JP2000155476A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
好にして、高画質画像を得ることのできる画像形成装置
を提供する。 【解決手段】 画像情報に応じた静電潜像を形成するた
めの潜像担持体と、前記潜像担持体に形成された静電潜
像をトナー像として可視化するための現像手段と、前記
潜像担持体に担持された未定着のトナー像が一次転写さ
れる中間転写体と、前記中間転写体上の未定着トナー像
を記録媒体に二次転写するための二次転写手段とを有す
る画像形成装置において、前記中間転写体の転写面を構
成する材料の表面粗さを表すRa (中心線平均粗さ)を
0.35μm以下とし、前記潜像担持体と前記中間転写
体との間のニップ圧力を0.8kg/cm2 以下とす
る。
Description
レーザープリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、
中間転写体を介して感光体ドラム等の潜像担持体上に形
成された未定着トナー像を用紙等の記録媒体に転写する
画像形成装置の改良に関する。
に形成された未定着トナー像を記録媒体に転写する画像
形成装置が種々検討され、代表的なものとしては、例え
ば、特開昭62−206567号公報、特開平3−19
2282号公報等に開示された装置が挙げられる。
検出方法を用いて中間転写体の位置検出マークを検出し
た中間転写体の位置検出装置から出力される中間転写体
の位置検出信号をもとに、画像形成装置の制御部におい
て潜像担持体に対して行われる画像情報に応じた画像露
光手段による露光タイミングの制御を行うことで、画像
のズレを補正し且つ画像形成装置の動作を制御し、感光
体ドラム等の潜像担持体上にタイミングよく形成された
未定着トナー像を中間転写体に一次転写し、改めてこの
未定着トナー像を中間転写体から記録媒体へ二次転写し
て所望の画像を記録媒体上に形成するように構成されて
いる。
(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色に対応
した現像器を備え、各色の未定着トナー像を重ね合わせ
てフルカラー画像を形成するカラー画像形成装置にあっ
ては、中間転写体の位置検出装置で検出した中間転写体
の位置信号をもとに潜像担持体に対して行われる画像露
光手段による露光タイミングの制御によって、一次転写
後の中間転写体上の合成像は記録媒体へ一括転写され
る。
写体への一次転写あるいは中間転写体から記録媒体への
未定着トナー像の二次転写は静電転写法により行われ
る。すなわち、各転写位置において被転写体の裏面側に
配設されたコロナ放電器にトナーと逆極性の電圧を印加
すると、未定着トナー像が潜像担持体から中間転写体へ
転写され、あるいは中間転写体から記録媒体へ転写され
る構成となっている。
像形成装置においては、搬送ベルト等の搬送手段により
搬送される紙などの記録媒体に対して、感光体ドラム等
の潜像担持体上にあらかじめ形成された各色の未定着ト
ナー像による合成像を直接多重転写していたので、記録
媒体の厚みや表面特性また、潜像担持体に対する記録媒
体の搬送特性等の多くの要因によって、記録媒体上に形
成されるカラー画像の画質が左右されていた。上述の中
間転写体を用いたカラー画像形成装置では、既に中間転
写体上に多重転写のなされた合成像を記録媒体に転写し
ているので、上記のような画質を損なう要因を排除する
ことができ、多重転写時における画像の乱れや色むらの
発生を効果的に防止することができるといった利点があ
る。
写体を用いた画像形成装置においては、転写面の表面粗
さが大きいと、中間転写体表面にトナーが埋没してしま
い転写が十分におこなわれないので、ベルト表面上に形
成されたトナー像の記録媒体への転写(二次転写)時に
十分な電界をかけても転写効率が上がらないという問題
がある。このため、一般には、成形後に化学的エッチン
グやサンドブラストなどの機械的粗面化を行うが、工程
の増加にともなうコストアップや、エッチング手段やブ
ラスト圧等の粗面化条件の種々バラツキのため均一な粗
面化物が得られず、品質管理上の問題となっていた。ま
た、特開平7−77879号公報には、中抵抗の弾性部
材を用いた中間転写体(ドラム) において、表面粗さR
z (10点平均粗さ)を一画素の直径L(42μm)の
半分の値L/2(21μm)より小さくすることによっ
て、感光体上に形成した1dotの画像を乱すことな
く、中間転写体上に転写ずれを起こすことなく、高画像
品位の画像形成物を再現することができる旨が記載され
ている。また、特開平8−160763号公報には、第
一の画像坦持体(感光体)の最大表面粗さRmax と中間
転写体(ドラム)の最大表面粗さRmax との合計を20
μm以下とすることで、感光体の表面から中間体へとト
ナーが移動する距離が短くなり、転写ムラがなくなり、
さらには転写効率も上昇して均一な画像を得ることがで
きる旨が記載されている。しかしながら、これらの技術
では、細線再現性を十分に改善することができず、ライ
ン画像の欠け、細り等が生じるという問題があった。ま
た、弾性部材での限定された事例であるために、転写面
としてポリイミド樹脂を用いた中間転写体、フッ素樹脂
系の表面層を形成した中間転写体には適用できないとい
う不便さもあった。
ようとするものであって、本発明の目的は、中間転写体
におけるライン画像の転写性を良好にして、高画質画像
を得ることのできる画像形成装置を提供することにあ
る。
の転写面の構成材料の表面粗さに着目して、上述の問題
を解決すべく鋭意検討をかさねてきたところ、転写面の
表面粗さがRa(中心線平均粗さ)0.35μm以下と
し、かつ、潜像担持体と中間転写体との間のニップ圧力
が0.8kg/cm2 以下とすることにより、ライン画
像の転写において線が欠ける等の画質欠陥が生じないと
の知見を得て、本発明を完成するに至ったものである。
情報に応じた静電潜像を形成するための潜像担持体と、
前記潜像担持体に形成された静電潜像をトナー像として
可視化するための現像手段と、前記潜像担持体に担持さ
れた未定着のトナー像が一次転写される中間転写体と、
前記中間転写体上の未定着トナー像を記録媒体に二次転
写するための二次転写手段と、を有する画像形成装置に
おいて、前記中間転写体は、その転写面を構成する材料
の表面粗さを表すRa(中心線平均粗さ)が0.35μ
m以下であり、前記潜像担持体と前記中間転写体との間
のニップ圧力が0.8kg/cm2 以下であることを特
徴とする。
材料の表面粗さを表すRmax (最大高さ)が5μm以下
であることが好ましい。また、前記中間転写体は、ベル
ト状でもドラム状でもよい。
間転写体との間のニップ圧力を一定範囲内に制限した上
で、中間転写体の転写面の表面粗さを一定範囲内にする
ことによって、中間転写体表面にトナーが埋没するのを
防止することができ、ベルト表面上に形成されたトナー
像の記録媒体への転写(二次転写)を十分に行うことが
できるので、前記した細線の再現性が改善される。ま
た、転写が十分に行われるため転写時に脱落するトナー
の飛散を防止することができ、これに由来する画像形成
装置内部の汚れも防ぐことができるので、装置の保守が
容易になる。さらに、未転写トナーが減少するため中間
転写体の清掃部材の長寿命化を図ることができ、信頼性
の高い画像形成装置を提供することができる。
像形成装置を詳細に説明する。図1は本発明の画像形成
装置の一例を示す概略断面図である。図1において、1
は潜像担持体としての感光体ドラムであり、2は中間転
写としての中間転写ベルトであり、中間転写ベルト2
は、複数の支持ロール17〜20に張架されて感光体ド
ラム1の表面に当接されるように配置されている。
(BK)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン
(C)の各色に対応した現像器5〜8が配設され、中間
転写ベルト2を挟んで感光体ドラム1と対向する位置に
は、潜像担持体に担持された未定着のトナー像を一次転
写するためのコロナ放電器9が配設されている。感光体
ドラム1に接してコロナ放電器9の下流側には、潜像担
持体のクリーニング手段16が設けられている。
体ドラム1の下流側に、中間転写ベルト2の位置を検出
するための位置検出装置21が設けられ、位置検出装置
21の下流側には二次転写手段としてのバイアスロール
10が設けられ、バイアスロール10の下流側には中間
転写体のクリーニング装置15が中間転写ベルトと接離
自在に配置されている。なお、中間転写体を挟んでバイ
アスロール10と対向する位置に設けられた支持ロール
20は、バイアスロール10の対向電極を兼用してい
る。
イアスロール10の上流側には、フィードローラ11を
備えた給紙トレイ12が設けられている。一方、バイア
スロール10の下流側には、記録媒体3を中間転写ベル
ト2から剥がすための剥離爪13が中間転写ベルトと接
離自在に配設されており、さらに下流側には、搬送ベル
ト14が設けられている。
レン系感光体、有機系感光体、酸化亜鉛系感光体、アモ
ルファスシリコン感光体等の公知の感光体のいずれでも
よく、現像手段としての現像器5〜8は、二成分磁気ブ
ラシ現像器、一成分磁気ブラシ現像器、一成分非磁性現
像器等、公知の現像器のいずれでもよい。
転写体の転写面を構成する材料の表面粗さを表すRa
(中心線平均粗さ)が0.35μm以下であることが必
要とされる。Raは、0.2μm以下がより好ましく、
0.1μm以下がさらに好ましい。Raが0.35μm
を超えると、ライン画像が途中で欠けるなど細線再現性
が悪くなる。なお、Ra(中心線平均粗さ)とは、JI
S B 0601−1982に基づく表面粗さの尺度で
ある。また、Rmax (最大高さ)とは、JISB 06
01−1982に基づく表面粗さの尺度である。細線再
現性の点で、Rmax (最大高さ)が5μm以下であるこ
とがより好ましく、3μm以下がさらに好ましい。尚、
ベルト表面の粗さは、測定長2.5mm、カットオフ:
0.8mm、測定速度0.6mm/secなる条件で計
測した。このような表面粗さの制御は、成形時の金型の
表面粗さ、表面層コート時の塗装ガンとベルトの距離、
吐出量等により行うことができる。
層のいずれでもよい。多層構成の中間転写ベルトの場
合、基材樹脂には、駆動上カラーレジストレーションに
問題のないヤング率が求められ、樹脂材料としては、ポ
リイミド樹脂、ポリエーテルケトン、ポリアミド、ポリ
フッ化ビニリデン等が用いられる。転写面を構成する材
料としては、フッ素樹脂、フッ素樹脂の微粒子分散のポ
リエステル樹脂等が用いられる。これら各層に導電性を
付与するために、カーボンブラック、金属酸化物等の導
電剤を添加する。中間転写ベルトの厚さは、50〜50
0μmが好ましく、60〜150μmがより好ましい。
体積抵抗率は、108 〜1014Ω・cmの範囲にあるこ
とが好ましい。転写面での表面抵抗率は、109 〜10
12Ω・cmの範囲にあることが好ましい。
の層構成は、特に限定されるものではないが、例えば、
2層構造の場合、コア層とその表面を被覆するコーティ
ング層からなる。コア層は、導電性粉末を分散したシリ
コーンゴム、ウレタンゴム、EPDM(エチレンプロピ
レンジエンモノマー) 等またはこれらの発泡体で構成さ
れる。コーティング層は、導電性粉末を分散してなるフ
ッ素樹脂系の材料で構成することが好ましい。フッ素樹
脂としては、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体(FEP)、パーフルオ
ロアルコキシ樹脂(PFA)などがあげられる。バイア
スロール10の体積抵抗率は、106 〜109 Ω・cm
の範囲にあることが好ましい。
または多層のいずれでもよい。例えば、単層の場合は、
シリコーンゴム、ウレタンゴム、EPDM等にカーボン
ブラックなどの導電性微粉末が適量配合されたロールで
構成される。2層構造の場合には、体積抵抗率を適宜調
節したシリコーンゴム、ウレタンゴム、EPDM等の発
泡体で構成されるロールをコア層として、その外周面に
導電性のシリコーンゴム、ウレタンゴム、EPDM等に
カーボンブラックなどの導電剤を配合してなるスキン層
で構成される。バックアップロール20の体積抵抗率
は、107 Ω・cm〜109 Ω・cmの範囲にあること
が好ましい。
動作について説明する。感光体ドラム1の矢印A方向へ
の回転に伴い、中間転写体の位置検出装置21から出力
される位置検出信号をもとに、図示しない画像露光手段
から、図示しない画像形成装置の制御部において画像情
報に応じた画像露光手段の露光タイミングの制御を行
い、図示しない帯電手段により帯電された感光体ドラム
1の表面を照射し、感光体ドラム1上に静電潜像が形成
される。感光体ドラム1に形成された静電潜像は、いず
れか一の現像器で現像されトナー像Tが形成される。例
えば、感光体ドラム1に書き込まれた静電潜像がイエロ
ーの画像情報に対応したものであれば、この静電潜像は
イエロー(Y)のトナーを内包する現像器6で現像さ
れ、感光体ドラム1上にはイエローのトナー像Tが形成
される。
接するニップ部で、感光体ドラム1に形成された未定着
トナー像Tは、コロナ放電器9よりトナーの帯電極性と
逆極性の電圧を印加することで中間転写ベルトに静電吸
引され、位置検出装置21からの出力信号に基づいて制
御されたタイミングで感光体ドラム1から中間転写ベル
トの表面に一次転写される。本発明においては、潜像担
持体と中間転写体との間のニップ圧力を0.8kg/c
m2 以下とする。このニップ圧力が0.8kg/cm2
を超えると、トナーの凝集が起こり易く、電荷密度が高
くなることによって、トナー層内部で放電を起こし、ト
ナー極性を変化させる等の原因によって、ライン画像が
中抜けする画質欠陥(ホローキャラクター)が発生す
る。ニップ圧力は、画質欠陥を防ぐ点で0.5kg/c
m2 以下がより好ましい。また、ニップ圧力の下限は、
ニップの安定確保の点で0.1kg/cm2 以上とする
ことがより好ましい。
ルトに一次転写された未定着トナー像Tを直ちに記録媒
体3に二次転写するが、複数色のトナー像を重ね合わせ
たカラー画像を形成する場合には、感光体ドラム1上で
のトナー像の形成並びにこのトナー像の一次転写の行程
が色数分だけ繰り返される。なお、最終色の未定着トナ
ー像が中間転写ベルトに一次転写される迄の間、剥離爪
13とクリーニング手段15とは中間転写ベルトから離
間している。例えば、4色のトナー像を重ね合わせたフ
ルカラー画像を形成する場合、感光体ドラム1上にはそ
の一回転毎にブラック、イエロー、マゼンタ及びシアン
の未定着トナー像Tが形成され、これら未定着トナー像
Tは順次中間転写ベルトに一次転写される。一方、中間
転写ベルトは最初に一次転写されたブラックの未定着ト
ナー像Tを保持したまま感光体ドラム1と同一周期で矢
印B方向へ回動し、中間転写ベルト上にはその一回転毎
にイエロー、マゼンタ及びシアンの未定着トナー像Tが
ブラックの未定着トナー像Tに重ねて転写される。一次
転写後の潜像担持体上の残存トナーは次のサイクルの前
に潜像担持体のクリーニング手段16によってクリーニ
ングされる。
ナー像Tは、中間転写ベルトの回動に伴なって記録媒体
3の搬送経路に面した二次転写位置へと搬送される。上
記二次転写位置では半導電性のバイアスロール10が中
間転写ベルトに接しており、フィードローラ11によっ
て所定のタイミングでトレイ12から搬出された記録媒
体3はこのバイアスロール10と中間転写ベルトとの間
に挟み込まれる。二次転写位置では、図示しない電源か
らバイアスロール10にトナーの帯電極性と逆極性の転
写電圧が印加され、中間転写ベルトに担持された未定着
トナー像Tは、位置検出装置21からの出力信号に基づ
いて制御されたタイミングで記録媒体3に静電転写され
る。二次転写の電圧は、約1〜6kVであり、バックア
ップロール20の芯金または該ロール20に押接させた
電気良導性の電極ロールに、あるいはバイアスロール1
0に図示しない電源を接続して印加する。
は、剥離爪13によって中間転写体から剥がされ、搬送
ベルト14によって図示しない定着器に送り込まれて未
定着トナー像の定着処理がなされる。一方、未定着トナ
ー像の二次転写が終了した後、クリーニング手段15に
よって、中間転写ベルト2上の残留トナーが除去され
る。
用いた画像形成装置について説明したが、本発明の画像
形成装置は、図2に示すように、中間転写体として中間
転写ドラムを用いた画像形成装置として構成することも
可能である。中間転写体として中間転写ドラム30を用
いる場合には、アルミニウム、ステンレス鋼(SU
S)、銅等で形成された円筒状基材を用い、これら円筒
状基材の上に中間転写ベルトと同様の材料を被覆する。
図2に示す装置において、中間転写ドラム30が前記中
間転写ベルト2に対応する。また、ベルト搬送ロールは
当然不要であり、バックアップロール20に対応する対
向電極17が設けられている。かかる構成からなる画像
形成装置は、図1に示す画像形成装置とほぼ同様に動作
する。
画像形成装置において、フルカラー以外の多色画像を形
成する場合は、2個または3個の現像器に多色画像に対
応したトナーを収容することにより、モノカラー画像形
成装置に適用することができる。また、単一の潜像担持
体に代えて、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアン
の各トナー毎に現像器と潜像担持体を組み合わせてなる
タンデム方式のカラー画像形成装置にも適用することが
できる。さらに、ドラム状の潜像担持体を公知のベルト
感光体に置き換えることもできる。
宇部興産(株)製の「耐熱皮膜用ポリイミドUワニス
S」に加え、ミキサーなどにより混合する。この原液を
円筒型に注入して加熱しつつ遠心成形する。半硬化した
状態で脱型し、その後、脱型したベルトを鉄芯に被せて
450℃に加熱して本硬化(イミド化反応)し、厚さ8
0μmのカーボンブラックを分散した熱硬化性シームレ
スベルト101を得た。表面粗さの調整は、円筒型の表
面粗さを変えることにより行った。得られたベルト10
1は、表面抵抗率が1012Ω/cm、体積抵抗率が10
10Ωcmであり、その転写面のRaは0.1μmであ
り、Rmax は2.0μmであった。
を宇部興産(株)製の「耐熱皮膜用ポリイミドUワニス
S」に加え、ミキサーなどにより混合する。この原液を
円筒型に注入して加熱しつつ遠心成形する。半硬化した
状態で脱型し、その後、脱型したベルトを鉄芯に被せて
45℃に加熱して本硬化(イミド化反応)し、厚さ80
μmのカーボンブラックを分散した熱硬化性シームレス
ベルト102を得た。表面粗さの調整は、円筒型の表面
粗さを変えることにより行った。得られたベルト102
は、表面抵抗率が1012Ω/cm、体積抵抗率が1010
Ωcmであり、その転写面のRaは0.1μmであり、
Rmax は2.5μmであった。
材として用い、さらに、この上にPVDF(ポリフッ化
ビニリデン)系の日本ペイント(株)製「デュフロンK
500」をスプレーコートして、230℃で10分間加
熱し、厚さ20μmの表面層を形成し2層構造のベルト
103を得た。表面粗さの調整は、塗装ガンの吐出量、
塗装ガンとベルトとの距離を変えることにより行った。
その転写面のRaは0.2μmであり、Rmaxは3.0
μmであった。
材として用い、さらに、この上にFEP系ゴム塗料であ
るダイキン工業(株)製「ダイエルラテックスGLS−
213」をスプレー塗布法でコートした後、250℃で
20分間加熱し、フッ素樹脂とフッ素ゴムとからなる厚
さ30μmの表面層を形成し2層構造のベルト104を
得た。表面粗さの調整は、塗装ガンの吐出量、塗装ガン
とベルトとの距離を変えることにより行った。その転写
面のRaは0.35μmであり、Rmax は4.5μmで
あった。
材として用い、さらに、この上にFEP系ゴム塗料であ
るダイキン工業(株)製「ダイエルラテックスGLS−
213」をスプレー塗布法でコートした後、300℃で
20分間加熱して、フッ素樹脂とフッ素ゴムからなる厚
さ30μmの表面層を形成し2層構造のベルト105を
得た。表面粗さの調整は、塗装ガンの吐出量、塗装ガン
とベルトとの距離を変えることにより行った。その転写
面のRaは0.4μmであり、Rmax は8.5μmであ
った。
材として用い、さらに、この上にFEP系ゴム塗料であ
るダイキン工業(株)製「ダイエルラテックスGLS−
213」をスプレー塗布法でコートした後、300℃で
20分間加熱して、フッ素樹脂とフッ素ゴムからなる厚
さ30μmの表面層を形成し2層構造のベルト106を
得た。表面粗さの調整は、塗装ガンの吐出量、塗装ガン
とベルトとの距離を変えることにより行った。その転写
面のRaは0.6μmであり、Rmax は10.5μmで
あった。
材として用い、さらに、この上にフッ素樹脂系塗料であ
る旭硝子工業(株)製「ルミフロン」をスプレー塗布法
でコートした後、120℃で20分間加熱して、フッ素
樹脂とフッ素ゴムからなる厚さ30μmの表面層を形成
し2層構造のベルト107を得た。表面粗さの調整は、
塗装ガンの吐出量、塗装ガンとベルトとの距離を変える
ことにより行った。その転写面のRaは0.65μmで
あり、Rmax は13.0μmであった。
像形成装置に、得られたベルト101〜107をそれぞ
れ装着し、感光体ドラムと中間転写ベルトとの間のニッ
プ圧力を、0.5kg/cm2 、0.8kg/cm2 、
1.0kg/cm2 、1.5kg/cm2 と変えて、像
密度100%の高密度ライン画像を中間転写ベルト上に
形成し、これを二次転写して得られたトナー画像の画像
濃度をスキャンし、その濃度プロファイルをプロット
し、ライン画像(幅)を計測して、二次転写後の画質を
評価した。画像濃度は、35μm幅のスポット形状の光
の反射率で計測した。従って、この反射率が細線再現性
の指標となる。
りとした。Grade1〜3までが10倍に拡大しても
画像欠陥が無く高画質と言えるレベルであり、Grad
e4になると、ライン画像の欠け、細りが確認できるよ
うになる。 Grade1: 反射率は99.9%以上 Grade2: 反射率は99.7%以上99.9%未満 Grade3: 反射率は99.5%以上99.7%未満 Grade4: 反射率は99.3%以上99.5%未満 Grade5: 反射率は99.3%未満 評価結果を表1に示す。
さを表すRa(中心線平均粗さ)が0.35μm以下の
中間転写体を用い、潜像担持体と中間転写体との間のニ
ップ圧力が0.8kg/cm2 以下とした本発明の画像
形成装置では、細線の再現性がよく、高画質であること
が分かる。特に、Rmax が、5μm以下の場合は、より
ハイグレードな画質が得られることが分かる。一方、R
aが0.35μmを超える場合、あるいは、ニップ圧力
が0.8kg/cm2 を超える場合のいずれの場合に
も、細線の再現性が悪化し画質が低下することが分か
る。
れたトナー像の記録媒体への転写(二次転写)におい
て、ライン画像の再現性(転写性)を改善でき、トナー
飛散現象を防止でき、高画質が得られる画像形成装置を
提供することができる。また、トナー飛散現象が防止さ
れ、かつ記録媒体への未転写トナーが減少するため、ク
リーニング部材の寿命が延命し、画像形成装置内の汚染
が抑制されるとともに、画像形成装置の保守が容易で、
装置の信頼性を高めることができる。
図である。
断面図である。
ロール10の対向電極も兼ねる) 21 位置検出装置 T 未定着トナー像
Claims (4)
- 【請求項1】 その表面に画像情報に応じた静電潜像を
形成するための潜像担持体と、前記潜像担持体に形成さ
れた静電潜像をトナー像として可視化するための現像手
段と、前記潜像担持体に担持された未定着のトナー像が
一次転写される中間転写体と、前記中間転写体上の未定
着トナー像を記録媒体に二次転写するための二次転写手
段と、を有する画像形成装置において、 前記中間転写体は、その転写面を構成する材料の表面粗
さを表すRa(中心線平均粗さ)が0.35μm以下で
あり、 前記潜像担持体と前記中間転写体との間のニップ圧力が
0.8kg/cm2 以下であることを特徴とする画像形
成装置。 - 【請求項2】 前記中間転写体は、その転写面を構成す
る材料の表面粗さを表すRmax (最大高さ)が5μm以
下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
置。 - 【請求項3】 前記中間転写体は、ベルト状であること
を特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記中間転写体は、ドラム状であること
を特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10332761A JP2000155476A (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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