JP3476138B2 - 折畳式携帯無線機 - Google Patents

折畳式携帯無線機

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JP3476138B2
JP3476138B2 JP2000145299A JP2000145299A JP3476138B2 JP 3476138 B2 JP3476138 B2 JP 3476138B2 JP 2000145299 A JP2000145299 A JP 2000145299A JP 2000145299 A JP2000145299 A JP 2000145299A JP 3476138 B2 JP3476138 B2 JP 3476138B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は折畳式携帯無線機に
関し、特に金属製材料でなる上側筐体及び下側筐体が中
央のヒンジ部を介して折畳及び展開自在な折畳式携帯無
線機に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図14に示すように折畳式携帯無
線機1においては、上側筐体2と下側筐体3とに分けら
れ、当該上側筐体2及び下側筐体3がヒンジ部4を介し
て折り畳み自在に形成されている。
【0003】上側筐体2は、その正面に液晶ディスプレ
イ6が設けられており、電波の受信状態、電池残量、電
話帳として登録されている相手先名やその電話番号及び
発信履歴等の他、インターネットを介して受信した電子
メールや簡易ホームページ等を表示し得ると共に、液晶
ディスプレイ6の上部に設けられたスピーカ7を介して
通話相手の音声を出力するようになされている。
【0004】下側筐体3は、その表面に「0」〜「9」
の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話及び電源
キー、クリアキー等の各種の操作キー8が設けられてお
り、当該操作キー8を用いて各種指示を入力し得ると共
に、当該操作キー8の上部に設けられたマルチファンク
ションキー9によって電子メールの送受信、着信履歴表
示、電話帳呼び出し及び留守番電話設定等を行うように
なされている。
【0005】また下側筐体3は、操作キー8の下部にメ
モボタン10やマイクロフォン11が設けられており、
当該メモボタン10の押下操作に応じて通話中の相手の
音声を録音し、マイクロフォン11を介して通話時のユ
ーザの音声を集音するようになされている。
【0006】さらに下側筐体3は、背面側の上端右部に
送受信用のアンテナ素子5が引出し及び収納可能な状態
に取り付けられると共に、背面側に取り付けられたバッ
テリパック(図示せず)から内部の電子回路へ電力を供
給するようになされている。
【0007】因みにアンテナ素子5は、導体を螺旋状に
形成したヘリカルアンテナ5Aと、導体を直線状に形成
したロッドアンテナ5Bとの2つのアンテナ部分によっ
て構成されており、ヘリカルアンテナ5A及びロッドア
ンテナ5B共に非導電性のアンテナカバーによって被覆
されている。
【0008】すなわち折畳式携帯無線機1は、図15に
示すように上側筐体2及び下側筐体3の折り畳み時には
アンテナ素子5が収納され、図16に示すように上側筐
体2及び下側筐体3の展開時にはアンテナ素子5が下側
筐体3から引き出されて使用されるようになされてお
り、当該アンテナ素子5を介して基地局との間で電波を
送受信するようになされている。
【0009】このような折畳式携帯無線機1において
は、待ち受け時や持ち運び時には通常折り畳んだ状態で
使用することが一般的であるが、図15に示したように
折り畳み時には上側筐体2及び下側筐体3が重ねられる
ために、全体としての厚さhが増大して薄型化が困難に
なる。
【0010】従って、折畳式携帯無線機1が折り畳まれ
た状態で全体の厚さhをより一層薄型化するためには、
上側筐体2及び下側筐体3をそれぞれ一段と薄型化しな
ければならない。
【0011】そこで、折畳式携帯無線機1では上側筐体
2及び下側筐体3を一段と薄型化すると共に当該上側筐
体2及び下側筐体3の機械的な強度を保つために、上側
筐体2及び下側筐体3の材質として例えばマグネシウム
合金のような金属製材料が用いられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
折畳式携帯無線機1においては、図17に示すようにア
ンテナ素子5が例えば無線通信周波数800[MHz] の波
長λに対してλ/4となる電気長を有すると共に、上側
筐体2及び下側筐体3が無線通信周波数800[MHz] の
波長λに対してλ/4となる電気長を有し、全体として
アンテナとして動作するようになされている。
【0013】すなわち折畳式携帯無線機1は、上側筐体
2及び下側筐体3を折り畳んだ状態で、下側筐体3の内
部に設けられた給電回路15からアンテナ素子5に高周
波電流i1を給電した場合、下側筐体3内部のシールド
ケース(図示せず)をグランドとして用いているので、
当該シールドケースを介してマグネシウム合金で形成さ
れた下側筐体3にも高周波電流i3が流れる。
【0014】ここで折畳式携帯無線機1は、マグネシウ
ム合金で形成された上側筐体2及び下側筐体3が金属製
材料でなるヒンジ部4を介して折り畳み自在に取り付け
られており、上側筐体2と下側筐体3とが機械的かつ電
気的に接続されていることにより、アンテナ素子5に流
れる高周波電流i1と同相の高周波電流i2が上側筐体
2にも流れることになり、かくして全体としてアンテナ
として動作する。
【0015】これに対して折畳式携帯無線機1は、上側
筐体2及び下側筐体3を展開した状態で、給電回路15
からアンテナ素子5に給電した場合、図18に示すよう
にアンテナ素子5に流れる高周波電流i1と同相の高周
波電流i3が下側筐体3に流れるが、上側筐体2を展開
した状態にあるので結果的にアンテナ素子5に流れる高
周波電流i1とは逆相の高周波電流i2′が上側筐体2
に流れることになる。
【0016】このとき折畳式携帯無線機1は、アンテナ
素子5に高周波電流i1が流れるのに対して上側筐体2
に逆相の高周波電流i2′が流れて逆方向の電界が発生
することにより、アンテナ素子5から放射される電界の
パターンが乱されてアンテナ全体としての特性が劣化す
るという問題があった。
【0017】また折畳式携帯無線機1は、折り畳んだ状
態のときに給電回路15のインピーダンスとアンテナ全
体の入力インピーダンスとがほぼ一致するようになされ
ているが、展開したときには上側筐体2に逆相の高周波
電流i2′が流れ、アンテナ全体としての入力インピー
ダンスが折畳時とは大きく変化して整合損失が増大する
ことにより、アンテナ素子5からの電波の放射量が低減
してアンテナ特性が劣化するという問題があった。
【0018】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、互いに折畳及び展開自在な金属製材料でなる上側筐
体及び下側筐体を展開したときにアンテナ特性が劣化す
ることを確実に防止し得る折畳式携帯無線機を提案しよ
うとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、折畳及び展開自在に構成された折
畳式携帯無線機において、金属製の上側筐体と、上側筐
体と互いに折畳及び展開自在に接続された金属製の下側
筐体と、下側筐体の所定位置に取り付けられたアンテナ
素子に対して高周波電流を給電すると共に下側筐体に高
周波電流を給電することによりアンテナ素子及び下側筐
体をアンテナとして動作させる給電回路と、アンテナ素
子及び下側筐体をアンテナとして動作させる際、当該上
側筐体がアンテナの一部として不要に動作することを防
止するため、上側筐体に高周波電流が漏洩することを抑
制し、上側筐体及び下側筐体を互いに折畳及び展開自在
に取り付ける一方で上側筐体と下側筐体とを電気的に切
断するようになされた樹脂製のヒンジ部とを設けること
により、金属製の上側筐体及び下側筐体によって機械的
強度を保ちながら、樹脂製のヒンジ部によって上側筐体
と下側筐体とを電気的に切断することができるので折畳
時及び展開時の双方において当該上側筐体がアンテナの
一部として動作することを確実に防止し、アンテナ素子
及び下側筐体だけをアンテナとして確実に動作させるこ
とができる。
【0020】 また本発明においては、折畳及び展開自
在に構成された折畳式携帯無線機において、金属製のヒ
ンジ部に近い箇所で2分割された金属製の上ユニット及
び下ユニットで構成された上側筐体と、ヒンジ部を介し
て上側筐体の下ユニットと互いに折畳及び展開自在に接
続された金属製の下側筐体と、下側筐体の所定位置に取
り付けられたアンテナ素子に対して高周波電流を給電す
ると共に下側筐体に高周波電流を給電することによりア
ンテナ素子及び下側筐体をアンテナとして動作させる給
電回路と、アンテナ素子及び下側筐体をアンテナとして
動作させる際、当該上側筐体の上ユニットがアンテナの
一部として不要に動作することを防止するため、上側筐
体の上ユニットと下ユニットとの間に介在され、下ユニ
ットから上ユニットに対して高周波電流が漏洩すること
を抑制し、上ユニットと下ユニットとを電気的に切断す
るようになされた樹脂製の補強部材とを設けることによ
り、金属製の上側筐体及び下側筐体と金属製のヒンジ部
によって機械的強度を保ちながら、当該樹脂製の補強部
材によって上ユニットと下ユニットとを機械的には接続
しているものの電気的には切断していることになるの
で、折畳時及び展開時の双方において当該上側筐体の上
ユニットがアンテナの一部として動作することを確実に
防止し、主にアンテナ素子及び下側筐体だけをアンテナ
として動作させることができる。さらに本発明において
は、折畳及び展開自在に構成された折畳式携帯無線機に
おいて、金属製の上側筐体と、金属製のヒンジ部を介し
て上側筐体と互いに折畳及び展開自在に接続された金属
製の下側筐体と、下側筐体の所定位置に取り付けられた
アンテナ素子に対して高周波電流を給電すると共に下側
筐体に高周波電流を給電することによりアンテナ素子及
び下側筐体をアンテナとして動作させる給電回路と、ア
ンテナ素子及び下側筐体をアンテナとして動作させる
際、当該上側筐体がアンテナの一部として不要に動作す
ることを防止するため、上側筐体に高周波電流が漏洩す
る際の電流経路を迂回させるために当該上側筐体の一部
に設けられた切欠部とを設けることにより、金属製の上
側筐体及び下側筐体と金属製のヒンジ部によって機械的
強度を保ちながら、上側筐体の一部に設けられた切欠部
によって上側筐体に漏洩する高周波電流の電流経路を迂
回させることができるので、アンテナ素子及び下側筐体
だけをアンテナとして動作させる際の上側筐体に漏洩す
る高周波電流の影響を排除することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0022】(1)第1の実施の形態 図14との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、20は全体として第1の実施の形態における折畳式
携帯無線機を示し、互いに折畳及び展開自在な金属製材
料でなる上側筐体2及び下側筐体3によって構成されて
いる。
【0023】上側筐体2は、その正面に液晶ディスプレ
イ6が設けられており、電波の受信状態、電池残量、電
話帳として登録されている相手先名やその電話番号及び
発信履歴等の他、インターネットを介して受信した電子
メールや簡易ホームページ等を表示し得ると共に、液晶
ディスプレイ6の上部に設けられたスピーカ7を介して
通話相手の音声を出力するようになされている。
【0024】下側筐体3は、その表面に「0」〜「9」
の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話及び電源
キー、クリアキー等の各種の操作キー8が設けられてお
り、当該操作キー8を用いて各種指示を入力し得ると共
に、当該操作キー8の上部に設けられたマルチファンク
ションキー9によって電子メールの送受信、着信履歴表
示、電話帳呼び出し及び留守番電話設定等を行うように
なされている。
【0025】また下側筐体3は、操作キー8の下部にメ
モボタン10やマイクロフォン11が設けられており、
当該メモボタン10の押下操作に応じて通話中の相手の
音声を録音し、マイクロフォン11を介して通話時のユ
ーザの音声を集音するようになされている。
【0026】さらに下側筐体3は、背面側の上端右部に
送受信用のアンテナ素子5が引出し及び収納可能な状態
に取り付けられると共に、背面側に取り付けられたバッ
テリパック(図示せず)から内部の電子回路へ電力を供
給するようになされている。
【0027】因みにアンテナ素子5は、導体を螺旋状に
形成したヘリカルアンテナ5Aと、導体を直線状に形成
したロッドアンテナ5Bとの2つのアンテナ部分によっ
て構成されており、ヘリカルアンテナ5A及びロッドア
ンテナ5B共に非導電性のアンテナカバーによって被覆
されている。
【0028】すなわち折畳式携帯無線機20は、図15
に示したように折り畳み時にアンテナ素子5が収納さ
れ、図16に示したように上側筐体2及び下側筐体3の
展開時にアンテナ素子5が下側筐体3から引き出されて
使用されるようになされており、当該アンテナ素子5を
介して基地局との間で電波を送受信するようになされて
いる。
【0029】かかる構成に加えて折畳式携帯無線機20
は、図2に示すように上側筐体2と下側筐体3とを非金
属製材料の例えば樹脂材料で形成された樹脂製ヒンジ部
21を介して折畳及び展開自在に構成されており、上側
筐体2と下側筐体3とが機械的には接続されているもの
の電気的には互いに分離されている。
【0030】従って図3に示すように折畳式携帯無線機
20は、上側筐体2及び下側筐体3を折り畳んだ状態
で、下側筐体3の内部に設けられた給電回路15からア
ンテナ素子5に給電した場合、下側筐体3内部のシール
ドケース(図示せず)をグランドとして用いているの
で、当該シールドケースを介してマグネシウム合金で形
成された下側筐体3にも高周波電流i3が流れる。
【0031】このとき折畳式携帯無線機20は、マグネ
シウム合金で形成された上側筐体2及び下側筐体3が非
金属製材料でなる樹脂製ヒンジ部21を介して電気的に
分離された状態なので、上側筐体2に高周波電流が流れ
ることはなく、アンテナ素子5及び下側筐体3によるア
ンテナとして動作する。
【0032】これに対して図4に示すように折畳式携帯
無線機20は、上側筐体2及び下側筐体3を展開した状
態で、給電回路15からアンテナ素子5に給電した場
合、アンテナ素子5に流れる高周波電流i1と同相の高
周波電流i3が下側筐体3に流れるが、上側筐体2及び
下側筐体3が非金属製材料でなる樹脂製ヒンジ部21を
介して電気的に分離された状態なので、従来の折畳式携
帯無線機1(図18)のようにアンテナ素子5に流れる
高周波電流i1と逆相の高周波電流が上側筐体2に流れ
ることはない。
【0033】従って折畳式携帯無線機20は、上側筐体
2及び下側筐体3を展開した状態であっても、折り畳み
時と同様にアンテナ素子5及び下側筐体3でアンテナと
して動作するようになされている。
【0034】以上の構成において折畳式携帯無線機20
は、上側筐体2及び下側筐体3を非金属製材料でなる樹
脂製ヒンジ部21を介して電気的に分離したことによ
り、上側筐体2及び下側筐体3を展開した状態でアンテ
ナ素子5に高周波電流i1を供給した場合でも、上側筐
体2に逆相の高周波電流が流れて逆方向の電界が発生す
ることを防ぐことができるので、アンテナ素子5から放
射される電界のパターンが乱されることなく展開時にお
けるアンテナ特性の劣化を確実に防止することができ
る。
【0035】また折畳式携帯無線機20は、上側筐体2
及び下側筐体3を非金属製材料でなる樹脂製ヒンジ部2
1を介して電気的に分離したことにより、上側筐体2及
び下側筐体3を展開したときにアンテナ全体としての入
力インピーダンスが変化することを防ぎ、かくして整合
損失によるアンテナ特性の劣化を確実に防止することが
できる。
【0036】以上の構成によれば折畳式携帯無線機20
は、薄型化及び機械的な強度保持のために上側筐体2及
び下側筐体3にマグネシウム合金を用いた場合でも、上
側筐体2及び下側筐体3を非金属製材料でなる樹脂製ヒ
ンジ部21を介して電気的に分離したことにより、アン
テナ素子5に給電したときに上側筐体2に高周波電流が
漏洩することを防いで当該上側筐体2がアンテナの一部
として不要に動作することを防止することができ、かく
して上側筐体2及び下側筐体3を展開したときのアンテ
ナ特性の劣化を確実に防止することができる。
【0037】また折畳式携帯無線機20は、上側筐体2
に高周波電流が漏洩することを防止することにより、通
話時にユーザの耳の近傍に位置する上側筐体2を介して
人体の特定部位(主に頭部)に吸収される単位時間及び
単位質量当たりの量(以下、これを局所平均SAR(Sp
ecific Absorption Rate)と定義する)の最大値を低減
することができる。
【0038】(2)第2の実施の形態 図14との対応部分に同一符号を付して示す図5に示す
ように、30は全体として第2の実施の形態における折
畳式携帯無線機を示し、マグネシウム合金で形成された
上側筐体31と下側筐体3とが金属製材料でなるヒンジ
部4を介して互いに折畳及び展開自在に構成されてい
る。なお下側筐体3については、第1の実施の形態と同
様であるため説明を省略する。
【0039】上側筐体31は、その全体形状については
第1の実施の形態における上側筐体2と同様であるが、
図6に示すように液晶ディスプレイ6が配置される箇所
の下部に矢印A方向に沿った横向きに所定長さの切欠部
32が形成されている。
【0040】すなわち図7に示すように、上側筐体31
は下側筐体3内部でアンテナ素子5の近傍に設けられた
給電回路15と対向する所定位置に切欠部32が形成さ
れており、これにより当該給電回路15からアンテナ素
子5に高周波電流i1を給電したとき、上側筐体31か
ら金属製材料でなるヒンジ部4を介して給電回路15へ
向かって流れる高周波電流i1とは逆相の高周波電流i
31′を切欠部32に沿って迂回させるようになされて
いる。
【0041】このように折畳式携帯無線機30は、本
来、上側筐体31から給電回路15に向かって直線的に
流れるはずの高周波電流i31′の電流経路を切欠部3
2によって迂回させることにより、上側筐体31と下側
筐体3とを電気的に分離したときに近い特性が得られ、
上側筐体31がアンテナの一部として不要に動作するこ
とを防止し得るようになされている。
【0042】因みに折畳式携帯無線機30は、上側筐体
31の切欠部32に対して射出成形された樹脂製の補強
部材33を嵌合して一体化するようになされており、こ
れにより当該上側筐体31の機械的強度を保持するよう
になされている。
【0043】以上の構成において、第2の実施の形態に
おける折畳式携帯無線機30は、上側筐体31及び下側
筐体3が金属製のヒンジ部4を介して機械的及び電気的
に接続されており、下側筐体3内部に設けられた給電回
路15からアンテナ素子5に給電した場合でも、給電回
路15と対向する上側筐体31の所定位置に形成された
切欠部32を回り込むように高周波電流i31′を迂回
させることができる。
【0044】これにより折畳式携帯無線機30は、上側
筐体31と下側筐体3とを電気的に分離したときに近い
特性が得られ、上側筐体31がアンテナの一部として不
要に動作することを防止することができる。
【0045】かくして折畳式携帯無線機30は、上側筐
体31及び下側筐体3を展開した状態でアンテナ素子5
に高周波電流i1を供給した場合でも、アンテナ素子5
の給電位相とは逆相の高周波電流i31′が上側筐体3
1から給電回路15へ直線的に流れ込むことを防ぐこと
により、逆方向の電界が発生してアンテナ素子5から放
射される電界のパターンが乱されることを未然に防止し
得、かくして展開時におけるアンテナ特性の劣化を確実
に防止することができる。
【0046】また折畳式携帯無線機30は、切欠部32
によって上側筐体31がアンテナの一部として不要に動
作することを防止するようにしたことにより、上側筐体
31及び下側筐体3を展開したときのアンテナ全体にお
ける入力インピーダンスの変化を防ぐことができるの
で、整合損失によるアンテナ特性の劣化を確実に防止す
ることができる。
【0047】以上の構成によれば折畳式携帯無線機30
は、薄型化及び機械的な強度保持のために上側筐体31
及び下側筐体3にマグネシウム合金を用いると共に金属
製のヒンジ部4を用いた場合でも、上側筐体31の切欠
部32によって上側筐体31から給電回路15へ流れる
高周波電流i31′を迂回させるようにしたことによ
り、アンテナ素子5に給電したときに上側筐体31がア
ンテナの一部として不要に動作することを防止すること
ができ、かくして上側筐体31及び下側筐体3を展開し
たときのアンテナ特性の劣化を確実に防止することがで
きる。
【0048】また折畳式携帯無線機30は、上側筐体3
1に高周波電流が漏洩することを防止することにより、
通話時にユーザの耳の近傍に位置する上側筐体31を介
して人体の特定部位(主に頭部)に吸収される局所平均
SARの最大値を低減することができる。
【0049】(3)第3の実施の形態 図5との対応部分に同一符号を付して示す図8に示すよ
うに、40は全体として第3の実施の形態における折畳
式携帯無線機を示し、マグネシウム合金で形成された上
側筐体41と下側筐体3とが金属製材料でなるヒンジ部
4を介して互いに折畳及び展開自在に構成されている。
なお下側筐体3については、第1の実施の形態と同様で
あるため説明を省略する。
【0050】上側筐体41は、その全体形状については
第1の実施の形態における上側筐体2と同様であるが、
図9に示すように液晶ディスプレイ6が配置される箇所
の下部における左右両側から内側に向かって所定長さの
切欠部42及び43が互いに対向するように形成されて
いる。
【0051】すなわち図10に示すように、上側筐体4
1は下側筐体3内部に設けられた給電回路15と対向す
る所定位置に切欠部42が形成されており、これにより
当該給電回路15からアンテナ素子5に高周波電流i1
を給電したとき、上側筐体41から金属製材料でなるヒ
ンジ部4を介して給電回路15へ向かって流れる高周波
電流i41′を切欠部42及び43に沿って迂回させる
ようになされている。
【0052】このように折畳式携帯無線機40は、本
来、上側筐体41から給電回路15に向かって直線的に
流れるはずの高周波電流i41′の電流経路を切欠部4
2及び43によって迂回させることにより、上側筐体4
1と下側筐体3とを電気的に分離したときに近い特性が
得られ、上側筐体41がアンテナの一部として不要に動
作することを防止し得るようになされている。
【0053】但し折畳式携帯無線機40は、上側筐体4
1から給電回路15に流れる高周波電流i41′の電流
経路を迂回してはいるものの、その迂回経路が第2の実
施の形態における折畳式携帯無線機30と比べれば短い
ので、その分だけアンテナとして動作する動作能力は増
大してしまう。
【0054】しかしながら折畳式携帯無線機40は、上
側筐体41の切欠部42及び43に対して、射出成形さ
れた樹脂製の補強部材44及び45をそれぞれ嵌合する
ことができるので、第2の実施の形態における折畳式携
帯無線機30と比べれば上側筐体41の剛性を一段と向
上し得るようになされている。
【0055】また折畳式携帯無線機40は、2個の切欠
部42及び43を有する上側筐体41を用いるようにし
たことにより、下側筐体3のアンテナ素子5及び給電回
路15が背面側の上端右部あるいは上端左部のいずれに
配設されていても対応し得るようになされている。
【0056】以上の構成において、第3の実施の形態に
おける折畳式携帯無線機40は、上側筐体41及び下側
筐体3が金属製のヒンジ部4を介して機械的及び電気的
に接続されており、下側筐体3内部に設けられた給電回
路15からアンテナ素子5に給電した場合でも、給電回
路15と対向する上側筐体41の所定位置に形成された
切欠部42を回り込むように高周波電流i41′を迂回
させることができる。
【0057】これにより折畳式携帯無線機40は、上側
筐体41と下側筐体3とを電気的に分離したときに近い
特性が得られ、上側筐体41がアンテナの一部として不
要に動作することを防止することができる。
【0058】かくして折畳式携帯無線機40は、上側筐
体41及び下側筐体3を展開した状態でアンテナ素子5
に高周波電流i1を供給した場合でも、アンテナ素子5
の給電位相とは逆相の高周波電流i41′が上側筐体4
1から給電回路15へ直線的に流れ込むことを防ぐこと
により、逆方向の電界が発生してアンテナ素子5から放
射される電界のパターンが乱されることを未然に防止し
得、かくして展開時におけるアンテナ特性の劣化を確実
に防止することができる。
【0059】また折畳式携帯無線機40は、切欠部42
及び43によって上側筐体41がアンテナの一部として
不要に動作することを防止するようにしたことにより、
上側筐体41及び下側筐体3を展開したときのアンテナ
全体における入力インピーダンスの変化を防ぐことがで
きるので、整合損失によるアンテナ特性の劣化を確実に
防止することができる。
【0060】以上の構成によれば折畳式携帯無線機40
は、薄型化及び機械的な強度保持のために上側筐体41
及び下側筐体3にマグネシウム合金を用いると共に金属
製のヒンジ部4を用いた場合でも、上側筐体41の切欠
部42及び43によって上側筐体41から給電回路15
へ流れる高周波電流i41′を迂回させるようにしたこ
とにより、アンテナ素子5に給電したときに上側筐体4
1がアンテナの一部として不要に動作することを防止す
ることができ、かくして上側筐体41及び下側筐体3を
展開したときのアンテナ特性の劣化を確実に防止するこ
とができる。
【0061】また折畳式携帯無線機40は、上側筐体4
1に高周波電流が漏洩することを防止することにより、
通話時にユーザの耳の近傍に位置する上側筐体41を介
して人体の特定部位(主に頭部)に吸収される局所平均
SARの最大値を低減することができる。
【0062】(4)第4の実施の形態 図1との対応部分に同一符号を付して示す図11におい
て、50は全体として第4の実施の形態における折畳式
携帯無線機を示し、マグネシウム合金で形成された上側
筐体51と下側筐体3とが金属製材料でなるヒンジ部4
を介して互いに折畳及び展開自在に構成されている。な
お下側筐体3については、第1の実施の形態と同様であ
るため説明を省略する。
【0063】この上側筐体51は、その全体形状につい
ては第1の実施の形態における上側筐体2と同様である
が、図12に示すように液晶ディスプレイ6が配置され
る箇所の下部を境に上ユニット51Aと下ユニット51
Bとに分けられており、当該上ユニット51Aと下ユニ
ット51Bとが樹脂製の補強部材52(図11)を介し
て一体化されている。
【0064】ここで上側筐体51は、上ユニット51A
と下ユニット51Bとが樹脂製の補強部材52を介して
一体化されてはいるものの、電気的には分離された非接
続状態にあることにより、当該下ユニット51Bと下側
筐体3とが金属製のヒンジ部4を介して電気的に接続さ
れていても、上側筐体51の殆ど全体を占める上ユニッ
ト51Aと下側筐体3とは電気的に分離されていること
になる。
【0065】従って折畳式携帯無線機50は、第1の実
施の形態において図3に示したように、上側筐体51及
び下側筐体3を折り畳んだ状態で、下側筐体3の内部に
設けられた給電回路15から高周波電流i1をアンテナ
素子5に給電した場合、下側筐体3内部のシールドケー
ス(図示せず)をグランドとして用いているので、当該
シールドケースを介してマグネシウム合金で形成された
下側筐体3にも高周波電流i3が流れるが、上側筐体5
1の上ユニット51Aと下ユニット51Bとが補強部材
52によって電気的に分離されているので、上ユニット
51Aには高周波電流が流れることはなく、アンテナ素
子5及び下側筐体3によるアンテナとして動作する。
【0066】これに対して折畳式携帯無線機50は、第
1の実施の形態において図4に示したように、上側筐体
51及び下側筐体3を展開した状態で、給電回路15か
らアンテナ素子5に給電した場合、アンテナ素子5に流
れる高周波電流i1と同相の高周波電流i3が下側筐体
3に流れるが、上側筐体51の上ユニット51Aと下ユ
ニット51Bとが補強部材52によって電気的に分離さ
れているので、アンテナ素子5に流れる高周波電流i1
とは逆相の高周波電流が上側筐体51の上ユニット51
Aに流れることはない。
【0067】従って折畳式携帯無線機50は、上側筐体
51及び下側筐体3を展開した状態であっても、折り畳
み時と同様にアンテナ素子5及び下側筐体3だけでアン
テナとして動作するようになされている。
【0068】以上の構成において、折畳式携帯無線機5
0は上側筐体51が樹脂製の補強部材52を介して上ユ
ニット51Aと下ユニット51Bとに電気的に分離され
ていることにより、上側筐体51及び下側筐体3を展開
した状態でアンテナ素子5に高周波電流i1を供給した
場合に、上側筐体51の上ユニット51Aに逆相の高周
波電流が流れて逆方向の電界が発生することを防ぐこと
ができるので、アンテナ素子5から放射される電界のパ
ターンが乱されることなくアンテナ特性の劣化を確実に
防止することができる。
【0069】また折畳式携帯無線機50は、上側筐体5
1の殆ど全体を占める上ユニット51Aと下側筐体3と
を補強部材52によって電気的に分離したことにより、
上側筐体51及び下側筐体3を展開したときにアンテナ
全体としての入力インピーダンスが変化することを防
ぎ、かくして整合損失によるアンテナ特性の劣化を確実
に防止することができる。
【0070】以上の構成によれば折畳式携帯無線機50
は、薄型化及び機械的な強度保持のために上側筐体51
及び下側筐体3にマグネシウム合金を用いた場合でも、
上側筐体51の殆ど全体を占める上ユニット51Aを下
側筐体3から電気的に分離したことにより、アンテナ素
子5に給電したときに上側筐体51の上ユニット51A
に高周波電流を流すことを確実に防ぐことができ、かく
して上側筐体51及び下側筐体3を展開したときのアン
テナ特性の劣化を確実に防止することができる。
【0071】(5)他の実施の形態 なお上述の第1の実施の形態においては、樹脂材料でな
る樹脂製ヒンジ部21を用いるようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、上側筐体2及び下側
筐体3を電気的に分離できれは他の種々の非導電性材料
で形成されたヒンジ部を用いるようにしても良い。この
場合にも、上述の第1の実施の形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0072】また上述の第1〜第4の実施の形態におい
ては、下側筐体3の背面側の上端右部にヘリカルアンテ
ナ5A及びロッドアンテナ5Bで形成されたアンテナ素
子5を引出し及び収納可能な状態に取り付けるようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ヘリ
カルアンテナ5Aだけで形成されたアンテナ素子5や、
ロッドアンテナ5Bだけで形成されたアンテナ素子5の
他、板状逆Fアンテナや他の種々の形態のアンテナ素子
を取り付けるようにしても良い。
【0073】さらに上述の第2の実施の形態において
は、下側筐体3における背面側の上端右部にアンテナ素
子5を設け、当該アンテナ素子5の近傍に給電回路15
を設けたときに、当該給電回路15と対向する上側筐体
31の所定位置に切欠部32を設けるようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、図13に示す
ように折畳式携帯無線機60の下側筐体3における背面
側の上端左部にアンテナ素子5を設け、当該アンテナ素
子5の近傍に給電回路15(図示せず)を設けたとき
に、当該給電回路15と対向する上側筐体61の所定位
置に切欠部62を設け、当該切欠部62に補強部材63
を嵌合させるようにしても良い。
【0074】さらに上述の第2及び第3の実施の形態に
おいては、上側筐体31及び41に所定長さ及び所定形
状の切欠部32、42及び43を設けるようにした場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、上側筐体3
1及び41に流れる高周波電流を迂回させて上側筐体3
1及び41と下側筐体3とを電気的に分離したときに近
い特性が得られれば、形状及び長さについては問わな
い。
【0075】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、金属製の
上側筐体及び下側筐体によって機械的強度を保ちなが
ら、樹脂製のヒンジ部によって上側筐体と下側筐体とを
電気的に切断することができるので折畳時及び展開時の
双方において当該上側筐体がアンテナの一部として動作
することを確実に防止し、アンテナ素子及び下側筐体だ
けをアンテナとして動作させることができ、かくして上
側筐体の存在に関わらず安定したアンテナ特性を得るこ
とができる。また本発明によれば、金属製の上側筐体及
び下側筐体と金属製のヒンジ部によって機械的強度を保
ちながら、当該樹脂製の補強部材によって上ユニットと
下ユニットとを機械的には接続しているものの電気的に
は切断していることになるので、折畳時及び展開時の双
方において当該上側筐体の上ユニットがアンテナの一部
として動作することを確実に防止し、主にアンテナ素子
及び下側筐体だけをアンテナとして動作させることがで
き、かくして上側筐体の存在に関わらず安定したアンテ
ナ特性を得ることができる。さらに本発明によれば、金
属製の上側筐体及び下側筐体と金属製のヒンジ部によっ
て機械的強度を保ちながら、上側筐体の一部に設けられ
た切欠部によって上側筐体に漏洩する高周波電流の電流
経路を迂回させることができるので、アンテナ素子及び
下側筐体だけをアンテナとして動作させる際の上側筐体
に漏洩する高周波電流の影響を排除することができ、か
くして上側筐体と下側筐体とが金属製のヒンジ部を介し
て電気的に接続されている場合であっても当該上側筐体
の存在に関わらず安定したアンテナ特性を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における折畳式携帯無線機の
外観構成を示す略線的斜視図である。
【図2】第1の実施の形態における上側筐体と下側筐体
との接続状態を示す略線的斜視図である。
【図3】第1の実施の形態における折り畳んだときの給
電状態を示す略線図である。
【図4】第1の実施の形態における展開したときの給電
状態を示す略線図である。
【図5】第2の実施の形態における折畳式携帯無線機の
外観構成を示す略線的斜視図である。
【図6】第2の実施の形態における上側筐体と下側筐体
との接続状態を示す略線的斜視図である。
【図7】第2の実施の形態における給電状態を示す略線
図である。
【図8】第3の実施の形態における折畳式携帯無線機の
外観構成を示す略線的斜視図である。
【図9】第3の実施の形態における上側筐体と下側筐体
との接続状態を示す略線的斜視図である。
【図10】第3の実施の形態における給電状態を示す略
線図である。
【図11】第4の実施の形態における折畳式携帯無線機
の外観構成を示す略線的斜視図である。
【図12】第4の実施の形態における上側筐体と下側筐
体との接続状態を示す略線的斜視図である。
【図13】他の実施の形態における折畳式携帯無線機の
外観構成を示す略線的斜視図である。
【図14】従来の折畳式携帯無線機の外観構成を示す略
線的斜視図である。
【図15】折り畳んだ状態の折畳式携帯無線機を示す略
線図である。
【図16】展開した状態の折畳式携帯無線機を示す略線
図である。
【図17】従来の折り畳んだときの給電状態を示す略線
図である。
【図18】従来の展開したときの給電状態を示す略線図
である。
【符号の説明】
1、20、30、40、50、60……折畳式携帯無線
機、2、31、41、51、61……上側筐体、3……
下側筐体、4……ヒンジ部、5……アンテナ素子、6…
…液晶ディスプレイ、7……スピーカ、8……操作キ
ー、11……マイクロフォン、15……給電回路、21
……樹脂製ヒンジ部、32、42、43……切欠部、3
3、44、45、52、62……補強部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04M 1/02 H04M 1/02 C (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/24 H01Q 1/44 H01Q 1/52 H04B 1/38 H04M 1/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】折畳及び展開自在に構成された折畳式携帯
    無線機において、 金属製の上側筐体と、 上記上側筐体と互いに折畳及び展開自在に接続された金
    属製の下側筐体と、 上記下側筐体の所定位置に取り付けられたアンテナ素子
    に対して高周波電流を給電すると共に上記下側筐体に上
    記高周波電流を給電することにより上記アンテナ素子及
    び上記下側筐体をアンテナとして動作させる給電回路
    と、 上記アンテナ素子及び上記下側筐体をアンテナとして動
    作させる際、当該上側筐体が上記アンテナの一部として
    不要に動作することを防止するため、上記上側筐体に上
    記高周波電流が漏洩することを抑制し、上記上側筐体及
    び上記下側筐体を互いに折畳及び展開自在に取り付ける
    一方で上記上側筐体と上記下側筐体とを電気的に切断す
    るようになされた樹脂製のヒンジ部と を具えることを特
    徴とする折畳式携帯無線機。
  2. 【請求項2】折畳及び展開自在に構成された折畳式携帯無線機におい
    て、金属製のヒンジ部に近い箇所で2分割された金属製
    の上ユニット及び下ユニットで構成された上側筐体と、 上記ヒンジ部を介して上記上側筐体の上記下ユニットと
    互いに折畳及び展開自在に接続された金属製の下側筐体
    と、 上記下側筐体の所定位置に取り付けられたアンテナ素子
    に対して高周波電流を給電すると共に上記下側筐体に上
    記高周波電流を給電することにより上記アンテナ素子及
    び上記下側筐体をアンテナとして動作させる給電回路
    と、 上記アンテナ素子及び上記下側筐体をアンテナとして動
    作させる際、当該上側筐体の上記上ユニットが上記アン
    テナの一部として不要に動作することを防止するため、
    上記上側筐体の上記上ユニットと上記下ユニットとの間
    に介在され、上記下ユニットから上記上ユニットに対し
    て上記高周波電流が漏洩することを抑制し、上記上ユニ
    ットと上記下ユニットとを電気的に切断するようになさ
    れた樹脂製の補強部材とを具えることを特徴とする折畳
    式携帯無線機。
  3. 【請求項3】折畳及び展開自在に構成された折畳式携帯
    無線機において、 金属製の上側筐体と、 金属製のヒンジ部を介して上記上側筐体と互いに折畳及
    び展開自在に接続された金属製の下側筐体と、 上記下側筐体の所定位置に取り付けられたアンテナ素子
    に対して高周波電流を給電すると共に上記下側筐体に上
    記高周波電流を給電することにより上記アンテナ素子及
    び上記下側筐体をアンテナとして動作させる給電回路
    と、 上記アンテナ素子及び上記下側筐体をアンテナとして動
    作させる際、当該上側筐体が上記アンテナの一部として
    不要に動作することを防止するため、上記上側筐体に上
    記高周波電流が漏洩する際の電流経路を迂回させるため
    に当該上側筐体の一部に設けられた切欠部とを具えるこ
    とを特徴とする折畳式携帯無線機。
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