JP2017043231A - 燃料遮断弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料遮断弁において、燃料遮断弁内の開口を閉塞する際の異音を低減する。
【解決手段】燃料遮断弁1は、第2フロート54と空気室55Sとを備え、空気室55S内の気体の浮力によって第2フロート54を浮沈させて、燃料タンクFTの内外を連通するケーシング20,30の第2シール面30aを開閉する第2弁機構50を備える。第2弁機構50は、さらに、中心に前記第2フロート54を受け入れるための開口52が形成された円板形状を有し、第2シール面30aを封止する弁体51であって、弁体51が第2シール面30aを封止した状態において第2シール面30aと当接するシート部51eと、前記開口52を規定する面51aであって、第2フロート54と当接する面51aと、円板の外周側において鉛直方向下側へ延伸し、第2フロート54と当接する支持部51fと、を含む弁体51を備える。
【選択図】図1
【解決手段】燃料遮断弁1は、第2フロート54と空気室55Sとを備え、空気室55S内の気体の浮力によって第2フロート54を浮沈させて、燃料タンクFTの内外を連通するケーシング20,30の第2シール面30aを開閉する第2弁機構50を備える。第2弁機構50は、さらに、中心に前記第2フロート54を受け入れるための開口52が形成された円板形状を有し、第2シール面30aを封止する弁体51であって、弁体51が第2シール面30aを封止した状態において第2シール面30aと当接するシート部51eと、前記開口52を規定する面51aであって、第2フロート54と当接する面51aと、円板の外周側において鉛直方向下側へ延伸し、第2フロート54と当接する支持部51fと、を含む弁体51を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料遮断弁に関する。
燃料タンクの上壁に装着されて、燃料タンク内の燃料が燃料蒸気の排出路に漏出することを抑制する燃料遮断弁が知られている。燃料遮断弁は、燃料液位によってフロートを浮沈させることで、燃料遮断弁内の開口を開閉する。特許文献1には、フロートが着座する着座部を撓み変形可能とすることで、着座部にフロートが着座する際の異音の発生を抑制することが記載されている。特許文献1に記載の燃料遮断弁では、フロートの上部に装着されたゴム製のシート部材で開口を閉塞することによって、シール性の向上を図っている。このシート部材は、円板状のシート部と、シート部の下面から円筒状に突設された弁支持部と、を備えており、弁支持部をフロートに設けられた支持穴に挿入することで、フロートの上部に保持される。
特許文献1に記載の技術では、フロートが上昇して燃料遮断弁内の開口を閉塞する際に、湾曲したシート部の周縁部分が、フロートの上面に接触することにより異音が生じるという課題があった。また、特許文献2、3に記載の技術では、燃料遮断弁における異音の低減について何ら考慮されていない。このため、燃料遮断弁において、燃料遮断弁内の開口を閉塞する際の異音を低減することが求められていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料タンクの鉛直方向上側の壁に装着される燃料遮断弁が提供される。この燃料遮断弁は;前記燃料タンクの内外を連通するケーシングであって;前記ケーシングと燃料蒸気の排出路との境界に形成された第1シール面を備える第1ケーシング部と;前記第1ケーシング部よりも鉛直方向下側に配置され、前記第1ケーシング部との境界に形成された第2シール面を備える第2ケーシング部と、を備えるケーシングと;前記第1ケーシング部に収納される第1弁機構であって、第1フロートを備え、前記第1フロートの体積分の液体の浮力によって前記第1フロートを浮沈させて前記第1シール面を開閉する第1弁機構と;前記第2ケーシング部に収納される第2弁機構であって、第2フロートと空気室とを備え、前記空気室内の気体の浮力によって前記第2フロートを浮沈させて前記第2シール面を開閉する第2弁機構と、を備え;前記第2弁機構は、さらに、中心に前記第2フロートを受け入れるための開口が形成された円板形状を有し、前記第2シール面を封止する弁体であって;前記弁体が前記第2シール面を封止した状態において前記第2シール面と当接するシート部と;前記開口を規定する面であって、前記第2フロートと当接する面と;前記円板の外周側において鉛直方向下側へ延伸し、前記第2フロートと当接する支持部と、を含む弁体を備える。
この形態の燃料遮断弁によれば、第2弁機構の弁体は、弁体を構成する円板の外周側において鉛直方向下側へ延伸し、第2フロートと当接する支持部を備える。このため、第2弁機構の弁体が第2シール面を封止した際に、第2シール面との当接に伴ってシート部が撓んだ場合であっても、シート部を支持部によって支持することができる。この結果、撓んだシート部が第2フロートに接触することを抑制することができる。従って、本形態の燃料遮断弁によれば、第2弁機構が燃料遮断弁内の開口を閉塞する際の異音を低減することができる。また、第2弁機構は、空気室内の気体の浮力によって第2フロートを浮沈させるため、体積分の液体の浮力によって第1フロートを浮沈させる第1弁機構と比較して、フロートが勢いよく浮沈する。本実施形態の燃料遮断弁では、このような性質を持つ第2弁機構の弁体に支持部を備えるため、第1弁機構の弁体だけに支持部を備える構成と比較して、より効果的に、燃料遮断弁内の開口を閉塞する際の異音を低減することができる。
この形態の燃料遮断弁によれば、第2弁機構の弁体は、弁体を構成する円板の外周側において鉛直方向下側へ延伸し、第2フロートと当接する支持部を備える。このため、第2弁機構の弁体が第2シール面を封止した際に、第2シール面との当接に伴ってシート部が撓んだ場合であっても、シート部を支持部によって支持することができる。この結果、撓んだシート部が第2フロートに接触することを抑制することができる。従って、本形態の燃料遮断弁によれば、第2弁機構が燃料遮断弁内の開口を閉塞する際の異音を低減することができる。また、第2弁機構は、空気室内の気体の浮力によって第2フロートを浮沈させるため、体積分の液体の浮力によって第1フロートを浮沈させる第1弁機構と比較して、フロートが勢いよく浮沈する。本実施形態の燃料遮断弁では、このような性質を持つ第2弁機構の弁体に支持部を備えるため、第1弁機構の弁体だけに支持部を備える構成と比較して、より効果的に、燃料遮断弁内の開口を閉塞する際の異音を低減することができる。
(2)上記形態の燃料遮断弁において;前記支持部は、前記弁体が前記第2シール面を封止した状態において、前記第2シール面よりも、前記円板の径方向の外側に位置するように配置されていてもよい。
この形態の燃料遮断弁によれば、第2シール面との当接に伴ってシート部が撓んだ場合に、支持部は、撓んだシート部の外側でシート部を支持することができる。この結果、撓んだシート部の内側でシート部を支持する構成と比較して、撓んだシート部が第2フロートに接触する可能性を低減することができる。
この形態の燃料遮断弁によれば、第2シール面との当接に伴ってシート部が撓んだ場合に、支持部は、撓んだシート部の外側でシート部を支持することができる。この結果、撓んだシート部の内側でシート部を支持する構成と比較して、撓んだシート部が第2フロートに接触する可能性を低減することができる。
(3)上記形態の燃料遮断弁において;前記支持部の厚さは、前記シート部の厚さより厚くてもよい。
この形態の燃料遮断弁によれば、支持部の厚さはシート部の厚さより厚いため、シート部の撓みに伴って生じる支持部の撓みを小さくすることができる。この結果、第2弁機構が燃料遮断弁内の開口を閉塞する際の異音をより低減することができる。
この形態の燃料遮断弁によれば、支持部の厚さはシート部の厚さより厚いため、シート部の撓みに伴って生じる支持部の撓みを小さくすることができる。この結果、第2弁機構が燃料遮断弁内の開口を閉塞する際の異音をより低減することができる。
(4)上記形態の燃料遮断弁において;前記弁体は、さらに、前記平面と前記支持部との間において、前記シート部から鉛直方向下側へ延伸し、前記第2フロートと当接する第2支持部を備えていてもよい。
この形態の燃料遮断弁によれば、第2シール面との当接に伴ってシート部が撓んだ場合に、円板の径方向の内外に設けられた2箇所の支持部によって確実にシート部を支持することができる。この結果、第2弁機構が燃料遮断弁内の開口を閉塞する際の異音をより低減することができる。
この形態の燃料遮断弁によれば、第2シール面との当接に伴ってシート部が撓んだ場合に、円板の径方向の内外に設けられた2箇所の支持部によって確実にシート部を支持することができる。この結果、第2弁機構が燃料遮断弁内の開口を閉塞する際の異音をより低減することができる。
(5)上記形態の燃料遮断弁において;前記第2支持部は、前記弁体が前記第2シール面を封止した状態において、前記第2シール面よりも、前記円板の径方向の内側に位置するように配置されていてもよい。
この形態の燃料遮断弁によれば、第2シール面との当接に伴ってシート部が撓んだ場合に、第2支持部は撓んだシート部の内側で、支持部は撓んだシート部の外側で、それぞれシート部を支持することができる。この結果、撓んだシート部が第2フロートに接触することの抑制効果をより向上させることができる。
この形態の燃料遮断弁によれば、第2シール面との当接に伴ってシート部が撓んだ場合に、第2支持部は撓んだシート部の内側で、支持部は撓んだシート部の外側で、それぞれシート部を支持することができる。この結果、撓んだシート部が第2フロートに接触することの抑制効果をより向上させることができる。
(6)上記形態の燃料遮断弁において;前記第2支持部の厚さは、前記支持部の厚さより薄くてもよい。
この形態の燃料遮断弁によれば、第2支持部の厚さは支持部の厚さより薄い。このため、第2支持部は、支持部と比較してシート部の撓みに伴って撓みやすく、シート部の撓みに伴って生じる力を吸収しやすい。この結果、本実施形態の燃料遮断弁では、シート部の撓みに伴って生じる支持部の撓みをより小さくすることができる。
この形態の燃料遮断弁によれば、第2支持部の厚さは支持部の厚さより薄い。このため、第2支持部は、支持部と比較してシート部の撓みに伴って撓みやすく、シート部の撓みに伴って生じる力を吸収しやすい。この結果、本実施形態の燃料遮断弁では、シート部の撓みに伴って生じる支持部の撓みをより小さくすることができる。
(7)上記形態の燃料遮断弁において;前記第2フロートのうち、前記第2フロートが前記支持部と当接する面には、前記当接する部分の内外を連通する切り欠きが形成されていてもよい。
この形態の燃料遮断弁によれば、第2シール面との当接に伴ってシート部が撓んだ場合に、シート部の撓みに伴って圧縮された第2フロートと弁体との間の空間における空気を、切り欠きから外へ逃がすことができる。この結果、弁体内外の圧力差によってシート部が撓んだままとなる現象が発生することを抑制することができる。
この形態の燃料遮断弁によれば、第2シール面との当接に伴ってシート部が撓んだ場合に、シート部の撓みに伴って圧縮された第2フロートと弁体との間の空間における空気を、切り欠きから外へ逃がすことができる。この結果、弁体内外の圧力差によってシート部が撓んだままとなる現象が発生することを抑制することができる。
本発明は、上記以外の種々の態様で実現できる。例えば、燃料遮断弁、燃料遮断弁を搭載する燃料タンク、燃料遮断弁を搭載する移動体、燃料遮断弁の製造方法、燃料遮断弁の製造に使用される弁体等の形態で実現することができる。また、本発明の一形態としての燃料遮断弁は、燃料遮断弁内の開口を閉塞する際の異音を低減することを課題としている。しかし、この技術には他にも、燃料遮断弁の性能(例えば、強度、耐久性、シール性)の向上、燃料遮断弁の製造コストの低減、燃料遮断弁の製造工程数の低減、燃料遮断弁の製造方法の簡略化、共通化、省資源化等が望まれている。
本発明によれば、第2弁機構の弁体は、弁体を構成する円板の外周側において鉛直方向下側へ延伸し、第2フロートと当接する支持部を備える。このため、第2弁機構の弁体が第2シール面を封止した際に、第2シール面との当接に伴ってシート部が撓んだ場合であっても、シート部を支持部によって支持することができる。この結果、撓んだシート部が第2フロートに接触することを抑制することができる。従って、本発明によれば、第2弁機構が燃料遮断弁内の開口を閉塞する際の異音を低減することができる。また、第2弁機構は、空気室内の気体の浮力によって第2フロートを浮沈させるため、体積分の液体の浮力によって第1フロートを浮沈させる第1弁機構と比較して、フロートが勢いよく浮沈する。本発明によれば、このような性質を持つ第2弁機構の弁体に支持部を備えるため、第1弁機構の弁体だけに支持部を備える構成と比較して、より効果的に、燃料遮断弁内の開口を閉塞する際の異音を低減することができる。
A.第1実施形態:
A−1.燃料遮断弁の概略構成:
図1は、本発明の一実施形態としての燃料遮断弁を示す断面図である。図1および以降の図では、紙面上側が鉛直方向上側(以降単に「上側」とも呼ぶ。)に対応し、紙面下側が鉛直方向下側(以降単に「下側」とも呼ぶ。)に対応する。なお、図1および以降の断面図では、燃料遮断弁1を所定の面で切断した切断面のみを図示する。
A−1.燃料遮断弁の概略構成:
図1は、本発明の一実施形態としての燃料遮断弁を示す断面図である。図1および以降の図では、紙面上側が鉛直方向上側(以降単に「上側」とも呼ぶ。)に対応し、紙面下側が鉛直方向下側(以降単に「下側」とも呼ぶ。)に対応する。なお、図1および以降の断面図では、燃料遮断弁1を所定の面で切断した切断面のみを図示する。
燃料遮断弁1は、燃料タンクFT内の燃料液位に応じて、燃料タンクFTの内外を連通、遮断する。具体的には、燃料遮断弁1は、給油時に燃料タンクFT内の燃料が第1液位FL1まで上昇した際に、第2弁機構50を閉塞させることによってオートストップを機能させる。また、燃料遮断弁1は、追加給油時に燃料タンクFT内の燃料が第2液位FL2まで上昇した際に、第1弁機構40を閉塞させることによって過給油を抑制する。燃料遮断弁1は、燃料タンクFTの上壁FTaに形成された取付穴FTbに対して、軸線AL(一点鎖線)に沿って挿入した状態で取り付けられている。本実施形態の燃料タンクFTは、ポリエチレンを含む複合樹脂材料により形成されている。
燃料遮断弁1は、蓋体10と、第1ケーシング部20と、第2ケーシング部30と、第1弁機構40と、第2弁機構50と、第3弁機構60と、を備えている。蓋体10は、燃料タンクFTの上壁FTaに取り付けられている。蓋体10は、キャニスタへと繋がる導入路12Pを形成する管体部10aと、第1ケーシング部20に対して蓋体10を固定するための係合爪10b(図2参照)と、を備えている。導入路12Pは「燃料蒸気の排出路」として機能する。第1ケーシング部20は、蓋体10の下側にシール部材70を介して接合されている。第1ケーシング部20は、第1ケーシング部20と導入路12Pとの境界に形成された第1シール面20aを備えている。第2ケーシング部30は、第1ケーシング部20の下側に接合されている。第2ケーシング部30は、第1ケーシング部20との境界に形成された第2シール面30aを備えている。以降では、第1ケーシング部20と第2ケーシング部30とを総称して「ケーシング」とも呼ぶ。第1弁機構40は、第1ケーシング部20内に収納され、燃料タンクFT内の燃料液位に応じて第1シール面20aを閉塞する。第2弁機構50は、第2ケーシング部30内に収納され、燃料タンクFT内の燃料液位に応じて第2シール面30aを閉塞する。第3弁機構60は、第1ケーシング部20内に収納されている。
A−2.ケーシングの構成:
図2は、蓋体10と第1ケーシング部20とを分解して示す斜視図である。図3は、蓋体10と第1ケーシング部20と第2ケーシング部30とを分解して示す断面図である。なお、図2と図3とは、水平方向における向きが約180度反転している。
図2は、蓋体10と第1ケーシング部20とを分解して示す斜視図である。図3は、蓋体10と第1ケーシング部20と第2ケーシング部30とを分解して示す断面図である。なお、図2と図3とは、水平方向における向きが約180度反転している。
第1ケーシング部20は、樹脂材料により一体成型された有底筒状の部材である。第1ケーシング部20には、下側に開口(下部開口23P)が形成され、内部は第1弁室20Sとして機能する。第1ケーシング部20は、第1シール面20aと、壁部20bと、第3弁室20cと、段部20dと、側壁20eと、フランジ20fと、上壁20gと、係合部20jとを備えている。
上壁20gは、中央に円形の開口(第1弁間通路22P)が形成された円板状である。上壁20gは、蓋体10の内部と第1弁室20Sとを区切る仕切壁として機能する。第1シール面20aは、上壁20gの開口から下側に張り出すように形成された突出部位である。第1シール面20aは、上壁20gの開口の全体に亘って設けられている。壁部20bは、上壁20gの周縁から上側に延びる円筒状の部位である。壁部20bは、燃料遮断弁1を組み立てた状態(図1)において、蓋体10の内側に挿入される。壁部20bは、第1弁間通路22Pから漏れた燃料を、導入路12P側へ移動させないための隔壁として機能する。第3弁室20cは、上壁20gの上面の一部分に形成された切り欠きを有した円筒状の部位である。第3弁室20cの底部には、リリーフ弁孔20hが形成されている。リリーフ弁孔20hは、第3弁室20cと第1弁室20sとを連通している。第3弁室20cには、第3弁機構60を構成する球状弁体63と弾性体62と蓋体61とが、この順で収納される。弾性体62は、コイルスプリングで球状弁体63をリリーフ弁孔20に付勢している。蓋体61は、第3弁室20cの上部に溶着されて、球状弁体63と弾性体62とを封入している。段部20dは、段部20dの下端から下側に向かって、第1ケーシング部20の径が次第に拡径していくように形成された複数の段差である。この段差は、燃料遮断弁1を組み立てた状態において蓋体10と接合される。側壁20eは、段部20dの周縁から下側に延びる円筒状の部位である。側壁20eには、側壁の内外を連通する連通孔20iが形成されている。フランジ20fは、側壁20eの下端から外側に向かって、張り出すように形成された突出部位である。フランジ20fは、燃料遮断弁1を組み立てた状態において第2ケーシング部30と接合される。係合部20jは、側壁20eの上端から外側に向かって、張り出すように形成された突出部位である。燃料遮断弁1を組み立てた状態において、係合部20jには、蓋体10の係合爪10bが係合する。
第2ケーシング部30は、樹脂材料により一体成型された有底筒状の部材である。第2ケーシング部30は、下側に開口(下部開口34P)が形成され、内部は第2弁室30Sとして機能する。なお、以降の説明では、図4に示された第2ケーシング部30の斜視図についても参照する。第2ケーシング部30は、第2シール面30aと、上壁30bと、支持部30cと、段部30dと、側壁30eと、を備えている。
上壁30bは、中央に円形の開口(第2弁間通路32P)が形成された円板状である。上壁30bは、第1弁室20Sと第2弁室30Sとを区切る仕切壁として機能する。第2シール面30aは、上壁30bの開口から下側に張り出すように形成された突出部位である。第2シール面30aは、上壁30bの開口の全体に亘って設けられている。支持部30c(図4)は、上壁30bの上面の一部分から上側に突出するように形成された爪である。支持部30cは、第2ケーシング部30の内周側に相当する面、すなわち軸線AL方向の面が、後述する容器体45の容器本体45dの外形に沿う形状とされている。支持部30cは、上壁30bの上面においてほぼ等間隔に2箇所形成されている。段部30dは、上壁30bの周縁から下側に向かって、第2ケーシング部30の径が拡径するように形成された段差である。この段差は、燃料遮断弁1を組み立てた状態(図1)において第1ケーシング部20と接合される。側壁30eは、段部30dの周縁から下側に延びる円筒状の部位である。側壁30eには、側壁30eを貫通する矩形形状のガイド穴33Pが、ほぼ等間隔に4箇所形成されている。
A−3.第1弁機構の構成:
図4は、第1弁機構40と第2ケーシング部30とを分解して示す斜視図である。図5は、第1弁機構40を分解して示す断面図である。第1弁機構40は、第1弁体41と、支持体42と、第1フロート44と、容器体45と、弾性体46と、球状弁体47と、を備えている。
図4は、第1弁機構40と第2ケーシング部30とを分解して示す斜視図である。図5は、第1弁機構40を分解して示す断面図である。第1弁機構40は、第1弁体41と、支持体42と、第1フロート44と、容器体45と、弾性体46と、球状弁体47と、を備えている。
第1弁体41は、例えばゴムのような弾性体により形成された部材である。第1弁体41は、中央に円形の開口が形成された円板状である。第1弁体41は、開口から下側に張り出すように形成された支持部を備えている。第1弁体41は、第1弁体41が第1シール面20aを封止した状態において、第1シール面20aと当接する。支持体42は、樹脂材料により一体成形された有底筒状の部材である。支持体42は、上側の面に第1弁体41の支持部を挿入するための小径の開口が形成されている。また、支持体42は、下側に第1フロート44の第1上壁44aを挿入するための開口が形成されている。
第1フロート44は、樹脂材料により一体成型された部材である。第1フロート44は、下側に開口(下部開口44eP)が形成され、内部は空気室44Sとして機能する。第1フロート44は、第1上壁44aと、第2上壁44bと、第1側壁44cと、第2側壁44dと、を備えている。第1上壁44aは、中央に円形の突出部が形成された円板状である。円形の突出部は、第1弁体41の開口よりも僅かに大径に形成されており、第1弁体41が嵌合される。第1側壁44cは、第1上壁44aの周縁から下側に延びる円筒状の部位である。第2側壁44dは、第1側壁44cから外側に向かって、張り出すように形成された円板状の部位である。第2側壁44dは、第2上壁44bの周縁から下側に延びる円筒状の部位である。すなわち、第1フロート44は、第1上壁44aと第1側壁44cとにより形成された有底筒状の部材と、第2上壁44bと第2側壁44dとにより形成された有底筒状の部材と、を組み合わせた形状とされている。下側に延伸した第1側壁44cの長さと第2側壁44dの長さとは、ほぼ同じである。このため、図5に示すように、空気室44S内には、球状弁体47を収容するための空間が形成される。
弾性体46は、例えばバネのような弾性体である。弾性体46は、燃料遮断弁1を組み立てた状態(図1)において、第1フロート44の第2側壁44dと、容器体45の内側側壁45cと、の間の空間に収容される。球状弁体47は、球状の弁体である。球状弁体47は、容器体45に形成された下部連通孔49Pを封止する。球状弁体47は、燃料遮断弁1を組み立てた状態において、第1フロート44の第1側壁44cと、容器体45の内側側壁45cと、の間の空間に収容される。
容器体45は、樹脂材料により一体成型された部材である。容器体45は、上側に開口(上部開口45aP)が形成され、内部は浮力室45Sとして機能する。容器体45は、内側側壁45cと、容器本体45dと、傾斜面45eと、を備えている。容器本体45dは、有底筒状の部材である。容器本体45dは、側壁の下部に小径の側部連通孔48Pが形成され、底部中央に小径の下部連通孔49Pが形成されている。内側側壁45cは、容器本体45dの内側において、容器本体45dの底部から上側に延びる円筒状の部位である。燃料遮断弁1を組み立てた状態(図1)において、容器本体45dと内側側壁45cとの間には、第1フロート44の第2側壁44dが挿入される。また、燃料遮断弁1を組み立てた状態において、内側側壁45cの内側には、第1フロート44の第1側壁44cが挿入される。傾斜面45eは、容器本体45dの底部と内側側壁45cとの間に形成された曲面である。傾斜面45eは、燃料遮断弁1の傾斜に伴う球状弁体47の回転をスムーズにする。
A−4.第2弁機構の構成:
図6は、第2弁機構50を分解して示す斜視図である。図7は、第2弁機構50を分解して示す断面図である。図8は、第2弁体51の断面の一部の拡大図である。図8では、図7の破線部を拡大して示している。図8では説明の便宜上、ハッチングを省略している。第2弁機構50は、第2弁体51と、第2フロート54と、カバー55と、を備えている。
図6は、第2弁機構50を分解して示す斜視図である。図7は、第2弁機構50を分解して示す断面図である。図8は、第2弁体51の断面の一部の拡大図である。図8では、図7の破線部を拡大して示している。図8では説明の便宜上、ハッチングを省略している。第2弁機構50は、第2弁体51と、第2フロート54と、カバー55と、を備えている。
第2弁体51は、例えばゴムのような弾性体により形成された部材である。第2弁体51は、中心に第2フロート54を受け入れるための開口52Pが形成された円板形状である。第2弁体51は、面51aと、凹部51bと、第1リブ51cと、第2リブ51dと、シート部51eと、支持部51fと、面51gと、を備えている。
シート部51eは、第2弁体51を形成する円板のうち、軸線ALと垂直な方向に延伸する円形の平板状の部分である。シート部51eは、第2弁体51が第2シール面30aを封止した状態において、第2シール面30aと当接する。面51aは、第2弁体51を形成する円板のうち、開口52Pを規定する面である。面51aは、軸線AL方向に形成されている。面51aは、第2弁体51が第2フロート54に装着された状態(図1)において、第2フロート54の第1側壁54cと当接することで、第2フロート54に対して第2弁体51を固定する。
第1リブ51cおよび第2リブ51dは、シート部51eのうち軸線ALに近い側の端部から、シート部51eの上側および下側に張り出すように形成された突出部位である。第1リブ51cおよび第2リブ51dは、シート部51eの剛性を向上させる。凹部51bは、第1リブ51cと第2リブ51dとの間に形成された窪みである。凹部51bは、第2弁体51を第2フロート54に装着する際に撓むことによって、第2弁体51を第2フロート54に装着する際の位置ずれを抑制すると共に、装着性を向上させる。また、凹部51bは、燃料膨潤による第1リブ51cおよび第2リブ51dの膨張を吸収する。
支持部51fは、第2弁体51を形成する円板の外周側において、シート部51eの下側へ張り出すように形成された突出部位である。本実施形態では、支持部51fは、円板状のシート部51e縁全体に亘って形成されている。面51gは、支持部51fの下端において、シート部51eと平行(換言すれば、軸線ALと垂直)に形成された面である。面51gは、支持部51fの下端全体に亘って形成されている。面51gは、第2弁体51が第2フロート54に装着された状態(図1)において、第2フロート54の第2上壁54bと当接することで、第2フロート54に対して第2弁体51を固定する。
上述した第2弁体51の各部の寸法は、燃料遮断弁1の大きさ等に応じて適宜決定することができる。ただし、第2弁機構50が燃料遮断弁1内の開口(第2シール面30a)を閉塞する際の異音の低減という観点から、第2弁体51の各部の寸法は、シート部51eと第2リブ51dとの境界部分と、支持部51fの中央部分との間の領域L1(図8)内に、第2シール面30aが位置する大きさとすることが好ましい。
本実施形形態の第2弁体51では、支持部51fの軸線ALと垂直な方向における厚さT2は、シート部51eの軸線AL方向における厚さT1と等しい。厚さT1、T2は、第2弁体51が第2シール面30aを封止した状態において、撓んだシート部51eが第2フロート54の第2上壁54bに接触しない程度の剛性が維持できる厚さに設定されている。厚さT1、T2は、第2弁体51の1箇所の断面における厚さを採用してもよく、複数箇所の断面における厚さの統計値(例えば、平均値、最頻値、中央値等)を採用してもよい。
第2フロート54は、樹脂材料により一体成型された部材である。第2フロート54は、カバー55が装着されることによって、第2フロート54とカバー55との内部が空気室55Sとして機能する。第2フロート54は、第1上壁54aと、第2上壁54bと、第1側壁54cと、第2側壁54dと、切り欠き54fと、ガイド突部54eと、を備えている。第1上壁54aは、小径の上部連通孔58Pが形成された円板状である。第1側壁54cは、第1上壁54aの外縁から所定長内側の位置において、第1上壁54aの下面から下側に延びる円筒状の部位である。第1側壁54cは、第2弁体51が第2フロート54に装着された状態(図1)において、第2弁体51の面51aと当接する。第2上壁54bは、第1側壁54cから第2弁機構50の外側に向かって、張り出すように形成された円板状の部位である。第2側壁54dは、第2上壁54bの周縁から下側に延びる円筒状の部位である。
切り欠き54fは、第2上壁54bの上面において、第2上壁54bを形成する円板の内周側から外周側に向かって、換言すれば、軸線ALから垂直に遠ざかる方向に向かって形成された溝である。本実施形形態の第2フロート54では、切り欠き54fは、第2上壁54bの内周側の縁から所定長外側の位置から、第2上壁54bの外縁に亘って連続して形成されている。また、本実施形形態の第2フロート54では、切り欠き54fは、第2上壁54bの上面においてほぼ等間隔に2箇所形成されている。なお、切り欠き54fは、第2弁体51が第2フロート54に装着された状態(図1)において、第2フロート54が第2弁体51の支持部51fと当接する部分の内外、すなわち、第2上壁54bを形成する円板の内周側と外周側とを連通している限りにおいて、任意の形状、長さとすることができる。例えば、切り欠き54fは、第2上壁54bの外縁まで連続して形成されていなくてもよい。また、切り欠き54fは1以上の任意の個数であってもよい。
ガイド突部54eは、第2上壁54bの外縁から下側に張り出すように形成された突出部位である。ガイド突部54eは、下側に延伸する腕部と、第2上壁54bの外側へ突出した略三角形の爪部と、を備えている。燃料遮断弁1を組み立てた状態(図1)において、ガイド突部54eは、その爪部が第2ケーシング部30のガイド穴33Pに挿入される。このため、第2弁機構50の第2フロート54の浮沈に伴って、ガイド突部54eの爪部は、ガイド穴33P内を上下に移動する。このようにしてガイド突部54eは、第2フロート54の移動を上下動に限定しつつ、第2フロート54のずれを抑制することができる。本実施形形態の第2フロート54では、第2上壁54bから延伸するガイド突部54eが、ほぼ等間隔に4箇所形成されている。なお、ガイド突部54eの数は任意に変更することができる。
カバー55は、脂材料により一体成型された部材である。カバー55は、中央に円形の開口(開口59P)が形成された円錐状である。カバー55は、上壁55aを備えている。上壁55aは、カバー55の外縁から、カバー55の上側に延びる円筒状の部位である。燃料遮断弁1を組み立てた状態(図1)において、上壁55aの上面は、第2上壁54bの下面と接合される。これにより、第2フロート54の内部には空気室55Sが形成される。
A−5.燃料遮断弁の動作:
以降、図1を参照しつつ、燃料遮断弁1の動作について説明する。給油時において、燃料タンクFT内の燃料液位が第1液位FL1に達していない間は、燃料遮断弁1の各部は、図1に示した状態である。すなわち、第1弁機構40は第1シール面20aを閉塞しておらず、第2弁機構50は第2シール面30aを閉塞していない。換言すれば、第2弁間通路32Pと、第1弁間通路22Pとは、開放された状態である。このため、給油に伴い燃料タンクFT内の燃料液位が上昇するにつれて、燃料タンクFT内の上部に溜まった燃料蒸気は、燃料遮断弁1から導入路12Pを経てキャニスタへ排出される。
以降、図1を参照しつつ、燃料遮断弁1の動作について説明する。給油時において、燃料タンクFT内の燃料液位が第1液位FL1に達していない間は、燃料遮断弁1の各部は、図1に示した状態である。すなわち、第1弁機構40は第1シール面20aを閉塞しておらず、第2弁機構50は第2シール面30aを閉塞していない。換言すれば、第2弁間通路32Pと、第1弁間通路22Pとは、開放された状態である。このため、給油に伴い燃料タンクFT内の燃料液位が上昇するにつれて、燃料タンクFT内の上部に溜まった燃料蒸気は、燃料遮断弁1から導入路12Pを経てキャニスタへ排出される。
通常給油速度で給油されている場合であって、燃料タンクFT内の燃料液位が第1液位FL1に達した場合、第2弁機構50が第2シール面30aを閉塞し、第2弁間通路32Pが閉塞される。具体的には、このとき、第1ケーシング部20内の圧力は、第2ケーシング部30内の圧力に比べて低くなっている。これは、燃料蒸気がキャニスタへ排出されているため、第1ケーシング部20内の圧力は大気圧とほぼ等しくなる一方で、第2ケーシング部30内の圧力は大気圧よりも高圧な燃料タンクFTとほぼ等しくなるためである。この圧力差と、空気室55S内の気体の浮力と、によって第2フロート54が浮上する。第2フロート54の浮上に伴って、第2弁体51のシート部51eが、第2シール面30aを封止する。このようにして、第2弁機構50により第2シール面30a(第2弁間通路32P)が閉塞された結果、燃料タンクFT内のタンク内圧が上昇する。このタンク内圧の上昇に伴って、インレットパイプ内の液面が上昇し、給油ガンの給油を停止するオートストップが動作する。なお、通常給油速度とは、通常の給油時における給油速度を意味し、例えば給油ガンの出口における燃料排出速度が15リットル/分以上の場合を意味する。
オートストップが動作した後は、第2弁機構50が第2シール面30aから離れて第2弁間通路32Pが開放され、追加給油が可能となる。具体的には、第2フロート54に設けられた上部連通孔58Pから空気室55S内の気体が抜け、燃料が空気室55Sに入って浮力が失われることで第2フロート54が沈下し、第2弁体51による第2シール面30aの封止が解除される。
追加給油速度で給油されている場合であって、燃料タンクFT内の燃料液位が第2液位FL2に達した場合、第1弁機構40が第1シール面20aを閉塞し、第1弁間通路22Pが閉塞される。具体的には、このとき、第1ケーシング部20内の圧力は、第2シール面30a内の圧力に比べて低くなっている。理由は上述の通りである。この圧力差によって、燃料タンクFT内の燃料は、ガイド穴33Pおよび第2弁間通路32Pを介して、第1ケーシング部20内に流入する。そして、容器本体45dの上部の開口から流入した燃料が容器本体45d内に溜まることによって燃料液位が上昇する。容器本体45d内の燃料液位が上昇すると、第1フロート44の体積分の液体(燃料)の浮力と、空気室44S内の気体の浮力と、によって第1フロート44が浮上する。第1フロート44の浮上に伴って、第1弁体41が第1シール面20aを封止する。このようにして、第1弁機構40により第1シール面20a(第1弁間通路22P)が閉塞された結果、燃料蒸気のキャニスタへの排出が停止され、燃料タンクFT内のタンク内圧が上昇する。このタンク内圧の上昇に伴って、インレットパイプ内の液面が給油口近傍まで上昇して、満タンレベル以上の追加給油が抑制される。なお、追加給油速度とは、追加の給油時における給油速度を意味し、例えば給油ガンの出口における燃料排出速度が15リットル/分未満の場合を意味する。
追加給油が停止された後は、第1弁機構40が第2シール面30aから離れて第1弁間通路22Pが開放され、キャニスタへの燃料蒸気の排出が再開される。具体的には、連通孔20iは、燃料により閉塞されていないため、第1弁室20Sと燃料タンクFTの内部とを連通する。従って、連通孔20iを介して燃料タンクFT内の燃料蒸気は第1弁室20S内に流れ込み、第1弁室20S内の圧力と燃料タンクFT内の圧力との差は次第に小さくなり、第1弁室20S内の燃料液位は次第に低下していく。しかし、浮力室45Sの燃料は、側部連通孔48Pおよび下部連通孔49Pが小径であるため、停留している。そして、燃料タンクFTを搭載する車両の走行等に伴い燃料遮断弁1に傾きが生じた場合、容器本体45d内に収納されている球状弁体47は、傾きのある方向に向かって傾斜面45e上を移動する。球状弁体47の移動に伴って、球状弁体47が閉塞していた容器本体45dの下部連通孔49Pが開放される。開放された下部連通孔49Pから、容器本体45d内の燃料が排出される。このように、容器本体45d内の燃料液位が下がることによって、第1フロート44が沈下し、第1弁機構40による第1シール面20aの封止が解除される。また、追加給油後、燃料タンクFTを搭載する車両が走行しない等の理由で、燃料遮断弁1に傾きが生じない場合、容器本体45dに設けられた側部連通孔48Pから、時間の経過と共に徐々に燃料が排出される。この場合も、容器本体45d内の燃料液位が下がるため、第1フロート44が沈下し、第1弁機構40による第1シール面20aの封止が解除される。
第3弁機構60は、第1弁機構40が第1シール面20aを閉塞している際に、燃料蒸気を僅かにキャニスタへ排出させることで、燃料タンクFT内のタンク内圧の過剰な上昇を抑制する。
A−6.作用・効果:上記実施形態の構成により、以下の効果を奏する。
図9は、第2弁機構50の効果について説明する図である。以上のように、上記実施形態の燃料遮断弁1によれば、第2弁機構50の第2弁体51(弁体)は、第2弁体51を構成する円板の外周側において鉛直方向下側へ延伸し、第2フロート54と当接する支持部51fを備える。このため、第2弁機構50の第2弁体51が第2シール面30aを封止した際に、第2シール面30aとの当接に伴って図9に示すようにシート部51eが撓んだ場合であっても、シート部51eを支持部51fによって支持することができる。この結果、撓んだシート部51eが第2フロート54に接触することを抑制することができる。従って、上記実施形態の燃料遮断弁1によれば、第2弁機構50が燃料遮断弁1内の開口(第2弁間通路32P)を閉塞する際の異音を低減することができる。
図9は、第2弁機構50の効果について説明する図である。以上のように、上記実施形態の燃料遮断弁1によれば、第2弁機構50の第2弁体51(弁体)は、第2弁体51を構成する円板の外周側において鉛直方向下側へ延伸し、第2フロート54と当接する支持部51fを備える。このため、第2弁機構50の第2弁体51が第2シール面30aを封止した際に、第2シール面30aとの当接に伴って図9に示すようにシート部51eが撓んだ場合であっても、シート部51eを支持部51fによって支持することができる。この結果、撓んだシート部51eが第2フロート54に接触することを抑制することができる。従って、上記実施形態の燃料遮断弁1によれば、第2弁機構50が燃料遮断弁1内の開口(第2弁間通路32P)を閉塞する際の異音を低減することができる。
図10は、比較例の燃料遮断弁1xについて説明する図である。比較例の燃料遮断弁1xは、第2弁体51に代えて第2弁体51xを備える点のみ、図1で説明した燃料遮断弁1と相違する。第2弁体51xは、支持部51fを備えない点のみ、図8で説明した支持部51fと相違する。比較例の燃料遮断弁1xでは、第2弁体51xが第2シール面30aを封止した際に、第2シール面30aとの当接に伴って、図10に示すようにシート部が撓み、第2フロート54に接触してしまう。この結果、燃料遮断弁1xでは、接触に伴う異音が発生する。
図1〜図9で説明した第2弁機構50の効果についての説明を続ける。上記実施形態の燃料遮断弁1によれば、第2弁機構50は、空気室55S内の気体の浮力によって第2フロート54を浮沈させるため、体積分の液体の浮力によって第1フロート44を浮沈させる第1弁機構40と比較して、フロートが勢いよく浮沈する。上記実施形態の燃料遮断弁1では、このような性質を持つ第2弁機構50の第2弁体51に支持部51fを備えることとしたため、第1弁機構40の第1弁体41だけに支持部を備える構成と比較して、より効果的に、燃料遮断弁1内の開口(第2弁間通路32P)を閉塞する際の異音を低減することができる。
また、上記実施形態の燃料遮断弁1によれば、第2シール面30aとの当接に伴ってシート部51eが撓んだ場合に、支持部51fは、撓んだシート部51eの外側でシート部51eを支持することができる。この結果、撓んだシート部51eの内側でシート部51eを支持する構成と比較して、撓んだシート部51eが第2フロート54に接触する可能性を低減することができる。
さらに、上記実施形態の燃料遮断弁1によれば、第2フロート54の第2上壁54bには、切り欠き54fが形成されている。このため、第2シール面30aとの当接に伴ってシート部51eが撓んだ場合に、シート部51eの撓みに伴って圧縮された第2フロート54と第2弁体51との間の空間における空気を、切り欠き54fから外へ逃がすことができる。この結果、第2弁体51内外の圧力差によってシート部51eが撓んだままとなる現象が発生することを抑制することができる。
B.第2実施形態:
本発明の第2実施形態では、第2弁体の構成が相違する例について説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成および動作を有する部分についてのみ説明する。なお、図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本発明の第2実施形態では、第2弁体の構成が相違する例について説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成および動作を有する部分についてのみ説明する。なお、図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図11は、第2実施形態における第2弁体51Aの断面の一部の拡大図である。第2実施形態の燃料遮断弁1は、図8に示した第2弁体51に代えて、図11に示す第2弁体51Aを備えている。第2弁体51Aは、支持部51fに代えて支持部51hを備える点のみ、第1実施形態と相違する。支持部51hは、軸線ALと垂直な方向における厚さT3が、支持部51fの厚さT2よりも厚い点を除いては、支持部51fと同様の構成を有する。換言すれば、第2実施形態では、支持部51hの厚さT3が、シート部51eの厚さT1よりも厚い。
以上のように、第2実施形態の燃料遮断弁1によれば、支持部51hの厚さT3はシート部51eの厚さT1より厚いため、シート部51eの撓みに伴って生じる支持部51hの撓みを小さくすることができる。この結果、第2弁機構50が燃料遮断弁1内の開口(第2弁間通路32P)を閉塞する際の異音をより低減することができる。
C.第3実施形態:
本発明の第2実施形態では、第2弁体の構成が相違する例について説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成および動作を有する部分についてのみ説明する。なお、図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本発明の第2実施形態では、第2弁体の構成が相違する例について説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成および動作を有する部分についてのみ説明する。なお、図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図12は、第3実施形態における第2弁体51Bの断面の一部の拡大図である。第3実施形態の燃料遮断弁1は、図8に示した第2弁体51に代えて、図12に示す第2弁体51Bを備えている。第2弁体51Bは、図8で説明した各構成に加えてさらに、支持部51iおよび面51jを備えている点のみ、第1実施形態と相違する。支持部51iは「第2支持部」として機能する。
支持部51iは、シート部51eの外縁から所定長内側の位置であって、面51aと支持部51fとの間の位置において、シート部51eの底面からシート部51eの下側へ張り出すように形成された突出部位である。ここで、「所定長」とは、第2弁体51Bが第2シール面30aを封止した状態において、支持部51iの中央部分と、支持部51fの中央部分との間の領域L2内に、第2シール面30aが位置する長さとされる。すなわち、支持部51iは、第2弁体51Bが第2シール面30aを封止した状態において、第2シール面30aよりも、第2弁体51Bを構成する円板の径方向の内側に位置するように配置されている。面51jは、支持部51iの下端において、シート部51eと平行(換言すれば、軸線ALと垂直)に形成された面である。面51jは、支持部51hの下端全体に亘って形成されている。面51jは、第2弁体51Bが第2フロート54に装着された状態(図1)において、第2フロート54の第2上壁54bと当接する。
本実施形態の第2弁体51Bにおいて、支持部51iの軸線ALと垂直な方向における厚さT4は、支持部51fの厚さT2よりも薄い。厚さT4は、厚さT1、T2と同様に、第2弁体51Bの1箇所の断面における厚さを採用してもよく、複数箇所の断面における厚さの統計値(例えば、平均値、最頻値、中央値等)を採用してもよい。
以上のように、第3実施形態の燃料遮断弁1によれば、第2シール面30aとの当接に伴ってシート部51eが撓んだ場合に、第2弁体51Bを構成する円板の径方向の内外に設けられた2箇所の支持部(支持部51f、支持部51i(第2支持部))によって確実にシート部51eを支持することができる。この結果、第2弁機構50が燃料遮断弁1内の開口(第2弁間通路32P)を閉塞する際の異音をより低減することができる。
また、第3実施形態の燃料遮断弁1によれば、支持部51i(第2支持部)は、第2弁体51Bが第2シール面30aを封止した状態において、第2シール面30aよりも、第2弁体51Bを構成する円板の径方向の内側に位置するように配置されている。このため、第2シール面30aとの当接に伴ってシート部51eが撓んだ場合に、支持部51i(第2支持部)は撓んだシート部51eの内側で、支持部51fは撓んだシート部51eの外側で、それぞれシート部51eを支持することができる。この結果、撓んだシート部51eが第2フロート54に接触することの抑制効果をより向上させることができる。
さらに、第3実施形態の燃料遮断弁1によれば、支持部51i(第2支持部)の厚さT4は支持部51fの厚さT2より薄い。このため、支持部51i(第2支持部)は、支持部51fと比較してシート部51eの撓みに伴って撓みやすく、シート部51eの撓みに伴って生じる力を吸収しやすい。この結果、第3実施形態の燃料遮断弁1では、シート部51eの撓みに伴って生じる支持部51fの撓みをより小さくすることができる。
D.変形例:
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・変形例1:
上記実施形態では、燃料遮断弁1の構成の一例を示した。しかし、燃料遮断弁1の構成は種々の変更が可能であり、例えば、構成要素の追加、削除、変換等を実施できる。
上記実施形態では、燃料遮断弁1の構成の一例を示した。しかし、燃料遮断弁1の構成は種々の変更が可能であり、例えば、構成要素の追加、削除、変換等を実施できる。
例えば、第2弁機構50の第2弁体51に代えて、第1弁機構40の第1弁体41が、図8〜図12(図10除く)で説明した構成とされてもよい。そうすれば、第1弁機構40が燃料遮断弁1内の開口(第1弁間通路22P)を閉塞する際の異音を低減することができる。例えば、第1弁機構40の第1弁体41と、第2弁機構50の第2弁体51との両方が、上記各実施形態の構成とされてもよい。そうすれば、第1弁機構40が燃料遮断弁1内の開口(第1弁間通路22P)を閉塞する際の異音と、第2弁機構50が燃料遮断弁1内の開口(第2弁間通路32P)を閉塞する際の異音と、の両方を低減できる。ただし、その構造上、第1弁機構40と比較して第2弁機構50の方が軽量、かつ、フロートが浮上する勢いが大きい。このため、上記実施形態で説明した通り、第2弁機構50の第2弁体51を上記各実施形態の構成とする方が、異音抑制効果は高い。
例えば、第1弁機構40の構成は、上記実施形態と異なる構成にされてもよい。また、第2弁機構50の構成は、第2弁体51の形状を除いて、上記実施形態と異なる構成にされてもよい。例えば、第3弁機構60は省略してもよい。
例えば、第2弁機構50の第2上壁54bに形成された切り欠き54fは、省略してもよい。
・変形例2:
上記実施形態では、第2弁体51の構成の一例を示した。しかし、第2弁体51の構成は種々の変更が可能であり、例えば、構成要素の追加、削除、変換等を実施できる。
上記実施形態では、第2弁体51の構成の一例を示した。しかし、第2弁体51の構成は種々の変更が可能であり、例えば、構成要素の追加、削除、変換等を実施できる。
例えば、支持部51fは、シート部51eの外縁以外の部分に形成されていてもよい。例えば、支持部51fは、シート部51eの外縁から所定長内側の位置から、シート部51eの下側に向かって張り出すように形成されていてもよい。所定長は任意に定めてよい。ただし、異音低減効果という観点からは、支持部51fは、第2弁体51が第2シール面30aを封止した状態において、第2シール面30aよりも、第2弁体51を形成する円板の外周側(円板の径方向の外側)に位置するように配置されていることが好ましい。
例えば、支持部51fの厚さは、シート部51eの厚さより薄くてもよい。ただし上述の通り、異音低減効果という観点からは、支持部51fの厚さは、シート部51eの厚さより厚いほうが好ましい。
例えば、支持部51i(第2支持部)は、省略してもよい。例えば、支持部51iは、第2弁体51が第2シール面30aを封止した状態において、第2シール面30aよりも、第2弁体51を形成する円板の径方向の外側に位置するように配置されていてもよい。例えば、支持部51iの軸線ALと垂直な方向における厚さは、支持部51fの軸線ALと垂直な方向における厚さより厚くてもよく、シート部51eの軸線AL方向における厚さより厚くてもよい。また、支持部51i、支持部51f、シート部51eの上記各厚さは、全て等しくてもよい。
例えば、第1リブ51cと、第2リブ51dとは、一方または両方を省略してもよい。例えば、第2弁体51は、ゴム以外の弾性体で形成されていてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行なうことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除できる。
1…燃料遮断弁
10…蓋体
10a…管体部
10b…係合爪
12P…導入路
20…第1ケーシング部
20S…第1弁室
20a…第1シール面
20b…壁部
20c…第3弁室
20d…段部
20e…側壁
20f…フランジ
20g…上壁
20h…リリーフ弁孔
20i…連通孔
20j…係合部
22P…第1弁間通路
23P…下部開口
30…第2ケーシング部
30S…第2弁室
30a…第2シール面
30b…上壁
30c…支持部
30d…段部
30e…側壁
32P…第2弁間通路
33P…ガイド穴
34P…下部開口
40…第1弁機構
41…第1弁体
42…支持体
44…第1フロート
44S…空気室
44a…第1上壁
44b…第2上壁
44c…第1側壁
44d…第2側壁
44eP…下部開口
45…容器体
45S…浮力室
45aP…上部開口
45c…内側側壁
45d…容器本体
45e…傾斜面
46…弾性体
47…球状弁体
48P…側部連通孔
49P…下部連通孔
50…第2弁機構
51…第2弁体
51A…第2弁体
51B…第2弁体
51a…面
51b…凹部
51c…第1リブ
51d…第2リブ
51e…シート部
51f…支持部
51g…面
51h…支持部
51i…支持部
51j…面
52P…開口
54…第2フロート
54a…第1上壁
54b…第2上壁
54c…第1側壁
54d…第2側壁
54e…ガイド突部
55…カバー
55S…空気室
55a…上壁
58P…上部連通孔
59P…開口
60…第3弁機構
62…弾性体
63…球状弁体
70…シール部材
FL1…第1液位
FL2…第2液位
FT…燃料タンク
FTa…上壁
FTb…取付穴
10…蓋体
10a…管体部
10b…係合爪
12P…導入路
20…第1ケーシング部
20S…第1弁室
20a…第1シール面
20b…壁部
20c…第3弁室
20d…段部
20e…側壁
20f…フランジ
20g…上壁
20h…リリーフ弁孔
20i…連通孔
20j…係合部
22P…第1弁間通路
23P…下部開口
30…第2ケーシング部
30S…第2弁室
30a…第2シール面
30b…上壁
30c…支持部
30d…段部
30e…側壁
32P…第2弁間通路
33P…ガイド穴
34P…下部開口
40…第1弁機構
41…第1弁体
42…支持体
44…第1フロート
44S…空気室
44a…第1上壁
44b…第2上壁
44c…第1側壁
44d…第2側壁
44eP…下部開口
45…容器体
45S…浮力室
45aP…上部開口
45c…内側側壁
45d…容器本体
45e…傾斜面
46…弾性体
47…球状弁体
48P…側部連通孔
49P…下部連通孔
50…第2弁機構
51…第2弁体
51A…第2弁体
51B…第2弁体
51a…面
51b…凹部
51c…第1リブ
51d…第2リブ
51e…シート部
51f…支持部
51g…面
51h…支持部
51i…支持部
51j…面
52P…開口
54…第2フロート
54a…第1上壁
54b…第2上壁
54c…第1側壁
54d…第2側壁
54e…ガイド突部
55…カバー
55S…空気室
55a…上壁
58P…上部連通孔
59P…開口
60…第3弁機構
62…弾性体
63…球状弁体
70…シール部材
FL1…第1液位
FL2…第2液位
FT…燃料タンク
FTa…上壁
FTb…取付穴
Claims (7)
- 燃料タンク(FT)の鉛直方向上側の壁に装着される燃料遮断弁(1)であって、
前記燃料タンク(FT)の内外を連通するケーシング(20,30)であって、
前記ケーシング(20,30)と燃料蒸気の排出路との境界に形成された第1シール面(20a)を備える第1ケーシング部(20)と、
前記第1ケーシング部(20)よりも鉛直方向下側に配置され、前記第1ケーシング部(20)との境界に形成された第2シール面(30a)を備える第2ケーシング部(30)と、を備えるケーシング(20,30)と、
前記第1ケーシング部(20)に収納される第1弁機構(40)であって、第1フロート(44)を備え、前記第1フロート(44)の体積分の液体の浮力によって前記第1フロート(44)を浮沈させて前記第1シール面(20a)を開閉する第1弁機構(40)と、
前記第2ケーシング部(30)に収納される第2弁機構(50)であって、第2フロート(54)と空気室(55S)とを備え、前記空気室(55S)内の気体の浮力によって前記第2フロート(54)を浮沈させて前記第2シール面(30a)を開閉する第2弁機構(50)と、
を備え、
前記第2弁機構(50)は、さらに、中心に前記第2フロート(54)を受け入れるための開口(52)が形成された円板形状を有し、前記第2シール面(30a)を封止する弁体(51)であって、
前記弁体(51)が前記第2シール面(30a)を封止した状態において前記第2シール面(30a)と当接するシート部(51e)と、
前記開口(52)を規定する面(51a)であって、前記第2フロート(54)と当接する面(51a)と、
前記円板の外周側において鉛直方向下側へ延伸し、前記第2フロート(54)と当接する支持部(51f)と、
を含む弁体(51)を備える、燃料遮断弁(1)。 - 請求項1に記載の燃料遮断弁(1)であって、
前記支持部(51f)は、前記弁体(51)が前記第2シール面(30a)を封止した状態において、前記第2シール面(30a)よりも、前記円板の径方向の外側に位置するように配置されている、燃料遮断弁(1)。 - 請求項1または請求項2に記載の燃料遮断弁(1)であって、
前記支持部(51f)の厚さは、前記シート部(51e)の厚さより厚い、燃料遮断弁(1)。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料遮断弁(1)であって、
前記弁体(51)は、さらに、前記平面(51a)と前記支持部(51f)との間において、前記シート部(51e)から鉛直方向下側へ延伸し、前記第2フロート(54)と当接する第2支持部(51i)を備える、燃料遮断弁(1)。 - 請求項4に記載の燃料遮断弁(1)であって、
前記第2支持部(51i)は、前記弁体(51)が前記第2シール面(30a)を封止した状態において、前記第2シール面(30a)よりも、前記円板の径方向の内側に位置するように配置されている、燃料遮断弁(1)。 - 請求項4または請求項5に記載の燃料遮断弁(1)であって、
前記第2支持部(51i)の厚さは、前記支持部(51f)の厚さより薄い、燃料遮断弁(1)。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の燃料遮断弁(1)であって、
前記第2フロート(54)のうち、前記第2フロート(54)が前記支持部(51f)と当接する面には、前記当接する部分の内外を連通する切り欠き(54f)が形成されている、燃料遮断弁(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015167711A JP2017043231A (ja) | 2015-08-27 | 2015-08-27 | 燃料遮断弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015167711A JP2017043231A (ja) | 2015-08-27 | 2015-08-27 | 燃料遮断弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017043231A true JP2017043231A (ja) | 2017-03-02 |
Family
ID=58211378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015167711A Pending JP2017043231A (ja) | 2015-08-27 | 2015-08-27 | 燃料遮断弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017043231A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107606178A (zh) * | 2017-09-28 | 2018-01-19 | 江苏奥力威传感高科股份有限公司 | 一种加油控制阀 |
US11511620B2 (en) | 2018-01-19 | 2022-11-29 | Kyosan Denki Co., Ltd. | Ventilation control valve for fuel tank |
-
2015
- 2015-08-27 JP JP2015167711A patent/JP2017043231A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107606178A (zh) * | 2017-09-28 | 2018-01-19 | 江苏奥力威传感高科股份有限公司 | 一种加油控制阀 |
US11511620B2 (en) | 2018-01-19 | 2022-11-29 | Kyosan Denki Co., Ltd. | Ventilation control valve for fuel tank |
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