JP2002061280A - 耐候シールド壁 - Google Patents

耐候シールド壁

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JP2002061280A
JP2002061280A JP2000278885A JP2000278885A JP2002061280A JP 2002061280 A JP2002061280 A JP 2002061280A JP 2000278885 A JP2000278885 A JP 2000278885A JP 2000278885 A JP2000278885 A JP 2000278885A JP 2002061280 A JP2002061280 A JP 2002061280A
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宏一 小田
Takahiro Iizuka
高弘 飯塚
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ADO TOSHI KENCHIKU JIMUSHO KK
Sumitomo Realty and Development Co Ltd
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ADO TOSHI KENCHIKU JIMUSHO KK
Sumitomo Realty and Development Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】主に高層建築物のベランダの開放感を維持しつ
つ、耐候性を向上することができる耐候シールド壁を提
供すること。 【解決手段】建築物の躯体50と連結された第1支持構
造体20と、ベランダ51の外側に離間して設けた複数
の板ガラス11と、隣接する板ガラスを連結するために
板ガラス間に設けた連結体30と、該連結体30を支持
すると共に第1支持構造体20に連結されている第2支
持構造体40とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に高層建築物の
ベランダの耐候性を確保する耐候シールド壁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高層建築物のベランダは、建築物
の外壁から突出して設けられているものが多い。これら
ベランダの多くは、上階のベランダを庇として利用した
り、また、独立した庇を有するものも存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高層建築物の
ベランダは、気候条件によりその使用が制限されるとい
う問題点があった。例えば、ベランダが設けられている
外壁は、通常南向きであるため、夏季の晴天時には強い
日射(熱線)のために長時間ベランダに滞在することは
事実上困難であった。
【0004】さらに、高層建築物の周囲の気流は乱流と
なる場合が多い。このため、ベランダに庇等が設けられ
ていても雨が降り込む可能性が高く、雨天時にはベラン
ダを使用することが困難であった。
【0005】上記の問題点を解決するために庇を延長し
たり、ベランダの囲い壁の高さを高くする等の解決手段
も考えられるが、これら手段はベランダの開放感を損な
うという新たな問題を伴う。
【0006】本発明は、主に高層建築物のベランダの開
放感を維持しつつ、耐候性を向上することができる耐候
シールド壁を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の耐候シールド壁は、建築物の躯体と連結された第1
支持構造体と、ベランダの外側に離間して設けた複数の
板ガラスと、隣接する板ガラスを連結するために板ガラ
ス間に設けた連結体と、該連結体を支持すると共に第1
支持構造体に連結されている第2支持構造体とを有する
というものである。
【0008】本発明の他の技術的特徴は、請求項2乃至
請求項6に記載されており、さらに詳しくは下記実施の
形態において説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施の形態の耐候シ
ールド壁を図1乃至図7を用いて説明する。尚、本実施
の形態の耐候シールド壁1を設けた建築物は8階建ての
鉄筋鉄骨コンクリート造の建築物(高層住宅)50であ
り、南側外壁に各階毎にベランダ51を設けている。
【0010】符号1は、耐候シールド壁であり、主に、
複数枚の板ガラス11と、第1支持構造体20と、連結
体30と、第2支持構造体40とから構成されている。
この耐候シールド壁は1、第1支持構造体20を除き、
建築物のベランダの外側に設けられると共に、ベランダ
とは離間して設けられている。
【0011】本実施の形態において、板ガラス11は2
階から8階まで各階に5枚づつ計35枚使用されてい
る。そして、この板ガラス11は、ビルの2階から8階
まで連続して設けられ、その下端側(1階部分)は開放
されている。また、この板ガラス11は、強化合わせガ
ラスであると共に、熱線反射ガラスである。この各板ガ
ラス11の間には、間隙12、13が設けられている。
【0012】第1支持構造体20は、建築物の躯体より
設けられている2本の延長梁部21と、延長梁部21端
に連結されている支持部22とから成る。さらに、第1
支持構造体20の支持を補強するために、補強柱23と
補強延長梁部24とが設けられている。本実施の形態に
おいて、補強柱23は建築物両側に2本設けられ、ま
た、補強延長梁部24は、3階、5階、7階部分に3組
設けられているが、第1支持構造体20の補強支持を実
現できるものであれば、その数、形態、配設位置等は限
定されない。
【0013】連結体30は、垂直連結体31と、水平連
結体32とから構成される。垂直連結体31はその両端
に係止部材33を備えており、各係止部材33は板ガラ
ス11の角端部に設けた貫通孔を介して係止具34によ
り板ガラス11に係止されている。この垂直連結体31
は、垂直方向に連続して設けられている複数の板ガラス
11を係止すると共に、各板ガラス11の間隔を維持
し、間隙12を形成する。
【0014】水平連結体32は、隣接する2本の垂直連
結体31間に設けられ、垂直連結体31の間隔を維持
し、間隙13を形成する。さらに、この水平連結体32
の中央部には後述する水平杆41が水平方向に設けられ
ている。
【0015】第2支持構造体40は、水平杆41と斜材
42により構成されたトラス構造体であり、その最上部
において第1支持構造体20に連結されている。水平杆
41間には2本1組の斜材42がX字型に配設されてお
り、板ガラス11及び連結体30の荷重をこの斜材42
の軸方向において受け持たせる。尚、この第2支持構造
体は必ずしもトラス構造体である必要はない。
【0016】補強延長梁部24が設けられている3階、
5階、7階部分の水平杆41は、水平杆支持材43に固
定されている。この水平杆支持材43は、各水平杆41
の中央部に連結されると共に、その両端部は補強延長梁
部24の端部に固定されている(図6参照)。尚、この
水平杆支持材43は、連続して設けられている板ガラス
11の撓み等を減少する目的で設けられており、本実施
の形態のように必ずしも2階毎に設ける必要はない。
【0017】次に、本実施の形態の耐候シールド壁1の
作用効果を説明する。板ガラス11は、第1に防風機能
を有し、各階のベランダ51に直接吹付ける強風を遮断
する。
【0018】さらに、板ガラス11は、熱線反射ガラス
であるため、ベランダ51への日射の放射量を減少する
ことができる。また、躯体に対する放射量の減少も図る
ことができるため、夏期における室内のペリメータゾー
ンの温度上昇を押さえることができる。尚、熱線反射ガ
ラスがもっとも効果的であるが、紫外線吸収ガラスや透
過率の低いガラス等を適宜選択してもよい。
【0019】さらに、板ガラス11は、その下端側(符
号15)において開放されている。夏期において、板ガ
ラス11と躯体間の空間の空気層が加熱された場合、当
該空間に穏やかな上昇気流が発生し、当該下端側から新
鮮空気が導入され熱気が上部開口から排出される。この
ため、当該空間に熱気が停滞することが防止される。
【0020】さらに、耐候シールド壁1の板ガラス11
は間隙12、13を備えており、板ガラス11の正面方
向からの風をある程度緩和した上でベランダ51に導入
することが可能である。
【0021】また、耐候シールド壁1は、延長梁部21
と支持部22により区画されている上部開口25、補強
柱23と延長梁部21又は補強延長梁部24により区画
されている側部開口26、板ガラス11と補強柱23に
より区画されている板ガラス側部開口27を有してい
る。このため、ベランダ51としての開放感は維持され
ており、また、ベランダ51の面積が専有面積として住
居面積に加算されることもない。
【0022】さらに、板ガラス11は、第2支持構造体
40により係止されているため、板ガラス11の熱膨張
等による寸法変化が生じても局部的な応力集中が回避さ
れると共に、軽量化を図ることができ、柱や梁等の開放
感を損なう部材を低減することが可能である。
【0023】本実施の形態においては、板ガラス11に
は枠体(サッシ)が設けられていないが、枠体を設けて
も良い。そして、当該枠体を連結体30の代わりに用い
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の耐候シールド壁1を
備えた建築物の縦断面を示す部分説明図である。
【図2】図1に示す建築物の右側面を示す部分説明図で
ある。
【図3】図1に示す建築物の正面図である。尚、3階ス
ラブ側部分の板ガラス11は、一部省略して図示されて
いる。
【図4】図1に示す建築物の平面を示す部分説明図であ
る。
【図5】図2に示すA−A断面図である。
【図6】図2に示すB−B断面図である。
【図7】図1に示す耐候シールド壁1の板ガラス11
と、連結体30と、第2支持構造体40の関係を示す部
分斜視図である。
【符号の説明】
1 耐候シールド壁 11 板ガラス 12、13 間隙 15 板ガラス下端 20 第1支持構造体 21 延長梁部 22 支持部 23 補強柱 24 補強延長梁部 25 上部開口 26 側部開口 27 板ガラス側部開口 30 連結体 31 垂直連結体 32 水平連結体 33 係止部材 34 係止具 40 第2支持構造体 41 水平杆 42 斜材 43 水平杆支持材 50 建築物 51 ベランダ
フロントページの続き (72)発明者 飯塚 高弘 東京都渋谷区千駄ケ谷3−10−11株式会社 アド都市建築事務所内 Fターム(参考) 2E016 AA05 CA01 CB01 CC01 DA05 DA07 DB02 DC03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の躯体と連結された第1支持構造体
    と、ベランダの外側に離間して設けた複数の板ガラス
    と、隣接する板ガラスを連結するために板ガラス間に設
    けた連結体と、該連結体を支持すると共に第1支持構造
    体に連結されている第2支持構造体とを有する耐候シー
    ルド壁。
  2. 【請求項2】前記第1支持構造体は、建築物の躯体より
    設けられている延長梁部と、該延長梁部端に連結されて
    いる支持部と、補強柱から成り、該延長梁部と該支持部
    により区画された上部開口と、該補強柱と該延長梁部に
    より区画された側部開口を有する請求項1記載の耐候シ
    ールド壁。
  3. 【請求項3】前記複数の板ガラスは、その下端側が開放
    されている請求項1記載の耐候シールド壁。
  4. 【請求項4】前記板ガラスは、熱線反射ガラスである請
    求項1記載の耐候シールド壁。
  5. 【請求項5】前記板ガラスは、板ガラスの角端部に設け
    た貫通孔により前記連結体により係止され、さらに、前
    記連結体により間隙が形成されている請求項1記載の耐
    候シールド壁。
  6. 【請求項6】前記第2支持構造体は、前記連結体に連結
    された水平杆と、該水平杆間にX字型配設された斜材と
    から成る請求項1記載の耐候シールド壁。
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