JP2975308B2 - 移動棚 - Google Patents

移動棚

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JP2975308B2
JP2975308B2 JP8111978A JP11197896A JP2975308B2 JP 2975308 B2 JP2975308 B2 JP 2975308B2 JP 8111978 A JP8111978 A JP 8111978A JP 11197896 A JP11197896 A JP 11197896A JP 2975308 B2 JP2975308 B2 JP 2975308B2
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movable
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roller
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邦雄 宮崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震等により床面
が水平方向に激しく揺れても、棚へ伝わる床面の揺れの
エネルギーを極力抑えて、棚上の収納物が飛び出した
り、棚が転倒したりすることがないようにした移動棚に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の物品保管倉庫等では、複数の移動
棚に物品を保管することが広く行われている。複数の移
動棚を用いれば、物品を出し入れしようとする棚の前面
にのみ作業用通路を形成すればよいので、スペース効率
が高まる利点がある。また、移動棚は、それが設置され
ている地面や建物の床が地震等によって揺れても、移動
棚の走行車輪が地面や建物の床等に対して相対回転する
ことにより、移動棚の移動方向の振動エネルギーが吸収
され、移動棚本体に伝達されることはないから、移動棚
に収納されている収納物が飛び出したり、移動棚が転倒
することを防止することができるという利点もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、移動棚
は、地震等による揺れに対する免震効果がある。しかし
ながら、この免震効果は、地震の揺れのうち移動棚の移
動方向成分に対して有効なものであって、移動棚の移動
方向に対し直交する方向の揺れに対する免震効果は万全
ではない。
【0004】本発明はかかる従来技術に鑑みてなされた
ものであって、地震の揺れのうち移動棚の移動方向成分
に対しても、移動棚の移動方向に対し直交する方向の揺
れに対しても免震効果を発揮して、移動棚に伝わる地震
等の揺れエネルギーを極力抑え、収納物が棚から飛び出
したり、移動棚が転倒することを防止でき、地震等が発
生しても安全な移動棚を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め請求項1記載の発明は、棚の底部に軸装された車輪の
回転によって移動する移動棚において、上記車輪は、車
輪の回転による移動棚の本来の移動方向に対し直交する
方向に移動可能に設けられており、移動棚を移動棚本来
の移動方向に移動可能とし移動棚本来の移動方向に対し
直交する方向への移動を規制する移動方向規制手段を有
し、上記移動方向規制手段は、地震等による振動によっ
て規制を解除して移動棚の本来の移動方向に対し直交す
る方向への移動を可能とすることを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明のように、上記移動方
向規制手段は、感震装置からの感震信号によって規制を
解除するようにしてもよい。また、請求項3記載の発明
のように、上記車輪は、その支持軸に対し軸方向に移動
可能に支持されていてもよい。請求項4記載の発明のよ
うに、上記移動方向規制手段は、移動棚側の部材とこれ
をガイドするガイドレールとを有してなり、地震等によ
る振動によって移動棚側の部材がガイドレールから逃げ
るようにしてもよいし、請求項5記載の発明のように、
地震等による振動によってガイドレールが移動棚側の部
材から逃げるようにしてもよい。
【0007】請求項6記載の発明は、棚の上部に軸装さ
れた車輪の回転によりガイド手段に沿って一方向に移動
する懸垂型の移動棚において、車輪と棚本体との間に
は、車輪と棚本体とを棚本体の移動方向に対し直交する
方向に移動可能に連結する連結部材が介装され、この連
結部材による棚本体の移動方向を規制し、地震等による
振動によって規制を解除する移動方向規制手段を有する
ことを特徴とする。
【0008】請求項7記載の発明のように、上記連結部
材は、ローラと、このローラの転動をガイドするガイド
溝とを有するものであってもよい。また、請求項8記載
の発明のように、上記ガイド溝は、傾斜が互いに逆向き
で連続した2本の溝からなり、この2本の溝の中央部に
ローラが落ちつくことにより、ローラとガイド溝とが移
動方向規制手段を兼ねているものであってもよい。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によれば、通常は、移動方
向規制手段により移動棚の移動方向が特定の方向に規制
され、複数の移動棚が離散集合可能となっている。地震
等による振動が発生すると、移動方向規制手段が規制を
解除するため、揺れに応じて移動棚は任意に移動するこ
とができ、この移動棚の移動により地震等の振動エネル
ギーを吸収することができる。請求項3記載の発明のよ
うに、車輪をその支持軸に対し軸方向に移動可能に支持
しておけば、移動棚はその本来の移動方向ばかりでなく
本来の移動方向に対し直交する方向にも移動することが
でき、あらゆる方向の揺れに対しても免震効果を得るこ
とができる。
【0010】請求項6記載の発明によれば、懸垂型の移
動棚において、通常は移動棚がガイド手段に沿って一方
向に移動することができる。地震等による振動が発生す
ると、移動方向規制手段が規制を解除し、車輪と棚本体
を連結する連結部材が車輪と棚本体とを棚本体の移動方
向に対し直交する方向に相対移動可能とし、これによっ
て、移動棚はその本来の移動方向ばかりでなく本来の移
動方向に対し直交する方向にも移動することができ、あ
らゆる方向の揺れに対しても免震効果を得ることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる移動棚の実
施の形態を図面を用いて説明する。図1、図2におい
て、建物等の床9上には複数のガイドレール8が互いに
平行に敷設されており、このガイドレール8に沿って移
動棚1が移動可能に配置されている。移動棚1は、上記
ガイドレール8上を走行する移動台車2と、この移動台
車2上に取り付けられた保管棚とを有している。保管棚
は、例えば上記移動台車2上に固定された複数本の支柱
3と天板とを枠体として有するとともに、この枠体に棚
板が数段にわたって設けられることにより収納スペース
が形成される周知の構造のものである。
【0012】上記移動台車2は、鋼製で保管棚自体の荷
重と収納物の荷重に十分耐えうる構造になっている。上
記移動台車2の内方天井部には、移動棚1の開口面側か
ら見て左右両端部に、かつ、奥行き方向前後にそれぞれ
一対の車輪取り付けサドル4、4が取り付けられてい
る。各車輪取り付けサドル4、4には軸受5が固定さ
れ、一対の軸受5、5によって車輪7の支持軸6が回転
可能に支持されている。軸受5、5に対して支持軸6は
軸方向に相対移動することはできないが、車輪7は支持
軸6に対し、例えばボールスプライン、角形スプライ
ン、その他適宜の構造が介在することによって、軸方向
に相対移動可能となっている。車輪7が駆動輪の場合
は、上記のようなスプラインの介在によって車輪7と支
持軸6とが回転方向には一体に回転するようにする。車
輪7が従動軸の場合は、車輪7と支持軸6は相対回転可
能であってもよい。スプラインを用いる場合、支持軸6
の外径を小さくしても、スプラインの外径を大きくすれ
ば必要な強度を出すことができる。
【0013】上記のように、車輪7は支持軸6に対し軸
方向に相対移動可能であるが、車輪7は両側にフランジ
を有しており、このフランジでガイドレール8の両側を
挟み込むことにより車輪7はその支持軸6の方向に移動
することはできず、これに対して支持軸6及び移動棚1
が支持軸6の方向に移動することができるようになって
いる。従って、地震の振動のうち移動棚1の移動方向成
分は車輪7が回転して移動棚1が移動することにより振
動エネルギーが吸収され、移動棚1の移動方向に対し直
交する方向の成分は車輪7に対し移動棚1が支持軸6方
向に移動することにより振動エネルギーが吸収される。
このように、車輪7は支持軸6方向に移動可能として振
動エネルギーを確実に吸収する必要があるため、車輪7
は支持軸6方向に100〜150mm程度移動可能とす
るのが望ましい。
【0014】上記のように、車輪7を支持軸6に対し軸
方向に相対移動可能にすると、移動棚1の移動線が定ま
らず、ふらつくことになるので、移動棚1の移動方向を
特定の方向、すなわち図1、図2に示す例では移動棚1
の間口面(前後の面)に直交する方向に規制する移動方
向規制手段20が設けられている。この移動方向規制手
段20は、移動台車2の側面に固定された横向きのU字
状の支持体13と、この支持体13によって上下方向に
移動可能に支持された軸12と、軸12の上端部に水平
面内で回転可能に支持されたローラ11と、建物の構造
体や天井面あるいは壁面等の固定体に下向きに固定さ
れ、上記ローラ11が嵌まるU字状のガイドレール10
を有してなる。また、上記移動台車2の側壁内面側には
ソレノイド17が固定されている。ソレノイド17は、
ばね16で突出付勢されたプランジャ15を有し、この
プランジャ15の先端部が上記軸12に形成された切欠
き12aに係合することにより、上記ローラ11がガイ
ドレール10にはまった状態を維持するようになってい
る。上記ソレノイド17は、図示されない感震装置に接
続されており、感震装置が地震等による揺れを検知する
とその検知信号によって励磁され、プランジャ15をば
ね16の付勢力に抗して吸引するようになっている。
【0015】上記ガイドレール10は移動棚1の移動方
向に1本設置されており、この1本のガイドレール10
に対し上記ローラ11及び軸12が前後方向に対をなし
て設けられている。通常は、図示のようにローラ11が
ガイドレール10にはまった状態を維持して、移動棚1
を特定の方向、すなわちガイドレール10の方向に移動
を規制している。地震等によって揺れが発生すると、上
記のように感震装置が検知信号を発してソレノイド17
が励磁され、プランジャ15がソレノイド17に吸引さ
れてプランジャ15と上記軸12との係合が外れる。す
ると、軸12及びローラ11がその自重で降下し、ロー
ラ11がガイドレール10から抜け出る。その結果、ロ
ーラ11、ガイドレール10などからなる移動方向規制
手段20が規制を解除し、移動棚1は車輪7に対して、
その本来の移動方向に対し直交する方向に相対移動可能
となり、既に説明したとおり、移動棚1の本来の移動方
向の振動エネルギーも、移動棚1の本来の移動方向に対
し直交する方向の振動エネルギーも吸収することがで
き、移動棚1自体の転倒や収納物品の転倒、落下等を防
止することができる。
【0016】上記実施の形態において、軸12はローラ
11を合わせた重さによって降下するようになっていた
が、ばねによって下方に付勢してもよい。また、プラン
ジャ17に代えて、モータその他適宜のアクチュエータ
を用いてもよい。さらに、移動棚1は車輪7の支持軸6
方向にある程度広い範囲で往復移動する必要があるた
め、そのとき移動台車2がガイドレール2に当たらない
ように軸12の支持体13を長く延ばしてある。しか
し、移動棚1は車輪7の支持軸6方向に移動するときガ
イドレール10に移動棚1本体又は移動台車2が当たら
なければ、上記支持体13を長く延ばす必要はない。感
震装置の検知信号により移動方向規制手段20のローラ
11からガイドレール10を逃がすようにしてもよい。
【0017】移動棚は、移動方向を本来の移動方向に規
制する移動方向規制手段20を有しているため、移動棚
走行用の車輪は図1、図2の例のように両側にフランジ
を有している必要はなく、フランジなしの車輪がフラッ
トな床面等を転動するようにしてもよい。また、移動棚
走行用の車輪はあらゆる方向に回転可能なもの、例え
ば、キャスターや、オムニホイルと称して一つの軸を中
心に回転可能な回転体の周囲に、上記軸に直交する方向
に複数の軸を等間隔に設け、これらの軸の周りに樽型の
ローラを設けたものなどを用いても差し支えない。移動
棚走行用の車輪をあらゆる方向に回転可能なものとした
場合は、直接床の上に配置してレールレスとすることが
できる。周知の通り、移動棚1は複数台が集合離散可能
に配置され、物品を出し入れしようとする棚の前面にの
み作業通路を形成するようになっている。
【0018】移動方向規制手段は、軸やローラを用いな
い簡単な構成にすることもできる。図3はその例を示す
もので、図1、図2に示す例と同様に構成された移動台
車2の一方の側面にはU字型の移動棚側ガイド部材22
の一側部が固着され、固定側には、逆U字型の先端部で
上記ガイド部材22の先端部分を左右から余裕空間24
をもって挟み込む固定側のガイド部材23が設けられて
いる。固定側のガイド部材23は、地震等による揺れを
検知する感震装置からの検知信号により、適宜のアクチ
ュエータを介して上記ガイド部材22の先端部分から逃
げる向きに駆動されるようになっている。これら移動棚
側のガイド部材22と固定側のガイド部材23とで移動
方向規制手段21が構成されている。固定側のガイド部
材23は移動棚の移動方向に長くなっている。移動棚側
のガイド部材22は移動台車2の奥行き方向(図3にお
いて紙面に直交する方向)の寸法と同じでもよいし、移
動台車2の奥行き方向に複数個設けてもよい。
【0019】図3に示す例によれば、通常は移動方向規
制手段21により移動棚の移動方向が本来の移動方向で
ある特定の方向に規制される。地震等によって揺れが発
生すると、上記のように固定側のガイド部材23が移動
棚側のガイド部材22から逃げ、移動方向規制手段21
が規制を解除する。その結果、移動棚は車輪7に対し
て、その本来の移動方向に対し直交する方向に相対移動
可能となり、移動棚の本来の移動方向の振動エネルギー
も、移動棚の本来の移動方向に対し直交する方向の振動
エネルギーも吸収することができ、移動棚自体の転倒や
収納物品の転倒、落下等を防止することができる。
【0020】上記固定側のガイド部材23は、移動棚側
のガイド部材22から逃げるとき、平行移動してもよい
し、軸を中心に回転してもよい。図3の例では、地震等
によって移動台車2が揺れたとき、移動台車2が固定側
のガイド部材23に当たらないように、予め移動棚側の
ガイド部材22を長くしてあるが、移動台車2が固定側
のガイド部材23に当たらなければ、移動棚側のガイド
部材22は短くしても差し支えない。また、固定側のガ
イド部材23から移動棚側のガイド部材22が逃げるよ
うにしてもよい。ガイド部材22の先端部には、固定側
のガイド部材23と当接したときの滑りをよくするため
に、合成樹脂等の平滑性の良好な部材を取り付けておく
のが望ましい。
【0021】次に、移動棚に対して走行用の車輪をその
支持軸方向に相対移動可能にした構成の具体例について
説明する。図4において、移動台車2の天板の下面側に
は横断面形状がハット型のサドル25が固定されてい
る。サドル25の両側壁を貫通して支持軸26が掛け渡
され、ピン27によって抜け止めがなされている。支持
軸26には支持軸26に沿って自由に移動することがで
きるボールスプライン28がはめられている。ボールス
プライン28の外周側には一対の軸受29の中心孔が嵌
合固着され、軸受29の外周側には車輪7の孔が嵌合固
着されている。従って、車輪7はボールスプライン28
を介して支持軸26に沿って相対移動することができ
る。
【0022】車輪7は両側にフランジを有し、床9に敷
設されたガイドレール8の上に車輪7が載せられ、上記
両側のフランジがガイドレール8を両側から挟んでい
る。上記移動台車2の上には適宜数の支柱3が立てら
れ、これらの支柱3を枠体として物置棚が構成されてい
る。なお、上記軸受け29がボールベアリングの場合、
ボールベアリングの潤滑油が周辺に飛散しないように、
あるいはボールベアリング保護のために、ボールベアリ
ングの側面を覆う蓋を車輪の側面に取り付けるのが望ま
しい。
【0023】図4に示す構成のものによれば、地震等に
よる揺れのうち移動棚の移動方向(車輪7の回転方向)
に直交する方向の揺れ成分に対しては、車輪7に対し支
持軸26及び移動棚が支持軸26の方向に相対移動する
ことにより、揺れのエネルギーが移動棚に伝達されるの
が防止され、移動棚自体の転倒防止、収納物品の転倒や
落下等が防止される。
【0024】次に、移動方向規制手段の各種変形例につ
いて説明する。図5において、これまでの例と同様に構
成された移動台車2の一側面にはU字型の支持体31が
横向きに固定されており、この支持体31の上下の水平
片を貫いて軸32が上下方向に移動可能に支持されてい
る。軸32の下端部にはローラ34が水平面内で回転自
在に取り付けられており、ローラ34は、床9に敷設さ
れたガイドレール33に沿って転動可能にガイドレール
33内にはめられている。上記軸32はソレノイド35
のプランジャをなしていて、ばね36により下方に移動
する向きに付勢されている。ソレノイド35が励磁され
ると、軸32はソレノイドに吸引されて上記付勢力に抗
して上昇し、ローラ34がガイドレール33から逃げる
ようになっている。軸32、ローラ34、ガイドレール
33、ソレノイド35等を含む部分は移動方向規制手段
30を構成している。
【0025】上記軸32の長さ方向の中間部には切欠き
32aが形成されている。上記移動台車2の上面にはU
字型の支持体37が固定され、支持体37の両端部の垂
直片を貫いて棒状のロック部材38が水平方向に移動可
能に支持されている。ロック部材38はばね39により
図5において左方に移動付勢され、この付勢力によって
ロック部材38の左端が軸32に接している。上記ソレ
ノイド35は、図示されない感震装置の検知信号によっ
て励磁される。ソレノイド35の励磁によって上記のよ
うに軸32が上昇させられると、軸32の上記切欠き3
2aがロック部材38の左端と対向し、ロック部材38
が付勢力により移動して上記切欠き32aに係合し、ソ
レノイド35が非励磁になっても軸32が降下するのを
阻止するようになっている。上記ロック部材38には、
このロック部材38を付勢力に抗して後退させるための
つまみ38aが設けられている。前述の実施の形態と同
様に、車輪7はその支持軸方向に移動台車2に対し相対
移動可能となっている。
【0026】図5に示す例では、通常は図示のようにロ
ーラ34がガイドローラ33にはまって移動棚の移動方
向を特定の方向に規制している。地震等によって感震装
置が検知信号を出力すると、上記のようにソレノイド3
5が励磁されて軸32が上昇させられ、ローラ34がガ
イドレール33から逃げる。これによって移動方向規制
手段30による規制が解除され、移動棚は車輪7の回転
に伴う移動方向以外の方向にも移動可能となり、地震等
によるあらゆる方向の振動エネルギーが吸収される。
【0027】また、軸32が上昇するとロック部材38
の先端部が軸32の切欠き32aに係合して軸32の下
降を阻止し、ローラ34がガイドレール33から逃げた
状態を維持する。移動方向規制手段30を規制状態に復
帰させるには、つまみ38aを操作してロック部材38
を付勢力に抗し図において右方に移動させる。こうする
ことにより、ロック部材38と軸32との係合が解除さ
れて軸32は図5に示す移動方向規制態様に復帰する。
【0028】図5に示す例によれば、感震装置の検知信
号によってソレノイド35が励磁され、移動方向規制手
段30が規制を解除した後は、その後停電になったとし
てもこの規制解除状態をロック部材38が維持するた
め、免震効果を維持させることができる。
【0029】次に、図6に示す移動方向規制手段40の
例について説明する。図6において、符号41は、移動
棚本体又は移動台車等によって上下方向に移動可能に支
持された軸を示しており、この軸41の下端部にはロー
ラ34が水平面内において回転自在に支持されている。
軸41は、ばね42によって上昇付勢されているが、通
常はロック部材43の先端部が軸41の切欠き41aに
係合することにより、付勢力に抗し降下した状態が維持
されている。そして、軸41が降下した状態で維持され
ることにより、床9に敷設されたガイドレール33内に
上記ローラ34がはまり、図示されない移動棚の移動方
向を特定の方向に規制している。
【0030】上記ロック部材43は移動棚に固定された
U字型の支持体44によって水平方向に移動可能に支持
されるとともに、ばね45によって図6において左方に
移動付勢され、通常は上記のようにロック部材43の先
端部が軸41の切欠き41aに係合して、軸41の付勢
力による上昇が規制されている。ロック部材43の長さ
方向の中間部にはピン46によってレバー48の上端部
が回転可能に連結されている。レバー48は下端部に錘
49を有し、レバー48の長さ方向の中間部は軸47に
よって移動棚本体又は移動台車に垂直面内において回転
可能に取り付けられている。通常は、上記錘49の重心
と軸47の中心とピン46の中心とが鉛直線上にあり、
そのとき上記のようにロック部材43の先端部が軸41
の切欠き41aに係合し、ガイドレール33内に上記ロ
ーラ34がはまって移動棚の移動方向を特定の方向に規
制している。これらの各部材によって移動方向規制手段
40を構成している。
【0031】いま、地震等によって移動棚が揺れると、
レバー48及び錘49が軸47を中心に振り子のように
揺れ、これとともにロック部材43が水平方向に移動す
る。レバー48が一定以上に移動すると、レバー48の
先端部が軸41の切欠き41aから抜け、軸41はその
付勢力で上昇し、ローラ34がガイドレール33から逃
げる。その結果、移動方向規制手段40が規制を解除
し、これまで説明してきた実施の形態と同様にあらゆる
揺れ方向に対して有効に免震効果を発揮する。地震が収
まった後移動方向規制手段40を規制態様に復帰させる
には、軸41を付勢力に抗し降下させ、図6に示すよう
にロック部材43による軸41のロック態様に復帰させ
ればよい。
【0032】次に、図7に示す実施の形態について説明
する。図7において、移動棚の基体をなす移動台車2の
側部上面にはアーム52がその一端部を移動台車2の側
面から突出させて固定されている。アーム52は、横方
向、上下方向、あるいは捻り方向から一定以上の荷重が
かかると破壊され、あるいは折れるような材質又は構造
になっている。アーム52の先端部には上下方向の孔5
3が形成され、この孔53には軸51の上端部が嵌合固
定されている。軸51の下端部にはローラ34が水平面
内で回転可能に支持され、床9に敷設されたガイドレー
ル33内に上記ローラ34がはまることにより、移動台
車2を有してなる移動棚の移動方向を特定の方向に規制
している。これらの各部材によって移動方向規制手段5
0が構成されている。
【0033】いま、地震等によって床9に対し移動棚が
揺れると、ガイドレール33、ローラ34、軸51を介
してアーム52に荷重がかかり、この荷重がある程度以
上になるとアームが破壊されあるいは折れて移動方向規
制手段50による規制が解除される。その結果、あらゆ
る揺れ方向に対して有効に免震効果を発揮する。
【0034】図7の例では、アーム52に一定以上の機
械的荷重がかかることによりアーム52を破壊又は折っ
て規制を解除するようになっているが、感震装置を設
け、この感震装置からの検知信号によりアーム52を爆
破するようにしてもよい。あるいは、アーム52を弾性
体で構成し、地震等によって一定以上の荷重がかかると
アーム52が弾性変形して移動方向規制手段50による
規制が解除されるようにしてもよい。
【0035】これまで説明してきたとおり、移動方向規
制手段が規制を解除する方式には各種考えられるが、そ
のほかにも各種のものが考えられるので、ここに考えら
れる各種方式を列挙しておく。まず、駆動源として、 ソレノイド エアシリンダ 油圧シリンダ モータ メカニカルなもの などがある。また、規制解除時の移動形式として、 上方に移動するもの 下方に移動するもの レバーのように回転するもの などがある。
【0036】感震装置を有し、また電力や流体によるア
クチュエータで移動方向規制手段を駆動するものにあっ
ては、地震時に停電になると規制解除状態を維持するこ
とができなくなることがあり得る。そこで、電源その他
のバックアップ体制をととのえておくことが望ましい。
電源その他のバックアップ体制として、バッテリー、発
電機、ボンベ、コンプレッサ、燃料電池等を用意してお
けばよい。
【0037】移動方向規制手段の取り付け位置は任意で
ある。例えば、図8に符号55で示す移動方向規制手段
のように、移動棚1の上部側面に設けてもよいし、符号
56で示す移動方向規制手段のように、移動棚1の下部
側面に設けてもよい。上記移動方向規制手段55のよう
に移動棚1の上部側面に設ける場合は、ローラが下方に
移動してガイドレールから抜け出ることにより規制を解
除する。上記移動方向規制手段56のように移動棚1の
下部側面に設ける場合は、ローラが上方に移動してガイ
ドレールから抜け出ることにより規制を解除する。ある
いは、逆に、固定側の部材であるガイドレールがローラ
から逃げることによって規制を解除するようにしてもよ
い。また、移動方向規制手段は移動棚の高さ方向中間部
に設けてもよいし、移動台車2の内方に設けてもよい。
移動方向規制手段は、移動棚の片面側のみでなく両面側
に設けてもよい。
【0038】上記移動方向規制手段のさらに別の例を図
9を参照しながら説明する。図9において、移動棚1の
側面上端寄りの位置には適宜の支持体によって軸63が
上下方向に移動可能に支持されており、軸63の下端部
にはローラ62が水平面内で回転自在に取り付けられて
いる。軸63の長さは比較的短く、上記ローラ62は移
動棚1の上端寄りの位置にある。移動棚1は建物の壁5
8に隣接して設置されており、この壁58に固定された
アングル状の固定部材59の先端部に横断面U字型のガ
イドレール61が固定されている。ガイドレール61
は、移動棚1の移動方向に設置され、少なくとも移動棚
1の移動範囲を含む長さに設定されている。ガイドレー
ル61内には上記ローラ62がはまって移動方向規制手
段60を構成している。
【0039】上記軸63はばね64によって上昇付勢さ
れているが、軸61の上端付近に設けられた突起63a
がソレノイド66のプランジャ65に係合することによ
り上記付勢力による上昇が阻止されている。そして、こ
の付勢力による上昇阻止態様で、上記のようにローラ6
2がガイドレール61にはまり、移動棚1の移動方向を
特定の方向に規制する規制態様を維持している。上記ソ
レノイド66は移動棚1の天板上に、かつ、移動棚1の
側面寄りの位置に固定されている。上記プランジャ65
はばね67によって図9の左方に突出付勢され、この付
勢力によって上記のように軸63の突起63aがプラン
ジャ65に係合するようになっている。
【0040】通常は図9に示すように移動方向規制手段
60が移動棚1の移動方向を特定の方向に規制している
が、地震等の揺れを図示しない感震装置が検知するとこ
の検知信号によってソレノイド66が励磁され、プラン
ジャ65が付勢力に抗し吸引されて突起63aとの係合
が外れ、軸63が付勢力により上昇してローラ62がガ
イドレール61から逃げ、移動方向規制手段60による
移動方向規制が解除される。その結果、あらゆる揺れ方
向に対して有効に免震効果を発揮する。このように、移
動方向規制手段60の一部を構成するガイドレール61
は、建物の壁58に固定することもできる。
【0041】移動方向規制手段の一部を構成するガイド
レールは移動棚走行用の車輪をガイドするレールに隣接
して設けてもよい。図10(a)(b)はその例を示
す。図10(a)において、横断面が扁平なU字型に形
成されたベース部材72は建物の床等に設置されるもの
で、このベース部材72には幅方向の一側に偏らせてレ
ール73が敷設されている。レール73は幅方向中央に
溝を有しており、レール73上を転動する車輪71は幅
方向中央にフランジを有し、このフランジがレール73
の上記溝に空間的余裕をもってはまり、車輪71はフラ
ンジを挟む両側の外周面がレール73の両側の平坦な面
上を転動するようになっている。ベース部材72の他方
の垂直方向の立ち上がり片とレール73の一方の側面と
の間には適宜の間隔があいており、この間隔内にローラ
75がはまっている。ローラ75は軸74の下端部に垂
直面内で回転自在に支持されている。
【0042】上記ベース部材72、レール73、軸7
4、ローラ75等によって移動方向規制手段が構成さ
れ、通常は図示されない移動棚の移動方向を車輪71の
転動方向である特定の方向に規制している。地震等によ
って一定以上の揺れを検知すると、ローラ75が軸74
の移動によってベース部材72から逃がされ、移動方向
規制手段による規制が解除されてより効果的に免震効果
が発揮される。
【0043】図10(b)に示す例は、図において左側
縁部のみが上方に直角に折り曲げられてなるベース部材
76の幅方向右側に横断下面U字型のガイドレール77
が敷設され、このガイドレール77内には、垂直方向の
軸74の下端部に水平面内で回転自在に支持されたロー
ラ75が嵌まっている。これらガイドレール77、ロー
ラ75、軸74によって移動方向規制手段が構成されて
いる。ベース部材76にはまたガイドレール77の左側
方において移動棚走行用のレール8が敷設され、レール
8には移動棚走行用の車輪7が乗っている。車輪7は前
述の通り両側にフランジを有している。
【0044】図10(b)に示す例でも、地震等によっ
て一定以上の揺れを検知すると、ローラ75が軸74の
移動によってベース部材72から逃がされ、移動方向規
制手段による規制が解除されてより効果的に免震効果が
発揮される。なお、本発明に用いる移動棚走行用の車輪
の形状は任意であり、例えば、幅方向片側にのみフラン
ジを有するものであってもよいし、フランジを有しない
ものでもよい。また、周溝を有する車輪と幅方向中央に
凸条を有するレールとを用い、レールの凸条に車輪の周
溝をはめてもよい。
【0045】本発明の技術思想は、棚の上部に軸装され
た車輪の回転によりガイド手段に沿って一方向に移動す
る懸垂型の移動棚にも適用可能である。以下、懸垂型の
移動棚の例について説明する。図11ないし図13にお
いて、建物や構造物の天井78には横断面が横向きのH
型のガイド部材79が複数本平行に固定されている。各
ガイド部材79は上記のように横断面が横向きのH型と
されることにより幅方向両側にガイド面を有することに
なり、この各ガイド面にはそれぞれ車輪86、86が転
動可能に載せられている。図13にも示すように、各車
輪86、86は枠体85の対をなす立ち上がり片によっ
て片持ち的に、かつ回転自在に支持されている。各枠体
85の下部には上記車輪86、86の取り付け面に直交
する向きの両面にそれぞれコロ84、84が片持ち的に
かつ水平方向の軸を中心に回転可能に支持されている。
各コロ84、84は軸方向両端の外径が大きく中央の外
径が小さい鼓型になっている。
【0046】上記各枠体85の下半部は、移動棚81の
上面に固着された枠体82で囲まれている。各枠体82
の前後の面にはガイド溝が形成され、この各ガイド溝に
上記コロ84がはまっている。ただし、図11の左半部
に示されている枠体82のガイド溝は水平方向の1本の
ガイド溝83となっているのに対し、図11の右半部に
示されている枠体82のガイド溝は、図12にも示すよ
うに傾斜が緩やかな逆V字型に連結された2本のガイド
溝88、88からなる。枠体82、枠体85、コロ8
4、ガイド溝83、88は、上記車輪86、86と移動
棚本体とを移動棚本体の移動方向に対し直交する方向に
移動可能に連結する連結部材80を構成している。この
例では、移動棚81は枠体に金網等の網目状の部材を張
ったもので、例えば絵画ラックとして利用可能なもので
ある。もっとも、一般的な物置棚として利用できる形に
してもよい。
【0047】図11ないし図13に示す例において、移
動棚81は、コロ84に対しガイド溝83又はガイド溝
88、88の範囲で図11において左右方向すなわち移
動棚81の本来の移動方向に対し直交する方向に移動す
ることができるが、通常は、移動棚81の荷重によっ
て、右側の枠体82の逆V字型ガイド溝88、88の頂
上部分にコロ84が落ちつき、中立位置が保たれてい
る。いま、地震等によって一定以上の揺れが発生する
と、移動棚81は車輪86の転動によって本来の移動方
向に移動するとともに、コロ84に対し枠体82ととも
に移動棚81がガイド溝83又はガイド溝88、88の
範囲で上記本来の移動方向に直交する方向に移動するこ
とにより、あらゆる方向の振動エネルギーが枠体82と
コロ84との間で吸収されて移動棚81本体に伝達され
るのが防止され、移動棚81が激しく揺れることはな
く、収納物品の転倒や落下が防止される。揺れが収まる
と、上記のような中立位置が保たれる。
【0048】図11に示すように、逆V字型のガイド溝
88、88とコロ84の組み合わせは、前記連結部材8
0による移動棚81の本来の移動方向に対し直交する方
向への移動位置を上記中立位置すなわちガイド溝88、
88による逆V字型ガイド溝の頂上部分にコロ84が落
ちつく中立位置に規制する移動方向規制手段として機
している。また、地震等による振動が発生したときに
、コロ84とガイド溝88、88とが相対移動するた
め、上記ガイド溝88、88とコロ84の組み合わせか
らなる移動方向規制手段が上記中立位置での規制を解除
したのと実質的に同じとなる。図11に示す例では、こ
の移動方向規制手段を右側の連結部材80にのみ設けて
いたが、左側の連結手段80にも上記のような逆V字型
のガイド溝88、88とコロ84の組み合わせからなる
移動方向規制手段を設けてもよい。さらに、図11に示
す例において、右側の連結手段80も、左側の連結手段
80と同様に、水平方向の1本のガイド溝83とコロ8
4との組み合わせで構成し、移動方向規制手段を別途設
けてもよい。この場合の移動方向規制手段は、前述のロ
ーラとガイドレールとの組み合わせからなるもの、その
他適宜のもので差し支えない。
【0049】次に、本発明の技術思想を適用した懸垂型
移動棚の各種変形例を説明する。図14において、建物
や構造物の天井面100には両側縁が下方に直角に折り
曲げられかつ水平方向内側に折り曲げられ、さらに短く
上方に折り曲げられてなるガイドレール101が固定さ
れている。ガイドレール101の上記水平方向の折り曲
げ部は車輪103、103のガイド部102、102と
なっている。このガイド部102、102にはそれぞれ
車輪103、103が載せられ、車輪103、103は
一つの軸104の両端部に垂直面内で回転自在に支持さ
れている。軸104にはスリーブ105が軸104に沿
って摺動可能に嵌められ、さらにスリーブ105の両側
にはコイルばね106、106がはめられている。スリ
ーブ105は移動棚1の上端から上方に一体に延びた連
結部材107の上端に一体に連結されている。スリーブ
105に代えてボールスプライン等を用いることもでき
る。
【0050】移動棚1の下部にはソレノイド110がそ
のプランジャ111を下向きにして取り付けられてい
る。プランジャ111の下端部にはローラ109が水平
面内で回転自在に支持されている。ローラ109は、床
9に形成されたガイド溝99内にはまっている。ソレノ
イド110、プランジャ111、ローラ109、ガイド
溝99は、移動方向規制手段90を構成している。ソレ
ノイド110は図示されない感震装置からの検知信号に
よって励磁され、プランジャ111を吸引して上昇させ
ることによりローラ109をガイド溝99から上方に逃
がし、上記移動方向規制手段90による移動方向規制を
解除するようになっている。移動棚1の側面には移動棚
1を紙面に直交する方向に移動させるための取っ手10
8が取り付けられている。
【0051】図14に示す例によれば、通常は、一対の
ばね106、106によりスリーブ105の位置、ひい
ては移動棚1の上部の位置が軸104方向中立位置に保
持されている。また、移動棚1の下部の位置はローラ1
09がガイド溝99にはまることによって位置規制され
ている。この状態で、取っ手108を握って紙面に直交
する方向に押したり引いたりすると、移動棚1は車輪1
03、103がガイドレール101のガイド部102、
102上を転動することにより、また、ローラ109が
ガイド溝99によって位置規制されつつ案内されること
により、紙面に対し垂直方向に移動する。
【0052】いま、地震等によって大きな揺れが発生す
ると、この揺れを感震装置が検知し、その検知信号によ
ってソレノイド110が励磁され、前述の通りローラ1
09がガイド溝99から上方に逃げ、移動方向規制手段
90による移動棚1の移動方向規制が解除される。一
方、前記スリーブ105は振動に応じて軸104に沿っ
て摺動し、移動棚1の本来の移動方向に対して直交する
方向の振動エネルギーが移動棚1に伝達されるのを防止
する。移動棚1の本来の移動方向の振動エネルギーは、
車輪103、103が転動することによって移動棚1に
伝達されるのを防止する。
【0053】なお、図14に示す例では、物品の出し入
れ面(図14において左右両面)に平行な方向に移動可
能となっており、これまで説明してきた例のように、物
品の出し入れ面に直交する方向に移動するものとは異な
っている。しかし、図14に示す例も、上記のようにあ
らゆる方向の振動エネルギーも移動棚1に伝達されるの
を防止することができるから、これまで説明してきた例
と同様の優れた免震効果を発揮する。
【0054】次に、図15に示す実施の形態は、図14
に示す実施の形態と同様のガイドレール101、車輪1
03、103を有している。車輪103、103は緩や
かなV字型をなすように長さ方向中央から折り曲げられ
た軸112の両端部に垂直面内で回転自在に支持されて
いる。この軸112には、移動棚1の上面から一体に立
ち上がった連結部材107の孔108が挿入されてい
る。従って、軸112には移動棚1の荷重がかかって長
さ方向中央の折り曲げ部113が垂れ下がるとともに、
連結部材107は上記折り曲げ部113に落ちつき、移
動棚1の上部の軸112方向の位置が規制されている。
【0055】移動棚1の下部には、図14の例と同様に
プランジャ111を有するソレノイド110が取り付け
られているが、図14の例と異なるのは、プランジャ1
11の下端部が直接ガイド溝99によってガイドされる
ようになっていることである。
【0056】図15に示す例によれば、通常は上記のよ
うに連結部材107が軸112の折り曲げ部113に落
ちつくことによって、移動棚1の上部の軸112方向の
位置が規制されている。また、移動棚1の下部の位置は
プランジャ111がガイド溝99にはまることによって
位置規制されている。この状態で、取っ手108を握っ
て紙面に直交する方向に押したり引いたりすると、移動
棚1は車輪103、103がガイドレール101のガイ
ド部102、102上を転動することにより、また、プ
ランジャ111がガイド溝99によって位置規制されつ
つ案内されることにより、紙面に対し垂直方向に移動す
る。
【0057】地震等によって大きな揺れが発生すると、
この揺れを感震装置が検知し、その検知信号によってソ
レノイド110が励磁され、プランジャ111がガイド
溝99から上方に逃げ、移動棚1の移動方向規制が解除
される。一方、上記連結部材107は振動に応じて軸1
12に沿って摺動し、移動棚1の本来の移動方向に対し
て直交する方向の振動エネルギーが移動棚1に伝達され
るのを防止する。移動棚1の本来の移動方向の振動エネ
ルギーは、車輪103、103が転動することによって
移動棚1に伝達されるのを防止する。
【0058】図16に示す例は、図15に示すガイドレ
ール101、車輪103、103、軸112を移動棚1
の幅方向両側に対をなして設け、移動棚1の幅方向両側
から一対の連結部材114、114を一体に立ち上げ、
これら連結部材114、114の孔に軸112、112
をはめたものである。前述のように、これらの部材から
なる構成は移動棚1の移動方向規制手段としての機能を
有しており、この移動方向規制手段が対をなして設けら
れていることにより、移動棚1が安定に懸垂されるとと
もに移動方向が安定して規制される。
【0059】上記移動棚1は図16の紙面に直交する方
向に押され又は引っ張られて移動させられるが、上記連
結部材114、114が軸112、112のV字型の谷
の部分に落ちついているため、押され又は引っ張られた
とき軸112、112に回転モーメントが加わり、軸1
12、112は車輪103の中心軸線を中心として回転
し、その結果移動棚1が上下方向に変動する。そこで、
この上下方向の変動を防止するために、図16に示す例
では、一対の連結部材114、114間にビーム115
を掛け渡し、このビーム115上には、一対のガイドレ
ール101、101の前記ガイド部102、102の下
方に、U字型の受け部材116、116を取り付け、こ
れらの受け部材116、116で押さえローラ117、
117を車輪103の回転面と平行な回転面内で回転自
在に支持し、上記押さえローラ117、117を上記ガ
イド部102、102の下面に圧接させている。
【0060】このように構成しておけば、移動棚1がそ
の移動方向に押され又は引っ張られたとき軸112、1
12に回転モーメントが加わっても、押さえローラ11
7、117が上記ガイド部102、102の下面に圧接
していることにより、移動棚1が上下方向に変動するこ
とが防止される。
【0061】次に、図17に示す例について説明する。
図17に示す例は、図16に示す例と同様に、一つの移
動棚1に対し、ガイドレール101、車輪103、10
3を移動棚1の幅方向両側に対をなして設け、移動棚1
の幅方向両側から一対の連結部材114、114を一体
に立ち上げたものである。図16に示す例と異なるの
は、連結部材114、114の上端にスリーブ105、
105を一体に設け、対をなす車輪103、103を回
転自在に支持する軸104を直線状の軸とし、この軸1
04、104にそれぞれ上記スリーブ105、105を
摺動可能に嵌めた点である。また、連結部材114、1
14に跨がるビーム115には、このビーム115とビ
ーム115に取り付けられたガイド123とを上下に貫
いて軸122が上下に移動可能に取り付けられ、軸12
2の上端にはローラ121が水平面内で回転自在に支持
されている。ローラ121は、建物や構造物の天井10
0等に下向きに固定された断面逆U字型のガイドレール
120にはまっている。
【0062】上記ビーム115にはまたレバー127の
上端部が軸125を中心に回転可能に連結されている。
レバー127の下端には錘129が連結され、レバー1
27の上下方向中間部にはロックレバー128の一端部
が軸126を中心に回転可能に連結されている。ロック
レバー128の先端部は、上記軸122に形成された切
欠きに係合している。ロックレバー128は適宜のスト
ッパにより図において上下方向の移動が規制されてい
る。軸122の切欠きにロックレバー128が係合して
いる状態では、軸122が上昇してローラ121がガイ
ドレール120にはまり、移動棚1が特定方向への移
動、すなわち車輪103の転動による移動棚1の本来の
移動方向に対し直交する方向への移動が規制されてい
る。
【0063】いま、地震等によって大きな揺れが発生す
ると、錘129を有するレバー127が軸125を中心
に回転し、軸126を介してロックレバー128が移動
させられ、軸122の切欠きとの係合が外される。その
結果、軸122はローラ121の重みとともに下降して
ローラ121がガイドレール120から外れ、移動方向
の規制が解除される。従って、移動棚1はスリーブ10
5が軸104に沿って移動することにより、移動棚1本
来の移動方向に直交する方向にも移動可能となり、あら
ゆる方向の振動エネルギーであっても、移動棚1本体に
伝達されることはなく、収納物品の転倒、落下等を防止
することができる。
【0064】懸垂型の移動棚において、地震等の振動に
よって移動棚を本来の移動方向とは異なる方向に移動さ
せるための手段として、図18、図19に示す例のよう
に、いわゆるボールスライド130を用いてもよい。図
18、図19に示す例は、図17に示す例と同様に、一
つの移動棚1に対し、ガイドレール101、車輪10
3、103、軸104、104を移動棚1の幅方向両側
に対をなして有している。上記軸104、104と移動
棚1の上端部との間にはボールスライド130が介在し
ている。ボールスライド130は、ボールの介在のもと
に外側の摺動部材138と内側の摺動部材139とが相
対的に直線移動可能に組み合わせられたもので、上記外
側の摺動部材138の長さ方向両端寄りの位置は連結部
材132、132を介して上記軸104、104に連結
され、上記内側の摺動部材139は移動棚1の上端から
立ち上がった連結部材137が連結されている。
【0065】また、ボールスライド130の外側の摺動
部材138には一対のアングル材134、134が取り
付けられ、各アングル材134、134によって回転自
在に支持されたフランジ付きのローラ135、135が
ガイドレール101、101の下面に当接し、かつ、ロ
ーラ135、135のフランジがガイドレール101、
101の側面に当接することにより、移動棚1の上下移
動が防止され、かつ、移動棚1の移動方向が規制される
ようになっている。また、図示されてはいないが、前に
説明した各実施の形態のように、移動棚1の本来の移動
方向以外の方向への移動を規制し、地震等による振動に
よって規制を解除する適宜の移動方向規制手段を別途設
けてもよい。なお、2個のボールスライド130を対に
して走行用の車輪と移動棚本体との間に介在させてもよ
い。
【0066】図18、図19に示す例によれば、通常
は、車輪103がガイドレール101に沿って転動する
ことにより、かつ、移動方向規制手段が移動方向を規制
することにより、移動棚1の物品出し入れ面と平行な方
向に移動することができる。いま、地震等によって大き
な揺れが発生すると、上記移動方向規制手段が規制を解
除する。移動棚1の本来の移動方向の振動エネルギーは
車輪103がガイドレール101に沿って転動すること
により移動棚1本体に伝達されるのが防止され、移動棚
1の本来の移動方向に対し直交する方向の振動エネルギ
ーはボールスライド130の各摺動部材138、139
がボールの介在のもとに水平方向に相対移動することに
より移動棚1本体に伝達されるのが防止される。このよ
うにして、地震等による振動とともに移動棚1が振動す
るのが防止され、収納物品の転倒、落下等が防止され
る。
【0067】以上説明したように、本発明の各実施の形
態によれば、免震機能を十分に発揮し、移動棚自体の転
倒防止、収納物品の転倒、落下等をより有効に防止する
ことができる。
【0068】なお、本発明にかかる移動棚は、図示した
各実施の形態のほかに、以下に述べるような各種の変形
が可能である。図1ないし図10に示す例では、床上に
敷設したレールに沿って移動棚が物品出し入れ面に直交
する方向に移動可能となっていたが、物品出し入れ面に
平行な方向に移動可能な横引き式移動棚と称するもので
あってもよい。その場合、移動方向規制手段は移動棚が
その物品出し入れ面に平行な方向にのみ移動可能に規制
し、地震等による振動によってこの規制を解除するよう
にする。
【0069】移動棚の駆動形式は任意である。例えば、
手動操作によるハンドルの回転力を減速して車輪に伝達
するハンドル式であってもよいし、直接手で押したり引
いたりする手引き式でもよいし、電動力で駆動する電動
式であってもよい。電動式移動棚の場合、モータと車輪
との間にクラッチを設け、地震等により振動が発生した
ときクラッチを切り、あるいは、移動棚を駆動するとき
以外はクラッチを切るようにしておけば、振動エネルギ
ーが移動棚本体に伝達されず、免震効果がさらに向上す
る。また、電動式移動棚の場合、モータの回転速度をチ
ョッパーやインバータを用いて制御するようにすれば、
モータと車輪との間に介在する減速機構の減速比を小さ
くすることができるため、減速機構を介して移動棚本体
に伝達される振動エネルギーが小さくなり、この点から
も免震効果がさらに向上する。
【0070】図11ないし図19に示す懸垂型の移動棚
の例では、走行用の車輪は2個を一組としてこれらを複
数使用し、移動棚を安定に懸垂することができるように
なっているが、1個の走行用の車輪を一組として用いて
も差し支えない。また、走行用の車輪と移動棚本体との
間に介在して移動棚本体を懸垂するための部材は、必ず
しも剛体である必要はなく、リンク、ばね、チェーン、
ロープ、ベルト、ユニバーサルジョイント、ゴム、樹脂
等の回転可能な部材や可撓性部材等であってもよい。こ
うすれば、図18、図19の例で用いられているボール
スライド130は省略することができる。より具体的に
は、図18、図19の例におけるボールスライド130
に代えて水平方向の部材を移動棚1の上部に固着し、こ
の水平方向の部材と車輪103の軸104とを連結する
図18における連結部材132の代わりに、上記のよう
な回転可能な部材や可撓性部材等を用いるのである。こ
の場合、図18に示すローラ135、135は、地震の
時にガイドレール101から逃げるように構成し、移動
棚1の移動方向規制を解除するようにする。
【0071】図示の各実施の形態では、移動棚の移動方
向と、この方向とは異なる方向の2次元での免震機能を
持つものであるが、これに上下方向の免震機能を加えて
3次元での免震機能を持たせてもよい。
【0072】
【発明の効果】請求項1ないし5記載の発明によれば、
棚の底部に軸装された車輪の回転によって移動する移動
棚において、移動棚の移動方向を特定の方向に規制し、
地震等による振動によって規制を解除する移動方向規制
手段を有しているため、地震等による振動が発生する
と、移動棚の特定の移動方向に関してはもともと免震機
能を有しており、上記特定の移動方向以外の方向に関し
ては、移動方向規制手段が規制を解除することによって
免震機能を発揮することになり、あらゆる方向の振動に
対しても有効に免震効果を発揮する移動棚を得ることが
できる。
【0073】請求項6ないし8記載の発明によれば、棚
の上部に軸装された車輪の回転によりガイド手段に沿っ
て一方向に移動する懸垂型の移動棚において、上記車輪
と棚本体との間には、上記車輪と棚本体とを棚本体の移
動方向に対し直交する方向に移動可能に連結する連結部
材が介装され、上記連結部材による棚本体の移動方向を
規制し、地震等による振動によって規制を解除する移動
方向規制手段を有しているため、地震等による振動が発
生すると、移動棚の本来の移動方向に関してはもともと
免震機能を有しており、本来の移動方向以外の方向に関
しては、移動方向規制手段が規制を解除することによっ
て免震機能を発揮することになり、あらゆる方向の振動
に対しても有効に免震効果を発揮する移動棚を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移動棚装置の実施の形態の要部
を示す一部断面正面図。
【図2】同上実施の形態にかかる移動棚装置の平面図。
【図3】本発明にかかる移動棚装置の別の実施の形態の
要部を示す正面図。
【図4】本発明にかかる移動棚装置のさらに別の実施の
形態の要部を示す正面断面図。
【図5】本発明にかかる移動棚装置のさらに別の実施の
形態の要部を示す正面図。
【図6】本発明に適用可能な移動方向規制手段の変形例
を示す正面図。
【図7】本発明に適用可能な移動方向規制手段の別の変
形例を示す正面図。
【図8】本発明にかかる移動棚装置のさらに別の実施の
形態を示す正面図。
【図9】本発明に適用可能な移動方向規制手段のさらに
別の変形例を示す正面図。
【図10】本発明に適用可能な車輪とレールと移動方向
規制手段の各種変形例を示す正面図。
【図11】本発明にかかる移動棚装置のさらに別の実施
の形態を示す正面図。
【図12】同上実施の形態中のガイド溝の例を示す正面
図。
【図13】同上実施の形態中の連結手段の部分を示す一
部断面側面図。
【図14】本発明にかかる移動棚装置のさらに別の実施
の形態を示す側面図。
【図15】本発明にかかる移動棚装置のさらに別の実施
の形態を示す側面図。
【図16】本発明にかかる移動棚装置のさらに別の実施
の形態の要部を示す側面図。
【図17】本発明にかかる移動棚装置のさらに別の実施
の形態の要部を示す側面図。
【図18】本発明にかかる移動棚装置のさらに別の実施
の形態の要部を示す側面図。
【図19】同上実施の形態の要部の正面図。
【符号の説明】
1 棚 6 支持軸 7 車輪 10 固定側の部材であるガイドレール 11 移動棚側の部材であるローラ 20 移動方向規制手段 21 移動方向規制手段 30 移動方向規制手段 40 移動方向規制手段 50 移動方向規制手段 79 ガイド手段 80 連結部材 81 棚 83 ガイド溝 84 ローラ 88 ガイド溝 90 移動方向規制手段

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棚の底部に軸装された車輪の回転によっ
    て移動する移動棚において、上記車輪は、車輪の回転による移動棚の本来の移動方向
    に対し直交する方向に移動可能に設けられており、 移動棚を移動棚本来の移動方向に移動可能とし移動棚本
    来の移動方向に対し直交する方向への移動を規制する移
    動方向規制手段を有し、 上記移動方向規制手段は、 地震等による振動によって規
    制を解除して移動棚の本来の移動方向に対し直交する方
    向への移動を可能とすることを特徴とする移動棚。
  2. 【請求項2】 地震等による揺れを検知する感震装置を
    有し、移動方向規制手段は上記感震装置からの感震信号
    によって規制を解除する請求項1記載の移動棚。
  3. 【請求項3】 車輪は、その支持軸に対し軸方向に移動
    可能に支持されてなる請求項1記載の移動棚。
  4. 【請求項4】 移動方向規制手段は、移動棚側の部材と
    これをガイドするガイドレールとを有してなり、移動棚側の部材は、 地震等による振動によってガイドレ
    ールから逃げることを特徴とする請求項1記載の移動
    棚。
  5. 【請求項5】 移動方向規制手段は、移動棚側の部材と
    これをガイドするガイドレールとを有してなり、ガイドレールは、 地震等による振動によって移動棚側の
    部材から逃げることを特徴とする請求項1記載の移動
    棚。
  6. 【請求項6】 棚の上部に軸装された車輪の回転により
    ガイド手段に沿って一方向に移動する懸垂型の移動棚に
    おいて、 上記車輪と棚本体との間には、上記車輪と棚本体とを棚
    本体の移動方向に対し直交する方向に移動可能に連結す
    る連結部材が介装され、 上記連結部材による棚本体の移動方向を規制し、地震等
    による振動によって規制を解除する移動方向規制手段を
    有する移動棚。
  7. 【請求項7】 連結部材は、ローラと、このローラの転
    動をガイドするガイド溝とを有してなる請求項6記載の
    移動棚。
  8. 【請求項8】 ガイド溝は、傾斜が互いに逆向きで連続
    した2本の溝からなり、この2本の溝の中央部にローラ
    が落ちつくことにより、ローラとガイド溝とが移動方向
    規制手段を兼ねている請求項7記載の移動棚。
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