JPH0958244A - 車両のスリップ防止装置 - Google Patents

車両のスリップ防止装置

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JPH0958244A
JPH0958244A JP21334795A JP21334795A JPH0958244A JP H0958244 A JPH0958244 A JP H0958244A JP 21334795 A JP21334795 A JP 21334795A JP 21334795 A JP21334795 A JP 21334795A JP H0958244 A JPH0958244 A JP H0958244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
drive shaft
air spring
vehicle
slip
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Pending
Application number
JP21334795A
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English (en)
Inventor
Hideto Hirahara
英人 平原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動軸の接地圧を調整する空気ばねを設け、
空気ばねの作動を制御することによって、車両のスリッ
プの発生を防止する。 【解決手段】 後2軸のうちの駆動軸に空気ばね505
を用いたスリップ防止装置500を装備して、車両の急
加速、急減速等に駆動軸の接地圧を増加させて車輪の路
面に対するグリップ力を増加させる。制御装置800
は、車両の加減速度が設定以上となると、空気ばね50
5にエアを供給し、駆動軸タイヤの接地圧を高めてスリ
ップの発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の急加速、急
減速時の車輪のスリップ防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、6輪のうちの2輪を駆動する6
×2(後ろ2軸の1軸駆動)の車両は、空車時には駆動
軸に十分な荷重が配分されないことがあり、特に発進時
は、タイヤがスリップすることがある。これを解決する
ため、発進時に空気ばねにエアをいれ、駆動軸のタイヤ
の接地圧を高める装置が本出願人によって特願平6−1
84528号として提案されている。これらの装置に関
して、各種制御装置が本出願人によって、特願平6−2
49753号として提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、主に発進
性の改良に関するものであり、走行中のスリップを防止
するものではなかった。しかしながら、走行中であって
も路面の摩擦係数が低い場合、急加速、急減速でスリッ
プを生じることがある。本発明はこの問題を解決する装
置を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のスリップ防止装
置を搭載する車両は、後ろ2軸の車軸を有し、そのうち
の1軸が駆動軸、他の1軸は従動軸である。そして、駆
動軸には、タイヤの接地圧を増加させるための空気ばね
を備える。また、空気ばねにエアを供給するエアタンク
と、空気ばねとエアタンクとを結ぶエア配管の途中に設
けられ、エアタンクのエアを空気ばねに供給及び空気ば
ねのエアを大気に排出する電磁弁と、車速を検出する車
速センサと、車速センサからの出力に基づき、加速度を
演算し、電磁弁のオン、オフを行う制御装置からなり、
加速度又は減速度が所定値以上であるときに、制御装置
により電磁弁をオンして、空気ばねにエアタンクからの
エアを供給するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】図4は本発明を実施する発進補助
装置を兼ねるスリップ防止装置を装備した車両の要部の
平面図、図5は本発明のスリップ防止装置を装備したト
ラニオン式サスペンションの構成図、図6は駆動軸部の
正面図である。
【0006】車両は、車体の左右に配設されるフレーム
10を有し、トラニオン式サスペンションを介して駆動
軸200と従動軸300を支持する。車両の前部に配設
されるエンジン、変速機に連結されるプロペラシャフト
60は、駆動軸200と一体のデファレンシャルギヤケ
ース70内に装備されるデファレンシャルギヤ機構に動
力を伝達する。トラニオン式サスペンションは、フレー
ム10の下面に固定されるトラニオンブラケット110
を有し、トラニオンブラケット110に回動自在にとり
つけられるトラニオンシャフト上に板ばね130の中央
部が支持される。
【0007】駆動軸200は筒状のケーシング210内
に駆動軸が回転自在に配設されていて、駆動軸の両側端
に駆動軸タイヤ250がとりつけられる。駆動軸タイヤ
250は一般に片側に2本、合計4本とりつけられる。
駆動軸200のハウジング210の上部にはスライディ
ングシート220が設けられ、板ばね130の一端部を
受ける。板ばね130は駆動軸200を路面側に押圧す
るばね力を発生させる。スライディングシート220の
外側にはばね押え230が設けられる。
【0008】駆動軸のハウジング210の下部には、ブ
ラケットを介して第1のトルクロッドがとりつけられ
る。この第1のトルクロッドはトラニオンブラケット1
10を貫通する連結部材を介して第2のトルクロッドに
連結される。従動軸300は駆動力は伝達されず、従動
軸タイヤ350を回転自在に支持する。従動軸タイヤ3
50は、一般的に片側に2本、両側で4本装備される
が、片側1本づつとすることもできる。
【0009】駆動軸ハウジング210の中央部はデファ
レンシャルギヤケース70を収容するために、上下方向
に突出する。この上部の突出部の頂部にはブラケット2
60が設けられ、第3のトルクロッドが連結される。ト
ラニオン式のサスペンションは以上のように構成される
ので、トラニオンシャフトの中心と駆動軸200の中心
間距離とトラニオンシャフトの中心と従動軸300の中
心間距離を選択することで、両軸にかかる荷重の比率を
選択することができる。また、駆動軸200と従動軸3
00は、半径R1,R2で円運動し、その軸間距離はDか
らD1の間で変化する。
【0010】本発明が適用されるスリップ防止装置は駆
動軸200の上部に配設される。全体を符号500で示
すスリップ防止装置は、空気ばね505とその取付構造
を備える。空気ばね505は、ダイアフラム510と、
ダイアフラム510の下部に配設されるピストン部材5
20と、ダイアフラム510の上部に配設される上部プ
レート530を有する。ダイアフラム510の下部は駆
動軸側のブラケットにとりつけられる。ダイアフラム5
10の上部はフレーム側のブラケットにとりつけられ
る。
【0011】車両のフレーム10は、例えば断面がコ字
形のチャンネル材が使用されるが、このフレームの内側
にフレーム側のブラケットの取付部材570が固着され
る。この取付部材570に対して下側が開口するブラケ
ット560が一体に設けられ、このブラケット560内
に空気ばね505の上部プレート530が収容、固着さ
れる。空気ばね505の空気供給口540は、このブラ
ケット560を貫通して上方へ突出する。
【0012】空気供給口540は、後述するエア供給用
のパイプを介して圧縮空気の供給源に連結される。大型
車両は、クラッチやブレーキの助力のためにエアコンプ
レッサと高圧タンクを装備しているので、この圧縮空気
の供給源を利用することができる。空気ばね505に圧
縮空気を送り込まない状態にあっては、駆動軸200と
従動軸300には、通常のトラニオン式サスペンション
と同じ比率で軸荷重が与えられる。空気ばね505に圧
縮空気を送り込むと、ダイアフラム部510が伸長し、
駆動軸200を路面側に付勢する。この付勢力により駆
動軸タイヤ250にかかる接地圧は増加し、路面との間
で発生するグリップ力も増加する。
【0013】そこで、急加速、急減速時等に、このスリ
ップ防止装置を作動させることによって、摩擦係数の低
い路面であっても十分な路面との間のグリップ力を得る
ことができる。本スリップ防止装置の構成要素である空
気ばねは、特にダイアフラム部は柔軟性のある材料でつ
くられるために損傷を受けやすい。そこで、この空気ば
ねを車両のフレームの内側に配設し、さらにブラケット
で覆うことによって保護を図っている。また、トラニオ
ン式のサスペンションは、車軸の上下動によってハウジ
ングが車軸の中心線のまわりに回動する。この回動によ
り空気ばねの上部支持部と各支持部にズレを生ずるが、
駆動軸のハウジングの上部に空気ばねを配設することに
よって、このズレによる影響は最小限に押えることがで
きる。
【0014】図1は本発明のスリップ防止装置のシステ
ム構成を示す説明図、図2は電磁弁の作動の説明図、図
3は制御のフロー図である。全体を符号800で示すス
リップ防止装置は、コントローラ810、車速センサ8
20を有し、コントローラ810は車速の状況に応じて
電磁弁850を制御する。電磁弁850は3方弁であっ
て、エアタンク830に連通する管路832に接続され
るポート1と、空気ばね505に連通される管路855
に接続されるポート2と、大気中に開放されるポート3
を有する。
【0015】図2は電磁弁850の作動を示すもので、
電磁弁850がオフのときには、ポート2とポート3が
連通され、電磁弁850がオンのときにはポート1とポ
ート2が連通される。
【0016】図3は、本スリップ防止装置における制御
処理のフローを示す。ステップS10でスタートしたコ
ントローラ810の処理は、ステップS11で車速セン
サ820からの車速V1を読み込むとともに、タイマー
のカウントをスタートする。ステップS12で所定の時
間が経過したことをチェックし、ステップS13でその
時の車速V2を読み込む。
【0017】ステップS14において、車速センサV2
とV1の変化量と、その間の時間から、コントローラ8
10は加速度(減速度)を演算し、ステップS15で加
速度の絶対値が予め設定された設定値以上か否かを判断
する。加速度の絶対値が絶対値以下の場合には、コント
ローラ810は、車両のスリップが発生しない状況にあ
るものと判断し、ステップS17へ進んで、電磁弁85
0にオフの指令を発する。電磁弁850はオフとなっ
て、ポート2,ポート3を連通し、空気ばね505の内
圧を抜いて駆動軸200のタイヤ250の接地圧を下げ
る。
【0018】加速度の絶対値が設定値以上の場合には、
スリップが発生しやすい状況にあるので、電磁弁850
をオンとし、ポート1とポート2を連通し、エアタンク
830のエアを空気ばね505内に供給する。エアが供
給された空気ばね505は、駆動軸200のタイヤ25
0を地面側へ押し下げ、タイヤ250の接地圧を高め
て、車両のスリップを防止する。車両の走行中は以上の
処理を繰り返して実行する。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上のように、後2軸のうちの
1軸を駆動軸とし、この駆動軸に空気ばねを設けて車両
の発進時等に空気ばねを作動させて接地圧を増加させる
スリップ防止装置を備え、車両の加速度や減速度が予め
設定された値以上となったときには、自動的にスリップ
防止装置の空気ばねにエアを供給し、駆動軸タイヤの接
地圧を高めて車両のスリップを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す説明図。
【図2】本発明の電磁弁の作用を示す説明図。
【図3】本発明の制御装置の制御処理のフローチャー
ト。
【図4】スリップ防止装置を装備した車両の平面図。
【図5】図4の側面図。
【図6】駆動軸の正面図。
【符号の説明】
200 駆動軸 210 駆動軸ハウジング 300 従動軸 310 従動軸ハウジング 500 スリップ防止装置 505 空気ばね 510 ダイアフラム 520 ピストン 530 上面板 540 圧縮空気供給口 550 駆動軸側ブラケット 560 フレーム側ブラケット 570 取付部材 800 制御システム 810 コントローラ 830 エアタンク 850 電磁弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後ろ2軸を有し、後ろ2軸のうちの1軸
    が駆動軸、他の1軸が従動軸である車両において、 駆動軸のタイヤの接地圧を増加させる空気ばねと、 空気ばねにエアを供給するエアタンクと、 空気ばねとエアタンクとを結ぶエア配管の途中に設けら
    れ、エアタンクのエアを空気ばねに供給及び空気ばねの
    エアを大気に排出する電磁弁と、 車速を検出する車速センサと、 車速センサからの出力に基づき、加速度を演算し、電磁
    弁のオン、オフを行う制御装置を備え、 加速度又は減速度が所定値以上であるときに、制御装置
    により電磁弁をオンして、空気ばねにエアタンクからの
    エアを供給することを特徴とする車両のスリップ防止装
    置。
JP21334795A 1995-08-22 1995-08-22 車両のスリップ防止装置 Pending JPH0958244A (ja)

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JP21334795A JPH0958244A (ja) 1995-08-22 1995-08-22 車両のスリップ防止装置

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040525