JPS63171699A - 池等の曝気システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、池、湖沼、養魚池、汚水処理槽等における曝
気システムに関する。

（従来の技術とそれの問題点） 水の出入りの少ない池や湖沼では、水が滞留し酸欠のた
め腐敗する。特に夏期には表層部の水温のみが上昇し、
水底部との間に温度躍層が形成され、さらに対流がなく
なり水が淀む。このような状況から、池の水が嫌気化し
、水の腐敗により悪臭を放ち、清浄な空気を誇るゴルフ
場の池にあっては周囲の美しい景観に相反して悪臭発生
源となって利用者に不快感を与え、また養魚池にあって
はアオコや赤潮の異常発生に伴い酸欠となり魚類の死滅
を招く。このような池等では、水の浄化を図るために曝
気装置が設置される。特にゴルフ場の池や養魚池におい
ては、フロート式曝気装置を設置する場合が多い。従来
、このフロート式曝気装置としては、フロートに架台を
取付け、この架台に攪拌機のモータ部を載置し、このモ
ータ部より下方に導出せる回転軸下端に固定した攪拌羽
根を水面下に配置し、攪拌羽根の回転により表面曝気を
行うものが一般的の使用されている。

しかし前述フロート式曝気装置の場合、曝気装置自体が
水位の変動に応じて上下動するものの、水深が深くなる
と表面曝気によりもたらされる水の循環流が池の底ある
いは槽底にまで達しなくなる。またその循環流は曝気装
置の設置場所付近の狭い範囲にしか及ばない。その結果
、曝気装置から離れたところでは浮遊物が底に沈積し、
底付近が溶存酸素の供給不足となり、魚類や好気性微生
物が死滅し、所期の曝気効果を発揮できなくなる。

さらに前述曝気装置は、モータ部を水上に露出している
ため、周囲の景観を損なう上、重心が上位となって不安
定であり、モータの駆動音が騒音となり、ゴルフ場の池
や公園の池の噴水を兼ねるには不適当である。

（問題点の解決手段） 本発明による曝気システムは、適宜水深に配設し横方向
の水流を発生させるための水中ミキサーと、深い水深に
配置せる吸込口より垂直状のドラフトチューブ内を上昇
させた水を水面より上方に噴射するようにした噴水曝気
装置とから成り、前記水中ミキサーによってもたらされ
る横方向の循環対流と前記噴水曝気装置によってもたら
される上下方向の循環対流および表面曝気により池全体
の水の混合および曝気を行うことを特徴とし、水深が深
く広い池でも設備費安価で景観を■なうことなく十分な
曝気効果を発揮できる。

（実施例） 以下、本発明の実施例につき、第１・２図を参照しなが
ら詳述する。

本発明の曝気システムは、池Ｐの岸ＰＩ近くの水中に設
置した池Ｐの中央部に関してほぼ対称配置の２基の水中
ミキサー１と、池Ｐの中央部に設置したフロート式噴水
曝気装置１０とから成る。

前記水中ミキサー１は以下の要領で水中に設置しである
。即ち、２は岸Ｐ１より池Ｐ内に適宜距離迫出して据付
けたデツキ、３は上部を前記デツキ２の先端面に固定し
下端を池Ｐの底Ｐ２に衝接させて垂直状に保持したガイ
ドバー、４は該ガイドバー３に上下摺動自在に嵌合した
昇降部材、５は背部垂直部５ａを前記昇降部材４に固定
した略り字形のブラケットで、該ブラケット５の水平部
５ｂ上に水中モータ内蔵の水中ミキサーｌを据付けであ
る。前記水中ミキサー１は水平に導出した出力回転軸１
ａ端部に３枚羽根のプロペラ１ｂを固定しである。６は
前記プロペラ１ｂを囲繞するように前記水平部５ｂ先端
部に固設したドラフトリングで、プロペラ１ｂ翼端での
効率を高くするとともに強力なジェット旋回流ＣＦを発
生させるためのガイドとしての役割を果す。７は前記ガ
イドバー３の下部に固設した水平状の合板で、前記ブラ
ケット５の上部に一端を係着したチェ７８を図示しない
チェンホイストにより吊り下げ、水中ミキサー１および
ブラケット５を一体にガイドバー３に沿って下降させブ
ラケット５の水平部５ｂを載置させである。９は水中ミ
キサー１の端子箱ＩＣから導出した給電ケーブルで、先
端部のソケット（図示せず）を陸上に設置した電源（図
示せず）に接続しである。前記２基の水中ミキサート１
は第１図に示す通り、プロペラ１ｂを岸Ｐ。

の外周に沿って同方向に指向けた状態で台板７に載置し
池Ｐ全体に第１図における反時計回り方向の循環対流Ｗ
Ｃ１を起こさせるようにしである。

次に前記フロート式噴水曝気装Ｗ１０について説明する
。

１１は垂直状の細長いドラフトチューブで、垂直部分１
１ａと該垂直部分１１ａ上端間口１１ａ。

より上方末広がりの漏斗状部材１１ｂとから成る。

１２ａ・１２ｂはドーナツ半円形の１対のフロートで、
前記漏斗基部材１１ｂの直下において前記ドラフトチュ
ーブ１１の垂直部分１１ａ外周面を取り巻くように両者
を合わせ、該垂直部分１１ａ外周面に固設した対向状の
１対のリブ１３・１３にボルト締めし、ドラフトチュー
ブ１１およびフロート１２ａ・１２ｂを一体化しである
。

１４は上部を前記ドラフトチューブ１１の下部外周面に
固定し下方に延長した架台で、はぼ全体を耐食・耐摩性
綱状ストレーナ１５で覆い、水中攪拌機１６を内蔵しで
ある。前記水中攪拌機１６は、上向きに導出した回転軸
端に３枚羽根のプロペラ１７を固定し、該プロペラ１７
を前記垂直部分１１ａの下部開口１１８！より若干上方
内部に臨ましめた状態で本体外周部を架台１４に固定し
である。

１８・１９はドラフトチューブ１１の垂直部分１１ａ内
上部および下部し配設した放射状の複数の羽根より成る
上・下部案内羽根で、このうち下部案内羽根１９は前記
プロペラ１７の真上に位置し、上部案内羽根１８はドラ
フトチューブ１１の上端間口１１ａ１より相当の距離下
方に隔てて位置する。

２０は前記漏斗状部材１１ｂ内に内装した略逆円錐状拡
散部材で、以下の要領でドラフトチューブ１１に取付け
である。即ち、前記上部案内羽根１８の中心部上面にド
ラフトチューブ１１の中心軸線Ｍに一致させて長軸ボル
ト２１を植設し、拡散部材２０の先細り截頭底板２０ａ
中心に穿設した穴（図示せず）を前記長軸ボルト２１に
外挿し、長軸ボルト２１に螺着した２個のナツト２２に
より前記底板２０ａを長軸ボルト２１上の所望高さ位置
、好ましくは前記上端間口１１’ａ、より若干下方位置
に挟持固定しである。拡散部材２０の外周面２０ｂと前
記上部開口１１ａの内縁との最接近部の環状間隙Ｓおよ
び外周面２０ｂ上縁２０ｂ、の前記漏斗状部材１１ｂ上
縁１１ｂ、からの高さｈｌは、前記２個のナツト２２の
上下調整で拡散部材２０を上下方向に移動させることに
より増減調整できる。前記上縁部２０ｂ１は外方に漸拡
状に湾曲させ、該上縁部２０ｂ、からの噴水が美麗な弧
を描くようにしである。

２３は前記長軸ボルト２１の上端部に螺着したアイ金具
で、該アイ金具２３に例えばチェーンホイストのチェー
ン２４のフック２４ａを引掛け、曝気装置全体を水上に
降ろしたり、陸上に揚げたりするためのものである。２
５は複数本の係留ロープで、フロート１２ａ・１２ｂの
上部外面に固設した複数の人付合具２６の穴に先端を繋
ぎ、噴水曝気装置を岸Ｐ１の所望位置に係留させるもの
である。

２７は水中攪拌機１６の端子箱１６ａから導出した給電
ケーブルで、先端部のソケット（図示せず）を陸上に設
置した電源（図示せず）に接続しである。

上述構成の噴水曝気装置は、係留ロープ２５により池Ｐ
の中央部に浮んだ状態で係留されているとき拡散部材２
０の前記上縁部２０ｂ、が、水面ＷＬから上方に位置し
、漏斗状部材１１ｂの上縁１１ｂ＋が水面ＷＬより若干
高さｈ２　（く前記ｈ＋）低い位置にあるように、全体
の重量と浮力とのバランスを設定しである。さらにこの
とき架台１４の下面は池Ｐの底Ｐｔ付近に位置し、した
がって水Ｗの吸込口となるドラフトチューブ１１の下部
開口１１ａ２も水面ＷＬからかなり深い水深に位置する
。尚、前記フロート１２ａ・１２ｂは前記漏斗状部材１
１ｂの下面に一体に形成してもよい。

しかして水中攪拌機１６への給電により、プロペラ１７
が回転すると、架台１４周囲の水Ｗがストレーナ１５を
介し前記下部開口ｆｌａｔよりドラフトチューブ１１内
に吸込まれる。この吸込まれた水Ｗは、下部案内羽根１
９および上部案内羽根１８により整流されながらドラフ
トチューブ１１の垂直部分１１ａ内を勢いよく押し上げ
られ、上方において前記環状間隙Ｓに集合案内され、前
記外周面２０ｂ、に沿って環状間隙Ｓより放射状斜め上
方に噴出される。この噴出水ＷＦは、図示の通り、美麗
なハート形の弧を描いて漏斗状部材１１ｂより外方の水
面ＷＬに落下し、水面ＷＬに水沫を飛散させるとともに
気泡Ｂを水中に巻込み、いわゆる表面曝気が行われる。

この噴出水ＷＦの落下動力と前記下部間口ｆｌａｔより
の水吸込力との相乗作用により水面ＷＬから池Ｐの底Ｐ
２付近に至る水Ｗの上下循環対流ＷＣ２が発生し、いわ
ゆる水中曝気が行われる。また、前記噴出水ＷＦの水流
により、前記間隙Ｓより若干上方の空間ｓｐに負圧を生
じ、漏斗状部材１１ｂの上縁１１ｂ、より周囲の表面水
ＷＬｌおよび空気は前記下方中央の間隙Ｓに向って勢い
よく吸込まれ、これらは途中で噴出水ＷＦに巻込まれる
。従って、噴出水ＷＦは気液混合は十分に行われるとと
もに、水面ＷＬに浮遊するスカム等は前記噴出水ＷＦに
巻込まれた際微細に破壊され、その後の生物学的分解が
一層円滑となる。さらに噴水曝気装置１０から遠く離れ
た岸Ｐ１付近の水Ｗも水中ミキサート１による循環対流
ＷＣ，に乗り、噴水曝気装置１０による上下循環対流Ｗ
Ｃ２に巻き込まれ、噴水曝気装置１０により十分な曝気
を行われる。

本発明は前述実施例以外に下記する変形もまた実施可能
である。

（ｒ）水中ミキサー１を２基、噴水曝気装置１０を１基
としたが、池Ｐの形状および広さに応じてそれぞれ基数
を増減してもよい。

（ＩＩ）水中ミキサー１を昇降させるためのガイドバー
３を岸Ｐ１から迫出したデツキ２に固定したが、噴水曝
気装置１０同様に、フロートに搭載してもよい。

（Ｉ［［）水深が非常に深い池では、１本のガイドバー
３に複数の水中ミキサー１を上下に配置してもよい。

（ＩＶ）水中ミキサー１のプロペラｌｂＯ向きは、水平
に限らず、池Ｐの底Ｐ２の形状に合わせて下向きまたは
上向きとしてもよい。

（Ｖ）噴水曝気装置１０は、噴水としての美麗さを重ん
じるのであれば、前記漏斗状部材１１ｂを削除し、第３
図に示すような構造としてもよい。尚、第３図において
、対応する部材には第２図に示した実施例における参照
符号にダッシュ「′」を付した参照符号を付した。この
実施例では、浮力を大きくして、ドラフトチューブ１１
′の上端開口、ｆｌａ＋’を水面ＷＬより適宜距離上方
に位置させ噴出水ＷＦが水面ＷＬより高く舞い上り、一
層美麗な弧を描（ようにする。

（発明の効果） 以上説明したように本発明による曝気システムは、横向
きに設置した水中ミキサーにより池全体に横方向の循環
対流を起こさせ、噴水曝気装置により上下方向の循環対
流を起こさせるようにしたため、水が三次元的に混合さ
れ、十分且つ均一な曝気効果が著しく向上し、しかも駆
動モータが水中にあるため、騒音の心配がなくなるとと
もに美観も向上し、公園やゴルフ場の池における噴水と
しても設置できる等、衛生・環境美化の点でも大きな効
果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本発明の実施例を示すもので、第１図は
本発明の曝気システムを採用した池の平面図、第２図は
第１図の■〜■矢視拡大図、第３図は噴水曝気装置の変
更例を示す図面である。 図中、１は水中ミキサー、２はデツキ、３はガイドカバ
ー、４は昇降部材、５はブラケット、６はドラフトリン
グ、１０は噴水曝気装置、１１はドラフトチューブ、１
２ａ・１２ｂはフロート、１６は水中攪拌機、２０は拡
散部材、Ｐは池、ＷＣ，は横方向の循環対流、ＷＣｚは
上下循環対流、ＷＦは噴出水である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 適宜水深に配設し横方向の水流を発生させるための水中
   ミキサーと、深い水深に配置せる吸込口より垂直状のド
   ラフトチューブ内を上昇させた水を水面より上方に噴射
   するようにした噴水曝気装置とから成り、前記水中ミキ
   サーによってもたらされる横方向の循環対流と前記噴水
   曝気装置によってもたらされる上下方向の循環対流およ
   び表面曝気により池全体の水の混合および曝気を行うこ
   とを特徴とする、池等の曝気システム。