JP3480926B2 - アレルギー反応抑制剤 - Google Patents
アレルギー反応抑制剤Info
- Publication number
- JP3480926B2 JP3480926B2 JP2000369982A JP2000369982A JP3480926B2 JP 3480926 B2 JP3480926 B2 JP 3480926B2 JP 2000369982 A JP2000369982 A JP 2000369982A JP 2000369982 A JP2000369982 A JP 2000369982A JP 3480926 B2 JP3480926 B2 JP 3480926B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mycelium
- phellinus linteus
- culture
- medium
- allergic reaction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Description
hellinuslinteus、以下単にPLともい
う)の菌糸体由来物質(メシマコブ菌糸体の培養濾液を
含む)を含有するアレルギー反応抑制剤に関するもので
ある。
ノコシカケ科のキノコの中でも最も高い抗腫瘍効果が認
められているものである(J.Cancer Res. (Gann). 59 :
155-157) 。
コブの子実体又は菌糸体に関し、アレルギー反応抑制作
用は知られていない。そこで発明者は、メシマコブの薬
理効果として、アレルギー反応抑制作用に着目して鋭意
研究したところ、メシマコブの菌糸体由来物質、又はメ
シマコブ菌糸体の培養濾液には、顕著なアレルギー反応
抑制作用が存在することを知り本発明を完成した。
項1〜請求項5により構成されている。 請求項1:メシマコブの菌糸体由来物質を含有すること
を特徴とするアレルギー反応抑制剤。 請求項2:メシマコブの菌糸体由来物質が、下記の
(1)〜(3)に記載する工程を順次経て得られるメシ
マコブ菌糸体の熱水抽出物である請求項1に記載するア
レルギー反応抑制剤。 (1) 液体培地でメシマコブの菌糸体を培養する工程
(2) 培養液からメシマコブの菌糸体を分離する工程 (3) メシマコブの菌糸体から熱水抽出物を得る工程 請求項3:メシマコブの菌糸体由来物質が、メシマコブ
菌糸体培養濾液である請求項1に記載するアレルギー反
応抑制剤。 請求項4:メシマコブ菌糸体、又はメシマコブ菌糸体培
養濾液が、下記の(1)〜(4)の条件を採用したメシ
マコブ菌糸体の培養方法により得られるものを用いる請
求項1〜請求項3に記載するアレルギー反応抑制剤。 (1) 液体培地にメシマコブ菌糸体を接種して、22
℃〜35℃で培養すること。 (2) 液体培地の炭素源として、グルコース、マンノ
ース、ガラクトース、スクロース、トレハロース、セロ
ビオース、マルトース、ラクトース、ラフィノースから
選択される1以上の糖類を使用すること。 (3) 好気的条件下で培養すること。 (4) 培養開始時の培地のpHを4.5〜6.5とす
ること。 請求項5:メシマコブ菌糸体の培養方法として、(イ)
培養期間が10日以上であり、(ロ)通気培養を行な
い、かつ(ハ)炭素源として3〜5%のグルコース、ス
クロース、又は/及びトレハロースを含有させた培養基
を用いる請求項4記載のアレルギー反応抑制剤。
は、メシマコブの子実体を栽培しようとする研究は、現
在活発に行われているものの、未だ大型の子実体を得る
までには数年を要するので、大量培養が比較的容易な菌
糸体及びその培養液に着目したことによる。なお、本願
発明に係るメシマコブ菌糸体の培養濾液とは、液体培地
にメシマコブ菌糸体を接種して培養したものから、遠心
分離機、又は濾過装置により菌糸体を分離した残りの培
養液をいう。本願発明に係るメシマコブ菌糸体の熱水抽
出物、又はメシマコブの菌糸体培養濾液は、その成分の
まま、又は適宜賦形剤(乳糖、デキストリン等)を添加
して乾燥粉末とすることにより、保存性が向上し、又他
の一般食品や健康食品に混入するのに適したものとな
る。
(熱水抽出物)の乾燥粉末の製造 (イ)炭素源としてグルコースを4.0%、天然物由来
窒素源イーストエキス、及びポリぺプトンを各0.3
%、初発培地pH5.5の培養液1000lにメシマコ
ブの菌糸体を接種し、強制的に0.22μmフィルター
を通した無菌空気を通気量2l/minで培地内へ通気
し、温度28℃で12日間培養した。 (ロ)この培養液を遠心分離機を用いて(38,800
×G)、菌糸体と培養(濾)液に分離した。得られたペ
レット状の菌糸体80kg(含水率約90%)を大型の
ミキサーを用いて破砕した後、約10倍容の水を加えて
オートクレーブ内で加熱(121℃、90分、2回処
理)した。 (ハ)前記加熱物を、遠心分離機を用いを用いて(3
8,800G)、残渣を除き、メシマコブ菌糸体の熱水
抽出物を得た。 (ニ)この熱水抽出物を約70℃で、約1/10容まで
減圧濃縮した。 (ホ)濃縮物をスプレードライヤを用いて乾燥し、約
2.5kgの乾燥粉末を得た。この粉末は、そのまま、
又は他の任意の食品(粉末)又は任意の健康食品(粉
末)と混合して摂取することができる。なお、前記乾燥
粉末の製造においては、熱水抽出物又はその濃縮物に、
賦形剤(通常、デキストリン、乳糖等の糖質)を添加し
てスプレードライヤにかけると粉末化が容易となる。
液)の乾燥粉末の製造 前記(A)(ロ)で得られる培養(濾)液(固形分約
1.3%)を、約70℃で、約1/20容まで減圧濃縮
し、これをスプレードライヤを用いて乾燥し、約11.
5kgの乾燥粉末を得た。この粉末も、前記メシマコブ
菌糸体の熱水抽出物の乾燥粉末と同様にそのまま、又は
他の任意の食品(粉末)、又は任意の健康食品(粉末)
と混合して摂取することができる。なお、この乾燥粉末
の製造においても、培養(濾)液又はその濃縮物に、賦
形剤(通常、デキストリン、乳糖等の糖質)を添加して
スプレードライヤにかけると粉末化が容易となる)。
試験結果 下記の3種のメシマコブ(Phellinus linteus;PL) 菌
糸体由来成分の乾燥粉末を検査体として、OECDの化
学物質毒性試験指針(1987)に準拠し、マウス及び
ラットを用いた単回経口投与による急性毒性試験(限度
試験)を行なった。 検査体:PL菌糸体の乾燥品をミキサーで粉末とした
もの 検査体:PL菌糸体熱水抽出物の乾燥粉末(前記
(A)−(ホ)の乾燥粉末) 検査体:PL菌糸体培養濾液の乾燥粉末:(前記
(B)の乾燥粉末) 投与量は、厚生省GLPガイドラインに準じ、上記3種
のPL菌糸体由来成分を検査試料として用い、限界量と
しての2,000mg/Kgとその半量である1,00
0mg/Kg投与群を設定し行なった。又、対照として
は媒体の0.5%carboxymethyl cellulose sodium sal
t(CMC-Na) 溶液投与群を用い実施した。
分を1,000mg/Kg、及び2,000mg/Kg
の割合で強制経口投与した結果、いずれの投与群におい
ても、14日間の観察期間中に死亡例は認められなかっ
た。したがって、LD50値は算出されず、検査体のマ
ウス及びラットにおける致死量は共に、2,000mg
/Kg以上であると認められた。 (ロ)一般状態(中毒症状を含む)及び病理解剖検査 いずれの投与群においても、投与直後より特記すべき一
過性の中毒症状並びに一般状態の変化は認められなかっ
た。又、投与後14日目に実施した病理解剖学的検査に
おいても主要臓器に肉眼的著変、異状は認められなかっ
た。
皮膚炎自然発生マウス、NC/ Nga,mouse )を用いた動物
実験(肉眼病理所見ならびに血中IgE総量の経時的測
定) (イ)検査体 検査体:PL菌糸体熱水抽出物の乾燥粉末(前記一般
毒性試験と同一) 検査体:PL菌糸体培養濾液の乾燥粉末(前記一般毒
性試験と同一) (ロ)マウスへの投与方法 飼料内への各検査体を下記の割合で混合したものを用い
た。 餌:検査体=10kg:5g 皮膚炎症モデルマウスの検査体摂取量は、1.5mg/
day(人換算3g/day)とした。
an,CV(雄、4週齢を日本SLCより入手)を用い
て、1群10匹の系で検査体投与群及びコントーロール
としての通常滅菌粉末飼料のみの投与群で実施した。上
記実験動物は入荷後1週間の予備飼育の後、第5週齢よ
り第16週齢に到るまでの間を観察期間とした。検査体
については、人(体重60kg)の経口摂取量(1日3
g)より換算し、マウス平均体重(30g)より約1.
5mgを1日摂取量とし、又1日の餌摂取量(5g)を
目安として投与量を決定した。なお、コントロール群
は、通常の滅菌粉末飼料のみの摂取とし行なった。 血
中IgE量の測定については、飼料摂取の1週間後(6
週齢)、4週間後(9週齢)、7週間後(12週齢)、
11週間後(16週齢)の4回にわたり、マウス眼底静
脈層より採血を行ない、血清中のIgE総量の経時的変
化をマウスIgEに対する特異抗体を用いたサンドイッ
チライサ法により算出した。又、投与11週間後(16
週齢)における肉眼的皮膚所見について、観察比較し
た。
1に示すように、コントロール群と比較し有意に血中I
gE産生の抑制が認められる結果が得られた。
において、特に顕著な結果であった。肉眼皮膚的所見に
おいては、コントロール群を除く各検査体の混合飼料摂
取群において明らかに皮膚アレルギー症状の抑制作用が
認められた。
メシマコブの菌糸体の培養方法について記載する。本願
発明に用いたメシマコブは、1998年10月に宮崎県
西諸県郡須木村で、子実体を採取し、株式会社アイビー
アイ(IBI)応用きのこ研究所で菌糸体化した上でP
L−08株として保存していたものを使用した。この菌
株は、子実体を農林水産省林野庁総合研究所 森林生物
部森林微生物科 腐朽病害研究室の阿部恭久博士の鑑定
により、メシマコブ子実体に特有の黄褐色の剛毛体を
持つこと、及び担子胞子の形態、からメシマコブと同
定されたものを用いた。供試菌株の前培養は、5℃で低
温保存してあった菌糸体を、内径90mmのペトリ皿内
のPotato Dextrose Agar培地(Difco 社製)へ接種し
て、25℃暗黒下で15日間表面培養した。この培養菌
糸体を内径5mmのコルクボーラーで切り取り(乾燥菌
糸体重量 0.35mgに相当)、試験に供した。
行なった。 (1)菌糸体成長の温度特性 (2)菌糸体成長の初発pH特性 (3)菌糸体成長に及ぼす炭素源の種類の効果 (4)菌糸体成長に及ぼす窒素源の種類の効果 (5)菌糸体成長に及ぼす至適炭素源濃度 (6)3種のキノコ菌糸体成長に対する通気液体培養効
果 (7)3種の炭素源を用いた通気液体培養 (8)炭素源として用いたグルコースの通気液体培養に
よる消費率 次に、これらの試験について更に詳しく記載する。
のペプトンA) (b)10g/lスクロース (c)3g/lイーストエキス(アサヒビール食品株式
会社製のミーストP2G) (d)0.5g/lKH2 PO4 (e)0.5g/Na2 HPO4 (f)以上を蒸留水に溶解して用いた。 (ロ)培養方法 前記培地を100ml容三角フラスコに50mlずつ分
注し、オートクレーブ滅菌後(121℃,10分間)
に、培地が室温に降下してから、前記直径5mmの接種
源を接種した。10〜35℃の範囲を2.5℃の間隔に
調製したインキュベーターを用いて、菌糸体を15日間
静置培養し、経時的に菌糸体乾燥重量を測定した。 (ハ)菌糸体乾燥重量の測定 培養液を、高速冷却遠心機(日立製 CR20G)で遠
心分離(38,800×G)して、菌糸体と培養液に分
けた。菌糸体画分に再度蒸留水を加えて遠心する洗浄を
3回行なった後、105℃で24時間乾燥させて菌糸体
乾燥重量を測定した。全ての試験を通して、培養は1試
験区分あたり6個のフラスコを用いて行なった。各試験
区で得られた6つの菌糸体乾燥重量から平均値と標準偏
差(SD)を計算した。なお、得られた菌糸体収量は培
地1lあたりの菌糸体乾燥重量に換算して示した。
糸体乾燥重量を図1に示す。図1の結果によれば、メシ
マコブの菌糸体は、22℃〜35℃(特に25℃〜3
2.5℃)で培養すると収量が上がることがわかる。
を、初発pHを、3.0,3.5,4.0,
4.5,5.0,5.5,6.0,6.5,
7.0の各値に、1N・HCl,及び1N・KOHを用
いて調製して用いた。 (ロ)培養方法 前記(1)の(ロ)の培養方法に準じて、メシマコブの
菌糸体を接種し、培養は、25℃のインキュベーター内
で15日間静置培養し、菌糸体乾燥重量を測定した。 (ハ)菌糸体乾燥重量の測定 前記(1)の(ハ)に記載した方法で測定した。
メシマコブ菌糸体乾燥重量を図2に示す。又、菌糸体の
増殖の間に培地pHが変化した巾を図3に示す。図2の
結果によれば、メシマコブの菌糸体は、培地の初発pH
を(4.5〜6.5)とすることにより収量が上がるこ
とがわかる。
効果 (イ)培地は、前記(1)の(イ)の培地からスクロー
スを除き(これをAとする)、次の12種類の炭素源を
1%添加したものを調製して用いた。 A:炭素源無添加 B:キシロース(1%、以下同じ) C:リボース D:グルコース E:ガラクトース F:アラビノース G:マンノース H:スクロース I:マルトース J:セロビオース K:トレハロース L:ラクトース M:ラフィノース (ロ)培養方法 前記(1)の(ロ)の培養方法に準じて、メシマコブの
菌糸体を接種し、培養は、25℃のインキュベーター内
で15日間静置培養し、菌糸体乾燥重量を測定した。 (ハ)菌糸体乾燥重量の測定 前記(1)の(ハ)に記載した方法で測定した。
乾燥重量を図4に示す。図4の結果によれば、炭素源と
して、グルコース、マンノース、ガラクトース、スクロ
ース、トレハロース、セロビオース、マルトース、ラク
トース、ラフィノースが適しており、その中でも特に、
グルコース、スクロース、トレハロースが優れているこ
とがわかる。
効果 (イ)培地は、前記(1)の(イ)の培地からポリペプ
トン、及びイーストエキスを除き(これをAとする)、
次の8種類の窒素源を、そのN含有量が0.05%にな
るように添加したものを調製して用いた。 A:窒素源無添加 B:ポリペプトン C:イーストエキス D:カザミノ酸 E:酒石酸アンモニウム F:硝酸カリウム G:硝酸アンモニウム H:塩化アンモニウム I:イーストエキストラクト+ポリぺプトン (ロ)培養方法 前記(1)の(ロ)の培養方法に準じて、メシマコブの
菌糸体を接種し、培養は、25℃のインキュベーター内
で15日間静置培養し、菌糸体乾燥重量を測定した。 (ハ)菌糸体乾燥重量の測定 前記(1)の(ハ)に記載した方法で測定した。
乾燥重量を図5に示す。図5の結果によれば、窒素源と
しては、天然物由来窒素源イーストエキス、及びポリぺ
プトンが優れていることがわかる。
ース、スクロース、セロビオース、及びトレハロースの
各々について、至適濃度検索試験を行なった。(イ)培
地は、前記(1)の(イ)の培地からスクロースを除い
たものに、各炭素源を,0%,1%,2%,3%,4
%,5%添加して調製したものを用いた。 (ロ)培養方法 前記(1)の(ロ)の培養方法に準じて、メシマコブの
菌糸体を接種し、25℃のインキュベーター内で15日
間静置培養し、糸体乾燥重量を測定した。 (ハ)菌糸体乾燥重量の測定 前記(1)の(ハ)に記載した方法で測定した。
菌糸体乾燥重量を図6に示す。図6の結果によれば、グ
ルコース、スクロース、及びトレハロースの培地濃度を
3〜5%とすることにより、特にメシマコブの菌糸体の
収量が上がることがわかる。
ケ、ヒメマツタケ)菌糸体成長に対する通気液体培養効
果 本願発明に係るメシマコブと、シイタケ(Lentinus edo
des)及びヒメマツタケ(Agaricus blazei) を同一の条件
で通気培養して菌糸体の成長を比較した。シイタケは、
株式会社ウインドヒル応用きのこ研究所に保有するLe01
株を、又ヒメマツタケは、同研究所のAB7002株を用い
た。 (イ)培地は、前記(1)の(イ)の培地を用いた。 (ロ)培養方法 通気培養は、10l用のカルスターを用い、これに前記
培地を10lずつ分注し、滅菌した後、25℃まで培地
温度が低下したのを確かめてから,前記3種の接種源を
接種した。その後、強制的に0.22μmフィルターを
通した無菌空気を通気量2l/minで培地内へ通気
し、温度25℃で18日間培養した。 (ハ)菌糸体乾燥重量の測定 前記(1)の(ハ)に記載した方法で測定した。
マコブ、シイタケ、ヒメマツタケ)の菌糸体乾燥重量
(経時変化)を図7に示す。図7の結果によれば、菌糸
体を得るには、好気的条件下で、シイタケやヒメマツタ
ケと異なり、10日以上培養する必要があることがわか
る。
ース、トレハロース)を用いた通気液体培養 3種の炭素源(グルコース、スクロース、トレハロー
ス)を用いて、通気培養における至適炭素源を検索し
た。 (イ)培地は、前記(1)の(イ)の培地からスクロー
スを除いたものに、検討すべき炭素源(グルコース、ス
クロース、トレハロース)を、各4%添加して調製した
ものを用いた。 (ロ)培養方法 前記(6)の(ロ)の培養方法に準じて、温度25℃で
18日間通気培養して、菌糸体乾燥重量を測定した。 (ハ)菌糸体乾燥重量の測定 前記(1)の(ハ)に記載した方法で測定した。
的に得られたメシマコブ菌糸体乾燥重量を図8に示す。
して用いたグルコースの通気液体培養による消費率を調
べた。培地中の炭素源量(グルコース)の測定は、高速
液体クロマトグラフィー(HPLC)により行なった。
すなわち、培養濾液を一定量採取し、イオン交換水で希
釈後、口径0.45μmメンブランフィルターで微粒物
質を除去して試験溶液とした。島津製作所製の高速液体
クロマトグラフ(LC-10ADvp)でカラム(Wakosil 5NH2
4.6×15cm) を用い、糖標準溶液と試験溶液を、移動層
アセトニトリル:水(75:25)、カラム温度を室
温、移動層流量を1ml/min、レンジは5×105
RIUFS 、及び注入量を20μlの条件で注入し、炭素源
濃度を示差屈折計(RID-10A) で測定した。
イーストエキス、及びポリぺプトンを各0.3%を含
み、初発培地pH5.5の培養液1000lにメシマコ
ブの菌糸体を接種して、前期試験(6)の(ロ)に準じ
て、12日間、28℃で通気培養を行い、メシマコブの
乾燥菌糸体9.75kgを得た。 ▲乾燥菌糸体の製造例2 炭素源としてトレハロースを4.0%、天然物由来窒素
源イーストエキス、及びポリぺぷトンを各0.3%を含
み、初発培地pH5.5の培養液1000lにメシマコ
ブの菌糸体を接種して、前期試験(6)の(ロ)に準じ
て、10日間、25℃で通気培養を行い、メシマコブの
乾燥菌糸体3.9kgを得た。 ▲乾燥菌糸体の製造例3 炭素源としてスクロースを4.0%、天然物由来窒素源
イーストエキス、及びポリぺぷトンを各0.3%を含
み、初発培地pH5.5の培養液1000lにメシマコ
ブの菌糸体を接種して、前期試験(6)の(ロ)に準じ
て、12日間、28℃で通気培養を行い、メシマコブの
乾燥菌糸体5.2kgを得た。
出物)、及びメシマコブ菌糸体の培養濾液の炭素源とし
てグルコースを4.0%、天然物由来窒素源イーストエ
キス、及びポリぺプトンを各0.3%を含み、初発培地
pH5.5の培養液1000lにメシマコブの菌糸体を
接種して、前期試験(6)の(ロ)に準じて、12日
間、28℃で通気培養を行い、メシマコブの乾燥菌糸体
9.75kgを得た。
よれば、メシマコブの菌糸体由来物質を含有し、アレル
ギー反応抑制作用を有する健康食品が容易に得られると
いう効果を有する。
果を示す図である。
ある。
H特性を示す図である。
殖の間に示す培地pHの変化の巾を示す図である。
の効果を示す図である。
の効果効果を示す図である。
度を示す図である。
効果を示す図である。
を用いた通気液体培養の効果を示す図である。
として用いたグルコースの消費率を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】メシマコブの菌糸体由来物質を含有するこ
とを特徴とするアレルギー反応抑制剤。 - 【請求項2】メシマコブの菌糸体由来物質が、下記の
(1)〜(3)に記載する工程を順次経て得られるメシ
マコブ菌糸体の熱水抽出物である請求項1に記載するア
レルギー反応抑制剤。 (1)液体培地でメシマコブの菌糸体を培養する工程 (2)培養液からメシマコブの菌糸体を分離する工程 (3)メシマコブの菌糸体から熱水抽出物を得る工程 - 【請求項3】メシマコブの菌糸体由来物質が、メシマコ
ブ菌糸体培養濾液である請求項1に記載するアレルギー
反応抑制剤。 - 【請求項4】メシマコブ菌糸体、又はメシマコブ菌糸体
培養濾液が、下記の(1)〜(4)の条件を採用したメ
シマコブ菌糸体の培養方法により得られるものを用いる
請求項1〜請求項3に記載するアレルギー反応抑制剤。 (1)液体培地にメシマコブ菌糸体を接種して、22℃
〜35℃で培養すること。 (2)液体培地の炭素源として、グルコース、マンノー
ス、ガラクトース、スクロース、トレハロース、セロビ
オース、マルトース、ラクトース、ラフィノースから選
択される1以上の糖類を使用すること。 (3)好気的条件下で培養すること。 (4)培養開始時の培地のpHを4.5〜6.5とする
こと。 - 【請求項5】メシマコブ菌糸体の培養方法として、
(イ)培養期間が10日以上であり、(ロ)通気培養を
行ない、かつ(ハ)炭素源として3〜5%のグルコー
ス、スクロース、又は/及びトレハロースを含有させた
培養基を用いる請求項4記載のアレルギー反応抑制剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000369982A JP3480926B2 (ja) | 2000-12-05 | 2000-12-05 | アレルギー反応抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000369982A JP3480926B2 (ja) | 2000-12-05 | 2000-12-05 | アレルギー反応抑制剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002171936A JP2002171936A (ja) | 2002-06-18 |
JP3480926B2 true JP3480926B2 (ja) | 2003-12-22 |
Family
ID=18839936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000369982A Expired - Fee Related JP3480926B2 (ja) | 2000-12-05 | 2000-12-05 | アレルギー反応抑制剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3480926B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100596823B1 (ko) * | 2003-04-02 | 2006-07-03 | 주식회사한국신약 | 아스타잔틴 및 펠리누스 속 균주의 균사체에서 추출한다당류를 함유하는 기능성식품 |
KR20040096000A (ko) * | 2003-05-07 | 2004-11-16 | 김관호 | 초음파에 의한 세포벽 파쇄 및 효소발효법을 이용한상황버섯 베타글루칸 추출방법 |
JP2007537750A (ja) * | 2004-05-17 | 2007-12-27 | ユン−ジョン オ | メシマコブ飲料とその製造方法及びメシマコブ飲料食品 |
JP4944384B2 (ja) * | 2005-03-30 | 2012-05-30 | 株式会社ナリス化粧品 | メシマコブの液体培養培地 |
JP5313470B2 (ja) * | 2007-08-29 | 2013-10-09 | 望 佐藤 | 脳梗塞障害の予防又は治療剤 |
TWI766394B (zh) * | 2020-10-19 | 2022-06-01 | 葡萄王生技股份有限公司 | 桑黃用於製備改善肌少症之組成物的用途 |
CN114984066B (zh) * | 2021-03-01 | 2024-06-14 | 葡萄王生技股份有限公司 | 桑黄用于制备改善肌少症的组合物的用途 |
-
2000
- 2000-12-05 JP JP2000369982A patent/JP3480926B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002171936A (ja) | 2002-06-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE2064092C2 (de) | Inhibitoren für Glykosidhydrolasen aus Actinomyceten | |
DE2532568C3 (de) | Aclacinomycin A und B, Verfahren zu ihrer Herstellung und diese Verbindungen enthaltende pharmazeutische Zubereitungen | |
EP0366060B1 (de) | Glykosidase-Inhibitor Salbostatin, Verfahren zu seiner Herstellung und seine Verwendung | |
CH639422A5 (en) | Process for the preparation of novel compounds C-076 | |
JPS61233686A (ja) | アベルメクチン生物学的変換生成物 | |
JP3480926B2 (ja) | アレルギー反応抑制剤 | |
JPH01228480A (ja) | 食用担子菌菌糸体培養抽出物の製造方法 | |
DE3109335A1 (de) | Die neue, physiologisch wirksame substanz ebelacton und verfahren zur herstellung derselben | |
DE69818482T2 (de) | Physiologisch aktive substanzen tkr2449, verfahren zu ihrer herstellung und mikroorganismen | |
DE2537028C2 (ja) | ||
DE2724441C2 (de) | Als Baumycine bezeichnete Anthracyclinglycoside, Verfahren zu ihrer Herstellung und Arzneimittel | |
DE2028403B2 (de) | Pepstatin | |
DE2638766C2 (de) | Antibiotika,Verfahren zu ihrer Herstellung und diese enthaltende Arzneimittel | |
JP3273948B2 (ja) | 生理活性物質tkr1785類、製造方法及び微生物 | |
JP3341773B2 (ja) | 抗生物質tkr1912−i、tkr1912−ii及びそれらの製造方法 | |
JPH04166080A (ja) | 新規なバシラス・サブチリス亜種およびそれから生産される抗真菌物質krf―001複合体 | |
DD246564A5 (de) | Verfahren zur herstellung von jomol und jomolderivaten | |
JPH11302191A (ja) | ハタケシメジ抽出物を活性成分とする免疫賦活剤及び抗腫瘍剤 | |
JP3936074B2 (ja) | クエルシトールの製造方法及び用途 | |
JPH01110653A (ja) | 抗真菌性発酵産生物及びその組成物 | |
JPH07505280A (ja) | ストレプトマイセス アベルミチリス株によりグリコシル化されたアベルメクチン化合物 | |
DE2805701A1 (de) | Das antibiotikum desacetyl 890a tief 10 | |
JPH04234340A (ja) | 抗寄生虫活性を有する新規な発酵生産物 | |
CH649709A5 (de) | Antitumor-praeparat und verfahren zu dessen herstellung. | |
EP0304400A2 (de) | Phenanthridinderivate, Verfahren zu ihrer Herstellung und Mittel zur Ausführung des Verfahrens |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |