JP3475106B2 - インクジェット記録装置の用紙搬送装置 - Google Patents

インクジェット記録装置の用紙搬送装置

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JP3475106B2
JP3475106B2 JP1512299A JP1512299A JP3475106B2 JP 3475106 B2 JP3475106 B2 JP 3475106B2 JP 1512299 A JP1512299 A JP 1512299A JP 1512299 A JP1512299 A JP 1512299A JP 3475106 B2 JP3475106 B2 JP 3475106B2
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直洋 安藤
拓司 本
久 ▲吉▼村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズルからインク
を吐出して記録用紙に画像を印字する記録ヘッドの上流
側に設けられた給紙ローラと、記録ヘッドに対向して設
けられた用紙吸着搬送ベルトと、記録ヘッドの下流側に
設けられた排紙ローラとからなり、給紙ローラ,用紙吸
着搬送ベルト,排紙ローラにより記録用紙を記録ヘッド
と所定の間隙をおいて搬送するインクジェット記録装置
の用紙搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録ヘッドのノズルからインクを
吐出して記録用紙に画像の印字を行うインクジェット記
録装置が実用化されており、記録ヘッドが搬送されてく
る記録用紙の記録面に対向して配設され、記録用紙を記
録ヘッドと対向する位置へ用紙吸着搬送ベルトで吸着搬
送し、記録ヘッドのノズルからインクを吐出して記録用
紙に印字を行い、記録ヘッドの1走査分の印字後、記録
用紙を印字を行った1走査分搬送して印字を行ってい
た。また、従来、このようなインクジェット記録装置で
は、記録用紙と記録ヘッドのノズルのインク吐出面との
間隙を約1mm以下に設定することにより、安定した印
字性能を確保し高い印字品質を得ることが可能であっ
た。そのため、記録用紙の安定した搬送を実現するため
に次のような方法が行われていた。
【0003】(1)一般的にノズルを有した記録ヘッド
に対向する印字位置において記録用紙に適度な張力を付
与すること(特開平8−90858号公報)が行われて
おり、具体的には、図9に示すように、記録ヘッド21
の用紙搬送方向の下流側に配設される排紙ローラ22の
周速Seを、記録ヘッドの用紙搬送方向の上流側に配設
される給紙ローラ23の周速Sfよりも若干大きく設定
(Se>Sf)し、この間に搬送される記録用紙Pに撓
みのないように引張力を加えたものがあった。
【0004】(2)記録ヘッドの上流側と下流側に給紙
ローラを配設し、下流側に配設された給紙ローラの用紙
搬送速度を上流側に配設された給紙ローラの用紙搬送速
度より多少高くなるように設定し、記録ヘッドの対向位
置での記録用紙の撓みを解消したものがあった。
【0005】(3)記録ヘッドの対向位置に記録用紙吸
着手段を配設し、給紙ローラにより搬送される記録用紙
を記録用紙吸着手段によって吸着することにより、記録
ヘッドに対して記録用紙を接触させないようにしたもの
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、記録用紙にイ
ンクを直接吐出して印字を行うインクジェット方式のイ
ンクジェット記録装置においては、記録用紙と記録ヘッ
ドとの距離は、両者が接触しない程度に可能な限り接近
させる方が印字上の利点が多い。このため、高品位の印
字を行うためには、記録用紙の搬送に伴って発生する波
打ち、撓みを防止することが必要不可欠となる。
【0007】ところが、上記(1)の方式を用いるイン
クジェット記録装置においては、記録用紙後端部の印字
部分で、図11に例示するように、一般に「白抜け」と
呼ばれる印字不良を発生し易い欠点があった。
【0008】この原因については、次に用に考えられ
る。すなわち、記録用紙後端部が印字される際には、図
10に二点鎖線で示すように、給紙ローラ23の周速S
fが排紙ローラ22の周速Se(>Sf)よりも小さく
設定されている用紙搬送装置において、記録用紙Pの後
端Peが給紙ローラ23のニップ点から離れて、前方の
排紙ローラ22のみにより紙送りされることになるが、
給紙ローラ23のニップ点を離れた時点で、記録用紙P
には相対的に周速を小さくした給紙ローラ22からのバ
ックテンションが作用しなくなる。
【0009】そのため、紙送り速度が定常値Voからあ
る速度Vx(>Vo)に瞬間的に増速し、結果として図
11に示すように、例えば、末行のみ改行送り量Dxが
規定量Dよりも異常に拡大される印字不良を発生するこ
とになる。
【0010】また、上記(2),(3)を適用するもの
については、用紙搬送方向に沿った用紙搬送路を構成す
る搬送ローラの用紙搬送速度の大小関係のみで、具体的
な用紙搬送速度の設定(下流側用紙搬送ローラの用紙搬
送速度を上流側用紙搬送ローラの用紙搬送速度に対して
増速する程度)の仕方や各搬送ローラ間の用紙搬送力の
バランスについては言及されておらず、上記(1)の方
式で発生する末行のみの改行送り量Dxの拡大を解消し
えるものであるか否か、上流側と下流側の用紙搬送速度
の設定のみでは不充分であった。
【0011】本発明は、上記のような不具合を解消し記
録用紙を良好な制度で安定して搬送することのできるイ
ンクジェット記録装置の用紙搬送装置を提供することを
目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、ノズルからインクを吐出し
て記録用紙に画像を印字する記録ヘッドの上流側に設け
られた給紙ローラと、記録ヘッドに対向して設けられた
用紙吸着搬送ベルトと、記録ヘッドの下流側に設けられ
た排紙ローラとからなり、給紙ローラ,用紙吸着搬送ベ
ルト,排紙ローラにより記録用紙を記録ヘッドと所定の
間隙をおいて搬送するインクジェット記録装置の用紙搬
送装置において、上記給紙ローラの用紙搬送力F1と、
用紙吸着搬送ベルトの用紙搬送力F2と、排紙ローラの
用紙搬送力F3を、F1>F3>F2に設定し、上記給
紙ローラの用紙搬送速度V1と、用紙吸着搬送ベルトの
用紙搬送速度V2と、排紙ローラの用紙搬送速度V3
を、V3>V2>V1に設定している。
【0013】請求項2記載の発明は、上記給紙ローラと
排紙ローラの距離を記録用紙の搬送方向長さより短く設
定して配設している。
【0014】請求項3記載の発明は、上記用紙吸着搬送
ベルトは駆動ローラと従動ローラに張架されており、こ
の駆動ローラから従動ローラまでの用紙吸着搬送ベルト
の張架幅を上記記録ヘッドの印字幅よりも大きく設定し
ている。
【0015】請求項4記載の発明は、上記給紙ローラへ
記録用紙を導く記録用紙供給手段を給紙ローラよりも上
流側へ配設し、この記録用紙供給手段の用紙搬送力と用
紙搬送速度を給紙ローラの用紙搬送力と用紙搬送速度よ
りも小さく設定している。
【0016】請求項5記載の発明は、上記排紙ローラか
ら排紙される印字済みの記録用紙の支持・搬送を行う記
録用紙支持手段を排紙ローラよりも下流側へ配設し、こ
の記録用紙支持手段の用紙搬送力と用紙搬送速度を排紙
ローラの用紙搬送力と用紙搬送速度よりも小さく設定し
ている。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の用紙搬送装置を用いたイ
ンクジェット記録装置であるインクジェットプリンタの
実施形態を図1及び図2とともに説明する。
【0018】このインクジェットプリンタは、プリンタ
本体1の側部下部に給紙トレイ2を設け、この給紙トレ
イ2の上方に排紙トレイ3を設けている。上記給紙トレ
イ2には記録用紙Pの側面をガイドするスライド用紙固
定板4を設けている。
【0019】そして、プリンタ本体1内には、給紙トレ
イ2に載置された複数枚の記録用紙Pの最上部の1枚だ
けをピックアップするピックアップローラ5と、ピック
アップローラ5によりピックアップされた記録用紙Pを
搬送する給紙ローラ6と、給紙ローラ6により搬送され
た記録用紙Pを搬送する用紙搬送路7と、用紙搬送路7
を介して搬送された記録用紙Pを印字部にタイミングを
とって給紙するレジストローラ8と、レジストローラ8
により給紙された記録用紙Pにインクを吐出して印字を
行う記録ヘッドであるインクヘッド9と、インクヘッド
9に対向配置され記録用紙Pを吸着しインクヘッド9に
よる印字領域に搬送する用紙吸着搬送ベルト10と、用
紙吸着搬送ベルト10により搬送される印字後の記録用
紙Pを排紙する排紙ローラ11と、排紙ローラ11によ
り排紙された記録用紙Pに印字されたインクを乾燥させ
るインク乾燥部12と、インク乾燥部12によりインク
が乾燥された記録用紙Pを排紙トレイ3に排出する用紙
排出ローラ13とを備えている。
【0020】上記インクヘッド9は、インクタンク14
と、インクタンク14の先端部に設けられたインクを吐
出するインクノズル(図示せず)とからなり、インクヘ
ッド9を保持シャフト15により保持している。そし
て、上記レジストローラ8と、用紙吸着搬送ベルト10
と、排紙ローラ11とで用紙搬送装置を構成している。
【0021】上記構成のインクジェットプリンタの印字
動作を説明すると、図示しない制御部等からの画像情報
に基づく印字要求が行われると、ピックアップローラ5
により給紙トレイ2から1枚の記録用紙Pが給紙され、
この給紙された記録用紙Pが給紙ローラ6,用紙搬送路
7を通ってレジストローラ8へ給紙される。
【0022】この記録用紙Pはレジストローラ8により
画像情報に基づいて画像情報の先端と用紙先端とが一致
するように搬送タイミングを調整して用紙吸着搬送ベル
ト10へ給紙される。
【0023】用紙吸着搬送ベルト10は記録用紙Pを吸
着してインクヘッド9により印字領域へ搬送し、記録用
紙Pが印字領域に達した時にその搬送を一旦停止する。
記録用紙Pが印字領域で停止されると、インクヘッド9
を用紙搬送方向に直交する方向へ移動させながら画像情
報に基づいてインクノズルからインクを記録用紙Pへ吐
出して印字を行う。
【0024】インクヘッド9が1ライン分(1方向)の
印字が終了した時点で、インクヘッド9が有する複数の
インクノズル分に相当する移動量だけレジストローラ
8,用紙吸着搬送ベルト10,排紙ローラ11からなる
用紙搬送装置により搬送し、上記と同様に画像情報に基
づいて印字が行われ、1枚の記録用紙Pに対するすべて
の印字が終了すると用紙搬送装置により記録用紙Pがイ
ンク乾燥部12へ搬送され、インク乾燥部12により記
録用紙P表面に印字されたインクを乾燥し、用紙排出ロ
ーラ13によって記録用紙Pが排紙トレイ3に排紙され
る。
【0025】次に、レジストローラ8,用紙吸着搬送ベ
ルト10,排紙ローラ11からなる用紙搬送装置の実施
形態1における各レジストローラ8,用紙吸着搬送ベル
ト10,排紙ローラ11の用紙搬送力と用紙搬送速度は
表1に示すように設定している。
【0026】
【表1】
【0027】各レジストローラ8,用紙吸着搬送ベルト
10,排紙ローラ11の用紙搬送力を表1に示すような
用紙搬送力に設定すると、記録用紙Pの位置に関係なく
記録用紙Pに対し外側に向かって引張力が作用し、安定
した用紙搬送が行われる。
【0028】上記実施形態1による用紙搬送動作を図3
乃至図5とともに説明する。
【0029】(1)図3に示すように、記録用紙Pの先
端がレジストローラ8を通過してから、排紙ローラ11
へ到達するまでは、レジストローラ8と用紙吸着搬送ベ
ルト10により記録用紙Pの搬送が行われる。
【0030】この時、用紙吸着搬送ベルト10の用紙搬
送力F2(用紙吸着力)よりもレジストローラ8の用紙
搬送力F1の方が大きく、用紙吸着搬送ベルト10の用
紙搬送速度V2よりもレジストローラ8の用紙搬送速度
V1の方が小さいことから、記録用紙Pが用紙吸着搬送
ベルト10に搬送されることなく、記録用紙Pは用紙吸
着搬送ベルト10上においてスリップしながらレジスト
ローラ8の用紙搬送速度V1の速度で搬送されるため、
用紙搬送方向の上流側に向かって引張力f1が作用す
る。
【0031】(2)図4に示すように、記録用紙Pの先
端が排紙ローラ11を通過し、記録用紙Pの後端がレジ
ストローラ8よりも用紙搬送方向の上流側に位置してい
る間は、レジストローラ8と用紙吸着搬送ベルト10と
排紙ローラ11により記録用紙Pの搬送が行われる。
【0032】この時、用紙搬送力がレジストローラ8の
用紙搬送力F1、排紙ローラ11の用紙搬送力F3、用
紙吸着搬送ベルト10の用紙搬送力F2の順で小さく
(F1>F3>F2)設定され、用紙搬送速度が排紙ロ
ーラ11の用紙搬送速度V3、用紙吸着搬送ベルト10
の用紙搬送速度V2、レジストローラ8の用紙搬送速度
V1の順で小さく(V3>V2>V1)設定されている
ことから、記録用紙Pが用紙吸着搬送ベルト10と排紙
ローラ11においてスリップしながらレジストローラ8
の用紙搬送速度V1で搬送されているため、用紙搬送方
向の上流側と下流側の両方に向かって引張力f1,f2
が作用する。
【0033】(3)図5に示すように、記録用紙Pの先
端がレジストローラ8を通過した後の状態では、用紙吸
着搬送ベルト10と排紙ローラ11とで記録用紙Pの搬
送が行われる。
【0034】この時、用紙搬送力は排紙ローラ11の用
紙搬送力F3の方が用紙吸着搬送ベルト10の用紙搬送
力F2よりも大きく、用紙搬送速度は排紙ローラ11の
用紙搬送速度V3の方が用紙吸着搬送ベルト10の用紙
搬送速度V2よりも大きいことから、記録用紙Pが用紙
吸着搬送ベルト10により抵抗(ブレーキ)が加わった
状態で、排紙ローラ11の用紙搬送速度V3で搬送され
ているため、用紙搬送方向の下流側に向かって引張力f
2が作用する。
【0035】上記の表1で示すように、レジストローラ
8のの用紙搬送速度V1を1とすると、用紙吸着搬送ベ
ルト10の用紙搬送速度V2はレジストローラ8の用紙
搬送速度V1の1.1倍程度となるように設定し、排紙
ローラ11の用紙搬送速度V3はレジストローラ8の用
紙搬送速度V1の1.2倍程度となるように設定した。
【0036】即ち、実施形態1の用紙搬送装置において
は、互いに隣接して用紙搬送を行う用紙搬送方向の上流
側に位置するローラ(ベルト)の用紙搬送速度が約10
%ずつ増速するように設定している。
【0037】本発明では、レジストローラ8及び排紙ロ
ーラ11のローラ径を12mmとし、用紙吸着搬送ベル
ト10の駆動ローラ10a及び従動ローラ10bのロー
ラ径を25mmに設定しているが、各ローラに与える回
転数の設定次第で用紙搬送速度を自由に設定することが
できるので、表1のようなレジストローラ8と、用紙吸
着搬送ベルト10と、排紙ローラ11の用紙搬送速度の
関係が保持される限りにおいては、各ローラの径は自由
に設定すればよい。
【0038】そして、レジストローラ8と排紙ローラ1
1を配設するレジストローラ8から排紙ローラ11まで
の距離は、記録用紙Pの用紙搬送方向の長さよりも短く
設定している。
【0039】このように配設されたレジストローラ8及
び排紙ローラ11による1枚の記録用紙Pの印字時の搬
送タイミングは図6に示すように、T1のタイミングで
記録用紙Pの先端がレジストローラ8に到達し、T2の
タイミングで記録用紙Pの先端が印字開始位置に到達
し、T3のタイミングで記録用紙Pの後端がレジストロ
ーラ8に到達し、T4のタイミングで記録用紙Pの後端
が印字終了位置に到達し、T5のタイミングで記録用紙
Pの後端が排紙ローラ11に到達する。
【0040】従って、記録用紙Pのレジストローラ8の
用紙搬送速度V1で搬送される範囲H1はタイミングT
1からタイミングT3の間となり、記録用紙Pの印字範
囲H2はタイミングT2からタイミングT4の間とな
り、記録用紙Pの排紙ローラ11の用紙搬送速度V3で
搬送される範囲H3はタイミングT3からタイミングT
5の間となる。
【0041】また、複数枚の記録用紙Pを連続して印字
する印字時の記録用紙Pの搬送タイミングは図7に示す
ように、Ta1のタイミングで1枚目の記録用紙Pの先
端がレジストローラ8に到達し、Ta2のタイミングで
記録用紙Pの先端が印字開始位置に到達し、Ta3のタ
イミングで記録用紙Pの後端がレジストローラ8に到達
し、Ta4のタイミングで記録用紙Pの後端が印字終了
位置に到達し、Ta5のタイミングで記録用紙Pの後端
が排紙ローラ11に到達する。
【0042】従って、記録用紙Pのレジストローラ8の
用紙搬送速度V1で搬送される範囲Ha1はタイミング
Ta1からタイミングTa3の間となり、記録用紙Pの
印字範囲Ha2はタイミングTa2からタイミングTa
4の間となり、記録用紙Pの排紙ローラ11の用紙搬送
速度V3で搬送される範囲Ha3はタイミングTa3か
らタイミングTa5の間となる。
【0043】そして、タイミングTa5からTb1まで
Th間をあけ、2枚目の記録用紙Pの先端がタイミング
Tb1でレジストローラ8に到達し、Tb2のタイミン
グで記録用紙Pの先端が印字開始位置に到達し、Tb3
のタイミングで記録用紙Pの後端がレジストローラ8に
到達し、Tb4のタイミングで記録用紙Pの後端が印字
終了位置に到達し、Tb5のタイミングで記録用紙Pの
後端が排紙ローラ11に到達する。
【0044】従って、記録用紙Pのレジストローラ8の
用紙搬送速度V1で搬送される範囲Hb1はタイミング
Tb1からタイミングTb3の間となり、記録用紙Pの
印字範囲Hb2はタイミングTb2からタイミングTb
4の間となり、記録用紙Pの排紙ローラ11の用紙搬送
速度V3で搬送される範囲Hb3はタイミングTb3か
らタイミングTb5の間となる。
【0045】上記構成の各部材の寸法及び配置位置関係
を図8とともに説明すると、レジストローラ8はローラ
径がφ12mmのローラ8aとφ5mmのローラ8bと
の一対のローラからなる。用紙吸着搬送ベルト10は無
端状のベルトがローラ径φ25mmの駆動ローラ10a
と従動ローラ10bに張架されてなる。排紙ローラ11
はローラ径がφ12mmのローラ11aとφ8mmのロ
ーラ11bとの一対のローラからなる。そして、インク
乾燥部12の下流側の用紙排出ローラ13はローラ径が
φ12mmのローラ13aとφ10mmのローラ13b
との一対のローラからなっている。
【0046】レジストローラ8から用紙吸着搬送ベルト
10の駆動ローラ10aまでの距離L1は20mmに設
定され、用紙吸着搬送ベルト10の駆動ローラ10aか
ら従動ローラ10bまでのベルト張架距離L2は50m
mに設定され、用紙吸着搬送ベルト10の従動ローラ1
0bから排紙ローラ11までの距離L3は20mmに設
定され、排紙ローラ11から用紙排出ローラ13までの
距離L4は150mmに設定されている。
【0047】そして、インクヘッド9の用紙搬送方向の
印字幅h1は40.6mmに設定し、このインクヘッド
9と用紙吸着搬送ベルト10との間隙h2は1.3mm
に設定されている。
【0048】このようにインクヘッド9の印字幅h1よ
りも用紙吸着搬送ベルト10のベルト張架距離L2の方
が大きくなるように設定することで、記録用紙Pの少な
くともインクヘッド9の印字幅分に相当する部分全域に
用紙吸着搬送ベルト10の吸着力を作用させ、この部分
を確実に用紙吸着搬送ベルト10に吸着させることがで
き、インクヘッド9と記録用紙Pとの間隙h2を所定の
設定された間隙に確実に保つことができ、記録用紙Pの
印字幅(印字領域)における撓み(浮き)をなくし、印
字品位を高品位に保つことができる。
【0049】本実施形態1においては、図2に示すよう
に、レジストローラ8よりも用紙搬送方向の上流側で給
紙トレイ2との間に給紙ローラ6が設けられており、こ
の給紙ローラ6がローラ径が10mmの金属又はゴム製
であり、用紙搬送速度をレジストローラ8と同程度で用
紙搬送力を500gfに設定する。また、この時のレジ
ストローラ8の用紙搬送力を2kgfとする。
【0050】これにより、記録用紙Pは用紙搬送力の大
きいレジストローラ8の用紙搬送速度で搬送され、か
つ、給紙ローラ6の用紙搬送速度とレジストローラ8の
用紙搬送速度が等しいことから、記録用紙Pに加わる引
張力は図5で説明した用紙搬送力のバランスの場合と同
様の状態となり、記録用紙Pに用紙搬送方向の下流側に
向かう引張力が作用する。
【0051】従って、給紙ローラ6の送り過ぎによる記
録用紙Pの撓みの発生を防止することができ、インクヘ
ッド9と記録用紙Pとの間の間隙が一定に保たれて高品
位の印字を行うことができる。
【0052】また、排紙ローラ11よりも下流側でイン
ク乾燥部12と排紙トレイ3との間に用紙排出ローラ1
3が設けられており、この用紙排出ローラ13はローラ
径が12mmの円筒状のステンレス製ローラ13aであ
り、この円筒状ローラ13aと所定間隔を保ちながらロ
ーラ径が10mmの星型状の異型断面を有するステンレ
ス製ローラ13bを配設していた。
【0053】また、この用紙排出ローラ13の用紙搬送
速度をレジストローラ8の用紙搬送速度の1.3倍程
度、用紙搬送力を300gf、この時の排紙ローラ11
の用紙搬送速度をレジストローラ8の用紙搬送速度の
1.2倍程度、用紙搬送力を600gfとする。
【0054】これにより、記録用紙Pは用紙搬送力の大
きい排紙ローラ11の用紙搬送速度で搬送され、かつ、
用紙排出ローラの用紙搬送速度が排紙ローラの用紙搬送
速度より速いことから、記録用紙Pに加わる引張力は図
3で説明した用紙搬送力のバランスの場合と同様の状態
となり、記録用紙Pに用紙搬送方向の下流側に向かう引
張力が作用する。
【0055】従って、用紙排出ローラ13の送り遅れに
よる記録用紙Pの撓みの発生を防止することができ、イ
ンクヘッド9と記録用紙Pとの間の間隙が一定に保たれ
て高品位の印字を行うことができる。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、給紙ロー
ラの用紙搬送力F1と、用紙吸着搬送ベルトの用紙搬送
力F2と、排紙ローラの用紙搬送力F3を、F1>F3
>F2に設定し、給紙ローラの用紙搬送速度V1と、用
紙吸着搬送ベルトの用紙搬送速度V2と、排紙ローラの
用紙搬送速度V3を、V3>V2>V1に設定している
ので、給紙ローラと用紙吸着搬送ベルトにより記録用紙
が搬送される範囲においては、用紙吸着搬送ベルトによ
る吸着力を受けながら記録用紙は給紙ローラの搬送速度
で搬送が行われるので、記録用紙に撓みが発生せず、ま
た、給紙ローラと用紙吸着搬送ベルトと排紙ローラによ
り記録用紙が搬送される範囲においても、用紙吸着搬送
ベルトによる吸着力を受けながら記録用紙は給紙ローラ
の搬送速度で搬送が行われるので、記録用紙に撓みが発
生せず、用紙吸着搬送ベルトと排紙ローラにより記録用
紙が搬送される範囲においても、用紙吸着搬送ベルトに
よる吸着力を受けながら記録用紙は排紙ローラの搬送速
度で搬送が行われるので、記録用紙に撓みが発生せず、
安定した搬送状態を得ることができる。
【0057】しかも、給紙ローラ若しくは排紙ローラの
みで記録用紙の搬送が行われる時には、夫々のローラに
より記録用紙に働く用紙搬送力と反対方向の用紙搬送力
が用紙吸着搬送ベルトによって加えられるため、記録用
紙を外側へ引っ張る力が作用した状態となり、安定した
状態で撓みを生じることなく記録用紙の搬送を行うこと
ができ、高品位の印字を行うことができる。
【0058】請求項2記載の発明によれば、給紙ローラ
と排紙ローラの距離を記録用紙の搬送方向長さより短く
設定して配設しているので、記録用紙の後端が給紙ロー
ラを通過して排紙ローラによる搬送に移行する際に、排
紙ローラの用紙搬送速度よりも用紙吸着搬送ベルトによ
る用紙搬送速度の方が小さいことによって、排紙ローラ
による用紙搬送方向と反対方向の用紙搬送力が記録用紙
に加わることとなり、記録用紙の移動量が瞬時に大きく
なることがなく、記録用紙の後端部分での白抜け発生を
確実に防止することができる。
【0059】請求項3記載の発明によれば、用紙吸着搬
送ベルトは駆動ローラと従動ローラに張架されており、
この駆動ローラから従動ローラまでの用紙吸着搬送ベル
トの張架幅を記録ヘッドの印字幅よりも大きく設定して
いるので、印字ヘッドの印字幅即ち印字領域での記録用
紙の浮きが確実に防止され、高品位の印字を行うことが
できる。
【0060】請求項4記載の発明によれば、給紙ローラ
へ記録用紙を導く記録用紙供給手段を給紙ローラよりも
上流側へ配設し、この記録用紙供給手段の用紙搬送力を
給紙ローラの用紙搬送力よりも小さく設定しているの
で、給紙ローラによる用紙搬送範囲において、記録用紙
供給手段による給紙ローラへの記録用紙の送り過ぎによ
る撓みの発生を確実に防止することができる。
【0061】請求項5記載の発明によれば、排紙ローラ
から排紙される印字済みの記録用紙の支持・搬送を行う
記録用紙支持手段を排紙ローラよりも下流側へ配設し、
この記録用紙支持手段の用紙搬送力と用紙搬送速度を排
紙ローラの用紙搬送力と用紙搬送速度よりも小さく設定
しているので、排紙ローラによる用紙搬送範囲におい
て、記録用紙支持手段による送り遅れによる撓みの発生
を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の用紙搬送装置を用いたインクジェット
プリンタの実施形態を示す概略斜視図である。
【図2】図1のインクジェットプリンタにおける記録用
紙の給紙・搬送・印字を行う各部を示す構造説明図であ
る。
【図3】本発明の用紙搬送装置の実施形態1によるレジ
ストローラによる用紙搬送時における記録用紙Pに加わ
る引張力を説明する説明図である。
【図4】本発明の用紙搬送装置の実施形態1によるレジ
ストローラ,用紙吸着搬送ベルト,排紙ローラによる用
紙搬送時にける記録用紙Pに加わる引張力を説明する説
明図である。
【図5】本発明の用紙搬送装置の実施形態1による排紙
ローラによる用紙搬送時における記録用紙Pに加わる引
張力を説明する説明図である。
【図6】本発明の用紙吸着装置の実施形態1において、
1枚の記録用紙の印字時の各部材による用紙搬送タイミ
ングを説明するタイミングチャートである。
【図7】本発明の用紙搬送装置の実施形態1において、
複数枚の記録用紙の印字時の各部材による用紙搬送タイ
ミングを説明するタイミングチャートである。
【図8】本発明の用紙搬送装置の各部の配設位置関係を
説明する説明図である。
【図9】従来の用紙搬送装置における上流側及び下流側
の給紙ローラによる用紙搬送時に記録用紙に加わる引張
力を説明する説明図である。
【図10】従来の用紙搬送装置における下流側の給紙ロ
ーラによる用紙搬送時に記録用紙に加わる引張力を説明
する説明図である。
【図11】従来の用紙搬送装置により印字された記録用
紙の印字パターンを示す説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタ本体 2 給紙トレイ 3 排紙トレイ 6 給紙ローラ 8 レジストローラ 9 インクヘッド 10 用紙吸着搬送ベルト 11 排紙ローラ 13 用紙排出ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−48958(JP,A) 特開 平5−147208(JP,A) 特開 平2−182643(JP,A) 特開 平6−210844(JP,A) 特開 平10−147025(JP,A) 特開 平5−27514(JP,A) 特開 平10−129056(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/06 B41J 2/01 B41J 13/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルからインクを吐出して記録用紙に
    画像を印字する記録ヘッドの上流側に設けられた給紙ロ
    ーラと、記録ヘッドに対向して設けられた用紙吸着搬送
    ベルトと、記録ヘッドの下流側に設けられた排紙ローラ
    とからなり、 給紙ローラ,用紙吸着搬送ベルト,排紙ローラにより記
    録用紙を記録ヘッドと所定の間隙をおいて搬送するイン
    クジェット記録装置の用紙搬送装置において、 上記給紙ローラの用紙搬送力F1と、用紙吸着搬送ベル
    トの用紙搬送力F2と、排紙ローラの用紙搬送力F3
    を、F1>F3>F2に設定し、 上記給紙ローラの用紙搬送速度V1と、用紙吸着搬送ベ
    ルトの用紙搬送速度V2と、排紙ローラの用紙搬送速度
    V3を、V3>V2>V1に設定したことを特徴とする
    インクジェット記録装置の用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 上記給紙ローラと排紙ローラの距離を記
    録用紙の搬送方向長さより短く設定して配設したことを
    特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置の用
    紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記用紙吸着搬送ベルトは駆動ローラと
    従動ローラに張架されており、この駆動ローラから従動
    ローラまでの用紙吸着搬送ベルトの張架幅を上記記録ヘ
    ッドの印字幅よりも大きく設定したことを特徴とする請
    求項1記載のインクジェット記録装置の用紙搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記給紙ローラへ記録用紙を導く記録用
    紙供給手段を給紙ローラよりも上流側へ配設し、この記
    録用紙供給手段の用紙搬送力と用紙搬送速度を給紙ロー
    ラの用紙搬送力と用紙搬送速度よりも小さく設定したこ
    と特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置の
    用紙搬送装置。
  5. 【請求項5】 上記排紙ローラから排紙される印字済み
    の記録用紙の支持・搬送を行う記録用紙支持手段を排紙
    ローラよりも下流側へ配設し、この記録用紙支持手段の
    用紙搬送力と用紙搬送速度を排紙ローラの用紙搬送力と
    用紙搬送速度よりも小さく設定したこと特徴とする請求
    項1記載のインクジェット記録装置の用紙搬送装置。
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