JP3478791B2 - 耐候シールド壁 - Google Patents

耐候シールド壁

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JP3478791B2
JP3478791B2 JP2000278885A JP2000278885A JP3478791B2 JP 3478791 B2 JP3478791 B2 JP 3478791B2 JP 2000278885 A JP2000278885 A JP 2000278885A JP 2000278885 A JP2000278885 A JP 2000278885A JP 3478791 B2 JP3478791 B2 JP 3478791B2
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宏一 小田
高弘 飯塚
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に高層建築物の
ベランダの耐候性を確保する耐候シールド壁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高層建築物のベランダは、建築物
の外壁から突出して設けられているものが多い。これら
ベランダの多くは、上階のベランダを庇として利用した
り、また、独立した庇を有するものも存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高層建築物の
ベランダは、気候条件によりその使用が制限されるとい
う問題点があった。例えば、ベランダが設けられている
外壁は、通常南向きであるため、夏季の晴天時には強い
日射(熱線)のために長時間ベランダに滞在することは
事実上困難であった。
【0004】さらに、高層建築物の周囲の気流は乱流と
なる場合が多い。このため、ベランダに庇等が設けられ
ていても雨が降り込む可能性が高く、雨天時にはベラン
ダを使用することが困難であった。
【0005】上記の問題点を解決するために庇を延長し
たり、ベランダの囲い壁の高さを高くする等の解決手段
も考えられるが、これら手段はベランダの開放感を損な
うという新たな問題を伴う。
【0006】本発明は、主に高層建築物のベランダの開
放感を維持しつつ、ベランダ内に熱気が滞留するのを防
止し、かつ、耐候性を向上することができる耐候シール
ド壁を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の耐候シールド壁
は、第1支持構造体20を除き、高層建築物の躯体の上
部に連結されかつベランダ51の外側に設けられると共
に、ベランダとは離間して設けられる耐候シールド壁1
であって、前記第1支持構造体20は、高層建築物50
の躯体より設けられている2本の主たる延長梁部21,
21と、この延長梁部21端に連結されている支持部2
2とから成り、また、この第1支持構造体20には、該
第1支持構造体を補強するために高層建築物の両側に設
けられた複数個の補強延長梁部24を介して2本の補強
柱23を設け、一方、耐候シールド壁1は、多数の熱線
反射板ガラス11と、隣接する板ガラス同士の横縁と縦
縁の間にそれぞれ空気流通用の間隙12,13を設定す
るために、各板ガラスの上下・左右対称の各角端部を一
体的に係止する係止部材33を有する複数個の連結体3
0と、これらの連結体を支持するように前記補強延長梁
部の端部に固定的に横架された支持杆43に連結された
水平杆41、該水平杆に一体的に設けられ、かつ、前記
第1支持構造体に板ガラスの撓みを減少するように連結
された複数本の斜材42とを有する第2支持構造体40
とから成ることを特徴とする。
【0008】本発明の他の技術的特徴は、請求項2乃至
請求項4に記載されており、さらに詳しくは下記実施の
形態において説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施の形態の耐候シ
ールド壁について、図1乃至図7を用いて説明する。
尚、本実施の形態の耐候シールド壁1を設けた建築物は
8階建ての鉄筋鉄骨コンクリート造の高層建築物(高層
住宅)50であり、南側外壁に各階毎にベランダ51を
設けている。
【0010】符号1は、耐候シールド壁であり、主に、
複数枚の板ガラス11と、第1支持構造体20と、連結
体30と、第2支持構造体40とから構成されている。
この耐候シールド壁は1、第1支持構造体20を除き、
高層建築物のベランダの外側に設けられると共に、ベラ
ンダとは離間して設けられている。
【0011】本実施の形態において、板ガラス11は2
階から8階まで各階に5枚づつ計35枚使用されてい
る。そして、この板ガラス11は、ビルの2階から8階
まで連続して設けられ、その下端側(1階部分)は開放
されている。また、この板ガラス11は、強化合わせガ
ラスであると共に、熱線反射ガラスである。この各板ガ
ラス11の間には、間隙12、13が設けられている。
【0012】第1支持構造体20は、高層建築物の躯体
より設けられている2本の主たる延長梁部21と、この
延長梁部21端に連結されている支持部22とから成
る。さらに、第1支持構造体20の支持を補強するため
に、補強柱23と補強延長梁部24とが設けられてい
る。本実施の形態において、補強柱23は高層建築物両
側に2本設けられ、また、補強延長梁部24は、3階、
5階、7階部分に3組設けられているが、第1支持構造
体20の補強支持を実現できるものであれば、その数、
形態、配設位置等は限定されない。
【0013】連結体30は、垂直連結体31と、水平連
結体32とから構成される。垂直連結体31はその両端
に係止部材33を備えており、各係止部材33は板ガラ
ス11の角端部に設けた貫通孔を介して係止具34によ
り板ガラス11に係止されている。この垂直連結体31
は、垂直方向に連続して設けられている複数の板ガラス
11を係止すると共に、各板ガラス11の間隔を維持
し、間隙12を形成する。したがって、複数個の各連結
体30は、隣接する板ガラス同士の横縁と縦縁の間にそ
れぞれ空気流通用の間隙12,13を設定するために、
各板ガラスの上下・左右対称の各角端部を一体的に係止
する係止部材33を有する。
【0014】水平連結体32は、隣接する2本の垂直連
結体31間に設けられ、垂直連結体31の間隔を維持
し、間隙13を形成する。さらに、この水平連結体32
の中央部には第2支持構造体40の水平杆41が交差状
態に連結している。そして、各水平杆41は、図6で示
すように、第1連結体の補強延長梁部24の端部に間接
的に横架された水平杆41に所定間隔を有して交差状態
にそれぞれ連結している。
【0015】第2支持構造体40は、水平杆41と斜材
42により構成されたトラス構造体であり、その最上部
において第1支持構造体20に連結されている。水平杆
41間には2本1組の斜材42がX字型に配設されてお
り、板ガラス11及び連結体30の荷重をこの斜材42
の軸方向において受け持たせる。尚、この第2支持構造
体は必ずしもトラス構造体である必要はない。
【0016】補強延長梁部24が設けられている3階、
5階、7階部分の水平杆41は、水平杆支持材43に固
定されている。この水平杆支持材43は、各水平杆41
の中央部に連結されると共に、その両端部は補強延長梁
部24の端部に固定されている(図6参照)。尚、この
水平杆支持材43は、連続して設けられている板ガラス
11の撓み等を減少する目的で設けられており、本実施
の形態のように必ずしも2階毎に設ける必要はない。
【0017】次に、本実施の形態の耐候シールド壁1の
作用効果を説明する。板ガラス11は、第1に防風機能
を有し、各階のベランダ51に直接吹付ける強風を遮断
する。
【0018】さらに、板ガラス11は、熱線反射ガラス
であるため、ベランダ51への日射の放射量を減少する
ことができる。また、躯体に対する放射量の減少も図る
ことができるため、夏期における室内のペリメータゾー
ンの温度上昇を押さえることができる。尚、熱線反射ガ
ラスがもっとも効果的であるが、紫外線吸収ガラスや透
過率の低いガラス等を適宜選択してもよい。
【0019】さらに、板ガラス11は、その下端側(符
号15)において開放されている。夏期において、板ガ
ラス11と躯体間の空間の空気層が加熱された場合、当
該空間に穏やかな上昇気流が発生し、当該下端側から新
鮮空気が導入され熱気が上部開口から排出される。この
ため、当該空間に熱気が停滞することが防止される。
【0020】さらに、耐候シールド壁1の板ガラス11
は間隙12、13を備えており、板ガラス11の正面方
向からの風をある程度緩和した上でベランダ51に導入
することが可能である。
【0021】また、耐候シールド壁1は、延長梁部21
と支持部22により区画されている上部開口25、補強
柱23と延長梁部21又は補強延長梁部24により区画
されている側部開口26、板ガラス11と補強柱23に
より区画されている板ガラス側部開口27を有してい
る。このため、ベランダ51としての開放感は維持され
ており、また、ベランダ51の面積が専有面積として住
居面積に加算されることもない。
【0022】さらに、板ガラス11は、第2支持構造体
40により係止されているため、板ガラス11の熱膨張
等による寸法変化が生じても局部的な応力集中が回避さ
れると共に、軽量化を図ることができ、柱や梁等の開放
感を損なう部材を低減することが可能である。
【0023】本実施の形態においては、板ガラス11に
は枠体(サッシ)が設けられていないが、枠体を設けて
も良い。そして、当該枠体を連結体30の代わりに用い
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の耐候シールド壁1を
備えた建築物の縦断面を示す部分説明図である。
【図2】図1に示す建築物の右側面を示す部分説明図で
ある。
【図3】図1に示す建築物の正面図である。尚、3階ス
ラブ側部分の板ガラス11は、一部省略して図示されて
いる。
【図4】図1に示す建築物の平面を示す部分説明図であ
る。
【図5】図2に示すA−A断面図である。
【図6】図2に示すB−B断面図である。
【図7】図1に示す耐候シールド壁1の板ガラス11
と、連結体30と、第2支持構造体40の関係を示す部
分斜視図である。
【符号の説明】
1…耐候シールド壁、11…板ガラス、12、13…間
隙、15…板ガラス下端、20…第1支持構造体、21
…主たる延長梁部、22…支持部、23…補強柱、24
…補強延長梁部、25…上部開口、26…側部開口、2
7…板ガラス側部開口、30…連結体、31…垂直連結
体、32…水平連結体、33…係止部材、34…係止
具、40…第2支持構造体、41…水平杆、42…斜
材、43…水平杆支持材、50…高層建築物、51…ベ
ランダ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−98734(JP,A) 特開 昭56−39250(JP,A) 特開 平7−216998(JP,A) 特開 平11−100929(JP,A) 特開 平9−144129(JP,A) 特開 平6−247745(JP,A) 実開 平7−43666(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/00 502 E06B 3/54 E04B 2/88

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1支持構造体20を除き、高層建築物
    の躯体の上部に連結されかつベランダ51の外側に設け
    られると共に、ベランダとは離間して設けられる耐候シ
    ールド壁1であって、前記第1支持構造体20は、高層
    建築物50の躯体より設けられている2本の主たる延長
    梁部21,21と、この延長梁部21端に連結されてい
    る支持部22とから成り、また、この第1支持構造体2
    0には、該第1支持構造体を補強するために高層建築物
    の両側に設けられた複数個の補強延長梁部24を介して
    2本の補強柱23を設け、一方、耐候シールド壁1は、
    多数の熱線反射板ガラス11と、隣接する板ガラス同士
    の横縁と縦縁の間にそれぞれ空気流通用の間隙12,1
    3を設定するために、各板ガラスの上下・左右対称の各
    角端部を一体的に係止する係止部材33を有する複数個
    の連結体30と、これらの連結体を支持するように前記
    補強延長梁部の端部に固定的に横架された支持杆43に
    連結された水平杆41、該水平杆に一体的に設けられ、
    かつ、前記第1支持構造体に板ガラスの撓みを減少する
    ように連結された複数本の斜材42とを有する第2支持
    構造体40とから成る耐候シールド壁。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、第1支持構造体は、
    延長梁部と支持部により区画された上部開口と、該補強
    柱と該延長梁部により区画された側部開口を有すること
    を特徴とする耐候シールド壁。
  3. 【請求項3】 請求項1に於いて、板ガラスは、その下
    端側が開放されていることを特徴とする耐候シールド
    壁。
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