JP7107483B2 - 天井構造 - Google Patents

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本発明は、天井構造に関する。
下記特許文献1には、スラブから吊下げられた天井枠体に面材を固定して形成されたシステム天井が開示されている。
特開2015-212472号公報
上記特許文献1のシステム天井における天井枠体は、ウェブ、フランジ部及び頭部が一体的に形成されている。このような天井枠体は一般的に押出し成形などによって形成されるため寸法精度が高い。しかし一方で、設計変更や施工誤差に対する融通性が低く、また、耐荷重も限定される。このため汎用性に欠ける。
本発明は上記事実を考慮して、汎用性が高い天井構造を提供することを目的とする。
請求項1の天井構造は、スラブから並列に吊下され、下面に長手方向に沿う溝部が形成されたレールと、前記レールに沿って配置されて前記レールの側面に接合された部分と、前記レールと直交する方向に沿って配置された部分と、を有する受け部材と、前記受け部材の前記レールに沿って配置された部分と前記レールと直交する方向に沿って配置された部分とで形成された矩形状の枠に架け渡された天井パネルと、を備え、前記天井パネルが全て前記スラブと平行に配置されている。
請求項1の天井構造では、レールの下面に長手方向に沿う溝部が形成されている。このため、任意の位置に吊下部材を吊下げることができる。つまり、レールは天井パネルを支持する以外の機能を有する。このため、溝部が形成されていない構成と比較して汎用性が高い。
また、天井パネルが架け渡された受け部材は、レールに接合して用いられる。このため、天井パネルの大きさ及び荷重に応じて、受け部材の大きさ及び支持力を適宜選択して接合できる。これにより、枠体と受け部材とが一体成形されている構成と比較して汎用性が高い。
請求項2の天井構造は、請求項1の天井構造において、前記レールは、ハンガーレールとされ、通電レールが内挿されている。
請求項2の天井構造では、レールがハンガーレールとされ、通電レールが内挿されている。このため、吊下部材として照明器具を取り付けることができる。また、ハンガーレールと通電レールによって二重構造とされるため、1重構造のレールと比較して強度を確保し易い。これによりハンガーレールは天井パネルの荷重が作用しても撓み難い。
請求項3の天井構造は、請求項1又は請求項2の天井構造において、前記レールを吊下する支持部材には振れ止めブレースが設置されている。
請求項3の天井構造では、レールを吊下する支持部材に振れ止めブレースが設置されている。このため、地震時にレールが変位し難い。これにより天井パネルの落下を抑制できる。
請求項4の天井構造は、請求項1に記載の天井構造において、前記受け部材は、上下方向に延設されたウェブの下端部から両側へフランジが延出された断面T字型の部材であり、一方の前記フランジは、前記レールの底部を部分的に被覆し、他方の前記フランジには、前記天井パネルの端部が係止されている。
請求項5の天井構造は、請求項1に記載の天井構造において、前記レールの内部には、短辺の長さが前記溝部の溝幅より小さく、長辺の長さが前記溝幅より大きい支持金具が配置され、前記支持金具には吊りボルトの上端部が固定されている。
請求項6の天井構造は、前記レールは、前記スラブから吊下されたハンガーにねじで固定された固定部と、前記固定部の両端から下向きに延出した一対の側壁部と、前記側壁部の下端から互いに近づく方向へ延出された一対の底部と、前記底部の内側端部から上向きに延出された補剛用のリブと、を備えている。
本発明によると、汎用性が高い天井構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る天井構造を示した立断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る天井構造におけるハンガーレール及び受け部材を示す立断面図であり、(B)はAにおけるB-B線断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る天井構造における受け部材同士の接合状態を示す立断面図であり、(B)は(A)におけるB-B線断面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る天井構造におけるハンガーレールに吊りボルトを吊下した状態を示す立断面図であり、(B)はAにおけるB-B線断面図である。 本発明の実施形態に係る天井構造を示した天伏図である。 本発明の実施形態に係る天井構造においてハンガーレールからラックを吊下した例を示す立断面図である。 本発明の実施形態に係る天井構造においてハンガーレールにダクトレールを内挿した状態を示す立断面図である。
以下、本発明に係る天井構造の実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。また、各構成要素は1つに限定されず、複数存在してもよい。なお、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。また、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<天井構造>
図1には、本発明の実施形態に係る天井構造が示されている。この天井構造は、建物のスラブ10から吊下された支持構造体20に、天井パネル40を載せて形成したシステム天井である。また、支持構造体20は、振れ止めブレース50によって補強されている。
<支持構造体>
支持構造体20は、吊りボルト22と、ハンガー24と、チャンネル26と、ハンガーレール28と、Tバー30と、を含んで構成されている。なお、吊りボルト22は本発明における支持部材の一例であり、Tバー30は本発明における受け部材の一例である。
(吊りボルト)
吊りボルト22は、上端部がスラブ10に埋設され下向きに延設されている。吊りボルト22の下端部にはハンガー24がボルト固定されている。スラブ10には図示しないアンカーナット等が埋設され、吊りボルト22を支持している。
吊りボルト22は、図1の紙面左右方向であるX方向に所定の間隔を空けて複数設置され、また、図1の紙面奥行き方向であるY方向(図2(B)参照)にも所定の間隔を空けて複数設置されている。すなわち吊りボルト22は平面視で格子点状に配置されている。
なお、吊りボルト22とハンガー24とは、防振部材を介して接合してもよい。これにより、上下階間で振動が伝達することを抑制できる。
(ハンガー)
ハンガー24は、図2(A)、(B)に示すようにチャンネル形状(断面視で略C型)とされ、上フランジ24A及び下フランジ24Bが横向きに延設されるようにして配置されている。
ハンガー24において、上フランジ24Aには吊りボルト22が固定され、下フランジ24Bにはハンガーレール28が固定され、ウェブ24Cにはチャンネル26が固定されている。換言すると、吊りボルト22、ハンガーレール28及びチャンネル26は、ハンガー24を介して互いに接合されている。
(チャンネル)
チャンネル26は、図1に示すようにX方向に沿って、かつ、複数のハンガー24間に亘って延設され、これらのハンガー24を連結している。これにより、チャンネル26は、それぞれがハンガー24に接合された複数のハンガーレール28を連結している。なお、チャンネル26は少なくとも2つのハンガー24を連結するものとする。
チャンネル26は、図2(B)に示すように、ウェブ26Cがハンガー24のウェブ24Cと当接するようにしてハンガー24に固定されている。チャンネル26とハンガー24とは、ボルト、ビス、リベット、溶接など各種の接合方法によって接合することができる。
(ハンガーレール)
ハンガーレール28は、チャンネル26の延設方向(X)方向と略直交する方向(Y方向)に沿って延設された鋼製部材である。図2(B)において、チャンネル26とハンガーレール28とは互いに当接して図示されているが、これらは互いに離間させて(上下方向に隙間を空けて)配置してもよい。
ハンガーレール28は、図1の紙面前後方向(Y方向、図2(B)参照)に所定の間隔を空けて配置された複数の吊りボルト22によって支持されている。また、X方向に所定の間隔を空けて配置された吊りボルト22にはそれぞれハンガーレール28が支持されている。これにより、複数のハンガーレール28が、互いに平行に並列してスラブ10から吊下されている。
図2(A)に示すように、ハンガーレール28は、ハンガー24に固定された固定部28Aと、固定部28Aの両端から下向きに延出された一対の側壁部28Bと、それぞれの側壁部28Bの下端から互いに近づく方向へ延出された一対の底部28Cと、底部28Cの内側端部から上向きに延出された補剛用のリブ28Dと、を含んで構成されている。
ハンガーレールの下面、すなわち、一対の底部28Cの間には、ハンガーレール28の長手方向(Y方向、図2(B)参照)に沿う溝28Vが形成されている。
ハンガーレール28は曲げ成形によって形成されており、例えばドア(引き戸)を吊下する用途に用いられる規格品や、絵画等を吊下する用途に用いられる規格品(所謂ピクチャーレール)等を使用することができる。すなわち、本発明における「ハンガーレール」とは、物品を吊下するために用いられる規格品のレール全般を指し、材質も鋼製に限定されない。例えばアルミや合金等の金属の他、樹脂成形品とすることもできる。なお、「規格品」とは、JIS規格(日本工業規格)、各種団体規格、メーカー規格等の種々の規格に沿って作られた品物のことを指す。
本実施形態においては、規格品のハンガーレールを用いているため、吊下する物品の重量に応じて、断面寸法が異なるものを適宜選択することができる。
(Tバー)
Tバー30は、上下方向に延設されたウェブ30Aの下端部から両側へフランジ30B、30Cが延出された断面T字型の押出し成形部材である。Tバー30は、ハンガーレール28と同様に、規格品を用いて形成されている。Tバー30は、ハンガーレール28の延設方向に沿って配置されたTバー30Y(図2(A)参照)と、チャンネル26の延設方向に沿って配置されたTバー30X(図2(B)参照)と、を含んで構成されている。
Tバー30Yは、ウェブ30Aがハンガーレール28の側壁部28Bに沿って配置されており、ウェブ30Aはスペーサ32を介して側壁部28Bへ接合されている。Tバー30とハンガーレール28とは、ビスやリベットなど各種の接合方法によって接合することができる。
Tバー30Yのフランジ30Bは、ハンガーレール28の底部28Cを部分的に被覆している。また、フランジ30Cには、天井パネル40の端部が係止されている。
一方、図2(B)に示すように、Tバー30Xにおけるフランジ30B、30Cには、それぞれ天井パネル40の端部が係止されている。
なお、図3(A)、(B)に示すように、Tバー30XとTバー30Yとは、それぞれのウェブ30A同士が、互いにアングル材34を介して固定されている。また、Tバー30XとTバー30Yとは、Tバー30Yにおけるフランジ30Cと、Tバー30Xにおけるフランジ30B又はフランジ30Cと、が面一になるように配置されている。なお、アングル材34は、図2(A)、(B)においては図示が省略されている。
<天井パネル>
天井パネル40は、岩綿吸音板又は石膏ボード(以下、岩綿吸音板等と称す)によって形成された面材であり、Tバー30X、30Yによって形成された矩形状の枠に嵌めこまれて配置されている。具体的には、天井パネル40は、Tバー30X、30Yの上方から落としこんで、フランジ30B、30Cに載置する。
なお、天井パネル40としては岩綿吸音板等の面材に限定されるものではない。例えば岩綿吸音板等に代えて、照明器具を組み付けたパネル材や、天井カセット方式の空調器具等を部分的に設置してもよい。または、岩綿吸音板等の一部をくり貫いて換気孔やスプリンクラー等の設備機器を設置してもよい。
<振れ止めブレース>
図1に示すように、X方向に互いに隣接する吊りボルト22間には、振れ止めブレース50が設置されている。振れ止めブレース50は、一対の掛け金具52と、一対の羽子板54と、引張材56と、を備えて形成されている。
引張材56はチャンネル材で形成され、両端部にそれぞれ羽子板54が固定されている。羽子板54において、引張材56に固定された側と反対側の部分には雄ねじ部54Aが形成され、掛け金具52に捩じ込まれている。
掛け金具52は、吊りボルト22の施工後に吊りボルト22に引っ掛けられ、羽子板54の雄ねじ部54Aが捩じ込まれる。このとき、掛け金具52は、互いに隣接する一方の吊りボルト22の上端部と、他方の吊りボルト22の下端部と、に引っ掛けられ、それぞれの掛け金具52に、引張材56によって連結された羽子板54が捩じ込まれる。
これにより、互いに隣接する吊りボルト22間にブレースが形成される。なお、図1においては紙面左上から右下に向う振れ止めブレース50が示されている。本発明の実施形態においては、この振れ止めブレース50の他、異なる吊りボルト22間に、紙面右上から左下に向う振れ止めブレース50を設けることが好適である。
また、紙面前後方向(図2(B)に示すY方向)において、隣接する吊りボルト22の上端部と下端部とに掛け渡された振れ止めブレース50を設けるとさらに好適である。
<下部構造>
図5には、本発明の実施形態に係る天井構造の天伏図が示されている。この図に示されるように、本発明の実施形態に係る天井構造においては、Tバー30X、30Yによって形成された矩形状の枠体に、天井パネル40がはめ込まれている。なお、図5においては図示を簡略化するため、ハンガーレール28は省略している。
図4(A)に示すように、ハンガーレール28に固定された一対のTバー30Y間には、溝28Vが形成されている。この溝28Vには、吊りボルト60の上端部が挿入されている。吊りボルト60の上端部には、支持金具62が捩じ込まれている。
図4(B)に示すように、支持金具62は平面視で略長方形状とされ、短辺の長さW1が、溝28Vの溝幅W2(ハンガーレール28におけるリブ28D間の隙間の幅)より小さく形成されている。また、支持金具62の長辺の長さW3は、溝幅W2より大きく、かつ、側壁部28B間の内径W4より小さく形成されている。
これにより支持金具62は、ハンガーレール28の延設方向に対して長辺(長さW3の辺)を沿わせるように配置し、下方から溝28Vに挿入することができる。その後、支持金具62を水平方向に略90度回転させ、図4(B)に示された配置とする。そして、図4(A)に示すように、支持金具62の底面に形成された溝を、ハンガーレール28におけるリブ28Dに係止させる。このようにして、支持金具62に捩じ込まれた吊りボルト60がハンガーレール28によって支持される。
なお、吊りボルト60をハンガーレール28に支持させる構成としては、必ずしも支持金具62を用いる必要はなく、チャンネル形状の金物やランナー(車輪)の付いたものなど、強度や用途に応じて適宜選択することができる。
図5に示すように、吊りボルト60は、溝28VにおいてY方向に沿って2本設置されている。また、吊りボルト60は、X方向に互いに隣接する溝28Vにおいて、Y方向位置が等しくなるように配置されている。これらの吊りボルト60には、ラック64が固定されている。すなわちラック64は、ハンガーレール28を支持構造として、吊りボルト60によって天井から吊下されている。
ラック64の下方には、図6に示すように、例えばサーバーラック66が配置されている。サーバーラック66はサーバーを設置するロッカーであり、図示しない床面に固定されている。ラック64には、サーバーラック66に設置されたサーバーから上方に引き出された配線を設置する。これにより、これらの配線を所定の位置まで延設することができる。なお、図6(A)及び図5においてラック64は、X方向において3本の吊りボルト60によって吊下される長さとしているが、本発明の実施形態はこれに限らない。サーバーラック66の配置に応じて適宜変更することができる。
<作用・効果>
本発明の実施形態に係る天井構造では、図4(A)、(B)に示すように、ハンガーレール28の下面に、ハンガーレール28の長手方向(Y方向)に沿う溝28Vが形成されている。このため、任意の位置に吊りボルト60を吊下げることができる。つまり、本発明の実施形態に係る天井構造は、天井パネル40を支持する以外の機能を有する。このため、溝28Vが形成されていない構成と比較して汎用性が高い。
また、天井パネル40が架け渡されたTバー30Yは、ハンガーレール28に接合して用いられる。このため、天井パネル40の大きさ及び荷重に応じて、Tバー30Yの大きさ及び支持力を適宜選択して接合できる。これにより、ハンガーレール28とTバー30Yとが一体成形されている構成と比較して汎用性が高い。
なお、「ハンガーレール28とTバー30Yとが一体成形されている構成」とは、吊りボルト60を吊下できる溝部と、天井パネル40を支持できる受け部と、を備えた部材が、例えば押出し成形等により一体的に形成されている構成を示す。このような構成において天井パネルの荷重に応じて受け部の寸法を変えるためには、金型を製造する必要がある。このため汎用性が低い。
また、本実施形態において、ハンガーレール28は、規格品を用いている。このため、吊下する物の荷重に応じて、ハンガーレール28の大きさ及び支持力を適宜選択して接合できる。これにより、重量の大きな吊り下げ物を吊下する場合であっても、ハンガーレール28が撓み難い。
また、本実施形態では、図1に示すように、ハンガーレール28は、ハンガー24を介してチャンネル26に連結されている。チャンネル26は、互いに隣接するハンガーレール28間に架け渡されている。これにより、地震時には互いに隣接するハンガーレール28及びハンガーレール28に接合されたTバー30Y同士が同調して変位するため、天井パネル40の落下を抑制できる。
また、ハンガーレール28を吊下する吊りボルト22には、振れ止めブレース50が設置されている。このため、地震時にハンガーレール28が変位し難い。
具体的には、例えば地震時にスラブ10から吊りボルト22を介してハンガーレール28に水平力(図1における紙面右向きの水平力)が作用すると、ハンガーレール28は右側に動こうとする。このとき、互いに隣接するハンガーレール28同士は同調して変位しようとする。これにより、スラブ10、それぞれのハンガーレール28を吊下する吊りボルト22、及びチャンネル26によって形成される構面が変形しようとする。
しかし、この構面の対角線上には振れ止めブレース50が設置されている。これによりブレース50が引張耐力を発揮して、構面の変形が抑制される。すなわち、ハンガーレール28の変位が抑制される。これにより、天井パネル40の落下抑制効果を高くすることができる。
なお、本実施形態においては、図4(A)、図6(A)、(B)に示すように、ハンガーレール28から吊りボルト60を介してラック64を吊下しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えばハンガーレール28に車輪の付いたランナーを挿入することにより、カーテンや吊戸、可動式の間仕切壁等を吊下してもよい。
また、図7に示すように、ハンガーレール28にダクトレール70を内挿し、このダクトレール70に照明器具などを固定してもよい。ダクトレール70は、絶縁体によって形成されたレール部材72と、レール部材72の長手方向に沿って延設された電極材74と、を備えて形成された通電レールである。
ダクトレール70を内挿してハンガーレール28を二重構造とすることで、一重構造のレールと比較して強度を確保できる。これにより天井パネル40の荷重が作用した際に、ハンガーレール28が、より撓み難くなる。なお、ダクトレール70を内挿する場合、リブ28D(図2(A)参照)は省略することができる。リブ28Dを省略することで、照明器具をダクトレール70へ挿入し易くなる。
また、本実施形態においては、吊りボルト22に振れ止めブレース50が設置されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば振れ止めブレース50は省略してもよい。振れ止めブレース50を省略しても、ハンガーレール28とTバー30を用いれば天井パネル40の落下抑制効果を得ることができる。
また、本実施形態においては、互いに隣接するハンガーレール28間にチャンネル26が架け渡されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば、部分的に、互いに隣接するハンガーレール28間にチャンネル26が配置されていない構成としてもよい。
あるいは、チャンネル26は省略してもよい。チャンネル26を省略しても、振れ止めブレース50を省略する場合と同様に、ハンガーレール28とTバー30を用いれば天井パネル40の落下抑制効果を得ることができる。なお、チャンネル26を省略する場合は、振れ止めブレース50は省略せずに用いる事が好適である。
さらに、本実施形態においては、レールとしてハンガーレール28を用いているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば規格品のリップ溝型鋼や、アルミなどの押出し成形品によって形成されたレールを用いることができる。このようなレールを用いても、Tバー30などの受け部材を接合することができる。また、様々な強度や大きさのレールを選択することができる。
なお、ハンガーレール28以外を用いる場合は、ハンガーレール28における底部28Cのように、それぞれのレールの側壁部の下端から互いに近づく方向へ延出され、間に溝が形成された底部を備えていることが好適である。このような溝部を形成することで、当該レールから物品を吊下することができる。
また、本実施形態においては、受け部材として押出し形成部材のTバー30を用いているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えばTバー30は、曲げ部材としてもよい。さらに、Tバー30に代えて、断面形状が略L字状とされたアングル材を用いることもできる。アングル材を用いる場合は、当該アングル材の一辺を側壁部28Bに接合し、他辺に天井パネル40を載置すればよい。このように、本発明は様々な態様で実施することができる。
10 スラブ
22 吊りボルト(支持部材)
28 ハンガーレール(レール)
30 Tバー(受け部材)
30X Tバー(受け部材)
30Y Tバー(受け部材)
40 天井パネル
50 振れ止めブレース
70 ダクトレール(通電レール)

Claims (6)

  1. スラブから並列に吊下され、下面に長手方向に沿う溝部が形成されたレールと、
    前記レールに沿って配置されて前記レールの側面に接合された部分と、前記レールと直交する方向に沿って配置された部分と、を有する受け部材と、
    前記受け部材の前記レールに沿って配置された部分と前記レールと直交する方向に沿って配置された部分とで形成された矩形状の枠に架け渡された天井パネルと、
    を備え、
    前記天井パネルが全て前記スラブと平行に配置された天井構造。
  2. 前記レールは、ハンガーレールとされ、通電レールが内挿されている、請求項1に記載の天井構造。
  3. 前記レールを吊下する支持部材には振れ止めブレースが設置されている、請求項1又は請求項2に記載の天井構造。
  4. スラブから並列に吊下され、下面に長手方向に沿う溝部が形成されたレールと、
    前記レールの側面に接合された受け部材と、
    前記受け部材間に架け渡された天井パネルと、
    を備え、
    前記受け部材は、上下方向に延設されたウェブの下端部から両側へフランジが延出された断面T字型の部材であり、一方の前記フランジは、前記レールの底部を部分的に被覆し、他方の前記フランジには、前記天井パネルの端部が係止されている、請求項1に記載の天井構造。
  5. 前記レールの内部には、短辺の長さが前記溝部の溝幅より小さく、長辺の長さが前記溝幅より大きい支持金具が配置され、前記支持金具には吊りボルトの上端部が固定されている、請求項1に記載の天井構造。
  6. 前記レールは、
    前記スラブから吊下されたハンガーにねじで固定された固定部と、
    前記固定部の両端から下向きに延出した一対の側壁部と、
    前記側壁部の下端から互いに近づく方向へ延出された一対の底部と、
    前記底部の内側端部から上向きに延出された補剛用のリブと、
    を備えている、請求項1に記載の天井構造。
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