JPH06156104A - 大型ダンプトラックの4輪走行装置 - Google Patents

大型ダンプトラックの4輪走行装置

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JPH06156104A
JPH06156104A JP4313498A JP31349892A JPH06156104A JP H06156104 A JPH06156104 A JP H06156104A JP 4313498 A JP4313498 A JP 4313498A JP 31349892 A JP31349892 A JP 31349892A JP H06156104 A JPH06156104 A JP H06156104A
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rear wheel
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雅也 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 後輪スリップしたら直ちに前輪駆動力を大と
してスムーズに走行できるし、後輪スリップしていない
時にエンジン出力を無駄に消費しないようにする。 【構成】 後輪3がスリップしていない時には可変油圧
ポンプ15の吐出圧力が低圧となるように容量を制御
し、後輪3がスリップしている時には可変油圧ポンプ1
5の吐出圧力が高圧となるように容量を制御して後輪ス
リップしていない時には前輪駆動力を小、後輪スリップ
時には前輪駆動力を大とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械用大型ダンプ
トラック等の大型用ダンプトラックの4輪走行装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】大型用ダンプトラックである建設機械用
大型ダンプトラックは、車体に操舵前輪と駆動後輪を取
付け、その車体の後部にボデイを起伏自在に取付けたも
のであり、この建設機械用大型ダンプトラックの走行装
置としてはエンジンの出力を変速機を介して駆動後輪に
伝達する機械駆動式の走行装置が一般に知られている。
【0003】通常のオンロード用自動車の走行装置とし
ては、例えば特開昭63−258223号公報に示すよ
うに、エンジンの出力動力を変速機を介して後車輪に機
械式に伝動し、そのエンジンで可変油圧ポンプを駆動
し、その可変油圧ポンプの吐出圧油で駆動される可変油
圧モータによって前車輪を駆動するようにした機械駆動
式と油圧駆動式を組み合せた4輪駆動の走行装置が記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の機械駆動式の走
行装置では駆動後輪がスリップした時にけん引力が低下
するから、泥ねい地の走行性、登坂力が劣る。
【0005】後者の機械駆動式と油圧駆動式を組み合せ
た4輪駆動の走行装置であれば泥ねい地の走行性、登坂
力を向上できるが、この走行装置においては後輪と前輪
を同期させる必要があり、従来は後輪のスリップを検出
して、後輪がスリップしていない時には可変油圧ポン
プ、可変油圧モータの押しのけ容積(つまり容量)をゼ
ロとして前輪を回転しないようにし、後輪がスリップし
ている時には可変油圧ポンプ、可変油圧モータの容量を
増減して油圧力を基準値としている。
【0006】このために、後輪がスリップし始めてから
油圧ポンプ、油圧モータの容量をゼロより増大して油圧
力を基準値として前輪を駆動するので、後輪がスリップ
し始めてから前輪が駆動するまでに時間遅れが生じスム
ーズな走行ができない。このことは車体重量が非常に重
く、積載重量が何10tと重い大型ダンプトラックの場
合に著しくなってスムーズな走行ができない。
【0007】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした大型ダンプトラックの4輪走行装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】エンジン7の出力側を変
速機9を介して後輪3に連結し、前輪2を駆動する可変
油圧モータ13とエンジン7で駆動される可変油圧ポン
プ15を設け、この可変油圧ポンプ15と可変油圧モー
タ13を閉回路接続した4輪走行装置において、前記可
変油圧ポンプ15の容量を制御する手段と、前記後輪3
のスリップを検出する手段と、前記可変油圧ポンプ15
の吐出圧力を高圧と低圧に設定する手段と、後輪3がス
リップしていない時には可変油圧ポンプ15の容量を前
記低圧となるよう制御し、かつ後輪3がスリップした時
には可変油圧ポンプ15の容量を前記高圧となるように
制御する手段を設けた大型ダンプトラックの4輪走行装
置。
【0009】
【作 用】後輪3がスリップしていない時には可変油
圧ポンプ15の吐出圧力が低圧となって前輪駆動力が小
となるからエンジン出力を無駄に消費することがなく、
後輪3がスリップしている時には可変油圧ポンプ15の
吐出圧力が高圧となって前輪駆動力が大となるから、泥
ねい地の走破性や登坂性を向上できるし、可変油圧ポン
プ15の吐出圧力を低圧、高圧として前輪駆動力を小、
大とするので、後輪3がスリップしてから時間遅れなく
前輪2の駆動力を大きくできてスムーズに走行できる。
【0010】
【実 施 例】図1に示すように、車体1の前後部に左
右一対の前輪2と左右一対の後輪3が取付けてあると共
に、その車体1の前部には運転室4が設けられ、車体1
の後部にはボディ5がホイストシリンダ6で起伏自在に
取付けられて建設機械用大型ダンプトラックを構成して
いる。前記車体1の前部に取付けたエンジン7の出力側
はトルクコンバータ8、変速機9、動力伝達軸10、差
動機11等を介して左右一対の後輪3に連結され、後輪
3はエンジン7によって機械的に駆動される。
【0011】図2に示すように、前輪2は車体に対して
揺動自在に支承されたアーム12に回転自在に支承さ
れ、そのアーム12に正転・逆転可能な可変油圧モータ
13が取付けてあり、その可変油圧モータ13の出力側
はクラッチ14を介して前輪2に連結され、前記エンジ
ン7で駆動される可変油圧ポンプ15の吐出圧油が第1
・第2主回路16,17で可変油圧モータ13に供給さ
れる。この可変油圧ポンプ15は吐出方向を逆とするこ
とが可能となっている。
【0012】図2に示すように、エンジン7の回転数は
エンジン回転センサ18で検出され、変速機9の入力軸
回転数は入力軸回転センサ19で検出され、変速機9の
速度段は速度段検出センサ20で検出され、前記第1・
第2主回路16,17の油圧力は第1・第2圧力センサ
21,22で検出され、それらの検出値は主コントロー
ラ23に入力され、この主コントローラ23にはアクセ
ルセンサ24よりエンジン回転数制御信号、ブレーキセ
ンサ25よりブレーキ信号、リターダセンサ26よりリ
ターダブレーキ信号、切換スイッチ27より4輪駆動信
号、2輪駆動信号、操舵角センサ28より操舵角度信
号、前輪回転センサ29より前輪回転数信号がそれぞれ
入力される。
【0013】前記クラッチ14は油圧作動式となり、そ
の受圧室14aに圧油を供給すると接、タンクに排出す
ると切となるようにしてあって、その受圧室14aには
クラッチ切換バルブ30によりトルクコンバータチャー
ジポンプ等の補助油圧ポンプ31の吐出圧油が供給さ
れ、そのクラッチ切換バルブ30はソレノイド30aに
通電することでドレーン位置aから供給位置bに切換え
られる。
【0014】前記可変油圧モータ13と可変油圧ポンプ
15は図3に示すように容量制御部材40を備え、この
容量制御部材40はシリンダ41により正逆方向に作動
されて容量を正逆方向に制御できるようになり、そのシ
リンダ41にはコントロール用油圧ポンプ42の吐出圧
油が電磁比例弁43によってそれぞれ供給され、各電磁
比例弁43の第1・第2ソレノイド43a,43bに主
コントローラ23より電気信号を出力する。
【0015】例えば、第1ソレノイド43aに通電する
と容量制御部材40は正方向に作動して可変油圧ポンプ
15は第1主回路16に圧油を吐出し、可変油圧モータ
13は正転すると共に、第2ソレノイド43bに通電す
ると容量制御部材40は逆方向に作動して可変油圧ポン
プ15は第2主回路16に圧油を吐出し、可変油圧モー
タ13は逆転し、容量は第1・第2ソレノイド43
a、,43bへの通電量に比例する。
【0016】次に走行制御動作を説明する。切換スイッ
チ27をOFFして2輪駆動信号を主コントローラ23
に入力した時。(図4のステップ100)クラッチ切換
バルブ30をドレーン位置aとしてクラッチ14を切と
して前輪2が可変油圧モータ13に対して自由回転する
ようにし、これと同時に可変油圧ポンプ15の電磁比例
弁43を中立位置として容量をゼロとする。これによっ
て、エンジン7の出力が変速機9より後輪3に伝達され
て機械式駆動となる。
【0017】切換スイッチ27をONして4輪駆動信号
を主コントローラ23に入力した時。(図4のステップ
100) 図4のステップ101に進み、油圧駆動システムの異常
を判断し、異常有の時には異常を知らせる処置をし、可
変油圧ポンプ15の容量をゼロとすると共に、クラッチ
14を切とし、異常なしの時にはステップ102に進み
後輪スリップの判定を行なう。
【0018】ステップ102によって後輪3がスリップ
しているかを判定し、スリップしていない時には前輪2
の駆動力を小さくし、スリップしている時には前輪2の
駆動力を大とする。つまり、後輪3がスリップしていな
い時には後輪駆動力で十分走行できるから前輪2の駆動
力を小さくして可変油圧ポンプ15の消費馬力を小さく
してエンジンのパワーロスを低減し、後輪3がスリップ
している時には後輪駆動力では走行できないから前輪2
の駆動力を大きくして4輪駆動する。
【0019】次に前記後輪3のスリップ判定について説
明する。主コントローラ23は前輪回転センサ29より
の前輪回転数信号で前輪回転速度を算出し、変速機9の
入力軸回転センサ19の入力軸回転数信号と速度段検出
センサ20の速度段信号により後輪回転速度を算出し、
前輪回転速度を後輪回転速度で除算した値が1以上のあ
る範囲(例えば1.1)で、かつ所定時間(例えば0.
1秒)連続した時に後輪スリップと判断し、前輪回転速
度を後輪回転速度で除算した値が1以下の時には後輪ス
リップでないと判断する。
【0020】以上の説明は直進走行の場合であり、旋回
走行の場合には前輪2が後輪3よりも速く回転し、その
回転数比は操舵角度によって変化するので、次のように
して後輪スリップを判定する。つまり、左前輪2の回転
速度FL と右前輪2の回転速度FR の和の半分を前輪回
転速度とし、主コントローラ23には旋回半径(操舵角
度)による前後輪の回転速度比をあらかじめ記憶させ、
操舵角度センサ28よりの操舵角度信号によってその時
の旋回半径を算出してその旋回半径に見合う回転速度比
を補正係数αとして読み出し、その補正係数αを前輪回
転速度に乗算して比較用の前輪回転速度とし、その比較
用の前輪回転速度と後輪回転速度によって前述と同様に
後輪スリップを判定する。
【0021】次に前記前輪の駆動力の大小について説明
する。前輪2の駆動力を小とするには可変油圧ポンプ1
5の吐出圧力、つまり第1又は第2主回路16,17の
圧力を低圧に設定する。これによって可変油圧モータ1
3に供給される油の圧力が低圧となるので可変油圧モー
タ13の駆動トルクが小さくなって前輪の駆動力が小さ
くなる。
【0022】前輪2の駆動力を大とするには可変油圧ポ
ンプ15の吐出圧力、つまり第1又は第2主回路16,
17の圧力を高圧に設定する。これによって可変油圧モ
ータ13に供給される油の圧力が高圧となるので可変油
圧モータ13の駆動トルクが大きくなって前輪の駆動力
が大となる。
【0023】具体的には主コントローラ23に低圧と高
圧が記憶されており、前記後輪スリップしていない時に
は低圧を設定圧とし、後輪スリップしている時には高圧
を設定圧とする。
【0024】前述のように前輪駆動力を設定したら、そ
の前輪駆動力、つまりセット圧力に応じた可変油圧ポン
プ15の目標容量を決定し、主コントローラ23から電
磁比例弁43の第1ソレノイド43aに通電して可変油
圧ポンプを目標容量にセットする。具体的には、主コン
トローラ23には低圧、高圧の設定圧に見合う可変油圧
ポンプ15の容量が記憶され、前述のように設定した低
圧、高圧によって可変油圧ポンプの容量となるように主
コントローラ23から電磁比例弁43の第1ソレノイド
43aに電流を出力して設定容量とする。
【0025】次にステップ103に進み可変油圧ポンプ
15の吐出圧力が前記設定圧力かを判断し、設定圧力の
場合には可変油圧モータ13の容量を車速に応じて制御
し、設定圧力でない場合には可変油圧ポンプ15の容量
を制御して設定圧力に補正する。具体的には、主コント
ローラ23は第1圧力センサ21によって第1主回路1
6の圧力を検出し、その圧力が設定圧より低い時には電
磁比例弁43の第1ソレノイド43aへの通電量を多く
して可変油圧ポンプ15の容量を増大し、高い時には電
磁比例弁43の第1ソレノイド43aへの通電量を少な
くして可変油圧ポンプ15の容量を減少する。
【0026】前述の可変油圧モータ13の容量を車速
(変速機速度段)によって制御することで可変油圧ポン
プ15の容量が一定でも前輪2の回転速度を車速に応じ
た値にできる。例えば、変速機9が1速段の時には電磁
比例弁43の第1ソレノイド43aへの通電量を大とし
て可変油圧モータ13の容量を大として可変油圧モータ
13を低速回転とし、2速段の時には電磁比例弁43の
第1ソレノイド43aへの通電量を中として容量を中と
して中速回転とし、3速段の時には電磁比例弁43の第
1ソレノイド43aへの通電量を小として容量を小とし
て高速回転とする。つまり、可変油圧モータ13の容量
とは1回転する時の流量であって、容量を大とすれば1
回転する時の流量が多くなるので、容量を変更すること
で可変油圧ポンプ15の吐出流量が一定でも回転速度が
変化して前輪回転速度が車速(後輪回転速度)に見合う
値となる。
【0027】前述のように可変油圧モータ13の容量を
車速に応じて制御したらクラッチ14を接として4輪駆
動とする。このクラッチ14を接とする条件としては同
一速度段が1.3秒以上連続していること、エンジン回
転数が規定値(1070rpm)以上のこと、トルクコ
ンバータ8の直結クラッチON信号から1.2秒経過す
るか、トルクコンバータモード維持していること、速度
段が低速度段・後進のどれかであり、これらが満足した
ら主コントローラ23はクラッチ切換弁30のソレノイ
ド30aに電流を流して供給位置aとしてクラッチ14
の受圧室14aに圧油を供給してクラッチ14を接と
し、1つの条件が満足しない時にはクラッチ14を切と
する。このクラッチ14を接とする動作は実際には前述
の図4に示すフローチャートとは別となっており、説明
の都合上図4に記載した。
【0028】次に可変油圧ポンプ15の目標容量の設定
について説明する。前述のように可変油圧モータ13の
容量を速度段に応じて設定し、可変油圧ポンプ15の容
量を一定として可変油圧モータ13を回転することで前
輪2の回転速度を後輪3の回転速度よりも若干速くして
4輪駆動するので、可変油圧ポンプ15の目標容量はセ
ット圧のみでなくトルクコンバータ8の減速比を考慮し
て決定する。すなわち、可変油圧モータ15はエンジン
7で駆動されるし、後輪3にはトルクコンバータ8を介
してエンジン出力が伝達されるから、トルクコンバータ
8の減速比が異なるとエンジンン回転一定でも後輪3の
回転速度が変化して前述のように前輪2と後輪3を同期
して回転できなくなる。
【0029】このために、主コントローラ23に入力さ
れたエンジン回転数信号と変速機入力軸回転数によって
トルクコンバータの減速比を次式によって算出する。減
速比=エンジン回転数/変速機入力軸回転数この算出し
た減速機によって可変油圧ポンプ15の目標容量を補正
して実際の可変油圧ポンプ15の容量をトルクコンバー
タの減速比に応じた値とする。これによって、前輪2と
後輪3を前述のようにして同期して回転できる。
【0030】また、旋回走行時には前輪2を直進走行時
よりも高速回転させることがスムーズな旋回を行なう上
で重要となるので、前記可変油圧ポンプ15の目標容量
を操舵角度によって補正する。具体的には主コントロー
ラ23に入力された操舵角度信号によって操舵角(旋回
半径)を知り、その操舵角の大きさに比例して可変油圧
ポンプ15の目標容量を増大し、操舵角に比例して可変
油圧モータ13を直進時よりも高速回転させて前輪2を
速く回転させる。この可変油圧ポンプ15の目標容量を
増大する量は前輪2と後輪3間の軸間距離等によって決
定する。
【0031】次に後輪スリップ判定後の前輪駆動力の設
定について説明する。前述のように前輪駆動力は大と小
に設定するが、大型ダンプトラックは稼動条件が大きく
変化するので効率良く4輪駆動するために次のように稼
動条件によって多段階に設定するようにした。
【0032】(1)後輪3がスリップしていない時。
(前輪駆動力小の時) ボディ5に土砂を積載していない時(以下空車時とい
う)には設定圧を30〜150kg/cm2 とする。ボ
デイ5に土砂を積した時(以下積車という)には設定圧
を50〜200kg/cm2 とする。空車登坂時は設定
圧を100〜250kg/cm2 とする。積車登坂時は
設定圧を125〜380kg/cm2 とする。
【0033】(2)後輪3がスリップしている時。(前
輪駆動力大の時) 空車時は設定圧を80〜300kg/cm2 とする。積
車時は設定圧を100〜350kg/cm2 とする。空
車登坂時は設定圧を200〜380kg/cm2 とす
る。積車登坂時は設定圧を300〜380kg/cm2
とする。以上の各設定圧は第1主回路16、つまり高圧
側の圧力であり、低圧側となる第2主回路17の圧力は
25kg/cm2 とする。
【0034】次に可変油圧ポンプ15と可変油圧モータ
13をブレーキとして利用する場合を説明する。大型ダ
ンプトラックは車体重量が大重量であるからブレーキと
リターダブレーキによる制動では不十分な場合があるの
で、4輪駆動として設けた可変油圧ポンプ15と可変油
圧モータ13をブレーキとして利用するようにした。
【0035】以下その詳細を説明する。主コントローラ
23にブレーキ信号又はリターダブレーキ信号が入力さ
れた時には主コントローラ23は電磁比例弁43の第1
ソレノイド43aへの通電量を小として可変油圧ポンプ
15の容量を目標容量よりも著しく小さくする。これに
よって可変油圧モータ13への供給流量が前輪2を回転
する流量よりも不足し、前輪2は後輪3によって回転さ
れることになって可変油圧モータ13は前輪2で駆動さ
れてポンプ作用をする。可変油圧モータ13がポンプ作
用すると車両前進時には第2主回路17の圧力が高圧で
第1主回路16の圧力が低圧となり、その第2主回路1
7の高圧油で可変油圧ポンプ15を駆動することになっ
て可変油圧ポンプ15の回転抵抗が著しく大となってエ
ンジン7の回転負荷が大となるから、前輪2に制動力が
発生するので車両全体の制動力が大きくなる。
【0036】前述の前輪2に作用する制動力は第2主回
路17内の圧力によって決定されるので、主コントロー
ラ23には制動力設定用の圧力を設定し、第2圧力セン
サー22よりの圧力がその設定圧力以上となったら可変
油圧ポンプ15の電磁比例弁43の第1ソレノイド43
aへの通電量を大として可変油圧ポンプ15の容量を大
として第2主回路17内の圧力を低下して設定圧力す
る。このようにすることで、前輪2の制動力を設定制動
力に維持できるし、各部が破損することを防止できる。
【0037】前述の前輪2の制動力は稼動条件によって
設定するようにしてあり、以下その制動力設定用圧力の
設定について説明する。 (1)後輪3がスリップしていない時。空車時は30〜
150kg/cm2 とする。積車時は30〜160kg
/cm2 とする。空車降坂時は100〜200kg/c
2 とする。積車降坂時は125〜200kg/cm2
とする。 (2)後輪3がスリップしている時。空車時は50〜2
00kg/cm2 とする。積車時は50〜125kg/
cm2 とする。空車降坂時は150〜200kg/cm
2 とする。積車降坂時は150〜250kg/cm2
する。なお、第1主回路16の圧力は25kg/cm2
とする。
【0038】
【発明の効果】後輪3がスリップしていない時には可変
油圧ポンプ15の吐出圧力が低圧となって前輪駆動力が
小となるからエンジン出力を無駄に消費することがな
く、後輪3がスリップしている時には可変油圧ポンプ1
5の圧力が高圧となって前輪駆動力が大となるから、泥
ねい地の走破性や登坂性を向上できるし、可変油圧ポン
プ15の吐出圧力を低圧、高圧として前輪駆動力を小、
大とするので、後輪3がスリップしてから時間遅れなく
前輪2の駆動力を大きくできてスムーズに走行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】大型ダンプトラックの側面図である。
【図2】4輪走行装置の概略平面図である。
【図3】可変油圧ポンプ・モータの油圧回路図である。
【図4】動作フローチャートである。
【符号の説明】
1…車体、2…前輪、3…後輪、13…可変油圧モー
タ、15…可変油圧ポンプ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン7の出力側を変速機9を介して
    後輪3に連結し、前輪2を駆動する可変油圧モータ13
    とエンジン7で駆動される可変油圧ポンプ15を設け、
    この可変油圧ポンプ15と可変油圧モータ13を閉回路
    接続した4輪走行装置において、 前記可変油圧ポンプ15の容量を制御する手段と、前記
    後輪3のスリップを検出する手段と、前記可変油圧ポン
    プ15の吐出圧力を高圧と低圧に設定する手段と、後輪
    3がスリップしていない時には可変油圧ポンプ15の容
    量を前記低圧となるよう制御し、かつ後輪3がスリップ
    した時には可変油圧ポンプ15の容量を前記高圧となる
    ように制御する手段を設けたことを特徴とする大型ダン
    プトラックの4輪走行装置。
  2. 【請求項2】 前輪2の操舵角度を検出する手段と、旋
    回走行時に左右前輪の回転速度の和の半分を操舵角度で
    補正して前輪回転速度とし、この前輪回転速度と後輪回
    転速度で後輪スリップを検出する手段を設けた請求項1
    記載の大型ダンプトラックの4輪走行装置。
  3. 【請求項3】 車両を制動したことを検出する手段と、
    この検出信号によって可変油圧ポンプ15の容量を可変
    油圧モータ13がポンプ作用する容量に減少する手段を
    設けた請求項1記載の大型ダンプトラックの4輪走行装
    置。
  4. 【請求項4】 前記可変油圧ポンプ15の設定圧力を空
    車、積車、登坂、降坂時においてそれぞれ異なる値に設
    定するようにした請求項1記載の大型ダンプトラックの
    4輪走行装置。
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