JPH08118936A - 発進補助装置の制御装置 - Google Patents

発進補助装置の制御装置

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JPH08118936A
JPH08118936A JP26257594A JP26257594A JPH08118936A JP H08118936 A JPH08118936 A JP H08118936A JP 26257594 A JP26257594 A JP 26257594A JP 26257594 A JP26257594 A JP 26257594A JP H08118936 A JPH08118936 A JP H08118936A
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Hideto Hirahara
英人 平原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動軸の接地圧を調整する空気ばねを設け、
軸荷重の変化をレベルセンサで検知して、空気ばねの作
動を制御することによって、車両の発進時の駆動力を向
上する。 【構成】 後2軸のうちの駆動軸に空気ばね505を用
いた発進補助装置500を装備して、車両の発進時等に
駆動軸200の接地圧を増加させて発進時のトラクショ
ンを増加させる。制御装置800は、空車状態の車両が
停止したときには、空気ばね505にエアを供給し、積
車状態の車両が停止したり、設定車速以上になったとき
にはエアを排気する。排気バルブを2個備えてエア排出
の条件によって、2個の排気バルブの開閉を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は後2軸車両に装備される
発進補助装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、後2軸を有する車両の概要を
示す説明図であって、全体を符号1で示す大型車両は、
フレーム10の前部に前軸21を有し、前タイヤ21a
を支持する。後部は2本の車軸31,32を有し、それ
ぞれタイヤ31a,32aを支持する。後2軸31,3
2はサスペンション40を介してフレーム10に支持さ
れ、フレーム10上に積荷50が搭載される。そこで、
積荷50を含む車両1の全重量WGは、前タイヤ21a
にかかる荷重WFと後タイヤ31a,32aにかかる荷
重WRに配分されて路面Gにより支持される。後部に2
本の車軸31,32を装備することにより、後部全体で
支持する荷重WRは、後部前軸31が支持する荷重WR
Fと、後部後軸32が支持する荷重WRRに分配され
る。したがって、1本の軸にかかる最大荷重を押えつ
つ、より大きな積載荷重を有する車両を構成することが
できる。
【0003】後2軸車両にあっては、後前軸31はエン
ジンからの駆動力を伝達する駆動軸とし、後後軸32は
駆動力を伝達しない従動軸とすることで、動力伝達系を
簡素化し、6輪のうちの2輪を駆動するいわゆる6×2
の車両を構成することが普及している。この6×2車両
にあっては、駆動タイヤ31aは充分の推進力を発生す
る必要がある。そこでタイヤ31aにかかる軸荷重WR
Fはタイヤが路面との間で必要な推進力を発生させるに
足る荷重が配分される必要がある。積荷を積載している
ときには、駆動軸31にかかる軸荷重WRFも充分に大
きく、タイヤ31aは必要な推進力を発生させることが
できる。しかしながら、積荷がない空載時には、駆動軸
31に充分な荷重WRFが配分されず、タイヤ31aは
路面Gとの間で充分な推進力を得ることができない事態
が発生する。特に、車両の発進時や摩擦係数の小さな路
面にあっては、タイヤ31aがスリップして発進に不都
合が生ずる場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、特願平6
−184528号として、後2軸のうちの1軸を駆動す
る車両における発進補助装置を提案した。上述の出願の
発明は、駆動軸の接地圧を調整する空気ばねを設け、軸
荷重の変化をレベルセンサで検知して、空気ばねの作動
を制御することによって、車両の発進時の駆動力を向上
するものである。この装置の採用によって、坂路登坂性
能は向上し、坂路ブレーキ性能も向上する。
【0005】図12に示すように、この種の車両1のパ
ーキングブレーキ65は、発進補助装置を装備する後軸
の駆動軸31に駆動力を伝達するプロペラシャフト60
を機械的にロックする構造を有する。したがって、この
ロックされた駆動軸の接地圧を発進補助装置を作動させ
ることによって増加させることによりパーキングブレー
キの性能も向上する。すなわち、車両1が平坦道路をL
から登坂路SLにさしかかり、ドライバーがブレーキペ
ダルを踏むと、サービスブレーキは全ての車輪のブレー
キを油圧で作動し、停車する。この状態でパーキングブ
レーキ65を引いてブレーキペダルを離すと、車両1の
ブレーキ力は駆動軸タイヤ31aのみで受けもつ。車両
が停車すると、次の発進に備えて発進補助装置が作動す
る。しかし、パーキングブレーキが引かれた状態で、発
進補助装置が作動していると、駆動軸タイヤ31aの接
地圧は増加しており、この状態ではこの坂路SLでも駐
車は可能であるかもしれない。
【0006】しかしながら、ドライバーがパーキングブ
レーキを引いてエンジンキーをオフしてエンジンを停止
させると、エアコンプレッサも停止する。このときに、
エアタンク内に充分なエアが蓄えられて、発進補助装置
の空気ばねが正常に作動している場合は問題がないが、
ドライバーが降りたあと何らかの原因によって空気ばね
の空気圧が低下すると、車軸の接地圧が低下し、充分な
パーキングブレーキの摩擦力が得られなくなり、車がす
べりおちてくるという不都合が生ずる。そこで、パーキ
ングブレーキが作動したり、エンジンキーがオフとされ
たときに、空気ばねを排気して上述した問題を避けるよ
うにすることが考えられるが、排気は運転者が運転席を
離れてしまってからでは無人の車両がすべり落ちる可能
性がでて危険である。このため排気は運転者が運転席を
離れる以前に急速に行なう必要がある。しかしながら、
通常の車両の走行、停止による空気ばねの排気は、緩や
かに行ない、車両の姿勢の急激な変化を避けることが望
ましい。本発明は、上述した目的を達成する発進補助装
置の制御装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の制御装置は、後
2軸のうちの駆動軸に空気ばねを有する車両の発進補助
装置を備えた車両にあって、エンジンのキースイッチ
と、車速センサと、駆動軸の動力伝達機構を制動するパ
ーキングブレーキと、パーキングブレーキの作動を検知
するパーキングブレーキスイッチと、車軸の荷重を検知
するレベルセンサと、発進補助装置の作動スイッチと、
空気ばねに圧縮エアを供給するエア供給源と、エア配管
中に設けられて空気ばねにエアを供給するバルブと、空
気ばねのエアを排気する2個のバルブと、エアの供給バ
ルブ及びエアの排気バルブを制御する制御手段を備え
る。
【0008】
【作用】そして、制御手段は、車両の状態に応じて、エ
ア供給用バルブを開いて2個の排気バルブを閉じる第1
のモードと、エア供給用バルブを閉じて1個の排気バル
ブを開く第2のモードと、エア供給用バルブを閉じて2
個の排気バルブを開く第3のモードとを出力する。
【0009】
【実施例】図6〜図8は、トラニオン式のサスペンショ
ンを有する車両に装備し、車両発進時の駆動力を増加す
る発進補助装置の概要を示す。車両は、車体の左右に配
設されるフレーム10を有し、トラニオン式サスペンシ
ョンを介して駆動軸200と従動軸300を支持する。
【0010】車両の前部に配設されるエンジン、変速機
に連結されるプロペラシャフト60は、駆動軸200と
一体のデファレンシャルギヤケース70内に装備される
デファレンシャルギヤ機構に動力を伝達する。トラニオ
ン式サスペンションは、フレーム10の下面に固定され
るトラニオンブラケット110を有し、トラニオンブラ
ケット110に回動自在にとりつけられるトラニオンシ
ャフト上に板ばね130の中央部が支持される。
【0011】板ばね130は、重ね板ばねであって、実
際には数枚乃至10枚程度の板ばねを重ねて構成され
る。駆動軸200は筒状のケーシング210内に駆動軸
が回転自在に配設されていて、駆動軸の両側端に駆動軸
タイヤ250がとりつけられる。駆動軸タイヤ250は
一般に片側に2本、合計4本とりつけられる。駆動軸2
00のハウジング210の上部にはスライディングシー
ト220が設けられ、板ばね130の一端部を受ける。
板ばね130は駆動軸200を路面側に押圧するばね力
を発生させる。スライディングシート220の外側には
ばね押え230が設けられる。
【0012】駆動軸のハウジング210の下部には、ブ
ラケットを介して第1のトルクロッドがとりつけられ
る。この第1のトルクロッドはトラニオンブラケット1
10を貫通する連結部材を介して第2のトルクロッドに
連結される。従動軸300は駆動力は伝達されず、従動
軸タイヤ350を回転自在に支持する。従動軸タイヤ3
50は、一般的に片側に2本、両側で4本装備される
が、片側1本づつとすることもできる。
【0013】駆動軸ハウジング210の中央部はデファ
レンシャルギヤケース70を収容するために、上下方向
に突出する。この上部の突出部の頂部にはブラケット2
60が設けられ、第3のトルクロッド150が連結され
る。トラニオン式のサスペンションは以上のように構成
されるので、トラニオンシャフトの中心と駆動軸200
の中心間距離とトラニオンシャフトの中心と従動軸30
0の中心間距離を選択することで、両軸にかかる荷重の
比率を選択することができる。また、駆動軸200と従
動軸300は、半径R1,R2で円運動し、その軸間距離
はDからD1の間で変化する。
【0014】本発明が適用される発進補助装置は駆動軸
200の上部に配設される。全体を符号500で示す発
進補助装置は、空気ばね505とその取付構造を備え
る。空気ばね505は、ダイアフラム510と、ダイア
フラム510の下部に配設されるピストン部材520
と、ダイアフラム510の上部に配設される上部プレー
ト530を有する。ダイアフラム510の下部は駆動軸
側のブラケットにとりつけられる。ダイアフラム510
の上部はフレーム側のブラケットにとりつけられる。
【0015】車両のフレーム10は、例えば断面がコ字
形のチャンネル材が使用されるが、このフレームの内側
にフレーム側のブラケットの取付部材570が固着され
る。この取付部材570に対して下側が開口するブラケ
ット560が一体に設けられ、このブラケット560内
に空気ばね505の上部プレート530が収容、固着さ
れる。空気ばね505の空気供給口540は、このブラ
ケット560を貫通して上方へ突出する。
【0016】空気供給口540は、後述するエア供給用
のパイプを介して圧縮空気の供給源に連結される。大型
車両は、クラッチやブレーキの助力のためにエアコンプ
レッサと高圧タンクを装備しているので、この圧縮空気
の供給源を利用することができる。空気ばね505に圧
縮空気を送り込まない状態にあっては、駆動軸200と
従動軸300には、通常のトラニオン式サスペンション
と同じ比率で軸荷重が与えられる。空気ばね505に圧
縮空気を送り込むと、ダイアフラム部510が伸長し、
駆動軸200を路面側に付勢する。この付勢力により駆
動軸タイヤ250にかかる接地圧は増加し、路面との間
で発生する推進力も増加する。
【0017】そこで、大きな推進力が必要となる車両の
発進時等に、この発進補助装置を作動させることによっ
て、スムーズな発進を達成することができる。本発進補
助装置の構成要素である空気ばねは、特にダイアフラム
部は柔軟性のある材料でつくられるために損傷を受けや
すい。そこで、この空気ばねを車両のフレームの内側に
配設し、さらにブラケットで覆うことによって保護を図
っている。また、トラニオン式のサスペンションは、車
軸の上下動によってハウジングが車軸の中心線のまわり
に回動する。この回動により空気ばねの上部支持部と各
支持部にズレを生ずるが、駆動軸のハウジングの上部に
空気ばねを配設することによって、このズレによる影響
は最小限に押えることができる。
【0018】図9において、全体を符号600で示す軸
荷重検知装置は、リーフスプリング610と、リーフス
プリング610の中央部の変位量を検知するレベルセン
サ650とを有する。
【0019】後2軸車両は、第1の後軸200と、第2
の後軸300を有する。前車軸に近い方に配設される第
1の後軸は、アクスルを内蔵するケーシング210と、
デファレンシャルギヤケース70を有し、駆動軸を構成
する。第2の後軸300は、ケーシング310を有し、
駆動力を伝達しない従動軸を構成する。第2の後軸30
0を駆動軸とすることも当然にできる。
【0020】リーフスプリング610の前端部は、ブラ
ケット620を介して駆動軸200のデファレンシャル
ギヤケース70の後部に支持される。リーフスプリング
610の後端部は、ブラケット630を介して従動軸ケ
ーシング310の前部に支持される。なお、ブラケット
620とリーフスプリング610の間にはブッシュ62
2を設けてブラケットとリーフスプリングのねじれ等を
吸収する。従動軸のブラケット630も同様にブッシュ
を介してリーフスプリングを支持する。
【0021】リーフスプリング610の中央部は取付具
642,643を介して垂直方向に配設されてロッド6
40の下端部を支持する。ロッド640の上端部は水平
方向に延びるアーム645に連結され、アーム645は
レベルセンサ650のシャフト652を回動させる。レ
ベルセンサ650は、車両のシャーシ側に固定されてお
り、そのシャフト650の回転量を電気的に検知する機
能を有する。
【0022】そこで、駆動軸200と従動軸300にか
かる荷重が変化すると、サスペンションが変化し、リー
フスプリングのロッド取付部LCの位置とレベルセンサ
650の位置との間の垂直方向の距離が変化する。した
がって、この距離の変化量を電気的に検知することで、
駆動軸200と従動軸300にかかる軸荷重を検知する
ことができる。後2軸の車両のサスペンションの形式に
よれば、軸200と軸300の地上高が変化するのに伴
い、軸間距離Dが変化する構造のものがある。
【0023】この種のサスペンションを有するものに軸
荷重検知装置を適用することにより、軸荷重の検知感度
を向上させることができる。すなわち、空車時の軸間距
離Dに対して積荷重が増加するのに応じて軸間距離Dが
長くなるサスペンションにあっては、リーフスプリング
610の前端の取付装置LFと後端の取付位置LRの間
の距離が増加し、ロッド640の取付位置LCが上昇
し、ロッド640を上方へ押し上げる。ロッド640
は、このリーフスプリング610の変位量と軸200,
300の地上高の変位量を加えた変位量でセンサ650
のシャフト652を回動させるので、シャフト652の
回転角度は大きくなり、感度も向上する。センサ650
は、アーム645の位置により、出力する電圧が変化す
る。そして図10に示す通りアーム645がロッド64
0により設定位置以上に押し上げられたとき、CPU8
50は積車状態と判断し、設定値以下のときは空車と判
断する。
【0024】図1は本発明の制御装置の概要を示す説明
図である。全体を符号800で示す発進補助装置の制御
装置は、エアタンク810を有し、エアタンク810の
エアは、エア供給用のマグネチックバルブ820、エア
排気用の第1のマグネチックバルブ830、エア排気用
の第2のマグネチックバルブ832、配管840、低圧
検出用の第1のプレッシャスイッチ850、高圧検出用
の第2のプレッシャスイッチ852を介して発進補助装
置500の空気ばね505へ送られ、駆動軸200の接
地圧を増加させる。
【0025】制御ユニットであるCPU860は、キー
スイッチ862、パーキングブレーキスイッチ866、
作動スイッチ872、作動ランプ870、速度センサ8
68、軸重センサであるレベルセンサ600、低圧検出
用の第1のプレッシャスイッチ850、高圧検出用の第
2のプレッシャスイッチ852に接続され、エア供給用
のマグネチックバルブ820とエア排気用のマグネチッ
クバルブ830,832を制御する。エア供給用のマグ
ネチックバルブ820は、バルブを開くことによりエア
タンク810内のエアを配管840へ供給し、エア排気
用のマグネチックバルブ830,832はバルブを開く
ことにより、配管840内のエアを排気する機能を有す
る。排気用のバルブを2個備えることによって、制御装
置が出力するエア供給用バルブの開閉と、2個のエア排
気用バルブの開閉状態に応じて4個の出力モードが構成
できる。
【0026】図2は、圧力スイッチの作動を示す。低圧
検出スイッチは、エア排出時、空気ばね内のエアが充分
に排出されたかどうかを検出するスイッチで、図の通
り、設定圧aKg/cm2以下のときにONする。高圧
検出スイッチは、エア供給時、空気ばね内にエアが充分
供給されたかどうかを検出するスイッチで、図の通り、
設定圧bKg/cm2以上のときにONする。尚、設定
圧a以下では、駆動軸のタイヤの接地圧は、発進補助装
置を装備しない車両と同等である。又、設定圧b以上で
あれば、駆動軸のタイヤの接地圧が増加し、発進時の推
進力も増加する。
【0027】図3は4個の出力モードを示すもので、出
力モードAは供給用バルブが開となってエアを供給し、
2個の排出用バルブともに閉であって、配管内のエアは
排気されない。すなわちこのモードAは、空気ばね内に
所定圧のエアが供給され、駆動軸タイヤの接地圧が増強
され、発進補助装置が作動状態となる。出力モードBで
は、供給用バルブが閉じられて、1個の排気バルブが開
く。これは、例えば停車していた車両が所定の車速に達
したので、空気ばねのエアを抜く際に出現するパターン
である。エアはゆっくり排気されるので、車両の姿勢の
安定性も影響を受けない。出力モードCは、2個の排気
バルブを開き、エアを急速に排気する。このモードは、
パーキングブレーキが作動する際やエンジンキーがオフ
となったときに出現し、運転者がシートを離れる前に、
駆動軸タイヤの接地圧を通常の値に戻す。出力停止で、
全てのマグネチックバルブはオフとなる。
【0028】図4は、空気ばねのエア排出の条件と、排
出に使うバルブの作動を示す表である。
【0029】図5は、本発明の制御装置800の制御処
理を示すフローチャートである。ステップS10でスタ
ートした処理は、ステップS11でキースイッチのオ
ン,オフがチェックされる。
【0030】《キーOFF時のCモード》ステップS1
1でキースイッチがOFFであれば、ステップS20の
進み、Cモードが出力されている状態でなければ、ステ
ップS21でCモードを出力し、2個の排出用バルブを
開け、空気ばねのエアを急速に排出し始め、ステップS
22へ進む。ステップS20ですでにCモードを出力し
ていれば、そのままステップS22へ進む。
【0031】ステップS22では、キースイッチの状態
を再度チェックする。これはCモード出力中にキーをO
Nしていないかをチェックするためである。ステップS
22でキーOFFの継続が確認できたら、ステップS2
3の進み、キーをOFFしてから所定の時間が経過した
ら出力を停止し、終了する。尚、所定の時間とは、空気
ばねからエアが完全に抜けきるまでの時間で、あらかじ
めCPUに記憶させておく。以上によりキーOFF時に
急速にエアを抜き、発進補助装置を作動させての駐車を
防止する。
【0032】《パーキングブレーキON時のCモード出
力》ステップS11でキースイッチONのときステップ
S12へ進み、パーキングブレーキを引いている。つま
り、パーキングブレーキスイッチONであればステップ
S40へ進み、空気ばねのエアの圧力をチェックする。
【0033】ステップS40で低圧検出スイッチがOF
F、つまり空気ばねにエアが入っていれば、ステップS
41へ進み、Cモードが出力されている状態でなければ
ステップS42でCモードを出力し、2個の排出用バル
ブを開け、空気ばねのエアを急速に排出し始め、ステッ
プS11へ戻る。ステップS41ですでにCモードを出
力していれば、そのままステップS11へ戻る。
【0034】ステップS11へ戻ったあと、キースイッ
チON、パーキングスイッチONのままであれば、ステ
ップS40で低圧検出スイッチがONするまで、同じフ
ローを繰り返し、Cモードを出力し続ける。
【0035】空気ばねのエアが充分抜け、ステップS4
0で低圧検出スイッチがONすればステップS50から
ステップS51の進み、出力を停止する。以上により急
速にエアを抜き、発進補助装置を作動させての駐車を防
止する。
【0036】《Bモードの出力》ステップS11でキー
スイッチONの時、ステップS12の進み、ステップS
12でパーキングブレーキスイッチがOFFの時ステッ
プS13へ進む。ステップS13で作動スイッチがOF
Fとなっていれば、ステップS30へ進む。ステップS
13で作動スイッチONならステップS14へ進み、ス
テップS14で軸重センサが積車状態を検出していれば
ステップS30へ進む。ステップS14で軸重センサが
空車状態であればステップS15の進み、ステップS1
5で車速が20Km/h以上であればステップS30へ
進む。ステップS30へ進むのは空気ばねからエアを排
出するためである。
【0037】ステップS30で低圧検出スイッチがOF
F、つまり空気ばねにエアが入っていれば、ステップS
31へ進み、Bモードが出力されていなければステップ
S32でBモードを出力し、排出バルブ1個を開き、空
気ばねのエアをゆっくり排出し始め、ステップS11へ
戻る。ステップS31ですでにBモードが出力されてい
れば、そのままステップS11へ戻る。
【0038】ステップS11の戻ったあと、ステップS
30で低圧検出スイッチがONするまで、同じフローを
繰り返し、Bモードを出力し続ける。
【0039】空気ばねのエアが充分抜け、ステップS3
0で低圧検出スイッチがONすれば、ステップS50か
らステップS51へ進み、出力を停止する。以上によ
り、発進補助装置が不要な時、完全にゆっくりエアを抜
く。
【0040】《Aモードの出力》ステップS11からス
タートした、フローチャートに従ってステップS15へ
進み、ステップS15で車速20Km/h以下であれ
ば、発進補助装置を作動させるためにステップS16へ
進む。ステップS16では空気ばねのエアの圧力をチェ
ックする。ステップS16で高圧検出スイッチがOF
F、すなわちエアが充分に供給されていない時は、ステ
ップS17に進み、Aモードが出力されていなければ、
ステップS18でAモードを出力し、供給バルブを開
き、空気ばねへのエアの供給を開始し、ステップS11
へ戻る。ステップS17ですでにAモードであれば、そ
のままステップS11へ戻る。
【0041】ステップS11へ戻ったあと、ステップS
16で高圧検出スイッチがONするまで同じフローを繰
り返し、Aモードを出力し続ける。
【0042】空気ばねに充分エアが入り、ステップS1
6で高圧検出スイッチがONすれば、ステップS50か
らステップS51へ進み、出力を停止する。これで発進
補助装置の作動が完了する。
【0043】
【発明の効果】本発明は以上のように、後2軸のうちの
1軸を駆動軸とし、この駆動軸に空気ばねを設けて車両
の発進時等に空気ばねを作動させて接地圧を増加させる
発進補助装置を備えた車両にあって、作動スイッチがオ
フか積車状態か、または車速が所定速度以上になったと
きには、緩やかに空気ばねの排気を行なうことによっ
て、車両姿勢の急激な変化を避けるとともに、エンジン
キーをオフとするか、パーキングブレーキを作動させた
時には急速に空気ばねの排気を行い、発進補助装置を作
動させての駐車を防止し、車両停止後車軸の接地圧が低
下し、軸が滑り落ちることを防止するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置の説明図。
【図2】圧力検出スイッチの作動を示す説明図。
【図3】制御ユニットの出力モードを示す表。
【図4】エア排出の条件とバルブの関係を示す表。
【図5】本発明の制御装置の制御処理のフローチャー
ト。
【図6】発進補助装置を装備した車両の平面図。
【図7】図6の側面図。
【図8】駆動軸の正面図。
【図9】軸荷重検知装置の説明図。
【図10】レベルセンサの説明図。
【図11】後2軸を有する車両の概要を示す説明図。
【図12】坂路での駐車を示す説明図。
【符号の説明】
1 1A車両 10 フレーム 20 クロスビーム 60 プロペラシャフト 65 パーキングブレーキ 70 デファレンシャルギヤケース 100 トラニオン式サスペンション 110 トラニオンブラケット 120 トラニオンシャフト 130 板ばね 140,142,150,152 トルクロッド 200 駆動軸 210 駆動軸ハウジング 300 従動軸 310 従動軸ハウジング 500 発進補助装置 505 空気ばね 510 ダイアフラム 520 ピストン 530 上面板 540 圧縮空気供給口 550 駆動軸側ブラケット 560 フレーム側ブラケット 570 取付部材 600 軸荷重検知装置(レベルセンサ) 800 制御装置 810 エアタンク 820 エア供給用バルブ 830 エア排気用バルブ 832 エア排気用バルブ 860 CPU 862 キースイッチ 866 パーキングブレーキスイッチ 868 速度センサ 872 作動スイッチ
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】制御ユニットの出力モードを示す図表。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】エア排出の条件とバルブの関係を示す図表。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後2軸を有し、後2軸のうち前車軸側を
    駆動軸とし、他の車軸を従動軸とするとともに、駆動軸
    に装備されて車軸のタイヤの接地圧を増加させる空気ば
    ねを有する発進補助装置を備える車両において、 エンジンのキースイッチと、車速を検知する車速センサ
    と、駆動軸の動力伝達機構を制動するパーキングブレー
    キと、パーキングブレーキの作動を検知するパーキング
    ブレーキスイッチと、車軸の荷重を検知するレベルセン
    サと、発進補助装置の作動スイッチと、空気ばねに圧縮
    エアを供給するエア供給源と、エア配管中に設けられて
    空気ばねにエアを供給するバルブと、空気ばねのエアを
    排気する2個のバルブと、エアの供給バルブ及びエアの
    排気バルブを制御する制御ユニットを備え、 制御ユニットは、エア供給用バルブを開いて2個の排気
    バルブを閉じる第1のモードと、エア供給用バルブを閉
    じて1個の排気バルブを開く第2のモードと、エア供給
    用バルブを閉じて2個の排気バルブを開く第3のモード
    とを出力することを特徴とする発進補助装置の制御装
    置。
  2. 【請求項2】 後2軸を有し、後2軸のうち前車軸側を
    駆動軸とし、他の車軸を従動軸とするとともに、駆動軸
    に装備されて車軸のタイヤの接地圧を増加させる空気ば
    ねを有する発進補助装置を備える車両において、 エンジンのキースイッチと、車速を検知する車速センサ
    と、駆動軸の動力伝達機構を制動するパーキングブレー
    キと、パーキングブレーキの作動を検知するパーキング
    ブレーキスイッチと、車軸の荷重を検知するレベルセン
    サと、発進補助装置の作動スイッチと、空気ばねに圧縮
    エアを供給するエア供給源と、エア配管中に設けられて
    空気ばねにエアを供給するバルブと、空気ばねのエアを
    排気する排気孔(ポート径)の異なる2個のバルブと、
    エアの供給バルブ及びエアの排気バルブを制御する制御
    ユニットを備え、 制御ユニットは、エア供給用バルブを開いて2個の排気
    バルブを閉じる第1のモードと、エア供給用バルブを閉
    じて排気孔(ポート径)の小さい排気バルブを開く第2
    のモードと、エア供給用バルブを閉じて排気孔(ポート
    径)の大きい排気バルブを開く第3のモードとを出力す
    ることを特徴とする発進補助装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 制御ユニットは、作動スイッチがオンで
    あって、空車状態の車両が所定の車速以下のときに、第
    1のモードを出力することを特徴とする請求項1または
    2記載の発進補助装置の制御装置。
  4. 【請求項4】 制御ユニットは、作動スイッチがオフ
    か、積車状態か、または車速が所定速度以上のときに、
    第2のモードを出力することを特徴とする請求項1また
    は2記載の発進補助装置の制御装置。
  5. 【請求項5】 制御ユニットは、パーキングブレーキが
    作動したときか、またはキースイッチがオフとされたと
    きに、第3のモードを出力することを特徴とする請求項
    1または2記載の発進補助装置の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1571014A3 (de) * 2004-03-04 2009-10-07 WABCO GmbH Fahrzeug-Anfahrhilfe
EP2213486A1 (de) * 2009-01-29 2010-08-04 Krauss-Maffei Wegmann GmbH & Co. KG Kraftfahrzeug, insbesondere militärisches Kraftfahrzeug
CN114312197A (zh) * 2022-01-05 2022-04-12 一汽解放汽车有限公司 车辆驱动防滑控制系统、装置及控制方法

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