JP3479749B2 - ボールペン先端部 - Google Patents

ボールペン先端部

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JP3479749B2 JP28873994A JP28873994A JP3479749B2 JP 3479749 B2 JP3479749 B2 JP 3479749B2 JP 28873994 A JP28873994 A JP 28873994A JP 28873994 A JP28873994 A JP 28873994A JP 3479749 B2 JP3479749 B2 JP 3479749B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボールペン先端部に関
する。さらに詳細には、金属製のパイプの先端にボール
を回動自在に抱持させ、前記パイプをホルダーの取付孔
に固着してなる、いわゆるパイプ式のボールペン先端部
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のボールペン先端部におい
て、例えば、ソフトな筆記感を得る目的で、ホルダー先
端に装着した案内管の内面と、パイプ後端の拡開部とを
弾圧的に止着させる構成が、実公昭61−36381号
公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
構成は、パイプが後端の一点で保持される構成であるた
め、その保持力は弱く、使用するにしたがって、パイプ
が、ソフトな筆記感の限度を越え大きくぐらつくように
なり、ユーザーに不安定な筆記感を与えるおそれがあ
る。
【0004】とりわけ、パイプが、内方変形によってボ
ール受け座を形成するタイプの肉薄(具体的にはパイプ
の肉厚0.15mm以下)であったり、細字用のペン先
を得るために細径(具体的には、パイプの外径0.75
mm以下)であったり、あるいは内部に直接生インキが
流通されインキ誘導部材が存在しない中空状であるなど
の場合、パイプ自体のしなりが加わるため、前記ぐらつ
きを大きくするおそれがある。それに加え、ホルダーが
合成樹脂製であると、経時変化等でホルダーとパイプと
の固着力が弛みがちであり、ぐらつきに対して不利であ
る。
【0005】また、前記パイプが比較的細径(具体的に
は、パイプの外径0.75mm以下)、又は肉薄(具体
的にはパイプの肉厚0.15mm以下)である場合、パ
イプ後端とホルダーの取付孔の当接部との当接面積が小
さくなる。そのため、大きな筆記圧や落下等のショック
で、前記当接部が変形あるいは破壊されたり、パイプ後
端が前記当接部を乗り越えたりして、パイプがホルダー
内へ没入してしまうおそれがある。特に、前記パイプの
埋没事故は、ホルダーが合成樹脂の場合に生じやすい。
【0006】本発明は、前記従来の問題点を解決するも
のであって、筆記時にパイプが大きくぐらついて不安定
な筆記感を与えることがなく、また、パイプがホルダー
内に埋没するおそれがない、細字用として最適なボール
ペン先端部を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属製のパイ
プ2の先端にボール21を回動自在に抱持させ、前記パ
イプ2を金属製のホルダー3の取付孔31に固着してな
るボールペン先端部1であって、前記取付孔31内周と
前記パイプ2外周との間に合成樹脂製の支持筒4を介在
させ、前記パイプ2の後部の軸方向適宜長さを、前記支
持筒4を介して前記取付孔31内に圧入固着してなり、
前記支持筒4が、パイプ2が圧入される内孔41と、パ
イプ2内径と略同内径の連通孔43が貫設され且つパイ
プ2の後端が当接される係止壁部42とを備えてなるこ
とを要件とする。
【0008】また、本発明は、金属製のパイプ2の先端
にボール21を回動自在に抱持させ、前記パイプ2を合
成樹脂製のホルダー3の取付孔31に固着してなるボー
ルペン先端部であって、前記取付孔31内周と前記パイ
プ2外周との間に金属製の支持筒4を介在させ、前記パ
イプ2の後部の軸方向適宜長さを、前記支持筒4を介し
て前記取付孔31内に圧入固着してなることを要件とす
る。
【0009】また、前記金属材料としては、例えば、黄
銅、ステンレス鋼、アルミニウム等が挙げられ、前記合
成樹脂材料としては、ポリアセタール、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ABS樹脂等が挙げられる。
【0010】前記ボールペン先端部1において、前記支
持筒4又は前記ホルダー3から外部に突出するパイプ2
の出長さをL(mm)、前記パイプ2の外径をD(m
m)とするとき、L/D≦4.0(好ましくは、L/D
≦3.5)の関係を満足することが好ましい。また、前
記パイプ2の肉厚をT(mm)とするとき、L/TD2
≦80(好ましくは、L/TD2 ≦60)の関係を満足
することが好ましい。前記「L/D」及び「L/TD
2 」は、パイプ2の折れ曲がり易さを表しており、その
値が小さい程、折れ曲がり難く安全である。とりわけ、
前記関係が満足されるとき、十分な折れ曲がり防止がな
され、パイプ2の外径Dが細径(0.75mm以下)で
あっても筆記圧に対して十分な強度を有する細字用に最
適なパイプ式ボールペン先端部1を得ることができる。
【0011】
【作用】パイプ2の後部の軸方向適宜長さ部分が、支持
筒4を介して取付孔31内に圧入固着されるので、パイ
プ2を安定的に固定することができ、筆記時のパイプ2
のぐらつきが抑制される。
【0012】さらに、前記パイプ2の先端及び先端近傍
を内方に押圧変形させ先端縁部22及びボール受け座2
3を形成する構成、前記パイプ2内の中空部に直接生イ
ンキを連通させる構成、又は前記パイプ2の外径Dが
0.75mm以下である構成である場合、支持筒4を介
した前記パイプ2の固着構造を採用することによって、
前記パイプの固着構造のぐらつき抑制作用が有効に発揮
される。
【0013】ホルダー3と支持筒4とが、一方が金属製
で他方が合成樹脂製であることによって、ホルダー3の
取付孔31へ支持筒4を圧入させる際の圧入力を軽減さ
せ、組立作業をスムーズにするとともに、ホルダー3と
支持筒4との強固な固定が可能となる。なぜなら、両者
が金属の場合は、過大な圧入力を要するし、また、両者
が合成樹脂の場合には、強固な固着が維持できないから
である。
【0014】特に、ホルダー3が金属製であると、パイ
プ2後端と当接する当接部(具体的には係止壁部32)
が強靱なものとなり、パイプ2のホルダー3内への埋没
の抑止が一層確実となるのみならず、経時変化等で緩む
ことがない強固なパイプ2固着が可能となる。
【0015】
【実施例】本発明実施例を図面にしたがって説明する。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】図に第実施例を示す。パイプ2は、支
持筒4の内孔41に圧入されるとともに、その後端が支
持筒4後端に設けた係止壁部42に当接されている。ま
た、ポリエチレンよりなる円筒状の前記支持筒4は、金
属製のホルダー3の取付孔31に圧入されるとともに、
その後端がホルダー3の係止壁部32に当接されてい
る。また、前記ホルダー3の係止壁部32及び支持筒4
の係止壁部42には、パイプ2内径と略同内径の連通孔
33・43が貫設されている。
【0025】図に第実施例を示す。ステンレス鋼製
のホルダー3内部には、取付孔31が設けられ、該取付
孔31に後方からポリアセタール製の円筒状の支持筒4
が圧入固着されている。また、前記取付孔31の後端に
は、内向突起34が設けられている。これにより支持筒
4が前記内向突起34を乗り越えて取付孔31に圧入さ
れた後、前記内向突起34が支持筒4後方へのズレを阻
止している。前記ホルダー3の先端部の外径及び内径
は、縮径され、パイプ2外周と僅かの隙間(あそび寸法
0.01mm〜0.1mm)を有するよう包囲してい
る。
【0026】前記支持筒4は、その内孔41にパイプ2
が圧入されるとともに、第実施例と同様に後端に係止
壁部42を備え、そこにパイプ2後端を当接させてい
る。また、前記係止壁部42には、パイプ2内径と略同
内径の連通孔43が貫設されている。また、本実施例で
は、支持筒4は、ホルダー3内に埋設され、パイプ2の
出長さLは、ホルダー3先端から測定される。
【0027】図に第実施例を示す。ポリアセタール
樹脂製のホルダー3の先端には、取付孔31、係止壁部
32、及び連通孔33が設けられている。パイプ2は、
後端に拡開部24を有し、その外周をステンレス鋼製の
支持筒4が被着されている。前記パイプ2の後部は、支
持筒4の内方への押圧変形部44により挟持固定されて
いる。そして、前記パイプ2が挟持固定された支持筒4
の後部の軸方向適宜長さ分を、前記ホルダー3の取付孔
31に圧入固着してなる。さらに、本実施例では、押圧
変形部44と取付孔31との間の隙間に接着剤45を充
填して、インキ漏出を防止している。また、支持筒4の
内孔41とパイプ2との間には、あそび寸法0.01m
m〜0.1mm程度の隙間が形成されている。
【0028】尚、第、第及び第実施例において
イプ2の出長さL、パイプ2の外径D、パイプ2の肉
厚Tは、L/D≦3.5、L/TD2 ≦60の関係を満
足している。
【0029】図に本発明の適用例を示す。これは、第
1乃至第実施例に示したボールペン先端部1を、イン
キ収容筒6の先端に取り付けてなるボールペンレフィー
ル5である。
【0030】また、前記インキ収容筒6は、透明又は半
透明の合成樹脂(ポリエチレンやポリプロピレン等)か
らなり、その内部には、剪断減粘性を有するインキ61
(剪断速度384sec-1における粘度が温度20℃に
おいて10〜150mPa・s)と、該インキ61後端
に逆流防止栓62(例えばグリース状の逆流防止剤)が
収容されている。
【0031】この他にも、図示はしないが、ボールペン
先端部1へインキを供給する手段として、パイプ2内部
にインキ誘導部材を配設することも有効である。また、
本発明ボールペン先端部1は、前記適用例以外にも、イ
ンキを含浸させたインキ含浸体を軸筒内に備えた、いわ
ゆる中綿式ボールペンや、生インキを直接貯留するイン
キタンクと櫛歯状のインキ保留部材を軸筒内に備えた、
いわゆる直液式ボールペンにも適用することが可能であ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明ボールペン先端部は、前記構成に
したことにより、筆記時のパイプのぐらつきが抑制さ
れ、安定した筆記が維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す縦断面図である。
【図4】本発明の適用例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ボールペン先端部 2 パイプ 21 ボール 22 先端縁部 23 ボール受け座 3 ホルダー 31 取付孔 32 係止壁部 33 連通孔 34 内向突起 4 支持筒 41 内孔 42 係止壁部 43 連通孔 44 押圧変形部 45 接着剤 5 ボールペンレフィール 6 インキ収容筒 61 インキ 62 逆流防止栓 L パイプの出長さ D パイプの外径 T パイプの肉厚

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製のパイプ(2)の先端にボール(2
    1)を回動自在に抱持させ、前記パイプ(2)を金属製
    ホルダー(3)の取付孔(31)に固着してなるボー
    ルペン先端部であって、前記取付孔(31)内周と前記
    パイプ(2)外周との間に合成樹脂製の支持筒(4)を
    介在させ、前記パイプ(2)の後部の軸方向適宜長さ
    を、前記支持筒(4)を介して前記取付孔(31)内に
    圧入固着してなり、前記支持筒(4)が、パイプ(2)
    が圧入される内孔(41)と、パイプ(2)内径と略同
    内径の連通孔(43)が貫設され且つパイプ(2)の後
    端が当接される係止壁部(42)とを備えてなるボール
    ペン先端部。
  2. 【請求項2】金属製のパイプ(2)の先端にボール(2
    1)を回動自在に抱持させ、前記パイプ(2)を合成樹
    脂製のホルダー(3)の取付孔(31)に固着してなる
    ボールペン先端部であって、前記取付孔(31)内周と
    前記パイプ(2)外周との間に金属製の支持筒(4)を
    介在させ、前記パイプ(2)の後部の軸方向適宜長さ
    を、前記支持筒(4)を介して前記取付孔(31)内に
    圧入固着してなるボールペン先端部。
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