JPH08278711A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH08278711A
JPH08278711A JP7080048A JP8004895A JPH08278711A JP H08278711 A JPH08278711 A JP H08278711A JP 7080048 A JP7080048 A JP 7080048A JP 8004895 A JP8004895 A JP 8004895A JP H08278711 A JPH08278711 A JP H08278711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
image
transfer
bias
toner image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7080048A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Hara
幸雄 原
Osamu Handa
修 半田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP7080048A priority Critical patent/JPH08278711A/ja
Publication of JPH08278711A publication Critical patent/JPH08278711A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 中間転写体から記録媒体にトナー像を転写す
るバイアスロールからバックアップロールに流れる転写
電流の変動を防止して安定的に高画質を得る。 【構成】 像担持体1に形成された静電潜像をトナーに
より現像しトナー像として可視化する現像装置5〜8
と、像担持体1に担持された未定着トナー像を一次転写
して担持する中間転写体2と、中間転写体2の未定着ト
ナー像を記録媒体41に二次転写するバイアスロール
と、バイアスロールと対向する位置で中間転写体2を裏
面から支持するバックアップロール22と、バックアッ
プロール22に押接してバックアップロール22に転写
電圧を印加する電極ロール26とから構成してなり、電
極ロール26の体積抵抗率が102 〜105 Ωcm、か
つJISゴム硬度が30°以下の半導電性ゴムロールと
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やプリンタ等の
電子写真方式を用いた画像形成装置に係り、特に像担持
体に形成したトナー像を一旦中間転写体に転写した後、
これを用紙等の記録媒体に転写して再生画像を得るよう
にした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた画像形成装置は、
無機または有機材料からなる光導電性感光体からなる像
担持体上に一様な電荷を形成し、画像信号で変調したレ
ーザー光等で静電潜像を形成した後、帯電したトナーで
前記静電潜像を現像して可視化したトナー像とする。
【0003】そして、上記トナー像は中間転写体を介し
て、あるいは直接記録紙等の転写材に静電的に転写する
ことにより所要の再生画像を得る。特に、上記像担持体
に形成したトナー像を中間転写体に一次転写し、さらに
中間転写体上のトナー像を記録紙に二次転写する方式を
採用したものでは、導電性のバイアスロールを用いて転
写媒体に記録紙を押圧し、電界を印加してトナー像を静
電的に転写するバイアスロール方式の画像形成装置が知
られている。
【0004】導電性のバイアスロールに転写電圧を印加
しながら静電転写するバイアスローラ転写法は、上記バ
イアスロールの押圧力を受けると共に転写電流の通路を
形成するバックアップロールを備えている。この形式を
採用した画像形成装置の従来例としては例えば特開平6
−95521号公報に開示されている。図8は中間転写
体を用いた従来の画像形成装置を構成する二次転写部の
模式図であって、2は中間転写体を構成するベルト、3
は転写電極を構成するバイアスロール、22はバックア
ップロール、24はベルト搬送ローラ、26は電極ロー
ル、41は転写媒体である記録紙である。
【0005】同図において、バックアップロール22と
してカーボン分散ポリカーボネート被覆のシリコンゴム
ロールを用い、またバックアップロール22に転写電圧
を印加するためのバイアスロール3と転写電圧の印加に
基づく転写電流の通路を構成するためにバックアップロ
ール22に押接して回転する金属製の電極ロール(アー
スロール)26を備えている。
【0006】中間転写体2上のトナー像を記録紙等の転
写媒体41への転写の際に、上記バイアスロール3から
バックアップロール22との間に転写電圧を印加したと
き、電極ロール26からバックアップロール22、中間
転写体2と転写媒体41を通ってバイアスロール3に転
写電流が流れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
ては、バックアップロール22として例えばカーボンブ
ラック分散PFA(パーフロロアルコキシ)チューブ材
料を被覆したゴムロールを使用した場合、以下のような
問題が生じる。すなわち、カーボンブラック分散チュー
ブ材料は、圧接回転する電極ロール26によって加えら
れる繰り返し圧力による変形や流れる転写電流によって
抵抗が変化して両者の接触部位に流れる電流が変化し、
したがって転写電界が変化するという問題があった。
【0008】また、電極ロール26からバックアップロ
ール22、バイアスロール3を通って転写電流を流すに
あたり、バックアップロール22に当接した電極ロール
26をバックアップロール22に定変化量すなわち一定
の食い込み量、例えば0.2mmで押圧した場合、当該
バックアップロール22のふれ精度(軸心から表面(全
周)までの最大値と最小値の差)が上記0.2mm以上
ある場合には電極ロール26とバックアップロール3と
が接触しない部位が生じ、接触している部分にのみ大き
な転写電流が流れるために回転位置によって抵抗が変化
し画質劣化の原因になるという問題があった。
【0009】この問題の対策として、電極ロール26の
バックアップロール22との押圧量を大きくすることが
考えられるが、そうするとバックアップロール22が回
転しなくなるという新たな問題が発生する。上記したよ
うに、従来技術においては、バックアップロール22を
流れる転写電流が変化することに伴う電圧降下量の変化
で転写電界が変動し、トナー像の安定な転写ができな
い。
【0010】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、バイアスロールとバックアップロールおよびこ
のバックアップロールに当接して転写電流通路を形成す
る電極ロールを用いて中間転写体から記録媒体にトナー
像を転写する画像形成装置において、上記バイアスロー
ルからバックアップロールに流れる転写電流の変動を防
止して安定的に高画質を得ることのできる画像形成装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記の構成を備えたことを特徴とする。な
お、実施例との対応を明確にするために、後述する実施
例で使用した符号を併記して説明する。すなわち、請求
項1に記載の第1の発明は、画像情報に応じた静電潜像
を形成する像担持体1と、前記像担持体1に形成された
静電潜像をトナーにより現像しトナー像として可視化す
る現像装置5〜8と、前記像担持体1に担持された未定
着トナー像を一次転写して担持する中間転写体2と、前
記中間転写体2の未定着トナー像を記録媒体41に二次
転写するバイアスロール3と、前記バイアスロール3と
対向する位置で前記中間転写体2を裏面から支持するバ
ックアップロール22と、前記バックアップロール22
に押接して前記バイアスロール21に転写電圧を印加す
る電極ロール26とから構成してなり、前記電極ロール
26は、体積抵抗率が102 〜105 Ωcm、かつJI
Sゴム硬度が30°以下の半導電性のゴムロールとした
ことを特徴とする。
【0012】また、請求項2に記載の第2の発明は、前
記第1の発明における前記バックアップロール22の半
導電性薄層を、パーフロロアルコキシ、エチレンテトラ
フロロエチレン、ポリフッ化ビニリデン系樹脂にカーボ
ンブラックを分散した材料で構成したことを特徴とす
る。さらに、請求項3に記載の第3の発明は、前記第1
の発明における前記バックアップロール22の半導電性
薄層を、パーフロロアルコキシ、エチレンテトラフロロ
エチレン、ポリフッ化ビニリデン系樹脂に金属酸化物を
分散した材料で構成したことを特徴とする。
【0013】なお、本発明は単色、多色の何れの画像形
成装置にも適用でき、中間転写媒体としてベルト状体に
限らず転写シートを張架したドラム状体を使用した形式
にも適用でき、また、転写部の構成も記載の要件に限定
されるものではなく、同様の機能と効果を奏する他の要
素を用いることもできるものである。
【0014】
【作用】バックアップロール22に押圧する電極ロール
26として体積抵抗率が105Ωcm以下(好ましく
は、102 〜105 Ωcm)で、JISゴム硬度10°
〜30°の半導電性ゴムロールを用いることにより、バ
ックアップロール22に加えられる変形量が少なくな
り、例えばカーボンブラック分散PFAチューブ材料を
被覆したゴムロールからなるバックアップロール22の
抵抗の経時変化が少なくなる。
【0015】さらに、電極ロール26とバックアップロ
ール22との接触が常に確保され、ふれ精度が0.2〜
0.3mm程度のゴムロールからなるバックアップロー
ル22を用いても、またバックアップロール22への電
極ロール26の当て付け量が0.2mm程度であっても
両者が接触しない部分がなくなり、転写電流に対する抵
抗変化が変動せず、安定したトナー像の転写が行われ
る。
【0016】すなわち、前記第1の発明の構成におい
て、像担持体1は一様に帯電された後にレーザービーム
等を走査することにより画像情報に応じた静電潜像を形
成する。現像装置5〜8は前記像担持体1に順次形成さ
れた静電潜像をそれぞれの色のトナーにより順次現像し
多色トナー像として可視化する。
【0017】中間転写体2は前記像担持体1に担持され
た未定着トナー像を一次転写して担持する。バイアスロ
ール3は前記中間転写体2に一次転写された未定着トナ
ー像を記録媒体41に二次転写する。バックアップロー
ル22は前記バイアスロール3と対向する位置で前記中
間転写体2を裏面から支持する。
【0018】体積抵抗率が102 〜105 Ωcm、かつ
ゴム硬度が30°以下の電極ロール26は、半導電性薄
層で被覆した絶縁性のゴムロールとしたバックアップロ
ール22との間の接触を安定的に確保して当接して、前
記バイアスロール21に転写電圧を印加するための転写
電流通路を形成する。また、第2の発明の構成におい
て、前記第1の発明における前記バックアップロール2
2の半導電性薄層を、パーフロロアルコキシ、エチレン
テトラフロロエチレン、ポリフッ化ビニリデン系樹脂に
カーボンブラックを分散した材料で構成したことによ
り、前記バイアスロール21に転写電圧を印加するため
の転写電流通路を形成する。
【0019】さらに、第3の発明の構成において、前記
第1の発明における前記バックアップロール22の半導
電性薄層を、パーフロロアルコキシ、エチレンテトラフ
ロロエチレン、ポリフッ化ビニリデン系樹脂にカーボン
ブラックと金属酸化物を分散した材料で構成したことに
より、前記バイアスロール21に転写電圧を印加するた
めの転写電流通路を形成する。
【0020】上記した本発明の構成により、バックアッ
プロール22を構成する半導電性のフィルム層22bと
してカーボンブラック分散PFA(パーフロロアルコキ
シ)チューブ材料、カーボンブラック分散ETFE(エ
チレンテトラフロロエチレン)チューブ材料、あるいは
カーボンブラック分散PBDF(ポリフッ化ビニリデ
ン)チューブ材料を用いることで抵抗変化が少なくな
り、バイアスロール3からバックアップロール22への
転写電流の変化が防止され、安定的に高画質の転写画像
が得られる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明による画像形成装置の
要部構造を説明する模式図であって、1は像担持体とし
ての感光体ドラム、2は中間転写体としての転写ベル
ト、3は転写電極であるバイアスロール、4は転写媒体
である記録紙を供給するトレー、5はB(ブラック)ト
ナーによる現像装置、6はY(イエロー)トナーによる
現像装置、7はM(マゼンタ)トナーによる現像装置、
8はC(シアン)トナーによる現像装置、9はベルトク
リーナー、13は剥離爪、21、23、24はベルトロ
ーラ、22はバックアップロール、25は転写コロトロ
ン、26は電極ロール、31はクリーニングブレード、
41は記録紙束、42はピックアップローラ、43はフ
ィードローラである。
【0022】同図において、感光体ドラム1は矢印A方
向に回転し、図示しない帯電装置でその表面が一様に帯
電される。帯電された感光体ドラム1にレーザー書込み
装置等の画像書込み手段により第1色(例えば、B)の
静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置5によ
ってトナー現像されて可視化されたトナー像Tが形成さ
れる。トナー像Tは感光体ドラム1の回転で転写コロト
ロン25が配置された一次転写部に到り、転写コロトロ
ン25からトナー像Tと逆極性の電界を作用させること
により上記トナー像Tを静電的に転写ベルト2に吸着さ
れつつ転写ベルト2の矢印B方向の回転で一次転写され
る。
【0023】以下、同様にして第2色のトナー像、第3
色のトナー像、第3色のトナー像が順次形成され転写ベ
ルト2において重ね合わせ、多重トナー像が形成され
る。転写ベルト2に転写された多重トナー像は転写ベル
ト2の回転でバイアスロール3が配置された二次転写部
に到る。二次転写部は転写ベルト2のトナー像が担持さ
れた表面側に設置されたバイアスロール3と当該転写ベ
ルト2の裏側からバイアスロール3に対向するごとく配
置されたバックアップロール22およびこのバックアッ
プロール22に圧接して回転する電極ロール26とから
構成される。
【0024】記録紙41は記録紙トレー4に収容された
記録紙束からピックアップローラ42で1枚ずつ取り出
され、フィードローラ43で二次転写部の転写ベルト2
とバイアスロール3との間に所定のタイミングで給送さ
れる。給送された記録紙41はバイアスロール3とバッ
クアップロール22による圧接搬送と転写ベルト2の回
転で当該転写ベルト2に担持されたトナー像が転写され
る。
【0025】トナー像が転写された記録紙41は、最終
トナー像の一次転写終了まで退避位置にある剥離爪13
を作動させることにより転写ベルト2から剥離され、図
示しない定着装置に搬送され、加圧/加熱処理でトナー
像を固定して永久画像とされる。なお、多重トナー像の
記録紙41への転写を終了した転写ベルト2は二次転写
部の下流に設けたベルトクリーナー9で残留トナーの除
去が行われて次の転写に備える。
【0026】また、バイアスロール3にはポリウレタン
等からなるクリーニングブレード31が常時当接するご
とく取付けられており、転写で付着したトナー粒子や紙
粉等の異物が除去される。単色画像の転写の場合は、一
次転写されたトナー像Tを直ちに二次転写して定着装置
に搬送するが、複数色の重ね合わせによる多色画像の転
写の場合は各色のトナー像が一次転写部で正確に一致す
るように転写ベルト2と感光体ドラム1の回転を同期さ
せて各色のトナー像がずれないようにする。
【0027】上記二次転写部位では、バイアスロール3
と転写ベルト2を介して対向配置したバックアップロー
ル22に圧接した電極ローラ26にトナー像の極性と同
極性の電圧(転写電圧)を印加することで当該トナー像
を記録紙41に静電反発で転写する。上記実施例におい
て、中間転写ベルト2は、アクリル、塩化ビニル、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリイミド等の樹脂、ま
たは各種ゴム材料にカーボンブラック等の導電材料を適
当量含有させ、例えば厚さ0.05〜0.15mmに形
成されており、その体積抵抗率を108 〜1014Ωcm
に調整されている。
【0028】図2は本発明による画像形成装置の要部構
造を説明する転写部の模式図であって、22aは絶縁性
ローラ、22bは半導電性薄層(フィルム層)、図1と
同一符号は同一部分に対応する。同図において、転写ベ
ルト2はバイアスロール3とバックアップロール22の
間を矢印方向に通過する。バックアップロール2の下面
には一次転写部で転写されたトナー像が担持されてお
り、このトナー像と重畳するように記録紙41が給送さ
れて上記バイアスロール3とバックアップロール22の
間を加圧を受けながら通過する。
【0029】バックアップロール22は軸22cの回り
に絶縁材のロール22aの表面に半導電性のフィルム層
22bを被覆してなる。このフィルム層22bは10〜
200μmの厚さに形成されており、その表面抵抗率は
107 〜1011Ω/□の範囲に設定されている。このフ
ィルム層22bの形成は、所定のフィルム材料をチュー
ブ状に加工し、その内部から空気等の流体を圧入するこ
とで膨らまし、その中に前記絶縁材のロール22aを挿
入した後上記圧力を除去して収縮させることによる加工
方法と、上記チューブをシリンダー形状の金型内側に張
り付け、その中に液状の絶縁ゴム材を注入し加硫して効
果することでフィルム被覆ゴムロールに成形する方向が
ある。
【0030】上記後者の加工方法は、シリンダー形状の
金型内でゴムのゴムの成形とフィルム層の被覆を同時に
行うことができるので、前者の加工方よりも安価に製作
できる。しかし、ロールの外形は金型の内面を転写する
ので、製作したロールの外形のふれ精度は0.15〜
0.5mmのレベルである。上記両加工方法において使
用されるチューブ材料は、50〜200%の伸度が与え
られるので、当該チューブ材料の特性としては50〜2
00%の変形量が弾性領域内にあることが必要である。
【0031】このような特性を有するチューブ材料とし
ては、PFA(パーフロロアルコキシ)、ETFE(エ
チレンテトラフロロエチレン)、PVDF(ポリフッ化
ビニリデン)などを挙げることができ、また絶縁ゴム材
料としては、Si(シリコン)、NBR(アクリルニト
リル共重合体)、PU(ウレタン)などを挙げることが
できる。
【0032】本実施例では、導電材料としてカーボンブ
ラック、金属酸化物などの導電材料をPFA(パーフロ
ロアルコキシ)材料、ETFE(エチレンテトラフロロ
エチレン)材料、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)材
料、Si(シリコン)材料、NBR(アクリルニトリル
共重合体)材料、PU(ウレタン)材料に分散したチュ
ーブ材料を用いることができ、また弾性領域での変形量
が大きいことでカーボンブラックを分散したPFA(パ
ーフロロアルコキシ)材料、ETFE(エチレンテトラ
フロロエチレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)
をチューブ材料として用いることが好ましい。
【0033】なお、バックアップロール22を構成する
半導電性フィルム層22bの厚みは、ピンホールの発生
や製造安定性の上から、本実施例では10〜100μm
に設定した。図3は本発明による画像形成装置のバック
アップロールに用いる半導電性フィルム層を構成するフ
ィルム材料の表面抵抗率の変化を示す説明図であって、
カーボンブラック分散PFA(パーフロロアルコキ
シ)、カーボンブラック分散ETFE(エチレンテトラ
フロロエチレン)、カーボンブラック分散PVDF(ポ
リフッ化ビニリデン)、カーボンブラック分散PC(ポ
リカーボネート)、のそれぞれに一定の電圧を印加した
状態での経時変化を示す。
【0034】また、図4はフィルム材料の抵抗特性の測
定方法の説明図であって、絶縁材料であるシリコンゴム
シート60の上に測定対象であるフィルム材料61を置
き、この上に直径が15mmの金属ロール62、63を
10mm離して接触させ、これら2本の金属ロール62
と63の間に50HzのAC2500Vを所定の時間印
加する。
【0035】表面抵抗率(ρS )は2本の金属ロール6
2、63間にDC電圧1000Vを印加して10秒後の
電流値Iを読み取り、下記の式で計算する。 ρS =LV/GI ここで、L:フィルム材料の長さ(cm) G:2本の金属ロール間の距離(cm) V:印加電圧値(V) I:電流値(A) 図3に示されたように、カーボンブラック分散PFA
(パーフロロアルコキシ)、カーボンブラック分散ET
FE(エチレンテトラフロロエチレン)、カーボンブラ
ック分散PVDF(ポリフッ化ビニリデン)はある時間
以上の電圧を印加すると、表面抵抗率が108 Ω/□か
ら107 Ω/□に低下後は107 Ω/□で一定値を示
す。
【0036】図5は本発明による画像形成装置のバック
アップロールに用いる半導電性フィルム層を構成するフ
ィルム材料の繰り返し引っ張り疲労試験後の表面抵抗率
の変化を示す説明図であって、カーボンブラック分散P
FA(パーフロロアルコキシ)、カーボンブラック分散
ETFE(エチレンテトラフロロエチレン)、カーボン
ブラック分散PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、のそ
れぞれに繰り返し引っ張りを与えた後の表面抵抗率の変
化を示す。
【0037】なお、各フィルム材料の厚みは50±5μ
m、初期の表面抵抗率は107 Ω/□〜108 Ω/□で
ある。引っ張り疲労試験は、フィルム材料を伸び率5%
で繰り返して変形させた。表面抵抗率の算出は、前記図
4に示した2本のロール62と63を10mm離してフ
ィルム材料に接触させ、両者間にDC電圧1000Vを
印加して10秒後の電流値Iを測定し、前記と同様の
式:ρS =LV/GIで求めた。
【0038】同図から、カーボンブラック分散PFA
(パーフロロアルコキシ)、カーボンブラック分散ET
FE(エチレンテトラフロロエチレン)、カーボンブラ
ック分散PVDF(ポリフッ化ビニリデン)は、この引
っ張り疲労試験によって表面抵抗値が108 〜108.5
Ω/□から107.5 〜108 Ω/□に低下後、一定値を
示している。
【0039】この結果から、上記した各材料がフィルム
材料として使用可能であることが分る。図6は本発明に
よる画像形成装置のバックアップロールにシリコンゴム
にカーボンブラック分散PFAのチューブを被覆したも
のを用い、電極ロールにSUSを用いた場合と導電性シ
リコンゴムを用いた場合のキロコピー/ボリウムに対す
るバックアップロールの表面抵抗率の変化の説明図であ
って、aはSUSの電極ロールの場合、bは導電性シリ
コンゴムの電極ロールの場合の各表面抵抗率の変化率を
示す。
【0040】同図において、バックアップロール22の
絶縁材としてシリコンゴムのロール22aに厚さ50μ
mのカーボンブラック分散PFAチューブ材料を被覆し
たものを用い、このバックアップロール22に圧接する
電極ロール26に径12mmのSUSロールを用いた場
合の特性曲線をaで、径6mmの金属シャフトに体積抵
抗率が104 Ωcm、JISゴム硬度が30°の半導電
性シリコンゴムを厚さ3mmに被覆したロールを用いた
場合の特性曲線をbで示す。
【0041】このバックアップロールの表面抵抗率の変
化は、1コピーボリウム(CV)を3secとして通電
時間からのキロコピーボリウムに対する変化として示し
てある。また、半導電性ゴムロールで構成した電極ロー
ル26の体積抵抗率は、2.54cm幅(1インチ幅)
の銅テープをロール円周方向に巻付け、当該ロールの軸
と上記銅テープ間に50Vを印加して1分後の電流値を
読み取り、下記の式で計算した。
【0042】ρv=2πwV/I・In (r2 /r1 ) ここで、r1 :軸径(mm) r2 :ロール外形(mm) w :銅テープ幅(2.54cm) また、バックアップロールの表面抵抗率は、直径15m
mで当該バックアップロールより長い金属ロールをバッ
クアップロールの円周方向に10mm離して接触させ、
2本の金属ロール間に1000Vを印加して1分後の電
流値Iを読み取って下記の閾値で計算する。
【0043】ρS =LV/GI ここで、L:バックアップロールの長さ(mm) G:2本の金属ロール間の距離(cm) 上記の結果から、電極ロール26にSUSロールを用い
た場合よりも、また半導電性シリコンゴムロールを用い
た場合の方が表面抵抗率の変化が少なく、安定すること
が分かる。
【0044】図7は本発明による画像形成装置の一例と
してのカラー複写機の全体構成を説明する概略構成図で
あって、1は感光体ドラム、1aは帯電装置、1bは感
光体ドラムクリーニング装置、2は中間転写ドラム、3
はバイアスロール、4は記録紙トレー、5,6,7,8
は現像装置、9はベルトクリーナー、10は記録紙搬送
装置、11は定着装置、11a,11bは定着ローラ、
12は記録紙搬出ローラ、13は原稿、14はプラテン
ガラス、15は原稿照明ランプ、16a,16bは反射
ミラー、17は色分解フィルタを備えた光学系、18は
光学走査系、21,23,24はベルトローラ、22は
バイアスロール、25は転写装置、また41は記録紙、
42はピックアップローラである。
【0045】同図において、プラテンガラス14に載置
した原稿13を原稿照明ランプ15で照明しながら光学
走査し、その反射光を反射ミラー16a,16b、色分
解フィルタを備えた光学系17、光学走査系18を介し
て光ビームとして感光体1の帯電面を走査する。感光体
1の表面は帯電装置1aで一様に帯電され、上記の光ビ
ーム走査により感光体1に静電潜像が形成される。静電
潜像は現像装置5〜8の何れかでトナー現像され、単色
の場合はそのまま中間転写ベルト2の一次転写部位で転
写装置25により一次転写される。また、多色転写の場
合は感光体1の表面をクリーニング装置1bで残留トナ
ーの除去を行った後に帯電装置1aで一様な帯電を行
い、次色の静電潜像を形成し、これを中間転写ベルト2
上の先行トナー像に重ね合わせて転写し、以下同様にし
て所要の色のトナー像を重ね合わせる。
【0046】中間転写ベルト2に一次転写されたトナー
像は、バイアスロール3とバイアスロール22および電
極ローラ26が設置された二次転写部位において記録紙
トレー4からピックアップローラ41で取り出された記
録紙41に二次転写される。トナー像が転写された記録
紙41は中間転写ベルト2から剥離されて中間転写ベル
ト2に一次転写されたトナー像は記録紙搬送装置10に
より定着装置11に到り、その定着ローラ11a,11
bで加圧/加熱処理されてトナーが固定され、記録紙搬
出ローラ12で排紙される。
【0047】上記の本発明の実施例によれば、バイアス
ロールからバックアップロールに流れる転写電流の変動
を防止して安定的に高画質を得ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トナー像を転写するためのバイアスロールと対向して配
置されるバックアップロールを構成する半導電性フィル
ム層としてカーボンブラック分散PFA(パーフロロア
ルコキシ)、カーボンブラック分散ETFE(エチレン
テトラフロロエチレン)、カーボンブラック分散PVD
F(ポリフッ化ビニリデン)を用いることにより、電極
ローラとの圧接や経時変化による抵抗率の変化を低減さ
せることができ、中間転写体と記録紙を挟んでバイアス
ロールとバックアップロール間に流れる転写電流の変動
を無くして安定した転写を行うことができ、常に高画質
の画像を形成する画像形成装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像形成装置の要部構造を説明
する模式図である。
【図2】 本発明による画像形成装置の要部構造を説明
する転写部の模式図である。
【図3】 本発明による画像形成装置のバックアップロ
ールに用いる半導電性フィルム層を構成するフィルム材
料の表面抵抗率の変化を示す説明図である。
【図4】 フィルム材料の抵抗特性の測定方法の説明図
である。
【図5】 本発明による画像形成装置のバックアップロ
ールに用いる半導電性フィルム層を構成するフィルム材
料の繰り返し引っ張り疲労試験後の表面抵抗率の変化を
示す説明図である。
【図6】 本発明による画像形成装置のバックアップロ
ールにシリコンゴムにカーボンブラック分散PFAのチ
ューブを被覆したものを用い、電極ロールにSUSを用
いた場合と導電性シリコンゴムを用いた場合のキロコピ
ー/ボリウムに対するバックアップロールの表面抵抗率
の変化の説明図である。
【図7】 本発明による画像形成装置の一例としてのカ
ラー複写機の全体構成を説明する概略構成図である。
【図8】 中間転写体を用いた従来の画像形成装置を構
成する二次転写部の模式図である。
【符号の説明】
1・・・・像担持体としての感光体ドラム、2・・・・
中間転写体としての転写ベルト、3・・・・転写電極で
あるバイアスロール、4・・・・転写媒体である記録紙
を供給するトレー、5・・・・B(ブラック)トナーに
よる現像装置、6・・・・Y(イエロー)トナーによる
現像装置、7・・・・M(マゼンタ)トナーによる現像
装置、8・・・・C(シアン)トナーによる現像装置、
9・・・・ベルトクリーナー、13・・・・剥離爪、2
1、23、24・・・・ベルトローラ、22・・・・バ
ックアップロール、25・・・・転写コロトロン、26
・・・・電極ロール、31・・・・クリーニングブレー
ド、41・・・・記録紙束、42・・・・ピックアップ
ローラ、43・・・・フィードローラ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じた静電潜像を形成する像
    担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像をトナー
    により現像しトナー像として可視化する現像装置と、前
    記像担持体に担持された未定着トナー像を一次転写して
    担持する中間転写体と、前記中間転写体の未定着トナー
    像を記録媒体に二次転写するバイアスロールと、前記バ
    イアスロールと対向する位置で前記中間転写体を裏面か
    ら支持するバックアップロールと、前記バックアップロ
    ールに押接して前記バイアスロールに転写電圧を印加す
    る電極ロールとから構成してなり、 前記バックアップロールは、半導電性の薄膜で被覆した
    絶縁性のゴムロールを用い、前記電極ロールは、体積抵
    抗率が102 〜105 Ωcm、かつJISゴム硬度が3
    0°以下の半導電性のゴムロールとしたことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記バックアップロ
    ールの半導電性薄層を、パーフロロアルコキシ、エチレ
    ンテトラフロロエチレン、ポリフッ化ビニリデン系樹脂
    にカーボンブラックを分散した材料で構成したことを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記バックアップロ
    ールの半導電性薄層を、パーフロロアルコキシ、エチレ
    ンテトラフロロエチレン、ポリフッ化ビニリデン系樹脂
    に金属酸化物を分散した材料で構成したことを特徴とす
    る画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記電極ロールを、
    シリコン、ウレタン、エチレンプロプレン系ゴムにカー
    ボンブラックを分散した材料を用いることを特徴とする
    画像形成装置。
JP7080048A 1995-04-05 1995-04-05 画像形成装置 Pending JPH08278711A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7080048A JPH08278711A (ja) 1995-04-05 1995-04-05 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7080048A JPH08278711A (ja) 1995-04-05 1995-04-05 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08278711A true JPH08278711A (ja) 1996-10-22

Family

ID=13707364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7080048A Pending JPH08278711A (ja) 1995-04-05 1995-04-05 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08278711A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10254262A (ja) * 1997-03-14 1998-09-25 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2010217695A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Ricoh Co Ltd クリーニング装置及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10254262A (ja) * 1997-03-14 1998-09-25 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2010217695A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Ricoh Co Ltd クリーニング装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4643324B2 (ja) 画像形成装置
US8095032B2 (en) Image forming apparatus with cleaning member
JP2000162899A (ja) 画像形成装置
JPH0980926A (ja) 画像形成装置
JP2000155476A (ja) 画像形成装置
US6957034B2 (en) Image forming apparatus having intermediate transfer belt and primary transfer roller
JP2006106667A (ja) 転写装置及び画像形成装置
JPH08278711A (ja) 画像形成装置
JP2003057959A (ja) 画像形成装置
JP6961375B2 (ja) 画像形成装置
JP3876875B2 (ja) 画像形成装置
JP3198973B2 (ja) 画像形成装置
JP2001290401A (ja) 画像形成装置
JPH1165332A (ja) 画像形成装置
JP3612893B2 (ja) 画像形成装置
JP2002258660A (ja) 画像形成装置
JP2001117317A (ja) 画像形成装置
JP3180635B2 (ja) 画像形成装置
JP2001228680A (ja) カラー画像形成装置
JP2003005491A (ja) 画像形成装置
JP6826776B2 (ja) 画像形成装置
JPH1010876A (ja) 画像形成装置
JP3355893B2 (ja) 画像形成装置
JPH1026890A (ja) 画像形成装置およびその中間転写体の除電方法
JPH09329974A (ja) 画像形成装置