JP3480892B2 - 光ファイバユニット - Google Patents

光ファイバユニット

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JP3480892B2 JP19740197A JP19740197A JP3480892B2 JP 3480892 B2 JP3480892 B2 JP 3480892B2 JP 19740197 A JP19740197 A JP 19740197A JP 19740197 A JP19740197 A JP 19740197A JP 3480892 B2 JP3480892 B2 JP 3480892B2
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量蔵 西川
徳 石井
秀行 岩田
弘樹 石川
義行 末次
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Ube-Nitto Kasei Co Ltd
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Ube-Nitto Kasei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高密度に光ファイ
バを実装した光ファイバケーブルに用いられる光ファイ
バユニットに関し、特に、複数本を撚り合わせて使用す
る光ファイバユニットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】光ファイバを高密度に実装した光ファイ
バケーブルとして、例えば、特開平5−241055号
には、図4に示すような構造が提案されている。同図に
示した光ファイバケーブルは、中央に配置される螺旋ス
ペーサ1と、この螺旋スペーサ1の外周に配置される複
数の光ファイバユニット2とを有している。 【0003】螺旋スロット1の外周には、光ファイバ3
を収納する複数の螺旋溝4が形成され、各螺旋溝4内に
は、光ファイバ3が段状に収納され、その外周に押え巻
きテープ5が捲回されている。 【0004】光ファイバユニット2は、螺旋状に形成さ
れた凹形形状のユニット本体6と、このユニット本体6
内に段状に積層収納された光ファイバ7とから構成され
ていて、押え巻きテープ5の外周面に沿って、光ファイ
バユニット2を相互に隣接するように撚り合わせて、光
ファイバユニット2の外周に押え巻きテープ8を捲回し
て、テープ8の外周をシース9で被覆した階層構造にな
っている。 【0005】このような構造の光ファイバケーブルは、
最近加入者系光ケーブルとしての採用が検討されてい
て、光ファイバケーブル自体を切り詰めることなく分岐
が行えるように螺旋スペーサ1,光ファイバユニット2
を交互撚りで集合させるSZ形の構造が実用化されてい
る。 【0006】光ファイバユニット2をSZ状に撚り合わ
せる場合、ユニット本体6や光ファイバ7の剛性などに
起因する螺旋溝のSZ反転における浮き上がりや、撚り
戻りを防止するために、押え巻きテープ8やシース9を
設けているが、このような構造の光ファイバケーブルに
は、以下に説明する技術的な課題があった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】すなわち、光ファイバ
ユニット2をSZ状に撚り合わせる際には、SZ反転部
において、ユニット本体6が溝幅方向に曲げられるの
で、ユニット本体6にPBT樹脂などの硬くて伸び難い
材質を用いると、曲げの外側に位置した側壁部が、溝内
に倒れ込むという問題があった。 【0008】また、光ファイバケーブルが敷設されてい
る環境で、大きな温度変化がある場合には、ケーブルに
使用されている樹脂として、高密度ポリエチレンなどの
温度変化により再結晶化し易く、後収縮が生じ易い材質
を用いた場合、ユニット本体6自体に長手方向の収縮が
生じ、そのためSZ反転角や撚りピッチが乱れるという
問題もあった。 【0009】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、横曲げ
に対して側壁部の倒れ込みが防止されるとともに、環境
温度変化による長手方向の収縮を抑制し、安定した光伝
送特性が得られる光ファイバユニットを提供することに
ある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、中央に配置された螺旋スロットないしは
抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファイバテー
プ芯線を収納して複数本が撚り合わされる合成樹脂製の
光ファイバユニットにおいて、前記光ファイバユニット
は、光ファイバ収納溝が設けられたユニット本体を有
し、前記ユニット本体は、前記光ファイバ収納溝を画成
する底部およびこの底部の両端に立ち上げ形成された一
対の側壁部を備えた横断面が略U字状のものであって、
前記底部全体をPBT樹脂ないしはPBT樹脂とポリカ
ーボネート樹脂との混合物で形成するとともに、これ以
外の残部をHDPE樹脂で形成した。このように構成し
た光ファイバユニットによれば、ユニット本体の底部全
体をPBT樹脂ないしはPBT樹脂とポリカーボネート
樹脂との混合物で形成するとともに、これ以外の残部を
HDPE樹脂で形成しているので、側壁部は、その全体
がHDPE樹脂により形成されており、この部分の倒れ
込みが防止されるとともに、環境温度変化が大きい場合
には、HDPE樹脂の収縮が、PBT樹脂ないしはPB
T樹脂とポリカーボネート樹脂との混合物により抑制
れる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施の形態
について添付図面を参照にして説明する。実施例1 図1は、本発明にかかる光ファイバユニットの実施例1
に用いられるユニット本体10の横断面図である。ユニ
ット本体10は、中央に略凹形の光ファイバ収納溝12
が形成されている。 【0012】ユニット本体10は、光ファイバ収納溝1
2を画成する底部14と、この底部14の両端に立ち上
げ形成された一対の側壁部16とを備えていて、横断面
が略U字状に形成されている。 【0013】底部14は、その全体が硬質合成樹脂であ
るポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ないし
は、PBT樹脂とポリカーボネート(PC)樹脂との混
合樹脂で成形されている。 【0014】一対の側壁部16は、再結晶化し易い樹脂
である高密度ポリエチレン樹脂で成形されていて、底部
14と側壁部16との間には、接着性ポリエチレン樹脂
からなる接着層18が介在している。 【0015】次に、このような形状のユニット本体10
の製造方法について説明する。ユニット本体10を成形
する際には、予め底部14となるPC/PBT樹脂を平
板状に押出成形し、これをU溝形状のダイスプレートを
取付たクロスヘッドダイに送り出しながら、側壁部16
の形成用HDPE樹脂と、接着層18の形成用接着性P
E樹脂とを共押出して、図1に示した断面形状のユニッ
ト本体を10を得た。 【0016】比較例1,2,3 図1に示した断面形状で、底部14および側壁部16の
それぞれを、HDPE樹脂単独で成形した比較例1と、
同PC/PBT樹脂で成形した比較例2と、同PBT樹
脂単独で成形した比較例3を得た。 【0017】なお、上記および下記実施例および比較例
では、光ファイバ収納溝12の寸法を、外幅4.6m
m,内幅3.8mm,溝深さ4.7mmとし、底部14
および側壁部16の肉厚を約1mmとした。 【0018】 【0019】 【0020】 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】以上の実施例および比較例のユニット本体
について、熱収縮率,曲げ剛性,および曲げ座屈径を調
べたところ、以下の表1に示す結果が得られた。 【表1】 【0025】熱収縮率は、100℃の雰囲気中に1時間
1mのサンプルを放置した時の収縮率である。曲げ剛性
は、ユニット本体の幅方向に曲げたときの剛性である。
曲げ座屈径は、ユニット本体を幅方向に曲げ、ユニット
の溝幅が変化し始めるところの径である。 【0026】表1の結果を見ると判るように、実施例1
、比較例1と比べて熱収縮率が小さく、比較例2,3
に比べて剛性が低く、曲げ座屈径も小さいことが判る。 【0027】次に、外径24.5Φmmで800芯の光
ファイバを実装したスペーサの外周に不織布テープを押
え巻きしたものを芯材として、その周囲に実施例および
比較例のユニツト本体内に、厚み0.3mm、幅2.1
mmの8芯光ファイバテープを10枚ずつ集合しながら
15本をSZ状に撚り合わせ、更にその外周に不織布テ
ープで押え巻きした後に、PEシースで被覆して、外径
45Φmmの2000芯光ファイバケーブルを200m
製作した。 【0028】なお、ユニットの撚り合わせ反転角は、3
00°、反転ピッチは、450mmと350mmとし
た。得られた各光ファイバケーブルにおいて、各ユニッ
ト部の光ファイバの伝送性能を測定した。 【0029】また、反転ピッチ350mmの光ファイバ
ケーブルについては、波長1.55μmでの伝送損失測
定後−30℃〜70℃のヒートサイクル試験を5サイク
ル行った後に、伝送特性を再度測定した。この測定結果
を表2に示している。 【表2】 表2に示した結果から判るように、実施例1では、各比
較例に対して、伝送損失が少なく、特に、比較例の場合
には、ヒートサイクル試験後の伝送損失が非常に大きく
なるが、実施例1では、殆ど変化しない。 【0030】なお、上記実施例で示したユニット本体に
おいては、例えば、底部や側壁部にテンションメンバー
を埋設することができる。また、上記実施例では、光フ
ァイバユニットを螺旋スペーサの外周にSZ状に撚合せ
集合させる場合を例示したが、本発明の実施は、この構
成に限定されることはなく、光ファイバユニットをテン
ションメンバの外周に直接撚合せ集合させる構成にも適
用することができる。 【0031】 【発明の効果】以上実施例で詳細に説明したように、本
発明にかかる光ファイバユニットによれば、異なる樹脂
を組合せることで、環境温度変化などの外乱に対して、
ユニットの長手方向の収縮を抑えることができ、また、
SZ状に撚られるときに、ユニット側面部が溝内に倒れ
込む現象がなくなるので、長期的に安定した高伝送特性
を確保することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にかかる光ファィバユニットの実施例1
に用いるユニット本体の断面図である。 【図2】本発明および従来の光ファイバケーブルの一例
を示す断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 徳 岐阜県岐阜市薮田西2丁目1番1号 宇 部日東化成株式会社岐阜研究所内 (72)発明者 岩田 秀行 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 石川 弘樹 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 末次 義行 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (56)参考文献 特開 平6−313826(JP,A) 特開 平6−331864(JP,A) 特開 平7−294784(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/44

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 中央に配置された螺旋スロットないしは
    抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファイバテー
    プ芯線を収納して複数本が撚り合わされる合成樹脂製の
    光ファイバユニットにおいて、 前記光ファイバユニットは、光ファイバ収納溝が設けら
    れたユニット本体を有し、 前記ユニット本体は、前記光ファイバ収納溝を画成する
    底部およびこの底部の両端に立ち上げ形成された一対の
    側壁部を備えた横断面が略U字状のものであって、 前記底部全体をPBT樹脂ないしはPBT樹脂とポリカ
    ーボネート樹脂との混合物で形成するとともに、これ以
    外の残部をHDPE樹脂で形成したことを特徴とする光
    ファイバユニット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101336369B (zh) * 2006-02-07 2011-04-20 米其林技术公司 带有压电传感器的接触检测器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101336369B (zh) * 2006-02-07 2011-04-20 米其林技术公司 带有压电传感器的接触检测器

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