JP2813140B2 - 鉄道用車軸の超音波探傷装置 - Google Patents

鉄道用車軸の超音波探傷装置

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JP2813140B2
JP2813140B2 JP6218671A JP21867194A JP2813140B2 JP 2813140 B2 JP2813140 B2 JP 2813140B2 JP 6218671 A JP6218671 A JP 6218671A JP 21867194 A JP21867194 A JP 21867194A JP 2813140 B2 JP2813140 B2 JP 2813140B2
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    • G01N2291/2696Wheels, Gears, Bearings

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道用車軸の内部の傷
を発見するための超音波探傷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道用車軸を超音波探傷装置で探傷する
場合、一般に、探触子を車軸の外周面に当てて検査する
斜角探傷法と、図12に示すように、探触子40を車軸
Bの端面に当てて検査する垂直探傷法とが併用されてい
る。このうち垂直探傷法は、左右の車輪Aにおけるフラ
ンジ部A1をそれぞれ前後一対ずつのローラ41にて回
転自在に支持して、車輪Aを回転駆動する一方、車軸B
の端部近傍に、探触子40を前後動自在に装着した昇降
体42を上下動自在に配置し、昇降体42を下降させて
から、探触子40を突出させてその前面を車軸Bの端面
に押し当て、その状態で超音波を発信して、発信波と反
射波とを比較観察するようにしている。
【0003】この垂直探傷法において車軸B内部の傷を
正確に検出するには、探触子40の高さを正確に位置合
わせすることが必要であり、そのためには車軸Bの軸芯
B2の高さ位置を正確に検出する必要がある。ところ
で、車輪Aのうちレールに当たる面A2は摩耗や再研削
のために経年的に寸法が小さくなるのに対して、フラン
ジ部A1の外周面はレールと接触することはないため磨
滅することはない。
【0004】そこで従来において車軸Bの軸芯B2の高
さ位置を検出する手段としては、ローラ41で支持され
た車輪Aの上方に接触式のセンサー43を設け、センサ
ー43の上昇位置と昇降体42の上昇位置E(原点)と
の高さの差H1を予め正確に測定しておく一方、センサ
ー43を車輪Aのフランジ部A1に当たるまで下降さ
せ、センサー43の下降距離H2にフランジ部A1の半
径R1を加算した寸法(H1+R)から、センサー43
の上昇位置と昇降体42の上昇位置(原点E)との高低
差H1を差し引くことにより、昇降体42の原点位置か
ら車軸Bの軸芯B2までの高低差H3を検出するように
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、フランジ部
A1といえども全く傷が付かない訳ではなく、例えば列
車が踏切を通過するに際して、レールを敷設するための
溝内に嵌まり込んだ小石がフランジ部A1に当たって外
周面に小さな打痕が付くことがある。また、台車から取
り外して整備工場で保管するに際して、工場の床の上を
転がして移動する場合があり、この場合はフランジ部A
1の外周面が床面に直接に当たるため、フランジ部A1
の外周面に小さな凹みが発生することがあった。
【0006】更に、フランジ部A1は路面に最も近いた
め、列車の走行に際して跳ね上げられた小石が当たって
打痕が付くこともある。このように、車輪のフランジ部
A1といえどもその外周面が製造当初の状態に維持され
るとは限らず、使用しているうちに外周面に小さな打痕
が付くことがあるため、従来のようにフランジ部A1の
半径R1に基づいて車軸Bの軸芯B2を検出する手段で
は、軸芯B2の高さを正確に検出することができない場
合があると言う問題があった。
【0007】本発明はこのような従来技術の問題に鑑み
成されたもので、車軸の軸芯の高さ位置を正確かつ迅速
に検出して、探傷作業を高精度で能率良く行える超音波
探傷装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波探傷装置
は、車軸に固着した左右一対の車輪のフランジ部を転動
不能で回転自在に支持する前後一対ずつのローラと、こ
れらのローラで支持された状態での車軸の端面寄りの部
位に上下動自在に配置した昇降体と、この昇降体の上下
移動量を検出するエンコーダと、前記昇降体の上下動を
制御する制御装置とを備えており、前記昇降体に、前記
車軸を探傷するための超音波の探触子と、昇降体の昇降
動にて前記車軸のうち車輪の外側に突出した端部の上面
又は下面に当たる接触式のセンサーとを、前記探触子が
車軸を探傷する高さ位置にあるときにはセンサーが車軸
に接触しない高さ位置となるように上下方向に離して設
けている。 そして、前記制御装置を、前記昇降体が原点
位置からセンサーで車軸端部を検知するまでに移動した
距離に前記車軸端部の半径寸法を加算又は減算すること
により、昇降体の原点位置から車軸の軸芯までの高低差
を検出し、この高低差に基づいて、前記探触子で探傷す
るに際しての昇降体の上下動を制御するように設定して
いる。
【0009】
【発明の作用・効果】車軸の端部は軸受けを嵌める必要
から高い精度で加工されており、しかも、車軸の端部に
は軸受けのインナーリングが嵌まっているため摩耗する
ことはないし、更にはカバーで全体が覆われている場合
もある。また、軸受けで保護された状態であるから、列
車が踏切を通過するに際して小石が当たったり、列車の
走行に際してはね上げた小石が当たったりすることはな
いし、車輪を付けた状態で整備工場の床面を転がすに際
して車軸の端部が傷付くことも全くない。
【0010】このように本発明は、摩耗したり傷が付い
たりすることのない車軸の端部の箇所を基準にして車軸
の軸心を検出するものであるから、車軸の軸芯を正確に
検出することができるのであり、従って、探触子の高さ
を正確に位置合わせして、車軸の傷を高い精度で検出で
きる。そして、車軸の軸心を検出するための接触式のセ
ンサーを昇降体に設けたものであるから、昇降体とセン
サーとを別々に上下動させる場合に比べて、車軸の高さ
の検出精度を向上できると共に、測定時間を短縮して探
傷能率を著しく向上できる。更に、探触子で車軸を探触
している状態ではセンサーは車軸に接触していないか
ら、探触子からの音波がセンサーに干渉することがな
く、よって、センサーを昇降体に設けたことによる上記
探傷能率向上効果を損なうことなく、探傷精度を一層向
上できる。また、昇降体は上下動のみすれば足りると共
に、センサーを昇降体に設けたものであるから、構造が
簡単である。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面(図1〜図1
1)に基づいて説明する。図1〜図10は第1実施例を
示しており、このうち図1は超音波探探装置1の概略斜
視図、図2は車輪Aの支持機構の縦断側面図、図3は車
輪Aの支持状態を示す正面図である。超音波探傷装置1
は、図1(a)に示すように、車輪A付き車軸Bの搬送
路を跨ぐようにして立設した門型の機枠2を備えてい
る。
【0012】図1(a)(b)に示すように、前記搬送
路は、車輪Aを機枠2に向けて搬送する固定式の第1レ
ール3と、機枠2の下方に位置した第2レール3と、車
輪Aを機枠2から送り出す固定式の第3レール5とに分
離構成されている。左右第2レール4は連結体6にて互
いに連結されており、図2に示すように、床に堀り込ん
だ穴7にベース体8を設置して、このベース体8に、第
2レール4の前後両端のうち車輪Aの進行方向(図1
(b)及び図2の矢印C方向)に向かって前端の部位を
水平状のピン9にて回転自在に枢着している。
【0013】更に、前記ベース体8のうち第1レール3
寄りに位置した端部の下面に、空圧又は油圧式のシリン
ダ10を、そのピストンロッド10aが上向きになるよ
うにして取り付け、このシリンダ10のピストンロッド
10aを、前記左右第2レール4の後端部を連結した連
結体6に係着している。従って、シリンダ10を作動す
ることにより、第2レール4を、図2に実線で示す水平
状の姿勢と、同じく図2に一点鎖線で示す後傾状の姿勢
と、同じく図2に二点鎖線で示す前傾状の姿勢とに変化
させることができる。第2レール4を水平状よりもやや
前傾させた姿勢で、ベース体8に設けた横向きのシリン
ダにてロック用の枕ピン11(図2参照)を突出させて
から第2レール4を水平状に戻して、枕ピン11で第2
レール4の後端部下面を支持することにより、第2レー
ル4を水平状態に保持するようにしている。
【0014】前記ベース体8のうち第2レール4の前端
と後端との間に位置した前後2箇所の部位に、車輪Aの
フランジ部A1を回転自在に支持するための前後一対ず
つのローラ12がブラケット13を介して回転自在に取
り付けられている。これら各ローラ12の外周面は、車
輪Aのフランジ部A1が嵌まり込むように凹み形成され
ている。
【0015】これらローラ12と前記第2レール4と
は、第2レール4が水平状の姿勢のときには車輪Aを支
持せず、第2レール4が後傾すると車輪Aが下降して、
車輪Aのフランジ部A1がローラ12にて支持されるよ
うな高さ関係にしている(図2及び図3参照)。また、
図2に示すように、後方のローラ12を繋ぐ軸14に従
動スプロケット15を嵌着して、この従動スプロケット
15と、ベース体8に取り付けたモータ16の駆動スプ
ロケット17との間にチェーン18を巻き掛けすること
により、ローラ12上で車輪Aを回転し得るようにして
いる。
【0016】図1(a)(b)に概略を示すように、
記機枠2に形成した左右の囲い枠部2aのうち一方の囲
い枠部2a内には、上下3個の探触子19を装着した昇
降体20が配置されている。この点を、図4〜図7に基
づいて説明する。図4は図1(b)のIV−IV視正面図、
図5は図4の五指側面図、図6のうち(a)は要部斜視
図、(b)は(a)のb−b視図、(c)は(a)のc
−c断面図、図7のう7(a)は図6(a)のVII-VII
視図、(b)は(a)の一部破断平面図である。
【0017】前記昇降体20は、図4及び図5に示すよ
うに、囲い枠部2aの内面に固着された固定ガイド体2
1に上下動自在に取り付いた可動ガイド体22に装着し
ており、可動ガイド体22に螺合した上下長手のねじ軸
23を、機枠2の上面に設けた昇降モータ24及び減速
機25にて回転駆動することにより、昇降体20を任意
の高さ位置に昇降させ得るようにしている。
【0018】前記昇降モータ24の回転をエンコーダの
パルス数としてカウントすることにより、昇降体20の
上下移動距離が分かるようにしている。各探触子19
は、昇降体20に内蔵した電動シリンダ(図示せず)に
て個別に前進動させることができる。また、図7(c)
に示すように、各探触子19の軸芯19aは、ローラ1
2にて支持された車軸Bの軸芯B2と平面視で同一直線
状になるように設定している。
【0019】図4〜図7に示すように、前記昇降体20
の上部後端には車軸Bの方向に向けて突出する平面視L
字状のブラケット26が固着されており、このブラケッ
ト26に、接触式のセンサー27を取り付けている。前
記センサー27は、車輪Aの送り方向(図1(b)の矢
C方向)に沿って前後方向に延びるアーム28を備え
ており、図6及び図7に示すように、アーム28の前後
中途部をブラケット26の側板29に水平状のピン30
にて回動自在に枢着し、アーム28のうち車輪Aの送り
方向に向かった後端部に、上下方向に延びる縦杆31を
ナット32にて固着し、縦杆31の下端にコロ状の接触
子33を回転自在に取り付けている。
【0020】接触子33の軸芯33aと、ローラ12で
支持された車軸Bの軸芯B2とは平面視で同一直線を成
すように設定している。図6(a)(b)及び図7等で
示す符号26bはカバー板である。前記ブラケット26
に固着した前後長手の補助ブラケット26aに、投受光
面34aをアーム28の下方に露出させるようにした2
個の光電スイッチ34が固着されている。この光電スイ
ッチ34は、アーム28にて投受光面34aが僅かでも
遮られるとONになるものである。なお、光電スイッチ
34は1個だけでも良い。
【0021】更に、図6(c)及び図7に示すように、
前記ブラケット26の側板29には、アーム28の上面
に当たるストッパーピン35が横向きに突設しており、
このストッパーピン35とアーム28との間に引張ばね
36を装架することにより、アーム28を一定の姿勢に
保持するようにしている。図4及び図5に明示するよう
に、前記センサー27の接触子33は、最上段の探触子
19よりも上方に位置させている。これは、探傷作業状
態で接触子33が車軸Bと干渉するのを防止するためで
ある。
【0022】超音波探傷装置1は、車輪Aの搬送や昇降
体20の昇降等を制御する制御装置を備えている。
に、車軸Bの超音波探傷の手順を図8〜10も含めて説
明する。先ず、図1のように第1レール3上を転動して
きた車輪Aが第2レール4上に移行すると、図示しない
車止めで車輪Aの走行が停止させられ、それから、第2
レール4が図2に一点鎖線で示すような姿勢に後傾す
る。すると、車輪Aは下降してローラ12で支持される
から、ローラ12を駆動して車輪A及び車軸Bを一定速
度で回転させる。
【0023】次に、車軸Bを回転させた状態で、図8に
実線と一点鎖線とで示すように昇降体20を下降させ
る。センサー27の接触子33が車軸Bの端部B1の上
面に当たると、アーム28がばね36に抗して回動する
ことにより光電スイッチ34の前面を遮り、それと同時
に光電スイッチ34がONになって昇降体20の下降が
停止する。
【0024】そして、昇降体20が下降し始めてから停
止するまでの間にエンコーダでカウントされたパルス数
に基づいて昇降体20の下降距離L1を演算し、この下
降距離L1に、予め分かっている車軸Bの端部B1の半
径寸法R0を加算することにより、昇降体20の原点位
置E(上昇限度位置)から車軸Bの軸芯B2までの高低
差L2が検出される。
【0025】なお、車軸Bの直径には数種類の規格があ
るから、検査対象になっている車軸Bにおける端部B1
の半径R0を制御装置に予めインプットしておく。そし
て、接触子34が車軸Bに当たった状態で昇降体20は
探傷作業状態よりも大きく下方に下降しているから、昇
降体20を、例えば図9に示すように、中段の探触子1
9の軸芯19aが車軸Bの軸芯B2と一致するような高
さまで上昇させてから、各探触子19を前進動させ、中
段の探触子19を車軸Bの端面に押し当てて、車軸Bの
超音波探傷を行う。
【0026】この場合、図9に示すように、昇降体20
の原点位置Eを規定するに際しての基準面(例えば上
面)から各探触子19の軸芯19aまでの寸法L3,L
4,L5は一定であるから、昇降体20の原点位置Eか
ら車軸Bの軸芯B2までの距離L2から、昇降体20の
基準面から各探触子19までの寸法L3,L4,L5を
減算することにより、車軸Bの軸芯B2から各探触子1
9の軸芯19aまでの高低差を演算し、その数値に基づ
いて昇降体20を上昇させることにより、各探触子19
の高さを設定する。
【0027】超音波による探傷は従来から良く知られて
いるように、ブラウン管に表示された発射波と反射波と
の波形の違いを目視にて比較したり、或いは、コンピュ
ータで波形を比較処理することによって行う。探傷作業
が終わったら各探触子19を後退させてから昇降体20
を原点まで上昇させ、次いで、ローラ12の駆動を停止
してから第2レール4を図2に二点鎖線で示すように、
シリンダ10にて前傾姿勢に回動させて、車輪Aを自重
で第2レール5上に移行させる。
【0028】以上のような作業を繰り返すことにより、
車軸Bの超音波探傷を連続的に行うことができる。しか
して、ローラ12と車輪AのフランジA1との接触面積
が大きいことにより、フランジA1の外周面に小さな打
痕があっても車輪Aを軸芯回りに正確に回転させること
ができることと、車軸Bの端部B1は軸受け37(図8
の一点鎖線参照)のインナーリングを嵌着する必要から
高い精度で加工されていること、及び、車軸Bの端部B
1は軸受け37で保護されていて列車の走行や工場での
整備に際して傷や打痕が付くことはなく、端部B1の外
周面は製造時の状態のままに保持されていることが相俟
って、車軸Bの軸芯B2の検出を高い精度で行うことが
できるのであり、その結果、探触子19の高さを正確に
位置合わせして高い精度で探傷できるのである。
【0029】また、昇降体20にセンサー27を取り付
けているから、車軸Bの軸芯B2の高さ検出を正確に行
うことができると共に、検出時間を短縮して探傷能率を
向上できる。本発明者の実験によると、従来は1日で2
4本しか検査できなかったのに対して、本発明では1日
で34本を検査することができるようになり、検査能率
を3割以上もアップすることができた。
【0030】図8に一点鎖線で示すように、車軸Bの端
部B1に軸受け37を嵌めた状態で、軸受け37から露
出した車軸Bの最端部の高さを測定するようにしても良
い。なお、図9の状態では、中段の探触子19からは超
音波を車軸Bの軸芯B1と平行に発信して垂直探知を行
う一方、上段の探触子19と下段の探触子19とから
は、それぞれ車軸Bの外周面に異なる角度で超音波を発
信して斜角探知を行うようにしている。換言すると、垂
直探知と斜角探知とを同時に行うようにしているが、探
傷方法は必要に応じて適宜設定することができ、例えば
図10(a)(b)(c)に示すように、3個の探触子
19を3段階の高さに下降させて垂直探査と斜角探査と
を3段階に分けて行うようにしても良い。
【0031】この図10(a)(b)(c)において、
車軸Bは回転している一方、(a)の状態と(b)の状
態、及び(b)の状態と(c)の状態とでそれぞれ中段
の探触子19の探査エリアが互いにオーバーラップして
いるから、車軸Bの全体をくまなく探傷できる。1つの
昇降体20に複数の探触子19を設けた場合、各探触子
19の周波数を変えて順番に垂直探査するようにしても
良い。
【0032】昇降体20に取り付ける探触子19の個数
は3個に限らず任意の個数に設定できるのであり、昇降
体20に探触子19を1個だけ設けた場合は、例えば図
10(d)に示すように、探触子19の探傷範囲を互い
にオーバーラップさせた状態で段階的に上下動させるこ
とにより、車軸Bの全範囲を垂直探傷することができ
る。
【0033】図11に示すのは第3実施例であり、この
実施例では、昇降体20の下面にブラケット38を介し
てセンサー27を取り付け、昇降体20を上昇させてセ
ンサー27を車軸Bにおける端部B1の下面に当てるこ
とにより、昇降体20の下降下限位置(原点)から車軸
Bの軸芯B2までの高低差を検出し、その高低差に基づ
いて昇降体20の上昇寸法を制御するようにしている。
【0034】なお、車軸の左右両側方に探触子付き昇降
体を配置して、車軸の左右両端面から探傷するようにし
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る超音波探傷装置の概略を示す
図で、(a)は全体の斜視図、(b)は要部の斜視図で
ある。
【図2】車輪を支持する機構を示す縦断側面図である。
【図3】ローラで車輪のフランジ部を支持している状態
の正面図である。
【図4】図1(b)のIV−IV視正面図である。
【図5】図4のV−V視側面図である。
【図6】(a)はセンサーの一部破断斜視図、(b)は
(a)のb−b視図、(c)は(a)のc−c視断面図
である。
【図7】(a)は図6(a)のVII−VII視図、(b)
は(a)の一部破断平面図である。
【図8】高さ検出の手順を示す正面図である。
【図9】探傷している状態の正面図である。
【図10】(a)(b)(c)は他の探傷方法の手順を
示す図、(d)は昇降体に探触子を1個だけ設けた場合
の垂直探傷の一方法を示す図である。
【図11】第2実施例の概略正面図である。
【図12】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
A 車輪 A1 車輪のフランジ部 B 車軸 B1 車軸の端部 B2 車軸の軸芯 1 超音波探傷装置 2 機枠 4 第2レール 12 ローラ 19 探触子 20 昇降体 26 ブラケット 27 センサー 33 接触子 34 光電スイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車軸に固着した左右一対の車輪のフランジ
    部を転動不能で回転自在に支持する前後一対ずつのロー
    ラと、これらのローラで支持された状態での車軸の端面
    寄りの部位に上下動自在に配置した昇降体と、この昇降
    体の上下移動量を検出するエンコーダと、前記昇降体の
    上下動を制御する制御装置とを備えており、 前記昇降体に、前記車軸を探傷するための超音波の探触
    子と、昇降体の昇降動にて前記車軸のうち車輪の外側に
    突出した端部の上面又は下面に当たる接触式のセンサー
    とを、前記探触子が車軸を探傷する高さ位置にあるとき
    にはセンサーが車軸に接触しない高さ位置となるように
    上下方向に離して設けている一方、 前記制御装置を、前記昇降体が原点位置からセンサーで
    車軸端部を検知するまでに移動した距離に前記車軸端部
    の半径寸法を加算又は減算することにより、昇降体の原
    点位置から車軸の軸芯までの高低差を検出し、この高低
    差に基づいて、前記探触子で探傷するに際しての昇降体
    の上下動を制御するように設定している、 こと を特徴とする鉄道用車軸の超音波探傷装置。
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