JP3479363B2 - 後二軸車両の発進補助装置 - Google Patents

後二軸車両の発進補助装置

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JP3479363B2
JP3479363B2 JP29969294A JP29969294A JP3479363B2 JP 3479363 B2 JP3479363 B2 JP 3479363B2 JP 29969294 A JP29969294 A JP 29969294A JP 29969294 A JP29969294 A JP 29969294A JP 3479363 B2 JP3479363 B2 JP 3479363B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後二軸車両の発進補助
装置において、空気圧回路の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車体後部を支える駆動輪軸および非駆動
輪軸を備える大型トラック等の後二軸車両において、滑
りやすい路面上で発進する際に駆動輪がスリップするこ
とを防止するため、駆動輪軸に懸かる荷重を増大させる
発進補助装置を備えるものがある(特公平1−3416
4号公報、特開昭55−109007号公報、参照)。
【0003】従来の後二軸車両の発進補助装置として、
その伸縮により非駆動輪軸をリフトアップする空気圧ア
クチュエータを備え、アクチュエータに導かれる空気圧
をマグネチックバルブを介して段階的に調節するものが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の後二軸車両の発進補助装置にあっては、アク
チュエータに対する加圧空気の給排を制御するマグネチ
ックバルブが、電磁力によって駆動される弁体を介し
て、連通孔を開閉したり、流路を切換える構造となって
いたため、流路面積の調節幅が制約され、アクチュエー
タの作動応答性を高めることが難しいという問題点があ
る。
【0005】本発明は上記の問題点に着目し、後二軸車
両の発進補助装置において、十分な作動応答性を確保す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の後二軸
車両の発進補助装置は、車体を支える駆動輪軸および非
駆動輪軸と、非駆動輪軸を車体に対して昇降させる空気
圧アクチュエータと、空気圧アクチュエータに供給され
る空気圧を二段階に調節するリレーバルブと、加圧空気
供給源から導かれる空気圧を所定圧P3に調節する減圧
弁と、減圧弁とリレーバルブを連通して信号圧を導く第
一信号圧通路と、第一信号圧通路の途中に介装され、リ
レーバルブに導かれる信号圧を所定圧P3と大気圧に切
換えるマグネチックバルブとを備え、リレーバルブとし
て、アクチュエータに連通する圧力室と、加圧空気供給
源と圧力室を連通する連通孔を開閉する弁体と、第一信
号圧通路を介して信号圧が導かれる背圧室と、 圧力室
と背圧室を仕切り、弁体を駆動する大ピストンと、大ピ
ストンを介して弁体を開弁方向に付勢する補助付勢手段
を備え、補助付勢手段として、補助圧力室と背圧室を
仕切り、弁体を駆動する小ピストンを備え、減圧弁と補
助圧力室を連通する第二信号圧通路を備え、アクチュエ
ータからの空気を排出する弁手段を備える。
【0007】
【0008】請求項に記載の後二軸車両の発進補助装
置は、請求項に記載の発明において、アクチュエータ
からの空気を排出する弁手段として、弁体に圧力室から
の空気を排出する排出口を形成し、大ピストンに弁体を
着座させて排出口を閉塞するロッド部を形成し、弁体を
排出口の閉弁方向に付勢するリターンスプリングを備え
る。
【0009】
【作用】請求項1に記載の後二軸車両の発進補助装置に
おいて、アクチュエータを伸長させて非駆動輪軸を車体
に対してリフトアップするとき、マグネチックバルブを
介して背圧室に所定圧P3を導き、大ピストンを介して
弁体を駆動し、加圧空気供給源と圧力室を連通させる。
【0010】このようにして弁体を空気圧により駆動す
る構造のため、弁体を介して開閉される連通孔の流路断
面積を大きく設定して、加圧空気供給源から加圧空気が
圧力室を経てアクチュエータへと導かれる空気流量を十
分に確保することが可能となり、非駆動輪軸を車体に対
してリフトアップする時間を短縮できる。この結果、指
令に基づき駆動輪軸に懸かる荷重を速やかに増大させ
て、駆動輪がスリップすることを適確に防止できる。
【0011】アクチュエータを収縮させて非駆動輪軸を
降下させた状態で、マグネチックバルブを介して背圧室
に大気圧を導くことにより、圧力室から大ピストンに作
用する圧力と補助付勢手段の付与する力が釣り合うよう
に弁体を駆動し、加圧空気供給源と圧力室を連通させ、
アクチュエータに導かれる圧力を小さくする。これによ
り、アクチュエータを構成するベローズ等が膨らんだ形
状を維持し、その耐久性が低下することを防止できる。
【0012】そして、アクチュエータを収縮させて非駆
動輪軸を降下させた状態で、マグネチックバルブを介し
て背圧室に大気圧を導くことにより、圧力室から大ピス
トンに作用する圧力と、補助圧力室から小ピストンに作
用する所定圧P3が釣り合うように弁体を駆動し、加圧
空気供給源と圧力室を連通する流路断面積を縮小し、ア
クチュエータに導かれる圧力を小さくする。これによ
り、アクチュエータを構成するベローズ等が膨らんだ形
状を維持し、その耐久性が低下することを防止できる。
【0013】請求項に記載の後二軸車両の発進補助装
置において、アクチュエータを収縮させて非駆動輪軸を
降下させるとき、マグネチックバルブを介して背圧室に
大気圧を導くことにより、圧力室から大ピストンに作用
する圧力と、補助圧力室から小ピストンに作用する所定
圧P3が釣り合うように大ピストンが移動し、大ピスト
ンが弁体から離れて排出口を開く。これにより、アクチ
ュエータからの加圧空気が圧力室と排出口を通って外部
へと排出される。このときの空気の流れに対しても、弁
体を介して開閉される排出口の流路断面積が大きく確保
されているため、指令に基づき駆動輪軸に懸かる荷重を
速やかに元に戻すことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0015】図1は、大型トラック等の後二軸車に備え
られるトラニオン型の懸架装置を示している。後二軸車
は、駆動側輪1が連結される駆動輪軸2と、非駆動輪3
が連結される非駆動輪軸4を備える。
【0016】車体シャシフレーム5にトラニオンブラケ
ット6およびトラニオンシャフト7を介してスプリング
シート10が回転可能に支持される。左右一対のリーフ
スプリング9がスプリングシート10にUボルト8を介
して取付けられる。すなわち、リーフスプリング9はシ
ャシフレーム5にスプリングシート10を介して揺動可
能に支持されている。
【0017】リーフスプリング9は、その前後端部がコ
ンタクトシート11とスプリングガイド12の間に摺動
自由に挿入されており、その撓みによる伸縮を逃がしな
がら車体を懸架する。
【0018】駆動輪軸2と非駆動輪軸4は、トルクロッ
ド13〜16を介してシャシフレーム5に連結されてい
る。
【0019】軸重可変装置は、非駆動輪軸4をシャシフ
レーム5に対して引き上げる空気圧アクチュエータとし
て、エアスプリング18を備える。
【0020】エアスプリング18は、ゴム等の弾性材か
らなる円筒状のベローズ19と、ベローズ19の下端が
結合されるロアシリンダ21と、ベローズ19の上端が
結合されるアッパシリンダ22を備える。ロアシリンダ
21はスプリングメンバー23を介してシャシフレーム
5に連結される。アッパシリンダ22はサポートブラケ
ット24を介して非駆動輪軸4に連結される。
【0021】エアスプリング18はベローズ19内に加
圧空気が送り込まれて伸長することにより、シャシフレ
ーム5に対して非駆動輪軸4を引き上げるリフトアップ
作動し、駆動輪軸2に懸かる荷重が大きくなる。
【0022】図2に示すように、エアスプリング18に
はリレーバルブ32を介して専用リザーバタンク31か
ら加圧空気が供給される。
【0023】空気圧供給源として設けられる専用リザー
バタンク31は、圧力保護弁35を介してサプライリザ
ーバタンク36に連通し、サプライリザーバタンク36
は図示しないエアポンプの吐出側に連通している。サプ
ライリザーバタンク36は、図示しないブレーキ装置等
にも空気圧を供給し、リザーバタンク31からリレーバ
ルブ32に導かれる圧力は所定値P0(例えば8kg/
cm2)を中心としてある程度変動する。
【0024】リレーバルブ32は、減圧弁33とマグネ
チックバルブ34を介して導かれる信号圧によってエア
スプリング18に供給される空気圧を二段階に調節する
ようになっている。
【0025】マグネチックバルブ34の通電時に、リレ
ーバルブ32はエアスプリング18に供給される圧力を
所定の高圧P1(例えば5.9kg/cm2)に調節し、
エアスプリング18を強制的に伸長させる。
【0026】マグネチックバルブ34の非通電時に、リ
レーバルブ32はエアスプリング18に供給される圧力
を所定の低圧P2(例えば0.5kg/cm2)に調節す
る。エアスプリング18は、低圧P2が導かれることに
より、ベローズ19が膨らんだ形状を維持し、その収縮
時にベローズ19がロアシリンダ21やアッパシリンダ
22に干渉して耐久性が低下することを防止できる。
【0027】マグネチックバルブ34の通電を制御する
コントロールユニット41が設けられる。コントロール
ユニット41は、エアスプリング18のリフトアップを
指令する手段として運転者によって操作される作動スイ
ッチ42、車両の積載量を検出するロードセンサ43、
パーキングブレーキの制動操作を検出するブレーキスイ
ッチ44、クラッチの断続操作を検出するクラッチスイ
ッチ45、空気圧回路の空気漏れを検出する圧力スイッ
チ等の各検出信号を入力し、マグネチックバルブ34と
パイロットランプ47の作動を制御する。
【0028】図3に示すシステムの作動行程表に基づい
てコントロールユニット41の制御内容を説明する。
【0029】1.運転者が作動スイッチ42をONにす
ると、システム作動を開始し、パイロットランプ47を
点滅する。
【0030】3.こうしてシステム作動が開始される
と、ロードセンサ43の検出信号に基づいて車両の積載
量が所定値以下の空積状態であるかどうかを検知する。
ロードセンサ43の出力はリーフスプリング9の撓み量
が所定値を越える積載状態でHighレベルとなり、所
定値以下の積載状態でLowレベルとなる。
【0031】4.こうして空積状態と判定されると、パ
ーキングブレーキの作動を解除した状態か、あるいはパ
ーキングブレーキの作動中にクラッチの断操作が行われ
た状態であると判定された場合、マグネチックバルブ3
4をONにする。これにより、エアスプリング18が伸
長して非駆動輪軸4をリフトアップし、駆動輪軸2に懸
かる荷重を増大させて、駆動輪1がスリップすることを
防止する。
【0032】5.マグネチックバルブ34をONとした
後、次の、、、のいずれかの条件が成立した場
合、2秒間パイロットランプ47を点滅させた後、マグ
ネチックバルブ34をOFFにする。
【0033】マグネチックバルブ34の作動開始後1
80秒経過後 パーキングブレーキが引かれる状態変化を検出してか
ら3秒経過後 作動スイッチ42が再びONに操作された場合 空気圧回路のエア漏れ等の異常を検出した場合 このように、パーキングブレーキが解除されたか、ある
いはパーキングブレーキの作動中でもクラッチの解除操
作が行われると、運転者が車両を発進させる準備をした
ものと判断し、マグネチックバルブ34をONにする。
これにより、エアスプリング18が非駆動輪軸4をリフ
トアップし、駆動輪軸2に懸かる荷重を増大させて、駆
動輪1がスリップすることを防止する。
【0034】リレーバルブ32は、減圧弁33とマグネ
チックバルブ34を介して導かれる信号圧によってエア
スプリング18に供給される空気圧を二段階に調節する
ようになっている。
【0035】マグネチックバルブ34の通電時に、リレ
ーバルブ32はエアスプリング18に供給される圧力を
所定の高圧P1(例えば5.9kg/cm2)に調節し、
エアスプリング18を強制的に伸長させる。
【0036】マグネチックバルブ34の非通電時に、リ
レーバルブ32はエアスプリング18に供給される圧力
を所定の低圧P2(例えば0.5kg/cm2)に調節す
る。エアスプリング18は、低圧P2が導かれることに
より、ベローズ19が膨らんだ形状を維持し、その収縮
時にベローズ19がロアシリンダ21やアッパシリンダ
22に干渉して耐久性が低下することを防止できる。
【0037】図4、図5、図6に示すように、リレーバ
ルブ32のハウジング49内には、大ピストン61が摺
動可能に収装され、大ピストン61を介して圧力室52
と背圧室54に仕切られる。
【0038】圧力室52は通孔53を介してエアスプリ
ング18に連通する。
【0039】背圧室54には通孔55を介して信号圧力
が導かれる。リーザーバタンク31と背圧室54を結ぶ
第一信号圧通路71の途中にはマグネチックバルブ34
が介装される。マグネチックバルブ34は背圧室54に
導入する信号圧力を大気圧と減圧弁33を介して調節さ
れる所定圧P3(例えば5.9kg/cm2)の2段階に
切換える。
【0040】リレーバルブ32のハウジング49内に、
通孔50を介してリザーバタンク31に連通する入口室
51が画成される。
【0041】入口室51は連通孔57を介して圧力室5
2に連通し、連通孔57を開閉する弁体58が設けられ
る。
【0042】弁体58はリターンスプリング59を介し
て閉弁方向に付勢される。大ピストン61には弁体58
に当接するロッド部62が一体形成される。
【0043】大ピストン61を弁体58の閉弁方向に付
勢するリターンスプリング63が介装される。
【0044】大ピストン61を弁体58の開弁方向に付
勢する小ピストン64が設けられる。ハウジング49内
には小ピストン64が摺動可能に収装され、小ピストン
64を介して補助圧力室65と背圧室54に仕切られ
る。
【0045】リーザーバタンク31と補助圧力室65を
結ぶ第二信号圧通路72の途中には減圧弁33が介装さ
れる。補助圧力室65には通孔66を介して減圧弁33
からの信号圧力P3が導かれる。
【0046】弁体58はハウジング49の内外に渡って
摺動可能に収装される。弁体58を貫通する排出口67
が形成される。排出口67は大ピストン61のロッド部
62によって閉塞される。排出口67、図6に示すよう
にロッド部62が離れた状態で、入口室51とハウジン
グ49の外部を連通する。
【0047】図4に示すように、背圧室54にマグネチ
ックバルブ34を介して大気圧が導かれている状態で、
小ピストン64に作用する圧力P3と大ピストン61に
作用する圧力P2およびリターンスプリング59,63
の付勢力が釣り合う。大ピストン61の圧力室52に面
する受圧面積をS1、小ピストン64の補助圧力室65
に面する受圧面積をS2、リターンスプリング59,6
3の付勢力をF1,F2とすると、次式が満たされる。
【0048】P3×S2=P2×S1+F1+F2 …(1) これにより、圧力室52は所定の低圧P2(例えば0.
5kg/cm2)に調節される。エアスプリング18
は、低圧P2が導かれることにより、ベローズ19が膨
らんだ形状を維持し、その収縮時にベローズ19がロア
シリンダ21やアッパシリンダ22に干渉して耐久性が
低下することを防止できる。
【0049】図5に示すように、背圧室54にマグネチ
ックバルブ34を介して所定圧P3が導かれている状態
で、補助圧力室65から小ピストン64に作用する圧力
3と、背圧室54から大ピストン61に作用する圧力
3が、圧力室52から大ピストン61に作用する圧力
1およびリターンスプリング59,63の付勢力が釣
り合う。大ピストン61の背圧室54に面する受圧面積
をS3、小ピストン64の背圧室54に面する受圧面積
をS4とすると、次式が満たされる。
【0050】 P3×S2+P3×S3=P1×S1+P3×S4+F1+F2 …(2) これにより、マグネチックバルブ34の通電時に、リレ
ーバルブ32はエアスプリング18に供給される圧力は
所定の高圧P1(例えば5.9kg/cm2)に調節さ
れ、エアスプリング18を強制的に伸長させる。
【0051】このように、弁体58を介して入口室51
と圧力室52を連通させ、リーザーバタンク31から送
られる加圧空気をリレーバルブ32を経てエアスプリン
グ18を速やかに供給することができる。この結果、マ
グネチックバルブ34がONとなってから、リレーバル
ブ32を介してエアスプリング18が非駆動輪軸4をリ
フトアップする時間を短縮し、作動応答性を十分に確保
することができる。
【0052】エアスプリング18を収縮させる場合、マ
グネチックバルブ34の通電を停止し、背圧室54にマ
グネチックバルブ34を介して大気圧が導かれると、エ
アスプリング18からの加圧空気が導かれる圧力室52
との圧力差により、図6に示すように、大ピストン61
が弁体58から離れ、エアスプリング18からの加圧空
気が圧力室52を通って弁体58の排出口67を通って
外部に排出される。
【0053】このときの空気の流れに対しても、弁体5
8を介して開閉される排出口の流路断面積が大きく確保
されているため、指令に基づき速やかに駆動輪軸2に懸
かる荷重を元に戻すことができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の後
二軸車両の発進補助装置は、車体を支える駆動輪軸およ
び非駆動輪軸と、非駆動輪軸を車体に対して昇降させる
空気圧アクチュエータと、アクチュエータに連通する圧
力室と、加圧空気供給源と圧力室を連通する連通孔を開
閉する弁体と、圧力室と背圧室を仕切り、弁体を駆動す
る大ピストンと、加圧空気供給源から導かれる空気圧を
所定圧P3に調節する減圧弁と、減圧弁と背圧室を連通
する第一信号圧通路の途中に介装され、背圧室に導かれ
る空気圧を所定圧P3と大気圧に切換えるマグネチック
バルブと、大ピストンを介して弁体を開弁方向に付勢す
る補助付勢手段と、アクチュエータからの空気を排出す
る弁手段とを備えたため、空気圧により駆動される弁体
を介して調節される流路断面積を大きく設定して、アク
チュエータの作動応答性を高めて、駆動輪がスリップす
ることを適確に防止できる。
【0055】請求項2に記載の後二軸車両の発進補助装
置は、請求項1に記載の発明において、補助付勢手段と
して、補助圧力室と背圧室を仕切り、弁体を駆動する小
ピストンを備え、減圧弁と補助圧力室を連通する第二信
号圧通路を備えたため、アクチュエータを収縮させて非
駆動輪軸を降下させた状態で、アクチュエータに導かれ
る圧力を小さくし、アクチュエータを構成するベローズ
等が膨らんだ形状を維持し、その耐久性が低下すること
を防止できる。
【0056】請求項3に記載の後二軸車両の発進補助装
置は、請求項1または2に記載の発明において、アクチ
ュエータからの空気を排出する弁手段として、弁体に圧
力室からの空気を排出する排出口を形成し、大ピストン
に弁体を着座させて排出口を閉塞するロッド部を形成
し、弁体を排出口の閉弁方向に付勢するリターンスプリ
ングを備えたため、アクチュエータからの加圧空気が圧
力室と排出口を通って外部へと排出されるときの空気の
流れに対しても、弁体を介して調節される流路断面積が
大きく確保され、指令に基づき駆動輪軸に懸かる荷重を
速やかに元に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図。
【図2】同じく発進補助装置の空気圧回路および電気回
路を示すシステム図。
【図3】同じく発進補助装置の制御内容を示す作動行程
表。
【図4】同じくエアスプリングの収縮時におけるリレー
バルブの断面図。
【図5】同じくエアスプリングの伸長時におけるリレー
バルブの断面図。
【図6】同じくエアスプリングの収縮作動時におけるリ
レーバルブの断面図。
【符号の説明】
1 駆動輪 2 駆動輪軸 3 非駆動輪 4 非駆動輪軸 5 シャシーフレーム 7 トラニオン軸 9 リーフスプリング 18 エアスプリング 32 リレーバルブ 33 減圧弁 34 マグネチックバルブ 41 コントロールユニット 42 作動スイッチ 43 ロードセンサ 44 パーキングブレーキスイッチ 45 クラッチスイッチ 51 入口室 52 圧力室 54 背圧室 57 連通孔 58 弁体 61 大ピストン 62 ロッド部 64 小ピストン 65 補助圧力室 67 排出口 71 第一信号圧通路 72 第二信号圧通路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 17/052 B60G 17/056 F16K 11/04 F16K 31/383

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体を支える駆動輪軸および非駆動輪軸
    と、 非駆動輪軸を車体に対して昇降させる空気圧アクチュエ
    ータと、空気圧アクチュエータに供給される空気圧を二段階に調
    節するリレーバルブと、 加圧空気供給源から導かれる空気圧を所定圧P3に調節
    する減圧弁と、 減圧弁とリレーバルブを連通して信号圧を導く第一信号
    圧通路と、 第一信号圧通路の途中に介装され、リレーバルブに導か
    れる信号圧を所定圧P3と大気圧に切換えるマグネチッ
    クバルブとを備え、 リレーバルブとして、 アクチュエータに連通する圧力室と、 加圧空気供給源と圧力室を連通する連通孔を開閉する弁
    体と、第一信号圧通路を介して信号圧が導かれる背圧室と、 圧力室と背圧室を仕切り、弁体を駆動する大ピストン
    と、 大ピストンを介して弁体を開弁方向に付勢する補助付勢
    手段とを備え、 補助付勢手段として、補助圧力室と背圧室を仕切り、弁
    体を駆動する小ピストンを備え、 減圧弁と補助圧力室を連通する第二信号圧通路を備え、 アクチュエータからの空気を排出する弁手段を備え たこ
    とを特徴とする後二軸車両の発進補助装置。
  2. 【請求項2】アクチュエータからの空気を排出する弁手
    段として、 弁体に圧力室からの空気を排出する排出口を形成し、 大ピストンに弁体を着座させて排出口を閉塞するロッド
    部を形成し、 弁体を排出口の閉弁方向に付勢するリターンスプリング
    を備えたことを 特徴とする請求項1に記載の後二軸車両
    の発進補助装置。
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