JP3472649B2 - 車両の発進補助装置 - Google Patents

車両の発進補助装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は車両の発進補助装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】トラックなどの後二軸車両において、車
両の発進時に駆動軸のスリップを防止するため、車体後
部の駆動軸に懸かる荷重を一時的に増加させる発進補助
装置を備えるものがある(特公平1ー34164号公
報)。このうち、車体後部の駆動軸と従動軸を懸架する
トラニオンサスペンションを備える後2軸車両の発進補
助装置として、車体後部の従動軸を昇降するアクチュエ
ータを設け、車両の積載量が所定値以下の発進時にアク
チュエータを作動して所定時間だけ車体後部の従動軸を
上昇(リフトアップ)させるものが提案されている(特
願平6ー300873号)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、この先願例
では車両の積載量をトラニオンサスペンションのストロ
ーク位置から検出するロードセンサが設けられるが、サ
スペンションのリーフスプリングに圧側と伸側で図6の
ようなヒステリシスがあるため、同じ積載量でも例えば
荷積み後と荷卸し後でサスペンションのストローク位置
に差を生じる。つまり、積載量の検出値にヒステリシス
分の誤差を伴うことになる。 【0004】車両の軸重に法律上の制限があり、発進補
助は駆動軸に懸かる荷重がその制限値を越えない範囲で
働くように設定されるが、その設定にヒステリシス分の
誤差も考慮しなければならず、その分だけ駆動軸への荷
重移動は小さく設定せざるを得ないという不具合があっ
た。 【0005】この発明はこのような問題点を解決するこ
とを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明では、図7のよ
うに車体後部の駆動軸と従動軸を懸架するトラニオンサ
スペンションを備える後2軸車両において、車体後部の
従動軸を昇降させるアクチュエータaと、トラニオンサ
スペンションのストローク位置から車両の積載量を検出
する手段bと、車両の発進時にアクチュエータを1スト
ローク往復動させる手段cと、その往復動後に検出され
る積載量が所定値以下の発進時に駆動軸の荷重配分を一
時的に増加させるようにアクチュエータを制御する手段
dを設ける。 【0007】 【作用】これによれば、車両の発進時にアクチュエータ
が1ストローク往復動すると、これに伴う従動軸の昇降
により、トラニオンサスペンションがいったん圧縮され
てもとの状態に戻るため、リーフスプリングのヒステリ
シスは伸側に固定される。そのため、発進時に所定値と
比較される車両の積載量は、いつも同じ条件で検出さ
れ、ヒステリシス分の誤差を考慮しなくて済むから、発
進補助の作動範囲を大きく設定することが可能になる。 【0008】 【実施例】図1はトラックの車体後部を懸架するトラニ
オンサスペンションを表すもので、シャシフレーム5に
トラニオンシャフト7がトラニオンブラケット6を介し
て支持される。トラニオンシャフト7の両端部にスプリ
ングシート10が設けられ、スプリングシート10にリ
ーフスプリング9の中央部がUボルト8で結合される。
駆動軸2および従動軸4にそれぞれコンタクトシート1
1とスプリングガイド12が取り付けられ、リーフスプ
リング9は両端部をこれらの間に挿入し、その撓み量を
逃がしながら車体後部を懸架する。 【0009】必要に応じて従動軸4を昇降する発進補助
装置のエアシリンダ18(アクチュエータ)がシャシフ
レーム5に配置される。エアシリンダ18はゴムなど弾
性材製で作られる円筒状のベローズ19と、ベローズ1
9の下端部を形成するロワシリンダ21と、ベローズ1
9の上端部を形成するアッパシリンダ22を備える。シ
ャシフレーム5側のブラケット23にロワシリンダ21
が結合され、アッパシリンダ22は従動軸4側のブラケ
ット53に結合される。エアスプリング18はベローズ
19が低圧で膨らむ状態でリーフスプリング9のトラニ
オンシャフト7を中心とするシーソー運動に伴って伸縮
するが、ベローズ19に高圧の供給を受けると、アッパ
シリンダ22でブラケット53を介して従動軸4をリフ
トアップし、駆動軸の荷重を増加させる。 【0010】車両の積載量を検出する手段として、ロー
ドセンサ43がシャシフレーム5側に取り付けられ、そ
の作動アームはリンク75を介して検出ロッド74の中
央部に連結される。検出ロッド74は車両の前後方向へ
延ばされ、駆動軸2側と従動軸4側にそれぞれブラケッ
ト78、80を介して支持され、これら車軸2,4の動
きに追従してリンク75との連結点を中心に揺動できる
ようになっている。 【0011】エアシリンダ18は図2のようにリレーバ
ルブ32を介して専用リザーバタンク31に配管され
る。専用リザーバタンク31は圧力保護弁35を介して
サプライタンク36に連通され、サプライタンク36に
図示しないエアポンプが接続される。リレーバルブ32
はパイロット圧に応じてベローズ19への供給圧を2段
階に調整するもので、リザーバタンク31から減圧弁3
3およびマグネチックバルブ34を介してパイロット圧
が導びかれる。 【0012】マグネチックバルブ34への通電がオンす
ると、リレーバルブ32はベローズ19への供給圧を所
定の高圧に調整し、エアシリンダ18を強制的に伸長さ
せる。マグネチックバルブ34への通電がオフすると、
リレーバルブ32はベローズ19への供給圧を所定の低
圧に調整し、エアシリンダ18を収縮させるが、ベロー
ズ19は低圧で膨らむ状態に維持される。 【0013】マグネチックバルブ34および発進補助の
パイロットランプ47を制御するのがコントロールユニ
ット41で、発進補助の作動スイッチ42と、車両の積
載量を検出するロードセンサ43と、パーキングブレー
キの制動操作を検出するブレーキスイッチ44と、クラ
ッチの切断操作を検出するクラッチスイッチ45と、ベ
ローズ19への供給回路の空気漏れを検出する圧力スイ
ッチ46などを備える。 【0014】図3〜図5はコントロールユニット41の
制御内容を説明するフローチャートで、イグニッション
スイッチのオンを起動条件に所定の制御周期で反復的に
実行される。ステップ1で作動スイッチ42のオンを判
定すると、ステップ2でパイロットランプ47を点滅さ
せる。 【0015】ステップ3〜ステップ6はこの発明の要部
を構成するもので、ステップ7の前処理としてリーフス
プリング9のヒステリシスを伸側に固定するため、マグ
ネチックバルブ34を所定時間t1(エアスプリングの
伸作動時間)だけオンし、その後に所定時間t2(エア
スプリングの縮作動時間)だけオフすることで、エアシ
リンダ18を1ストローク伸縮させる。これにより、リ
ーフスプリング9はエアシリンダ18の伸長でいったん
圧縮され、エアシリンダ18の収縮でもとのストローク
位置に戻される。 【0016】そして、ステップ7でロードセンサ43の
検出信号を読み取り、ステップ8でその検出信号から車
両の積載量が所定値以下の空荷状態であるかどうかを判
定する。エアシリンダ18の1ストロークの作動直後に
ロードセンサ43の検出信号を読み取りるため、リーフ
スプリング9の同じ条件(ヒステリシスの伸側)で検出
される積載量をいつも所定値と比較することになる。 【0017】ステップ8において、車両の積載量が所定
値を越える積荷状態が判定されると、ステップ22へ移
行してマグネチックバルブ34をオフし、ステップ23
でパイロットランプ47を消灯する。これにより、積載
量が所定値を越える積荷状態で、エアスプリング18は
従動軸4をリフトアップすることがないため、駆動軸2
の荷重が許容値(法律上の制限値に相当する)を越える
のを防止できる。 【0018】ステップ8において、車両の空荷状態が判
定されると、ステップ9でブレーキスイッチ44の検出
信号からパーキングブレーキ(PKB)が解除状態かど
うかを判定する。パーキングブレーキの解除状態が判定
されると、ステップ13へ移行してマグネチックバルブ
34をオンし、ステップ14でパイロットランプ47を
点灯する。パーキングブレーキの作動状態が判定される
と、ステップ10において、クラッチスイッチ45の検
出信号からクラッチの切断操作を判定すると、ステップ
13へ移行してマグネチックバルブ34をオンし、ステ
ップ14でパイロットランプ47を点灯する。 【0019】これにより、運転者がパーキングブレーキ
を解除操作するか、クラッチを切断操作すると、エアス
プリング18が従動軸4をリフトアップするため、駆動
軸2の荷重が増加し、発進時に駆動軸2がスリップする
のを防止できる。また、パーキングブレーキを作動させ
ながら、半クラッチ操作を行うような場合も、従動軸4
のリフトアップが働くため、車両のスムーズな発進を確
保できる。ステップ10において、クラッチの切断操作
が判定されない場合、ステップ11で作動スイッチ42
のオンが判定されるか、空荷状態の判定から360秒が
経過すると、ステップ22,ステップ23へ移行する。 【0020】エアスプリング18の作動中(従動軸4の
リフトアップ状態)において、ステップ15で作動スイ
ッチ42がオンでなく、ステップ16でパーキングブレ
ーキの制動操作も判定されないときは、ステップ18へ
進んで180秒が経過すると、ステップ19,ステップ
20でパイロットランプ47を点滅させると共に、図示
しないブザーを作動させてから、ステップ21で2秒が
経過すると、ステップ22でマグネットバルブ34をオ
フしてパイロットランプ47を消灯する。これにより、
エアスプリング18の作動状態は、運転者が作動スイッ
チ42か、パーキングブレーキを再び操作しない限り、
180秒あまり継続される。 【0021】ステップ15で作動スイッチ42のオンが
判定されると、ステップ19へと移移行する。ステップ
16でパーキングブレーキの制動操作が判定されると、
ステップ17で3秒経過後にステップ19へ移行する。
そのため、エアシリンダ18の作動中において、運転者
が作動スイッチ42を再びオンするか、パーキングブレ
ーキを制動操作すると、従動軸4のリフトアップを5秒
後に解除できる。 【0022】ところで、トラニオンサスペンションに図
6のようなヒステリシスがあるが、ステップ3〜ステッ
プ6において、エアシリンダ18が1ストローク伸縮す
ることで、リーフスプリング9のヒステリシスは伸側に
固定される。そのため、ステップ7でエアシリンダ18
の伸縮直後にロードセンサ43の検出信号を読み取りる
ので、ステップ8で所定値と比較される積載量は、いつ
も同じ条件(ヒステリシスの伸側)で検出される。した
がって、ヒステリシス分の検出誤差を考慮しなくて済む
ため、車両の発進性能をさらに高める上から、駆動軸へ
の荷重移動量アップなど発進補助の作動範囲を大きく設
定することが可能になる。 【0023】 【発明の効果】この発明によれば、車体後部の駆動軸と
従動軸を懸架するトラニオンサスペンションを備える後
2軸車両において、車体後部の従動軸を昇降させるアク
チュエータと、トラニオンサスペンションのストローク
位置から車両の積載量を検出する手段と、車両の発進時
にアクチュエータを1ストローク往復動させる手段と、
その往復動後の積載量の検出値が所定値以下の発進時に
駆動軸の荷重配分を一時的に増加させるようにアクチュ
エータを制御する手段を設けたので、車両の発進時にア
クチュエータの1ストローク往復動により、トラニオン
サスペンションがいったん圧縮されてもとのストローク
位置に戻るため、リーフスプリングのヒステリシスは伸
側に固定できる。その結果、発進時に所定値と比較され
る車両の積載量はいつも同じ条件で検出されるので、ヒ
ステリシス分の誤差を考慮しなくて済むから、発進補助
の作動範囲を大きく設定できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施例を示すサスペンション構成図
である。 【図2】同じく発進補助装置の空気回路と電気回路を表
すシステム図である。 【図3】同じくコントロールユニットの制御内容を説明
するフローチャートである。 【図4】同じくコントロールユニットの制御内容を説明
するフローチャートである。 【図5】同じくコントロールユニットの制御内容を説明
するフローチャートである。 【図6】トラニオンサスペンションのヒシテリシスを表
す特性図である。 【図7】この発明のクレーム対応図である。 【符号の説明】 2 駆動軸 4 従動軸 5 シャシフレーム 7 トラニオンシャフト 9 リーフスプリング 18 エアシリンダ 32 リレーバルブ 34 マグネットバルブ 41 コントロールユニット 43 ロードセンサ 74 検出ロッド 75 リンク
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 5/00 B60G 17/015

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車体後部の駆動軸と従動軸を懸架するト
    ラニオンサスペンションを備える後2軸車両において、
    車体後部の従動軸を昇降させるアクチュエータと、トラ
    ニオンサスペンションのストローク位置から車両の積載
    量を検出する手段と、車両の発進時にアクチュエータを
    1ストローク往復動させる手段と、その往復動後に検出
    される積載量が所定値以下の発進時に駆動軸の荷重配分
    を一時的に増加させるようにアクチュエータを制御する
    手段を設けたことを特徴とする車両の発進補助装置。
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