバ
ックアップロールが得られる。
【0043】前記実施例のバックアップロールに直流電
圧2kVおよび5kVを連続90時間印加した時の表面
抵抗率の経時変化を図16に示す。この表面抵抗率測定
試験において、電極ロールを0.5mmの食い込み量で
バックアップロールに圧接させた。また、画像形成装置
は、一次転写を行うことなく、二次転写部材(1〜5)
のみを作動させた。二次転写部材のうち、バックアップ
ロールの回転は3.5秒回転と0.5秒停止を繰り返し、
電極ロールへの印加電圧は、バックアップロールの回転
と同期して3.5秒オンと0.5秒オフを繰り返した。図
16に示すように、一定電圧2kVおよび5kVを連続
90時間印加した時の表面抵抗率の変化は、±0.1桁
(log 値)の範囲に収まっている。したがって、本発明
における2層構成の発泡EPDMバックアップロール
は、電圧印加による抵抗の低下が小さいため、二次転写
部での電界の変化が小さい。
【0044】
【発明の効果】本発明の画像形成装置は、EPDMをゴ
ム材成分とするカーボンブラック分散の半導電性ゴムロ
ールをバックアップロールとして使用するものである。
そのため、電圧印加による抵抗の低下が小さく、二次転
写部での抵抗の経時変化が少なくなる。したがって、バ
イアスロールからバックアップロールへまたはその逆方
向に流れる転写電流の経時変化が少なくなり、高品質の
画像を安定して得ることができる。また、カーボンブラ
ックとして、特性の異なるアセチレンブラックとサーマ
ルブラックとの混合物を用いる請求項4発明の画像形成
装置によれば、バックアップロールの表面抵抗率を10
7〜109.5Ω/□の範囲に調整することが容易である。
しかも、バックアップロールの急激な抵抗変化を抑制す
ることができ、その電気抵抗のバラツキが少なくなる。
請求項6発明のバックアップロールの製造方法によれ
ば、発泡弾性体の下地層と導電性表面層とを強固に一体
化でき、2層構成のバックアップロールが低コストで安
定して製造される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置における二次転写部の
説明図である。
【図2】 バックアップロールの表面抵抗率と適切な転
写電圧との関係を示すグラフ図である。
【図3】 本発明の一実施例として示す画像形成装置の
全体図である。
【図4】 カーボンブラック分散のPFAチューブ材料
で表面を被覆したバックアップロールの表面抵抗率の経
時変化を示すグラフ図である。
【図5】 バックアップロールの表面抵抗率測定方法を
示す説明図である。
【図6】 PFAチューブ材料被覆バックアップロール
に連続90時間電圧印加した時の表面抵抗率の経時変化
を示すグラフ図である。
【図7】 表面層を構成するカーボンブラック分散チュ
ーブ材料の表面抵抗率の経時変化を示すグラフ図であ
る。
【図8】 上記チューブ材料の通電処理方法を示す説明
図である。
【図9】 カーボンブラック分散チューブ材料の応力と
歪みの関係を示すグラフ図である。
【図10】 PFA被覆バックアップロールを180万
回転させた後の表面抵抗率を示すグラフ図である。
【図11】 図10に示す表面抵抗率の測定において、
図11A,Bはバックアップロールの端部および中央部
の表面抵抗率を測定する際に用いられる金属ロールを示
し、図11Cはバックアップロールを周方向に8分割し
た時の位置を示す。
【図12】 サーマルブラックおよびアセチレンブラッ
クの配合量とバックアップロールの表面抵抗率の関係を
示すグラフ図である。
【図13】 カーボンブラックの配合量とバックアップ
ロールの表面抵抗率の関係を示すグラフ図である。
【図14】 下地層の外径の違いによる下地層のロール
硬度とバックアップロールの表面抵抗率の関係を示すグ
ラフ図である。
【図15】 下地層の外径の違いによる下地層のロール
硬度とバックアップロール硬度の関係を示すグラフ図で
ある。
【図16】 本発明におけるバックアップロールの表面
抵抗率の経時変化を示すグラフ図である。
【図17】 従来の画像形成装置における二次転写部の
説明図である。
【符号の説明】
U…画像形成装置、P…用紙(記録媒体)、1…中間転
写ベルト、2…バイアスロール、3…バックアップロー
ル、3′…ゴムロール、3a…金属芯材、3b…下地
層、3c…表面層、19…像担持体、21…現像ユニッ
ト(現像装置)。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じた静電潜像を形成する像
    担持体と、像担持体に形成された静電潜像をトナーによ
    りトナー像として可視化する現像装置と、像担持体に担
    持されたトナー像を一次転写して担持する中間転写ベル
    トと、中間転写ベルト上の未定着トナー像を記録媒体に
    二次転写するバイアスロールと、バイアスロールに対向
    して中間転写ベルトを裏面から支持するバックアップロ
    ールとから構成され、上記バックアップロールは、EP
    DM(エチレンプロピレンジエンゴム)をゴム材成分と
    して15〜35重量%のカーボンブラックを分散させた
    半導電性のゴムロールからなることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記バックアップロールは、金属芯材の
    外周に下地層と表面層とを被覆した2層構成のゴムロー
    ルからなり、下地層は発泡弾性体から構成され、表面層
    はEPDMをゴム材成分として15〜35重量%のカー
    ボンブラックを分散させた導電性チューブ材料から構成
    される請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記バックアップロールは、下地層が発
    泡EPDM材料で構成され、表面層が厚さ0.5〜1.5
    mmの導電性チューブ材料で構成されたEPDMゴムロ
    ールからなる請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記カーボンブラックとして、特性の異
    なるアセチレンブラックとサーマルブラックとの混合物
    を用いる請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記アセチレンブラックとサーマルブラ
    ックの混合割合が、重量比で1:1〜1:3の範囲にあ
    る請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 未発泡状態のEPDMをゴム材成分とす
    るチューブ形状のゴム素材を発泡・加硫させて成形し、
    得られた発泡弾性体の中心に金属芯材を挿通した後、発
    泡弾性体の外周に未硬化状態のカーボンブラック分散の
    導電性チューブ材料を被覆して、該チューブ材料を加圧
    蒸気の雰囲気下に硬化させると同時に上記発泡弾性体に
    接着させることを特徴とする請求項2記載の画像形成装
    置におけるバックアップロールの製造方法。
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