JP3478105B2 - 移動棚装置における複数昇降部材の手動連動装置 - Google Patents

移動棚装置における複数昇降部材の手動連動装置

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JP3478105B2
JP3478105B2 JP36157097A JP36157097A JP3478105B2 JP 3478105 B2 JP3478105 B2 JP 3478105B2 JP 36157097 A JP36157097 A JP 36157097A JP 36157097 A JP36157097 A JP 36157097A JP 3478105 B2 JP3478105 B2 JP 3478105B2
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祥治 金谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動棚装置におけ
る複数昇降部材の手動連動装置に係わり、更に詳しくは
移動棚間に通路を形成した使用中において地震が発生し
ても自動的に複数の昇降部材が作動し、各移動棚の相対
的な移動を規制して通路を確実に確保し、また移動棚の
横揺れを極力少なくすることが可能な移動棚装置におい
て、停電時にも手動で各移動棚を移動可能な状態に復帰
することを可能とする移動棚装置における複数昇降部材
の手動連動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電動モータによって回転駆動さ
れる車輪を有する複数台の移動棚を、それらの出入面に
対して直交する方向に敷設したレールに沿って移動可能
に配置し、移動棚の移動でそれらの間に所定幅の通路が
形成される電動式移動棚装置は各種提供されている。通
常は、各移動棚の正面に設けた操作パネルのスイッチを
使用者が操作し、電動モータから駆動伝達系を介して車
輪を回転駆動して所定の移動棚間又は側端部に配置した
固定棚と移動棚間に通路を形成し、その通路内に使用者
が入って該通路に面した出入面から書籍やファイル等の
物品を出し入れするのである。
【0003】一般的に、電動モータから車輪へ回転駆動
力を伝達する駆動伝達系には、減速機構が設けられてお
り、そのため移動棚にレールに沿った方向への外力が加
わっても車輪が回転して電動モータを回転させることは
不可能である。つまり、移動棚に加わる外力に対しては
車輪は固定と見なせる。
【0004】ここで、通路内に使用者が入って作業中
に、地震が起きて床面に大きな横揺れが発生した場合、
車輪が回転せずともレール上を滑って移動棚が不意に移
動し、通路内の使用者が両側の移動棚間に挟まれるとい
った危険性がある。一方、床面の横揺れは、レール、車
輪を介して移動棚の下部に伝達され、レールに対して移
動棚が移動しない場合には、移動棚の下部が床面の横揺
れに同期して横方向に激しく揺すられることになり、結
果として移動棚が激しく横揺れして、該移動棚に収容し
ていた書籍等が通路内に飛び出して使用者に当たること
になる。更に、大きな地震であれば移動棚が転倒するこ
とになる。
【0005】このような地震の際の問題を解決するため
に、従来から幾つかの試みがなされている。その一つ
は、実公平5−27068号公報にて開示される如く、
移動棚の走行範囲の限界位置で移動棚又は不動部に当接
して移動棚の走行エネルギーを吸収するコイルばね方
式、空気方式又は液体方式のダンパーを移動棚の走行方
向に直交する方向に複数個並べて設けた免震装置が提供
されている。しかし、この免震装置は、移動棚が走行範
囲の限界位置まで移動して始めて作動する機構であるた
め、免震装置が作動するまで移動棚が大きく移動する場
合もあるとともに、中央側の移動棚は側部側の移動棚に
接触してから免震装置の効果が現れるので、移動棚間に
設けた通路幅が確保できないといった問題を残してい
る。
【0006】他の一つは、実公平7−26535号公報
にて開示される如く、レール上を走行可能な移動棚にお
いて、前記レールを床との間で所定範囲内で移動可能に
支持する支持手段、特に移動棚の走行方向と同方向への
み所定範囲内で移動可能に支持する支持手段を備えた免
震装置が提供されている。この免震装置は、地震の際に
全移動棚に同時に作動するものではあるが、通常の使用
において移動棚の加速を伴う移動時、つまり移動開始と
停止の時に、レールが移動し、全移動棚が揺れて不安定
であるといった新たな問題が発生するばかりでなく、前
記同様に移動棚間の通路幅が確保できないといった問題
を残している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の問題点
を解決するため、本発明者は、複数のレールに沿って複
数の移動棚が互いに移動可能に配置され、隣接する移動
棚が相対的に移動することによって、それらの間に所定
幅の通路が形成される移動棚装置において、前記レール
上に配した複数の移動棚にわたって該移動棚の移動方向
に長手方向を向けて制動杆を配設し、該制動杆はその長
手方向に一定間隔毎に係合部を形成し且つ前記移動棚の
移動方向へ可動となし、各移動棚には地震を感知して作
動するアクチュエータを設け、地震の発生直後に前記係
合部の何れかに各移動棚に設けたアクチュエータの昇降
部材が係合して、各移動棚の間隔を維持するとともに、
前記制動杆と固定部の間に介在させた緩衝手段にて移動
に対して制動し、各移動棚の揺れを吸収してなる免震装
置を発明している。
【0008】しかし、前述の免震装置は、免震機能にお
いては優れたものであるが、移動棚の停止位置によって
は、昇降部材と制動杆の係合部との係合部分において緩
衝手段の横方向からの強い弾性力によって強く接触して
いる場合があり、この場合にアクチュエータを駆動して
も昇降部材と係合部の係合が解除されない、即ち移動棚
を移動できないこともある。また、地震時には停電を伴
うことも多く、その場合には通電によって駆動するアク
チュエータが全く作動しないことになり、前記同様の不
都合が発生する。この不都合を解消するには、各移動棚
の台車内に設けた複数の昇降部材を強制的に上動させる
必要があるが、この作業は通路に面する移動棚では台車
の側部カバーを外して行うこともできるが、狭隘な空間
での作業になって手間がかかり、また接近した移動棚で
はその作業は困難であり、特に離れた位置にある複数の
昇降部材を同時に上動させる作業は困難を究めるもので
ある。
【0009】そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決
しようとするところは、各移動棚に設けた複数の昇降部
材を、停電時にも手動で同時に上下移動させることが可
能な移動棚装置における複数昇降部材の手動連動装置を
提供する点にある。特に、地震の発生直後にアクチュエ
ータが駆動して昇降部材が下動し、免震機構を構成する
制動杆の係合部に昇降部材が係合し、各移動棚の間隔を
維持するとともに、前記制動杆と固定部の間に介在させ
た緩衝手段にて移動に対して制動し、各移動棚の揺れを
吸収してなる構造の前述の免震装置において、昇降部材
が制動杆の係合部に係合した後に、この係合を強制的に
手動で解除する場合に適した移動棚装置における複数昇
降部材の手動連動装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、複数のレールに沿って複数の移動棚が互い
に移動可能に配置され、隣接する移動棚が相対的に移動
することによって、それらの間に所定幅の通路が形成さ
れる移動棚装置において、各移動棚に上下移動可能な複
数の昇降部材を設けるとともに、各昇降部材の適所に係
止部を設け、各昇降部材にわたって一連の連動杆を水平
移動可能に配設するとともに、該連動杆の一部に上面に
傾斜面を有するカム部材を前記昇降部材に対応させて設
け、該連動杆を水平移動させて前記カム部材の傾斜面上
を前記係止部が摺動することによって、全ての昇降部材
を同時に上下移動させてなる移動棚装置における複数昇
降部材の手動連動装置を構成した。
【0011】ここで、前記昇降部材、連動杆及びカム部
材を移動棚の台車内に設けるとともに、前記連動杆の手
動操作部を移動棚の前面側に配設してなるのである。
【0012】具体的には、前記レール上に配した複数の
移動棚にわたって該移動棚の移動方向に長手方向を向け
て制動杆を配設し、該制動杆はその長手方向に一定間隔
毎に係合部を形成し且つ前記移動棚の移動方向へ可動と
なし、各移動棚には地震を感知して作動するアクチュエ
ータを設け、地震の発生直後に前記係合部の何れかに各
移動棚に設けたアクチュエータの昇降部材が係合して、
各移動棚の間隔を維持するとともに、前記制動杆と固定
部の間に介在させた緩衝手段にて移動に対して制動し、
各移動棚の揺れを吸収してなる移動棚装置であって、前
記昇降部材が制動杆の係合部に係合した後に、前記連動
杆を手動にて水平移動させて昇降部材を上動させ、前記
制動杆の係合部との係合を同時に解除して、各移動棚を
移動可能としてなることが好ましい。
【0013】又は、前記レールに沿って所定間隔毎に移
動規制部を設け、前記連動杆を手動にて水平移動させて
昇降部材を下動させ、該昇降部材を移動規制部に係合さ
せて各移動棚の移動を規制するとともに、前記連動杆を
逆向き水平移動させて昇降部材を上動させ、該昇降部材
と移動規制部との係合を解除して各移動棚を移動可能と
してなることも好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態を添付図面
に基づき更に詳細に説明する。本実施形態は、免震装置
を備えた移動棚装置に適用したものであるが、電動式移
動棚装置又は手動式移動棚装置の両方においても有効な
ものであり、また移動棚装置の構造として、各移動棚が
その収納部の出入面に直交する方向に移動し、移動棚間
に所定幅の通路が確保される構造のものや、後列に前面
側に収容部の出入面を設けた固定棚を配設し、その前列
に前面側に収容部の出入面を設けた複数の移動棚を出入
面と平行な横方向へ移動可能となした構造のものでも同
様に適用できるものである。
【0015】先ず、本発明を適用する免震装置を備えた
電動式移動棚装置について、図1〜図7に基づいて説明
する。図1は電動式移動棚装置の全体斜視図、図2は免
震装置の概念図、図3〜図7はその要部を示し、図中A
は移動棚、1はベース、2は収納部、3はレール、4は
通路をそれぞれ示している。
【0016】本実施形態では、台車1に内蔵した電動モ
ータ5によって回転駆動される車輪6を有する5台の移
動棚A,…を、それらの収納部2の出入面2Aに対して
直交する方向に床面に敷設された複数のレール3,…に
沿って互いに移動可能に配置され、隣接する移動棚A,
Aが相対的に移動することによって、それらの間に所定
幅の通路4が形成され、該通路4内に作業者が入って出
入面2Aから書籍やファイル等の物品を出し入れする電
動式移動棚装置を示している。便宜上、前記移動棚Aの
フロントパネルに設けた操作パネル7に向かって左側か
ら移動棚A1,A2,A3,A4,A5とする。ここ
で、図1では移動棚A3と移動棚A4との間に通路4が
形成されている例を示した。尚、左右両側部に位置する
一方の移動棚A、例えば前記移動棚A1は固定的であっ
ても良い。
【0017】前記各移動棚Aは、前面に配した操作パネ
ル7の通路スイッチやリセットスイッチで、通路4の選
択と移動、停止等の操作を行うが、通常の通路選択操作
によって複数の移動棚A,…が移動し、その一連の移動
が終了して隣接する移動棚A,Aの間隔が所定の最近接
した状態になった際に自動的に正常停止できるように、
各移動棚Aの移動方向側面に停止手段を設けている。
【0018】本発明の免震装置は、図2の概念図に示す
ように、複数の移動棚Aにわたって該移動棚Aの移動方
向に長手方向を向けて制動杆8を配設し、該制動杆8は
その長手方向に一定間隔毎に係合部9,…を形成し且つ
前記移動棚Aの移動方向へ可動となすとともに、該制動
杆8と固定部10の間に介在させた緩衝手段11にて移
動に対して制動し、各移動棚Aには地震を感知して作動
するアクチュエータ12を設け、地震の発生直後に前記
係合部9,…の何れかに各移動棚Aに設けたアクチュエ
ータ12の昇降部材13が係合して、各移動棚A,Aの
間隔を維持し且つ揺れを吸収するものである。
【0019】ここで、図2(a) は、移動棚Aが通常の移
動可能な状態を示している。図2(b) は、前記移動棚A
が移動中又は停止中に地震が発生した場合に、壁等の適
宜な固定部に取付けた感震センサが揺れを感知し、その
信号を各移動棚Aのアクチュエータ12に送って昇降部
材13を駆動させ、該昇降部材13と制動杆8の係合部
9とが対応した位置にある場合には直ちに、また該昇降
部材13と制動杆8の係合部9とが対応しない位置にあ
る場合には地震による移動棚Aの移動によって昇降部材
13が係合部9に対応した後に、当該昇降部材13が係
合部9に係合した状態を示している。この状態では、各
移動棚A,…は、前記制動杆8の何れかの係合部9に昇
降部材13が係合し、各移動棚A,Aの間隔は制動杆8
によって維持されている。そして、図2(c) は、アクチ
ュエータ12の昇降部材13が制動杆8の係合部9に係
合した状態で、各移動棚A,…が制動杆8を伴って該移
動棚Aの移動方向、つまりレール3の方向に反復移動
し、前記緩衝手段11が作動して移動棚Aの揺れを抑制
する状態を示している。また、図2(d) は、前記制動杆
8が一方に移動した図2(c) の状態で地震がおさまり、
感震センサをリセット又はアクチュエータ12をリセッ
トして昇降部材13を係合部9から離脱させた後、前記
制動杆8が緩衝手段11の復元力によって元の位置に復
帰した状態を示している。この状態では、各移動棚Aは
通常に移動可能となる。
【0020】そして、前記制動杆8は、前記移動棚Aの
レール3に沿って設けた凹溝14内にスライド可能に配
設するとともに、上面には前記係合部9としての係合孔
15を形成したものであり、前記アクチュエータ12
は、通電、非通電によって二態様を取り得るとともに、
地震を感知して非通電となした際に前記昇降部材13が
下動して、該昇降部材13の下部のストッパー部16が
前記係合孔15に係入するものである。
【0021】前記台車1は、図3及び図4に示すよう
に、周囲の枠体17の内部にレール3に沿って該レール
3を挟むように間隔を設けて横桟18,18を渡設し、
該横桟18の長手方向一側部にはシャフト19が回転可
能に貫通し、該シャフト19に固定された駆動車輪6が
両横桟18,18間に取付けられ、該横桟18の他側部
間には従動車輪6が取付けられている。また、前記電動
モータ5は、前記横桟18に並設した取付桟20の一側
面に固定され、その駆動軸は取付桟20を貫通して該取
付桟20の他側面に取付けた電磁クラッチ21に連係し
ている。つまり、前記電動モータ5の駆動軸に固定した
小歯車22が電磁クラッチ21に連結した大歯車23に
噛合し、電磁クラッチ21は前記シャフト19に連係し
ている。そして、前記電磁クラッチ21、小歯車22、
大歯車23及びシャフト19等によって駆動伝達系が構
成されている。
【0022】ここで、前記電磁クラッチ21は、通常の
市販のものであり、前述の感震センサからの地震発生の
信号によってクラッチが解除(切れる)されて、駆動車
輪6が自由に回転でき、通常の使用状態ではクラッチが
連結して電動モータ5の駆動力を車輪6に伝達するもの
である。また、電磁クラッチ21は、通電、非通電によ
って二態様を取り、地震を感知して非通電となした際に
クラッチが解除されるものが好ましい。つまり、本発明
を電動式移動棚装置に適用した場合、地震が発生する
と、移動棚Aがレール3に対して自由に移動可能、即ち
移動棚Aとレール3とが相対的に移動可能にならなけれ
ば、前述の制動杆8による免震効果は期待できない。従
って、電動式移動棚装置の場合には、前記電動モータ5
から車輪6へ駆動力を伝達する駆動伝達系に電磁クラッ
チ21を介在させ、移動棚Aの作動状態においては電磁
クラッチ21が連結して電動モータ5の駆動力を車輪6
へ伝達し、地震を感知した際には電磁クラッチ21を解
除して車輪6の自由な回転を可能とするのである。尚、
手動式移動棚装置の場合、ハンドルの回転力を車輪6に
伝達する駆動伝達系の減速比が比較的小さければ前記電
磁クラッチ21は設ける必要はないが、減速比が大きけ
れば前記電磁クラッチ21を設けることが好ましい。ま
た、単に移動棚を押して移動させる方式の場合には、前
記電磁クラッチ21はそもそも存在する理由がないので
ある。
【0023】更に詳しく図3〜図7に基づき具体的構造
を説明する。前記レール3は、フランジレールとなって
おり、底板24の上面中央部に沿って車輪6が転動する
四角柱状のレール部25を設け、底板24の両側縁を立
ち上げて側面板26を形成するとともに、該側面板26
の上縁を内方へ折曲して上面板27を形成し、該上面板
27とレール部25との間に所定の間隔を設けてレール
部25の両側部に前記凹溝14,14を形成した構造と
なっている。また、図示しないが、前記底板24の裏面
には該底板24よりも幅の広い固定板を固着し、床面内
に埋設するようになっている。前記レール3の一方の凹
溝14に、前記制動杆8を該レール3の長手方向へスラ
イド移動可能に設けているのである。
【0024】前記制動杆8は、金属板を折曲形成した長
尺部材であり、図5に示すように、前記凹溝14内にお
いてレール部25と側面板26の間隔よりも若干狭い幅
の基板28を有し、該基板28のレール部25側の一側
縁を下方へ直角に折曲して垂直板29を形成するととも
に、該基板28の側面板26側の他側縁を鋭角に折曲し
て傾斜板30を形成し、前記垂直板29と傾斜板30の
下端は底板24の上面に摺動可能に載置され、基板28
の上面位置は前記上面板27の下面よりも若干下方にな
るように設定している。従って、前記制動杆8は、レー
ル部25と上面板27の間の隙間から基板28と傾斜板
30の折曲部を先端として斜め下方に挿入し、基板28
が水平になるように回転させながら底板24に載置する
ことが可能である。つまり、レール3を敷設した後に、
又は免震装置を有しない移動棚装置に後付けで免震装置
を取付ける場合にも、レール3の凹溝14内の所定位置
に制動杆8を装着することができるのである。また、前
記制動杆8の基板28には、一定間隔毎に、例えば10
cm間隔毎に前記係合部9としての係合孔15を形成し
ている。尚、本実施形態では、制動杆8の長さを1mと
し、移動棚A,…の台数に応じた所定の数だけレール3
の凹溝14に装着している。この場合、各制動杆8,…
は端部同士を単に突き合わせただけで良く、場合によっ
ては互いに連結しても良い。ここで、前記係合孔15,
…の間隔をaとし、移動棚Aの移動方向の幅をbとすれ
ば、an=b(nは整数)となる関係に設定することが
好ましく、実用的にはnが3〜10の範囲で、更に好ま
しくはnが4〜6である。
【0025】また、本実施形態において前記固定部10
としては、通常のレール3の端部処理として該レール3
の両端部に設けた端部金具31を利用している。この端
部金具31は、図7に示すように、前記レール3の端部
であって底板24の下面に添わせる保持板32と、該保
持板32の外側端縁に立設し前記凹溝14を塞ぐ当止板
33と、該当止板33の上縁を内側に向けて折曲形成し
前記両上面板27,27の上面に重合状態で固定する取
付板34とを有する構造である。しかし、本発明におい
て端部金具31の構造は前述の構造に限定されるもので
はなく、単にレール3の底板24の端部を立ち上げたも
のでも良い。
【0026】そして、前記緩衝手段11は、図7に示す
ように、圧縮コイルばね35と該圧縮コイルばね35よ
りも短いガイド杆36とで構成している。つまり、前記
圧縮コイルばね35を凹溝14内にその長手方向をレー
ル3の長手方向へ向けて内装し、該圧縮コイルばね35
の一端35Aを前記固定部10としての前記端部金具3
1の当止板33に当接するとともに、ガイド杆36を該
圧縮コイルばね35の他端部から内挿し、ガイド杆36
の一端に設けた端板37を圧縮コイルばね35の他端3
5Bに当接した状態に設定する。そして、前記ガイド杆
36の端板37に前記制動杆8の端部を当接するのであ
る。ここで、レール3の両端部に設けた緩衝手段11,
11を構成する圧縮コイルばね35,35は、その間に
単又は複数の制動杆8を挟んだ状態で、若干圧縮状態に
設定することが好ましい。前記ガイド杆36は、圧縮コ
イルばね35の圧縮時に屈曲して凹溝14から飛び出す
ことを防止するとともに、圧縮コイルばね35の最大圧
縮状態を規定するものである。更に、前記レール3の端
部には、圧縮コイルばね35の飛び出しを防止するため
に、前記レール3及び両上面板27,27に跨がってカ
バー板38を取付けている。前記カバー板38は、圧縮
コイルばね35が最大圧縮されてガイド杆36の先端が
端部金具31の当止板33に当接しても、ガイド杆36
の端板37が当接しない長さに設定しているが、通常想
定される地震による移動棚Aの移動によって圧縮コイル
ばね35は最大圧縮されないような強さに設定してい
る。
【0027】また、前記アクチュエータ12は、前記昇
降部材13を制動杆8の係合部9に係合しない状態と係
合する状態の二態様を取り得るものであれば任意の構造
のものを採用できるが、信頼性の観点から本実施形態で
はアクチュエータ12としてソレノイド39を採用して
いる。そして、前記ソレノイド39は、通常の使用状態
においては通電し、感震センサが地震の振動を感知した
際に、非通電とするように回路構成するとともに、前記
昇降部材13を上下移動するように構成し、通電時にソ
レノイド39がそのプランジャ40を上方へ引き込んで
前記昇降部材13を高い位置に引き上げ、非通電時にプ
ランジャ40と昇降部材13がその自重によって低い位
置に下降し、前記制動杆8の係合孔15に係入するよう
にしている。ここで、地震時には停電することが多いの
で、停電時、即ち非通電時に前記昇降部材13が下降
し、電磁クラッチ21が解除する機構が好ましい。逆の
場合には、無停電電源が必要であり、コスト高となる。
【0028】更に具体的には、図5及び図6に示すよう
に、前記横桟18のレール部25側の側面位置に、保持
板41を介して二本の角柱状のガイド部材42,42を
一定の間隔を設けて垂直にネジ止め等で固定し、両ガイ
ド部材42,42間に角柱状の昇降部材13を配設する
とともに、両ガイド部材42,42に跨がって規制板4
3とソレノイド39の本体部をネジ止め等で固定して昇
降部材13を上下スライド可能に保持し、そして前記規
制板43に設けた縦長孔44に昇降部材13の上下中間
部に突設したピン45を貫通させ、該ピン45の先端を
前記プランジャ40の係止ピン46に係止した構造とな
っている。また、ソレノイド39の上部には、非通電時
に前記プランジャ40が下降した際に、抜け落ちないよ
うに当止部47を設けている。また、各移動棚Aには、
前記昇降部材13を移動方向に対して同じ位置に取付け
ている。更に、前記ソレノイド39と昇降部材13は、
両側のレール3,3に対応する位置にそれぞれ一対設け
ることがより好ましい。
【0029】次に、前記免震装置の電動モータ5、電磁
クラッチ21及びソレノイド39の制御を説明する。ま
ず、主電源は電源をOFF又は停電しない限り各部の電
源制御回路に電力を供給している。通常の使用状態にお
いて、所定の移動棚Aの操作パネル7に設けた通路スイ
ッチを押して台車移動指令信号を電動モータ5に送ると
同時に、電磁クラッチ21とソレノイド39に送り、電
磁クラッチ21が連結され、ソレノイド39が駆動して
昇降部材13を引き上げて台車1が移動する。その後、
各移動棚A,…が移動して所定の通路4が形成された後
に自動的に又は非常停止スイッチを押すことによって台
車停止命令信号が電動モータ5、電磁クラッチ21及び
ソレノイド39に送られ、それぞれ非通電状態となる。
次に、台車移動命令信号に基づいて移動棚Aが移動して
いる途中に、地震が発生した場合には、感震センサが振
動を感知して地震信号を電動モータ5、電磁クラッチ2
1及びソレノイド39に送り、それぞれ非通電状態とな
り、昇降部材13が下降してストッパー部16が制動杆
8の何れかの係合孔15に係入するとともに、電磁クラ
ッチ21が解除される。尚、地震発生時にストッパー部
16と係合孔15の位置がずれていても、移動棚Aの移
動によって最近の係合孔15にストッパー部16が係入
する。それにより、各移動棚A,…は、所定の間隔を制
動杆8によって維持された状態で地震によってレール3
に沿った方向に相対的に往復移動するが、制動杆8が緩
衝手段11によってその移動を制動されるので、各移動
棚A,…の振動エネルギーが吸収され、揺れが最小限に
抑制されるのである。言い換えれば、床面が揺れても移
動棚Aの慣性によって移動棚Aはほぼ元の位置に止まる
のである。尚、各移動棚A,A間の接触部には合成ゴム
やばね等の緩衝部材を設け、互いに衝突した際の衝撃を
和らげることも効果的である。
【0030】そして、地震がおさまって感震センサをリ
セットすると、電動モータ5、電磁クラッチ21及びソ
レノイド39が短時間通電状態となり、前記昇降部材1
3が引き上げられて係合孔15から抜けると、前記緩衝
手段11を構成する圧縮コイルばね35の復元力によっ
て、制動杆8は元の位置に復帰するのである。それから
は、通常の使用状態となって、台車移動命令信号によっ
て各移動棚A,…を移動させることが可能である。つま
り、移動棚Aが移動していない状態では、常に電磁クラ
ッチ21及びソレノイド39は非通電状態となってお
り、昇降部材13は制動杆8の係合孔15に係入又は制
動杆8の基板28の上面に当接した状態であり、その場
合に地震が発生しても前記同様の作用をなすのである。
【0031】このような免震装置を備えた電動式移動棚
装置を前提として本発明を図5、図6、図8〜図13に
基づいて具体的に説明する。本発明は、各移動棚A,…
に上下移動可能な複数の昇降部材13,…を設けるとと
もに、各昇降部材13の適所に係止部48を設け、各昇
降部材13,…にわたって一連の連動杆49を水平移動
可能に配設するとともに、該連動杆49の一部に上面に
傾斜面50Aを有するカム部材50,…を前記昇降部材
13,…に対応させて設け、該連動杆49を水平移動さ
せて前記カム部材50の傾斜面50A上を前記係止部4
8が摺動することによって、全ての昇降部材13,…を
同時に上下移動させてなるものである。ここで、前記昇
降部材13,…、連動杆49及びカム部材50,…は、
各移動棚Aの台車1内に設け、前記連動杆49の手動操
作部51を移動棚Aの前面側に配設している。
【0032】具体的には、前記枠体17を構成する前枠
52の上部に円孔53を形成するとともに、前記枠体1
7内に横設した各横桟18,…の上部に縦長の角孔54
を形成し、前記円孔53から前方へ貫通した連動杆49
の前端部に屈曲形成した手動操作部51を形成し、前記
角孔54には前記連動杆49又はカム部材50を移動可
能に貫通させている。尚、前記昇降部材13を上下移動
可能に横桟18に取付けるための前記保持板41にも前
記角孔54と対応する位置に同様の角孔を形成してあ
り、両者を合わせて角孔54と称するものとする。本実
施形態では、前記連動杆49は、複数の金属棒49A,
…からなり、各金属棒49Aの端部をカム部材50に螺
合して一連となしている。つまり、図10に示すよう
に、各金属棒49Aの端部に形成したネジ部49Bをカ
ム部材50の前後端面に開口して設けた螺孔50Bに螺
合して互いに一体として連結している。また、前記カム
部材50は、偏平な部材であり、上縁に後上方へ傾斜し
た前記傾斜面50Aを形成したものである。
【0033】また、最後方の横桟18の角孔54より後
方へ突出した連動杆49の金属棒49Aには、圧縮コイ
ルばね55を巻装し、該横桟18と金属棒49Aの後端
のフランジ部49Cとの間に該圧縮コイルばね55を圧
縮状態で介装し、連動杆49を常時後方へ弾性付勢して
いる。また、前記連動杆49の前端部に設けた手動操作
部51に連続して、該手動操作部51の中心部から後方
へ偏心するように形成した斜杆56Aと、該斜杆56A
の後端に急峻に屈曲形成した係止杆56Bとからなる保
持部56を設けている。ここで、前記係止杆56Bの長
さは、前記円孔53の直径より若干小さく設定し、前記
手動操作部51を圧縮コイルばね55の弾性付勢力に抗
して手前に引けば、斜杆56Aが円孔53の孔縁に摺動
案内されながら保持部56が円孔53より手前に引き出
され、その状態で手を離せば係止杆56Bが円孔53の
孔縁に係止するのである。
【0034】通常、前記アクチュエータ12を構成する
ソレノイド39に通電されてプランジャ40が引き込ま
れているので、前記昇降部材13は図5に示すように上
昇しており、係止部48も高い位置にある。また、前記
連動杆49は、手動操作部51が前枠52に当接した後
方位置に設定されている。この状態では、前記係止部4
8は昇降部材13の所定のストローク長だけカム部材5
0の上位に離れた位置に設定されている。そして、地震
が発生し、ソレノイド39に対する通電が切れて、前述
のように昇降部材13が下降し、そのストッパー部16
が制動杆8の係合孔15に係合した状態では、前記係止
部48はカム部材50の上縁に当接又は接近した位置に
なるように設定されている。そこで、前述のように手動
操作部51を手前に引けば、カム部材50が前方移動
し、その傾斜面50Aに係止部48が摺接しながら昇降
部材13が強制的に上動し、ストッパー部16が制動杆
8の係合孔15から抜けて係合が解除される。ここで、
前記緩衝手段11を構成する比較的高い弾性を有する圧
縮コイルばね35の弾性力によって、前記昇降部材13
のストッパー部16に制動杆8の係合孔15が圧接され
ていても、傾斜面50A上を昇降部材13に突設した係
止部48が摺動する構造であるので、比較的弱い力で連
動杆49を引いても、昇降部材13と係合孔15の係合
が解除されるのである。この昇降部材13と係合孔15
の係合が解除された状態で、前記保持部56が前枠52
の円孔53の孔縁に係止されてその状態を維持するの
で、手動操作部51から手を離して移動棚Aを手動で移
動させることが可能となる。
【0035】また、前記手動操作部51は、枠体17の
前枠52の前面側に設けているが、この前枠52には図
1及び図9に示すように、カバー部材57を着脱可能に
設け、通常はカバー部材57で外覆するのが好ましい。
尚、前記移動棚Aを手動で移動させるために、図示しな
いハンドルを装着する手動回転軸58の端部を前記前枠
52に臨ませて配設するが、この手動回転軸58も前記
カバー部材57で外覆している。
【0036】尚、前述の実施形態では、前記連動杆49
を手前に引いて、昇降部材13を上方移動させるものを
示したが、前記傾斜面50Aを前上方へ傾斜した傾斜面
となせば、逆に連動杆49を押して昇降部材13を上方
移動させることも可能である。
【0037】次に、図14及び図15に基づいて本発明
の他の実施形態を説明する。本実施形態は、前述の免震
装置には関係なく、前記同様に複数の昇降部材13,…
を同時に下方移動させて移動棚Aの移動を規制し、複数
の昇降部材13,…を同時に上方移動させて移動規制を
解除するものである。本実施形態の基本構成は前記同様
であり、前記横桟18,…に前記同様に昇降部材13,
…が上下移動可能に設けられており、各昇降部材13に
対応して設けたカム部材50の傾斜面50Aに、各昇降
部材13に突設した係止部48が常に上置された構成と
なる。
【0038】図14に示したものは、前記カム部材50
に、前上方へ傾斜した傾斜面50Aを形成し、前記手動
操作部51が前枠52の円孔53の孔縁に係止した通常
状態で、前記係止部48が傾斜面50Aの高い位置に係
止して、昇降部材13が上方位置にあり、前記手動操作
部51を手前に引いて保持部56を前枠52の円孔53
の孔縁に係止した状態で前記昇降部材13が最も低い位
置になって、前記レール3に沿って所定間隔毎に形成し
た移動規制部59に係合し、移動棚Aの移動を規制する
ものである。そして、前記保持部56を前枠52から外
して連動杆49を後方へ水平移動させれば、昇降部材1
3,…が上動して、該昇降部材13と移動規制部59と
の係合が解除されて、各移動棚A,…が移動可能となる
のである。
【0039】また、図15に示したものは、前記カム部
材50に、後上方へ傾斜した傾斜面50Aを形成し、前
記保持部56が前枠52の円孔53の孔縁に係止した通
常状態で、前記係止部48が傾斜面50Aの高い位置に
係止して、昇降部材13が上方位置にあり、前記保持部
56を前枠52の円孔53の孔縁から外して前記手動操
作部51を押し込んで手動操作部51が前枠52に係止
した状態で前記昇降部材13が最も低い位置になって、
前記レール3に沿って所定間隔毎に形成した移動規制部
59に係合し、移動棚Aの移動を規制するものである。
そして、前記手動操作部51を手前に引いて連動杆49
を前方へ水平移動させ、保持部56を前枠52に係止す
れば、昇降部材13,…が上動して、該昇降部材13と
移動規制部59との係合が解除されて、各移動棚A,…
が移動可能となるのである。
【0040】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の移動棚の免震装
置は、前述の構成を採用したことにより以下の効果を奏
するものである。
【0041】請求項1によれば、手動で連動杆を水平移
動させるだけで、昇降部材の係止部が連動杆に一体的に
設けたカム部材の傾斜面上を摺動するので、複数の昇降
部材を同時に上下移動させることができ、この昇降部材
がアクチュエータによって駆動される場合でも、停電時
にも昇降操作することが可能である。
【0042】請求項2によれば、移動棚の前面側に露出
した手動操作部を操作するだけで、台車の内部に組み込
んだ複数の昇降部材を同時に上下移動させることがで
き、その作業が極めて簡単になる。
【0043】請求項3によれば、地震の発生直後に全移
動棚のアクチュエータが作動し、昇降部材が制動杆の係
合部に係合して各移動棚の相対的移動を物理的に制限す
るので、移動棚間に通路が形成されている場合には、そ
の通路幅を確実に確保することができるとともに、各移
動棚がどの位置にあっても全移動棚は制動杆を介して一
体となった状態でレールに対して移動し、特に移動棚間
に形成した通路内に使用者が入って作業中に地震が起き
た場合でも、使用者が両側の移動棚間に挟まれることが
なく、安全性が非常に高いものとなるばかりでなく、地
震が収まった後に、手動で昇降部材を上方移動させて制
動杆の係合部との係合を解除することができ、その操作
を停電時にも行うことができる。
【0044】請求項4によれば、複数の昇降部材を同時
に下方移動させて、レールに沿って設けた移動規制部に
係合させて、移動棚の移動を規制することができるとと
もに、複数の昇降部材を同時に上方移動させて移動規制
部との係合を解除して移動棚を移動可能な状態にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】免震装置を設けた電動式移動棚装置を示す全体
斜視図である。
【図2】免震装置の概念図である。
【図3】移動棚の台車の構造を示す簡略平面図である。
【図4】同じく簡略断面図である。
【図5】免震装置の要部を示す簡略側面図である。
【図6】同じく部分断面で示した簡略正面図である。
【図7】レールと制動杆の関係を示す分解斜視図であ
る。
【図8】本発明の代表的実施形態を示す要部の簡略断面
図である。
【図9】同じく移動棚の前部の省略分解斜視図である。
【図10】連動杆とカム部材の関係を示す分解斜視図で
ある。
【図11】手動操作部と前枠の関係を示す部分斜視図で
ある。
【図12】カム部材の配置状態を示す部分斜視図であ
る。
【図13】カム部材と昇降部材の関係を示す部分斜視図
である。
【図14】連動杆を手前に引いて昇降部材を下方移動さ
せて移動棚の移動を規制する他の実施形態を示す簡略断
面図である。
【図15】連動杆を押し込んで昇降部材を下方移動させ
て移動棚の移動を規制する他の実施形態を示す簡略断面
図である。
【符号の説明】
A,A1,A2,A3,A4,A5 移動棚 1 台車 2 収納部 3 レール 4 通路 5 電動モータ 6 車輪 7 操作パネル 8 制動杆 9 係合部 10 固定部 11 緩衝手段 12 アクチュエータ 13 昇降部材 14 凹溝 15 係合孔(係合部) 16 ストッパー部(昇降
部材) 17 枠体 18 横桟 19 シャフト 20 取付桟 21 電磁クラッチ 22 小歯車 23 大歯車 24 底板 25 レール部 26 側面板 27 上面板 28 基板 29 垂直板 30 傾斜板 31 端部金具(固定部) 32 保持板 33 当止板 34 取付板 35 圧縮コイルばね 36 ガイド杆 37 端板 38 カバー板 39 ソレノイド 40 プランジャ 41 保持板 42 ガイド部材 43 規制板 44 縦長孔 45 ピン 46 係止ピン 47 当止部 48 係止部 49 連動杆 49A 金属棒 49B ネジ部 49C フランジ部 50 カム部材 50A 傾斜面 50B 螺孔 51 手動操作部 52 前枠 53 円孔 54 角孔 55 圧縮コイルばね 56 保持部 56A 斜杆 56B 係止杆 57 カバー部材 58 手動回転軸 59 移動規制部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−215529(JP,A) 特開 平8−196353(JP,A) 特開 平9−131229(JP,A) 実開 昭56−58340(JP,U) 実開 平4−6473(JP,U) 実開 昭60−163042(JP,U) 実公 昭39−32362(JP,Y1) 実公 昭51−29211(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 53/02 501

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレールに沿って複数の移動棚が互
    いに移動可能に配置され、隣接する移動棚が相対的に移
    動することによって、それらの間に所定幅の通路が形成
    される移動棚装置において、各移動棚に上下移動可能な
    複数の昇降部材を設けるとともに、各昇降部材の適所に
    係止部を設け、各昇降部材にわたって一連の連動杆を水
    平移動可能に配設するとともに、該連動杆の一部に上面
    に傾斜面を有するカム部材を前記昇降部材に対応させて
    設け、該連動杆を水平移動させて前記カム部材の傾斜面
    上を前記係止部が摺動することによって、全ての昇降部
    材を同時に上下移動させてなることを特徴とする移動棚
    装置における複数昇降部材の手動連動装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降部材、連動杆及びカム部材を移
    動棚の台車内に設けるとともに、前記連動杆の手動操作
    部を移動棚の前面側に配設してなる請求項1記載の移動
    棚装置における複数昇降部材の手動連動装置。
  3. 【請求項3】 前記レール上に配した複数の移動棚にわ
    たって該移動棚の移動方向に長手方向を向けて制動杆を
    配設し、該制動杆はその長手方向に一定間隔毎に係合部
    を形成し且つ前記移動棚の移動方向へ可動となし、各移
    動棚には地震を感知して作動するアクチュエータを設
    け、地震の発生直後に前記係合部の何れかに各移動棚に
    設けたアクチュエータの昇降部材が係合して、各移動棚
    の間隔を維持するとともに、前記制動杆と固定部の間に
    介在させた緩衝手段にて移動に対して制動し、各移動棚
    の揺れを吸収してなる移動棚装置であって、前記昇降部
    材が制動杆の係合部に係合した後に、前記連動杆を手動
    にて水平移動させて昇降部材を上動させ、前記制動杆の
    係合部との係合を同時に解除して、各移動棚を移動可能
    としてなる請求項1又は2記載の移動棚装置における複
    数昇降部材の手動連動装置。
  4. 【請求項4】 前記レールに沿って所定間隔毎に移動規
    制部を設け、前記連動杆を手動にて水平移動させて昇降
    部材を下動させ、該昇降部材を移動規制部に係合させて
    各移動棚の移動を規制するとともに、前記連動杆を逆向
    き水平移動させて昇降部材を上動させ、該昇降部材と移
    動規制部との係合を解除して各移動棚を移動可能として
    なる請求項1又は2記載の移動棚装置における複数昇降
    部材の手動連動装置。
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