JP3481516B2 - 原子燃料体搬送用トラバーサ - Google Patents

原子燃料体搬送用トラバーサ

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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子燃料体製造工
場において原子燃料体を搬送するために用いられる原子
燃料体搬送用トラバーサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子燃料体は、スペーサ部材の内側に格
子上に配列された長さ約4mにわたる所定本数(例えば
約60本)の原子燃料棒の組立集合体である。この原子
燃料体は、組立工程、検査工程、及び梱包工程などの各
工程においてスタッカクレーンと呼ばれる搬送具に搭載
されて搬送されるが、最終工程を終えた後は、このスタ
ッカクレーンに搭載された状態でスタッカクレーンごと
トラバーサと呼ばれる更に大きな搬送具により原子燃料
体貯蔵庫に搬送され、貯蔵庫内の所定の棚に格納され
る。
【0003】図3は、このトラバーサの概略構成を示す
説明図であり、(a)は側面図、(b)は正面図であ
る。これらの図において、トラバーサ1は、基台部2
と、基台部2に取り付けられた走行車輪3と、基台部2
に固着された柱部4と、柱部4の上部に設けられた梁部
5と、梁部5に取り付けられた案内ローラ6とを有して
いる。そして、この基台部2の上に原子燃料体7を搭載
したスタッカクレーンが載せられている。
【0004】走行車輪3は図示を省略してある駆動モー
タにより回転駆動され、鋼製のレール8上を走行するよ
うになっている。このレール8は、工場内の複数の建家
(たてや)を通して敷設されているため、建家同士の境
界付近にはレール接合個所が設けられ、このレール接合
個所には長さ数ミリ程度の隙間部が形成されている。ま
た、梁部5の上方には上部レール9が敷設されており、
この上部レール9に沿ってその両サイドに位置する一対
の案内ローラ6が回転しながら移動するようになってい
る。このとき、トラバーサ1が原子燃料体7及びスタッ
カクレーンを載せた状態では、レール8は走行車輪3よ
り約1.5トンにも及ぶ大きな押圧力を受けている。
【0005】従来より、原子燃料体の各製造工程におい
ては自動化が促進されてきており、このトラバーサ1の
運転も自動制御により行われている。このとき、原子燃
料体を構成する各原子燃料棒に充填されている核燃料ペ
レットの品質に悪影響が及ぶことのないように、トラバ
ーサ1の運転に際してはできるだけ振動又は衝撃(G
値)を生じないよう静かに且つスムースに行われること
が要求されている。そのため、トラバーサ1の走行開始
時点及び走行停止時点における制御については特に注意
が払われている。さらに、レール8のレール接合個所に
ついても、隙間部を挟んで対向する各レール8同士のレ
ール面高さができるだけ均一になるように常時点検整備
がなされている。
【0006】トラバーサ1の走行車輪3については、現
在、ゴムタイヤ製の車輪と、鋼製の車輪との2つのタイ
プのものが用いられている。両者いずれも車輪とレール
との間で発生する摩擦抵抗により、トラバーサ1の推進
力を得ている点については共通であるが、ゴムタイヤ製
の車輪の場合は、走行中の細かい振動の多くがゴムタイ
ヤの弾力性によって吸収されるという長所がある反面、
制動時にはその弾力性の故に基台部2が上下動してしま
うという短所を有している。
【0007】一方、鋼製の車輪の場合には、制動時に基
台部2が上下動するというような問題は生じないが、ト
ラバーサ1の運転を継続していくうちに、鋼製のレール
8が鋼製の走行車輪3との摩擦により摩耗するという別
の問題が生じる。レール8は、上記したように走行車輪
3から約1.5トンにも及ぶ大きな押圧力を受けている
ため、このときの摩擦による摩耗量は決して無視し得る
ものではない。そして、これを放置しておくと、摩耗に
よってレール8の表面の凹凸量の差が大きくなるため良
好な平滑度を得ることができなくなると共に、レール接
合個所での段差も大きくなり、核燃料に対するG値が増
大することになる。さらに、この原子燃料体7を搭載し
たスタッカクレーンは所定の停止位置で停止した後、ト
ラバーサ1から原子燃料体貯蔵庫内の貯蔵棚に送り込ま
れるようになっているが、レール8表面の凹凸量の差が
大きくなると、停止の際の位置決め精度不良が発生し、
このスタッカクレーンを貯蔵棚に送り込むことができな
くなるという事態が発生する。
【0008】そこで、従来から、作業員がレール8の表
面の状態を常時目視により監視しており、レール8の走
行車輪3との接触面の光沢の広がり具合等に基づきレー
ル8の損耗度の激しいと思われる個所については、手作
業による仕上げ作業を施して、局所的凹凸量の最大値を
0.1mm未満に抑制するようにしている。また、この
局所的凹凸量が0.1mmを超えそうな場合は、新しい
レールと交換するようにしているが、この場合には、交
換するレールの前後のレールとの接合面の段差が0.1
mmを超えることがないように手作業による仕上げを施
している。さらに、損耗度が激しいと思われる個所の周
辺部に対しては、渦流探傷法、X線法、あるいは超音波
解析法等により亀裂等の傷の発生の有無を検出してい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、レール8の走行車輪3との接触面の光沢の広がり具
合等に基づきレール8の損耗度の激しいと思われる個所
を特定する作業は、習熟度の高い作業者でなければ行う
ことができず、また、習熟度の高い作業者にとっても決
して容易な作業ではない。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、習熟度の高い作業者の目視観察に頼ることなく、
レール状態の解析及び評価を行うことができる原子燃料
体搬送用トラバーサを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、鋼製のレール上
を回転走行する鋼製の走行車輪を有し、原子燃料体を保
持するスタッカクレーンを載荷した状態で所定位置に停
止する場合に、その位置決め制御が高精度に行われる原
子燃料体搬送用トラバーサにおいて、前記レールの表面
に臨む位置に配設され、レール表面の凹凸量を検出する
非接触式の変位量検出器と、前記変位量検出器の検出に
基づきレール表面の平滑度を解析し、レール交換時期に
ついての評価を行うレール状態解析・評価手段と、を備
え、前記スタッカクレーンを載荷しない空車状態で且つ
走行時の浮き上がりが発生しないような充分に低い走行
速度で走行しながら、前記変位量検出器による検出作業
を行う、ことを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前期レール状態解析・評価手段は、前記レ
ール表面の平滑度を解析する場合に、レール接合個所に
おけるレール同士の段差部分のデータを予め補正するこ
とが可能なものである、ことを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記変位量検出器は、トラバーサ本
体に固着されたスライドガイド部材に取り付けられ、レ
ール表面との間の離間距離が調節可能なものである、こ
とを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明において、前記変位量検出器は、
前記トラバーサ本体の前部及び後部の2個所に配設され
たものである、ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づき説明する。但し、図3で示した構成要素と同様のも
のには同一符号を付して重複した説明を省略する。図1
は、本発明の実施形態の要部構成を示す説明図である。
この図において、基台部2の一端側の側面には駆動モー
タ10が取り付けられ、その軸10aと走行車輪3の
との間にはベルト部材11が掛け渡されて、駆動モータ
10の駆動力が走行車輪3に伝達されるようになってい
る。
【0016】駆動モータ10の上方に位置する一方の柱
部4の側面には支持部材12が固着されており、この支
持部材12の先端部にはスライドガイド13が固着され
ている。そして、このスライドガイド13には、そのガ
イド面に沿って上下方向にスライド可能にスライド部材
14が取り付けられており、このスライド部材14に変
位量検出器としてのレーザ変位計15が取り付けられて
いる。また、基台部2の他端側の側面にはスライドガイ
ド16が取り付けられており、このスライドガイド16
には、そのガイド面に沿って上下方向にスライド可能に
スライド部材17が取り付けられている。そして、この
スライド部材17に変位量検出器としてのレーザ変位計
18が取り付けられている。
【0017】このトラバーサ1はコンピュータ装置19
を備えており、このコンピュータ装置19はレール状態
解析・評価手段20を有している。レーザ変位計15,
18はレール8の表面の凹凸量を検出しており、その検
出データがレール状態解析・評価手段20に送出される
ようになっている。また、ベルト部材11が掛け渡され
た側の走行車輪3にはパルスエンコーダ(図示せず)が
設けられており、このパルスエンコーダから距離データ
がレール状態解析・評価手段20に送出されるようにな
っている。
【0018】レール状態解析・評価手段20は、距離デ
ータに対応する検出データの入力に基づき、レール8の
表面の平滑度についての解析を行い、この解析結果に基
づきレール交換時期についての評価を行うようになって
いる。なお、レーザ変位計15,18は、少なくともレ
ール幅以上の領域をカバーできるようなラインセンサで
あることが好ましい。これは、レール8と走行車輪3と
の接触部位は線接触である場合と、面接触である場合と
の双方が考えられるが、ポイントセンサではこれら双方
の場合についての凹凸量を検出することができないから
である。
【0019】ここで、レール8表面の凹凸量を検出する
作業の環境につき説明すると、この作業は原子燃料体7
及びスタッカクレーンを載せない空車の状態で行うもの
とする。原子燃料体7及びスタッカクレーンを載せた状
態でも検出データを収集できないわけではないが、空車
状態と載荷状態とではトラバーサ1の重心が異なるな
ど、レール8や計測系に与える影響に差が出てくると考
えられる。そこで、本実施形態では、計測系に与える影
響を極力小さくするために、空車状態を計測環境系とし
て採用することにしている。
【0020】また、トラバーサ1の走行速度は、走行時
の浮き上がりが発生しないような充分に低い走行速度と
する。このような、低い走行速度で走行しながら検出デ
ータを収集しても、計測系に対する振動は必ず発生する
と考えられるので、レーザ変位計15,18は剛性を充
分に考慮した部材に取り付けられているものとする。な
お、それでも計測系に与える影響を完全にゼロにするこ
とはできないので、最初の計測時に得られたデータをバ
ックグラウンドの計測値として代用し、これよりの変化
量を追跡するようにすることができる。
【0021】次に、上記のように構成されるトラバーサ
1を用いてレール8表面の凹凸量を検出する作業、及び
その検出データに基づきレール8の状態についての解析
及び評価を行う作業につき図2のフローチャートに基づ
き説明する。なお、トラバーサ1にこれらの作業を行わ
せる前に、係員は、予めレーザ変位計15,18の高さ
方向の位置を調節し、これらの変位計を適切な位置に固
定しておく。
【0022】レール状態解析・評価手段20は、まず、
係員の操作指令に基づき初期設定を行う(ステップ
1)。この初期設定事項としては、例えば、トラバーサ
1の号機番号、計測者氏名、計測方向(走行方向)、室
内検出温度、及びデータ採取頻度等がある。室内検出温
度を入力しておくのは、レール8表面の凹凸量は室温に
応じて異なるため、データ処理段階で検出データの値を
補正する必要があるからである。また、データ採取頻度
は、レール8全体の状態を概略的に把握する目的の場合
と、レール8の局所的部位の変位を詳細に把握する目的
の場合とで異なった頻度となり、前者の場合は比較的低
頻度であり、後者の場合は高頻度である。
【0023】次に、レール接合個所における段差部分デ
ータの補正量を予め設定しておく(ステップ2)。これ
は、トラバーサ1がレール接合個所の隙間部を通過する
際に、前輪及び後輪がそれぞれ異なるレールに乗った状
態になる瞬間が発生し、ある範囲にわたる計測値がレー
ル8の実際の凹凸状況を表していないことを考慮したも
のである。つまり、このレール接合個所においてもレー
ザ変位計15,18をそのまま使用したのでは真値を得
られないので、隙間部を挟んで対向する各レール8同士
の段差を、係員がダイヤルゲージ等の一般的計測具で測
定しておくと共に、段差近傍の平滑度をレベルゲージに
より予め確認しておくようにする。この2つのデータか
ら、隙間部を含む各レール8の実際の段差状況を把握で
きるので、この2つのデータと、トラバーサ1の実走行
に基づく連続データとを比較することにより、真値との
差違を生じる影響範囲を同定することができる。そこ
で、この同定した範囲においては、レーザ変位計15,
18の検出データに補正量(オフセット量)を加えるこ
とにより、この範囲においてもレーザ変位計15,18
からの検出データがレール8の実際の凹凸状況表すよう
にしたものである。
【0024】次いで、レール状態解析・評価手段20は
走行開始指令を出力する(ステップ3)。これにより、
駆動モータ10の軸10aがベルト部材11を介して走
行車輪3の軸を回転駆動し、トラバーサ1の走行が開始
される。なお、図1ではレール状態解析・評価手段20
からの制御指令が直接駆動モータ10に向けて発せられ
ているように図示されているが、実際には、レール状態
解析・評価手段20からの制御指令は、コンピュータ装
置19のさらに上位のコンピュータ装置内に設けられて
いる速度制御回路に対して出力されるようになってい
る。
【0025】トラバーサ1の走行が開始されると、レー
ザ変位計15,18からの検出データ、及び走行車輪3
のパルスエンコーダ(図示せず)からの距離データがレ
ール状態解析・評価手段20に送られ、レール状態解析
・評価手段20はこれらの入力データについての処理を
行う(ステップ5)。このように、レール状態解析・評
価手段20は、走行距離毎のレール8表面の凹凸量につ
いての検出データを得ているが、このときの検出データ
中にはノイズ分あるいは特異値が含まれている。このノ
イズ分あるいは特異値発生の原因としては、前述したよ
うな計測系に対する振動の影響や、走行速度が充分に低
くなっておらずトラバーサ1に浮き上がり現象が発生し
ていることなどがあげられる。本実施形態では、このよ
うなノイズ分あるいは特異値を除去するために2つのレ
ーザ変位計15,18を設けている。すなわち、レール
状態解析・評価手段20は、これら双方の変位計からの
検出データ波形を比較することにより、ノイズ分あるい
は特異値を除去している。
【0026】レーザ変位計15,18からの検出データ
については所定の許容値が予め設定されており、レール
状態解析・評価手段20は、上記のようなノイズ分ある
いは特異値を除去する処理を行った後の値がこの許容値
を超えたものであるか否かを常時判別している(ステッ
プ6)。レール状態解析・評価手段20は、データ処理
後の値が許容値を超えていなければ、次に、トラバーサ
1が所定距離の走行を終えデータ収集を終了したか否か
を判別する(ステップ7)。そして、終了していなけれ
ばステップ4に戻って検出データの収集を続行し、終了
していれば走行停止指令を出力する(ステップ8)。ま
た、ステップ6でデータ処理後の値が許容値を超えてい
る場合には直ちにステップ8に移行して走行停止指令を
出力する。
【0027】レール状態解析・評価手段20は、走行停
止指令を出力してトラバーサ1を停止させた後、それま
でに取得したデータに基づきレール8表面の平滑度を解
析し、レール交換時期についての評価を行う(ステップ
9)。すなわち、レール状態解析・評価手段20は、レ
ール8の各個所についての凹凸量を算出すると共に、こ
れまでの履歴データを参照して将来の凹凸量の値を推定
する。この推定値に基づき、レール状態解析・評価手段
20は、あとどの程度の期間が経過したらレール交換を
行うべきか否かについての評価を行う。そして、この解
析・評価結果は、図示を省略してある表示器により表示
され、あるいはプリンタによってプリントアウトされる
(ステップ10)。
【0028】上記のような構成を有するトラバーサ1を
用いれば、習熟度の高い作業者でなくとも、容易且つ正
確にレール8に対する解析・評価を行うことができ、し
たがって、スタッカクレーン搬送中の原子燃料体7に対
するG値を低く抑えることができ、核燃料に対して悪影
響が及ぶのを防止することができる。
【0029】また、このトラバーサ1を用いればレール
8表面の平滑度の解析を簡単に行うことができるので、
この解析とレール補修作業を交互に繰り返すことにより
所定区間にわたるレール8全体の補修を行うこともでき
る。さらに、このトラバーサ1によれば、レール接合個
所や制御上急制動が避けられない個所での摩耗状態を正
確に把握することができるので、レール接合個所の位置
や走行速度等について再設定を行う場合に有効なデータ
を得ることができる。
【0030】なお、上記実施形態では、変位量検出器と
してレーザ変位計15,18を用いているがレール8表
面の凹凸量を正確に検出できるものであれば他のタイプ
の変位量検出器を採用してもよい。但し、データ検出を
行ったためにレール8表面の凹凸量が変化してしまって
は意味がなくなるので、本発明で使用する変位量検出器
としては非接触式のものが好ましい。
【0031】また、レール状態解析・評価手段20を有
するコンピュータ装置19は、トラバーサ1に対する据
え付け及び取り外しを自在に行えるものである。したが
って、このコンピュータ装置19として、ノート型パソ
コンを用いることもできる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、非接触
式の変位量検出器がレール表面の凹凸量を検出し、この
検出に基づきレール状態解析・評価手段がレール表面の
平滑度を解析し、レール交換時期についての評価を行う
構成としたので、従来のように習熟度の高い作業者の目
視観察に頼ることなく、レール状態の解析及び評価を容
易且つ正確に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の要部構成を示す説明図。
【図2】図1におけるレール状態解析・評価手段20の
動作を説明するためのフローチャート。
【図3】トラバーサの概略構成を示す説明図。
【符号の説明】
1 トラバーサ 2 基台部3 走行車輪 4 柱部 5 梁部 6 案内ローラ 7 原子燃料体8 レール 9 上部レール 10駆動モータ 10a 軸 11 ベルト部材 12 支持部材 13 スライドガイド 14 スライド部材 15 レーザ変位系(変位量検出器) 16 スライドガイド 17 スライド部材 18 レーザ変位計(変位量検出器) 19 コンピュータ装置 20 レール状態解析・評価手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 21/02 G01B 21/00 G21C 21/00 G21C 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼製のレール上を回転走行する鋼製の走行
    車輪を有し、原子燃料体を保持するスタッカクレーンを
    載荷した状態で所定位置に停止する場合に、その位置決
    め制御が高精度に行われる原子燃料体搬送用トラバーサ
    において、 前記レールの表面に臨む位置に配設され、レール表面の
    凹凸量を検出する非接触式の変位量検出器と、 前記変位量検出器の検出に基づきレール表面の平滑度を
    解析し、レール交換時期についての評価を行うレール状
    態解析・評価手段と、を備え、前記スタッカクレーンを載荷しない空車状態で
    且つ走行時の浮き上がりが発生しないような充分に低い
    走行速度で走行しながら、前記変位量検出器による検出
    作業を行う、 ことを特徴とする 原子燃料体搬送用トラバーサ。
  2. 【請求項2】前期レール状態解析・評価手段は、前記レ
    ール表面の平滑度を解析する場合に、レール接合個所に
    おけるレール同士の段差部分のデータを予め補正するこ
    とが可能なものである、 ことを特徴とする請求項1記載の原子燃料体搬送用トラ
    バーサ。
  3. 【請求項3】前記変位量検出器は、トラバーサ本体に固
    着されたスライドガイド部材に取り付けられ、レール表
    面との間の離間距離が調節可能なものである、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の原子燃料体搬送
    用トラバーサ。
  4. 【請求項4】前記変位量検出器は、前記トラバーサ本体
    の前部及び後部の2個所に配設されたものである、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の原
    子燃料体搬送用トラバーサ。
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