JP3093195B2 - 分枝の炭素数２４から２８の脂肪アルコールまたは酸エステルを含有する局所組成物 - Google Patents

分枝の炭素数２４から２８の脂肪アルコールまたは酸エステルを含有する局所組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、改善された感覚特
性（sensory properties）を呈する高分子量のエステル
を含有する化粧品または皮膚科学用局所組成物に関す
る。該エステルは、飽和で分枝のC24−C28脂肪アルコー
ルまたは酸エステルである。本発明の他の主題は、特
に、皮膚、ヒトの顔および体、リップおよびケラチン繊
維、または表面体成長体（superficial body growth
s）、たとえば髪、まつげ、まゆげ、又はつめを、ケ
ア、トリートメントまたはメークアップするための局所
組成物への該エステルの使用である。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】化粧
品および皮膚科学用製品の組成物中に、たとえばリップ
スティックの光沢性、パウダーの結合性および付着性、
またはスキンケアまたはトリートメント用製品のエモリ
エントおよびフィルム形成性を増加させる目的で、５０
よりも多い炭素数を有するオイルを使用することが知ら
れている。
【０００３】この観点から、該組成物は、たとえば以下
に示す、入手可能ないくつかのタイプの原料を有するも
のである。 − 油性ポリマー、たとえばポリブテン。しかしながら
これは、非常にべとつくという欠点を有する。 − 一般的に酸化可能な植物由来のオイル。これは、製
品の化粧品および皮膚科学的特性に不利益な変化をもた
らす可能性があり、さらに、適用時、非常に脂っぽく、
時にはべとつく特性を示す。 − 高分子量の合成液状エステル、たとえばペンタエリ
スリチル＝テトラ［イソステアラート］（C77）、トリ
イソアラキジル＝シトラート（C66）、グリセリル＝ト
リ［イソステアラート］（C57）、またはオクチルドデ
シル＝ステアロイルステアラート（C56）。しかしなが
ら、これらは、最も高い分子量を有するエステルのた
め、べとつき感および適用時のすべり性の欠如の欠点を
有する。
【０００４】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
したがって、本発明の主題は特に、新規な飽和で分枝の
C24からC28の脂肪アルコールまたは酸エステルの、化粧
品組成物中への、または、特に上記欠点を解消可能な化
粧品または皮膚科学用組成物の調製用への使用である。
【０００５】本出願会社は、予想しないことに、飽和で
分枝のC24からC28の脂肪アルコールまたは脂肪酸の特別
なエステルが、高い炭素数にも拘わらず、上記欠点を示
さず、非常に良好な感覚特性、特に、適用時のすべり性
および皮膚、表面体成長体または粘膜、たとえばリップ
に付着したフィルムのべとつきのなさを有するものであ
ることを見い出した。
【０００６】これまで、予想される特別な適用に応じ
て、粉状化合物に対して、伸びおよびすべり特性を改善
しつつ、べとつきや脂っぽさを付与することなく、エモ
リエンス、フィルム形成特性、光沢性、結合性および／
または付着性を付与する目的での局所適用用組成物中に
これらのエステルを使用することは、記載及び示唆され
ていない。
【０００７】特に、本発明の主題は、少なくとも１つの
脂肪相を含有する局所組成物であって、該脂肪相が少な
くとも１つの飽和で分枝の脂肪アルコールまたは脂肪酸
エステルを含有し、酸または脂肪アルコールの炭素含有
鎖が、飽和および分枝であって、２４から２８の炭素原
子を含有することを特徴とする、局所組成物である。
【０００８】他の本発明の主題は、ヒトの皮膚、リッ
プ、および／または表面体成長体に適用した場合、べと
つかず、脂っぽくなく、および／または光沢のある、皮
膚科学用組成物の調製に、または、化粧品組成物中に、
脂肪アルコールまたは脂肪酸の炭素含有鎖が飽和で分枝
であって、２４から２８の炭素原子を含有する、脂肪ア
ルコールまたは脂肪酸エステルを用いることを特徴とす
る、脂肪アルコールまたは脂肪酸エステルの使用であ
る。
【０００９】他の本発明の主題は、組成物が粉状形態で
ある場合に、エモリエントおよび／またはフィルム形成
および／または結合及び接着性を付与する目的で、皮膚
科学用組成物の調製に、または、化粧品組成物中に、脂
肪アルコールまたは脂肪酸の炭素含有鎖が飽和で分枝で
あって、２４から２８の炭素原子を含有する、脂肪アル
コールまたは脂肪酸エステルを用いることを特徴とす
る、脂肪アルコールまたは脂肪酸エステルの使用であ
る。
【００１０】本発明によれば、エステルとは、モノエス
テル、ジエステル、トリエステル、さらにはポリエステ
ルを意味するものである。好ましくは、少なくとも２つ
の分枝したC24からC28鎖を有する。”分枝した”とは、
特に１から１４の炭素原子を含有する少なくとも１つの
ペンダント炭化水素含有鎖を意味する。好ましくは、該
ペンダント鎖は、少なくとも４つの炭素原子、特に主鎖
よりも２つ少ない炭素原子を有する。
【００１１】本発明のエステルはしたがって、飽和C24
からC28脂肪酸または脂肪アルコール残さ、特に、各
々、Guerbet脂肪酸または脂肪アルコールタイプのもの
を含有する。
【００１２】本発明の組成物のエステルは好ましくは、
室温（２０から２５℃）で液状であり、高分子量、すな
わち５０よりも多い炭素原子、特に７０よりも多い炭素
原子を有するものを示す。液状製品の優位点は、室温で
ペースト状または固体状である製品と比較すると、その
多くの適用性と使用容易性にある。さらに、該エステル
が高分子量を示すという事実は、特にサンプロテクト製
品などの保護製品には非常に所望される特性である、水
に対しての耐性があるフィルム形成組成物を得ることが
可能となることである。さらに、該エステルは、ある種
のメークアップ製品、たとえばネイルエナメルおよびリ
ップスティックに対して消費者が求めている光沢のある
フィルムを得ることを可能とするものである。特に、該
エステルは、４以下のヨウ素数と２０℃で１．４５より
大きい屈折率を示す。
【００１３】該エステルは、その高分子量にも拘わら
ず、重たくでべたつくこともなく、それを含有する組成
物に対して顕著な心地良い特性を付与するものである。
該エステルは、”化粧品（cosmetic）”オイルであっ
て、界面活性剤ではない。
【００１４】本発明によるエステルは、優位には、液状
分枝C24−C28脂肪酸、たとえば２−デシルテトラデカン
酸、エステル、特にポリオール、たとえばグリセロー
ル、モノ−、ジ−、またはトリグリセリドであってもよ
いエステルである。該エステルは、好ましくは、Guerbe
tタイプの分枝C24−C28トリグリセリド、特にC24酸、た
とえば２−デシルテトラデカン酸、トリグリセリドであ
る。好ましくは、ポリオールはオース（ose）ではな
い。さらに、優位には、エステルは水およびアルコール
の混合物に不溶性である。
【００１５】該トリグリセリドは、たとえば、Stearine
rie Dubois社からDUB TGI ２４の商品名で販売されて
いるグリセリル＝トリ（２−デシルテトラデカノアー
ト）である。
【００１６】該エステルは１４０から１５０の鹸化値を
示し、＞１．４５の屈折率、特に２０℃で１．４５４か
ら１．４５９の屈折率をしめし、４以下のヨウ素数、３
０以下のヒドロキシル数、および１０以下の酸数を示
す。その炭素数は、７５である。
【００１７】ペンタエリスリトールのC24脂肪酸エステ
ル、たとえばStearinerie Dubois社からDUB PTI ２４
の商品名で販売されているペンタエリスリチル＝テトラ
（２−デシルテトラデカノアート）（１０１の炭素数を
含有）も使用可能である。
【００１８】分枝C24からC28脂肪酸と組み合わせて使用
されるアルコールがポリオールである場合、エステル化
は部分的であっても（使用したアルコールに応じて１、
２、３以上のOH基にかかわってもよい）、全体的であっ
てもよい。
【００１９】本発明のエステルとしては、ジ（デシルテ
トラデシル）ジメラート（８４の炭素原子を含有）の、
飽和で分枝のC24からC28鎖を有する脂肪アルコール残
さ、たとえば、Stearinerie Dubois社からDUB DI ２４
Dの商品名で販売されているもの、または、デシルテト
ラデシル＝ネオペンタノアート（２９の炭素原子を含
有）またはCondea社からIsofol Ester２４８２の商品名
で販売されている（４２の炭素原子を含有）デシルテト
ラデシル＝イソステアラートが挙げられる。ジメラート
（demerate）は、二酸、一般的にはC6からC24酸、たと
えばオレイン酸、リノール酸、リノレン酸等である。
【００２０】本発明によるエステルは、組成物の重量の
０．１から９９．９％、好ましくは５から９０％で存在
可能であり、一般的には、脂っぽくなく、べとつかず、
組成物にすべり性および／または光沢性を付与するのに
十分な量で存在可能である。
【００２１】本発明によるエステルの感触特性は、Nest
le社の特許文献：EP−A−５５０７７９に開示されたプ
ロトコールを用いて、５人のパネラーにおいて行われた
テストに例解されたものである。
【００２２】本発明のエステルの適用は数多く、全ての
化粧品および皮膚科学用製品に関してである。本発明の
製品は、無水の、固体、ペースト状、または液状組成物
の形態、またはエマルションの形態で提供可能である。
【００２３】したがって、本発明の組成物は、局所適用
用に通常使用される全ての薬剤形態で、特に、オイリー
ゲルの、水中油形または油中水形エマルションの、また
は小胞体による水中のオイル分散物の形態であってもよ
い。なお、該小胞体は油／水界面に位置しているもので
ある。該組成物は、クリーム、軟膏、柔軟なペースト、
こう薬、キャストまたはモールド固体、特にスティック
またはディッシュ、またはコンパクト固体の外観であっ
てもよい。
【００２４】特に、本発明の主題は、上記で定めた少な
くとも１つのエステルを含有する液状脂肪相を含有する
リップ製品である。本発明による組成物は、優位には、
使用される活性剤の性質に応じて、皮膚および／または
粘膜をケアーまたはメークアップまたはトリートメント
するのに使用可能である。特に、本発明の組成物は、そ
れ自体で使用可能なリップスティックまたはリップグロ
ス、またはリップスティックフィルムに適用するため
の、特に、その光沢性を得るための（トップコート）も
のであってもよい。さらに、液状または固体ファンデー
ション、目の下のくままたは目の回りの皺に対抗するた
めの製品、アイライナー、マスカラ、フェースパウダ
ー、アイシャドウ、ネールエナメル、フリーパウダー、
ボディ用メークアップ製品、または、サンプロテクト製
品、または皮膚をクレンジング又はケアするための製
品、たとえばスクラブであってもよい。これらの組成物
は、さらに、特にケアに貢献するまたは外観のトリート
メントの目的での化粧品または皮膚科学用活性成分を含
有してもよい。したがって、組成物は、ビタミン、およ
び他の親油性活性成分（ラノリン、UVAスクリーニング
剤）または親水性活性剤（モイスチャライザ、たとえば
グリセロール）を含有してもよい。
【００２５】本発明による組成物は、さらに、考えられ
る分野において通常使用される他の成分を含有可能であ
る。
【００２６】特に、組成物の全重量の０から３５％、好
ましくは０．５から２０％で存在可能である粒状充填剤
（filler）を含有可能であり、これは、化粧品または皮
膚科学用組成物において通常使用されるピグメントおよ
び／または光沢剤および／または充填剤であってもよ
い。該充填剤は、有色、白色、または無色の組成物とす
るものであってもよい。
【００２７】ピグメントとは、液状脂肪相中に不溶性で
あり、組成物を着色するためのおよび／または乳白にす
るためのものである、無機又は有機で、白または有色の
粒子を意味するものと理解される。充填剤とは、無機ま
たは合成の、ラメラまたは非ラメラの、無色または白色
粒子を意味するものと理解される。光沢剤とは、虹色粒
子、特に、貝または合成のある種の軟体動物によって生
産されるものを意味すると理解される。これらの充填剤
および光沢剤は、特に、組成物のテクスチャー（textur
e）を変性するのに使用される。
【００２８】ピグメントは、最終組成物の重量の０．０
５から２５％、好ましくは２から１５％の比率で存在可
能である。本発明において使用可能な無機ピグメントと
しては、酸化チタン、ジルコニウム、またはセリウム、
並びに、酸化亜鉛、鉄、またはクロム、およびフェリッ
クブルーが挙げられる。本発明において使用可能な有機
ピグメントとしては、カーボンブラックおよびバリウ
ム、ストロンチウム、カルシウム（DCレッド７番）また
はアルミニウムレーキが挙げられる。
【００２９】光沢剤は、組成物の全重量の０から２０
％、好ましくは１から１５％までの高いレベルの比率で
存在可能である。本発明において使用可能な光沢剤とし
ては、酸化チタン、酸化鉄、天然ピグメント、またはオ
キシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、たとえば着色酸
化チタン被覆マイカが挙げられる。
【００３０】充填剤は、組成物の全重量の０から３５
％、好ましくは０．５から１５％の比率で存在可能であ
る。特に、タルク、マイカ、カオリン、ナイロンパウダ
ー（特にOrgasol）、ポリエチレンパウダー、テフロ
ン、スターチ、窒化ホウ素、コポリマーの微球体、たと
えばExpancel（Nobel Industries社）またはポリトラッ
プ（ダウコーニング社）、およびシリコーン樹脂ミクロ
ビース（たとえばトウシバ社からのTospearl）が挙げら
れる。
【００３１】さらに、脂肪相は優位には、１以上の他の
脂肪物質、特に、ワックス、ゴム、およびオイルを含有
する。ワックスは、炭化水素含有の、フッ素化および／
またはシリコーンワックスであってもよく、植物、鉱
物、動物、および／または合成由来のものであってもよ
い。特に、これらは２５℃より高い融点、より好ましく
は４５℃よりも高い融点を有する。
【００３２】本発明において使用可能なワックスとして
は、オキシプロピレン化されてもされなくてもよい、お
よび、アセチル化されてもされなくてもよい、ラノリ
ン、ビーズワックス、カルナウバワックス、カンデリラ
ワックス、パラフィン、リグナイト、またはミクロクリ
スタリンワックス、セレシンまたはオゾケライト；合成
ワックス、たとえばポリエチレンワックスおよびFische
r−Tropschワックス、またはエステル、たとえばオクタ
コサニル＝ステアラート、またはシリコーンワックス、
たとえば、１６から４５の炭素原子を有するアルキルま
たはアルコキシ鎖を有するアルキル−またはアルコキシ
ジメチコーンが挙げられる。
【００３３】ガムまたはワックスの性質および量は、所
望の手触り（texture）および機械的特性に依存する。
たとえば、組成物は、組成物の全重量に対して０から５
０％のワックスを、さらに好ましくは５から３０％のワ
ックスを含有可能である。
【００３４】オイルは、炭化水素含有の、および／また
は、シリコーンおよび／またはフッ素化オイルであって
もよい。これらのオイルは、動物、植物、鉱物、または
合成由来のものであってもよい。本発明において使用可
能なオイルとしては、動物由来の炭化水素含有のオイ
ル、たとえば、ペルヒドロスクアレン；植物の炭化水素
含有オイル、たとえば、４から１０の炭素原子を有する
脂肪酸の液状トリグリセリド、たとえばヘプタン酸また
はオクタン酸のトリグリセリド、水素化ココナッツトリ
グリセリドおよびカプリル／カプリン酸のトリグリセリ
ド、たとえばStearinerie Dubois社から販売されている
ものまたはDynamit社から販売されている商品名、Migly
ol ８１０、８１２および８１８；鉱物または合成由来
の直鎖または分枝炭化水素、たとえば流動パラフィンお
よびそれらの誘導体、ペトロラタム、ポリデセンまたは
水素化ポリイソブテン、たとえばパルレアム（Parlea
m）；合成エステルおよびエーテル、特に脂肪酸、たと
えば式：R1COOR2（式中、R1は７から２９の炭素原子を
有する高級脂肪酸であり、R2は３から３０の炭素原子を
有する炭化水素含有鎖を示し、たとえば、プルセリンオ
イル、イソプロピル＝ミリスタート、２−エチルヘキシ
ル＝パルミタート、２−オクチルドデシル＝ステアラー
ト、２−オクチルドデシル＝エルカート、またはイソス
テアリル＝イソステアラート；ヒドロキシル化エステ
ル、たとえばイソステアリル＝ラクタート、オクチル＝
ヒドロキシステアラート、オクチルドデシル＝ヒドロキ
システアラート、ジイソステアリル＝マラート、トリイ
ソセチル＝シトラート、または脂肪アルコールのヘプタ
ノアート、オクタノアート、またはドデカノアート；ポ
リオールエステル、たとえばプロピレングリコール＝ジ
オクタノアート、ネオペンチルグリコール＝ジヘプタノ
アート、ジエチレングリコール＝ジイソノナノアート、
およびペンタエリスリトールエステル；１２から２６の
炭素原子を有する脂肪アルコール、たとえばオクチルド
デカノール、２−ブチルオクタノール、２−ヘキシルデ
カノール、２−ウンデシルペンタデカノール、またはオ
レイルアルコール；シリコーンオイル、たとえば、揮発
性であってもなくてもよい、直鎖または環状で、室温で
液状またはペースト状のポリジメチルシロキサン（PDM
S）、またはこれらの混合物が挙げられる。
【００３５】これらのオイルは、液状脂肪相に対して０
から９９．９重量％、より好ましくは０から９５重量％
で存在可能である。
【００３６】本発明において使用可能な他の成分として
は、防腐剤、水相または脂肪相用増粘剤（ベントン（Be
ntone）またはシリカ）、香料、界面活性剤、酸化防止
剤、およびこれらの混合物が挙げられる。これら種々の
成分の量は、考慮される分野において通常使用されてい
る量であり、たとえば、組成物の全重量に対して、０．
０１から２０％である。これらの成分の性質およびこれ
らの比率は、本発明の組成物に所望される特性にあうも
のでなければならない。組成物はまた、組成物の全重量
の０から９５％の比率で、水を含有可能である。
【００３７】本発明のさらなる主題は、ヒトの皮膚およ
び／または粘膜および／または表面体成長体、特にリッ
プをメークアップおよび／またはケアするための上記組
成物の美容使用、並びに、皮膚および／または粘膜、と
くにヒトのリップおよび／または表面体成長体をトリー
トメントするための皮膚科学用組成物の調製への該組成
物の使用である。さらなる本発明の主題は、上記組成物
を皮膚および／または粘膜、特にリップおよび／または
表面体成長体に適用することからなる、皮膚および／ま
たは粘膜、特にヒトのリップおよび／または表面体成長
体の美容処理方法である。
【００３８】本発明のさらなる主題は、上記に定義した
少なくとも１つのエステルを化粧品および／または皮膚
科学用媒体中に導入することからなる、べとつかず、お
よび／または、脂っぽくない感じ、および／または光沢
のある外観および／またはフィルム形成性を局所組成物
に付与する方法である。また、さらなる本発明の主題
は、上記に定義した少なくとも１つのエステルを粉状組
成物中に導入することからなる、粉状局所組成物に結合
性および／または付着性を付与する方法である。
【００３９】本発明による組成物は最も高い融点温度に
種々の成分を加熱し、次いで、溶融混合物を型（皿型ま
たははめ輪型）にキャスティングすることによって得ら
れる。また、押しだし、たとえば特許出願：EP−A−６
６７１４６に記載の押しだしによっても得られる。
【００４０】以下の組成物例は、本発明を例解するもの
であり、これらに限定されるものではない。記載された
量は、重量％である。
【００４１】
【実施例】 実施例１：ポット中のグロス C24トリグリセリド（DUB TGI ２４）・・・・・８１％ 疎水性発熱シリカ（Degussa社からのAerosil R９７２）・・・・・９％ 光沢剤・・・・・９．５％ 防腐剤、酸化防止剤・・・・・０．５％ 方法：シリカを室温でオイル中にRayneriを用いて１０
００回転／分の速度で分散させる。光沢剤を攪拌しなが
ら添加し、組成物をポットに注ぐ。適用が容易で、べと
つきの徴候がほとんどない、非常に光沢のあるグロスが
このようにして得られる。
【００４２】 実施例２：ジャー中のグロス C24トリグリセリド（DUB TGI ２４）・・・・・３４．０％ ラノリン油・・・・・４０．０％ オクチルドデカノール・・・・・１４．０％ ポリエチレンワックス・・・・・６．０％ ミクロクリスタリンワックス・・・・・３．０％ ピグメント・・・・・２．０％ 防腐剤、酸化防止剤・・・・・０．５％ 香料・・・・・０．５％ 方法：成分を混合し、１００−１０５℃に加熱する。ピ
グメントを粉砕して均一にした後、混合物を適当なジャ
ーに１００℃でキャスティングする。非常にべとつくこ
とのない、非常に光沢のあるグロスがこのようにして得
られる。
【００４３】 実施例３：リップスティック C24トリグリセリド（DUB TGI ２４）・・・・・７．０％ ジオクチルドデシル＝ジリノレアート、二量体・・・・・２４．０％ オクチルドデカノール・・・・・１５．０％ カプリン／カプリル酸トリグリセリド・・・・・１０．０％ ベントン（クオータニウム−１８ヘクトライト）・・・・・０．６％ ラノリン油・・・・・１１．０％ オキシプロピレン化（５PO）ラノリン・・・・・５．０％ アセチル化ラノリン・・・・・５．０％ ポリエチレンワックス・・・・・８．０％ オクタコサニル＝ステアラート・・・・・５．０％ 水素化ココナッツグリセリド・・・・・２．０％ ピグメント・・・・・７．０％ 香料、防腐剤、酸化防止剤・・・・・０．４％ 方法：ベントンを油相の一部に分散させ、次いで、脂肪
相の残りを添加し、９５℃に加熱する。ピグメントを粉
砕して均一にした後、混合物を適当な型にキャスティン
グする。光沢および適用に関して良好な化粧品特性を示
すリップスティックがこのようにして得られる。
【００４４】第１比較テスト a）テスト シリカゲルの形状の簡単な製剤を通して、本発明のエス
テルの化粧品特性（たとえばDUB TGI ２４）（組成物
B）とペンタエリスリチル＝テトラ［イソステアラー
ト］（組成物A）およびグリセリル＝トリ［イソステア
ラート］（組成物C）の比較テストを行う。ペンタエリ
スリチル＝テトラ［イソステアラート］（C77）は、高
分子量のオイリーエステルを代表するものとして選択し
た。グリセリル＝トリ［イソステアラート］（C57）
は、本発明のエステルと類似した化学構造を有するエス
テルを代表するものとして選択した。比較を以下の製剤
において行った。
【００４５】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 組成物 A B C −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・発熱シリカ、Degussa社から ９．００％ ９．００％ ９．００％ Aerosil R972として販売 ・ペンタエリスリチル＝ ９０．１３％ − − テトラ［イソステアラート］、 Unichema社から Prisorine PTIS 3631として販売 ・本発明のエステル、 − ９０．１３％ − Stearinerie Dubois社から DUB TGI 24として販売 ・グリセリル＝トリ − − ９０．１３％ ［イソステアラート］、 Stearinerie Dubois社から 販売 ・防腐剤 ０．４０％ ０．４０％ ０．４０％ ・酸化防止剤 ０．０７％ ０．０７％ ０．０７％ ・香料 ０．４０％ ０．４０％ ０．４０％ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【００４６】各製剤において、シリカは室温でRayneri
を用いてオイル中に分散された。
【００４７】b）テストのプロトコール テストは、ネッスルの文献：EP−５５０７７９に記載の
プロトコールにしたがって、５人において行われた。こ
れは、該方法によれば、化粧品の感覚（feel）を定める
種々の特徴をインデックス（IOF、index of feel）によ
って数字的に示すことが可能であるためである。
【００４８】上記IOFは、３つのパラメーターを含有す
る； ・初期感覚、 − １（乾燥しすぎ）から５（脂っぽすぎ）のテクスチ
ャーグレード − １（ゆっくりすぎるすべり）から５（早いすべり）
のすべりグレード上記２グレードの平均からなるグレー
ディング ・伸ばしている時の中間感覚、 − １（ゆっくりすぎるすべり）から５（早いすべり）
の伸びグレード − １（べたつきすぎ）から５（べたつかない）のべた
つき性グレード − １（非常にゆっくり）から５（早い）の浸透速度グ
レード − １（現存しない）から５（非常に良好）の浸透度グ
レード 上記４グレードの平均からなるグレーディング ・最終感覚、 − １（ゆっくりすぎるすべり）から５（早いすべり）
の擦った場合の印象のグレード − １（現存しない−乾燥肌）から５（豊富−非常に滋
養のある皮膚）の皮膚上への残存脂質フィルムを特徴づ
けるグレード 上記２グレードの平均からなるグレーディング
【００４９】IOFは、（初期感覚のグレーディング）／
（中間感覚のグレーディングと最終感覚のグレーディン
グの合計）によって表わされる。処理すべき製品のサン
プルが、それらを継続して前腕の内側に適用する実験者
にわたされる。適用される製品の量は、各テストにおい
て同じでなければならず、すなわち、約０．２gであ
る。
【００５０】 c）テスト結果 表I −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 組成物 A B C −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・初期感覚 テクスチャーグレード ３．６０ ３．４０ ３．７０ すべりグレード ２．９０ ４．２０ ３．４０ 平均 ３．２５ ３．８０ ３．５５ ・中間感覚 伸びグレード ２．００ ３．９０ ３．４０ べたつき性グレード １．５０ ３．５０ ３．２０ 浸透速度グレード ２．８０ ２．５０ １．３０ 浸透度グレード ２．６０ ２．３０ ２．００ 平均 ２．２３ ３．０５ ２．４８ ・最終感覚 擦りグレード ２．３０ ４．１０ ３．４０ 残存脂質フィルムグレード ３．００ ３．７０ ２．８０ 合計 ５．３０ ７．８０ ６．２０ ・IOF 3.25/7.53 3.80/10.85 3.55/8.68 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【００５１】感覚特性は、IOFの分子と分母が大きい
程、改善されているものである。該テストから、明らか
に、本発明によるエステルが、従来技術のものと比較し
て改善された特性を示すことがわかる。無論、該分枝C
24脂肪酸トリグリセリドの化粧品特性は、完全に、類似
の全原子数を有する分枝C24脂肪アルコールエステルの
化粧品特性に匹敵するものである。
【００５２】第２比較テスト 該テストにおいては、本発明のエステル（この場合、DU
B PTI ２４）（組成物E）の化粧品特性を、Unichema社
からPrisorine（PTIS ３６３１）の商品名で販売され
ているペンタエリスリチル＝テトラ［イソステアラー
ト］（７７の炭素原子含有）（組成物D）の化粧品特性
と比較した。比較は、以下の組成物DおよびEにおいて第
１比較テストと同条件下で行った。該テストの結果を表
IIに示す。
【００５３】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 組成物 D E −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・発熱シリカ、Degussa社より ９．００％ ９．００％ Aerosil R９７２の商品名で販売 ・ペンタエリスリチル＝ ９０．１３％ テトラ［イソステアラート］、 PTIS ３６３１の商品名で販売 ・ペンタエリスリチル＝ ９０．１３％ テトラ［デシルテトラデカノアート］、 DUB PTI２４の商品名で販売 ・防腐剤 ０．４０％ ０．４０％ ・酸化防止剤 ０．０７％ ０．０７％ ・香料 ０．４０％ ０．４０％ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【００５４】 表II −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 組成物 D E −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・初期感覚 テクスチャーグレード ４．００ ４．００ すべりグレード ２．６０ ２．６０ 平均 ３．３０ ３．３０ ・中間感覚 伸びグレード ２．４０ ２．８０ べたつき性グレード ２．８０ ３．４０ 浸透速度グレード ２．４０ ２．００ 浸透度グレード ２．８０ ２．２０ 平均 ２．６０ ２．６０ ・最終感覚 擦りグレード ２．２０ ２．８０ 残存脂質フィルムグレード ３．２０ ３．８０ 合計 ５．４０ ６．６０ ・IOF 3.30/8.00 3.30/9.20 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【００５５】表IIから明らかに、本発明によるエステル
が、分枝C24−C28鎖を含有しないエステルと比較して改
善された特性を示すことがわかる。
【００５６】第３比較テスト 該テストにおいては、Condea社からIsofol Ester ２４
８２の商品名で販売されているデシルテトラデシル＝イ
ソステアラート（４２の炭素原子含有）（組成物G）の
化粧品特性を、Henkel社からCetiol J−６００の商品名
で販売されているオレイル＝エルカート（４０の炭素原
子含有）（組成物F）の化粧品特性と比較した。比較
は、以下の組成物FおよびGにおいて第１比較テストと同
条件下で行った。該テストの結果を表IIIに示す。
【００５７】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 組成物 F G −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・発熱シリカ、Degussa社より ９．００％ ９．００％ Aerosil R９７２の商品名で販売 ・オレイル＝エルカート、 ９０．１３％ （Cetiol J−６００） ・デシルテトラデシル＝ ９０．１３％ イソステアラート、 （Isofol Ester ２４８２） ・防腐剤 ０．４０％ ０．４０％ ・酸化防止剤 ０．０７％ ０．０７％ ・香料 ０．４０％ ０．４０％ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【００５８】 表III −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 組成物 F G −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・初期感覚 テクスチャーグレード ３．００ ３．８０ すべりグレード ３．６０ ３．６０ 平均 ３．３０ ３．７０ ・中間感覚 伸びグレード ３．６０ ３．４０ べたつき性グレード ４．４０ ４．２０ 浸透速度グレード ３．００ ３．８０ 浸透度グレード ３．６０ ３．８０ 平均 ３．６５ ３．８０ ・最終感覚 擦りグレード ３．００ ３．００ 残存脂質フィルムグレード ２．４０ ２．８０ 合計 ５．４０ ５．８０ ・IOF 3.30/9.50 3.70/9.60 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【００５９】再度、本発明によるエステル（分枝C24脂
肪アルコール残基）が、従来技術のエステル（分枝C24
−C28鎖を含有しない）と比較して改善された特性を示
すことがわかる。
【００６０】第４比較テスト 該テストにおいては、本発明のエステル（この場合、DU
B DI ２４ D）（組成物I）の化粧品特性を、Books In
d．社からLiquiwax DIEFAの商品名で販売されているジ
（オクチルドデシル）＝ジリノレアート（７６の炭素原
子含有）（組成物H）の化粧品特性と比較した。組成物H
およびIは、以下に示され、テスト結果を表IVに示す。
【００６１】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 組成物 H I −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・発熱シリカ、Degussa社より ９．００％ ９．００％ Aerosil R９７２の商品名で販売 ・ジ（オクチルドデシル）＝ ９０．１３％ ジリノレアート、二量体、 （Liquiwax DIEFA） ・ジ（デシルテトラデシル）＝ ９０．１３％ ジメラート、（DUB DI ２４ D） ・防腐剤 ０．４０％ ０．４０％ ・酸化防止剤 ０．０７％ ０．０７％ ・香料 ０．４０％ ０．４０％ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【００６２】 表IV −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 組成物 H I −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・初期感覚 テクスチャーグレード ４．００ ３．８０ すべりグレード ３．００ ４．００ 平均 ３．５０ ３．９０ ・中間感覚 伸びグレード ２．７０ ３．６０ べたつき性グレード ２．６０ ３．４０ 浸透速度グレード ２．００ ２．６０ 浸透度グレード ２．６０ ２．８０ 平均 ２．５０ ３．１０ ・最終感覚 擦りグレード ２．００ ３．４０ 残存脂質フィルムグレード ３．６０ ３．６０ 合計 ５．６０ ７．００ ・IOF 3.50/8.10 3.90/10.10 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【００６３】再度、本発明によるエステル（C24脂肪ア
ルコール残基）が、従来技術のエステル（分枝C24−C28
鎖を含有しない）と比較して改善された特性を示すこと
がわかる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−155318（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−282310（ＪＰ，Ａ) 米国特許5646321（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 少なくとも１つの脂肪相を含有する局所
    組成物であって、該脂肪相が脂肪アルコールまたは脂肪
    酸の少なくとも１つのエステルを含有し、該脂肪アルコ
    ールまたは酸の炭素含有鎖が、飽和および分枝であっ
    て、２４から２８の炭素原子を含有し、該エステルが５
    ０より多くの炭素数を含有することを特徴とする、局所
    組成物。
  2. 【請求項２】 エステルが、７０よりも多くの炭素数を
    含有することを特徴とする、請求項１に記載の組成物。
  3. 【請求項３】 エステルが少なくとも２つのC24からC28
    の分枝鎖を含有することを特徴とする、請求項１または
    ２に記載の局所組成物。
  4. 【請求項４】 エステルがC24脂肪アルコールまたは酸
    エステルであることを特徴とする、請求項１ないし３の
    いずれか１項に記載の組成物。
  5. 【請求項５】 エステルが室温で液体であることを特徴
    とする、請求項１ないし４のいずれか１項に記載の組成
    物。
  6. 【請求項６】 エステルが、分枝C24脂肪酸トリグリセ
    リド、ペンタエリスリトールの分枝C24脂肪酸エステ
    ル、二酸の分枝C24脂肪アルコールエステル、およびこ
    れらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項
    １ないし５のいずれか１項に記載の組成物。
  7. 【請求項７】 エステルの屈折率が、２０℃で１．４５
    よりも大きいことを特徴とする、請求項１ないし６のい
    ずれか１項に記載の組成物。
  8. 【請求項８】 エステルが４以下のヨウ素数を有するこ
    とを特徴とする、請求項１ないし７のいずれか１項に記
    載の組成物。
  9. 【請求項９】 エステルが分枝C24脂肪酸トリグリセリ
    ドであることを特徴とする、請求項１ないし８のいずれ
    か１項に記載の組成物。
  10. 【請求項１０】 エステルが、２−デシルテトラデカン
    酸のトリグリセリドであることを特徴とする、請求項１
    ないし９のいずれか１項に記載の組成物。
  11. 【請求項１１】 エステルが、組成物に対して、脂っぽ
    くなく、べとつかず、すべりおよび／または光沢特性を
    付与するのに十分な量で存在することを特徴とする、請
    求項１ないし１０のいずれか１項に記載の組成物。
  12. 【請求項１２】 メークアップするための、および／ま
    たは顔または体、リップおよび／または表面体成長体を
    ケアするための製品形態で提供される、請求項１ないし
    １１のいずれか１項に記載の組成物。
  13. 【請求項１３】 請求項１ないし１２のいずれか１項に
    記載の組成物によるものであることを特徴とする、リッ
    プをメークアップする、または、ケアするための組成
    物。
  14. 【請求項１４】 少なくとも１つのワックスおよび／ま
    たは少なくとも１つの粒状充填剤および／または少なく
    とも１つの前記エステル以外のオイルを含有することを
    特徴とする、請求項１ないし１３のいずれか１項に記載
    の組成物。
  15. 【請求項１５】 皮膚、リップ、および／またはヒトの
    表面体成長体に適用した場合、べとつかず、脂っぽくな
    く、および／または光沢のある、皮膚科学用組成物の調
    製に、または、化粧品組成物中に、脂肪アルコールまた
    は脂肪酸の炭素含有鎖が分枝であって、２４から２８の
    炭素原子を含有する、脂肪アルコールまたは脂肪酸の飽
    和エステルを用い、該エステルが５０より多くの炭素数
    を含有することを特徴とする、脂肪アルコールまたは脂
    肪酸飽和エステルの使用。
  16. 【請求項１６】 組成物が粉状形態である場合に、エモ
    リエントおよび／またはフィルム形成および／または結
    合及び接着性を付与する目的で、皮膚科学用組成物の調
    製に、または、化粧品組成物中に、脂肪アルコールまた
    は脂肪酸の炭素含有鎖が分枝であって、２４から２８の
    炭素原子を含有する、脂肪アルコールまたは脂肪酸の飽
    和エステルを用い、該エステルが５０より多くの炭素数
    を含有することを特徴とする、脂肪アルコールまたは脂
    肪酸飽和エステルの使用。
  17. 【請求項１７】 エステルが室温で液体であることを特
    徴とする、請求項１５または１６に記載の使用。
  18. 【請求項１８】 エステルが少なくとも２つのC24からC
    28の分枝鎖を含有することを特徴とする、請求項１５な
    いし１７のいずれか１項に記載の使用。
  19. 【請求項１９】 エステルが、分枝C24脂肪酸トリグリ
    セリド、ペンタエリスリトールの分枝C24脂肪酸エステ
    ル、二酸の分枝C24脂肪アルコールエステル、およびこ
    れらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項
    １５ないし１８のいずれか１項に記載の使用。
  20. 【請求項２０】 エステルが分枝C24脂肪酸トリグリセ
    リドであることを特徴とする、請求項１５ないし１９の
    いずれか１項に記載の使用。
  21. 【請求項２１】 エステルが、２−デシルテトラデカン
    酸のトリグリセリドであることを特徴とする、請求項１
    ５ないし２０のいずれか１項に記載の使用。
  22. 【請求項２２】 請求項１ないし１４のいずれか１項に
    記載の組成物を皮膚および／または粘膜、特にヒトのリ
    ップおよび／または表面体成長体に適用することからな
    る、皮膚および／または粘膜、特にヒトのリップおよび
    ／または表面体成長体の美容処理方法。
  23. 【請求項２３】 請求項１ないし１０のいずれか１項に
    定義した少なくとも１つのエステルを化粧品および／ま
    たは皮膚科学用媒体中に導入することからなる、べとつ
    かず、および／または、脂っぽくない感じ、および／ま
    たは光沢のある外観および／またはフィルム形成性を局
    所組成物に付与する方法。
  24. 【請求項２４】 請求項１ないし１０のいずれか１項に
    定義した少なくとも１つのエステルを粉状組成物中に導
    入することからなる、粉状局所組成物に結合性および／
    または付着性を付与する方法。
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