JP3371574B2 - 発進補助装置の制御装置 - Google Patents
発進補助装置の制御装置Info
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Description
発進補助装置の制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図9は、後2軸を有する車両の概要を示
す説明図であって、全体を符号1で示す大型車両は、フ
レーム10の前部に前軸21を有し、前タイヤ21aを
支持する。後部は2本の車軸31,32を有し、それぞ
れタイヤ31a,32aを支持する。後2軸31,32
はサスペンション40を介してフレーム10に支持さ
れ、フレーム10上に積荷50が搭載される。そこで、
積荷50を含む車両1の全重量WGは、前タイヤ21a
にかかる荷重WFと後タイヤ31a,32aにかかる荷
重WRに配分されて路面Gにより支持される。後部に2
本の車軸31,32を装備することにより、後部全体で
支持する荷重WRは、後部前軸31が支持する荷重WR
Fと、後部後軸32が支持する荷重WRRに分配され
る。したがって、1本の軸にかかる最大荷重を押えつ
つ、より大きな積載荷重を有する車両を構成することが
できる。 【0003】後2軸車両にあっては、後前軸31はエン
ジンからの駆動力を伝達する駆動軸とし、後後軸32は
駆動力を伝達しない従動軸とすることで、動力伝達系を
簡素化し、6輪のうちの2輪を駆動するいわゆる6×2
の車両を構成することが普及している。この6×2車両
にあっては、駆動タイヤ31aは充分の推進力を発生す
る必要がある。そこでタイヤ31aにかかる軸荷重WR
Fはタイヤが路面との間で必要な推進力を発生させるに
足る荷重が配分される必要がある。積荷を積載している
ときには、駆動軸31にかかる軸荷重WRFも充分に大
きく、タイヤ31aは必要な推進力を発生させることが
できる。しかしながら、積荷がない空載時には、駆動軸
31に充分な荷重WRFが配分されず、タイヤ31aは
路面Gとの間で充分な推進力を得ることができない事態
が発生する。特に、車両の発進時や摩擦係数の小さな路
面にあっては、タイヤ31aがスリップして発進に不都
合が生ずる場合がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本出願人は、特開平8
−48126号公報に開示されているように、後2軸の
うちの1軸を駆動する車両における発進補助装置を提案
した。上述の出願の発明は、駆動軸の接地圧を調整する
空気ばねを設け、軸荷重の変化をレベルセンサで検知し
て、空気ばねの作動を制御することによって、車両の発
進時の駆動力を向上するものである。この装置の採用に
よって、坂路登坂性能は向上し、坂路ブレーキ性能も向
上する。 【0005】図10に示すように、この種の車両1のパ
ーキングブレーキ65は、発進補助装置を装備する後軸
の駆動軸31に駆動力を伝達するプロペラシャフト60
を機械的にロックする構造を有する。したがって、この
ロックされた駆動軸の接地圧を発進補助装置を作動させ
ることによって増加させることによりパーキングブレー
キの性能も向上する。 【0006】また、坂道等で変速機のギヤを、上り坂で
は前進低速段、下り坂では後進段に入れて駐車すること
がある。この場合も発進補助装置を作動させることによ
って接地圧が増加し駐車性能が向上する。すなわち、車
両1が平坦道路をLから登坂路SLにさしかかり、ドラ
イバーがブレーキペダルを踏むと、サービスブレーキは
全ての車輪のブレーキを油圧で作動し、停車する。この
状態でパーキングブレーキ65を引くか、または、ギヤ
を入れてブレーキペダルを離すと、車両1のブレーキ力
は駆動軸タイヤ31aのみで受けもつ。車両が停車する
と、次の発進に備えて発進補助装置が作動する。しか
し、パーキングブレーキが引かれた状態またはギヤが入
った状態で、発進補助装置が作動していると、駆動軸タ
イヤ31aの接地圧は増加しており、この状態ではこの
坂路SLでも駐車は可能であるかもしれない。 【0007】しかしながら、ドライバーがパーキングブ
レーキを引いて、またはギヤを入れてエンジンキーをオ
フしてエンジンを停止させると、エアコンプレッサも停
止する。このときに、エアタンク内に充分なエアが蓄え
られて、発進補助装置の空気ばねが正常に作動している
場合は問題がないが、ドライバーが降りたあと、何らか
の原因によって空気ばねの空気圧が低下すると、車軸の
接地圧が低下し、充分なパーキングブレーキの摩擦力が
得られなくなり、車が滑り落ちてしまうという不都合が
生ずる。そこで、パーキングブレーキが引かれたときに
は、空気ばねを排気して駆動軸のタイヤの接地圧を、通
常の車両と同等にすることにより、通常の車両がパーキ
ングできないような坂道においては、発進補助装置を作
動させての駐車ができないようにする。本発明は、上述
した目的を達成する発進補助装置の制御装置を提供する
ものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明による発進補助装置の制御装置は、機械的懸
架装置により車体フレームに支持される後2軸を有し、
後2軸のうち一方の車軸側を駆動軸とし、他方の車軸側
を従動軸とするとともに、駆動軸にのみ装備されて車両
の発進時等に駆動軸のタイヤの接地圧を増加させる空気
ばねを有する発進補助装置を備える車両において、車速
を検知する車速センサと、駆動軸の荷重を検知するレベ
ルセンサと、駆動軸に駆動力を伝達するプロペラシャフ
トを機械的にロックするパーキングブレーキの作動を検
知するパーキングブレーキスイッチと、空気ばねに圧縮
エアを供給する圧縮エア供給源と、エア配管中に設けら
れて空気ばねに圧縮エアを供給する第1のバルブと、空
気ばねのエアを排気する第2のバルブと、第1のバルブ
及び第2のバルブを制御する制御ユニットと、を備え、
該制御ユニットは、下記の作用を奏することを特徴とす
るものである。 【0009】 【作用】本発明による制御装置においては、車速センサ
による検知車速及びレベルセンサによる検知駆動軸荷重
に基づいて、第1のバルブを開いて空気ばねに圧縮エア
を供給するとともに、車両が停止してパーキングブレー
キが作動されたことの検知に基づいて、第2のバルブを
開いて空気ばねのエアを排気する。 【0010】 【実施例】図4〜図6は、トラニオン式のサスペンショ
ンを有する車両に装備し、車両発進時の駆動力を増加す
る発進補助装置の概要を示す。車両は、車体の左右に配
設されるフレーム10を有し、トラニオン式サスペンシ
ョンを介して駆動軸200と従動軸300を支持する。 【0011】車両の前部に配設されるエンジン、変速機
に連結されるプロペラシャフト60は、駆動軸200と
一体のデファレンシャルギヤケース70内に装備される
デファレンシャルギヤ機構に動力を伝達する。トラニオ
ン式サスペンションは、フレーム10の下面に固定され
るトラニオンブラケット110を有し、トラニオンブラ
ケット110に回動自在にとりつけられるトラニオンシ
ャフト上に板ばね130の中央部が支持される。 【0012】板ばね130は、重ね板ばねであって、実
際には数枚乃至10枚程度の板ばねを重ねて構成され
る。駆動軸200は筒状の駆動軸ハウジング210内に
駆動軸が回転自在に配設されていて、駆動軸の両側端に
駆動軸タイヤ250がとりつけられる。駆動軸タイヤ2
50は一般に片側に2本、合計4本とりつけられる。駆
動軸200の駆動軸ハウジング210の上部にはスライ
ディングシート220が設けられ、板ばね130の一端
部を受ける。板ばね130は駆動軸200を路面側に押
圧するばね力を発生させる。スライディングシート22
0の外側にはばね押え230が設けられる。 【0013】駆動軸ハウジング210の下部には、ブラ
ケットを介して第1のトルクロッドがとりつけられる。
この第1のトルクロッドはトラニオンブラケット110
を貫通する連結部材を介して第2のトルクロッドに連結
される。従動軸300は駆動力は伝達されず、従動軸タ
イヤ350を回転自在に支持する。従動軸タイヤ350
は、一般的に片側に2本、両側で4本装備されるが、片
側1本づつとすることもできる。 【0014】駆動軸ハウジング210の中央部はデファ
レンシャルギヤケース70を収容するために、上下方向
に突出する。この上部の突出部の頂部にはブラケット2
60が設けられ、第3のトルクロッド150が連結され
る。トラニオン式のサスペンションは以上のように構成
されるので、トラニオンシャフトの中心と駆動軸200
の中心間距離とトラニオンシャフトの中心と従動軸30
0の中心間距離を選択することで、両軸にかかる荷重の
比率を選択することができる。また、駆動軸200と従
動軸300は、半径R1,R2で円運動し、その軸間距離
はDからD1の間で変化する。 【0015】本発明が適用される発進補助装置は駆動軸
200の上部に配設される。全体を符号500で示す発
進補助装置は、空気ばね505とその取付構造を備え
る。空気ばね505は、ダイアフラム510と、ダイア
フラム510の下部に配設されるピストン部材520
と、ダイアフラム510の上部に配設される上部プレー
ト530を有する。ダイアフラム510の下部は駆動軸
側のブラケットにとりつけられる。ダイアフラム510
の上部はフレーム側のブラケットにとりつけられる。 【0016】車両のフレーム10は、例えば断面がコ字
形のチャンネル材が使用されるが、このフレームの内側
にフレーム側のブラケットの取付部材570が固着され
る。この取付部材570に対して下側が開口するブラケ
ット560が一体に設けられ、このブラケット560内
に空気ばね505の上部プレート530が収容、固着さ
れる。空気ばね505の空気供給口540は、このブラ
ケット560を貫通して上方へ突出する。 【0017】空気供給口540は、後述するエア供給用
のパイプを介して圧縮空気の供給源に連結される。大型
車両は、クラッチやブレーキの助力のためにエアコンプ
レッサと高圧タンクを装備しているので、この圧縮空気
の供給源を利用することができる。空気ばね505に圧
縮空気を送り込まない状態にあっては、駆動軸200と
従動軸300には、通常のトラニオン式サスペンション
と同じ比率で軸荷重が与えられる。空気ばね505に圧
縮空気を送り込むと、ダイアフラム部510が伸長し、
駆動軸200を路面側に付勢する。この付勢力により駆
動軸タイヤ250にかかる接地圧は増加し、路面との間
で発生する推進力も増加する。 【0018】そこで、大きな推進力が必要となる車両の
発進時等に、この発進補助装置を作動させることによっ
て、スムーズな発進を達成することができる。本発進補
助装置の構成要素である空気ばねは、特にダイアフラム
部は柔軟性のある材料でつくられるために損傷を受けや
すい。そこで、この空気ばねを車両のフレームの内側に
配設し、さらにブラケットで覆うことによって保護を図
っている。また、トラニオン式のサスペンションは、車
軸の上下動によってハウジングが車軸の中心線のまわり
に回動する。この回動により空気ばねの上部支持部と各
支持部にズレを生ずるが、駆動軸のハウジングの上部に
空気ばねを配設することによって、このズレによる影響
は最小限に押えることができる。 【0019】図7において、全体を符号600で示す軸
荷重検知装置は、リーフスプリング610と、リーフス
プリング610の中央部の変位量を検知するレベルセン
サ650とを有する。 【0020】後2軸車両は、第1の後軸200と、第2
の後軸300を有する。前車軸に近い方に配設される第
1の後軸は、アクスルを内蔵するケーシング210と、
デファレンシャルギヤケース70を有し、駆動軸を構成
する。第2の後軸300は、ケーシング310を有し、
駆動力を伝達しない従動軸を構成する。第2の後軸30
0を駆動軸とすることも当然にできる。 【0021】リーフスプリング610の前端部は、ブラ
ケット620を介して駆動軸200のデファレンシャル
ギヤケース70の後部に支持される。リーフスプリング
610の後端部は、ブラケット630を介して従動軸ケ
ーシング310の前部に支持される。なお、ブラケット
620とリーフスプリング610の間にはブッシュ62
2を設けてブラケットとリーフスプリングのねじれ等を
吸収する。従動軸のブラケット630も同様にブッシュ
を介してリーフスプリングを支持する。 【0022】リーフスプリング610の中央部は取付具
642,643を介して垂直方向に配設されてロッド6
40の下端部を支持する。ロッド640の上端部は水平
方向に延びるアーム645に連結され、アーム645は
レベルセンサ650のシャフト652を回動させる。レ
ベルセンサ650は、車両のシャーシ側に固定されてお
り、そのシャフト652の回転量を電気的に検知する機
能を有する。図8は、レベルセンサ650の説明図で、
空車時と積車時におけるアーム645の回転位置を示
す。 【0023】そこで、駆動軸200と従動軸300にか
かる荷重が変化すると、サスペンションが変化し、リー
フスプリングのロッド取付部LCの位置とレベルセンサ
650の位置との間の垂直方向の距離が変化する。した
がって、この距離の変化量を電気的に検知することで、
駆動軸200と従動軸300にかかる軸荷重を検知する
ことができる。後2軸の車両のサスペンションの形式に
よれば、軸200と軸300の地上高が変化するのに伴
い、軸間距離Dが変化する構造のものがある。 【0024】この種のサスペンションを有するものに軸
荷重検知装置を適用することにより、軸荷重の検知感度
を向上させることができる。すなわち、空車時の軸間距
離Dに対して積荷重が増加するのに応じて軸間距離Dが
長くなるサスペンションにあっては、リーフスプリング
610の前端の取付装置LFと後端の取付位置LRの間
の距離が増加し、ロッド640の取付位置LCが上昇
し、ロッド640を上方へ押し上げる。ロッド640
は、このリーフスプリング610の変位量と軸200,
300の地上高の変位量を加えた変位量でセンサ650
のシャフト652を回動させるので、シャフト652の
回転角度は大きくなり、感度も向上する。 【0025】図1は本発明の制御装置の概要を示す説明
図である。全体を符号800で示す発進補助装置の制御
装置は、エアタンク810を有し、エアタンク810の
エアは、第1のマグネチックバルブ820(バルブ
A)、第2のマグネチックバルブ830(バルブB)、
配管840、低圧検出用の第1のプレッシャスイッチ8
50、高圧検出用の第2のプレッシャスイッチ852を
介して発進補助装置500の空気ばね505へ送られ、
駆動軸200の接地圧を増加させる。制御ユニットであ
るCPU860は、パーキングブレーキスイッチ86
6、作動スイッチ872、作動ランプ870、速度セン
サ868、軸重センサであるレベルセンサ600、低圧
検出用の第1のプレッシャスイッチ850、高圧検出用
の第2のプレッシャスイッチ852に接続され、第1の
マグネチックバルブ820と第2のマグネチックバルブ
830を制御する。第1のマグネチックバルブ820
は、バルブを開くことによりエアタンク810内のエア
を配管840へ供給し、第2のマグネチックバルブ83
0はバルブを開くことにより配管840内のエアを排気
する機能を有する。 【0026】図2は、圧力検出スイッチの作動を示す。
低圧検出スイッチは、エア排出時、空気ばね内のエアが
充分に排出されたかどうかを検出するスイッチで、図の
通り、設定圧aKg/cm2以下のときにONする。 【0027】高圧検出スイッチは、エア供給時、空気ば
ね内にエアが充分供給されたかどうかを検出するスイッ
チで、図の通り設定圧bKg/cm2以上のときにON
する。尚、設定圧a以下では、駆動軸のタイヤの接地圧
は、発進補助装置を装備しない車両と同等である。又、
設定圧b以上であれば駆動軸のタイヤの接地圧が増加
し、発進時の推進力も増加する。 【0028】《発進補助装置の作動》図3は、本発明の
制御装置800の制御処理を示すフローチャートであ
る。ステップS11からスタートし、フローチャートに
従って、ステップS14へ進み、ステップS14で車速
20Km/h以下であれば、発進補助装置を作動させる
ためにステップS15へ進む。ステップS15では空気
ばねのエアの圧力をチェックする。ステップS15で高
圧検出スイッチがOFF、すなわちエアが充分に供給さ
れていないときは、ステップS16に進み、供給用バル
ブが開いてなければステップS17に進んで、供給バル
ブを開き、空気ばねへのエアの供給を開始し、ステップ
S11へ戻る。ステップS16ですでに供給用バルブが
開いていれば、そのままステップS11へ戻る。 【0029】ステップS11へ戻ったあと、ステップS
15で高圧検出スイッチがONするまで同じフローを繰
り返し、エアを供給し続ける。空気ばねに充分エアが入
り、ステップS15で高圧検出スイッチがONすれば、
ステップS40からステップS41へ進み、バルブを閉
じて、これで発進補助装置の作動が完了する。 【0030】《発進補助装置不要時のエアの排出》ステ
ップS11でパーキングブレーキが引かれずに、パーキ
ングブレーキスイッチがOFFの時、ステップS12へ
進み、ステップS12で作動スイッチがOFFとなって
いれば、ステップS30へ進む。ステップS12で作動
スイッチONならばステップS13へ進み、ステップS
13で軸重センサが積車状態を検出していればステップ
S30へ進む。ステップS13で軸重センサが空車状態
であればステップS14へ進み、ステップS14で車速
が20Km/h以上であればステップS30へ進む。ス
テップS30へ進むのはエアを排出するためである。 【0031】ステップS30で低圧検出スイッチがOF
F、つまり空気ばねにエアが入っていれば、ステップS
31へ進み、排出バルブが開いていなければステップS
32で排出バルブを開き、空気ばねのエアを抜きはじ
め、ステップS11へ戻る。ステップS31ですでに排
出バルブが開いていれば、そのままステップS11へ戻
る。 【0032】ステップS11へ戻ったあと、ステップS
30で低圧検出スイッチがONするまで同じフローを繰
り返し、エアを排出し続ける。空気ばねのエアが充分抜
け、ステップS30で低圧検出スイッチがONすれば、
ステップS50からステップS51へ進み、バルブを閉
じる。以上により、発進補助装置が不要な時、エアを抜
く。 【0033】《パーキングスイッチON時のエアの排
出》ステップS11でパーキングブレーキが引かれて、
パーキングブレーキスイッチがONであれば、ステップ
S20へ進み、排出バルブが開いている状態でなければ
ステップS21で排出用バルブを開け、空気ばねのエア
を排出し始め、ステップS22へ進む。ステップS20
で、すでに排出用バルブが開いていれば、そのままステ
ップS22へ進む。 【0034】ステップS22ではパーキングブレーキス
イッチの状態を再度チェックする。これはエアを排出中
にパーキングブレーキをOFFしていないかをチェック
するためである。ステップS22でパーキングブレーキ
が引かれた状態の継続が確認できたら、ステップS23
へ進み、パーキングブレーキを引いて、パーキングブレ
ーキスイッチがONしてから所定の時間が経過していた
ら、ステップS24でバルブを閉じ終了する。尚、所定
の時間とは、空気ばねからエアが完全に抜けきるまでの
時間で、あらかじめCPUに記憶させておく。以上によ
りパーキングブレーキが作動したときに、エアを抜き、
発進補助装置を作動させての駐車を防止する。 【0035】 【発明の効果】本発明は以上のように、機械的懸架装置
により車体フレームに支持される後2軸のうちの1軸を
駆動軸とし、この駆動軸にのみ空気ばねを設けて車両の
発進時等に空気ばねを作動させて接地圧を増加させる発
進補助装置を備えた車両にあって、車両が停止して運転
者がパーキングブレーキを引いたときには、この信号を
検知して、空気ばねのエアを排気する制御装置を備える
ものである。パーキングブレーキを作動させたときに発
進補助装置を不作動とすることによって、駆動軸タイヤ
が受けもつパーキングブレーキ力を発進補助装置を装備
しない車両と同等とし、車両のスリップ等の対策を確実
に実施せしめるものである。
ト。 【図4】発進補助装置を装備した車両の平面図。 【図5】図4の側面図。 【図6】駆動軸の正面図。 【図7】軸荷重検知装置の説明図。 【図8】レベルセンサの説明図。 【図9】後2軸を有する車両の概要を示す説明図。 【図10】坂路でのパーキングを示す説明図。 【符号の説明】 1 1A車両 10 フレーム 20 クロスビーム 60 プロペラシャフト 65 パーキングブレーキ 70 デファレンシャルギヤケース 100 トラニオン式サスペンション 110 トラニオンブラケット 120 トラニオンシャフト 130 板ばね 140,142,150,152 トルクロッド 200 駆動軸 210 駆動軸ハウジング 300 従動軸 310 従動軸ハウジング 500 発進補助装置 505 空気ばね 510 ダイアフラム 520 ピストン 530 上面板 540 圧縮空気供給口 550 駆動軸側ブラケット 560 フレーム側ブラケット 570 取付部材 650 軸荷重検知装置(レベルセンサ) 800 制御装置 810 エアタンク 820 第1のバルブ 830 第2のバルブ 860 CPU 866 パーキングブレーキスイッチ 868 速度センサ 872 作動スイッチ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 機械的懸架装置により車体フレームに支
持される後2軸を有し、後2軸のうち一方の車軸側を駆
動軸とし、他方の車軸側を従動軸とするとともに、駆動
軸にのみ装備されて車両の発進時等に駆動軸のタイヤの
接地圧を増加させる空気ばねを有する発進補助装置を備
える車両において、車 速を検知する車速センサと、駆動軸の荷重を検知する
レベルセンサと、駆動軸に駆動力を伝達するプロペラシ
ャフトを機械的にロックするパーキングブレーキの作動
を検知するパーキングブレーキスイッチと、空気ばねに
圧縮エアを供給する圧縮エア供給源と、エア配管中に設
けられて空気ばねに圧縮エアを供給する第1のバルブ
と、空気ばねのエアを排気する第2のバルブと、第1の
バルブ及び第2のバルブを制御する制御ユニットと、を
備え、該制御ユニットは、車速センサによる検知車速及
びレベルセンサによる検知駆動軸荷重に基づいて、第1
のバルブを開いて空気ばねに圧縮エアを供給するととも
に、車両が停止してパーキングブレーキが作動されたこ
との検知に基づいて、第2のバルブを開いて空気ばねの
エアを排気することを特徴とする発進補助装置の制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26257294A JP3371574B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 発進補助装置の制御装置 |
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JP26257294A JP3371574B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 発進補助装置の制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08118933A JPH08118933A (ja) | 1996-05-14 |
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Family
ID=17377673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26257294A Expired - Fee Related JP3371574B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 発進補助装置の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3371574B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-26 JP JP26257294A patent/JP3371574B2/ja not_active Expired - Fee Related
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