JP3478175B2 - 内燃機関の回転数制御装置 - Google Patents

内燃機関の回転数制御装置

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JP3478175B2
JP3478175B2 JP15683199A JP15683199A JP3478175B2 JP 3478175 B2 JP3478175 B2 JP 3478175B2 JP 15683199 A JP15683199 A JP 15683199A JP 15683199 A JP15683199 A JP 15683199A JP 3478175 B2 JP3478175 B2 JP 3478175B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転数制御装置に関
し、特に回転数を目標値になるように制御する回転数制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】より良き大気環境のために、自動車も排
気ガスをよりクリーンにするべく開発が続けられてい
る。それにともない始動後の排気ガスの改善が益々重要
になってきており、例えばアイドルは、実際の運転にお
いても、頻繁に現出するものであり、排気ガスに大きな
影響を与えるので、その回転数がばらつきなく目標値に
あうように制御することが強く要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、機関の暖機
が未了の冷間状態で、燃焼状態が不良の場合に吸気量を
変化させると燃焼状態をさらに悪化させてしまうことが
ある。これは、冷間状態の燃焼不良は燃料の霧化が悪
く、吸気ポートの壁面等に燃料が付着して、燃焼室内に
充分な燃料が導入されず、空燃比がリーンになってしま
うことにより発生するが、トルクを増やそうとしてスロ
ットル開度を増大制御して吸気量を増やすとすると吸気
管内負圧が小さくなり、燃料の霧化がさらに悪くなり、
空燃比がさらにリーンになってしまうことによる。
【0004】この様な問題に対処するものとして、特開
昭62−210240号公報に開示された装置がある。
この装置は、冷却水温が低い場合には、吸気量フィード
バック制御を中止して、吸気量を水温に応じた値に固定
してオープン制御するものであって、水温に応じた値を
得るに際して学習をおこなうことを特徴としている。上
記公報の装置によれば、吸気量フィードバック制御を中
止してオープン制御する際の吸気量が学習により求めら
れ、このオープン制御に対しては経時変化、あるいは、
固体差に対応することができる。
【0005】ところが、吸気量フィードバック制御中
も、当然、経時変化や固体差の影響を受けているのであ
り、例えば、吸気量の基準値に補正値を加えて回転数を
フィードバック制御する場合に、経時変化や固体差で要
求値と基準値の差が大きくなって、補正量が大きくなっ
て目標値へ到達させるための時間が長くなるという問題
が発生する。しかしながら、上記公報の装置は、学習を
おこなっているがこのような問題に対処することはでき
ない。
【0006】本発明は、上記問題に鑑み、回転数のフィ
ードバック制御への経時変化や固体差の影響を防止する
ことのできる回転数制御装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、燃焼状態に応じて選択した制御パラメータのフ
ィードバック制御により内燃機関の回転数を目標値に制
御する回転数制御装置であって、運転状態に応じたパラ
メータ基準量を更新記憶するパラメータ基準量学習手段
と、回転数を目標値に近づけるために必要なパラメータ
補正量を算出するパラメータ補正量算出手段と、パラメ
ータ基準量にパラメータ補正量を加算したパラメータ実
行量になるようにパラメータを制御するパラメータ制御
手段と、を具備し、燃焼状態が良好の時には、吸気量を
制御パラメータに選択し、燃焼状態が不良の時には、点
火時期または燃料噴射量を制御パラメータに選択し、
ラメータ基準量学習手段が、パラメータ補正量の値が予
め定めた範囲を超えた場合に、パラメータ補正量が小さ
くなるようにパラメータ基準量の値を更新する、アイド
ル回転数制御装置が提供される。このように構成された
回転数制御装置によれば、燃焼状態が良好の時には、吸
気量を制御パラメータに選択し、燃焼状態が不良の時に
は、点火時期または燃料噴射量を制御パラメータに選択
する、フィードバック制御のパラメータ補正量の値が予
め定めた範囲を超えた場合に、パラメータ補正量が小さ
くなるようにパラメータ基準量の値が更新されるので、
フィードバック制御において経時変化、固体差により補
正時間が長くなることが防止される。
【0008】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、パラメータ基準量学習手段が、機関温度、機
関に連結された変速機のシフトポジション、補機運転状
況の少なくとも1つに応じてパラメータ基準量を記憶す
るようにした回転数制御装置が提供される。このように
構成された回転数制御装置によれば、パラメータ基準量
が、機関温度、機関に連結された変速機のシフトポジシ
ョン、補機運転状況の少なくとも1つに応じて記憶され
ているので、もともと補正量が大きくなる確率が小さ
い。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施の形態を説明する。図12は後述の各実施の形態に共
通のハード構成を示す概略図である。図11において、
内燃機関1の吸気通路2には図示しないエアクリーナの
下流側に電子制御スロットル3が設けられている。この
電子制御スロットル3はスロットル弁3aをスロットル
モータ3bで開閉駆動するものであって、ECU(エン
ジン・コントロール・ユニット)10から開度指令値が
入力された時に、スロットルモータ3bがこの指令値に
応答してスロットル弁3aを指令開度に追従させる。
【0012】スロットル弁3aは実線で示す全閉状態か
ら破線で示す全開状態までの開度に制御される。そして
その開度はスロットル開度センサ4で検出される。この
指令開度は、アクセルペダル14に取り付けられてアク
セル踏込量を検出するアクセル開度センサ15からのア
クセルペダルの踏込量信号(アクセル開度信号)に応じ
て決定される。
【0013】なお、上記の電子スロットル弁3により、
アイドル時の吸気量の制御をおこなうことは充分可能で
あるが、この図のように、スロットル弁3aをバイパス
するアイドルスピードコントロールバルブ(以下ISC
V)5を設けて、このISCV5によりアイドル時の吸
気量の制御をおこなうことも可能である。
【0014】吸気通路2のスロットル弁3の上流側には
大気圧センサ18があり、下流側にはサージタンク6が
ある。このサージタンク6内には吸気の圧力を検出する
圧力センサ7が設けられている。更に、サージタンク6
の下流側には、各気筒毎に燃料供給系から加圧燃料を吸
気ポートへ供給するための燃料噴射弁8が設けられてい
る。また点火はECU10からイグナイタ27に送られ
る信号にもとづきイグニッションコイル28により点火
栓29で放電を発生させておこなわれる。
【0015】また、内燃機関1のシリンダブロックの冷
却水通路9には、冷却水の温度を検出するための水温セ
ンサ11が設けられている。水温センサ11は冷却水の
温度に応じたアナログ電圧の電気信号を発生する。排気
通路12には、排気ガス中の3つの有害成分HC,C
O,NOxを同時に浄化する三元触媒コンバータ(図示
せず)が設けられており、この触媒コンバータの上流側
の排気通路12には、空燃比センサの一種であるO2
ンサ13が設けられている。O2 センサ13は排気ガス
中の酸素成分濃度に応じて電気信号を発生する。各セン
サの信号はECU10に入力される。
【0016】更に、このECU10には、バッテリ16
に接続されたイグニッションスイッチ17からのキー位
置信号(アクセサリ位置、オン位置、スタータ位置)、
クランクシャフトの一端に取り付けられたクランクシャ
フトタイミングプーリと一体型のタイミングロータ24
に近接した設けられたクランクポジションセンサ21か
らの上死点信号TDCや所定角度毎のクランク角信号C
Aや、カムポジションセンサ30からの基準位置信号、
油温センサ22からの潤滑油の温度、図示しない変速機
内に設けられた車速センサ31からの車速信号が入力さ
れる。また、クランクシャフトの他端に設けられたリン
グギヤ23は機関1の始動時にスタータ19によって回
転させられる。
【0017】そして、機関1が稼働を開始すると、EC
U10が通電されてプログラムが起動し、各センサから
の出力を取り込み、スロットル弁3aを開閉するスロッ
トルモータ3b、ISCV5、燃料噴射弁8、イグナイ
タ27或いはその他のアクチュエータを制御する。その
ために、ECU10には、各種センサからのアナログ信
号をディジタル信号に変換するA/D変換器、各種セン
サからの入力信号や各アクチュエータを駆動する出力信
号が出入りする入出力インタフェース101、演算処理
を行うCPU102、ROM103やRAM104等の
メモリや、クロック105等が設けられており、これら
はバス106で相互に接続されている。
【0018】ここで、回転数neの検出と気筒判別につい
て説明する。タイミングロータ24には10°CA毎に
信号歯25が設けられているが、上死点の検出用に2枚
の欠歯部26があり34歯となっている。クランクポジ
ションセンサ21は電磁ピックアップから構成され、1
0°毎のクランク回転信号を出力する。回転数Neは、こ
のクランク角信号の間隔(時間)を計測することにより
得られる。
【0019】一方、カムポジションセンサ30はクラン
ク軸2回転に就き1回転するカム軸に付設され、例え
ば、第1気筒の圧縮上死点で基準信号を発生するように
されている。後述の第1の実施の形態でおこなう燃焼状
態不良の気筒の判別は、カムポジションセンサ30の発
した基準信号からの経過時間を計測することにより行わ
れる。以下、上記のようにハード構成される本発明の各
実施の形態の制御について説明する。
【0020】まず、第1の実施の形態について説明す
る。第1の実施の形態は、燃焼状態が良好で、アイドル
回転数を吸気量フィードバック制御している場合のもの
である。図1に示すのが第1の実施の形態のフローチャ
ートであって、ステップ1001ではアイドル運転状態
であるか否かを判定するが、これは、スロットル開度セ
ンサ4またはアクセル開度センサ15の信号、および、
車速センサ31からの信号に基づき判定する。ステップ
1002では、エンジン1の吸気量フィードバック制御
中であるか否かを判定する。
【0021】ステップ1001、1002で否定判定さ
れた場合はステップ1013に進み、ステップ100
1、1002でともに肯定判定された場合はステップ1
003に進み、ステップ1003では目標回転数tne と
実回転数neの差である回転数偏差dltne をもとめ、ステ
ップ1004では回転数偏差dltne に対応するスロット
ル開度の補正量を予めECU10に記憶しておいた図6
のマップからもとめる。この補正量は微小な値であるの
で、スロットル開度微補正量と称しdDTHA で表す。次い
で、ステップ1005では、それまでの補正量に今回の
補正量を加算して全補正量をもとめるが、ここでは単に
スロットル開度補正量と称し、DTHAで表す。
【0022】このスロットル開度補正量DTHAが条件に応
じて予め設定されている基準スロットル開度量GTHAに加
算されて実行スロットル開度THA とされる。すなわち、
GTHA+ DTHA = THAであるが、これは、最後にステップ1
012で実行される。しかし、ステップ1012に到る
前に、本発明に関し、基準スロットル開度量GTHAとスロ
ットル開度補正量DTHAの学習をおこなう。
【0023】そこで、この学習について説明するが、ま
ず初めに、基準スロットル開度GTHAについて説明する。
ところで、同じアイドル回転数を得るためであっても、
その時の条件によりエンジン1 にかかっている負荷は異
なるのでエンジン1 が発生すべき仕事は異なる。例え
ば、エンジン温度によっても異なるし、エアコンのONと
OFF でも異なるし、自動変速機と組み合わせられている
場合はシフトポジションが、D,4,3,2,L,R等
の走行ポジションにある場合と、P,Nのような停止ポ
ジションにある場合とでは異なる。したがって、これら
の条件の組み合わせに対して実験結果に基づき基準スロ
ットル開度GTHAが設定されている。図9に示されている
のが、この基準スロットル開度のマップである。
【0024】ところが、前記の負荷はエンジン毎に異な
るものであるし、経時的に変化するものである。そこ
で、基準スロットル開度GTHAに対してスロットル開度補
正量DTHAを加算するのであるが、所定回転にするために
要求されるスロットル開度と基準スロットル開度との差
が大きくなると、補正に要する時間が長くなる。そこ
で、スロットル開度補正量がある値より大きく(小さ
く)なったならば、基準スロットル開度を大きく(小さ
く)し、基準スロットル開度を大きく(小さく)した分
だけスロットル開度補正量を小さくするというのが、本
発明に基づくこの実施の形態の制御である。
【0025】そこで、ステップ1006において今回の
スロットル開度補正量DTHA(n) が予め定めた所定量KDTH
A を上回ったか否かを判定し、ステップ1006で否定
判定された場合はステップ1007においてスロットル
開度補正量DTHA(n) が予め定めた所定量 -KDTHA を下回
ったか否かを、判定する。ステップ1006で否定判定
され、ステップ1007でも否定判定された場合はステ
ップ1013に飛んでリターンする。
【0026】ステップ1006で、肯定判定された場合
はステップ1008において基準スロットル開度GTHA
(n) から予め定めたシフト量dGTHA を減算して次回の基
準スロットル開度GTHA(n+1) をもとめ、ステップ101
0においてスロットル開度補正量DTHA(n) に予め定めた
シフト量dGTHA を加算して次回のスロットル開度補正量
DTHA(n+1) をもとめる。そして、ステップ1012にお
いて、次回の基準スロットル開度GTHA(n+1) と次回のス
ロットル開度補正量DTHA(n+1) を加算して、次回のスロ
ットル開度THA(n+1)をもとめてからステップ1013に
進んでリターンする。更新された基準スロットル開度GT
HA(n) は図9の様な形でECU10内に記憶される。
【0027】ステップ1007で、肯定判定された場合
はステップ1009において基準スロットル開度GTHA
(n) に予め定めたシフト量dGTHA を加算して次回の基準
スロットル開度GTHA(n+1) をもとめ、ステップ1011
においてスロットル開度補正量DTHA(n) から予め定めた
シフト量dGTHA を減算して次回のスロットル開度補正量
DTHA(n+1) をもとめる。そして、ステップ1012にお
いて、次回の基準スロットル開度GTHA(n+1) と次回のス
ロットル開度補正量DTHA(n+1) を加算して、次回のスロ
ットル開度THA(n+1)をもとめてからステップ1013に
進んでリターンする。なお、シフト量dGTHA の値は、dT
HAとKDTHA の間で任意に設定することができる。第1の
実施の形態は、上記のように作動するので、補正の時間
が長くなることが防止され、制御性が向上する。図5が
上記の第1の実施の形態の制御を説明する図である。
【0028】図2は第2の実施の形態のフローチャート
である。この第2の実施の形態は、アイドル回転数を吸
気量でフィードバック制御して燃焼不良が発生して、点
火時期のフィードバック制御に切り換えた場合に、この
点火時期のフィードバック制御に対して第1の実施の形
態と同じような学習をおこなうものである。ステップ2
001では第1の実施の形態と同様にして、アイドル運
転状態であるか否かを判定する。ステップ2002で
は、アイドル回転数を点火時期フィードバック制御中で
あるか否かを判定する。
【0029】ステップ2001、2002で否定判定さ
れた場合はステップ2013に進み、ステップ200
1、2002でともに肯定判定された場合はステップ2
003に進み、ステップ2003では目標回転数tne と
実回転数neの差である回転数偏差dltne をもとめ、ステ
ップ2004では回転数偏差dltne に対応する点火時期
の微補正量 dDIA を予めECU10に記憶しておいた図
7のマップからもとめる。次いで、ステップ2005で
は、それまでの補正量に今回の補正量を加算して点火時
期補正量DIA をもとめる。
【0030】ステップ2006において今回の点火時期
補正量DIA(n)が予め定めた所定量KDIAを上回ったか否か
を判定し、ステップ2006で否定判定された場合はス
テップ2007において点火時期補正量DIA(n)が予め定
めた所定量 -KDIAを下回ったか否かを、判定する。ステ
ップ2006で否定判定され、ステップ2007でも否
定判定された場合はステップ2013に飛んでリターン
する。
【0031】ステップ2006で肯定判定された場合は
ステップ2008において基準点火時期GIA(n)から予め
定めたシフト量dGIAを減算して次回の基準点火時期GIA
(n+1)をもとめ、ステップ2010において点火時期補
正量DIA(n)に予め定めたシフト量dGIAを加算して次回の
点火時期補正量DIA(n+1)をもとめる。そして、ステップ
2012において、次回の基準点火時期GIA(n+1)と次回
の点火時期補正量DIA(n+1)を加算して、次回の点火時期
IA(n+1) をもとめてからステップ2013に進んでリタ
ーンする。更新された基準点火時期GIA(n)は図10の様
な形でECU10内に記憶される。
【0032】ステップ2007で肯定判定された場合は
ステップ2009において基準点火時期GIA(n)に予め定
めたシフト量dGIAを加算して次回の基準点火時期GIA(n+
1)をもとめ、ステップ2011において点火時期補正量
DIA(n)から予め定めたシフト量dGIAを減算して次回の点
火時期補正量DIA(n+1)をもとめる。そして、ステップ2
012において、次回の基準点火時期GIA(n+1)と次回の
点火時期補正量DIA(n+1)を加算して、次回の点火時期IA
(n+1) をもとめてからステップ2013に進んでリター
ンする。なお、シフト量dGIAの値は、dIA とKDIAの間で
任意に設定することができる。第2の実施の形態は、上
記のように作動するので、第1の実施の形態と同様に補
正の時間が長くなることが防止され、制御性が向上す
る。
【0033】図3は第3の実施の形態のフローチャート
である。この第3の実施の形態は、アイドル回転数を吸
気量でフィードバック制御して燃焼不良が発生して、燃
料噴射量のフィードバック制御に切り換えた場合に、こ
の燃料噴射量のフィードバック制御に対して第1の実施
の形態と同じような学習をおこなうものである。ステッ
プ3001では第1の実施の形態と同様にして、アイド
ル運転状態であるか否かを判定する。ステップ3002
では、アイドル回転数を燃料噴射量フィードバック制御
中であるか否かを判定する。
【0034】ステップ3001、3002で否定判定さ
れた場合はステップ3013に進み、ステップ300
1、3002でともに肯定判定された場合はステップ3
003に進み、ステップ3003では目標回転数tne と
実回転数neの差である回転数偏差dltne をもとめ、ステ
ップ3004では回転数偏差dltne に対応する燃料噴射
量の微補正量 dDTAUを予めECU10に記憶しておいた
図8のマップからもとめる。次いで、ステップ3005
では、それまでの補正量に今回の補正量を加算してスロ
ットル開度補正量DTAUをもとめる。
【0035】ステップ3006において今回の燃料噴射
量補正量DTAU(n) が予め定めた所定量KDTAU を上回った
か否かを判定し、ステップ3006で否定判定された場
合はステップ3007において燃料噴射量補正量DTAU
(n) が予め定めた所定量 -KDTAU を下回ったか否かを、
判定する。ステップ3006で否定判定され、ステップ
3007でも否定判定された場合はステップ3013に
飛んでリターンする。
【0036】ステップ3006で肯定判定された場合は
ステップ3008において基準燃料噴射量GTAU(n) から
予め定めたシフト量dGTAU を減算して次回の基準燃料噴
射量GTAU(n+1) をもとめ、ステップ3010において燃
料噴射量補正量DTAU(n) に予め定めたシフト量dGTAU を
加算して次回の燃料噴射量補正量DTAU(n+1) をもとめ
る。そして、ステップ3012において、次回の基準燃
料噴射量GTAU(n+1) と次回の燃料噴射量補正量DTAU(n+
1) を加算して、次回の燃料噴射量TAU(n+1)をもとめて
からステップ3013に進んでリターンする。更新され
た基準燃料噴射量GTAU(n) は図11の様な形でECU1
0内に記憶されてる。
【0037】ステップ3007で肯定判定された場合は
ステップ3009において基準燃料噴射量GTAU(n) に予
め定めたシフト量dGTAU を加算して次回の基準燃料噴射
量GTAU(n+1) をもとめ、ステップ3011において燃料
噴射量補正量DTAU(n) から予め定めたシフト量dGTAU を
減算して次回の燃料噴射量補正量DTAU(n+1) をもとめ
る。そして、ステップ3012において、次回の基準燃
料噴射量GTAU(n+1) と次回の燃料噴射量補正量DTAU(n+
1) を加算して、次回の燃料噴射量TAU(n+1)をもとめて
からステップ3013に進んでリターンする。なお、シ
フト量dGTAU の値は、dTAUとKDTAU の間で任意に設定す
ることができる。第2の実施の形態は、上記のように作
動するので、第1の実施の形態と同様に補正の時間が長
くなることが防止され、制御性が向上する。
【0038】第4の実施の形態は、アイドル回転数の吸
気量フィードバック制御で燃焼状態不良発生と判定され
た場合に、点火時期によるフィードバック制御を実行す
るものであるが、燃焼状態不良の気筒を判別し、その気
筒のみ点火時期フィードバック制御を実行するものであ
る。
【0039】図4がこの第4の実施の形態の制御をおこ
なうフローチャートであって、このフローチャートのス
テップ4001〜ステップ4013は第2の実施の形態
のフローチャートのステップ2001〜ステップ201
3と基本的に一緒であるが、ステップ4003の後に燃
焼不良気筒を判別するステップ4003Aが追加されて
いる点と、ステップ4003〜ステップ4012が燃料
不良気筒に対してのみ実行されるという点が異なる。
【0040】なお気筒判別は前述したように、カムポジ
ションセンサ30の発生した基準信号からの時間(角
度)をクランクポジションセンサ21の信号を基に計測
することによっておこなう。第4の実施の形態では、上
記のようにして、吸気量フィードバック制御で燃焼不良
が発生し点火時期フィードバック制御をおこなう場合
に、燃焼不良を発生した気筒を特定し、その気筒のみ点
火時期フィードバック制御が実行され、点火時期フィー
ドバック制御が不必要な気筒は点火時期フィードバック
制御がされず余分な対策による排気ガスの悪化、ドライ
バビリティの悪化が防止できる。
【0041】なお、このように吸気量フィードバック制
御で燃焼不良を発生した気筒を特定し、燃焼不良を発生
した気筒のみ別の制御をおこなう方法は、第2の実施の
形態のみならず、第3の実施の形態に適用することも可
能である。
【0042】以上、アイドル回転数の制御をおこなう本
発明の3つの実施の形態を説明したが、本発明はアイド
ル時の回転数の制御のみならずその他の運転状態におけ
る回転数の制御にも適用することができる。
【0043】
【発明の効果】各請求項に記載の発明によれば、燃焼状
態が良好の時には、吸気量を制御パラメータに選択し、
燃焼状態が不良の時には、点火時期または燃料噴射量を
制御パラメータに選択する、フィードバック制御のパラ
メータ補正量の値が予め定めた範囲を超えた場合に、パ
ラメータ補正量が小さくなるようにパラメータ基準量の
値が更新されるので、フィードバック制御において経時
変化、固体差により補正時間が長くなることが防止され
良好な制御性を保つことができる。特に、請求項2の発
明によれば、パラメータ基準量が、機関温度、機関に連
結された変速機のシフトポジション、補機運転状況の少
なくとも1つに応じて記憶されているので、もともと補
正量が大きくなる確率が小さくさらに制御性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の制御のフローチャートであ
る。
【図2】第2の実施の形態の制御のフローチャートであ
る。
【図3】第3の実施の形態の制御のフローチャートであ
る。
【図4】第4の実施の形態の制御のフローチャートであ
る。
【図5】第1の実施の形態の制御を説明する図である。
【図6】第1の実施の形態の制御におけるdTHAのマップ
である。
【図7】第2の実施の形態の制御におけるdIA のマップ
である。
【図8】第3の実施の形態の制御におけるdTAUのマップ
である。
【図9】第1の実施の形態の制御におけるGTHAの初期値
のマップである。
【図10】第2の実施の形態の制御におけるGIA の初期
値のマップである。
【図11】第3の実施の形態の制御におけるGTAUの初期
値のマップである。
【図12】各実施の形態に共通のハード構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
3…電子スロットル 5…ISCV 10…ECU 21…クランクポジションセンサ 30…カムポジションセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 43/00 F02D 43/00 301H 301J 301K (56)参考文献 特開 平6−101609(JP,A) 特開 平10−30480(JP,A) 特開 平10−148154(JP,A) 特開 平9−303189(JP,A) 特開 平7−71293(JP,A) 特開 平10−9030(JP,A) 特開 平4−183950(JP,A) 特開 平2−145642(JP,A) 特開 昭58−174143(JP,A) 特開 昭63−314345(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/06 - 41/22 F02D 45/00 F02P 5/15

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼状態に応じて選択した制御パラメー
    タのフィードバック制御により内燃機関の回転数を目標
    値に制御する回転数制御装置であって、 運転状態に応じたパラメータ基準量を更新記憶するパラ
    メータ基準量学習手段と、 回転数を目標値に近づけるために必要なパラメータ補正
    量を算出するパラメータ補正量算出手段と、 パラメータ基準量にパラメータ補正量を加算したパラメ
    ータ実行量になるようにパラメータを制御するパラメー
    タ制御手段と、を具備し、燃焼状態が良好の時には、吸気量を制御パラメータに選
    択し、 燃焼状態が不良の時には、点火時期または燃料噴射量を
    制御パラメータに選択し、 パラメータ基準量学習手段が、パラメータ補正量の値が
    予め定めた範囲を超えた場合に、パラメータ補正量が小
    さくなるようにパラメータ基準量の値を更新する、 ことを特徴とする回転数制御装置。
  2. 【請求項2】 パラメータ基準量学習手段が、機関温
    度、機関に連結された変速機のシフトポジション、補機
    運転状況の少なくとも1つに応じてパラメータ基準量を
    記憶することを特徴とする請求項1に記載の回転数制御
    装置。
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