JP3479141B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP3479141B2
JP3479141B2 JP00662195A JP662195A JP3479141B2 JP 3479141 B2 JP3479141 B2 JP 3479141B2 JP 00662195 A JP00662195 A JP 00662195A JP 662195 A JP662195 A JP 662195A JP 3479141 B2 JP3479141 B2 JP 3479141B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音を規定する発音情
報に基づく楽音を再生する自動演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、リズム・マシンと呼ばれる自
動演奏装置が知られており、このリズム・マシンでは、
あるフレーズを構成する複数の発音情報を記憶したパタ
ーン・データと、フレーズ(パターン・データ)の選択
を指示するためのパターン制御情報を記憶したソング・
データとを有しており、ソングの再生にあたっては、ソ
ング・データとして記憶したパターン制御情報(例えば
パターン番号)を順次読み出し、パターン・データの該
当するアドレスより発音情報を順次読み出して発音する
ことにより行なわれている。
【0003】図15は、ソング・データとパターン・デ
ータの関係を示すメモリ配置図である。ソング・データ
には複数のソング(曲目)についてのパターン制御情報
(ここではパターン番号)が配列されている。また、パ
ターン・データには、各パターン1,2,…それぞれに
ついて発音情報(ここではノート)が配列されている。
【0004】例えばソング1の再生が指定されると、ソ
ング・データのソング1の領域が参照され、ソング1を
構成するパターン制御情報が順次参照される。例えばパ
ターン1が参照されると今度はパターン・データのパタ
ーン1の領域が参照され、その領域に配列された発音情
報が順次参照され、その発音情報に従って楽音が再生さ
れる。この従来の方法は、特にリズム・パターンなどの
伴奏パターンについては比較的短いフレーズの繰り返し
であることが多いので、発音情報を直接記憶する方法に
比べてメモリが節約できるという利点がある。また、こ
の方法を採用すると、ソング中のパターンの削除、追
加、入れ換えなどを簡単に行なうことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】伴奏パターンは例えば
4小節等からなるが、一方メロディは例えば32小節
等、伴奏パターンよりもかなり長いパターンで構成され
るのが一般的である。ここで、上記の従来の方法を採用
して、例えば4小節の長さの伴奏パターンが8回繰り返
される間に32小節の長さのメロディが演奏されるよう
な音楽を記憶する場合について考察する。
【0006】この場合、図15に示す1つのパターン制
御情報に対応するパターン・データの記憶領域として、
メロディの長さに合わせて16小節分のデータ量を記憶
することのできるように大きな領域を確保すると、伴奏
パターンについてはそのパターン・データ中に8回も繰
り返して記憶する必要があり、このため伴奏部分のデー
タ量が増えてしまい、メモリ容量の削減という、上述の
方法の本来のメリットが失われてしまう結果となる。
【0007】一方、1つのパターン制御情報に対応する
パターン・データの記憶領域を、伴奏パターンに合わせ
て4小節のデータ量しか記憶できないような小さな領域
としても、8つの異なるパターン番号(パターン制御情
報)が付された8つのパターン・データについて同一の
伴奏パターンを記憶させる必要があり、したがってこの
場合も伴奏パターンの重複記憶が避けられず、やはり、
本来のメリットであるメモリ容量の低減化を図ることが
できない。
【0008】また、パターン・データの長さを伴奏パタ
ーンに合わせた場合、図16に示すように、メロディを
伴奏パターンの長さに合わせて小間切れにして、同一の
伴奏パターンをもった複数のパターン・データに分けて
記憶する必要を生じることになるが、メロディを小間切
れにしてパターンとして記憶させることは、メロディを
構成する個々のフレーズと伴奏パターンの区切りが異な
ることが多いので、使用者に大きな違和感を与える結果
ともなる。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、伴奏パターン
とメロディが混在する場合に、メロディを小間切れにす
る必要がなく、かつメモリ容量の低減化が図られた自動
演奏装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の自動演奏装置は、 (1)1つの楽音を規定する発音情報が複数個配列され
てなるパターン情報を記憶する第1の記憶手段 (2)パターン情報を指定するパターン制御情報と発音
情報とを混在させて記憶する第2の記憶手段 (3)発音情報に基づく楽音を生成する楽音生成手段 (4)第2の記憶手段に記憶された上記発音情報および
上記パターン制御情報を参照し、参照した発音情報を楽
音生成手段に送るとともに、参照したパターン制御情報
に対応する、第1の記憶手段に記憶されたパターン情報
を参照してそのパターン情報を構成する発音情報を楽音
生成手段に送る発音制御手段 を備えたことを特徴とする。
【0011】ここで上記第2の記憶手段に記憶された発
音情報およびパターン制御情報双方に、その発音情報が
表わす楽音の生成継続時間、ないしそのパターン制御情
報が指定するパターン情報が表わす一連の楽音の生成継
続時間を表わす情報と、次に参照される発音情報もしく
はパターン制御情報を参照すべき時刻を表わす情報との
双方が付されていることが効果的である。
【0012】また、上記パターン情報が、発音情報とと
もに、パターン制御情報を含むことが許容されたもので
あってもよい。
【0013】
【作用】本発明の自動演奏装置は、上記(2)の第2の
記憶手段にパターン制御情報と発音情報とを混在させて
記憶し、上記(1)の第1の記憶手段に、パターン制御
情報によって指定されるパターン情報を記憶するもので
あるため、伴奏パターンについては第1の記憶手段にパ
ターン情報として記憶させるとともに第2の記憶手段に
はパターン制御情報を記憶させ、メロディについては発
音情報を直接第2の記憶手段に記憶させることにより、
伴奏パターンの長さとメロディの長さを無理に一致させ
る必要がなく、しかも伴奏パターンについてメモリ容量
が低減化されるという従来の方法のメリットがそのまま
踏襲される。
【0014】ここで、発音情報およびパターン制御情報
双方に、上記生成継続時間と、上記時刻を表わす情報と
の双方を付しておくことによって、上記(2)の第2の
記憶手段に、発音情報とパターン制御情報との双方を、
容易に混在させておくことができる。このように、本発
明においては、1つの記憶手段に発音情報とパターン制
御情報の双方を混在させるものであることから、この考
え方を発展させ、上記(1)の第1の記憶手段に記憶さ
れるパターン情報(複数の発音情報の配列)に、発音情
報とともにパターン制御情報を含むことができるように
構成すると、発音情報の記憶の仕方に一層の自由度が生
まれることになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の第1実施例の自動演奏装置のブロック図
である。この自動演奏装置は、CPU11、ROM1
2、RAM13、楽音発生手段14、操作パネル15、
および表示器16を備えており、これらはデータバス1
0により互いに接続されている。
【0016】CPU11は、ROM12に記憶したプロ
グラムに従って、かつRAM13を用いて、操作パネル
部15から入力した情報を処理し、表示器16に必要な
情報を表示し、さらに、発音情報を楽音発生手段14に
送って楽音発生手段14に楽音の発生を指示する。RA
M13はまた、後述するパターン・データ記憶領域やソ
ング・データ記憶領域を備えている。
【0017】図2は、図1にブロックで示す操作パネル
を表わした図である。ソング・キー21、パターン・キ
ー22にて、ソングの演奏ないし録音を行なうソング演
奏モードと、パターンの演奏ないし録音を行なうパター
ン演奏モードとを切替える。トラック選択キー23に
て、録音するトラックの番号を選択する。各トラック
(本実施例では4つ)にはそれぞれドラム、バス、ピア
ノ、メロディに適した音色があらかじめ割り当てられて
いる。
【0018】テン・キー24にて、ソング番号やパター
ン番号を選択する。ストップ・キー25、プレイ・キー
26、レコード・キー27にて、それぞれ、ソングやパ
ターンの停止、再生、録音を指示する。鍵盤28を用い
て演奏を行なうと、トラック選択キー23にてあらかじ
め選択されたトラックに割り当てられた音色にて発音が
なされる。
【0019】ここで、鍵盤28の任意の1つの鍵を押し
ながらテン・キー24にてパターン番号を選択すること
により、任意の鍵にパターンを割り当てることができ
る。また、このとき、パターンをどれだけ移調して演奏
するかを指示するトランスポーズ量を問い合わせてくる
ので、テン・キー24で指定してトランスポーズ量を記
憶することができる。
【0020】パターンが割り当てられた鍵を押下する
と、パターンの演奏を開始する。パターンは、押下した
鍵を離すまで繰り返し演奏される。また、あるパターン
を演奏中に、別のパターンを割り当てた鍵を押下する
と、現在演奏しているパターンに加えて別のパターンの
演奏も開始される。テンポつまみ29にて、演奏するパ
ターンやソングのテンポを指示する。
【0021】レコード・キー27を押圧して録音状態に
あるとき、鍵盤28にて指示した音高、押鍵,離鍵のタ
イミング、押鍵速度、およびトラック選択キー23にて
選択したトラック番号が、発音情報としてRAM13に
記憶される。このとき、パターン・キー22によりパタ
ーン演奏モードが指定されている場合は、発音情報はR
AM13のパターン・データ記憶領域に記憶され、ソン
グ・キー21によりソング演奏モードが指定されている
場合は、発音情報はRAM13のソング・データ記憶領
域に記憶される。また、このときテンポつまみ29で指
示されているテンポが、パターンまたはソングのテンポ
としてRAM13のパターン・データ記録領域またはソ
ング・データ記憶領域に記憶される。
【0022】録音状態であって、かつソング演奏モード
が指定されているとき、パターンが割り当てられた鍵が
演奏されると、パターン番号、押鍵,離鍵のタイミン
グ、および押鍵速度がパターン制御情報としてRAM1
3のソング・データ記録領域に記憶される。図3は、R
AM13内の、パターン・データ記録領域およびソング
・データ記憶領域の記憶内容の概念図、図4は、パター
ン・データ記録領域およびソング・データ記憶領域の構
成を図表的に表した図である。
【0023】図3に示すように、ソング・データ記憶領
域にはメロディを表わす発音情報(図3には音符で表わ
されている)とパターン番号(パターン制御情報)の双
方が記憶されている。またパターン・データ記憶領域に
は、図示のような伴奏パターンが記憶されており、ソン
グ・データ記憶領域に記憶されたパターン番号により、
そのパターン番号に対応するパターン・データ記憶領域
が指定される。
【0024】次に、図4を参照してパターン・データお
よびソング・データの内容について説明する。各パター
ン・データおよび各ソング・データは、ヘッダとフッタ
との間にノート(発音情報)またはパターン(パターン
制御情報)を記憶する構造になっている。
【0025】ヘッダには、各パターンないし各ソングの
演奏テンポ、名称、拍子などが記憶される。また、フッ
タは、各パターンおよびソングの末尾であることを表
す。発音情報には、トラック番号、ノート番号、ベロシ
ティ、ステップタイムおよびデューレーションが記憶さ
れる。トラック番号は、発音時の音色を指定するパラメ
ータであって、発音時には、各々のトラックに割り当て
られた音色にて発音される。
【0026】ノート番号は、発音時の音高を指定するパ
ラメータであって、例えばノート番号=60のとき、ピ
アノの中心のド(C4)の音高で発音される。また、ト
ラック番号=0(ドラム)のときは、ノート番号にあら
かじめ割り当てられたリズム音(例えばノート番号=3
6のときはバス・ドラム、ノート番号38のときはスネ
ア・ドラムなど)にて発音される。
【0027】ベロシティは、発音時の音量を制御するパ
ラメータであって、この値が大きくなると音量が増大す
る。ステップタイムは、現在の読みだしアドレスに記憶
された情報、すなわち、次に参照されるべき情報を参照
する時刻を指示するパラメータである。ある発音情報を
参照している時点では、読み出しアドレスは、既に次に
読み出されるべき情報のアドレスに更新されている。現
在の読みだしアドレスにある情報、即ち次に参照される
べき情報とは、例えば、現在、図4に示すAのノートが
参照されている場合、そのAのノートの次に記憶された
Bのパターンをいう。CPUは、内蔵したタイマにてこ
のステップで表される時刻を計測し、指示された時刻に
なったとき、現在の読みだしアドレスにある情報を参照
する。
【0028】デューレーションは、発音継続時間を指示
するパラメータであり、この値が大きいほど長い時間そ
の楽音の発音が継続される。一方、パターン制御情報に
は、パターン番号、ベロシティ、トランスポーズ、ステ
ップタイムおよびデューレーションが記憶される。パタ
ーン番号は、ソング演奏中に呼び出すパターンの番号を
指定するパラメータである。
【0029】ベロシティは、パターン演奏時の音量を制
御するパラメータであり、この値とパターン・データ中
の各発音情報のベロシティとの積が楽音発生手段に与え
られる。トランスポーズは、演奏するパターンの移調を
指示するパラメータであって、例えばこの値が+2のと
き、そのパターンは半音2つ分上に移調して演奏され
る。
【0030】ステップタイムは、発音情報におけるステ
ップタイムと同様、現在の読みだしアドレスにある情報
を参照する時刻を指示するパラメータである。CPU
は、内蔵したタイマにてこのステップタイムで表される
時刻を計測し、指示された時刻になったとき、現在の読
みだしアドレスにある情報を参照する。デューレーショ
ンは、選択されたパターンの演奏継続時間を指示するパ
ラメータであり、この値が大きいほど長い時間そのパタ
ーンの再生が続行される。
【0031】また、本実施例では、図3に示したよう
に、パターン・データ中にさらにパターン制御情報を記
憶することにより、あるパターン中から別のパターンを
呼び出すことができるようになっている。図5は鍵盤2
8のいずれかの鍵が押鍵されたときに起動される押鍵処
理ルーチンのフローチャートである。
【0032】ステップ5_1では、録音(レコード)状
態にあるか否かが判定され、録音状態以外の状態、即ち
再生状態にあるときはステップ5_2に進み、ソング演
奏モードかパターン演奏モードかが判定される。ソング
演奏モードと判定されると、ステップ5_3に進み、そ
の押鍵された鍵にパターンが割り当てられているか否か
が判定される。パターンが割り当てられている場合、ス
テップ5_4に進み、パターンの発音が開始される。
尚、このステップ5_4に対応するパターンスタート処
理ルーチンについては後述する。
【0033】また、ステップ5_2においてソングでは
ない(即ちパターンである)と判定されるか、もしくは
ソングであると判定されてもステップ5_3において押
鍵された鍵にパターンは割り当てられていないと判定さ
れると、ステップ5_5に進み、その押鍵された鍵に対
応するノートの楽音を発音する。一方、ステップ5_1
において、録音状態であると判定されると、ステップ5
_6に進み、ステップ5_3と同様に、押鍵された鍵に
パターンが割り当てられているか否かが判定される。パ
ターンが割り当てられていた場合、ステップ5_7に進
み、その割り当てられているパターンに対応するパター
ン制御情報がソング・データ記録領域に登録される。一
方、ステップ5_6においてその押鍵された鍵にパター
ンの割り当てが無いと判定されると、ステップ5_8に
進み、その押鍵された鍵に対応するノート(発音情報)
が登録される。このとき、前述したように、パターン・
キー22(図2参照)によりパターン演奏モードが指定
されている場合は発音情報はパターン・データ記憶領域
に登録され、ソング・キー21によりソング演奏モード
が指定されている場合は、発音情報はソング・データ記
録領域に登録される。また、ステップ5_7では、ステ
ップ5_8で登録されたノートが発音される。
【0034】図6は、鍵盤28のいずれかの鍵が離鍵さ
れたときに起動される離鍵処理ルーチンのフローチャー
トである。ステップ6_1では、録音(レコード)状態
にあるか否かが判定され、録音状態以外の状態、即ち再
生状態にあるときはステップ6_2に進み、ソング演奏
モードかパターン演奏モードかが判定される。ソング演
奏モードと判定されると、ステップ6_3に進み、その
離鍵された鍵にパターンが割り当てられているか否かが
判定される。パターンが割り当てられている場合、ステ
ップ6_4に進み、パターンの発音が停止される。この
ステップ6_4に対応するパターンストップ処理ルーチ
ンについては後述する。
【0035】また、ステップ6_2においてソングでは
ない(即ちパターンである)と判定されるか、もしくは
ソングであると判定されてもステップ6_3において離
鍵された鍵にパターンは割り当てられていないと判定さ
れると、ステップ6_5に進み、その離鍵された鍵に対
応するノートの楽音を消音する。一方、ステップ6_1
において、録音状態であると判定されると、ステップ6
_6に進み、ステップ6_3と同様に、離鍵された鍵に
パターンが割り当てられているか否かが判定される。パ
ターンが割り当てられていた場合、ステップ6_7に進
み、押鍵時にソング・データ記憶領域に登録されたパタ
ーン制御情報にデュレーションが登録される。一方、ス
テップ6_6においてその離鍵された鍵にパターンの割
り当てが無いと判定されると、ステップ6_8に進み、
その離鍵された鍵に対応する発音情報のデューレーショ
ンが登録される。
【0036】次に、パターンおよびソングの演奏スター
ト、ストップの処理について説明する。図7はパターン
およびソングの演奏を管理するために用意されたプレイ
レジスタを示す図である。このプレイレジスタに必要な
情報を登録することにより、パターンまたはソングの演
奏が開始される。
【0037】図7において、NUMBERにはパターン
情報またはソングの番号が記憶される。NUMBER=
空きは、そのレジスタにはパターンもソングも登録され
ていないことを示す。ADRSには、演奏データ(すな
わちパターン・データまたはソング・データ)の置かれ
ている記憶領域のアドレスが記憶される。
【0038】STEPはカウンタであり、パターン・デ
ータまたはソング・データのステップタイムの値がコピ
ーされる。この値が0以外のとき、この値はCPUに内
蔵されたタイマによって一定期間毎に呼ばれる割り込み
処理(図示せず)によって1ずつ減算され、この値が0
になったとき、後述する演奏処理ルーチンにて、ADR
Sに記憶したアドレスから演奏データが順次読み出さ
れ、楽音発生などの処理が行なわれる。
【0039】レジスタの最大個数がMAX_Rとして記
憶される。図8は、パターン/ソングスタート処理ルー
チンのフローチャートである。ステップ8_1ではカウ
ンタiが0に初期化され、ステップ8_2では図7に示
すプレイレジスタが参照されてNUMBER[i]が空
きか否かが判定される。空きでない場合はステップ8_
3でカウンタiがインクリメントされ、カウンタiが最
大値に至るまで(ステップ8_4)、NUMBER
[i]が空きか否かが判定される。ステップ8_2にお
いてNUMBER[i]が空きであった場合、ステップ
8_5に進み、現在のパターン番号またはソング番号よ
り演奏データの先頭アドレスを計算し、ステップ8_6
において、その先頭アドレスをレジスタADRSに記憶
するとともに、ステップタイムの値をSTEPに記憶す
る。
【0040】また、ステップ8_7において、NUMB
ERにパータン番号またはソング番号を記憶する。図9
はパターン/ソングストップ処理ルーチンのフローチャ
ートである。プレイレジスタの、指示されたパターン番
号またはソング番号に該当するNUMBERに空きを代
入する。ただし、ソングの停止の場合は、全てのNUM
BERに空きを代入する。
【0041】図10はメインプログラムから一定期間
(例えば10msec)毎に呼び出される演奏処理ルー
チンのフローチャートである。以下に説明する動作によ
って、ソングであるかパータンであるかに関わらず、同
一の演奏処理ルーチンにて演奏処理が行なわれる。先ず
ステップ9_1にてカウンタiが初期化され、ステップ
9_2,9_3にて図7に示すプレイレジスタを検索す
る。NUMBERが空きであったとき、もしくはNUM
BERが空きでなくてもそのNUMBERに対応するS
TEPが0ではなかったときは、ステップ9_13に進
んでカウンタiがインクリメントされ、カウンタiが最
大値に達する迄(ステップ9_14)、空き以外が格納
されたNUMBER、かつ0が格納されたSTEPが検
索される。NUMBERが空き以外であって、かつST
EP=0であるレジスタが見つかると、ステップ9_4
にて、ADRSに記憶したアドレスより演奏データを読
み出す。すなわち、発音情報であればトラック番号、音
量(ノート番号)、ベロシティ、ステップタイムおよび
デュレーションを読み出し、パターン制御情報であれ
ば、パターン番号、ベロシティ、トランスポーズ、ステ
ップタイムおよびデュレーションを読み出す。
【0042】ステップ9_5では、読み出した演奏情報
が発音情報(ノート)であるかパターン制御情報(パタ
ーン)であるかが判定され、発音情報であれば発音処理
を行ない(ステップ9_6)、パターン制御情報であれ
ばパターンスタート処理を行なう(ステップ9_7)。
ステップ9_8にて、アドレスADRSの更新が行なわ
れ、次に読み出す演奏データのアドレスがADRSに記
憶される。ADRSの値がパターンまたはソングの最終
データ(フッタ)のアドレスに等しくなると(ステップ
9_9)、ステップ9_10にてパータンかソングかが
判別される。パターンの場合は、ステップ9_11にて
パターンの先頭のアドレスをADRSに代入する。一
方、ソングの場合は、ステップ9_12にてプレイレジ
スタの全てのNUMBERに空きを代入し、演奏を終了
する。
【0043】以上のように、伴奏パターンは従来のとお
り必要最小限のデータ量で作成して必要回数繰り返し演
奏させることによりメモリを節約できると共に、メロデ
ィなどは直接記憶することにより、違和感なく録音/再
生が可能になる。本実施例では、パターン制御情報とし
て記憶する情報は、パターン番号、ペロシティ、トラン
スポーズ、ステップタイムおよびデュレーションとした
が、その他に、繰り返し回数や演奏時間(絶対時間)、
テンポなどを記憶するようにしてもよい。
【0044】図11は、本発明の第2実施例の自動演奏
装置のブロック図である。本発明の第1の実施例と異な
る点は、ディスク記憶手段17が追加されている点であ
る。また、RAM13には、後述する演奏データバッフ
ァが含まれる。この第2実施例では、ソング・データお
よびパターン・データは、フロッピーディスクなどの外
部記憶手段に記憶されている。
【0045】フロッピーディスクなどに記憶されたデー
タは、読みだしに時間がかかるため、あらかじめデータ
を読み出してRAMに一旦記憶しておく方法が一般に行
なわれる。その際、データのディスクからの読み出し
と、読み出したデータの楽音発生手段への送出はそれぞ
れ独立したタスクとして動作する。各タスク間のデータ
の受渡しは、RAM13内の演奏データバッファを介し
て行なう。
【0046】操作パネル部、パターン・データ記憶領域
およびソング・データ記憶領域、鍵盤の押鍵,離鍵処理
は、前述した第1実施例と同様であるため、説明は省略
する。スタート、ストップ処理において、第1実施例と
の相違点は、パターンおよびソングの演奏を管理するた
めのプレイレジスタ(図7参照)に記憶するSTEP
が、第1実施例では前回読み出したデータからの時間
(相対時間)を示していたのに対し、本実施例では、プ
レイ・キー26が押されて演奏が開始されてからの時間
(絶対時間)を示す点である。また、第1実施例ではS
TEPを割り込み処理において減算していたが、本実施
例では後述する演奏データ読み出しタスク中で参照す
る。
【0047】図12は、データ読みだしタスクと演奏処
理タスクとのデータの受渡しを行なうための演奏データ
バッファを模式的に表した図である。演奏データバッフ
ァには、タイム(演奏時刻)、トラック番号、ノート番
号、ベロシティ、およびデュレーションが記憶される。
演奏時刻(タイム)は、プレイ・キー26が押されて演
奏を開始してからその楽音を発音する迄の時間を表す。
後述する演奏処理タスクでは、CPUに内蔵したタイマ
ーにより演奏開始からの時間が計測され、計測された時
間がこの演奏時刻(タイム)に一致したとき、演奏デー
タバッファの読みだしアドレスを示す読み出しポインタ
の指し示すアドレスから発音データ(トラック番号,ノ
ート番号,ベロシティ,デュレーション)を読みだし、
楽音発生手段に送出する。
【0048】トラック番号、ノート番号、ベロシティ、
およびデュレーションについては、パターン・データ記
憶領域およびソング・データ記憶領域に記憶したデータ
と同じものであるので、説明は省略する。図13は演奏
処理タスクのフローチャートである。演奏処理タスク
は、電源投入時に呼び出され、以後繰り返し実行され
る。
【0049】ステップ13_1において初期化が行なわ
れ、ステップ13_2において、演奏データバッファの
読みだしアドレスを示す読出しポインタと、書き込みア
ドレスを示す書込みポインタが一致しているか否かが判
定され、一致していないとき、すなわち演奏データバッ
ファに発音データが存在するとき、ステップ13_3に
おいて、前述した演奏開始からの絶対時間を示すタイム
と、CPUに内蔵したタイマによって、演奏開始からの
時間を計測した値(これをクロックと呼ぶ)とを比較
し、クロックがタイムに等しいかまたはタイムよりも大
きい場合は、読出しポインタで示されるアドレスより発
音データを読みだして、楽音発生手段に送出(ステップ
13_4)したのち、読出しポインタを更新する(ステ
ップ13_5)。
【0050】図14はデータ読みだしタスクのフローチ
ャートである。データ読みだしタスクは、プレイ・キー
26が押されたとき、スタート処理ルーチン(図8参
照)に続いて呼び出される。ステップ14_1におい
て、プレイレジスタ(図7参照)より、NUMBERが
空き以外、すなわち現在演奏中であるソングまたはパタ
ーンのNUMBERに対応するSTEPの中から最小の
値のものを検索する。いずれのソングおよびパターンも
演奏されていないときは、ステップ14_2においてN
Oと判断され、演奏停止の処理(ステップ14_12)
がなされた後にデータ読みだしタスクを終了する。
【0051】STEPの値が最小のレジスタが検出され
たとき、パターン・データ記憶領域内あるいはソング・
データ記憶領域内のアドレスを示すADRSより、発音
情報であればトラック番号、音高、ベロシティ、ステッ
プタイムおよびデュレーションを読み出し、パターン制
御情報であれば、パターン番号、ベロシティ、トランス
ポーズ、ステップタイムおよびデューレーションを読み
出す(ステップ14_3)。
【0052】また、ステップタイムにおいて読み出した
演奏情報が発音情報であるかパターン制御情報であるか
が判定され、発音情報であれば、ステップ14_5にお
いてその発音情報を演奏データバッファにコピーする。
その際、プレイレジスタの演奏時刻STEPを、演奏デ
ータバッファのタイムとしてコピーする。ステップ14
_6では、演奏データバッファの書き込みアドレスを示
す書込みポインタが更新される。
【0053】また、ステップ14_4において読み出し
た演奏情報がパターン制御情報であると判定されると、
ステップ14_7に進み、パターンスタート処理が行な
われる。ステップ14_8にて、アドレスADRSの更
新が行なわれ、次に読み出す演奏データのアドレスがA
DRSに記憶される。ADRSの値がパターンまたはソ
ングの最終データ(フッタ)のアドレスに等しくなると
(ステップ14_9)、ステップ14_10にてパター
ンかソングかが判定される。パターンの場合は、ステッ
プ14_11にてパターンの先頭のアドレスがADRS
に代入される。
【0054】一方、ソングの場合は、ステップ14_1
2にてプレイレジスタの全てのNUMBERに空きが代
入され、演奏が終了する。ステップ14_13にて、ス
テップSTEPの更新が行なわれる。前述したとおり、
STEPにはプレイ・キーが押されてからの演奏時間が
記憶されており、更新前のSTEPに、アドレスADR
Sから読み出されたステップタイムを加算することによ
り、このアドレスのデータを読み出す時刻が設定され
る。
【0055】以上の第2実施例に示すように、ソング・
データおよびパターン・データはフロッピィ・ディスク
などの外部記憶媒体に記憶されていてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
メロディを小間切れにすることなく、且つメモリ容量の
低減化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の自動演奏装置のブロック
図である。
【図2】図1にブロックで示す操作パネルを表わした図
である。
【図3】RAM内のパターンデータ記憶領域およびパタ
ーン・データ記憶領域の記憶内容の概念図である。
【図4】パターン・データ記憶領域およびソング・デー
タ記憶領域の構造を図表的に表した図である。
【図5】押鍵処理ルーチンのフローチャートである。
【図6】離鍵処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】プレイレジスタを示す図である。
【図8】パターン/ソングスタート処理ルーテンのフロ
ーチャートである。
【図9】パターン/ソングストップ処理ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図10】演奏処理ルーチンのフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施例の自動演奏装置のブロッ
ク図である。
【図12】演奏データバッファを模式的に表した図であ
る。
【図13】演奏処理タスクのフローチャートである。
【図14】データ読みだしタスクのフローチャートであ
る。
【図15】ソングデータとパターンデータの関係を示す
メモリ配置図である。
【図16】メロディが小間切れに記憶されたパターンの
概念図である。
【符号の説明】
10 データバス 11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 楽音発生手段 15 操作パネル 16 表示器 17 フロッピィーディスク 21 ソング・キー 22 パターン・キー 23 トラック選択キー 24 テン・キー 25 ストップ・キー 26 プレイ・キー 27 レコード・キー 28 鍵盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−2890(JP,A) 特開 平4−234090(JP,A) 特開 平7−325571(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの楽音を規定する発音情報が複数個
    配列されてなるパターン情報を記憶する第1の記憶手段
    と、 前記パターン情報を指定するパターン制御情報と前記発
    音情報とを混在させて記憶する第2の記憶手段と、 前記発音情報に基づく楽音を生成する楽音生成手段と、 前記第2の記憶手段に記憶された前記発音情報および前
    記パターン制御情報を参照し、参照した発音情報を前記
    楽音生成手段に送るとともに、参照したパターン制御情
    報に対応する、前記第1の記憶手段に記憶された前記パ
    ターン情報を参照して該パターン情報を構成する前記発
    音情報を前記楽音生成手段に送る発音制御手段とを備え
    たことを特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の記憶手段に記憶された前記発
    音情報および前記パターン制御情報双方に、該発音情報
    が表わす楽音の生成継続時間、ないし該パターン制御情
    報が指定するパターン情報が表わす一連の楽音の生成継
    続時間を表わす情報と、次に参照される前記発音情報も
    しくは前記パターン制御情報を参照すべき時刻を表わす
    情報との双方が付されていることを特徴とする請求項1
    記載の自動演奏装置。
  3. 【請求項3】 前記パターン情報が、前記発音情報とと
    もに、前記パターン制御情報を含むことが許容されたも
    のであることを特徴とする請求項1又は2記載の自動演
    奏装置。
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