JP3475685B2 - 変速機の変速操作装置 - Google Patents

変速機の変速操作装置

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JP3475685B2
JP3475685B2 JP00148997A JP148997A JP3475685B2 JP 3475685 B2 JP3475685 B2 JP 3475685B2 JP 00148997 A JP00148997 A JP 00148997A JP 148997 A JP148997 A JP 148997A JP 3475685 B2 JP3475685 B2 JP 3475685B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シフトレバーの揺
動変位を変速機に伝達する変速機の変速操作装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】キャブオーバ型の自動車(車両)は、図
9に示されるように車室内1の下側にエンジン2aを収
容するエンジン室2を有している。ところで、このエン
ジン室2の上部分は、車室内1に座席を据付けるための
車体パネル3aより形成されている。またこの車体パネ
ル3aはフロア面1aと段差して連結されている。そし
て、この車体パネル3aにシートに据付けて、運転席
A、助手席Bとしている。
【0003】こうしたキャブオーバ型の自動車は、図1
0に示されるように運転席A、助手席Bの下側にエンジ
ン室2があるために、変速機(図示しない)から延びる
シフト方向、セレクト方向といった2種類の変速操作用
のケーブル4(操作部材に相当:片側しか図示せず)
は、車体パネル3aに据付けることが余儀なくされる。
【0004】この制約のために、通常、キャブオーバ型
の自動車は、車体パネル3aに上記ケーブル4を操作す
るシフトレバー5(変速操作装置を構成するもの)を据
付けることが行われている。
【0005】ところで、シフトレバー5は、軽い操作で
変速操作が行えること。またレバー揺動方向が、変速機
で定められるケーブル4の作動方向に対応していること
が求められる。具体的には、変速機の設定により、シフ
ト操作すべくシフトレバー5を前方へ揺動させると、シ
フト方向の変位を伝えるケーブル4がシフトレバー5と
は反対の後方へ変位することが求められる。
【0006】そこで、従来、キャブオーバ型の自動車で
は、図9および図10に示されるように運転席Aと助手
席Bとの間の車体パネル部分に、レバー長の長いシフト
レバー5を設けている。具体的には、シフトレバー5
は、揺動支点となる下端部がブラケット6および枢軸7
を介して、運転席Aと助手席Bとの間の車体パネル3a
にシフト方向、セレクト方向に揺動自在に支持され、上
端部が上方へ延びるように配置して、シフトレバー先端
のシフトノブ5aから揺動支点までの距離を長く設定し
てある。そして、この枢軸7から下側(車体パネル3a
側)へレバー長の短い揺動レバー8を突設して、この揺
動レバー端にケーブル端を連結する構造が採用され、軽
い操作力で変速機を操作すると同時に、シフト操作すべ
くシフトレバー5を前方へ揺動させると、揺動レバー8
がシフトレバー5とは反対の後方へ揺動して、ケーブル
4を所定の作動方向に変位させ、変速機において所定の
変速動作を行わせるようにしてある。
【0007】つまり、同構造は、シフトレバー5と揺動
レバー8とのレバー比(てこの原理)で得られる軽い操
作力で変速操作が行え、さらにシフトレバー5の揺動支
点から下側へ突き出る揺動レバー8によりケーブル4の
作動方向と同方向の変位を出力させるようにしてある。
なお、9は枢支部分回りを覆うシフトブーツ、10はセ
ンタコンソールを示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、キャブオー
バ型の自動車は、集配作業を行うトラックやバンに多く
利用されている。こうした貨物車の多くは、一人の運転
者が集配作業も行っている。
【0009】ここで、貨物車の運転者は、集配作業を行
う際、交通状況、道路状況などにより、運転席からでな
く助手席から乗降することが多々ある。このときには、
運転者は、一旦、運転席Aから助手席Bに移った後、車
外へ降りて集配作業を行うことになる。
【0010】ところが、運転席Aと助手席Bとの間から
はシフトレバー5が上方へ向かって突き出ている。特に
枢軸7からは上側へシフトレバー5が延び、また枢軸7
からは下側へ揺動レバー8が突き出ているので、シフト
レバー5の先端のシフトノブ5aは、かなり座席から上
方の位置に配置される。
【0011】このため、運転者が運転席Aから助手席B
に移る際、シフトレバー5が邪魔な障害物となって、運
転者の移動を妨げてしまう。そこで、シフトレバー5の
レバー長を短くしたり、シフトレバー5を低い位置に設
けることなどが考えられる。
【0012】しかしながら、レバー長さを短くすると、
レバー比が変わり、大きな操作力が必要となる不具合を
もたらす。またシフトレバ−5を低い位置に設けると、
揺動レバー8の位置がケーブル位置より低くなるため
に、シフトレバー5の揺動変位を車体パネル3a上のケ
ーブル4に伝えるのは難しい。しかも、揺動レバー8で
シフトレバー5の揺動変位をケーブル4へ伝えることが
できたとしても、シフト方向の変位を伝える揺動レバー
8の作動方向が当初の方向とは異なってしまうので、ケ
ーブル4の作動方向には適合せず、変速機が操作できな
くなる。
【0013】このため、運転席A、助手席B間を移動す
る運転者の邪魔とはならないようにシフトレバー5を据
付けることは難しいとされている。本発明は上記事情に
着目してなされたものでその目的とするところは、シフ
トレバーのレバー比、変速機につながる操作部材の作動
方向を変更することなく、シフトレバーを低い位置に据
付けることができる変速機の変速操作装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した変速操作装置は、運転者の操作に
より少なくともシフト方向に揺動自在に設けられたシフ
トレバーと、シフトレバーの揺動支点よりも上方に配設
されて、シフトレバーのシフト方向への揺動に連動して
シフト方向に揺動する揺動レバーと、揺動中心がシフト
レバーの揺動支点よりも上方の異なる位置に配置され、
揺動中心から一方側が揺動レバーに係合され、他方側が
揺動レバーの揺動に伴い揺動レバーとは反対方向に揺動
する反転レバーと、反転レバーの他方側に連結されると
ともに反転レバーにより入力される所定の作動方向の
変位を変速機へ伝えることによって該変速機を所定に変
速操作させる操作部材とを有して構成して、操作部材の
作動方向、シフトレバーのレバー比を変更せずに、低レ
バー位置でシフト操作を行えるようにしたことにある。
【0015】すなわち、請求項1に記載の変速操作装置
によると、例えば1速にシフトすべく、シフトレバーを
車体前方へ揺動操作したとする。すると、揺動レバー
は、このシフトレバーの揺動変位に連動してシフト方向
に揺動する。
【0016】このまま揺動レバーの揺動変位を、車体パ
ネルに据付けてある操作部材(変速機から延びている部
材)に伝えたのでは、同操作部材の作動方向が異なる向
きとなる。
【0017】ここで、シフトレバーの揺動支点からずれ
て配置されている反転レバーは、係合部を介して、揺動
レバーの変位を受けて揺動し、シフトレバーからの揺動
を、操作部材の作動方向と整合する向きに反転させる。
【0018】この反転レバーによる揺動向きの反転によ
り、シフトレバーからの揺動変位は、所定の作動向きで
操作部材に伝達されて変速機に至り、所定に変速操作さ
れる。
【0019】したがって、変速機は、足元に近い部位に
据付けたシフトレバーで、変速機につながる操作部材の
作動方向、シフトレバーのレバー比を変更せずに操作さ
れる。
【0020】それ故、低い位置に配置されたシフトレバ
ーでありながら、求められる変速操作が行えるので、運
転者が運転席から助手席へ移る際、シフトレバーが邪魔
となるのを防ぐことができ、同運転者の移動が容易に行
えるようになる。しかも、反転レバーを追加するだけな
ので、構造的に簡単である。特に揺動レバーをシフトレ
バーの揺動支点から上側へ向くように配置し、反転レバ
ーをシフトレバーの揺動支点より上方へずらして設ける
と、コンパクトになる。
【0021】なお、セレクト方向の操作部材を操作する
ためには、シフトレバーが、セレクト方向またはシフト
方向の一方向に揺動自在に支持された支持部材に、その
他方向に揺動自在に支持されていることが好ましい。も
ちろんシフトレバーのセレクト方向への揺動に連動して
セレクト方向に揺動する揺動レバーを用いるとともに、
車体部材にシフト方向へ揺動自在に支持され、かつ揺動
中心を中心として一端側がセレクト方向の揺動レバーに
係合し他端側が別の操作部材に連結されるようにしたも
のでもよい。
【0022】請求項2に記載した発明は、上記目的に加
え、反転レバーを活用して、シフトレバーの操作量を軽
減するために、反転レバーと揺動レバーとが係合される
とともに、反転レバーと揺動レバーとの係合位置から反
転レバーの揺動中心までの距離が、同係合位置から揺動
レバーの揺動中心までの距離より短く設定することによ
って、揺動レバーの揺動角に対し反転レバーの揺動角が
大きくなるようにして、少ないシフトレバーの操作量
で、所定の変速操作を行えるようにしたことにある。な
お、好ましくは、反転レバーと揺動レバーとをスライド
係合させると組付性がよい。請求項3に記載した発明
は、シフトレバーは、揺動支点がエンジンの上方を覆う
座席据付用の車体パネルより前方かつ下方に位置するよ
うに配設され、揺動レバーは、一端がシフトレバーの揺
動支点側に支持され、反転レバーの一方側に係合する他
端が揺動支点から上側に向くように配置され、反転レバ
ーは、揺動中心がシフトレバーの揺動支点よりも上方と
なるように配設されるようにした。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図7に
示す第1の実施形態にもとづいて説明する。ここで、図
面において、先の「従来の技術」の項で述べた部分と同
じ部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分(発明の要部となる部分)について説明す
ることにする。
【0024】すなわち、本実施形態は、エンジン2aの
上方を覆い座席据付用の車体パネル3aの前方下側、例
えばフロア面1aと段差する側壁20の中段部分へ変速
操作装置21を据付けて、シフトレバー5の位置を下げ
たことにある(低シフトレバー化)。
【0025】この側壁20に変速操作装置21を据付け
た状態が図1および図2に示され、同変速操作装置21
の各部の構造が図3〜図6に渡り示されている。この変
速操作装置21の構造について説明すれば、図2〜図5
中、22は例えば逆L字状に形成されたベースプレート
である。
【0026】このベースプレート22は、運転席Aと助
手席Bとの間の側壁部分、具体的にはフロア面1aと段
差する側壁20およびこれと連なる車体パネル3aとが
なす角部3bに据付けてある。
【0027】ベースプレート22の縦壁からは、車体前
方に向かって横壁状の据付プレート23が突き出てい
る。そして、この据付プレート23の上面に、シフトレ
バー5ならびにレバー機構24が据付けられ、シフトレ
バー5の揺動変位をレバー機構24を介して、車体パネ
ル3aに添わせたシフト操作用のケーブル4,セレクト
操作用のケーブル4a(いずれも変速機から延びている
操作部材)へ伝えるようにしてある。
【0028】具体的には、図2〜図5中、25は据付プ
レート23の上面に設けられた例えば矩形枠状のプレー
トで形成された支持台、26は後方向、上下方向の三方
が開口したコ字形の支持プレート(支持部材)である。
【0029】支持プレート26の端壁26aからは、図
5に示されるように軸部27が突き出ていて、この軸部
27が支持台25の前後(車体前後)方向に貫通したカ
ラー部材28に挿入されて回動自在に支持してある。こ
れにより、支持プレート全体を軸部27を支点に左右
(車幅)方向に揺動できるようにしている。なお、29
はカラー部材28を貫通した軸部27の先端を回動自在
に固定するためのナットを示す。
【0030】また支持プレート26のうち、対向する側
壁26b間の上下部には、車幅方向に延びる二本の支持
軸30a,30bが前後方向にずれて掛け渡されてい
る。支持軸30a,30bのうち、後側下段に配置され
ている支持軸30bには、同支持軸30bに回動自在に
貫通されたカラー部材31、同カラー部材31から上方
へ突き出る全長の短い揺動レバー32が設けてある。こ
の揺動レバー32にはシフトレバー5の下端部が固定さ
れ、シフトレバー5の揺動支点を車体パネル3aより下
方の位置に配置させてある。このシフトレバー5の上端
部は上方へ延びていて、所定のレバー長を確保してあ
る。
【0031】なお、車体前後方向、車幅方向に揺動自在
に支持したシフトレバー5の作動方向のうち、車体前後
方向をシフト方向、車幅方向をセレクト方向としてあ
る。この構造により、シフトレバー5をシフト方向、セ
レクト方向の両者で揺動自在にしつつ、揺動レバー32
をシフトレバー5のシフト方向への揺動(支持軸30b
を支点とした揺動)に連動して車体前後方向(シフト方
向と同方向)に揺動変位させるようにしてある。なお、
支持軸30bの軸端からは、ボールジョイント部(図示
しない)で自由自在に支持されたスライド駒30cが突
き出ている。
【0032】前側上段に配置されている支持軸30aに
は、同支持軸30aに回動自在に貫通されたカラー部材
33が設けられている。そして、このカラー部材33に
上下方向に延びる例えばプレート状の反転レバー34を
固定させてある。具体的には、反転レバー34の中間部
を車体前後方向(シフト方向と同方向)に揺動自在に固
定させてある。
【0033】この固定構造にて、シフトレバー5の揺動
支点から上方にずれた地点に反転レバー34の揺動支点
を揺動自在に支持している。反転レバー34の下側は、
揺動レバー32の先端部と重なる地点まで延びている。
そして、この下端部から揺動レバー32の先端部へ向か
ってスライド駒35が突き出ている。ここで、スライド
駒35は、反転レバー34の下端部から突出する軸部3
5aの先端にボールジョイント部(図示しない)を介し
て自由自在に支持されているものである。
【0034】そして、このスライド駒35は、揺動レバ
ー32の先端部に形成した上下方向に沿って延びるスラ
イド溝36内にスライド自在に係合され、シフトレバー
5からの揺動をシフト操作用のケーブル4の作動方向と
整合する向きに反転させる反転機構37を構成してい
る。すなわち、シフトレバー5を前方へ揺動させると、
揺動レバー32も前方へ揺動してスライド溝36と係合
しているスライド駒35がスライド溝36内をスライド
しながら反転レバー34の下端部を前方へ押し出して、
反転レバー34の上端部をシフトレバー5の揺動方向と
は反対方向へ揺動させるようにしてある。
【0035】反転レバー34の上側はシフト操作用のケ
ーブル4が配置されている地点まで延びている。この上
端部はシフト操作用のケーブル端に連結され、反転レバ
ー34から出力された揺動変位をケーブル4へ伝えるよ
うにしてある。
【0036】また支持台25の側部(車幅方向)には、
上方と後方とに延びる辺部38a,38bを有してL字
状に形成されたセレクト操作用の揺動レバー38が上下
方向(シフト方向)に回動自在支持されている。なお、
25aは支持台25の側部から突き出た、揺動レバー3
8を回動自在に軸支する軸部、25bは同揺動レバー3
6を回動自在に固定するためのナットを示す。
【0037】辺部38bは、スライド駒30cと重なる
地点まで延びていて、先端部には前後方向(車体前後方
向)に延びるスライド溝39が設けられている。そし
て、このスライド溝39内に、スライド駒30cがスラ
イド自在に係合され、シフトレバー5のセレクト方向の
揺動、すなわち軸部27を支点とした支持プレート26
の車幅方向(セレクト方向)の揺動変位を、前後方向の
揺動変位へ変換させる構造にしてある。すなわち、シフ
トレバー5を側方へ揺動させると、スライド駒30cが
スライド溝39内をスライドしながら辺部38bを上方
あるいは下方へ押圧して、軸部25aを支点に辺部38
aを前後方向へ揺動させる。
【0038】上方へ延びる辺部38aの先端部には、別
の操作用のケーブル端、すなわちセレクト操作用のケー
ブル端が連結され、シフトレバー5のセレクト方向の揺
動変位を、セレクト操作用のケーブル4a(操作部材)
へ伝えるようにしてある。
【0039】なお、図6、図7に示すように反転レバー
34と揺動レバー32との係合位置から反転レバーの揺
動中心までの距離L1 は、同係合位置から揺動レバー3
2の揺動中心までの距離L2 より短く設定してある。
【0040】但し、ベースプレート22上の機構部は、
ケース40およびシフトブーツ9によりカバーされてい
る。そして、この足元に近い部位に据付けたシフトレバ
ー5にて、求められる変速操作が円滑に行えるようにし
ている。
【0041】すなわち、変速操作装置21の作用につい
て説明すれば、今、運転者が、例えばN位置(ニュート
ラル)から1速にシフトすべく、図6に示すN位置のシ
フトノブ5aを図7(a)中の矢印Xで示されるように
前方へ操作したとする(シフト操作)。
【0042】すると、シフトレバー5は、支持軸30b
を支点にシフト方向前方へ揺動変位する。と共に揺動レ
バー32も、図7(a)中の矢印で示されるようにシフ
トレバー5の揺動変位にしたがってシフト方向前方へ揺
動する。
【0043】このとき、単にシフトレバー5を低い位置
に移すという理由で、このまま揺動レバー32の変位を
車体パネル3aに据付けてあるシフト操作用のケーブル
4へ伝えたのでは、同ケーブル4の作動方向が異なる向
きとなり、変速操作が行えない。
【0044】そこで、本発明は、揺動レバー32の揺動
変位を反転レバー34で受けて、出力されるレバーの揺
動方向を、シフト操作用のケーブル4の作動方向と整合
する向きに反転させる。
【0045】すなわち、図7(a)に示されるように揺
動レバー32の揺動変位は、スライド駒35とスライド
溝36で構成される係合部を通じて、反転レバー34へ
伝わることで作動方向が反転される。
【0046】具体的には、揺動レバー32の揺動変位は
スライド駒35がスライド溝36をスライドしながら反
転レバー34の下側部分34aを押し出すことによっ
て、反転レバー34に伝達され、同反転レバー34を支
持軸30aを支点に揺動させていく。
【0047】ここで、上下方向に延びている反転レバー
34の揺動支点(支持軸30a)は、シフトレバー5の
揺動支点(支持軸30b)より上側にずれた地点にある
から、反転レバー34は図7(a),(b)中の矢印で
示されるようにシフトレバー5とは反対の方向、すなわ
ちシフト方向後方へ揺動する。つまり、反転レバー34
の上側部分34bからは、シフト操作用のケーブル4の
作動方向と同方向に変換(反転)された揺動変位が出力
される。
【0048】そして、この反転レバー34で反転された
シフトレバー5からの揺動変位が、図7(a)中の矢印
でも示されるようにシフト操作用のケーブル4を介し、
変速機に伝達され、同変速機は所定に変速操作される。
【0049】これはシフトレバー5を後方へシフト操作
したときも同様である。したがって、変速機は、足元に
近い部位に据付けたシフトレバー5にて、ケーブル4の
作動方向、シフトレバー5のレバー比が変更されずに、
操作されることになる。
【0050】それ故、低い位置に配置されたシフトレバ
ー5でありながら、求められる変速操作が行えるので、
運転者が運転席Aから助手席Bへ移る際、シフトレバー
5が邪魔となるのを抑制でき、同運転者の移動が容易に
行える。しかも、シフト方向、セレクト方向のうちのシ
フト方向の揺動レバー32に反転レバー34を組合わせ
るだけなので、変速操作装置21は構造的にも簡単です
む。また揺動レバー32をシフトレバー5の揺動支点か
ら上側へ向くように定め、反転レバー34をシフトレバ
ー5の揺動支点より上方へずらして設けたので、変速操
作装置21はコンパクトである。
【0051】そのうえ、係合位置を基準とした揺動レバ
ー32、反転レバー34の揺動中心までの距離をL2
1 に設定したことにより、反転レバー34を活用し
て、少ない操作量で、所定の変速操作が行えるようにな
る。
【0052】すなわち、図7(b)に示されるように距
離L1 ,L2 を設定すると、N位置(ニュートラル)か
ら揺動レバー32が揺動角θ(シフトレバー5の操作
量)まで揺動変位するに伴い、同揺動変位は、スライド
溝36内をスライド駒35がシフトレバー5の揺動支点
から遠ざかる方向へスライドしながら反転レバー34へ
伝えるようになる。なお、図中L2 ′は距離L2 の揺動
角θまで揺動したときにおける変化を示す(L2 ′>L
2 )。
【0053】この係合位置の移動により、揺動レバー3
2の揺動角θに対して、反転レバー34の揺動角θ′は
大きくなる(θ′>θ)。ここで、揺動角θ′は、ケー
ブル4の押し引き量に相当するので、少ないシフトレバ
ー5の操作量ですむのである。
【0054】むろん、これは揺動レバー32側にスライ
ド駒35を設け、反転レバー34側にスライド溝36を
設けた反対のレイアウトでも同様の効果を奏する。な
お、第1の実施形態では、スライド駒35とスライド溝
36とで構成されるスライド機構を用いて、揺動レバー
32の変位を反転レバー34へ伝達する係合部を採用し
たが、これに限らず、図8に示す第2の実施形態のよう
に揺動レバー32の端部と反転レバー34の端部とを例
えば扇形の歯車40a,40bを噛み合わせてなる歯車
機構40で係合してもよい。
【0055】但し、図8において、第1の実施形態の変
速操作装置と同じ部分には同一符号を付してその説明を
省略した。また上述した実施形態は、いずれも車体パネ
ル(エンジン室の上部分)の側壁に変速操作装置を据付
けたが、これに限らず、例えばフロア面に変速操作装置
を据付けてもよい。
【0056】また第1の実施形態は、シフトレバー5が
支持プレート26にシフト方向に揺動自在に支持され、
支持プレート26が支持台25にセレクト方向に支持さ
れていたが、これに限らず、シフトレバー5が支持プレ
ート26にセレクト方向に揺動自在に支持され、支持プ
レート26が支持台25にシフト方向に揺動自在に支持
されてもよい。この場合、揺動レバー32は支持プレー
ト26に固定され、スライド駒30cはシフトレバー5
に設けられる。
【0057】また第1の実施形態は、シフトレバーのシ
フト方向の向きを車体前後方向に定め、このシフトレバ
ーのシフト方向の揺動変位を揺動レバーを通じて、車体
前後方向を作動方向としたケーブルに伝える構造に本発
明を適用したが、これに限らず、シフトレバーのシフト
方向の向きを車幅方向に定め、このシフトレバーのシフ
ト方向の揺動変位を揺動レバーを通じて、車体前後方向
を作動後方としたケーブルに伝える構造に適用してもよ
い。むろん、シフトレバーがシフト方向にだけ揺動自在
に支持した変速操作装置にも適用してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように請求項1、請求項3
に記載の発明によれば、足元に近い部位に据付けたシフ
トレバーのレバー操作で、変速機につながる操作部材の
作動方向、シフトレバーのレバー比を変更せずに、変速
機を操作することができる。
【0059】したがって、低い位置に配置されたシフト
レバーでありながら、求められる変速操作が行えるの
で、運転者が運転席から助手席へ移る際、シフトレバー
が邪魔となるのを抑制でき、同運転者の移動が容易に行
える。
【0060】しかも、反転レバーを追加するだけなの
で、構造的にも簡単である。請求項2に記載の発明によ
れば、上記効果をもたらす反転レバーを活用して、少な
いシフトレバーの操作量で、所定の変速操作が行えると
いった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の変速操作装置を、フ
ロア面から突き出るエンジン室の側壁に据付けた据付状
態と共に示す斜視図。
【図2】同じく側断面図。
【図3】同変速操作装置の構造を説明するための斜視
図。
【図4】同一部切欠した斜視図。
【図5】同変速操作装置の各部の構造を説明するための
分解斜視図。
【図6】図3中のイ〜イ線に沿う断面図。
【図7】シフトレバーをN位置から前方へシフト操作し
たときにおける揺動レバー、反転レバー、ケーブルの動
きを説明するための図。
【図8】本発明の第2の実施形態の変速操作装置の要部
を示す断面図。
【図9】従来の変速操作装置の据付構造を説明するため
の斜視図。
【図10】同据付構造の断面図。
【符号の説明】
1…車室内 1a…フロア面 2…エンジン室 2a…エンジン 3a…車体パネル 4…ケーブル(変速機から延びている操作部材) 5…シフトレバー 20…側壁 25…支持台 26…支持プレート(支持部材) 30a,30b…支持軸 32…揺動レバー 35…スライド駒 36…スライド溝 38…揺動レバー A…運転席 B…助手席。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−143920(JP,U) 実開 昭63−192816(JP,U) 実公 昭50−8347(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/02 F16H 59/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の操作により少なくともシフト方
    向に揺動自在に設けられたシフトレバーと、前記シフトレバーの揺動支点よりも上方に配設されて、
    前記シフトレバーのシフト方向への揺動に連動してシフ
    ト方向に揺動する揺動レバーと、 揺動中心が前記シフトレバーの前記揺動支点よりも上方
    異なる位置に配置され、前記揺動中心から一方側が前
    記揺動レバーに係合され、他方側が前記揺動レバーの揺
    動に伴い前記揺動レバーとは反対方向に揺動する反転レ
    バーと、 前記反転レバーの他方側に連結されるとともに、前記
    転レバーにより入力される所定の作動方向の変位を変速
    機へ伝えることによって該変速機を所定に変速操作させ
    る操作部材と、 具備したことを特徴とする変速機の変速操作装置。
  2. 【請求項2】 前記反転レバーと前記揺動レバーとが係
    合されるとともに、前記反転レバーと前記揺動レバーと
    の係合位置から前記反転レバーの揺動中心までの距離
    が、同係合位置から前記揺動レバーの揺動中心までの距
    離より短く設定したことを特徴とする請求項1に記載の
    変速機の変速操作装置。
  3. 【請求項3】 前記シフトレバーは、前記揺動支点がエ
    ンジンの上方を覆う座席据付用の車体パネルより前方か
    つ下方に位置するように配設され、 前記揺動レバーは、一端が前記シフトレバーの前記揺動
    支点側に支持され、前記反転レバーの前記一方側に係合
    する他端が前記揺動支点から上側に向くように配置さ
    れ、 前記反転レバーは、前記揺動中心が前記シフトレバーの
    揺動支点よりも上方となるように配設される ことを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の変速機の変速操作
    装置。
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