JP3479650B1 - クリーンルーム用天井構造 - Google Patents

クリーンルーム用天井構造

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JP3479650B1
JP3479650B1 JP2002226905A JP2002226905A JP3479650B1 JP 3479650 B1 JP3479650 B1 JP 3479650B1 JP 2002226905 A JP2002226905 A JP 2002226905A JP 2002226905 A JP2002226905 A JP 2002226905A JP 3479650 B1 JP3479650 B1 JP 3479650B1
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哲司 田尻
俊二 足立
豊 関口
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安藤建設株式会社
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Abstract

【要約】 【課題】 クリーンルーム室内の有効高さを確保して安
定した状態で天井フィルタ材を保持して十分な照度と密
閉度と清浄空気の安定した気流分布とを確保し、管球の
交換作業等のメンテナンスを容易に行えるようにする。 【解決手段】 クリーンルーム内の天井面位置に所定間
隔をあけて縦横に配設された天井フレーム形材11の格
子の接合点に取り付けられたブラケット6に、天井フレ
ーム形材11の縦横の離隔の内法寸法に一致する外形を
有するHEPAフィルタ2を着脱自在に載置させて保持
し、天井フィルタ2を下方から交換できるようにした構
造により、天井フレーム形材11の下面を開放し、天井
フレーム形材11内に照明器具本体20を収容保持させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はクリーンルーム用天
井構造及び照明器具に係り、室内の高さをより有効に確
保して安定した状態で天井フィルタ材を保持でき、かつ
十分な照度が得られ、十分な密閉度と清浄空気の安定し
た気流分布とを確保し、天井フィルタや照明の交換作業
等のメンテナンスを下方から容易に行えるようにしたク
リーンルーム用天井構造及び照明器具に関する。 【0002】 【従来の技術】一般にクリーンルームの天井には、室内
空気の清浄化のために、天井全面にわたって高性能フィ
ルタ材が取り付けられる一方、クリーンルーム室内での
安全作業のために、十分な照度と良好な照明状態を確保
できるような照明器具が選定されている。すなわち、ク
リーンルーム用天井構造としては、空気清浄化システム
の超高性能フィルターからなる天井フィルタ材を確実に
保持するとともに、天井構造自体に塵がたまりにくく、
気密性に優れ、メンテナンスが容易であることが求めら
れている。また、フィルタ材から室内に流下する清浄空
気の気流等との関係も考慮しなくてならない。 【0003】図17は、従来のクリーンルームの天井構
造に設けられている照明器具の一例を示した部分断面図
である。同図に示したように、従来のクリーンルームの
天井構造50は、図示しない上階スラブあるいは天井梁
材から吊りボルト51により吊持されたアルミニウム製
形材からなる天井フレーム52が縦横に配置され、さら
に所定間隔で照明器具を支持する設備ボックス55が取
り付けられている。HEPAフィルター等の天井フィル
タ材53は、その縁部がこれらの天井フレーム52の肩
部に沿って支持されている。このとき一例として示した
2灯タイプの照明器具60は設備ボックス55の底面
(天井面)に面付けされるようになっている。この場
合、天井フィルタ材53から流下する清浄空気の気流の
一部は、図示したように、設備ボックスの底面幅(α)
に対してその下方(α×3)まで照明器具の配置された
長手方向に断面が細長略三角柱状となる乱流域を生じて
しまう。このためクリーンルームに求められている清浄
度が確保できなくなるおそれがある。 【0004】そこで、この問題を解消するために、図1
8に示したような1灯タイプの蛍光管を天井フレームの
下面に直付けするようにした例もある。ここで使用され
ている天井フレーム52は所定の剛性を有する□形断面
部52aの上面に吊りボルト51のナット収容支持部5
2bが一体的に成形された部材からなる。そして長手方
向に延びる天井フレーム52の下面にはフレーム長手方
向に沿って溝52cが形成され、その溝52cに取付ボ
ルト55を介して照明器具60としての直付型蛍光灯が
固定支持されている。この種の照明器具60を天井フレ
ーム52の下面に沿って多数取り付けることによりクリ
ーンルーム内での必要照度等を確保している。また、こ
のとき図19に示したように、想定される乱流域は天井
フレーム52の幅βに対して(β×3)となるので、こ
の範囲に天井フレーム52と照明器具60とを納めるこ
とができ、清浄空気の気流が室内を一様に流下するよう
にできる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、図19に示
した天井構造では、天井フレームと照明器具が一列にな
って下方に突出しているため、天井フィルタ材53の下
面から床までの有効高さが部分的に確保されなくなって
しまう。また、天井フィルタ材53は、天井フレームに
直接載置されるようになっているので、吊りボルト等の
吊り部材で天井フレームを精度よく吊持しないと天井面
の平面度が確保できなくなり、見栄えがわるくなるおそ
れがある。また、従来の天井フィルタ材を天井フレーム
で支持させるように取り付けるには、その天井裏スペー
スに、天井フィルタ板材を傾けて押し入れ、その後、支
持部材等で天井フィルタ板材を水平に保持するようにし
ていた。このため、天井内部の高さがより必要となると
ともに、天井フィルタ板材の取付作業が大がかりとなっ
ていた。また、天井フィルタ板材を一旦、天井裏スペー
スに押し上げ、上方から落とし込む方法では、天井裏ス
ペースを十分確保しなければならず、取付作業が面倒で
ある上、クリーンルーム室内の有効高さを減じてしまう
おそれもある。 【0006】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、クリーンルーム内の天井有
効高さを確実に確保するとともに、天井内部の高さを削
減し、施工時において、少ない部品点数で、天井フレー
ム、天井フィルタ及び照明器具等の天井構成部材を容易
に据え付けることができ、天井に設けられたフィルタを
通過した清浄空気の気流を乱さない構造を有し、天井フ
ィルタ板材、管球の交換等のメンテナンス作業も容易に
行えるクリーンルーム用天井構造及び照明器具を提供す
ることにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はクリーンルーム内の天井面位置に所定間隔
をあけて縦横に配設され、下面が開放した断面形の形材
内に照明器具を収容保持させた天井フレーム形材と、該
天井フレーム形材の上面フランジ肩部に部材長手方向に
沿って取り付けられた断面L字形をなす支持金物と、前
記天井フレーム形材の縦横の離隔の内法寸法にほぼ一致
する外形を有する天井フィルタ板材と、天井フィルタ板
囲む枠体の周縁底部をシール材を介して載置支持す
る、断面が鉛直方向を向く長辺の中間部がわずかに
「く」字形の屈曲形状をなす固定フック部材とを備え、
該固定フック部材の長辺の先端が逆U字形に屈曲した係
止部を、下方から嵌め込んで前記支持金物のフランジに
係止させて、前記天井フィルタ板材を、前記固定フック
部材の屈曲形状による板バネ付勢により、下方からの交
換作業を可能に前記天井フレーム形材の縦横の離隔の内
法寸法空間内に位置保持させるようにしたことを特徴と
する。 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明のクリーンルーム用
天井構造の一実施の形態について、添付図面を参照して
説明する。図1は、本発明のクリーンルーム用天井構造
1の一部を示した部分断面図である。同図に示したよう
に、本発明のクリーンルーム用天井構造1は、下方が開
放され内部に照明器具本体20としての蛍光灯が収容支
持される断面形状からなる天井フレーム11が天井面を
構成するレベルに室内で図示しない上階躯体から吊持さ
れている。その天井フレーム11を配置した平面レイア
ウトとして図3,図4に示した見上げ図がある。縦横に
配設された天井フレーム11間の離隔の内法寸法にほぼ
等しい平面寸法の天井フィルタ板材としてのフィルタユ
ニット4がブラケット6を介して保持されている。天井
フレーム11自体は、図1に示したように長手方向に所
定間隔で配設された吊りボルト3等の公知の支持構造に
より図示しない天井躯体に吊持されている。このとき隣
接する吊りボルト3間は一部を示した振れ止め材3Bで
連結されている。本実施の形態ではフィルタユニット4
としてHEPAフィルタ2の上部に同厚のファンユニッ
ト8が一体的に積層されたタイプが示されている。この
フィルタユニットとしてはHEPAフィルタ2のみの構
成、ファンユニット8と2段に一体的に積層された構成
等、種々のタイプを適用できることはいうまでもない。
またフィルタユニット4を支持する天井フレーム11及
び吊りボルト3は個々のフィルタユニット4および付加
的な荷重を考慮した断面設計が為されている。なお、図
1の左半図は天井フレーム11の中間スパン位置でのフ
ィルタユニット4の保持状態を示している。 【0014】[天井フレームの構成]内部に照明器具本
体20を収容する天井フレーム11は、図1に示したよ
うに、主構造部11aの下方が開放されたコ字形断面を
なし、さらに主構造部11aの上面に吊りボルト3のナ
ット収容支持部11bが一体的に成形されたアルミニウ
ム部材からなる。一方、開放された下端の内面側には長
手方向に沿って上下2段の係止爪12,13が形成され
ている。上部係止爪12は水平に突設され、下部係止爪
13は先端が下方に向くL字形断面に形成されている。 【0015】[照明器具の構成]本発明のクリーンルー
ム用天井構造に組み込まれる照明器具本体20は、扁平
な中空断面の箱状ソケット基部21と、天井フレーム1
1の下部係止爪13に支持され、箱状ソケット基部21
を天井フレーム11の内部の所定位置に位置保持する取
付部材としての基部取付金具22と、箱状ソケット基部
21の下面に取り付けられ蛍光管23が取り付けられる
ソケット24と、蛍光管23の上方と側方を覆う反射板
25と、蛍光管23が収容された天井フレーム11の開
放面を覆う透過カバー26とから構成されている。 【0016】箱状ソケット基部21は、扁平な中空断面
を構成し、長手方向に所定の曲げ剛性を有する薄厚鋼板
の折り曲げ加工部材で、蛍光管23が取り付けられない
位置には安定器27が取り付けられるようになってい
る。このため、図1に示したように安定器27が天井フ
レーム11の下面から突出しない高さになるように基部
取付金具22の寸法が設定されている。基部取付金具2
2は、幅0.8〜2.0mmの帯状バネ鋼材を略コ字形に
曲げ加工した加工材で、箱状ソケット基部21が横材を
跨ぐように配置され、箱状ソケット基部21の長手方向
に対して所定の間隔で箱状ソケット基部21上面にリベ
ット止めされている。そして、外方に向けて折り曲げら
れた下端部22aが天井フレーム11の下部係止爪13
上に載置されるようにしてあらかじめソケット24が取
り付けられている箱状ソケット基部21が天井フレーム
11内に収容支持されている。この状態で天井フレーム
11開放面の下方から反射板25が取り付けられ、取付
ボルト28で箱状ソケット基部21下面に固定されてい
る。さらに下部係止爪13を利用して天井フレーム11
の下方から透過カバー26が取り付けられている。 【0017】照明器具本体20を構成する蛍光管23、
ソケット24、反射板25、安定器27には既製品を使
用することができ、たとえば細径のHF蛍光管23(3
2W、φ25.5mm)を使用し、これに対応した部品を
用いるようにすればよい。また透過カバー26としては
帯電防止加工された透明アクリル樹脂板を用いることが
好ましい。 【0018】[ブラケットの構成]以下、天井面に格子
状をなして配設された天井フレーム11でフィルタユニ
ット4を支持するために設けられる2種類のブラケット
の構成について、図2〜図8を参照して説明する。 (隅角ブラケットの構成)図2に示したように、フィル
タユニット4を支持する隅角ブラケット6は、縦横配置
された天井フレーム11の格子接合点に取り付けられて
いる。図3,図4において、この隅角ブラケット6は、
L字形の記号としてその取り付け位置が示されている。
本実施の形態の隅角ブラケット6はステンレス板の曲げ
加工品で、上側フランジ6aを天井フレーム11の肩部
に引掛けるようにして天井フレーム11に取り付けられ
ている。この状態で下側フランジ6b上に、隣接する天
井フレーム11との間を閉塞するようにフィルタユニッ
ト4の各隅角端が載置され、天井面が構成される。この
とき隅角ブラケット6は、上側フランジ6a位置で厚さ
調整可能なシール材7(図1)を介して天井フレーム1
1に支持されている。このため、フィルタユニット4の
枠体5と天井フレーム11との間の隙間からの漏気が防
止できるとともに、天井面を構成するフィルタ下面のレ
ベル調整を行え、天井面の見栄えを高めることができ
る。なお、照明器具本体20を収容する天井フレーム1
1に直交する天井フレーム11の下面はアルミニウム板
からなる目地パネル9で閉塞されている。シール材7は
ダストを発生させない樹脂シール材で天井フレーム11
の肩部にフレームの長手方向全長にわたって取り付けら
れ、図1に示したように天井フレーム11の中間位置で
はフィルタユニット4の枠体5と密着し、隅角ブラケッ
ト6の取り付けられている天井フレーム11の接合点で
はその一部の厚さが薄くなるように密着されている。 【0019】(辺支持ブラケットの構成)図5〜図8を
参照して、辺支持ブラケットの構成について説明する。
この辺支持ブラケットは、図6に示したようにあらかじ
めフィルタユニット4の側面を覆う枠体5に沿うように
固定された固定フック101から構成されている。この
固定フック101は図5に示したように、細長L字形を
なし、鉛直方向を向く長辺の中間部101cがわずかに
「く」字形に屈曲し、この部分が天井フレーム11に支
持された際に板バネ作用を発揮し、フィルタユニット4
を確実に保持する役目を果たす。また、長辺の先端は逆
U字形に折り曲げられた係止部101bが形成されてい
る。この係止部101bを、フィルタユニット4の輪郭
に対応するように、縦横に配設された天井フレーム11
の各肩部に固定された断面L字形をなす支持金物102
のフランジに係止させることで、フィルタ2を確実に保
持させることができる。固定フック101は、アルミニ
ウム製の押出成型品で、図6に部分的に示したように、
フィルタユニット4の枠体5の四辺のほぼ全長にわたり
取り付けられている。固定フック101の底辺フランジ
上には、固定フック101とHEPAフィルタ2の底面
との間の密着および緩衝を図るためのシール部材7が長
手方向の全長にわたって装着されている。シール部材7
としては、含有化学物質による汚染を防止するために、
低分子シロキサン低減品が好適である。また、支持金物
102は図6,図7(平面レイアウト)に示したよう
に、フィルタユニット4の枠体5に取り付けられた固定
フック101位置に対応させて各天井フレーム11の全
長にわたり固着されている。 【0020】ここで、図8を参照してフィルタユニット
4の天井フレーム11間の天井空間への据え付け手順に
ついて説明する。あらかじめ天井面を構成するように縦
横に所定間隔をあけて吊持された天井フレーム11の下
方から、フィルタユニット4および図示しないファンユ
ニットとから構成されたフィルタユニット4をほぼ水平
にして天井フレーム11間の空間に押し上げる。そのと
き、図8(a)に示したように、フィルタユニット4の
枠体5に取り付けられた固定フック101の上端はわず
かに外方に広がった状態にあり、フィルタユニット4の
枠体5を天井フレーム11間の空間に位置するように押
し上げると、固定フック101全体がわずかに変形し、
その先端は天井フレーム11の側面に接触する(図8
(b))。この状態では固定フック101のバネ作用で
フィルタユニット4の据え付けが天井フレーム11に沿
って案内される。フィルタユニット4を十分持ち上げる
と、固定フック101の先端は支持金物102より上部
に突き出し、バネ付勢が解かれる。その位置でフィルタ
ユニット4の全周にわたって位置する固定フック101
の係止部が、同様に天井フレーム11の全周にわたって
取り付けられた支持金物102のフランジに係止し、フ
ィルタユニット4全体が天井フレーム11に確実に支持
される。このようにこの辺支持ブラケットを用いること
によりフィルタユニット4を容易に天井フレーム11間
の空間位置に取付支持させることができる。このとき天
井フレーム11とフィルタユニット4ととの隙間は、図
5に示したようにシール部材を介在させて密着させてい
るため、ダスト等を伴う気流を確実に遮断することがで
きる。 【0021】[天井構造の平面レイアウト]図3は、平
面的に格子状をなす天井フレーム11に囲まれて支持さ
れたフィルタユニット4が組み込まれた天井構造の平面
レイアウトの一部を室内下方から見上げた図である。本
実施の形態では1枚のHEPAフィルタ2は縦横に格子
状をなして配置されたアルミニウム製天井フレーム11
の格子接合点に取り付けられたブラケット6に、その隅
角部が支持されている。そして長手方向に延在する天井
フレーム11の下面に照明器具本体20が取り付けられ
ている。このとき隣接して取り付けられた照明器具本体
20の間は目地パネル9で閉塞されている。この目地パ
ネル9位置の天井フレーム11内には照明器具本体20
と延長方向に配置された安定器(図示せず)が設置され
ている。 【0022】一方、室内の照度を高めるために、延在す
る天井フレーム11の長手方向に照明器具本体20を、
図4に示したように連続して配置することも予定されて
いる。そのためには安定器27の据え付け位置を、図9
のようにソケット基部21の上面に位置させることが好
ましい。また天井フレーム11の高さを図4に示したよ
うな断面形状とすることで、天井フレーム11の断面係
数が大きくなるので、天井フレーム11の吊り点の減数
化、HEPAフィルタ2の大型化にも十分対応すること
ができる。なお、本実施の形態ではフィルタユニット4
のメンテナンス時の脱着を行う場合、フィルタユニット
4がブラケット6上にのみ載置されているので、つなぎ
の天井フレーム11を取り外すことで、隣接するフィル
タユニット4を容易に取り外すことができる。 【0023】[照明器具の参考例] (参考例1) 図10,図11は、蛍光管23の交換作業を容易にする
ために、ソケットの一端を引き下ろすことができる昇降
機構を組み込んだソケット基部21を示した変形例1を
示している。図1のように照明器具本体20の断面形状
が天井フレーム11内に蛍光管23が完全に収容されて
いる場合、反射板25との間が狭いため蛍光管23の交
換がしづらい場合がある。そこで、図11に示したよう
に、蛍光管23の交換時にソケット基部21の一端を、
下方に引き下ろすことができるようにした。本変形例の
ソケット基部21は、図10に示したように、基部取付
金具22にバネ31で付勢された係止爪32を介して取
付金具22の所定位置に取り付けられており、ソケット
基部21をわずかに上方に押し上げる動作により係止爪
32を開放させた状態でソケット基部21の一端を引き
下ろす。このときソケット基部21自体は、吊りピン3
3によって吊持されているので、図11に示したように
ソケット基部21の片側だけを一定量だけ天井面から引
き出して保持させることができる。この状態で蛍光管2
3を交換した後にソケット基部21を持ち上げることで
天井フレーム11内の元の位置に納めることができる。 【0024】(参考例2) 図12各図は、蛍光管23の交換作業を容易にするだけ
でなく、露出型照明として照明率の改善を図れるように
した変形例2を示している。図12(a)に示した本変
形例のソケット34は、上部34aが取付金具22の内
側に納められたケース35の内法にほぼ等しく、ソケッ
ト34に形成されたバネ収容穴34bに収容された圧縮
バネ36に抗するようにしてケース35内に収容され、
側面に取り付けられたストッパピン37によってその位
置が保持されている。ストッパピン37の下端はケース
35の下端フランジ35aに係止し、これによりソケッ
ト34の下方への突出が防止されている。このとき下端
フランジ35aには係止解放孔38が形成されている。
この係止解放孔38に針金状の解除開放治具(図示せ
ず)を差し込むことによりストッパピン37を内側に付
勢し、ピン下端と下端フランジ35aとの係止を解除す
ると、圧縮バネ36の付勢力によりソケット34はケー
ス35下端の開放端からソケットの管球取付部が露出す
る(図12(b))。この状態で照明として利用するこ
とにより、照明率の向上を図ることができる。 【0025】(参考例3) 図13は、箱状ソケット基部21の中空断面を大きくす
ることでソケット基部21の厚さを増加させて、ソケッ
ト24の一部を天井フレーム11下面から突出させるよ
うにした変形例3を示している。この場合、蛍光管23
の下半部が天井フレーム11下面から突出し、それを覆
う透明樹脂カバー26も図示したように凸曲面形とな
る。カバー断面形状としてはHEPAフィルタを通過
し、室内に流下する清浄空気の気流を考慮した形状であ
れば、種々の曲面形状、表面模様、カバー材質を設定す
ることができる。たとえばカバーにカラーパネルを用い
ることで紫外線防止を図ったり、グレア防止用の表面模
様を採用することも好ましい。また、図14に示したよ
うにルーバー28とすることにより間接照明効果を得る
こともできる。 【0026】(参考例4) 図15,図16は、天井フレーム11の幅を広げること
で、内部に取り付けられた蛍光管の交換を容易にすると
ともに、基部取付金具22を天井フレーム11の上部フ
ランジの内面に固定するようにして天井フレーム11内
に照明器具本体20を収容させるようにした変形例を示
している。図15に示したように、天井フレーム11内
には長手方向に沿って、溝形断面を有する本体フレーム
40が収容され、この本体フレーム40に対して長手方
向に所定間隔をあけて反射板取付金具43が取り付けら
れている。本体フレーム40はさらに取付ネジ41を介
して天井フレーム11のフランジ11cの内面に形成さ
れた溝状フランジ15に固定されている。この溝状フラ
ンジ15の溝側面には取付ネジ41のネジ山に螺合可能
な雌ネジが形成されている。これにより取付ネジ41
は、長手方向に沿って形成された溝状フランジ15の任
意の位置に螺合できる。さらに図16に示したように、
本体フレーム40の所定位置には天井フレーム11の内
部空間に収まるように安定器27が取り付けられてい
る。併せてソケット44を支持するソケット基部42が
本体フレーム40に取り付けられている。さらに蛍光管
(図示せず)を支持する反射板取付金具43には反射板
45が取付ネジ46を介して下面側から取り付けられて
いる。反射板45の端部は他の変形例と同様にフランジ
内面から突設した係止爪16に係止され、天井フレーム
11内に安定して収容することができるようになってい
る。 【0027】なお、本発明の天井構造の天井フレーム1
1に支持されるフィルタユニット4の枠体を支持するブ
ラケットの機構としては、HEPAフィルタ2のメンテ
ナンス作業を考慮し、公知のワンタッチ着脱の係止機構
を採用し、その係止部を天井フレーム11の肩部で支持
させるようにすることも好ましい。 【0028】 【発明の効果】以上に述べたように、本発明の天井構造
では、天井フィルタ材の据え付けの際に、下方からの作
業が可能となり、安定した状態で設置して、所定位置に
容易に保持させることができ、天井内部の高さを削減
し、室内の有効高さをより確保しながら、クリーンルー
ム室内に流下する清浄空気の気流を乱さずに、クリーン
ルームとしての利用度を高めることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のクリーンルーム用天井構造の一実施の
形態を示した部分断面図。 【図2】本発明の天井フィルタ材の保持部の一例を示し
た部分斜視図。 【図3】本発明のクリーンルーム用天井構造を部分的に
示した見上げ図。 【図4】クリーンルーム用天井構造の変形例を部分的に
示した見上げ図。 【図5】クリーンルーム用天井構造の他の実施の形態を
示した部分断面図。 【図6】図5に示した天井フィルタ材の保持部の他の実
施例を示した部分斜視図。 【図7】図5に示したクリーンルーム用天井構造を部分
的に示した見上げ図。 【図8】図5に示した天井フィルタ材の取付手順を示し
た施工順序図。 【図9】図4の天井構造に用いられる照明器具の横断面
形状を示した断面図。 【図10】照明器具の参考例を示した横断面図。 【図11】図10に示した照明器具における蛍光管交換
時の状態を示した模式図。 【図12】照明器具の他の参考例(可動露出型)を示し
た横断面図。 【図13】照明器具の他の参考例(固定露出型)を示し
た横断面図。 【図14】照明器具の下面に取り付けられるルーバーの
例を示した斜視図。 【図15】照明器具の他の参考例(幅広型)を示した横
断面図。 【図16】照明器具の他の参考例(幅広型)を示した横
断面図。 【図17】従来の天井面直付け照明器具を用いたクリー
ンルーム用天井構造の一例と、清浄空気の気流の流れを
模式的に示した部分断面図。 【図18】従来のクリーンルーム用天井構造の一例を示
した部分断面図。 【図19】図18に示した照明器具を用いたクリーンル
ーム用天井構造の一例と、清浄空気の気流の流れを模式
的に示した部分断面図。 【符号の説明】 1 天井構造 2 HEPAフィルタ 3 吊りボルト 4 フィルタユニット 5 枠体 6 ブラケット 7 シール部材 8 ファンユニット 10 クリーンルーム用照明器具 11 天井フレーム 15 溝状フランジ 20 照明器具本体 21 箱状ソケット基部 22 取付金具 23 蛍光管 24,34,44 ソケット 25,45 反射板 101 固定フック 102 支持金物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // F21Y 103:00 E04B 5/52 L (56)参考文献 特開 平5−195595(JP,A) 特開 昭58−20855(JP,A) 特開 平4−70435(JP,A) 実開 平5−89630(JP,U) 実開 昭55−42775(JP,U) 実開 昭57−17005(JP,U) 実開 昭56−92312(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 9/00 F24F 7/06 F21V 21/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】クリーンルーム内の天井面位置に所定間隔
    をあけて縦横に配設され、下面が開放した断面形の形材
    内に照明器具を収容保持させた天井フレーム形材と、該
    天井フレーム形材の上面フランジ肩部に部材長手方向に
    沿って取り付けられた断面L字形をなす支持金物と、前
    記天井フレーム形材の縦横の離隔の内法寸法にほぼ一致
    する外形を有する天井フィルタ板材と、天井フィルタ板
    囲む枠体の周縁底部をシール材を介して載置支持す
    る、断面が鉛直方向を向く長辺の中間部がわずかに
    「く」字形の屈曲形状をなす固定フック部材とを備え、
    該固定フック部材の長辺の先端が逆U字形に屈曲した係
    止部を、下方から嵌め込んで前記支持金物のフランジに
    係止させて、前記天井フィルタ板材を、前記固定フック
    部材の屈曲形状による板バネ付勢により、下方からの交
    換作業を可能に前記天井フレーム形材の縦横の離隔の内
    法寸法空間内に位置保持させるようにしたことを特徴と
    するクリーンルーム用天井構造。
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