JP3479470B2 - ハードディスクドライブサスペンション用銅合金箔及びその製造方法 - Google Patents

ハードディスクドライブサスペンション用銅合金箔及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスクド
ライブサスペンション上の配線に用いられ、高速信号伝
達が可能な高強度高導電性銅合金箔及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピューターの記憶装置として用いら
れるハードディスクドライブにおいて、磁気ヘッドは僅
かな間隙を対置してハードディスク面上に浮上してお
り、このように磁気ヘッドを浮上位置に保つためにはサ
スペンションと称される懸架機構が使用されている。磁
気ヘッドはこのサスペンションの先端に取りつけられ、
磁気ディスクの情報を読み取る時や、情報を書き込む時
には、サスペンションは根元を枢軸として回転すること
によって、磁気ヘッドが磁気ディスクの所定位置まで移
動し、信号の入出力を行う。
【0003】図1は、ハードディスクの先端平面図であ
って、磁気ヘッドに対して信号を入出力するための導線
がステンレスなどよりなる本体に固定されている。
【0004】近年のハードディスクには、記憶容量の向
上、信号伝達の高速化、小型化、高い信頼性が求められ
ることに伴い、サスペンションおよび磁気ヘッドを含め
た系には、高密度配線、高い位置精度および、高い電気
伝導性が要求される。
【0005】ハードディスクドライブの磁気ヘッドを支
持するサスペンション上に配線するために、従来は絶縁
被覆を施した純銅の導線が用いられていた。しかしなが
ら、磁気ヘッドの移動位置精度、磁気ヘッドなどとの結
線の確実性、使用中の取り扱いの容易性、製造コスト等
の観点で、図1に示すように、例えば厚さ18μm程度
の銅合金箔1をその幅面を上下にしてサスペンション2
上に樹脂3によりラミネート状に接着して用いるケース
が増えてきた。
【0006】本発明者らは、この配線に用いられる理想
的箔の性質は次のようなものであると考えた。先ず、ヘ
ッド部の組立工程中で変形しないように、高い強度が必
要とされ、引張強さで500N/mm2以上が必要であ
る。次に、信号伝達の高速化から、高い導電率が必要と
され、60%IACSが必要である。また、サスペンシ
ョンのステンレス箔上に配線の銅箔を形成後、樹脂を用
いてラミネートするが、この際の加熱時に、ステンレス
の寸法変化はほとんどないが、銅箔に収縮方向の寸法変
化が生じると、ラミネート後に反りを生じるため製品の
寸法精度に支障をきたす。このため加熱時の寸法変化が
できるだけ小さいことが求められ、0.1%以下である
ことが必要である。更に、部品の小型化に伴い、箔のエ
ッチングによる微細な配線の加工が必要とされるため、
大きな介在物を含有すると断線等のトラブルを引き起こ
す。したがって、材料中に含まれる介在物の少ないこと
が望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このハードディスクサ
スペンション配線用として、タフピッチ銅などを原料と
した銅箔を用いた場合には、強度不足のために組立工程
中に変形を生じ、製造不可能であった。また、合金箔を
用いた場合には、Cu−Ni−Si系合金箔等では、導
電率が50%IACS程度であり、現在求められている
電気信号の伝達速度の高速化には対応できないという問
題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討を行った過程で、高強度で高導電
性をもち、これらの優れた特性を損なうことなく、寸法
変化の少なく、エッチング性の良好な銅合金箔は、次の
析出強化型Cu−Cr−Zr系高強度導電性銅合金であ
ることを見出した。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討を行った過程で、高強度で高導電
性をもち、これらの優れた特性を損なうことなく、寸法
変化の少なく、エッチング性の良好な銅合金箔は、次の
析出強化型Cu−Cr−Zr系高強度導電性銅合金であ
ることを見出した。即ち、本発明の第1は、ハードディ
スクドライブの部品である磁気ヘッドを坦持するサンス
ペンション本体のステンレス箔に接着された樹脂ラミネ
ート銅箔において、前記銅箔が、添加元素成分を重量割
合にてCr:0.02%以上0.4%以下、Zr:0.
01%以上0.25%以下、残部が銅および不可避不純
物である箔であり、その引張強さが600N/mm2
上、導電率が65%IACS以上、0.5μm以上の介
在物数が100個/mm2以下であり、更に300℃,
1時間での加熱後の寸法変化が0.1%以下であること
を特徴とするハードディスクドライブサスペンション用
銅合金箔であり、また、本発明の第2は、ハ ードディ
スクドライブの部品である磁気ヘッドを坦持するサンス
ペンション本体のステンレス箔に接着された樹脂ラミネ
ート銅箔において、前記銅箔が、添加元素成分を重量割
合にてCr:0.02%以上0.4%以下、Zr:0.
01% 以上0.25%以下、更にZn,Ni,Ti,
Sn,Si,Mn,P,Mg,Co,Te,Al,B,
In,AgおよびHfの1種以上を総量で0.005%
以上1.5%以下を含有し、残部が銅および不可避不純
物である箔であり、その引張強さが600N/mm2
上、導電率が65%IACS以上,0.5μm以上の介
在物数が100個/mm2以下であり、また300℃,
1時間での加熱後の寸法変化が0.1%以下であること
を特徴とするハードディスクドライブサスペンション用
銅合金箔であり、本発明の第3は、ハードディスクドラ
イブの部品である磁気ヘッドを坦持するサンスペンショ
ン本体のステンレス箔に接着された樹脂ラミネート銅箔
において、前記銅箔が添加元素成分を重量割合にてC
r:0.02%以上0.4%以下、Zr:0.01%以
上0.25%以下、Fe:0.05%以上1.8%以
下、Ti:0.05%以上0.8%以下を含有し、残部
が銅および不可避不純物である箔であり、その引張強さ
が600N/mm2以上、導電率が65%IACS以
上,0.5μm以上の介在物数が100個/mm2以下
であり、また300℃,1時間での加熱後の寸法変化が
0.1%以下であることを特徴とするハードディスクド
ライブサスペンション用銅合金箔であり、本発明の第4
は、 ハードディスクドライブの部品である磁気ヘッド
を坦持するサンスペンション本体のステンレス箔に接着
された樹脂ラミネーと銅箔において、前記銅箔が添加元
素成分を重量割合にてCr:0.02%以上0.4%以
下、Zr:0.01%以上0.25%以下、Fe:0.
05%以上1.8%以下、Ti:0.05%以上0.8
%以下を含有し、更にZn,Ni,Sn,Si,Mn,
P,Mg,Co,Te,Al,B,In,Ag,および
Hfの1種以上を総量で0.005%以上1.5%以下
を含有し、残部が銅および不可避不純物で箔であり、そ
の引張強さが600N/mm2以上、導電率が65%I
ACS以上,0.5μm以上の介在物数が100個/m
2以下であり、また300℃,1時間での加熱後の寸
法変化が0.1%以下であることを特徴とするハードデ
ィスクドライブサスペンション用銅合金箔である。また
本発明の第5〜8はそれぞれ上記第1〜4発明の銅合金
を圧延加工し、溶体化処理、圧延及び時効処理を施した
後200〜400℃で焼鈍することを特徴とする。
【0010】
【作用】先ず、銅合金箔を樹脂でラミネートする際に行
う加熱時の箔の寸法変化は、圧延中の母材の変形時に導
入された格子欠陥が、加熱により消失する過程で引き起
こされる。この不所望の寸法変化を解消するためには、
圧延箔の時効処理により必要な強度を達成した後、調質
状態を200〜400℃で焼鈍状態とする。この焼鈍温
度が200℃未満であると格子欠陥が十分に少なくなら
ず、一方焼鈍温度が400℃を超えると強度が低下し、
好ましくない。より好ましくは、30分〜10時間、更
に好ましくは1〜4時間焼鈍すればよい。
【0011】銅合金箔は厚さが好ましくは9〜35μm
であり、樹脂はポリイミドなどの樹脂を接着に必要な量
だけ使用する。箔の寸法変化はラミネートした状態で寸
法変化の代替特性である300℃,1時間での加熱後の
寸法変化を規制する。以下、本発明の合金の組成を説明
する。
【0012】Crは銅合金を溶体化処理後、時効させる
ことにより母相中に折出して強度を向上させる作用をす
るが、その含有率が0.02%未満では、この作用によ
る所望の効果得られず、一方、0.4%を超えて含有さ
せると粗大なCrが製品中に残留し、エッチング性の低
下を招くのみならず、格子欠陥も多くしてラミネート加
熱時の寸法変化を多くすることから、0.02〜0.4
%と定めた。
【0013】Zrには、時効処理によりCuと化合物を
形成して母相中に折出しこれを強化する作用があるが、
その含有量が0.01重量%未満では、前記作用による
所望の効果が得られず、一方、0.25%重量%を超え
てZrを含有させると、溶体化処理後に粗大な未固溶Z
rが含有することになり、エッチング性の低下を招くの
みならずラミネート加熱時の寸法変化を多くすることか
ら、Zr含有量は0.01〜0.25%と定めた。
【0014】TiおよびFeは合金を時効処理したとき
に母相中にTiとFeの金属間化合物を形成し、その結
果として合金強度を更に向上させる作用を発揮させるた
めに必要に応じて添加させるが、これらの含有量がそれ
ぞれ0.05%未満では上記作用による所望の強度が得
られない。一方、Ti含有量が0.8%を超えたり、F
e含有量が1.8%を超える場合には、TiとFeを主
成分とする粗大な介在物が含まれるようになり、エッチ
ング性を著しく阻害するのみならず、ラミネート加熱時
の寸法変化を多くするためTiの含有量は0.05〜
0.85%、Feの含有量は0.05〜1.8%と定め
た。
【0015】Zn,Ni,Sn,Si,Mn,P,M
g,Co,Te,Al,B,In,Ag,Hfおよび第
2発明におけるTiはいずれも、合金の導電率を低下さ
せずに、主として固溶強化により強度を向上させる作用
を有しており、したがって必要により1種または2種以
上の添加がなされるが、その含有量が総量で0.005
%未満であると前記作用による所望の効果が得られず、
一方総量で1.5%を超える場合にはエッチング性と導
電性を著しく劣化させる。このため、単独添加あるいは
2種以上の複合添加がなされるZn,Ni,Sn,S
i,Mn,P,Mg,Co,Te,Al,B,In,A
g,Hfおよび第2発明におけるTiは、総量で0.0
05〜1.5%と定めた。
【0016】本発明の銅合金箔の製造方法は通常の方法
にて薄板に圧延を行い、更に箔まで圧延を行うが、まず
薄板の状態で溶体化熱処理を行う。その後圧延を行った
後、時効処理を行い、最終的に圧延を行い、箔の寸法に
なった状態で焼鈍を行う。更に、必要によりエッチング
を行い、微細導体とする。以下、実施例により更に詳し
く本発名を説明する。
【0017】
【実施例】先ず、電気銅あるいは無酸素銅を主原料と
し、そして銅クロム母合金、銅ジルコニウム母合金、チ
タン、軟銅、亜鉛、ニッケル、スズ、マンガン、銅リン
母合金、マグネシウム、コバルト、テルル、アルミニウ
ム、硼素、インジウム、銀、ハウニウムを副原料とし、
カーボン製ルツボを用いて、高周波溶解炉にて図2(表
1)に示す各種成分銅合金を真空中またはAr雰囲気
中で1250℃で溶製し、厚さ30mmのインゴットに
鋳造した。各インゴットを面削した後850〜900℃
で溶体化処理を施し、冷間圧延により0.3mm厚の板
材としてから更に400〜500℃で4〜12時間の時
効処理を行い、その後冷間圧延により、9〜35μmの
範囲の厚さとし、さらに200〜400℃の範囲で1時
間焼鈍した後「強度」、「導電性」、「寸法変化」、
「介在物」を評価した。「強度」は引張試験で引張強さ
を測定した。「導電性」は導電率によって示した。「寸
法変化」は、圧延方向を長手方向として200×20m
mの試料を300℃で1時間加熱し、3次元座標測定装
置を用いて加熱前後の寸法の測定値から寸法の変化率を
測定した。「介在物」については、試料の表面を鏡面研
磨した後、EPMAにて500倍の倍率で、1平方mm
当たりの0.5μm以上の大きさの介在物数を測定し
た。
【0018】図3(表2)に評価結果を示す。表2から
わかるように、本発明合金箔は、優れた強度、導電性を
もち、寸法変化、介在物が少ないことがわかる。これに
対し、比較例19ではCrが含有されていないために強
度が低下した例である。また、比較例20は焼鈍条件が
不適切なため、加熱による寸法変化が大きくなった例で
ある。また、比較例21はCr含有量が、比較例22は
Fe含有量が、比較例23は選択成分の合計の含有量が
多いために介在物が増加した例である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来に比べて、強度、導電性に優れ、加熱による寸法変
化が少なく、介在物による加工精度の低下のない、ハー
ドディスクドライブサスペンションの配線に好適な銅合
金箔が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハードディスクドライブサスペンションの一例
を示す平面図である。
【図2】本発明合金および比較例の合金の組成を示す図
表(表1)である。
【図3】本発明合金および比較例の合金の特性評価結果
を示す図表(表2)である。
【符号の説明】
1 銅合金箔 2 サスペンション本体 3 樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 9/00 B32B 15/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハードディスクドライブの部品である磁
    気ヘッドを坦持するサンスペンション本体のステンレス
    に接着された樹脂ラミネート銅箔において、前記銅箔
    が、添加元素成分を重量割合にてCr:0.02%以上
    0.4%以下、Zr:0.01%以上0.25%以下を
    含有し、残部が銅および不可避不純物であり、その引張
    強さが600N/mm2以上、導電率が65%IACS
    以上、0.5μm以上の介在物数が100個/mm2
    下であり、更に300℃,1時間での加熱後の寸法変化
    が0.1%以下であることを特徴とするハードディスク
    ドライブサスペンション用銅合金箔。
  2. 【請求項2】 ハードディスクドライブの部品である磁
    気ヘッドを坦持するサンスペンション本体のステンレス
    に接着された樹脂ラミネート銅箔において、前記銅箔
    が、添加元素成分を重量割合にてCr:0.02%以上
    0.4%以下、Zr:0.01% 以上0.25%以
    下、更にZn,Ni,Ti,Sn,Si,Mn,P,M
    g,Co,Te,Al,B,In,AgおよびHfの1
    種以上を総量で0.005%以上1.5%以下を含有
    し、残部が銅および不可避不純物であり、その引張強さ
    が600N/mm2以上、導電率が65%IACS以
    上,0.5μm以上の介在物数が100個/mm2以下
    であり、また300℃,1時間での加熱後の寸法変化が
    0.1%以下であることを特徴とするハードディスクド
    ライブサスペンション用銅合金箔。
  3. 【請求項3】 ハードディスクドライブの部品である磁
    気ヘッドを坦持するサンスペンション本体のステンレス
    に接着された樹脂ラミネート銅箔において、前記銅箔
    が添加元素成分を重量割合にてCr:0.02%以上
    0.4%以下、Zr:0.01%以上0.25%以下、
    Fe:0.05%以上1.8%以下、Ti:0.05%
    以上0.8%以下を含有し、残部が銅および不可避不純
    物であり、その引張強さが600N/mm2以上、導電
    率が65%IACS以上,0.5μm以上の介在物数が
    100個/mm2以下であり、また300℃,1時間で
    の加熱後の寸法変化が0.1%以下であることを特徴と
    するハードディスクドライブサスペンション用銅合金
    箔。
  4. 【請求項4】 ハードディスクドライブの部品である磁
    気ヘッドを坦持するサンスペンション本体のステンレス
    に接着された樹脂ラミネート銅箔において、前記銅箔
    が添加元素成分を重量割合にてCr:0.02%以上
    0.4%以下、Zr:0.01%以上0.25%以下、
    Fe:0.05%以上1.8%以下、Ti:0.05%
    以上0.8%以下を含有し、更にZn,Ni,Sn,S
    i,Mn,P,Mg,Co,Te,Al,B,In,A
    gおよびHfの1種以上を総量で0.005%以上1.
    5%以下を含有し、残部が銅および不可避不純物であ
    り、その引張強さが600N/mm2以上、導電率が6
    5%IACS以上,0.5μm以上の介在物数が100
    個/mm2以下であり、また300℃,1時間での加熱
    後の寸法変化が0.1%以下であることを特徴とするハ
    ードディスクドライブサスペンション用銅合金箔。
  5. 【請求項5】 ハードディスクドライブの部品である磁
    気ヘッドを坦持するサンスペンション本体のステンレス
    に接着された樹脂ラミネート銅箔を製造する方法にお
    いて、添加元素成分を重量割合にてCr:0.02%以
    上0.4%以下、Zr:0.01%以上0.25%以下
    を含有し、残部が銅および不可避不純物である銅合金を
    圧延加工し、溶体化処理、圧延及び時効処理を施した後
    200〜400℃で焼鈍することにより、その引張強さ
    が600N/mm2以上、導電率が65%IACS以
    上、0.5μm以上の介在物数が100個/mm2以下
    であり、更に300℃,1時間での加熱後の寸法変化が
    0.1%以下であることを特徴とするハードディスクド
    ライブサスペンション用銅合金箔の製造方法。
  6. 【請求項6】 ハードディスクドライブの部品である磁
    気ヘッドを坦持するサンスペンション本体のステンレス
    に接着された樹脂ラミネート銅箔を製造する方法にお
    いて、添加元素成分を重量割合にてCr:0.02%以
    上0.4%以下、Zr:0.01% 以上0.25%以
    下、更にZn,Ni,Ti,Sn,Si,Mn,P,M
    g,Co,Te,Al,B,In,AgおよびHfの1
    種以上を総量で0.005%以上1.5%以下を含有
    し、残部が銅および不可避不純物である銅合金を圧延加
    工し、溶体化処理、圧延及び時効処理を施した後200
    〜400℃で焼鈍することにより引張強さが600N/
    mm2以上、導電率が65%IACS以上,0.5μm
    以上の介在物数が100個/mm2以下であり、また3
    00℃,1時間での加熱後の寸法変化が0.1%以下で
    あることを特徴とするハードディスクドライブサスペン
    ション用銅合金箔の製造方法。
  7. 【請求項7】 ハードディスクドライブの部品である磁
    気ヘッドを坦持するサンスペンション本体のステンレス
    に接着された樹脂ラミネート銅箔を製造する方法にお
    いて、添加元素成分を重量割合にてCr:0.02%以
    上0.4%以下、Zr:0.01%以上0.25%以
    下、Fe:0.05%以上1.8%以下、Ti:0.0
    5%以上0.8%以下を含有し、残部が銅および不可避
    不純物である銅合金を圧延加工し、溶体化処理、圧延及
    び時効処理を施した後200〜400℃で焼鈍すること
    により引張強さが600N/mm2以上、導電率が65
    %IACS以上,0.5μm以上の介在物数が100個
    /mm2以下であり、また300℃,1時間での加熱後
    の寸法変化が0.1%以下であることを特徴とするハー
    ドディスクドライブサスペンション用銅合金箔の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 ハードディスクドライブの部品である磁
    気ヘッドを坦持するサンスペンション本体のステンレス
    に接着された樹脂ラミネート銅箔を製造する方法にお
    いて、添加元素成分を重量割合にてCr:0.02%以
    上0.4%以下、Zr:0.01%以上0.25%以
    下、Fe:0.05%以上1.8%以下、Ti:0.0
    5%以上0.8%以下を含有し、更にZn,Ni,S
    n,Si,Mn,P,Mg,Co,Te,Al,B,I
    n,AgおよびHfの1種以上を総量で0.005%以
    上1.5%以下を含有し、残部が銅および不可避不純物
    である銅合金を圧延加工し、溶体化処理、圧延及び時効
    処理を施した後200〜400℃で焼鈍することにより
    引張強さが600N/mm2以上、導電率が65%IA
    CS以上,0.5μm以上の介在物数が100個/mm
    2以下であり、また300℃,1時間での加熱後の寸法
    変化が0.1%以下であることを特徴とするハードディ
    スクドライブサスペンション用銅合金箔の製造方法。
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