JP3481757B2 - 唇用化粧料 - Google Patents

唇用化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は唇用化粧料に関し、
更に詳細には、唇の皮剥け状態を改善し、唇の柔軟化を
促し、唇上での保水効果に優れ、しかも塗布した際には
しっとりした感触を有し、刺激などの副作用のない唇用
化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】唇は、顔の中でも、特に「荒れやすい」
と感じる人が多い部分であることはよく知られている。 【0003】近年唇の荒れの研究が進むにつれ、唇の荒
れには、細かく皮が剥けたり、かさついたりするタイプ
の荒れと、大きく皮が剥けるタイプの荒れがあることが
判明してきた。細かく皮が剥けるタイプの荒れは、冬に
なったり、唇が乾燥したりする際、起こりやすい通常の
唇の荒れであり、肌荒れと同様の落屑が生じる。 【0004】一方、大きく皮が剥けるタイプの荒れは、
人によって、起こりやすい人と起こりにくい人に分かれ
ており、起こりやすい人では、季節を問わず繰り返し起
こりやすい傾向にある。このタイプの荒れにおいては、
皮が剥ける前に、唇の表面に肥厚した部分ができる為、
唇が硬くなって窪んでしまったり、唇の色がくすんでし
まう等の現象が認められる。その為、「口紅等ののりが
悪く、きれいにつかない」等の悩みにも直接つながって
いる。この大きく皮が剥けるタイプの荒れは、これらの
特徴より、肌の落屑等とは異なり、唇特有の荒れである
と考えられている。また、一般に皮剥けが起こりやすい
人は、唇が敏感な場合が多く、有効な剤のみを単一に用
いただけでは、刺激性等の問題が懸念される。 【0005】しかしながら、従来の唇用化粧料は、乾燥
感やかさつきの低減、しっとり感、保水性の付与等で
は、ある程度の効果が期待できたとしても、唇の皮剥
け、特に大きい皮剥けに対して検討したものはなく、唇
の皮剥け状態の改善、唇の柔軟化などの点では満足でき
るものではなかった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、唇の皮剥け状態の改善効果に優れ、唇の柔軟化を促
し、唇上での保水効果に優れ、かつ刺激等の副作用がな
く安全な唇用化粧料を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】斯かる実情に鑑み本発明
者らは鋭意研究を行った結果、(A)甘草から抽出され
た油溶性エキス、(B)コレステロール誘導体、(C)
特定のエステル及び(D)抗炎症剤を特定の割合で配合
した唇用化粧料が、唇の皮剥け状態の改善効果に優れ、
かつ唇の柔軟効果、保水効果に優れ、しっとり感を与
え、更に刺激等の副作用が少ないことを見出し、本発明
を完成した。 【0008】すなわち、本発明は、下記の成分(A)、
(B)、(C)及び(D): (A)甘草から抽出された油溶性エキス 0.001〜5重量%、 (B)コレステロール誘導体 0.01〜40重量%、 (C)C18有機酸のエステル又は有機酸のC18アルコールエステル 0.01〜90重量%、 (D)抗炎症剤 0.001〜5重量% を含有する唇の皮剥け改善用化粧料(以下、唇用化粧料
と称する)を提供するものである。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明で用いられる(A)成分の
甘草から抽出された油溶性エキスは、甘草を有機溶媒で
抽出して得られる抽出物である。 【0010】この油溶性甘草エキスは、近年美白作用に
有効な成分が見出されたため、美白成分として皮膚化粧
料に用いられつつある(特開平6−157277号公
報、特開平6−234623号公報、特開平6−145
039号公報、特開平4−368315号公報)。しか
しながら、これらの化粧料は皮膚に適用して美白効果を
得ようとするものであり、唇に適用し、唇皮剥け状態の
改善等を目的とするものは全く存在しなかった。 【0011】本発明で用いる成分(A)は、例えば中国
産、ロシア産等の甘草を常法により有機溶媒で抽出する
ことにより得られる。ここで用いる有機溶媒としては、
通常アルコール類、エーテル類、ケトン類、ハロゲン化
炭化水素類、酢酸エステル類、揮発性炭化水素類、芳香
族炭化水素類又はこれらの溶剤の2種以上の混合溶媒等
が挙げられる。 【0012】抽出条件は特に制限されるものではない
が、通常は加熱抽出が行われる。抽出後は濃縮乾燥を行
うことにより、本発明における油溶性エキスとして使用
される。 【0013】このようにして、得られる油溶性エキス
は、特有の臭気を有する黄色〜茶褐色の固体であり、多
くの場合そのままで使用することができるが、必要なら
ば、その効力に影響がない範囲で脱臭、脱色等の精製処
理をしてから用いてもよく、また使用し易い状態に製剤
化されたものを用いてもよい。製剤化は、特に制限され
るものではないが、一般にエタノール、プロピレングリ
コール、モノグリセライド、トリグリセライド、サイク
ロデキストリン等が用いられる。 【0014】成分(A)の油溶性エキスは、乾燥固形分
として化粧料全量中に0.001〜5重量%、好ましく
は0.01〜0.5重量%配合される。0.001重量
%未満では十分な効果が得られず、5重量%を超える
と、化粧料の油剤中における溶解性等の問題が生じるこ
とがある。 【0015】成分(B)のコレステロール誘導体として
は、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレ
ステリル、ノナン酸コレステリル、ヒドロキシステアリ
ン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、イ
ソステアリン酸ジヒドロコレステリル、N−ラウロイル
−L−グルタミン酸ジ(コレステリル、ベヘニル、オク
チルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ
(コレステリル、オクチルドデシル)、マカデミヤナッ
ツ脂肪酸コレステリル等が挙げられる。これらの物質
は、コレステリック液晶を形成することで知られている
が、本発明では、特に液晶の発色性等を利用するもので
はない。成分(B)としては、特にイソステアリン酸コ
レステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリルが好
ましい。 【0016】成分(B)のコレステロール誘導体は1種
でも2種以上を組合わせて使用してもよく、本発明の唇
用化粧料全量中に0.01〜40重量%、好ましくは1
〜10重量%を配合される。0.01重量%では十分な
保水性が得られず、40重量%を超えると
。 【0017】成分(C)のうち、C18有機酸のエステル
としては、アルコール類、ポリオール類、ステロール
類、トリメチロールプロパン等と炭素数18の高級脂肪
酸とのエステルが挙げられ、有機酸のC18アルコールエ
ステルとしては、炭素数18の高級アルコールと各種有
機酸とのエステルが挙げられる。 【0018】ここでアルコール類としては、例えばメチ
ルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコー
ル、ブチルアルコール、オクチルアルコール、ラウリル
アルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコ
ール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の
直鎖アルコール;イソプロピルアルコール、sec−ブ
チルアルコール、tert−ブチルアルコール、2−エ
チルヘキシルアルコール、イソステアリルアルコール、
オクチルドデシルアルコール等の分岐鎖アルコール;シ
クロペンチルアルコール、シクロヘキシルアルコール、
シクロドデシルアルコール等の環状アルコール;フェノ
ール、トルイルアルコール、ナフトール等の芳香族アル
コール;p−トルイルアルコール等のアルキル置換フェ
ニルアルコール;ビニルアルコール、アリルアルコー
ル、パルミトイルアルコール、オレイルアルコール等が
挙げられる。ここでポリオール類としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリ
セリン、ポリグリセリンジペンタエリトット、トリメチ
ロールプロパン等が挙げられる。 【0019】ここでステロール類としては、コレステロ
ール、シトステロール、ラノステロール等が挙げられ
る。また、炭素数18の高級脂肪酸としては、直鎖脂肪
酸、分岐脂肪酸、飽和モノヒドロキシ酸、ケト酸、モノ
エン酸、ポリエン酸等が挙げられ、具体的には、ステア
リン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリ
ン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノレ
イン酸等が例示される。一方、炭素数18以外の有機酸
としては、酢酸、酪酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ベヘン酸等の直鎖脂肪酸;イ
ソ酪酸、2−エチルヘキサン酸、オクチルドデカン酸等
の分岐脂肪酸;グリコール酸、乳酸等の飽和モノヒドロ
キシ酸;パルミトオレイン酸等のモノエン酸、アラキド
ン酸等のポリエン酸、また、コハク酸、フマル酸、マレ
イン酸、リンゴ酸、フタル酸、クエン酸等の多価酸が挙
げられる。また、炭素数18の高級アルコールとして
は、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール等が挙げられる。 【0020】エステルの形態としては、モノエステル、
ジエステル、トリエステル、テトラエステル、フルエス
テル、オリゴエステル、セスキエステル等もしくはその
ホモポリマー、コポリマー等が例示される。 【0021】アルコール類、ポリオール類、ステロール
類、トリメチロールプロパン等と炭素数18の高級脂肪
酸とのエステルとして具体的には、モノイソステアリン
酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリ
ル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ヘキサオキシ
ステアリン酸ジペンタエリトット、トリイソステアリン
酸トリメチロールプロパンなどが例示される。 【0022】また、炭素数18の高級アルコールと各種
有機酸とのエステルとして具体的には、ミリスチン酸イ
ソステアリル、イソステアリン酸イソステアリル、リン
ゴ酸ジイソステアリル、メタクリル酸ステアリル等が例
示される。成分(C)としては、特にイソステアリン酸
イソステアリル、リンゴ酸ジイソステアリルが好まし
い。成分(C)は1種でも2種以上を組合わせ使用して
もよく、本発明の唇用化粧料全量中に0.01〜90重
量%、好ましくは1〜40重量%配合される。0.01
重量%未満では十分な保水性が得られず、90重量%を
超えると使用性が悪化するので好ましくない。 【0023】本発明に使用される成分(D)の抗炎症剤
としては、皮膚への適用が可能でかつ抗炎症作用を有す
るものであれば特に制限されず、例えばグリチルリチン
酸及びその誘導体、リチルレチン酸及びその誘導体、ア
ラントイン、トラネキサム酸、ビサボロール、イプシロ
ンアミノカプロン酸、塩酸ジフェンヒドラミン、メント
ール類、サリチル酸メチル、抗炎症効果を有する各種動
植物抽出エキス等が挙げられる。 【0024】成分(D)は1種でも2種以上を組合わせ
て使用してもよく、唇用化粧料全量中に0.001〜5
重量%、好ましくは0.01〜2重量%配合される。
0.001重量%未満では十分な効果が得られず、5重
量%を超えると化粧品油剤中への溶解性があるいは皮膚
刺激等の問題があり好ましくない。 【0025】更に本発明の唇用化粧料には、前記必須成
分の他、目的に応じて、通常の唇用化粧料に使用される
成分、例えばパラフィンワックス、ポリエチレンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、オゾケ
ライト、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ポリオキシ
アルキレン変性ポリエチレンワックス、ポリエチレンプ
ロピレンコポリマー等のワックス;高級脂肪酸、高級ア
ルコール、デキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸
エステル、ワセリン、ラノリン、ラノリン誘導体等の固
体脂又は半固体脂;スクワラン、流動パラフィン、ヒマ
シ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、月見草油、エ
ステル油、ジグリセライド、トリグリセライド、分岐ア
ルコール、シリコーン油、パーフルオロポリエーテル等
の液体油;環状シリコーン油等の揮発油;ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレ
ン変性シリコーン、アルキルグリセリルエーテル変性シ
リコーン等の非イオン界面活性剤、アニオン界面活性
剤、及びカチオン界面活性剤、両性界面活性剤、レシチ
ン等の界面活性剤; 【0026】カルボキシメチルセルロース、メチルセル
ロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、カラギーナン、デキス
トリン、デキストリン脂肪酸エステル、カルボキシビニ
ルポリマー、キサンタンガム、寒天、ゼラチン、ヒアル
ロン酸、アルギン酸ナトリウム、水溶性コラーゲン等の
化粧品に汎用される水溶性高分子;ソルビトール、キシ
リトール、グリセリン、マルチトール、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレ
ングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ポリ
エチレングリコール、ポリオキシエチレンメチルグルコ
シド、パンテノール、アミノ酸等の保湿剤;動植物由来
のセラミド、グルコシルセラミド、ガラクトシルセラミ
ド及びその合成類縁体;シリカ、タルク、マイカ、カオ
リン、セリサイト、ベントナイト、ゼオライト、硫酸バ
リウム、窒化ホウ素、アルミナ、酸化チタン等の無機粉
体;ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、セルロ
ース、シリコーン樹脂粉末、ポリメチルメタクリレート
粉末等の有機粉体;カーボンブラック、酸化鉄、酸化亜
鉛、群青、紺青、酸化クロム、有機タール系色素及びレ
ーキ等の着色剤、着色顔料;雲母チタン及び酸化鉄コー
テッド雲母等のパール顔料;上記の無機粉体、有機粉
体、着色顔料、着色剤、パール顔料等をシリコーン、高
級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石
鹸、アミノ酸又はアルキルフォスフェート及びフッ素化
合物により表面処理したもの及びこれらの粉末に化粧
油、紫外線吸収剤等を内包させたもの等;紫外線吸収
剤;紫外線散乱剤;BHT、ビタミンE等の酸化防止
剤;パラベン等の防腐殺菌剤;高分子化合物;増粘剤;
ビタミン;血行促進剤;美白剤;薬効剤;ローズマリ
ー、タイム、オトギリ草、もも、銀杏、緑茶、葛根、ハ
マメリス、シアノチス等の動植物からの抽出物;香料及
び水等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合す
ることができる。 【0027】本発明の唇用化粧料は、前記必須成分及び
任意成分を混合、加熱溶解形成等の処理を施すことによ
り製造することができる。本発明の唇用化粧料として
は、例えば口紅、リップクリーム、リップグロス、口紅
用下地、口紅オーバーコートなどが挙げられるが、唇に
使用する化粧料であれば特にこれに限定されるものでは
ない。 【0028】 【実施例】以下に、実施例及び試験例を挙げて本発明を
更に詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限
定されるものではない。 【0029】実施例1、2及び比較例1〜3 下記表1に示す組成の唇用化粧料を、下記製法により製
造した。 【0030】 【表1】 【0031】(製法) 実施例1及び比較例1、2 成分(1)〜(14)を加熱し、混合溶解させ、金型に
流し込み、冷却成型を行った。 【0032】実施例2及び比較例3 成分(17)〜(20)を成分(4)〜(6)の一部で
あらかじめローラー処理したものに、成分(1)〜(1
6)を加熱混合溶解させたものを添加し、更にローラー
処理を行う。再溶解後、金型に流し込み冷却成型を行っ
た。 【0033】試験例1 実施例1の本発明のリップクリーム及び実施例2の口
紅、比較例1〜2のリップクリーム及び比較例3の口紅
について、唇に対する効果を唇の皮が剥けやすい男女を
被験者として検討した。試験は各サンプルについて11
人を被験者とした。試験に先立ち、温度湿度一定条件下
(20℃,40%)で被験者の唇の状態を目視により評
価した。また、皮表角層水分量測定装置による唇のコン
ダクタンス(保水性)測定及びタクタイルによる唇の柔
軟性測定を行った。次に被験者の唇に本発明品及び比較
例を塗り、1日3回以上、一週間塗布し続けた。そのの
ち、再び、同様にして唇の状態の評価、保水性、柔軟性
測定を行った。結果を表2及び表3に示す。コンダクタ
ンス測定、タクタイルによる唇柔軟性測定については、
リップクリーム使用後の測定値を使用前の測定値で割っ
た値を%表示にしたものをそれぞれ、保水性改善率、柔
軟性改善率とした。 【0034】 【表2】 【0035】 【表3】 【0036】また、被験者に使用後のアンケートを行っ
た結果、実施例1、2については、「唇の皮剥け、かさ
つきが低減された」、「唇の皮が厚くなったりせず、く
すみがなくなった」、「唇が硬くなったりしない為、口
紅ののりがよい」、「塗布した時にしっとりしていてよ
い」等の声を聞くことができた。また、実施例1、2に
ついては、特に唇への刺激などは認められなかった。こ
れらの表2及び表3に示した結果及びアンケート等によ
り、本発明品は、唇の皮剥け状態を改善する効果、唇の
柔軟化を促す効果、唇上での保水効果等に優れることが
確認された。 【0037】 【表4】 実施例3 口紅 (重量%) (1)油溶性甘草エキス(実施例1と同じもの) 0.05 (2)イソステアリン酸コレステリル 10.0 (3)ジイソステアリン酸ポリグリセリル 5.0 (4)イソステアリン酸イソステアリル 14.3 (5)グリチルレチン酸ステアリル 0.1 (6)キャンデリラロウ 10.0 (7)ポリエチレンワックス 8.0 (8)環状シリコーン油 40.0 (9)BHT 0.05 (10)紫外線吸収剤 0.5 (11)赤色104号Alレーキ 5.0 (12)赤色202号 3.0 (13)酸化チタン 3.0 (14)酸化鉄コーテッド雲母 1.0 【0038】(製法)成分(10)〜(14)を成分
(2)〜(4)の一部であらかじめローラー処理したも
のに、成分(1)〜(9)を加熱混合溶解させたものを
添加し、攪拌混合を行った。再溶解後、流し込み冷却成
型を行った。 【0039】 【表5】 実施例4 リップグロス (重量%) (1)油溶性甘草エキス(実施例1と同じもの) 0.05 (2)マカデミヤナッツ脂肪酸コレステリル 5.0 (3)12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル 5.0 (4)ジイソステアリン酸ポリグリセリル 10.0 (5)イソステアリン酸イソステアリル 3.9 (6)グリチルレチン酸ステアリル 0.05 (7)キャンデリラロウ 10.0 (8)ポリエチレンワックス 5.0 (9)ワセリン 40.0 (10)環状シリコーン油 20.0 (11)ポリオキシアルキレン変性シリコーン 1.0 【0040】(製法)成分(1)〜(11)を加熱し、
混合溶解した後、冷却成型した。 【0041】 【表6】 実施例5 リップクリーム (重量%) (1)油溶性甘草エキス(実施例1と同じもの) 0.1 (2)N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ (コレステリル,ベヘニル,オクチルドデシル) 5.0 (3)ジイソステアリン酸ポリグリセリル 2.0 (4)イソステアリン酸イソステアリル 1.9 (5)ワセリン 30.0 (6)パラフィンワックス 1.0 (7)アルキルアクリレートクロスポリマー 0.3 (8)アラントイン 0.5 (9)苛性カリ 0.1 (10)グリセリン 1.0 (11)メチルパラベン 0.3 (12)精製水 バランス 【0042】(製法)A相:成分(1)〜(7)、B
相:成分(8)〜(12)、A相成分、B相成分をそれ
ぞれ加熱混合する。攪拌中のB相にA相を徐々に添加
し、攪拌混合した後、冷却した。 【0043】 【発明の効果】本発明の唇用化粧料は、唇の皮剥け状態
を改善し、唇の柔軟化を促し、唇上での保水効果に優
れ、しかも塗布した際にはしっとりとした感触を有し、
かつ刺激などの副作用がなく極めて有用なものである。
フロントページの続き (72)発明者 新田 浩之 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式 会社研究所内 (72)発明者 北原 隆 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式 会社研究所内 (72)発明者 堀 公彦 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式 会社研究所内 (72)発明者 堀田 肇 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式 会社研究所内 (56)参考文献 特開 平6−87730(JP,A) 特開 平6−321731(JP,A) 特開 昭60−23325(JP,A) 特開 平4−356424(JP,A) 特開 平7−133220(JP,A) 特開 昭47−13350(JP,A) 特開 平7−215839(JP,A) 特開 平6−65053(JP,A) 特開 昭60−28922(JP,A) 特開 平6−32728(JP,A) 特開 昭62−39517(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記の成分(A)、(B)、(C)及び
    (D): (A)甘草から抽出された油溶性エキス 0.001〜5重量%、 (B)コレステロール誘導体 0.01〜40重量%、 (C)C18有機酸のエステル又は有機酸のC18アルコールエステル 0.01〜90重量%、 (D)抗炎症剤 0.001〜5重量% を含有する唇の皮剥け改善用化粧料。
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