JP3477801B2 - 河川曝気装置およびその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川等の水質を改良す
る水質改善装置に係り、特に水中の溶存酸素を増加させ
るための曝気装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の装置では、河川内に多数の孔を有
するパイプを設置し、そのパイプから空気を送り込む散
気管方式が最も一般的である。また、散気管方式の改良
としては、土木学会論文集(No.452/II-20,pp.21-30 1
992.8)にエアリフト型の曝気装置が記載されている。 【0003】また、他の方式として、気泡を混入した流
れを強制的に作る方式があり、例えば特開平4−489
20号公報にエゼクタポンプを用い気泡を混入した流れ
を強制的に作る浄化装置が、特開平1−127099号
公報にプロペラ型の水流発生装置と空気送出装置の組み
合わせた水路の水質浄化システムが開示されている。 【0004】さらに、装置を用いずに河川自体を土木的
に改良する方法としては、河川の途中に落差を設け、落
下した水による曝気、撹拌作用を利用する落差工による
方法がよく知られている(例えば、清水「水質浄化技術
の展望」河川,539,pp16-21(1991.6))。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】河川の浄化を図る時、
河川水の溶存酸素を高めること、特に、河川底層部分の
水の溶存酸素を高めることが重要である。汚濁した河川
では、未分解の有機物が川底に堆積し、川底付近で溶存
酸素量が急激に減少して、生態系に重要な底生生物に大
きな打撃を与える。また、川底に付着した藻類が夜間呼
吸することによって、川底付近での溶存酸素が急激に減
少することもある。一般に、魚が生息するためには、溶
存酸素が3ppm以上であることが必要とされているが、汚
濁した河川では、川底付近の溶存酸素量がそれ以下にな
りことがあり、そのために、そこでの生態系が不安定な
ものとなる。 【0006】上記従来技術のうち、底層部分の水の溶存
酸素を高めるという目的を充分に達成しているのは、土
木工事により河川に落差を設ける方式だけである。ただ
し、この方法には、汚濁が進んでいる平野部には地形的
にそのような工事が困難な部分が多いという欠点があ
る。 【0007】従来の曝気装置を用いる方法やその他の技
術は、上記のような地形的な影響は受けないが、以下に
述べる理由で、川底への酸素補給という点に関して充分
にその目的を達成することが困難である。 【0008】曝気は、気泡の界面を通した水中への酸素
の拡散よりも、気泡が上昇することによって誘起された
流れによって、水面の酸素が豊富な水が水中に混合する
ことの方が主要なメカニズムである。 【0009】従来の散気管方式の曝気やエアリフト方式
の曝気でも、気泡の上昇により、底と水面の間での循環
流が生じ、湖沼のような静止した水圏ではよくその目的
を達成しているが、河川では、水が常に上流から下流に
流れているために、上記の循環が下流方向に伸びてしま
い、それに伴なって水面の水が川底に到達するまでに川
の流れによって流れ方向に拡散してしまい、循環流の効
果が薄まってしまう。そのため、川底への酸素供給が充
分に行なえないという欠点が生じる。 【0010】一方、エゼクタポンプやプロペラ型水流発
生機などを用いて気泡が混入した流れを強制的に作る方
式でも、エゼクタポンプや水流発生機の作用及び気泡の
上昇で生じた水底と水面間の循環流による効果が主要で
ある。ところが、散気管方式等の場合と同様、河川では
河川の流れのために循環流の効果が小さくなること、ま
た、水深が深くなると、機械的に川底と水面の間の循環
流を作るには大きなエネルギが必要になることから、や
はり川底への酸素供給が充分に行なえない。 【0011】以上述べたように、従来の曝気方式に共通
した欠点は、川底近傍に重点的に酸素を供給しなければ
ならないのに、川底と最も離れた水面の酸素リッチの水
を循環流によって川底に送り込むという基本メカニズム
であるがために、水面の水が川底に到達するまでに川の
流れによって流れ方向に拡散してしまい、川底への酸素
供給が充分に行なえないことである。 【0012】さらに、従来の曝気方法では、上記の欠点
のために、川底への酸素供給を充分に行なおうとすれ
ば、循環流の強度を強くすることが必要となり、そのた
めに大きなエネルギーを消費することになる。 【0013】本発明の目的は、河川の川底近傍にも充分
に酸素を供給し、河川底層に生息する水生生物の生態系
を安定に保持し、結果として河川の水質を改善する装置
を提供することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記目的は、河川水へ酸
素を含む気体供給して河川水を浄化する河川曝気装置に
おいて、天板と、この天板の4辺から前記河川の底方向
に延伸した側壁とからなるケーシングを備え、このケー
シングの内部上部に空気の供給管を設け、この供給管に
設けられた供給孔が前記河川底方向の下向きとなり、こ
の供給孔から噴出する空気は前記河川底に噴出されるこ
とを特徴とする河川曝気装置。 【0015】また、上記目的は、河川水へ酸素を含む気
体を供給して河川水を浄化する河川曝気装置において、
天板と、この天板の4辺から前記河川の底方向に延伸し
た側壁と、この側壁から前記河川底の間に所定の空間を
持つように前記側壁に設けられた柱と、前記空間内に給
気孔を有する給気管と、前記河川外に取り付けられた集
光板からの光が光ファイバーを経由して前記空間内に放
射される光学装置を備えてなり、前記給気孔から酸素を
噴出することにより達成される。 【0016】 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】 【0025】 【0026】 【0027】 【0028】 【0029】 【0030】 【0031】 【0032】 【0033】 【0034】 【0035】 【0036】 【0037】 【作用】河川の水面下に設けた窪み形状からなる気体保
持部材(以下、ケーシングと称する)の内側に放出され
た酸素または酸素を含む空気等の気体は、浮力によって
水中を上昇するが、ケーシングにさえぎられてその内側
に溜る。ケーシングの内側に溜った気体が多くなると、
ケーシング内に気体が充満した層が形成される。気体層
の下端は当然のことながら、水面となる。即ち、河川の
下部に、実際の河川水面とは異なる水面を有することに
なる。 【0038】ケーシングは下方が開放されているため、
ケーシング内の気体層の下は河川の流れがそのまま保持
される。ケーシングの下を流れる河川の水は、本来は河
川表面から離れているために、曝気されることはなかっ
たが、ケーシング内に形成された新しい水面の部分で曝
気される。 【0039】 【0040】 【0041】 【0042】 【0043】また、集光板で集光し光ファイバーにてケ
ーシング内部に導入した光若しくは、ケーシング内の光
源による光を水面及び水中に照射することによって、ケ
ーシング下部の水中や河川底部に付着している藻類や水
生植物の光合成を促進させる。その結果、藻類及び水生
植物は水中に酸素を放出し、水中の溶存酸素濃度を増加
する。 【0044】 【0045】 【実施例】以下、本発明の実施例を図を用い説明する。 【0046】図1は、本発明の実施例を示す河川曝気装
置の概略図である。この装置の本体50は、水中に設置
される。本体構造は平板状の天板1’とその4辺から河
川底方向に延伸した側壁1”により構成されるケーシン
グ1と河川底よりわずか上方に位置する下板10と、側
壁1”と下板10とを結合する柱8とからなり、それら
は河川の水面上にある構造物からワイヤ7により吊り下
げられている。 【0047】本実施例では柱8及びワイヤ7は、角状の
天板1’の四方に結合しているが必要に応じて各辺に追
加しても良い。 【0048】下板10とケーシング1の間は自由な空間
であり、河川流60は阻害されずに流動する。 【0049】天板1’の河川底側には複数の給気孔23
が下を向くように給気管2が複数本配置されている。こ
れらの複数本の給気管2は、河川水面上に備えた圧縮機
3と給気管2’により結合されており、圧縮機3により
送られた空気をケーシング1内に噴出する。 【0050】ケーシング1内に噴出した空気は、ケーシ
ング1内で天板側から側壁1”の河川底側までを最大厚
さとする気体層を形成する。この結果、上記ケーシング
1内の気体層の下端は水表面となる。上記空気供給孔よ
り噴出する空気は上記新たな水面に吹き付けるため、水
表面は常に波打っておりさらに水中にも噴出空気が吹き
付けられることにより乱れが生じる。 【0051】しかし、河川底側には下板10が設置され
ているため、上記ケーシング1内の水面及びその下の水
が空気の噴出によって乱れても河川底に堆積したヘドロ
や底泥は舞い上がることがない。 【0052】更に、河川外には、集光板4が設置されて
おり、集光板4で集光された太陽光は光ファイバ5を経
て光学装置6によりケーシング1の内部に放射される。
この放射光によって、日中は、ケーシング1の下でも、
水中に含まれる植物プランクトン等の光合成が確保さ
れ、それによる水中への酸素付加が行なわれる。 【0053】本実施例では、集光板で集光した光を用い
た例を説明したが、もちろんケーシング1内に光源を設
置してもよく、その場合には夜間にも照射することがで
きる。 【0054】また、下板10の上に魚礁9を設置しても
良い。 【0055】上記河川用曝気装置の河川への設置方法の
一例を図2に示す。図2は、曝気装置を橋桁に取り付け
た状況を示す河川流に垂直な断面図である。ケーシング
1は、橋12のたもとに設置した巻上げ機51によりワ
イヤ7を橋桁の底面に取り付けた滑車11を介して巻き
上げ及び巻き下げることにより、上下させることができ
る。集光板4は橋の側面に固定し、圧縮機3は橋のたも
とに設置される。 【0056】図3は、河川の増水や定期点検等により曝
気装置本体50を橋桁の底面まで引き上げた状態を示
す。 【0057】図4は、曝気装置を河川へ設置した他の実
施例を示す。本実施例では、曝気装置本体50は、ワイ
ヤ7により筏15から吊り下げられている。筏15の上
に葉巻上げ機51、集光板4及び圧縮機3が設置されて
いる。 【0058】筏15は、川岸13の繋留点17にロープ
16によって繋留されている。曝気装置本体50は、筏
15上の巻上げ機51により河川底から筏底面まで上下
させることができる。圧縮機3及び巻上げ機51等を作
動させるための電気は、電気供給線14により供給され
る。本実施例では、筏15は、それ自身の浮力により水
面に浮いている。従って増水や定期点検時に繋留点を移
動させることにより装置の設置場所を移動させることが
容易である。例えば河川の流れと平行な退避ピットを設
けておき、ロープ16を引いて退避することができる。
本実施例は近くに橋のない個所への設置する場合に適し
ている。 【0059】また、図5に示すように川岸からオーバー
ハングした状態で設けた設置装置52により曝気装置本
体50をワイヤ7により吊り下げてもよい。この方法
は、河川の幅が広い場合に適している。図にはワイヤが
1本の例を示したがワイヤを2本用いると曝気装置本体
50の方向が安定する。 【0060】さらに、図6に示すように川幅を横切る設
置装置53を設けても良い。図6に示す例では河川を横
切るように2本のレール54を渡し、その上に曝気装置
本体50を吊り下げている、ワイヤ7を巻き上げ及び巻
き下げするための巻上げ機51を設置した移動台55を
載せ、必要に応じて曝気装置本体50を引き上げる。集
光板4は川岸に設置しても移動台55上に設置しても良
い。 【0061】定期点検等の場合には、曝気装置本体50
を引き上げた後移動台55を川岸まで移動させることに
よって容易に行うことができる。これらの操作は、川岸
に設けた建家56から行う。 【0062】この方法は、河川の幅が広い場合に適して
いるとともに、設置装置53の設置範囲内に曝気装置本
体50を適宜移動させて設置することができるという効
果がある。 【0063】本発明の他の実施例を図7に示す。本実施
例の曝気装置は、図1に示した装置本体とは、河川底側
に設置した下板及び下板とケーシングを結合する柱が無
い点が異なる。即ち、複数の給気管2を内側に設置した
ケーシング1のみをワイヤ7で吊り下げたものである。
圧縮機及び集光板は図1に示した装置と同じように設置
した。圧縮機3から給気管2’を経て送られる空気は、
夫々の給気管2に設けたバルブ44を経て給気孔23よ
りケーシング1内部に噴出する。給気孔23は第1図に
示す実施例と同様に下側に向いている。本実施例の曝気
装置では、図1に示した下板10がないため、上記空気
噴出によるケーシング1の下の水の乱れによる川底のヘ
ドロや底泥の舞い上がりを積極的に実現させる。この作
用により、ヘドロや底泥中の未分解有機物が酸素と接触
して分解が促進される。 【0064】夫々のバルブ44は、コントローラ43か
らの信号i”で開閉する。各バルブ44は独立に制御す
ることができるため、給気管ごとに給気のタイミングが
制御される。 【0065】また、集光板4には光量計41を設けてい
る。この光量計41で感知する光の光量からケーシング
1内部に導入される光量すなわちケーシング1内部の明
かるさがわかることになる。ケーシング1内部が一定値
以上の明かるさであれば、水中の植物プランクトンや川
底の藻などの光合成による水中への酸素供給が期待でき
るので、光量計41の信号iをコントローラ43に送
り、圧縮機3の運転を制御する。制御は、光量計41で
感知した光量がある一定値以下の時だけ圧縮機を作動さ
せて空気をケーシング1内へ供給するか、あるいは光量
計で感知する光量により空気の流量を変化させる。 【0066】また、本実施例では、ケーシング1よりも
河川底側で、且つ河川の上流側に溶存酸素計42を設け
た。この溶存酸素計42でケーシング1に流入する河川
水中の溶存酸素濃度を計り、ある一定値以下であれば信
号i’をコントローラ43に送り、圧縮機3を作動させ
てケーシング1内へ空気を供給する。 【0067】水中の溶存酸素濃度が3ppm以下になると魚
の生存が困難になるといわれており、したがって、余裕
を見て5ppmを空気供給開始の目安にするように制御する
のが良く、さらに清浄化するためには8ppm乃至10ppmで
行なうのがよい。 【0068】上記実施例では、河川水面下に、空気など
の気体を保持できるケーシングを設置し、ケーシング内
に水面を形成し、その水面に空気を吹き付けることによ
って水面及び水面下の水に乱れを生じさせることで酸素
供給を効率よく行なう。 【0069】上記、ケーシング内の水面及びその下の水
に乱れを与えるいくつかの手法を装置断面の図を用いて
以下に説明する。なお、以下の説明は曝気装置本体とし
てケーシング1の河川底側に配置する下板及び柱の無い
図7で示したものにより行うが、図1に示したものを用
いても本質的な効果には差が無い。 【0070】図8は、ケーシング1内上部の供給管2の
供給孔23から空気を下向きに噴出させる方法の説明図
である。供給管2の供給孔23から噴出した噴出空気2
2は、水面及び水中に吹き付けられた後ケーシング1内
の上部に溜り、気体層18を形成する。気体層18の下
端は、即ちケーシング内の水面19となる。ケーシング
1に流入する河川水は、河川底付近を流れており河川水
面から離れているために表面曝気は決して生じなかった
が、ケーシング内の水面19の出現によりその水面部で
表面曝気される。 【0071】更に、噴出気体22がケーシング内水面1
9に衝突することにより、ケーシング内水面19及びそ
の下の水に乱れが生じ、表面曝気で酸素飽和した水がケ
ーシング1内の水面下に拡散するとともにケーシング1
の外側にも流れだす。このようにして、本実施例では、
ケーシング1の下に流入してきた河川水全体に対して表
面曝気作用を付加することができる。 【0072】また、図8に示す装置では、河川水の流れ
60に対しケーシング1の上流側側壁20の河川底方向
の長さがケーシング1の他の側壁21の長さより短いた
め、供給孔23より空気が供給されて気体層18の厚み
が増加して、ケーシング前面20の下端にまで達する
と、空気がそこからケーシング1の外部に放出される。
このようにケーシング1の外に放出された剰余空気は、
河川水面に向かって、上昇しながら、同時に河川流によ
って下流の方に流される。この剰余空気の上昇流は、ケ
ーシング1と河川水面の間に循環流を形成し、河川水面
で表面曝気された水を河川内部に取り込み通常の曝気を
行う。また、他の側壁より短い側壁を河川流の下流側及
び河川流に平行に位置するように配置しても同じ効果が
得られる。 【0073】本発明の他の実施例を図9を用いて説明す
る。本実施の装置は、図8の装置に対し、ケーシング1
内の給気管2の配置が異なる。即ち給気管2をケーシン
グ内の一方の隅にのみ、且つ給気孔23の向きが天板
1’と平行となる方向に設ける。また、反対側の隅には
排気孔25を設けその孔に排気管24を結合する。排気
管24は河川外のブロワに結合し、ケーシング1から気
体層18の空気を排気する。給気管2の向きを図のよう
にすることにより、ケーシング1内の気体層18に気流
を形成し、気流がケーシング内水面19に作用する力に
よってケーシング1の下の水に渦運動を引き起こして、
酸素の拡散を促進する。また積極的に水面を波立たせる
ように給気孔23の向きを少し水面側に向けても良い。
なお、給気流量をQa、排気流量をQa’とすると、
Qa>Qa’、すなわち給気流量を排気流量よりも多く
して、前述の他の実施例と同様に、気体層18がある一
定の厚みに達するようにしている。 【0074】本実施例の装置では、給気管をケーシング
1上部の上流側に設置したため、河川流の流れ方向の下
流側のケーシング側壁21を他の側壁より短くしてお
り、剰余空気はケーシング1の下流側からケーシング1
の外に放出している。剰余空気が抜ける側と空気を供給
する側を同じにすると、供給したばかりの新鮮な空気が
ケーシング1の外に抜け、ケーシング1内部には古い空
気が停留する可能性があるためである。 【0075】本発明の他の実施例を図10を用いて説明
する。 【0076】本実施例の装置は、ケーシング1内部に形
成される水面下の水を乱し、酸素付加率を高めるための
構造を採用している。即ち、給気管2及び2’はパーテ
ションで区切られた給気室27上部に設置される。給気
室27は下端面のみが開放となっており、給気室27の
下端はケーシング内水面19より下の水中に達してい
る。給気管2及び2’から空気が流れない時、給気室2
7内の空気の圧力は、給気室27での水面と給気室外の
水面が同じレベルとなるように調整されている。給気系
のバルブ制御によって、給気管ごとにタイミングをずら
して空気が噴出するようにする。空気が出てきた時、給
気室27内の水が押されて流出し、それに続いて空気が
給気室27から出てくる。この時の水流がケーシング内
水面19及びその下の水中に大きな乱れを発生させる。
本実施例によれば、給気管の空気を確実に水中に噴出さ
せることができる。 【0077】本発明の他の実施例を図11を用いて説明
する。 【0078】河川あるいは運河等では、場合によって流
れが滞留してしまい、汚染を深刻にしている。そのよう
な場合、水流を強制的に発生させる手段を備えることが
好ましい。本実施例の装置は、前記の図10で説明した
実施例の装置の上流側に水流を発生させるためのエゼク
タポンプ28を設置したものである。エゼクタポンプ2
8内には、給水管29より他のポンプで昇圧されたエゼ
クタポンプ駆動用水30が噴出する。その際に周囲の水
が引きずられ、ケーシング1の上流側より河川水が強制
的にケーシング1の下に送り込まれる。この結果ケーシ
ング1の下に流れが生じ、この流れに乗って河川底の曝
気の必要な水が効率良くケーシング1内に供給され効率
良く曝気が行われる。 【0079】また、水流を発生させるエゼクタポンプ2
8をケーシング1の下流側に配置してもケーシング内に
河川底の水を供給する効果は変わらない。 【0080】なお、エゼクタポンプ28によって供給す
る水が河川底のヘドロや底泥を巻き上げるのを防止する
ためにエゼクタポンプ28の上流側の河川底にヘドロや
底泥の巻き上げ防止の板を設置すると効果がある。 【0081】本発明の他の実施例を図12により説明す
る。本実施例の装置は、ケーシング1内に強制的に水流
を発生させる手段としてプロペラ型水流機を用いている
点が前述の各実施例と異なる。 【0082】先端にプロペラ35を備えるプロペラ型水
流機32は、水流機支持部材36によってケーシング1
の上流側にに固定されており、シャフト34を通じて河
川水面上に設置したモータ33の回転力をケーシング1
内のプロペラ35に伝え、プロペラ35によってケーシ
ング1内の水を掻きまぜることにより水流を発生させ
る。 【0083】また、ケーシング1内上部には給気管2が
設置されており、給気孔23から供給される空気で気体
層18が形成されるとともに、給気孔23からの噴出空
気によってケーシング1内の水面を乱し且つ水中に空気
を拡散する効果は前述の実施例と同様である。プロペラ
型水流機を用いると、水流の発生だけでなく、ケーシン
グ内水面18及びその下の水に大きな乱れが発生し、酸
素の拡散が促進される。 【0084】本実施例によるとケーシング1内の水面及
び水面下の乱れが助長され曝気効果が促進される。本実
施例の装置はプロペラ型水流機を用いておりモータとの
連結長さの制限から比較的浅い河川へ設置するのに適し
ている。 【0085】本発明の他の実施例を図13により説明す
る。本実施例の装置は、前記図12図の装置に対し、給
気管2を取り除きプロペラ型水流機32’としてシャフ
ト34の回転を利用して空気65が送り込まれるものを
用いた点が異なる。 【0086】給気管45から吸入された空気65は、プ
ロペラ型水流機32’内のシャフト34の回転を利用し
て昇圧され、プロペラ35の近傍よりケーシング1内の
水中に放出される。 【0087】本実施例では、空気の供給はすべてプロペ
ラ型水流機32によって行なう。従って、前述の各実施
例のように空気を供給する圧縮機及び給気管を排除でき
装置の構成が簡単になる。 【0088】本発明の他の実施例として、ケーシング内
への空気の供給を水中から行う構造を図14に示す。図
14では、給気管2は下板10の上に固定されており、
従って、ケーシング内水面よりも下の水中より空気が供
給されることになる。この構造においては、給気管から
直接空気が水中に放出されるため水中での拡散効果が増
す。 【0089】本発明の他の実施例を、図15を用いて説
明する。本実施例の装置は図に示すように、ケーシング
39の材質に多孔質材を用いる点が前記図8の実施例と
異なる。多孔質材を用いると、多孔質材の多数の小孔に
はバクテリアが繁殖しやすく、そのバクテリアが水中の
有機物を分解し水質浄化を促進する。また、多孔質内部
の多数のポーラスネットワークとでもいうべき、小孔の
網の目状の結合を通じてケーシング1内上部の気体層1
8の空気がケーシング1の外面にまでしみこんでいき、
結果として、ケーシング1の外側に酸素リッチの層40
が形成され、上記の小孔で繁殖したバクテリアの活動を
促進する。 【0090】上記の各実施例で説明した装置は、単体で
用いても良く、図16に示すように河川深さ方向に2段
に重ねて設置してもよい。この場合、河川深さ方向の広
い範囲で効率的に水中の溶存酸素を増加させることがで
きる。さらに水面と平行に複数設置してもよいことは当
然である。 【0091】また、上記各実施例では、ケーシング1内
の気体層がある一定の厚みに達すると、ケーシング側壁
の最も短い部分より剰余空気がケーシング外に放出され
る。 【0092】また、ケーシング1の上板1’の河川底側
に設けた各側壁の長さを一様に形成し、特定の側壁部分
に図17のような切欠き37及び図18のようなスリッ
ト38を設けても同様の効果が得られる。 【0093】さらに、上記各実施例では気体の供給をケ
ーシング1内に設けた給気管により行ったが、ケーシン
グ1を空間を有する2重構造とし、河川底側に噴出孔を
設け空間内に気体を供給し噴出孔から吹き出させてもよ
い。 【0094】 【発明の効果】本発明によれば、河川水面下に水面を形
成できるため、河川水面下を流れる河川水に対して表面
曝気することができる。また、河川底付近の水を積極的
に流動させることにより曝気作用を効率良く行うことが
できる。さらに光を照射することにより水中あるいは河
川底の植物や植物プランクトンの光合成を促進させ、植
物及びプランクトンからの酸素発生を増加させることが
できる。 【0095】これらの作用により、河川水中の溶存酸素
濃度を増加させ、河川底に堆積した未分解有機物の分解
を促進させて河川を浄化することができる。 【0096】また本発明によれば、装置の移動及び退避
を行うことができるため、計画的に河川を浄化できると
共に、大雨時など河川流量が平常時に比べて極端に増加
する場合などには、事前に装置を安全な場所に移動させ
ること容易にできる。
る水質改善装置に係り、特に水中の溶存酸素を増加させ
るための曝気装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の装置では、河川内に多数の孔を有
するパイプを設置し、そのパイプから空気を送り込む散
気管方式が最も一般的である。また、散気管方式の改良
としては、土木学会論文集(No.452/II-20,pp.21-30 1
992.8)にエアリフト型の曝気装置が記載されている。 【0003】また、他の方式として、気泡を混入した流
れを強制的に作る方式があり、例えば特開平4−489
20号公報にエゼクタポンプを用い気泡を混入した流れ
を強制的に作る浄化装置が、特開平1−127099号
公報にプロペラ型の水流発生装置と空気送出装置の組み
合わせた水路の水質浄化システムが開示されている。 【0004】さらに、装置を用いずに河川自体を土木的
に改良する方法としては、河川の途中に落差を設け、落
下した水による曝気、撹拌作用を利用する落差工による
方法がよく知られている(例えば、清水「水質浄化技術
の展望」河川,539,pp16-21(1991.6))。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】河川の浄化を図る時、
河川水の溶存酸素を高めること、特に、河川底層部分の
水の溶存酸素を高めることが重要である。汚濁した河川
では、未分解の有機物が川底に堆積し、川底付近で溶存
酸素量が急激に減少して、生態系に重要な底生生物に大
きな打撃を与える。また、川底に付着した藻類が夜間呼
吸することによって、川底付近での溶存酸素が急激に減
少することもある。一般に、魚が生息するためには、溶
存酸素が3ppm以上であることが必要とされているが、汚
濁した河川では、川底付近の溶存酸素量がそれ以下にな
りことがあり、そのために、そこでの生態系が不安定な
ものとなる。 【0006】上記従来技術のうち、底層部分の水の溶存
酸素を高めるという目的を充分に達成しているのは、土
木工事により河川に落差を設ける方式だけである。ただ
し、この方法には、汚濁が進んでいる平野部には地形的
にそのような工事が困難な部分が多いという欠点があ
る。 【0007】従来の曝気装置を用いる方法やその他の技
術は、上記のような地形的な影響は受けないが、以下に
述べる理由で、川底への酸素補給という点に関して充分
にその目的を達成することが困難である。 【0008】曝気は、気泡の界面を通した水中への酸素
の拡散よりも、気泡が上昇することによって誘起された
流れによって、水面の酸素が豊富な水が水中に混合する
ことの方が主要なメカニズムである。 【0009】従来の散気管方式の曝気やエアリフト方式
の曝気でも、気泡の上昇により、底と水面の間での循環
流が生じ、湖沼のような静止した水圏ではよくその目的
を達成しているが、河川では、水が常に上流から下流に
流れているために、上記の循環が下流方向に伸びてしま
い、それに伴なって水面の水が川底に到達するまでに川
の流れによって流れ方向に拡散してしまい、循環流の効
果が薄まってしまう。そのため、川底への酸素供給が充
分に行なえないという欠点が生じる。 【0010】一方、エゼクタポンプやプロペラ型水流発
生機などを用いて気泡が混入した流れを強制的に作る方
式でも、エゼクタポンプや水流発生機の作用及び気泡の
上昇で生じた水底と水面間の循環流による効果が主要で
ある。ところが、散気管方式等の場合と同様、河川では
河川の流れのために循環流の効果が小さくなること、ま
た、水深が深くなると、機械的に川底と水面の間の循環
流を作るには大きなエネルギが必要になることから、や
はり川底への酸素供給が充分に行なえない。 【0011】以上述べたように、従来の曝気方式に共通
した欠点は、川底近傍に重点的に酸素を供給しなければ
ならないのに、川底と最も離れた水面の酸素リッチの水
を循環流によって川底に送り込むという基本メカニズム
であるがために、水面の水が川底に到達するまでに川の
流れによって流れ方向に拡散してしまい、川底への酸素
供給が充分に行なえないことである。 【0012】さらに、従来の曝気方法では、上記の欠点
のために、川底への酸素供給を充分に行なおうとすれ
ば、循環流の強度を強くすることが必要となり、そのた
めに大きなエネルギーを消費することになる。 【0013】本発明の目的は、河川の川底近傍にも充分
に酸素を供給し、河川底層に生息する水生生物の生態系
を安定に保持し、結果として河川の水質を改善する装置
を提供することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記目的は、河川水へ酸
素を含む気体供給して河川水を浄化する河川曝気装置に
おいて、天板と、この天板の4辺から前記河川の底方向
に延伸した側壁とからなるケーシングを備え、このケー
シングの内部上部に空気の供給管を設け、この供給管に
設けられた供給孔が前記河川底方向の下向きとなり、こ
の供給孔から噴出する空気は前記河川底に噴出されるこ
とを特徴とする河川曝気装置。 【0015】また、上記目的は、河川水へ酸素を含む気
体を供給して河川水を浄化する河川曝気装置において、
天板と、この天板の4辺から前記河川の底方向に延伸し
た側壁と、この側壁から前記河川底の間に所定の空間を
持つように前記側壁に設けられた柱と、前記空間内に給
気孔を有する給気管と、前記河川外に取り付けられた集
光板からの光が光ファイバーを経由して前記空間内に放
射される光学装置を備えてなり、前記給気孔から酸素を
噴出することにより達成される。 【0016】 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】 【0025】 【0026】 【0027】 【0028】 【0029】 【0030】 【0031】 【0032】 【0033】 【0034】 【0035】 【0036】 【0037】 【作用】河川の水面下に設けた窪み形状からなる気体保
持部材(以下、ケーシングと称する)の内側に放出され
た酸素または酸素を含む空気等の気体は、浮力によって
水中を上昇するが、ケーシングにさえぎられてその内側
に溜る。ケーシングの内側に溜った気体が多くなると、
ケーシング内に気体が充満した層が形成される。気体層
の下端は当然のことながら、水面となる。即ち、河川の
下部に、実際の河川水面とは異なる水面を有することに
なる。 【0038】ケーシングは下方が開放されているため、
ケーシング内の気体層の下は河川の流れがそのまま保持
される。ケーシングの下を流れる河川の水は、本来は河
川表面から離れているために、曝気されることはなかっ
たが、ケーシング内に形成された新しい水面の部分で曝
気される。 【0039】 【0040】 【0041】 【0042】 【0043】また、集光板で集光し光ファイバーにてケ
ーシング内部に導入した光若しくは、ケーシング内の光
源による光を水面及び水中に照射することによって、ケ
ーシング下部の水中や河川底部に付着している藻類や水
生植物の光合成を促進させる。その結果、藻類及び水生
植物は水中に酸素を放出し、水中の溶存酸素濃度を増加
する。 【0044】 【0045】 【実施例】以下、本発明の実施例を図を用い説明する。 【0046】図1は、本発明の実施例を示す河川曝気装
置の概略図である。この装置の本体50は、水中に設置
される。本体構造は平板状の天板1’とその4辺から河
川底方向に延伸した側壁1”により構成されるケーシン
グ1と河川底よりわずか上方に位置する下板10と、側
壁1”と下板10とを結合する柱8とからなり、それら
は河川の水面上にある構造物からワイヤ7により吊り下
げられている。 【0047】本実施例では柱8及びワイヤ7は、角状の
天板1’の四方に結合しているが必要に応じて各辺に追
加しても良い。 【0048】下板10とケーシング1の間は自由な空間
であり、河川流60は阻害されずに流動する。 【0049】天板1’の河川底側には複数の給気孔23
が下を向くように給気管2が複数本配置されている。こ
れらの複数本の給気管2は、河川水面上に備えた圧縮機
3と給気管2’により結合されており、圧縮機3により
送られた空気をケーシング1内に噴出する。 【0050】ケーシング1内に噴出した空気は、ケーシ
ング1内で天板側から側壁1”の河川底側までを最大厚
さとする気体層を形成する。この結果、上記ケーシング
1内の気体層の下端は水表面となる。上記空気供給孔よ
り噴出する空気は上記新たな水面に吹き付けるため、水
表面は常に波打っておりさらに水中にも噴出空気が吹き
付けられることにより乱れが生じる。 【0051】しかし、河川底側には下板10が設置され
ているため、上記ケーシング1内の水面及びその下の水
が空気の噴出によって乱れても河川底に堆積したヘドロ
や底泥は舞い上がることがない。 【0052】更に、河川外には、集光板4が設置されて
おり、集光板4で集光された太陽光は光ファイバ5を経
て光学装置6によりケーシング1の内部に放射される。
この放射光によって、日中は、ケーシング1の下でも、
水中に含まれる植物プランクトン等の光合成が確保さ
れ、それによる水中への酸素付加が行なわれる。 【0053】本実施例では、集光板で集光した光を用い
た例を説明したが、もちろんケーシング1内に光源を設
置してもよく、その場合には夜間にも照射することがで
きる。 【0054】また、下板10の上に魚礁9を設置しても
良い。 【0055】上記河川用曝気装置の河川への設置方法の
一例を図2に示す。図2は、曝気装置を橋桁に取り付け
た状況を示す河川流に垂直な断面図である。ケーシング
1は、橋12のたもとに設置した巻上げ機51によりワ
イヤ7を橋桁の底面に取り付けた滑車11を介して巻き
上げ及び巻き下げることにより、上下させることができ
る。集光板4は橋の側面に固定し、圧縮機3は橋のたも
とに設置される。 【0056】図3は、河川の増水や定期点検等により曝
気装置本体50を橋桁の底面まで引き上げた状態を示
す。 【0057】図4は、曝気装置を河川へ設置した他の実
施例を示す。本実施例では、曝気装置本体50は、ワイ
ヤ7により筏15から吊り下げられている。筏15の上
に葉巻上げ機51、集光板4及び圧縮機3が設置されて
いる。 【0058】筏15は、川岸13の繋留点17にロープ
16によって繋留されている。曝気装置本体50は、筏
15上の巻上げ機51により河川底から筏底面まで上下
させることができる。圧縮機3及び巻上げ機51等を作
動させるための電気は、電気供給線14により供給され
る。本実施例では、筏15は、それ自身の浮力により水
面に浮いている。従って増水や定期点検時に繋留点を移
動させることにより装置の設置場所を移動させることが
容易である。例えば河川の流れと平行な退避ピットを設
けておき、ロープ16を引いて退避することができる。
本実施例は近くに橋のない個所への設置する場合に適し
ている。 【0059】また、図5に示すように川岸からオーバー
ハングした状態で設けた設置装置52により曝気装置本
体50をワイヤ7により吊り下げてもよい。この方法
は、河川の幅が広い場合に適している。図にはワイヤが
1本の例を示したがワイヤを2本用いると曝気装置本体
50の方向が安定する。 【0060】さらに、図6に示すように川幅を横切る設
置装置53を設けても良い。図6に示す例では河川を横
切るように2本のレール54を渡し、その上に曝気装置
本体50を吊り下げている、ワイヤ7を巻き上げ及び巻
き下げするための巻上げ機51を設置した移動台55を
載せ、必要に応じて曝気装置本体50を引き上げる。集
光板4は川岸に設置しても移動台55上に設置しても良
い。 【0061】定期点検等の場合には、曝気装置本体50
を引き上げた後移動台55を川岸まで移動させることに
よって容易に行うことができる。これらの操作は、川岸
に設けた建家56から行う。 【0062】この方法は、河川の幅が広い場合に適して
いるとともに、設置装置53の設置範囲内に曝気装置本
体50を適宜移動させて設置することができるという効
果がある。 【0063】本発明の他の実施例を図7に示す。本実施
例の曝気装置は、図1に示した装置本体とは、河川底側
に設置した下板及び下板とケーシングを結合する柱が無
い点が異なる。即ち、複数の給気管2を内側に設置した
ケーシング1のみをワイヤ7で吊り下げたものである。
圧縮機及び集光板は図1に示した装置と同じように設置
した。圧縮機3から給気管2’を経て送られる空気は、
夫々の給気管2に設けたバルブ44を経て給気孔23よ
りケーシング1内部に噴出する。給気孔23は第1図に
示す実施例と同様に下側に向いている。本実施例の曝気
装置では、図1に示した下板10がないため、上記空気
噴出によるケーシング1の下の水の乱れによる川底のヘ
ドロや底泥の舞い上がりを積極的に実現させる。この作
用により、ヘドロや底泥中の未分解有機物が酸素と接触
して分解が促進される。 【0064】夫々のバルブ44は、コントローラ43か
らの信号i”で開閉する。各バルブ44は独立に制御す
ることができるため、給気管ごとに給気のタイミングが
制御される。 【0065】また、集光板4には光量計41を設けてい
る。この光量計41で感知する光の光量からケーシング
1内部に導入される光量すなわちケーシング1内部の明
かるさがわかることになる。ケーシング1内部が一定値
以上の明かるさであれば、水中の植物プランクトンや川
底の藻などの光合成による水中への酸素供給が期待でき
るので、光量計41の信号iをコントローラ43に送
り、圧縮機3の運転を制御する。制御は、光量計41で
感知した光量がある一定値以下の時だけ圧縮機を作動さ
せて空気をケーシング1内へ供給するか、あるいは光量
計で感知する光量により空気の流量を変化させる。 【0066】また、本実施例では、ケーシング1よりも
河川底側で、且つ河川の上流側に溶存酸素計42を設け
た。この溶存酸素計42でケーシング1に流入する河川
水中の溶存酸素濃度を計り、ある一定値以下であれば信
号i’をコントローラ43に送り、圧縮機3を作動させ
てケーシング1内へ空気を供給する。 【0067】水中の溶存酸素濃度が3ppm以下になると魚
の生存が困難になるといわれており、したがって、余裕
を見て5ppmを空気供給開始の目安にするように制御する
のが良く、さらに清浄化するためには8ppm乃至10ppmで
行なうのがよい。 【0068】上記実施例では、河川水面下に、空気など
の気体を保持できるケーシングを設置し、ケーシング内
に水面を形成し、その水面に空気を吹き付けることによ
って水面及び水面下の水に乱れを生じさせることで酸素
供給を効率よく行なう。 【0069】上記、ケーシング内の水面及びその下の水
に乱れを与えるいくつかの手法を装置断面の図を用いて
以下に説明する。なお、以下の説明は曝気装置本体とし
てケーシング1の河川底側に配置する下板及び柱の無い
図7で示したものにより行うが、図1に示したものを用
いても本質的な効果には差が無い。 【0070】図8は、ケーシング1内上部の供給管2の
供給孔23から空気を下向きに噴出させる方法の説明図
である。供給管2の供給孔23から噴出した噴出空気2
2は、水面及び水中に吹き付けられた後ケーシング1内
の上部に溜り、気体層18を形成する。気体層18の下
端は、即ちケーシング内の水面19となる。ケーシング
1に流入する河川水は、河川底付近を流れており河川水
面から離れているために表面曝気は決して生じなかった
が、ケーシング内の水面19の出現によりその水面部で
表面曝気される。 【0071】更に、噴出気体22がケーシング内水面1
9に衝突することにより、ケーシング内水面19及びそ
の下の水に乱れが生じ、表面曝気で酸素飽和した水がケ
ーシング1内の水面下に拡散するとともにケーシング1
の外側にも流れだす。このようにして、本実施例では、
ケーシング1の下に流入してきた河川水全体に対して表
面曝気作用を付加することができる。 【0072】また、図8に示す装置では、河川水の流れ
60に対しケーシング1の上流側側壁20の河川底方向
の長さがケーシング1の他の側壁21の長さより短いた
め、供給孔23より空気が供給されて気体層18の厚み
が増加して、ケーシング前面20の下端にまで達する
と、空気がそこからケーシング1の外部に放出される。
このようにケーシング1の外に放出された剰余空気は、
河川水面に向かって、上昇しながら、同時に河川流によ
って下流の方に流される。この剰余空気の上昇流は、ケ
ーシング1と河川水面の間に循環流を形成し、河川水面
で表面曝気された水を河川内部に取り込み通常の曝気を
行う。また、他の側壁より短い側壁を河川流の下流側及
び河川流に平行に位置するように配置しても同じ効果が
得られる。 【0073】本発明の他の実施例を図9を用いて説明す
る。本実施の装置は、図8の装置に対し、ケーシング1
内の給気管2の配置が異なる。即ち給気管2をケーシン
グ内の一方の隅にのみ、且つ給気孔23の向きが天板
1’と平行となる方向に設ける。また、反対側の隅には
排気孔25を設けその孔に排気管24を結合する。排気
管24は河川外のブロワに結合し、ケーシング1から気
体層18の空気を排気する。給気管2の向きを図のよう
にすることにより、ケーシング1内の気体層18に気流
を形成し、気流がケーシング内水面19に作用する力に
よってケーシング1の下の水に渦運動を引き起こして、
酸素の拡散を促進する。また積極的に水面を波立たせる
ように給気孔23の向きを少し水面側に向けても良い。
なお、給気流量をQa、排気流量をQa’とすると、
Qa>Qa’、すなわち給気流量を排気流量よりも多く
して、前述の他の実施例と同様に、気体層18がある一
定の厚みに達するようにしている。 【0074】本実施例の装置では、給気管をケーシング
1上部の上流側に設置したため、河川流の流れ方向の下
流側のケーシング側壁21を他の側壁より短くしてお
り、剰余空気はケーシング1の下流側からケーシング1
の外に放出している。剰余空気が抜ける側と空気を供給
する側を同じにすると、供給したばかりの新鮮な空気が
ケーシング1の外に抜け、ケーシング1内部には古い空
気が停留する可能性があるためである。 【0075】本発明の他の実施例を図10を用いて説明
する。 【0076】本実施例の装置は、ケーシング1内部に形
成される水面下の水を乱し、酸素付加率を高めるための
構造を採用している。即ち、給気管2及び2’はパーテ
ションで区切られた給気室27上部に設置される。給気
室27は下端面のみが開放となっており、給気室27の
下端はケーシング内水面19より下の水中に達してい
る。給気管2及び2’から空気が流れない時、給気室2
7内の空気の圧力は、給気室27での水面と給気室外の
水面が同じレベルとなるように調整されている。給気系
のバルブ制御によって、給気管ごとにタイミングをずら
して空気が噴出するようにする。空気が出てきた時、給
気室27内の水が押されて流出し、それに続いて空気が
給気室27から出てくる。この時の水流がケーシング内
水面19及びその下の水中に大きな乱れを発生させる。
本実施例によれば、給気管の空気を確実に水中に噴出さ
せることができる。 【0077】本発明の他の実施例を図11を用いて説明
する。 【0078】河川あるいは運河等では、場合によって流
れが滞留してしまい、汚染を深刻にしている。そのよう
な場合、水流を強制的に発生させる手段を備えることが
好ましい。本実施例の装置は、前記の図10で説明した
実施例の装置の上流側に水流を発生させるためのエゼク
タポンプ28を設置したものである。エゼクタポンプ2
8内には、給水管29より他のポンプで昇圧されたエゼ
クタポンプ駆動用水30が噴出する。その際に周囲の水
が引きずられ、ケーシング1の上流側より河川水が強制
的にケーシング1の下に送り込まれる。この結果ケーシ
ング1の下に流れが生じ、この流れに乗って河川底の曝
気の必要な水が効率良くケーシング1内に供給され効率
良く曝気が行われる。 【0079】また、水流を発生させるエゼクタポンプ2
8をケーシング1の下流側に配置してもケーシング内に
河川底の水を供給する効果は変わらない。 【0080】なお、エゼクタポンプ28によって供給す
る水が河川底のヘドロや底泥を巻き上げるのを防止する
ためにエゼクタポンプ28の上流側の河川底にヘドロや
底泥の巻き上げ防止の板を設置すると効果がある。 【0081】本発明の他の実施例を図12により説明す
る。本実施例の装置は、ケーシング1内に強制的に水流
を発生させる手段としてプロペラ型水流機を用いている
点が前述の各実施例と異なる。 【0082】先端にプロペラ35を備えるプロペラ型水
流機32は、水流機支持部材36によってケーシング1
の上流側にに固定されており、シャフト34を通じて河
川水面上に設置したモータ33の回転力をケーシング1
内のプロペラ35に伝え、プロペラ35によってケーシ
ング1内の水を掻きまぜることにより水流を発生させ
る。 【0083】また、ケーシング1内上部には給気管2が
設置されており、給気孔23から供給される空気で気体
層18が形成されるとともに、給気孔23からの噴出空
気によってケーシング1内の水面を乱し且つ水中に空気
を拡散する効果は前述の実施例と同様である。プロペラ
型水流機を用いると、水流の発生だけでなく、ケーシン
グ内水面18及びその下の水に大きな乱れが発生し、酸
素の拡散が促進される。 【0084】本実施例によるとケーシング1内の水面及
び水面下の乱れが助長され曝気効果が促進される。本実
施例の装置はプロペラ型水流機を用いておりモータとの
連結長さの制限から比較的浅い河川へ設置するのに適し
ている。 【0085】本発明の他の実施例を図13により説明す
る。本実施例の装置は、前記図12図の装置に対し、給
気管2を取り除きプロペラ型水流機32’としてシャフ
ト34の回転を利用して空気65が送り込まれるものを
用いた点が異なる。 【0086】給気管45から吸入された空気65は、プ
ロペラ型水流機32’内のシャフト34の回転を利用し
て昇圧され、プロペラ35の近傍よりケーシング1内の
水中に放出される。 【0087】本実施例では、空気の供給はすべてプロペ
ラ型水流機32によって行なう。従って、前述の各実施
例のように空気を供給する圧縮機及び給気管を排除でき
装置の構成が簡単になる。 【0088】本発明の他の実施例として、ケーシング内
への空気の供給を水中から行う構造を図14に示す。図
14では、給気管2は下板10の上に固定されており、
従って、ケーシング内水面よりも下の水中より空気が供
給されることになる。この構造においては、給気管から
直接空気が水中に放出されるため水中での拡散効果が増
す。 【0089】本発明の他の実施例を、図15を用いて説
明する。本実施例の装置は図に示すように、ケーシング
39の材質に多孔質材を用いる点が前記図8の実施例と
異なる。多孔質材を用いると、多孔質材の多数の小孔に
はバクテリアが繁殖しやすく、そのバクテリアが水中の
有機物を分解し水質浄化を促進する。また、多孔質内部
の多数のポーラスネットワークとでもいうべき、小孔の
網の目状の結合を通じてケーシング1内上部の気体層1
8の空気がケーシング1の外面にまでしみこんでいき、
結果として、ケーシング1の外側に酸素リッチの層40
が形成され、上記の小孔で繁殖したバクテリアの活動を
促進する。 【0090】上記の各実施例で説明した装置は、単体で
用いても良く、図16に示すように河川深さ方向に2段
に重ねて設置してもよい。この場合、河川深さ方向の広
い範囲で効率的に水中の溶存酸素を増加させることがで
きる。さらに水面と平行に複数設置してもよいことは当
然である。 【0091】また、上記各実施例では、ケーシング1内
の気体層がある一定の厚みに達すると、ケーシング側壁
の最も短い部分より剰余空気がケーシング外に放出され
る。 【0092】また、ケーシング1の上板1’の河川底側
に設けた各側壁の長さを一様に形成し、特定の側壁部分
に図17のような切欠き37及び図18のようなスリッ
ト38を設けても同様の効果が得られる。 【0093】さらに、上記各実施例では気体の供給をケ
ーシング1内に設けた給気管により行ったが、ケーシン
グ1を空間を有する2重構造とし、河川底側に噴出孔を
設け空間内に気体を供給し噴出孔から吹き出させてもよ
い。 【0094】 【発明の効果】本発明によれば、河川水面下に水面を形
成できるため、河川水面下を流れる河川水に対して表面
曝気することができる。また、河川底付近の水を積極的
に流動させることにより曝気作用を効率良く行うことが
できる。さらに光を照射することにより水中あるいは河
川底の植物や植物プランクトンの光合成を促進させ、植
物及びプランクトンからの酸素発生を増加させることが
できる。 【0095】これらの作用により、河川水中の溶存酸素
濃度を増加させ、河川底に堆積した未分解有機物の分解
を促進させて河川を浄化することができる。 【0096】また本発明によれば、装置の移動及び退避
を行うことができるため、計画的に河川を浄化できると
共に、大雨時など河川流量が平常時に比べて極端に増加
する場合などには、事前に装置を安全な場所に移動させ
ること容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の装置の設置状況の一例を示す断面図で
ある。 【図3】図2で説明した装置を引き上げた状況を示す断
面図である。 【図4】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図5】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図6】本発明の他の実施例を示す一部断面の斜視図で
ある。 【図7】本発明の他の実施例を示す斜視図である。 【図8】図7の装置を作動させた状況を説明する断面図
である。 【図9】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図10】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図11】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図12】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図13】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図14】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図15】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図16】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図17】本発明の各実施例に用いるケーシングの構造
を示す斜視図である。 【図18】本発明の各実施例に用いるケーシングの構造
を示す斜視図である。 【符号の説明】 1…ケーシング、2…給気管、3…圧縮機、4…集光
板、5…光ファイバー、6…光学系、7…ワイヤ、18
…気体層、19…ケーシング内水面、23…給気孔、2
4…排気管、25…排気孔、27…給気室、28…エゼ
クタポンプ、32…プロペラ型水流機、50…装置本
体、51…巻き上げ機。
ある。 【図3】図2で説明した装置を引き上げた状況を示す断
面図である。 【図4】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図5】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図6】本発明の他の実施例を示す一部断面の斜視図で
ある。 【図7】本発明の他の実施例を示す斜視図である。 【図8】図7の装置を作動させた状況を説明する断面図
である。 【図9】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図10】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図11】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図12】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図13】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図14】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図15】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図16】本発明の他の実施例を示す断面図である。 【図17】本発明の各実施例に用いるケーシングの構造
を示す斜視図である。 【図18】本発明の各実施例に用いるケーシングの構造
を示す斜視図である。 【符号の説明】 1…ケーシング、2…給気管、3…圧縮機、4…集光
板、5…光ファイバー、6…光学系、7…ワイヤ、18
…気体層、19…ケーシング内水面、23…給気孔、2
4…排気管、25…排気孔、27…給気室、28…エゼ
クタポンプ、32…プロペラ型水流機、50…装置本
体、51…巻き上げ機。
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平4−313398(JP,A)
特開 平2−122897(JP,A)
特開 昭64−15199(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C02F 7/00
C02F 3/20
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】河川水へ酸素を含む気体供給して河川水を
浄化する河川曝気装置において、天板と、この天板の4
辺から前記河川の底方向に延伸した側壁とからなるケー
シングを備え、このケーシングの内部上部に空気の供給
管を設け、この供給管に設けられた供給孔が前記河川底
方向の下向きとなり、この供給孔から噴出する空気は前
記河川底に噴出されることを特徴とする河川曝気装置。
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---|---|---|---|
JP4827094A JP3477801B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 河川曝気装置およびその制御方法 |
KR1019950002582A KR0143855B1 (ko) | 1994-03-18 | 1995-02-13 | 하천 산소공급 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4827094A JP3477801B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 河川曝気装置およびその制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH07256292A JPH07256292A (ja) | 1995-10-09 |
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Family
ID=12798757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4827094A Expired - Fee Related JP3477801B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 河川曝気装置およびその制御方法 |
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Country | Link |
---|---|
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KR20030009255A (ko) * | 2002-12-11 | 2003-01-29 | 윤제상 | 태양광과 풍력을 이용한 정화장치 |
KR100578050B1 (ko) * | 2005-05-16 | 2006-05-12 | 이바도 | 하천 정화 장치 |
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JP2009113039A (ja) * | 2008-12-26 | 2009-05-28 | Daiho Constr Co Ltd | 水質改善装置 |
KR101502048B1 (ko) * | 2014-04-09 | 2015-03-12 | 가람환경기술(주) | 하천 정화 장치 |
JP6521459B2 (ja) * | 2016-11-29 | 2019-05-29 | 有限会社バブルタンク | 気体溶解促進補助具 |
WO2019229822A1 (ja) * | 2018-05-28 | 2019-12-05 | 有限会社バブルタンク | 気体溶解促進補助具 |
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- 1994-03-18 JP JP4827094A patent/JP3477801B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1995
- 1995-02-13 KR KR1019950002582A patent/KR0143855B1/ko not_active IP Right Cessation
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Publication number | Publication date |
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