JP2004308327A - 間仕切り用上レール取付構造 - Google Patents

間仕切り用上レール取付構造 Download PDF

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Kiyoko Adachi
喜世子 足立
Kazuki Yoshida
一樹 吉田
Hiroshi Kano
広志 加納
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Abstract

【課題】施工時には、取付位置の微調整を作業性よく行えるとともに、施工後は、区画する領域の変更が容易な間仕切り用上レール取付構造を提供する。
【解決手段】天井スラブ5の下方に位置するとともに、床面と平行に並設された複数の間仕切り用上レール取付部Aからなる上レール取付構造であって、該上レール取付部Aの両端部を部屋の上部両壁面側に固定されたガイドレール4に嵌装し、該上レール取付部A自身が間仕切りの可動方向と直角方向にスライド自在に架設されたことを特徴とする間仕切り用上レール取付構造。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、間仕切り用の上レールの取付構造に関する。さらに詳しくは、室内を区画する吊り戸等、間仕切り用の板状体の上端部を保持する上レールを取付けるための、間仕切り用上レール取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、室内を所定の領域に区画する場合、吊り戸等、間仕切り用の板状体の上端部を天井面に固定された上レールに保持し、所定の位置で下端部を床部に固定する構造が知られている(例えば、特許文献1、2、3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−93321号公報(第1−4頁、第1図、第2図、第3図)
【特許文献2】
特開平6−346533号公報(第1−4頁、第1図、第2図、第5図)
【特許文献3】
特開平6−346532号公報(第1−4頁、第1図、第2図、第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公知技術の一例としては、本願図6に示すように、間仕切り用上レール10が、天井スラブ5に埋め込まれた支持金具20によって吊下げ固定された構造が知られている。このとき、本願図7に示す側断面図からよくわかるように、支持金具20に固定され、下方に開口した上レール10には、例えば吊り戸6が、その上端部に設けられた回転手段7を介して往復自在に取付けられている。このようにして、吊り戸6は、所定の位置に設置され、上レール10の天井材載置部101に天井材8を載置して、吊り戸6の施工を完了することができる。
【0005】
しかしながら、上記従来技術によって取付けられた上レール10は、室内の間取り変更を行うため該上レ−ル10をその長手方向と直交する方向に水平移動をしようとする場合、支持金具20の一端が天井スラブ5に埋め込まれているため、天井スラブ5を打ち砕いて支持金具20を取り外す必要があり、また、天井材、天井下地材等の諸部材も解体しなければならず手間がかかるという問題がある。本発明は、このような問題を解決し、施工時には、上記間仕切り用上レールの取付位置の微調整を作業性よく行えるとともに、施工後は、区画する領域の変更を容易にできる、間仕切り用上レール取付構造を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、本発明によれば、天井スラブの下方に位置するとともに、床面と平行に並設された複数の間仕切り用上レール取付部からなる上レール取付構造であって、該上レール取付部の両端部を部屋の上部両壁面側に固定されたガイドレールに嵌装し、該上レール取付部自身が間仕切りの可動方向と直角方向にスライド自在に架設されたことを特徴とする間仕切り用上レール取付構造が提供される。このようにすることにより、施工時には、上記間仕切り用上レールの取付位置の微調整を作業性よく行え、また、施工後は、区画する領域の変更を容易に行うことができる。
【0007】
上記上レール取付部が2本の天井下地材と、この天井下地材に挟持されるように固定された上レール保持部とからなるとともに、上記上レール保持部下面に凹設した溝部に下方に開口した上レールが固定されることが好ましい。また、上記天井下地材としては金属製の中空角柱を、上レール保持部としては木製を用いることが好ましい。このように構成し、2本の天井下地材と木製の上レール保持部とをビス留めすることにより、上レール取付部全体の強度が向上するため、その両端部を部屋の上部両壁面側に固定したガイドレールに嵌装し、架設しても撓むことなく、しっかりと吊り戸等を吊持することができる。
【0008】
上記上レール取付部がさらに補強金具によって補強されることが好ましい。このようにすることによって、上レール取付部の強度がさらに向上するため、その両端部を部屋の上部両壁面側に固定されたガイドレールに嵌装し、架設しても撓むことなく、しっかりと吊り戸等を吊持することができる。
【0009】
上記ガイドレールが、天井スラブから垂下された吊持金具によって部屋の上部両壁面側に固定されることが好ましい。このようにすることにより、吊持金具の長さを調節してガイドレールを所望の高さに設定することができる。
【0010】
上記ガイドレールを、互いに部屋の内方に開口したC型チャネルとすることが好ましい。このようにすることにより、市販のC型チャンネルを用いて、簡単に、作業性よく、部屋の上部両壁面側にガイドレールを固定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して、さらに詳細に説明する。図1は、本発明にかかる間仕切り用上レール取付構造を施工した状態を示す説明図である。図2は、図1の要部説明図であり、図3は、図2のX−X線に沿う側断面図である。図1において、天井スラブ5の下方に、床面と平行に設けられた複数の上レール取付部Aは、その両端を、ガイドレール4としてのC型チャネルに嵌装され、上レール取付部A自身が、その長手方向と直角方向にスライド自在に架設されている。このとき、図2からよくわかるように、本実施形態においては、C型チャネルは、部屋の上部両側の左右壁面WにボルトVによって固定されている。
【0012】
上記上レール取付部Aは、図2、図3によく示されているように、金属製の中空角柱からなる2本の天井下地材3と、この天井下地材3に挟まれた木製の上レール保持部2とからなり、上レール保持部2と各々の天井下地材3とはビスB1によって固定されている。また、上レール保持部2は、その下面に凹設した溝部に、下方に開口した上レール1をビスB2を用いて装着、固定している。図4は、上記のように構成した上レール取付部Aに、さらに補強金具9をビスB3でビス留めすることにより補強し、上レール1の天井材載置部11に、天井材8を載置した状態を示す部分断面斜視図である。
【0013】
図5は、図4に示す上レール取付部Aに固定された上レール1の開口部に、吊り戸6を回転手段7を介して取付けた状態を示す部分側断面図である。図5からよくわかるように、吊り戸6は、回転手段7を介して上レール1に吊持されているため、上レール1に沿って往復自在であり、また、既に説明したように、上レール取付部A自体も、その長手方向と直角方向に、ガイドレール4に沿ってスライド移動自在である。したがって、吊り戸6を上レール1に沿って回転手段7を介して移動するとともに、上レール取付部A自体もガイドレール4に沿ってスライド移動するだけで、簡単に、吊り戸6を所望の位置に設置することができる。かくして、施工時には、上記間仕切り用上レールの取付位置の微調整を作業性よく行えるとともに、施工後は区画する領域の変更を容易に行うことが可能となる。
【0014】
以上は、ガイドレール4を部屋の上部左右壁面WにボルトV等の固定手段により固定した場合について説明したが、これに限られず、一端を天井スラブ5に埋め込んだアンカーボルトような垂下した吊持金具(図示しないがその構造は限定されない)を用いてガイドレールを固定し、部屋の上部左右壁面側に配置してもよい。このようにすることにより、吊持金具の長さを調節することにより、ガイドレールを所望の高さに設定することができるとともに、施工時には、上記間仕切り用上レールの取付位置の調整を作業性よく行え、施工後は区画する領域の変更を容易に行うことが可能となる。
【0015】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明は、天井スラブ5の下方に位置するとともに、床面と平行に並設された複数の間仕切り用上レール取付部Aからなる上レール取付構造において、該上レール取付部Aの両端部を部屋の上部両壁面側に固定されたガイドレール4に嵌装し、該上レール取付部A自身が間仕切りの可動方向と直角方向にスライド自在に架設されたことを特徴とする間仕切り用上レール取付構造である。このようにすることにより、施工時には、上記間仕切り用上レールの取付位置の微調整を作業性よく行え、また、施工後は、区画する領域の変更を容易に行うことができる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、上記上レール取付部Aが2本の天井下地材3と、この天井下地材3に挟持されるように固定された上レール保持部2とからなるとともに、上記上レール保持部2下面に凹設した溝部に下方に開口した上レール1が固定される。また、上記天井下地材3としては金属製の中空角柱が、上レール保持部2としては木製が用いられる。上記のように構成し、各々の天井下地材3と木製の上レール保持部2とをビス留めすることにより、請求項1に記載の発明の効果に加えて、上レール取付部A全体の強度が向上するため、その両端部を部屋の上部両壁面側に固定されたガイドレール4に嵌装し、架設しても撓むことなく、しっかりと吊り戸6等を吊持することができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、上記上レール取付部Aがさらに補強金具9によって補強される。このようにすることによって、請求項1に記載の発明の効果に加えて、上レール取付部Aの強度がさらに向上するため、その両端部を部屋の上部両壁面側に固定されたガイドレール4に嵌装し、架設しても撓むことなく、しっかりと吊り戸6等を吊持することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、上記ガイドレール4が、天井スラブ5から垂下された吊持金具によって部屋の上部両壁面側に固定される。このようにすることにより、請求項1に記載の発明の効果に加えて、吊持金具の長さを調節してガイドレール4を所望の高さに設定することができる。
【0019】
請求項5に記載の発明は、上記ガイドレール4が、互いに部屋の内方に開口したC型チャネルとされる。このようにすることにより、請求項1に記載の発明の効果に加えて、市販のC型チャンネルを用いて、簡単に、作業性よく、部屋の上部両壁面側にガイドレール4を固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる間仕切り用上レール取付構造を示す説明図である。
【図2】図1における要部説明図である。
【図3】図2のX−X線に沿う側断面図である。
【図4】図2に示す上レール取付部を補強金具で補強し、天井材を載置した状態を示す部分断面斜視図である。
【図5】図4において吊り戸を回転手段を介して取付けた状態を示す部分側断面図である。
【図6】公知技術による間仕切り用上レール取付構造を示す説明図である。
【図7】同上を施工した状態を示す部分側断面図である。
【符号の説明】
A 本発明にかかる間仕切り用上レール取付部
1 上レール
11 天井材載置部
2 上レール保持部
3 天井下地材
4 ガイドレール
5 天井スラブ
6 吊り戸
7 回転手段
8 天井材
9 補強金具
10 公知技術における上レール
101 同上天井材載置部
20 同上支持金具
B1 固定用ビス
B2 固定用ビス
B3 固定用ビス
V ボルト
W 壁面

Claims (5)

  1. 天井スラブの下方に位置するとともに、床面と平行に並設された複数の間仕切り用上レール取付部からなる上レール取付構造であって、該上レール取付部の両端部を部屋の上部両壁面側に固定されたガイドレールに嵌装し、該上レール取付部自身が間仕切りの可動方向と直角方向にスライド自在に架設されたことを特徴とする間仕切り用上レール取付構造。
  2. 上記上レール取付部が2本の天井下地材と、この天井下地材に挟持するように固定された上レール保持部とからなるとともに、上記上レール保持部下面に凹設された溝部に下方に開口した上レールが固定された請求項1に記載の間仕切り用上レール取付構造。
  3. 上記上レール取付部がさらに補強金具によって補強された請求項2に記載の間仕切り用上レール取付構造。
  4. 上記ガイドレールが、天井スラブから垂下された支持金具によって部屋の上部両壁面側に固定された請求項1に記載の間仕切り用上レール取付構造。
  5. 上記ガイドレールが、互いに部屋の内方に開口したC型チャネルである請求項1に記載の間仕切り用上レール取付構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014070370A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Panasonic Corp 開口構造及び開口施工方法
JP2017025704A (ja) * 2016-11-10 2017-02-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 建具施工方法
JP2017075526A (ja) * 2016-11-10 2017-04-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 開口構造及び開口施工方法
JP2018066261A (ja) * 2017-12-15 2018-04-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 建具施工構造
JP2019002275A (ja) * 2017-12-15 2019-01-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 建具施工構造

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