JP3481021B2 - 燃料タンクの燃料遮断装置 - Google Patents

燃料タンクの燃料遮断装置

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JP3481021B2 JP23288895A JP23288895A JP3481021B2 JP 3481021 B2 JP3481021 B2 JP 3481021B2 JP 23288895 A JP23288895 A JP 23288895A JP 23288895 A JP23288895 A JP 23288895A JP 3481021 B2 JP3481021 B2 JP 3481021B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンクからキ
ャニスタへ気化燃料を逃す目的で設けられた経路上に配
され、キャニスタへの液状燃料の流入を防止する燃料遮
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料遮断装置は、燃料タンクとキャニス
タとの経路上、通常、燃料タンクと経路との接続点に設
けられ、燃料タンク内の残燃料による浮力を利用してフ
ロート弁を開閉し、液状燃料のキャニスタへの流出を防
止している。従来の燃料遮断装置は、燃料タンク内圧力
とキャニスタ側圧力の差が大きくてもフロート弁が確実
に作動するように、フロート弁を開口面積が大きい主弁
と開口面積が小さい副弁(本発明における主弁と副弁と
の関係は、このように開口面積の大小の違いに基づく)
とに分けたものが増えつつある。
【0003】例えば、特開平2-112658号は、車が傾斜し
て液状燃料の液面が燃料遮断装置に達すると、フロート
と一体化した副弁が主弁を押し上げて経路を閉鎖し、車
が正常に復して燃料液面が低下すると、燃料タンクとキ
ャニスタとの圧力差が大きくて主弁が開こうとしない場
合でも、まず副弁が開いて前記圧力差を緩和し、次いで
主弁が開くようにしたもので、弁の開閉における信頼性
を向上させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平2-112658号の例
に見られる燃料遮断装置では、副弁は、通常の弁として
よりも、主弁を閉じる際にはフロートの浮力で主弁を押
し上げる駆動力として機能し、主弁を開く際にはいわゆ
る"圧力抜き孔"として機能する。このため、副弁座は主
弁に設けることになるが、副弁のシール性を確保する必
要のため、当然に副弁と主弁とが密接する構造になる。
これらのことから、主弁と副弁とは、少なくとも経路を
閉鎖した状態で、互いの弁材を介した形で互いの挙動が
相手方に影響を与える関係にあることがわかる。
【0005】このため、激しく車が揺れて燃料タンク内
の液状燃料が激しく波立った場合、せっかく主弁が閉じ
ていても、液状燃料の変動が副弁を動かす結果、その副
弁の挙動が主弁をも動かしてしまい、結局主弁が開いて
しまうことになって、キャニスタへの液状燃料の流入を
許してしまう虞があった。
【0006】もともと、主弁と副弁とを設けた理由は、
燃料タンクとキャニスタとを結ぶ経路に大小2種類の弁
を並列的に設けることで、気化燃料を逃がすに必要十分
な開口面積をもつ主弁を液状燃料の変動に追随させて正
確かつ確実に作動させる点にある。そこで、上記問題を
踏まえ、副弁を主弁の単なる駆動力や圧力抜き孔として
機能させるのではなく小径の弁として機能させ、主弁及
び副弁それぞれがキャニスタへの液状燃料の流入を防止
するように、主弁と副弁との関係を、構造面、機能面に
わたって再検討することにした。
【0007】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、燃料タンクとキャニスタとを結ぶ経路端に取り付け
た液状燃料の流出入が可能なケース内に、フロートによ
って上下動する副弁とこの副弁の上下動に連動して上下
動する主弁とを納め、主弁が所定範囲内で先行又は遅れ
て副弁と連動するように副弁又は主弁の一方に連動突
起、他方に連動突起が前記所定範囲内で変位できるよう
に嵌め込む突起規制溝を設け、ケース上部又は経路端に
副弁座及び主弁座を独立して開口した燃料タンクの燃料
遮断装置である。本発明は、副弁と主弁とを所定範囲
内、通常上下方向において相対的な挙動変化ができるよ
うにし、併せてそれぞれの副弁座と主弁座とを独立して
設けることで、一方の弁が開いても他方の弁、特に副弁
が開いても主弁が開かないようにしたものである。
【0008】主弁と副弁とにおける互いの挙動変化を遮
断するには、従来のように、フロートによって上昇する
副弁で主弁を押し上げるようにしていたのでは実効性が
少ない。そこで、上記の主弁はバネによって上方へ向け
て付勢し、常態として主弁を下方に押し下げるために、
主弁に設けた連動突起又は突起規制溝を副弁に設けた突
起規制溝又は連動突起に係合させ、燃料タンク内の液状
燃料が増える又は液面が波立つことでフロートが副弁を
上昇させて前記連動突起と突起規制溝との掛合を解除
し、主弁がバネによって上昇するようにするとよい。
【0009】 例えば、主弁は、下面を開放した偏平な
中空円筒の上面を円環状(中心に円形の空隙をもつドー
ナツ形状)の弁として側面に弁の開閉方向に沿った突起
規制溝を設け、副弁は、中実円筒の上面に前記主弁の上
面中心から遊嵌状態で突出させる弁を設け、側面には前
記主弁の突起規制溝に嵌め込む連動突起を設けて、これ
ら主弁及び副弁を格納するケースに開口した経路端に円
環状の主弁座と円形状の副弁とを同心円上に設ける構
造の燃料遮断装置がある。主弁は、弁体の上面とケース
との間に配したバネで上方へ付勢しておき、燃料タンク
内の液状燃料が少ない通常時には、主弁の弁体側面に設
けた突起規制溝の下端に副弁の連動突起を掛合させて副
弁の荷重で押し下げておき、フロートの浮力で副弁を持
ち上げて前記荷重を減少又は滅失させ、主弁自ら上昇さ
せて主弁座を閉じるようにし、副弁はフロートの浮力に
従って副弁座を閉じるようにする。なお、主弁又は副弁
それぞれは、必要に応じてシールを施すとよい。
【0010】主弁と副弁とは、突起規制溝に連動突起を
嵌め込んで、互いに相対的な姿勢変化を一定限度で許容
する関係に係合する。つまり、副弁が突起規制溝の範囲
で上下動又は左右動する場合、連動突起が突起規制溝内
縁を押圧しないので、主弁は副弁の挙動の影響を受けず
に済む。更に、主弁をバネで上方に付勢しておき、副弁
の荷重を連動突起により突起規制溝に掛けて押し下げて
おいた場合、主弁、副弁ともに上昇した場合に、連動突
起は突起規制溝の中間に位置させることで、副弁は突起
規制溝の範囲で主弁とは無関係に挙動することができ
る。
【0011】更に、主弁座と副弁座とを完全に独立して
設け、かつ副弁はフロートに、主弁はバネによって上昇
させるので互いに接触することがないので、副弁の挙動
は、主弁へ影響を及ぼすことがなくなる。つまり、主
弁、副弁共に閉じた状態では、連動突起は突起規制溝の
中間付近に留まり、また主弁と副弁とは全く独立して、
しかも間隔をあけてそれぞれの主弁座、副弁座を閉鎖し
ているので、両者の挙動が互いに相手方へ影響すること
がなくなるのである。主弁に影響を与えない副弁の挙動
の範囲は、主弁座と副弁座との位置関係、それぞれの形
状、大きさや、連動突起と突起規制溝との関係、突起規
制溝の形状、大きさ等で決定される。
【0012】上記燃料遮断装置は、副弁の挙動を主弁に
影響させないことで、仮に副弁が開いても主弁を閉じた
状態にしておくものであったが、主弁又は副弁を略凸球
面状とし、この主弁又は副弁に対する主弁座又は副弁座
を主弁又は副弁に摺接する略凹球面状とすると、例え
ば、挙動を示した副弁も、弁を閉じた状態を保つことが
できる。一般的に、主弁又は副弁の挙動は、波立つ液面
により揺動的な挙動を示す。そこで、主弁と主弁座、又
は副弁と副弁座とをそれぞれ球面状に摺接させること
で、各弁座付近を中心とした揺動を許し、弁を閉じた状
態を保って、主弁又は副弁を挙動させるようにしたので
ある。
【0013】本発明の燃料遮断装置は、上記のように、
大きな開口面積をもつ主弁と小さな開口面積をもつ副弁
とを独立かつ並列的に設けることにより、従来主弁に対
する単なる圧力抜き孔としての機能しかもたなかった副
弁に、燃料遮断装置としての弁本来の機能、すなわち液
状燃料のキャニスタへの流入防止を図る機能を付加しな
がら、主弁、副弁相互の挙動による相手方の影響を解消
させたのである。こうした相互の挙動の遮断は、副弁は
フロートに、主弁はバネにより上下動させるように、そ
れぞれの作動方法を独立して設けると最も良好である
が、たとえ副弁を主弁に接触させて押し上げるようにし
ても、この接触を小さくすればよい。
【0014】更に、本発明の燃料遮断装置における各弁
の構造を曲面状にすることで、それぞれ独立して挙動す
る主弁又は副弁が、その挙動時においても、極力弁の閉
鎖状態を維持することができ、液状燃料のキャニスタへ
の流入を、より一層確実に防止するのである。こうし
て、主弁と副弁とを有する燃料遮断装置は、作動の信頼
性と共に、その本来の目的である液状燃料のキャニスタ
への流入防止を確実に達成できるようになるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図を参照しながら説明する。図1は本発明の燃料遮
断装置を表わした一部破断斜視図であり、図2〜図4は
それぞれ本発明の燃料遮断装置の断面図である。図1で
は、主弁1、副弁2共に弁を開いている状態にあり、キ
ャニスタ(図示せず)への経路端3を開放して気化燃料を
キャニスタへ退避させている(図1中破線矢印参照)。ケ
ース4は、側面と底面とに液状燃料の流出入口5を開口
してケース4内と燃料タンク6内との液状燃料7の流出
入を確保している(図1中太い両矢印参照)。この燃料遮
断装置は、液状燃料が燃料タンクに満杯か、車の振動等
により液状燃料7の液面が波立つと、ケース4内に流入
した液状燃料7が副弁2を押し上げ、上方に付勢された
主弁1に掛かる副弁2の荷重を減少又は滅失させて、主
弁1の上昇を許す構造になっている。
【0016】主弁1は、下面を開放した偏平な中空円筒
の上面中心を円形状に繰り抜き、円環状のシール8を取
付け、側面に副弁2の連動突起9と係合する突起規制溝
10を設けた弁体の構造をもつ。副弁2の弁突端11は、シ
ール8の中心にある円形状の空隙から、遊嵌状態で突出
する。経路端3の主弁座12は、前記シール8の形状に対
応して円環状に開放している。本例における主弁1は、
上面外周のフランジ13に沿ってケース4の底面との間に
外側コイルバネ14を配し、常に上方へ付勢しているが、
通常は突起規制溝10へ連動突起9を係合することで副弁
2の荷重を掛けて押し下げられ、弁を開放している。
【0017】副弁2は、一体となったフロート16の内部
を繰り抜いてケース4の底面との間に内側コイルバネ15
を格納した厚肉円筒の上面に滑らかな曲面状の突端11を
有する弁を突設し、側面には上記突起規制溝10に嵌め込
んで摺接させる連動突起9を設けた弁体の構造をもつ。
内側コイルバネ15は、副弁2の荷重に対するフロート16
の浮力を補い、弁の開閉の応答速度を高める役割をも
つ。この実施形態では、主弁1、副弁2両者の外側及び
内側コイルバネ14,15の強さを適度に選択、組み合わせ
ることで、外側コイルバネ14により上方へ付勢された主
弁1が副弁2によって押し下げられ、弁を開放すること
ができ、副弁2に対して主弁1を宙に浮いた状態で隔離
し、両者の挙動が互いに影響しないようになる。なお、
水平方向にずれることなく上下動するように、副弁2は
ケース4の底面に立設する円筒のガイド17で囲ってい
る。
【0018】この実施形態の作動について、燃料タンク
6内の液状燃料7の状態に即して説明する。図2は図1
の状態、すなわち液状燃料7が少なく、経路端3からの
キャニスタへの流れ込みの懸念がなく、主弁1、副弁2
とも開放した状態を表わした燃料遮断装置の垂直断面
図、図3は図2の状態から液状燃料7の液面が上昇し、
副弁2をフロート16の浮力によって持ち上げて連動突起
9による押し下げから主弁1を開放し、主弁1のみ閉じ
た状態を表わした同垂直断面図、図4は図3の状態から
更に副弁2が上昇し、副弁2も閉じて経路端3を閉鎖し
た状態を表わした同垂直断面図で、図5は図4の状態に
おいて、液状燃料7の液面の波立ちにより副弁2が副弁
座18付近を中心に揺動した状態を表わした同垂直断面図
である。
【0019】上述したとおり、液状燃料7が少ない状態
では、主弁1は外側コイルバネ14によって上方に付勢さ
れているにも拘わらず、連動突起9が副弁2の全荷重を
突起規制溝10の下端に掛けることにより押し下げられ、
図2に見られるように、主弁1、副弁2ともに開放して
いる。この状態では、液状燃料7の液面が多少波立って
も経路端3からキャニスタへ液状燃料7が流れ込む虞が
少ないので、燃料タンク6内の気化燃料を十分にキャニ
スタへ逃がせるように、弁を全開するのである。
【0020】液状燃料7が増加したり、車の振動等によ
り液状燃料7の液面が波立ったりすると、常時又は瞬間
的に副弁2のフロート16に浮力が働き、主弁1に掛かる
副弁2の荷重が減少又は滅失して、主弁1は外側コイル
バネ14によって押し上げられ、図3に見られるように、
主弁座12を閉じることになる。液状燃料7の液面の波立
ちに反応して、敏速に主弁を閉じるためには、主弁又は
副弁のコイルバネの強さ、ストローク、そして副弁のフ
ロートの浮力等の関係を、適切に決定する必要がある。
なお、本実施形態では、主弁1のシール8が、完全に主
弁座12を閉鎖する。
【0021】先の状態から更に液状燃料7が増加した
り、液状燃料7の液面の波立ちが激しかったりすると、
副弁2は、図4に見られるように、連動突起9を突起規
制溝10に従ってフロート16の浮力により上昇し、副弁座
18を閉じることになる。この状態では、経路端3は全閉
鎖され、完全に燃料タンク6とキャニスタとを遮断する
ことができる。副弁2は、副弁座18に対して滑らかな曲
面をもつ弁突端11を嵌入することで、副弁座18を完全に
閉鎖するようにしている。
【0022】従来は、図5の状態で液状燃料液面の波立
ちが連続すると、弁(主弁及び副弁)が閉じていなければ
ならないのに、液状燃料の運動にフロートが振られてし
まい、副弁が副弁座付近を中心として揺動して開いてし
まったり、ひいてはこの副弁の挙動が主弁に伝達して、
主弁まで開いてしまう虞があった。ところが、本発明の
燃料遮断装置では、図5に見られるように、主弁1と副
弁2とを完全に分離し、互いの挙動が相手に影響を与え
ないようにしているので、たとえ副弁2が揺動しても、
主弁1を閉じておくことができる。特に、本実施形態に
見られるように、主弁1を外側コイルバネ14で持ち上
げ、主弁座12にシール8を押圧するようにしておけば、
主弁1の閉鎖は安定して維持することができる。
【0023】揺動する副弁から主弁を遮断できる範囲
は、本実施形態で言えば、主弁の円環状上面の中心空隙
の大きさや、突起規制溝と連動突起との組付け関係等に
より決定される。これらの量が大きければ、それだけ大
きな副弁の挙動から主弁を隔離することはできるが、燃
料遮断装置を巨大化させたり、主弁座又は副弁座の面積
を減少させることになりかねないので、燃料遮断装置と
しての性能と、予期される液状燃料の運動とを勘案し
て、寸法設計することになる。
【0024】図6は、副弁の弁突端11を略凸球面状に成
形し、対となる副弁座18を略凹球面状に形成した燃料遮
断装置の図5中A部矢視拡大図相当である。図6に見ら
れるように、副弁の弁突端11を略凸球面状、副弁座18を
略凹球面状にそれぞれ成形することで、副弁座18に対し
て弁突端11を摺接させながら副弁2が揺動できるように
なり、この副弁2の閉鎖性を維持して、キャニスタへの
燃料の流れ込みをより確実に阻止することができる。こ
れも、主弁と副弁とを分離することで、副弁に一定の挙
動を許すことができた結果である。このように、従来、
副弁の挙動を無理に抑制しようとしても副弁の揺動は抑
え切れず、若干ながら隙間を作ってキャニスタへの燃料
が流れ込む虞が生じていたことと比べて、本発明の燃料
遮断装置は、格段に信頼性を向上させることができるの
である。
【0025】図7は、図6に見られる弁構造をもつ燃料
遮断装置において、副弁2の上面に椀状の支持曲面19を
形成し、主弁1から下方へ向けて突設した支持突起20が
この支持曲面19上に摺接するようにした燃料遮断装置の
図5中A部矢視拡大相当図である。この燃料遮断装置
は、コイルバネで主弁を押し上げるのではなく、支持曲
面19、支持突起20を介して副弁2が主弁1を押し上げる
ものである。このため、副弁2と主弁1との接触は必須
だが、図7に見られるように、前記接触を支持曲面19と
支持突起20との小面積に抑え、かつ副弁2は支持曲面19
に連動突起20を摺接させて揺動し、その挙動が主弁1に
影響を与えないようにして、これまで示してきたバネ14
により主弁1を押し上げる燃料遮断装置(図1等参照)ほ
どではないが、副弁2の挙動で主弁が開く虞を少なくし
ている。コイルバネにより主弁を押し上げる構造が、本
発明における主弁及び副弁相互の挙動の遮断という観点
から最も好ましいが、コイルバネのコストが高くつくた
め、このように、従来見られた副弁で主弁を押し上げる
構造にしてコストを抑えるのである。
【0026】
【発明の効果】本発明により、液状燃料の変動に追随さ
せて正確かつ確実に作動する主弁と副弁とが、それぞれ
独立した弁として機能し、しかも副弁の揺動による主弁
への影響を抑えて、キャニスタへの液状燃料の流れ込み
をほぼ禁止できるようになり、燃料遮断装置における作
動の信頼性を向上させることができる。
【0027】構造的には、主弁座と副弁座とを分け、主
弁と副弁との面接部分をなくしただけであるから、比較
的従来の燃料遮断装置との違いが少ない。そのため、従
来の生産ラインを若干変更することで、本発明の燃料遮
断装置の生産ラインを構築でき、少ない設備投資で、よ
り性能を向上させた製品を提供できる利点がある。ま
た、こうした理由から、製造コストも比較的安価に済む
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料遮断装置を表わした一部破断斜視
図である。
【図2】主弁、副弁の開放状態を表わした同装置の垂直
断面図である。
【図3】主弁のみ閉じた状態を表わした同垂直断面図で
ある。
【図4】主弁、副弁とも閉じて経路を閉鎖した状態を表
わした同垂直断面図である。
【図5】閉じた副弁が弁座を中心に揺動した状態を表わ
した同垂直断面図である。
【図6】図5中A部矢視拡大相当図である。
【図7】副弁で主弁を押し上げる弁構造の図5中A部矢
視拡大相当図である。
【符号の説明】
1 主弁 2 副弁 3 経路端 4 ケース 9 連動突起 10 突起規制溝 12 主弁座 18 副弁座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−297968(JP,A) 特開 平2−112658(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 21/00 - 21/06 B60K 15/077 F16K 31/18 F16K 31/22 F02M 37/00 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクとキャニスタとを結ぶ経路端
    に取り付けた液状燃料の流出入が可能なケース内に、フ
    ロートによって上下動する副弁と該副弁の上下動に連動
    して上下動する主弁とを納めてなり、主弁は下面を開放
    した中空円筒の上面中心を円形状に繰り抜き、側面に副
    弁の連動突起と係合する突起規制溝を設けた弁体で、副
    弁は、フロートと一体となった厚肉円筒の上面に弁を突
    設し、側面に前記突起規制溝に嵌め込んで主弁及び副弁
    が互いに相対的な姿勢変化を一定限度で許容する関係に
    係合させる連動突起を設けた弁体で、副弁の弁は主弁の
    円形状の空隙から遊嵌状態で突出させ、ケースに開口し
    た経路端に円環状の主弁座と円形状の副弁とを独立し
    て同心円上に設けてなり、主弁とケースとの間に配した
    バネが主弁を上方へ付勢し主弁の突起規制溝へ副弁の
    連動突起を係合することで副弁が主弁を押し下げ燃料
    タンク内の液状燃料が増える又は液面が波立つことでフ
    ロートが副弁を上昇させて前記連動突起と突起規制溝と
    の係合を解除し、主弁がバネによって上昇するようにし
    てなる燃料タンクの燃料遮断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の主弁又は副弁が略凸球面
    状であり、該主弁又は副弁に対する主弁座又は副弁座が
    主弁又は副弁を摺接させる略凹球面状としてなる燃料タ
    ンクの燃料遮断装置。
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