JP3478056B2 - 自動販売機の商品取出口 - Google Patents

自動販売機の商品取出口

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JP3478056B2
JP3478056B2 JP12523197A JP12523197A JP3478056B2 JP 3478056 B2 JP3478056 B2 JP 3478056B2 JP 12523197 A JP12523197 A JP 12523197A JP 12523197 A JP12523197 A JP 12523197A JP 3478056 B2 JP3478056 B2 JP 3478056B2
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cradle
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励吾 服部
英明 奥村
光則 大橋
良光 池内
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Holdings Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙パック入り飲料
などを含めた各種商品を販売する自動販売機の商品取出
口に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、本発明の実施対象となる自動販売
機の一般構成を図8(a),(b) に示す。図において、1は
断熱筐体としてなる本体キャビネット、2は断熱内扉、
3は前面外扉であり、本体キャビネット1には商品収納
ラック4,および商品収納ラック4から払出し商品5を
後記の商品取出口に向けて搬送する搬出コンベヤ6を搭
載している。一方、外扉3には販売商品のディスプレイ
室7,販売操作パネル8の他に扉面の下部に商品取出口
9を備えており、さらに商品取出口9と前記のコンベヤ
機構6とを連係して内扉2には商品搬出口2aを開口
し、ここに常時は商品搬出口2aを塞いで外気熱が庫内
に侵入するのを防ぐ内扉フラッパ10を備えている。
【0003】かかる構成の商品販売動作は周知であり、
商品販売時には商品収納ラック4から払出した商品5を
コンベヤ6に載せて前方に搬送し、その前端から内扉フ
ラッパ10を押し開いて商品取出口9に送出する。この
商品取出口9は、購入商品を利用客が外に取り出すため
の機内に通じる開口部であることから、常時は外部から
塵埃,雨水,虫などが侵入するのを防ぐために、その前
面に商品取出扉として通称「食品衛生フラッパ」と呼ば
れる開閉フラッパを備えており、さらに商品取出口より
庫内へ手などを差し入れて悪戯,商品の抜き取りなどが
できないような防盗手段を備えている。
【0004】図9は従来の自動販売機に採用されている
商品取出口の一般的な構造図であり、商品取出口9はそ
の下半部を外扉3から前方に膨出する箱形の商品受け台
11で構成し、上半部の開口面を取出口フラッパ12で
閉塞するようにしている。この取出口フラッパ12は樹
脂成形品で作られたもので、その上縁を軸支して手前側
に開くように揺動自在に吊り下げ支持した外開き式のフ
ラッパである。また、防盗手段として取出口フラッパ1
2の背後には内扉2の商品搬出口の前方を覆うように防
盗フラッパ13を備えており、取出口フラッパ12を開
いて手を差し入れた際に防盗フラッパ13を後方に押し
込んで庫内に通じる商品通路を塞ぐようにしている。
【0005】ところで、前記構成の商品取出口9では、
自動販売機の前面外扉が薄形構造である場合には、商品
取出口の中に手を差し入れて商品が楽に取り出せるよう
に配慮して設計すると商品取出口9の奥行き寸法Dが外
扉3の扉厚さdよりも大となるために、商品受け台11
が外扉3の扉面から前方に突き出すようになる。しか
も、このように商品受け台11が外扉3から前方に突き
出ていると、自動販売機を建屋のコーナー部で壁際ぎり
ぎりに寄せて据付けた場合には、庫内に商品を補充する
に際して外扉を開放すると、外扉3が全開する以前に商
品受け台11の前面が建屋壁に当たって外扉3が半開状
態のまま停止してしまう。このために庫内に搭載した商
品収納ラック(引出し式ラック)が外扉3に干渉して前
方へ十分に引き出せないといった商品補充性の面での問
題が生じる。しかも、昨今の自動販売機は道路へのはみ
出し問題から薄形化する傾向にあり、このために外扉を
薄形構造にすると、商品取出口の奥行き寸法も狭まって
商品が取り出し難くなる。
【0006】そこで、その改善策として商品取出口に先
記した取出口フラッパと別に手前側に引いて開放する可
倒式の商品受け台を組み込み、販売時に庫内から搬出し
た商品を可倒式の商品受け台で受容し、商品を取り出す
際には商品受け台を手前側に倒して商品を楽に取り出せ
るようにした構成の商品取出口が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した可
倒式商品受け台,取出口フラッパを組合せて組み込んだ
自動販売機商品取出口については、商品取出し性,防盗
性の機能を高めるほかに、商品詰まりの防止対策,およ
び利用客が怪我をしないような安全対策も必要となる。
【0008】本発明は上記の点にかんがみなされたもの
であり、可倒式の商品受け台と取出口フラッパを組合せ
て組み込んだ自動販売機の商品取出口を対象に、前記し
た各項の機能改善を図るように改良した自動販売機の商
品取出口を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明によれば、商品収納ラック,お
よび商品収納ラックから払出した商品の搬出コンベヤを
搭載した内扉付き本体キャビネットの外扉に設けた商品
取出口であって、商品取出口に前面下部を軸支して手前
側へ傾倒可能に組み込んだ商品受け台,および商品取出
口の前面上半部をカバーする内開き式の取出口フラッパ
を装備するとともに、前記商品受け台の傾倒に応動する
傾倒検知スイッチを備え、商品収納ラックから払出した
商品を商品取出口に送出する搬出動作中で商品受け台を
手前に開いた際に、前記傾倒検知スイッチの動作信号を
基に搬出コンベヤの搬出動作を中断制御するものとす
る。
【0010】また、前記目的を達成するために請求項2
に係る発明は、商品収納ラックを搭載した内扉付き本体
キャビネットの外扉に設けた商品取出口であって、商品
取出口に前面下部を軸支して手前側へ傾倒可能に組み込
んだ商品受け台,および商品取出口の前面上半部をカバ
ーする内開き式の取出口フラッパを装備するとともに、
取出口フラッパに偏芯ウエイトを取付け、商品受け台を
開放した際に前記ウエイトのモーメントで取出口フラッ
パを手前側に移動させてその背後に並ぶ商品搬出用の内
扉フラッパと干渉しないようにするものとする。更に、
前記目的を達成するために請求項3に係る発明は、商品
収納ラックを搭載した内扉付き本体キャビネットの外扉
に設けた商品取出口であって、商品取出口に前面下部を
軸支して手前側へ傾倒可能に組み込んだ商品受け台,お
よび商品取出口の前面上半部をカバーする内開き式の取
出口フラッパを装備するとともに、取出口フラッパに対
向してその背後に位置する内扉の前面に取出口フラッパ
の押し込み揺動範囲を規制するストッパ部材を設け、商
品搬出中に取出口フラッパを押し込んでも、内扉の商品
搬出口に設けた内扉フラッパの開放動作を阻害しないよ
うにするものとする。
【0011】そして、前記目的を達成するために請求項
3に係る発明は、商品収納ラックを搭載した内扉付き本
体キャビネットの外扉に設けた商品取出口であって、商
品取出口に前面下部を軸支して手前側へ傾倒可能に組み
込んだ商品受け台,および商品取出口の前面上半部をカ
バーする内開き式の取出口フラッパを装備するととも
に、取出口フラッパに対し、該フラッパが商品受け台の
上縁を乗り越えてその前面側にオーバーラップするのを
阻止する反転防止手段を設け、当該反転防止手段を、取
出口フラッパの両サイドから後方に張り出す規制板を有
し、該規制板にストッパピンを植設し、該ストッパピン
を商品取出口の側壁に形成した規制ガイド溝に形成する
ものとする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
実施例に基づいて説明する。なお、実施例の図中で図
8,図9に対応する同一部材には同じ符号が付してあ
る。図1において、外扉3に商品取出口9を画成する仕
切フレーム9aに取出口フラッパ12と可倒式商品受け
台14を組み込んだ構成になり、さらに商品受け台14
と仕切フレーム9aの側壁との間には、商品受け台14
を商品取出口9の中の格納位置に引き戻す復帰ばね(引
っ張りばね)17が張架されている。
【0013】ここで、前記の可倒式商品受け台14は、
商品取出口9の下半部を占有して上面と背面を開放した
箱体であり、その前面下部が支軸14aで支持されて手
前側へ傾倒可能に組み込まれている。また、商品受け台
14の内部にはストロー,スプーンなどのサプライ用品
を収容する収納ボックス15を装備しており、この収納
ボックス15には図7で示すようにストロー16a,ス
プーン16bなどを一括して収容しておき、紙パック入
り商品,カップ商品などを購入した客が商品受け台14
を手前側に倒して商品5を取り出す際に、ストロー,ス
プーンを一緒に取り出せるようにしている。
【0014】また、図7(a),(b) で示すように、サプラ
イ用品収納ボックス15は、その前部両サイドに形成し
たフック15aを商品受け台14の前壁に掛け止めし、
背面下端部を商品受け台14に締結ねじ15bで固定
し、メンテナンス時には締結ねじを緩めて収納ボックス
15を商品受け台14から取り外した上で、洗浄できる
ようにしている。なお、15cはストロー16a,スプ
ーン16bを仕分けて収納する仕切壁、15dは底上げ
台であり、前記の締結ねじ15bで仕切壁15c,底上
げ台15dを商品受け台14に共締めするようにしてい
る。
【0015】また、このサプライ用品収納ボックス15
は商品取出口9に対して、一般には商品受け台14の左
右端のいずれかに寄せて設置するが、特に商品取出口の
防盗機能を持たせるためには、収納ボックス15を商品
取出口9の中央(但し、庫内側の内扉2に開口した商品
搬出口との干渉を避けるように位置決めする)に設置す
るのがよい。これにより、商品受け台14を手前に開い
て商品取出口9にバールなどを挿入し、内扉フラッパ1
0を無理やりこじ開けて商品を盗み出そうとしても、商
品取出口の中央に突き出している収納ボックス15が邪
魔してバールなどが挿入し難くなるので高い防盗性が確
保できる。
【0016】一方、商品取出口9の上半部の前面をカバ
ーする取出口フラッパ12は、フラッパ上縁が支軸12
aを介してフレーム9aの天井板に揺動自在に吊り下げ
支持された内開き式フラッパとしてなる。また、取出口
フラッパ12は下半部の途中から断面が略h形を呈する
ように後方に屈曲しており、図2で示すようにフラッパ
12を閉じた状態では屈曲部が商品受け台14の前壁上
縁の裏面に密着して商品取出口9の塵埃,虫などの侵入
を防ぐようにするとともに、前記したフラッパ12の屈
曲部には、図2で詳示するようにその前縁コーナー部分
に鋭角をなして下方に突き出すエッジ12cを形成し、
このエッジ12cを水切りとしてフラッパ12の外表面
を伝わって流れ落ちる雨水の水滴wをエッジ12cの先
端から下方に滴下させて商品受け台14の内部に水滴が
浸入するのを防ぐようにしいてる。さらに、前記の屈曲
部から後方に延在するフラッパの先端部12dが商品取
出口9の背後に位置している内扉2の搬出口2aに配置
した内扉フラッパ10の板面に向けて突き出しており、
図1で示すように取出口フラッパ12を押し開いた状態
では、フラッパの先端部12dが内扉フラッパ10を前
方から押し込んでフラッパ10が開放できないように規
制して防盗機能を確保するようにしている。
【0017】さらに、商品受け台14の側壁面に切り起
こし形成したドグ14bに対向して仕切フレーム9aの
側壁には受け台の傾倒に応動して反転動作する傾倒検知
スイッチ(リミットスイッチ)18を備えている。この
検知スイッチ18は怪我防止の安全対策として備えたも
のであり、商品販売動作の途中で客が商品受け台14を
前方に傾倒した際には商品収納ラック4(図参照)か
ら払出した商品5を商品取出口9へ送出する商品払出し
コンベヤ6の運転を停止制御し、商品取出口より庫内
に差し入れた手が誤って動作中のコンベヤ6に触れて怪
我するのを防ぐようにしている。
【0018】かかる構成で、商品販売時には商品ラック
から払出した商品5が搬出コンベヤ6に載って前方に搬
送され、その前端から内扉フラッパ10を押し開いて商
品取出口9の商品受け台14の中に縦向き姿勢で落ち込
む。なお、この場合に商品に押されて内扉フラッパ10
が開き易くするために、内扉フラッパ10を上下2枚に
二分割してその間を自在継手10aでヒンジ結合した二
枚折れ構造のフラッパを採用するのがよい。
【0019】そして、商品取出口9に搬出された商品5
を客が取り出す際には、片手で取出口フラッパ12を内
方へ押し込みながら、同時に可倒式商品受け台14の前
壁に手を掛けて手前側に倒して引き出す。これにより商
品取出口9の開放面域が拡大して商品受け台14の中か
ら商品5を楽に取り出すことができる。また、商品5を
取り出す際には、商品と一緒にサプライ用品収納ボック
ス15に収容されているスストロー16a,ないしはス
プーン16bが取り出せる。なお、この商品取出口開放
状態では、内側に押し開いた取出口フラッパ12の先端
部12dが内扉フラッパ10を押し込んで庫内に通じる
内扉2の搬出口2aを塞ぐので、商品取出口9を通して
外部から庫内に手などを差し込むことができず、これに
より確実な防盗性が確保できる。また、商品5を取出し
た後に商品受け台14から手を離すと、復帰ばね17の
ばね力で商品受け台14が商品取出口9内の格納位置に
自動復帰する。
【0020】次に、前記構成をさらに改良した実施例を
図3ないし図5で説明する。すなわち、図3において取
出口フラッパ12には左右両サイドから後方に張り出す
規制板19を設けるとともに、この規制板19に植設す
るストッパピン19aを仕切フレーム9aの側壁に形成
した規制ガイド溝(支軸12aと同心の円弧状溝)9b
に嵌合した上で側壁の外側からねじ19bで固定してい
る。また、前記の規制板19に偏芯ウエイト(支軸12
aに対して後方側に偏芯して取付けた錘)20を取付け
ており、さらに取出口フラッパ12に対向してその背後
に位置する内扉2の前面には取出口フラッパ12の押し
込み範囲を規制する台枠状のストッパ部材21を備えて
いる。
【0021】ここで、反転規制板19は次記のような役
目を果たす。すなわち、取出口フラッパ10を前後方向
へ揺動自在に組み込んだままでは、客の誤操作,ないし
は悪戯で内開き式の取出口フラッパ12を手前側に開く
ことが可能である。このために、商品受け台14を手前
に倒してその中から商品を取出した後に、取出口フラッ
パ12を正規な使い方とは逆に手前側に引き上げ、この
状態で商品受け台14を先に格納位置へ復帰させた後に
取出口フラッパ12を戻すと、取出口フラッパ12の下
端が商品受け台14の前面に重なってオーバーラップし
た状態になってしまう。しかも、この状態を放置してお
くと、次回の販売時に商品を取り出そうとしても、取出
口フラッパ12を押し込んで商品受け台14を手前に引
き出すことができないのみならず、取出口フラッパ12
が防盗機能(フラッパの押し込み操作により内扉フラッ
パ10の開放を阻止する)も果たさなくなる。
【0022】かかる点、図示のように取出口フラッパ1
2の両サイドに反転規制板19を設け、ここに植設した
ストッパピン19aを規制ガイド溝9bに嵌め込んで取
出口フラッパ12を手前側へ引き上げることができない
ようにしておけば、前記のような取出口フラッパ12の
誤操作,悪戯による反転が確実に防げる。また、偏芯ウ
エイト20は次のような役目を果たす。すなわち、販売
待機状態では取出口フラッパ12が図2で示すように商
品受け台14の内側に垂下しており、サイズの大きな商
品が販売された場合には、その搬出姿勢によっては商品
に押されて前方に開く内扉フラッパ10が取出口フラッ
パ12に突き当たってそれ以上開かず、このために商品
が内扉2の商品搬出口と内扉フラッパ10との間に挟ま
れて通路途中に停止してしまうことがある。この場合に
は商品受け台14を手前に倒しても、内扉フラッパ10
と静止状態になる取出口フラッパ12とが重なったまま
内扉フラッパがそれ以上開かず、このために商品が商品
取出口9に搬出されないことがある。
【0023】かかる点、先記のように取出口フラッパ1
2に偏芯ウエイト20を取付けておけば、図5で示すよ
うに商品受け台14を手前側に倒して取出口フラッパ1
2をフリーの状態にすると、取出口フラッパ12は支軸
12aを支点とする偏芯ウエイト(重量W)20のモー
メント作用により、図2の待機位置から図5の実腺で示
す位置に向けて前方向に揺動移動する。これにより、内
扉フラッパ10の拘束も解けて、いままで通路途中に引
っ掛かっていた商品は内扉フラッパ10を押し開いて商
品取出口9に搬出されるようになる。
【0024】なお、偏芯ウエイト20は、先述のように
規制板19を利用してここに取付けるほか、図4で示す
ように偏芯ウエイト20を取付金具20aに結合した上
で、図3の鎖線で示すように取出口フラッパ12の裏面
側に締結ねじ20bで直接取付けることもできる。一
方、取出口フラッパ12に対向してその背後に配したス
トッパ部材21は次記のような役目を果たす。すなわ
ち、図1の構成で、商品販売時に商品が商品取出口9に
まだ搬出されない段階で客の誤操作,悪戯により取出口
フラッパ12を手で押し込むと、内扉フラッパ10が取
出口フラッパ12に押されて閉位置から開けず、このた
めに商品が搬出コンベヤ6の終端に停止してしまい、こ
れが原因で商品詰まりの販売トラブルを引き起こすとが
ある。
【0025】かかる点、先記のように取出口フラッパ1
2に対向してその背後に位置する内扉2の前面に取出口
フラッパ12の押し込み範囲を規制する台枠状のストッ
パ部材21を設けておくことにより、販売動作中に取出
口フラッパ12を押し込んでも、図5で示すように取出
口フラッパ12の先端がストッパ部材21に当たってそ
の位置に停止する。したがって、内扉フラッパ10は搬
出コンベヤ6から商品に押されて閉位置(実線)から鎖
線で示す半開位置までは開くので、商品は商品取出口9
の中に落下しないものの前傾姿勢で通路の途中に止まっ
たっ状態となり、その後に取出口フラッパ12から手を
離して通常の待機の状態に復帰すれば、内扉フラッパ1
0の拘束が解除されて商品が内扉フラッパをすり抜けて
商品受け台14の中に落下するようになり、これにより
商品詰まりの販売トラブルを防ぐことができる。
【0026】次に、本発明の応用実施例を図6に示す。
この実施例では、図1の構成と比べて庫内側に配した搬
出コンベヤ6を内扉2から距離Lだけ庫内側へ後退した
位置に設置した上で、搬出コンベヤ6の先端と内扉2に
開口した商品搬出口との間に搬出シュータ22が敷設さ
れている。かかる構成により、搬出コンベヤ6に乗って
水平姿勢に搬送されて来た商品5は、その終端から搬出
シュータ22に乗り移ったところで、シュータの傾斜面
に沿って前傾姿勢となって搬出シュータの上を滑り落ち
ながら内扉フラッパ10を押し開き、最終的には先端を
下に向けた縦向き姿勢になって商品取出口9の商品受け
台14の中に落ち込むようになる。したがって、外扉3
の薄形化に合わせて商品取出口9の奥行き寸法Dを図9
に示した従来機の商品取出口よりも短小に構成しても、
商品5が搬出通路の途中に引っ掛かって詰まることがな
く、サイズの大きな商品でも商品取出口9へ円滑に搬出
できる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の構成によれ
ば、外扉の商品取出口に手前に開く可倒式の商品受け
台,内開き式の取出口フラッパを組合せて組み込んだ構
成の商品取出口を対象に、商品の取出し性,防盗性のほ
か、商品詰まり防止対策,および利用客が怪我をしない
ような安全対策の面で優れた効果を発揮する実用的価値
の高い自動販売機の商品取出口を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による商品取出口の構成断面図
【図2】図1に示した商品取出口の販売待機状態を表す
【図3】本発明の異なる実施例の取出口フラッパ,およ
びその周辺の構成斜視図
【図4】図3における偏芯ウエイトの異なる実施例の外
形図
【図5】図3の動作説明図
【図6】本発明の応用実施例の構成図
【図7】図1の商品取出口に組み込んだサプライ用品収
納ボックスの構造,取付け構造を示す図であり、(a) は
縦断側面図、(b) は収納ボックスの斜視図
【図8】本発明の実施対象となる自動販売機の構成図で
あり、(a) は正面図、(b) はその内部構造を表す断面側
視図
【図9】図8における商品取出口の従来構造を表す断面
側視図
【符号の説明】
1 本体キャビネット 2 内扉 2a 商品搬出口 3 外扉 4 商品収納ラック 5 商品 6 搬出コンベヤ 9 商品取出口 9b 規制ガイド溝 10 内扉フラッパ 12 取出口フラッパ 12c 屈曲部のコーナーエッジ(水切り) 14 可倒式商品受け台 15 サプライ用品収納ボックス 15a フック 15b 締結ねじ 16a ストロー 16b スプーン 17 復帰ばね 18 検知スイッチ 19 規制板 19a ストッパピン 20 偏芯ウエイト 21 ストッパ部材 22 搬出シュータ
フロントページの続き (72)発明者 池内 良光 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−296232(JP,A) 特開 平3−127297(JP,A) 実開 昭51−147091(JP,U) 実開 昭55−96483(JP,U) 実開 昭63−114373(JP,U) 実開 平2−67483(JP,U) 実開 昭62−105575(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 9/00 109

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商品収納ラック,および商品収納ラックか
    ら払出した商品の搬出コンベヤを搭載した内扉付き本体
    キャビネットの外扉に設けた商品取出口であって、商品
    取出口に前面下部を軸支して手前側へ傾倒可能に組み込
    んだ商品受け台,および商品取出口の前面上半部をカバ
    ーする内開き式の取出口フラッパを装備するとともに、
    前記商品受け台の傾倒に応動する傾倒検知スイッチを備
    え、商品収納ラックから払出した商品を商品取出口に送
    出する搬出動作中で商品受け台を手前に開いた際に、前
    記傾倒検知スイッチの動作信号を基に搬出コンベヤの搬
    出動作を中断制御するようにしたことを特徴とする自動
    販売機の商品取出口。
  2. 【請求項2】商品収納ラックを搭載した内扉付き本体キ
    ャビネットの外扉に設けた商品取出口であって、商品取
    出口に前面下部を軸支して手前側へ傾倒可能に組み込ん
    だ商品受け台,および商品取出口の前面上半部をカバー
    する内開き式の取出口フラッパを装備するとともに、取
    出口フラッパに偏芯ウエイトを取付け、商品受け台を開
    放した際に前記ウエイトのモーメントで取出口フラッパ
    を手前側に移動させてその背後に並ぶ商品搬出用の内扉
    フラッパと干渉しないようにしたことを特徴とする自動
    販売機の商品取出口。
  3. 【請求項3】 商品収納ラックを搭載した内扉付き本体キ
    ャビネットの外扉に設けた商品取出口であって、商品取
    出口に前面下部を軸支して手前側へ傾倒可能に組み込ん
    だ商品受け台,および商品取出口の前面上半部をカバー
    する内開き式の取出口フラッパを装備するとともに、取
    出口フラッパに対向してその背後に位置する内扉の前面
    に取出口フラッパの押し込み揺動範囲を規制するストッ
    パ部材を設け、商品搬出中に取出口フラッパを押し込ん
    でも、内扉の商品搬出口に設けた内扉フラッパの開放動
    作を阻害しないようにしたことを特徴とする自動販売機
    の商品取出口。
  4. 【請求項4】商品収納ラックを搭載した内扉付き本体キ
    ャビネットの外扉に設けた商品取出口であって、商品取
    出口に前面下部を軸支して手前側へ傾倒可能に組み込ん
    だ商品受け台,および商品取出口の前面上半部をカバー
    する内開き式の取出口フラッパを装備するとともに、取
    出口フラッパに対し、該フラッパが商品受け台の上縁を
    乗り越えてその前面側にオーバーラップするのを阻止す
    る反転 防止手段を設け、当該反転防止手段を、取出口フ
    ラッパの両サイドから後方に張り出す規制板を有し、該
    規制板にストッパピンを植設し、該ストッパピンを商品
    取出口の側壁に形成した規制ガイド溝に形成したことを
    特徴とする自動販売機の商品取出口。
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