JP3474648B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP3474648B2
JP3474648B2 JP25333194A JP25333194A JP3474648B2 JP 3474648 B2 JP3474648 B2 JP 3474648B2 JP 25333194 A JP25333194 A JP 25333194A JP 25333194 A JP25333194 A JP 25333194A JP 3474648 B2 JP3474648 B2 JP 3474648B2
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evaporator
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refrigerant pipe
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祐一 上野
則義 宮嶋
修 石田
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Honda Motor Co Ltd
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    • B60H1/323Cooling devices using compression characterised by comprising auxiliary or multiple systems, e.g. plurality of evaporators, or by involving auxiliary cooling devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B31/00Compressor arrangements
    • F25B31/002Lubrication
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B5/00Compression machines, plants or systems, with several evaporator circuits, e.g. for varying refrigerating capacity
    • F25B5/02Compression machines, plants or systems, with several evaporator circuits, e.g. for varying refrigerating capacity arranged in parallel

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置に関する
もので、特に車両用空気調和装置の冷媒配管に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】従来、図7に示すように車両用空気調和装
置において、フロント側(前席用)とリア側(後席用)
との2つのエバポレータを備えたものがある。この車両
用空気調和装置の冷凍サイクル100は、レシーバー1
01の冷媒下流側とコンプレッサ102の吸入側との間
に2つのリア側エバポレータ103、フロント側エバポ
レータ104が並列的に配設されている。そして、フロ
ント側エバポレータ104は、車室内の前方に配設され
た吹出口から吹出される空気を冷却するものであり、リ
ア側エバポレータ103が車室内で後部座席頭上に配設
された吹出口から吹出される空気を冷却するものであ
る。つまり、リア側エバポレータ103は後部座席者専
用のものである。
【0003】そして、リア側エバポレータ103は、後
部座席者専用のものであるため、フロント側エバポレー
タ104と比較して体格的にも小さくなっているととも
に、冷房能力も小さくなっている。このような冷凍サイ
クル100は、例えば、フロント側エバポレータ104
の必要冷房能力が最大で、リア側エバポレータ103の
必要冷房能力が最小の場合、リア側エバポレータ103
内を流れる冷媒量は著しく少ないものとなる。そして、
冷媒量が著しく少ないため、冷媒と一緒に冷凍サイクル
内に封入されているコンプレッサ102保護用のオイル
がサクション配管105内の停滞し、コンプレッサ10
2にオイルが戻らずコンプレッサ102の耐久性が劣化
するという問題があった。
【0004】そこで、従来、リア側エバポレータ103
の下流側とコンプレッサ102の吸入側とを連結するサ
クション配管105の流路断面積を全体的に小さくし、
冷媒の流速を高めることで、冷媒と共にオイルを押し流
しコンプレッサ102へのオイル戻りを確保していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サクシ
ョン配管105の流路断面積を小さくすると、サクショ
ン配管105での圧力損失が大きくなってしまい、以下
に述べるような問題点が発生する。例えば、夏期におい
て車両を炎天下に駐車した後などのクールダウン時、リ
ア側エバポレータ103には50度〜60度もの高温の
空気が送りこまれるともに、送風量も最大にて使用され
るため、必要冷房能力が最大となりリア側エバポレータ
103に送られる冷媒流量も最大となる。しかし、上述
したようにサクション配管105での圧力損失が大きい
ため、十分な冷房能力が発揮できないという問題点があ
る。
【0006】また、サクション配管105での圧力損失
を小さくするために、サクション配管105の流路断面
積を大きくすることが考えられるが、上述したように流
路断面積を大きくすると冷媒の流速が遅くなり、サクシ
ョン配管105内にコンプレッサ102の保護用のオイ
ルが停滞し、コンプレッサ102の耐久性が劣化すると
いう問題がある。
【0007】そこで、本発明は上記の問題点に鑑みて、
冷房能力を低下させずに、コンプレッサのオイル戻りを
確保できる空気調和装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、冷媒の吸入、圧縮、吐出を行う冷媒圧縮機と、高圧
冷媒を凝縮させる冷媒凝縮器と、この冷媒凝縮器と前記
冷媒圧縮機との間に配設され低圧冷媒を蒸発させる少な
くとも一つの冷媒蒸発器と、これらを接続する冷媒配管
とからなる冷凍サイクルを備える空気調和装置であっ
て、前記冷媒蒸発器の冷媒下流側と前記冷媒圧縮機の吸
入側とを連結する前記冷媒配管は、内部の冷媒が高い所
から低い所へ向かって流れる第1の冷媒配管と、この第
1の冷媒配管内と連通して、内部の冷媒が略水平方向
に、または低い所から高い所へ向かって流れる第2の冷
媒配管とを備え、前記第1の冷媒配管と前記第2の冷媒
配管とを連結固定する固定手段を有し、前記第1の冷媒
配管のうち少なくとも一部の流路断面積を前記第2の冷
媒配管の流路断面積より大きくしたことを技術的手段と
して採用する。
【0009】また、請求項1記載の空気調和装置であっ
て、請求項2記載の発明では、前記冷媒凝縮器と前記冷
媒圧縮機との間には、低圧冷媒を蒸発させる複数の冷媒
蒸発器が併設され、この複数の冷媒蒸発器は少なくとも
第1、第2の冷媒蒸発器からなり、前記冷媒蒸発器の冷
媒下流側と前記冷媒圧縮機の吸入側とを連結する前記冷
媒配管は、この第1、第2の冷媒蒸発器の少なくとも何
れか一方における冷媒下流側と前記冷媒圧縮機の吸入側
とを連結する構成とすると良い。
【0010】また、請求項2記載の空気調和装置であっ
て、請求項3記載の発明では、前記第1の冷媒蒸発器の
冷房能力は、前記第2の冷媒蒸発器のそれより大きく、
前記冷媒蒸発器の冷媒下流側と前記冷媒圧縮機の吸入側
とを連結する前記冷媒配管は、この第2の冷媒蒸発器の
冷媒下流側と前記冷媒圧縮機の吸入側とを連結する構成
とすると良い。
【0011】また、請求項1ないしいずれかに記載
空気調和装置であって、請求項4記載の発明では、前記
第1の冷媒配管は内部の冷媒が略鉛直方向に流れるよう
にすると良い。また、請求項1ないしいずれかに記載
の空気調和装置であって、請求項5記載の発明では、前
記冷媒蒸発器の冷媒下流側と前記冷媒圧縮機の吸入側と
を連結する前記冷媒配管は、車両用空気調和装置に使用
されることを技術的手段として採用する。
【0012】また、請求項5記載の空気調和装置であっ
て、請求項6記載の発明では、前記第2の冷媒蒸発器
は、車両の後部座席用に使用される構成とすると良い。
【0013】
【作用および発明の効果】以上に述べた発明の構成によ
ると、前記第1の冷媒配管のうち少なくとも一部の流路
断面積を前記第2の冷媒配管の流路断面積より大きくし
たことにより、第1の冷媒配管は圧力損失が小さくなる
と共に、重力によって第1の冷媒配管内の冷媒圧縮機保
護用の潤滑油が下流側に流れ落とされる。そして、第2
の冷媒配管内の冷媒の流速は、第1の冷媒配管内を流れ
る冷媒の流速より速くなり、潤滑油がこの冷媒とともに
下流側に押し流される。
【0014】すなわち、冷媒蒸発器の冷媒下流側と前記
冷媒圧縮機の吸入側とを連結する前記冷媒配管は、その
流路断面積が大きい所と小さい所があり、大きい所では
重力によって潤滑油を下流側に送り、流路面積が小さい
所では冷媒の流速を速くすることで潤滑油を押し流す。
これによって、冷媒配管全体の圧力損失を小さくするこ
とが可能となり冷媒蒸発器の冷房能力を低下させること
無く、潤滑油の冷媒圧縮機の戻りも確保できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1実施例における空気調和
装置を図面に基づき説明する。なお、本実施例は車両用
空気調和装置に適用したものである。図2に車両用空気
調和装置の冷凍サイクル1の全体構成図を示す。図3に
この冷凍サイクル1が車両に搭載された状態を示す。
【0016】また、図3中一点鎖線Aから左側はエンジ
ンルーム、右側は車室側である。この冷凍サイクル1
は、コンプレッサ2、コンデンサ3、レシーバ4、フロ
ント側エバポレータ5、リア側エバポレータ6、第1、
第2の減圧装置7、8、これらの機能部品を連結する冷
媒配管9とからなる。コンプレッサ2は、本発明の冷媒
圧縮機を構成するものであり、車両のエンジンルーム内
(図3中右下方部)に配設され、車両のエンジンからの
駆動力を受け冷媒を圧縮することで高温高圧の気相冷媒
とするものである。そして、コンプレッサ2は、動力断
続機、具体的にはマグネットクラッチ(図示しない)に
より、条件に応じてON─OFF制御される。
【0017】コンデンサ3は、コンプレッサ2により高
温高圧の気相冷媒をクーリングファン(図示しない)の
送風を受けることで、空気と気相冷媒とを熱交換させ、
気相冷媒を凝縮液化させるものである。また、コンデン
サ3は車両のエンジンルーム内で、車両の走行風を受け
る位置に配設されている。レシーバ4は、コンデンサ3
により凝縮液化された冷媒のうち、気相状態の冷媒と液
状の冷媒とに分離させる気液分離手段であり、液状の冷
媒を一時的に貯留するものである。
【0018】第1、第2の減圧装置7、8は、液状の冷
媒を膨張減圧させるものであり、例えば膨張弁等により
構成されている。また、第1、第2の減圧装置7、8
は、後述するフロント側、リア側エバポレータ5、6の
冷媒直下流側部位の冷媒温度に応じてコンプレッサ2に
送られる冷媒量を決定する冷媒量可変手段7a、8aを
備えている。
【0019】フロント側、リア側エバポレータ5、6
は、それぞれ本発明の第1、第2の冷媒蒸発器を構成す
るものであり、第1、第2の減圧装置7、8により減圧
膨張することで冷却化された冷媒と、車両用空気調和装
置のダクト(図示しない)内に配設された送風機に生じ
せしめられた空気流とを熱交換させることで、空気流を
冷却し冷媒を蒸発気化させるものである。
【0020】フロント側エバポレータ5は、エンジンル
ームと車室との間で、車室内に配設されたフロントパネ
ル(図示しない)の下方に他の空調機能品と共に配設さ
れている。つまり、フロント側エバポレータ5は、車室
内前方(フロント側)に配設された吹出口から吹き出さ
れる空気を冷却するものである。また、フロント側エバ
ポレータ5内を流れる冷媒は、車両用空気調和装置に設
けられた内外気切換手段(図示しない)によって選択さ
れた車室内空気(内気モード)または車室外空気(外気
モード)と熱交換する。
【0021】リア側エバポレータ6は、図3に示すよう
にクーリングユニット10内に配設されている。クーリ
ングユニット10は、車両の後座席側(リア側)の天井
部に配設されている。すなわち、リア側エバポレータ6
は、車室内の後部座席側の天井部に配設された後部座席
用吹出口から吹き出される空気を冷却するものである。
【0022】クーリングユニット10は、車室内(車室
内の後方)に空気を導く空気通路をなすものであり、ク
ーリングユニット10の空気上流側部位には、クーリン
グユニット10内に空気流を発生させる送風機(図示し
ない)が配設されている。送風機の空気下流側には、上
述のリア側エバポレータ6が空気通路を全面塞ぐように
配設されている。また、この送風機は、車室内に設置さ
れた操作パネル(図示しない)によって、乗員(主とし
て後部座席に座る乗員)によって送風能力を可変できる
ようになっている。
【0023】また、本実施例では、クーリングユニット
10内に取り入れられ、リア側エバポレータ6と熱交換
する空気は、フロント側エバポレータ5のように内外気
切換手段により選択可能となっておらず車室内空気と決
まっている。そして、リア側エバポレータ6は、ほぼ後
部座席者専用のものであるため、フロント側エバポレー
タ5と比較して体格的にも小さくなっており、冷房能力
がフロント側エバポレータ5より小さくなっている。
【0024】冷媒配管9は、上述した機能部品を連結す
るものであり、細かく分けるとコンプレッサ2の吐出側
とコンデンサ3との冷媒上流側とを連結するディスチャ
ージ側冷媒配管9aと、コンデンサ3の冷媒下流側とレ
シーバ4の冷媒上流側とを連結する配管9bと、2つに
分岐してレシーバ4の冷媒下流側と第1、第2の減圧装
置7、8の冷媒上流側とを連結するリキッド側冷媒配管
9cと、フロント側エバポレータ5およびリア側エバポ
レータ6の冷媒下流側とコンプレッサ2の吸入側とを連
結し、フロント側エバポレータ5およびリア側エバポレ
ータ6の冷媒下流側から放出される気相冷媒が合流する
ようにY字状を呈するサクション側冷媒配管9dとから
なる。
【0025】つまり、第1の減圧装置7とフロント側エ
バポレータ5、第2の減圧装置8とリア側エバポレータ
6とは、それぞれレシーバ4の冷媒下流側とコンプレッ
サ2の吸入側との間に並列に配設されている。また、こ
の冷凍サイクル1内には、冷媒と共に所定量の潤滑オイ
ルが封入されており、コンプレッサ2の摺動部を潤滑し
コンプレッサ2の耐久性を向上させている。
【0026】次に本発明の要部であるサクション側冷媒
配管9dについて詳しく説明する。図1にサクション側
冷媒配管9dの概略構成図を示す。サクション側冷媒配
管9dは、上述したように内部に気相冷媒が流れるもの
であり、例えばアルミニウムなどにより円筒のパイプ状
に形成されている。なお、サクション側冷媒配管9dの
材質やその流路断面形状についてはどの様なものでも良
い。
【0027】サクション側冷媒配管9dは、リア側エバ
ポレータ6の冷媒下流側とコンプレッサ2の吸入側とを
連結していることから、非常に長さが長いものとなって
いる。ここで、サクション側冷媒配管9dは、図3に示
すように車両への搭載性、組付性および他の機能部品と
の干渉とを考慮して形状が複雑となり、分割された冷媒
配管が連結することで構成されている。そこで、説明上
図1に示すように簡略化し、第1の冷媒配管9e、第2
の冷媒配管9fおよび第3の冷媒配管9gとから構成さ
れているとする。
【0028】第3の冷媒配管9gは、第1のエバポレー
タ5の冷媒下流側とコンプレッサ2の吸入側とを連結す
るものであり、第2の冷媒配管9fの一端が連結固定す
る固定手段としてジョイント部10が設けられている。
第1の冷媒配管9eは、例えば車両の側壁内に収納され
ており、天方向(高い所)から地方向(低い所)に向か
って略鉛直に延在している。また、本実施例では第1の
冷媒配管9eは、全長1.5mとなっており、冷媒下流
側の一端には第2の冷媒配管9fが連結固定される固定
手段としてジョイント部11が形成されている。
【0029】第2の冷媒配管9fは、第1の冷媒配管9
eの冷媒下流側と第3の冷媒配管9gとを連結するもの
である。第2の冷媒配管9fは、車両のエンジンルーム
から車両後方に向かい、車室内のフロアの下方を通過し
て大部分が略水平方向に延在している。そして、第2の
冷媒配管9fは、両端がそれぞれ上述のジョイント部1
0とジョイント部11とに連結固定されている。なお、
ジョイント部10およびジョイント部11の構成はどの
様なものでも良い。また、本実施例では、第2の冷媒配
管9fの全長は1.8mとなっている。
【0030】ここで、第1の冷媒配管9eの流路断面積
は、その流路方向に沿って均一で、第2の冷媒配管9f
の流路断面積と比較して大きくなるように設定されてお
り、第1の冷媒配管9eの内径を0.75インチ、第2
の冷媒配管9fの内径を0.5インチとした。すなわ
ち、第1の冷媒配管9eの単位長さ当たりの圧力損失
は、第2の冷媒配管9fの単位長さ当たりの圧力損失と
比較して小さくなる。そして、第1の冷媒配管9eと第
2の冷媒配管9fとを連結した全長3.3mの冷媒配管
をリア側冷媒配管9hとすると、全体的に見てもリア側
冷媒配管9hの圧力損失は、第1の冷媒配管9eの流路
断面積が第2の冷媒配管9fとの流路断面積と同じ
(0.5インチ)である場合に比べて圧力損失は小さく
なる。
【0031】次に本発明者が第1の冷媒配管9eと第2
の冷媒配管9fとの流路断面積を可変し、それぞれフロ
ント側、リア側エバポレータ5、6にて冷却された空気
温度との関係を表1に示す。なお、実験条件は、外気温
度35度、日射量1000W、40Km/h定速走行、
フロント側内気モードで、それぞれの送風機の送風量が
最大の状態で車室内をクールダウンし、車室内の温度が
設定温度に近づいた定常状態、すなわち車両用空気調和
装置を作動させた後、40分後の吹出温度を測定した。
また、吹出温度は車室内の前方部、後方部に配設された
各吹出口の近傍にて測定されたものである。また、は
第2の冷媒配管9fの内径、は第1の冷媒配管9eの
内径である。
【0032】
【表1】 この実験結果を考察すると、第1の冷媒配管9eの流路
断面積を第2の冷媒配管9fの流路断面積より大きくす
ることで、第1、第2の冷媒配管9e、9fの流路断面
積が共に0.5インチの場合に比べてリア側の吹出温
度、つまりリア側エバポレータの冷房能力が向上してい
ることが分かる。
【0033】すなわち、実験条件1に比べ、実験条件2
はリア側冷媒配管9h全体の圧力損失が小さくなり、第
2のエバポレータ6内を流れる時間当たりの冷媒量が増
加することで冷房能力が向上している。また、フロント
側の吹出温度を見ると、実験条件1→3に行くほど、フ
ロント吹出温度が下がっていることが分かるが、これは
リア側の吹出空気が車室内全体の温度を下げているため
と考えられる。
【0034】また、リア側の吹出温度を見ると実験条件
3、すなわち第1の冷媒配管9eと第2の冷媒配管9f
との流路断面積を共に等しく大きくすると、リア側の吹
出温度が最も低くなっていることが分かるが、冷媒配管
9内に冷媒とともに封入される潤滑オイルの戻りが悪く
なるという不安がある。そこで、次に上述した第1の冷
媒配管9eと第2の冷媒配管9fとの流路断面積を可変
した際の潤滑オイル戻りの実験結果を表2に示す。
【0035】なお、実験条件は、外気温度35度、日射
量1000W、車両のエンジンがアイドリング状態、フ
ロント側外気導入で風量最大、リア側内気導入で風量最
小(0では無い)の条件、すなわちリア側の潤滑油の戻
りが最も悪い条件下で行った。
【0036】
【表2】 この実験結果を見ると、上述したように実験条件3で
は、潤滑オイル戻り率0となってしまい、このままコン
プレッサ2を作動し続けると、コンプレッサ2の耐久性
に問題が発生する。しかしながら、実験条件2を見る
と、潤滑オイル戻り率は1.0%となり、コンプレッサ
2の耐久性には問題が無いものとなっている。
【0037】ここで、第1の冷媒配管9eの流路断面積
を第2の冷媒配管9fの流路断面積より大きくしたた
め、第1の冷媒配管9e内を流れる冷媒の流速は第2の
冷媒配管9hのそれに比べ小さくなり、潤滑オイルがコ
ンプレッサ2に戻りにくいと考えられる。しかし、この
ように潤滑オイル戻りを確保できたのは、以下に述べる
理由のためである。
【0038】つまり、本実施例での第1の冷媒配管9e
は、高い所から低い所に向かって延在しているため、配
管内表面に付着した潤滑オイルは、重力によって流れ落
ち、第2の冷媒配管9f内に送られる。そして、第2の
冷媒配管9f内に送られた潤滑オイルは、第1の冷媒配
管9e内の冷媒の流速より速いため、冷媒と共に押し流
されコンプレッサ2の吸入口側に送られる。
【0039】以上のように高い所から低い所に向かって
冷媒が流れる第1の冷媒配管9eの流路断面積を、第2
の冷媒配管9fの流路断面積より大きくすることで、冷
媒配管9hの圧力損失を低減させ、冷房能力を向上させ
るとともに、重力によって自然に潤滑オイルを冷媒下流
側に送ることで、コンプレッサ2への潤滑オイル戻りを
確保することができる。
【0040】以上、本発明の第1実施例について述べた
が本発明は以下に述べるような実施例についても適用で
きる。上記第1実施例では、第1の冷媒配管9eは、高
い所から低い所に向かってほぼ一直線状に延在していた
が、図4および図5に示すように第1の冷媒配管9eを
複数に分割し、水平部分を有する階段状に形成しても良
く、この場合水平部分である第4の冷媒配管9iの流路
断面積を第1の冷媒配管9eを構成する他の冷媒配管の
流路断面積より小さくしても良い。なお、この場合、冷
媒配管9iが本発明の第2の冷媒配管を構成する。
【0041】また、上記第1実施例では、第1の冷媒配
管9eは高い所から低い所に向かって略鉛直方向に延在
していたが、図6に示すように高い所から低い所に向か
って内部の冷媒が流れればどの方向に延在していても良
い。また、上記第1実施例では、第2の冷媒配管9fは
略水平方向に延在していたが、図6に示すように低い所
から高い所に向かって内部の冷媒が流れるようにしても
良い。
【0042】また、上記第1実施例では、第1冷媒配管
9eを全体的にその内径を第2の冷媒配管9fの内径よ
り大きくしたが、一部だけでも良い。また、上記実施例
では、車両の後席側用に冷房能力の小さいリア側エバポ
レータ6を配設したが、例えばキャンピングカーのよう
に後側の車室の熱負荷が大きい場合は、フロント側エバ
ポレータに本発明の冷媒配管を適用すると良い。
【0043】また、上記実施例では、車両の前後それぞ
れにエバポレータを搭載したデュアルタイプのものに適
用したが、本発明は車両の前方にだけエバポレータが搭
載されたシングルタイプのものに適用しても良い。例え
ば、エンジンが車両の後方部に配設されたリアエンジン
タイプのものにおいては、上記サクション側冷媒配管9
eはその長さも長くなると共に、天地方向に延在する可
能性がある。また、このような車両では、二人乗り仕様
のものもあり、車両の熱負荷が非常に小さいと、必要冷
房能力が著しく小さくなり、潤滑油がコンプレッサに戻
りにくくなるが、本発明の冷媒配管を適用すると冷房能
力を低下させることなく、コンプレッサへの潤滑オイル
戻りを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における冷媒配管の概略構
成図である。
【図2】上記第1実施例における冷凍サイクルの全体構
成図である。
【図3】上記第1実施例における冷凍サイクルが車両に
搭載されている状態を示す図である。
【図4】その他の実施例を示す図である。
【図5】その他の実施例を示す図である。
【図6】その他の実施例を示す図である。
【図7】従来の冷凍サイクルの概略図である。
【符号の説明】
1 冷凍サイクル 2 コンプレッサ(冷媒圧縮機) 3 コンデンサ(冷媒凝縮器) 5 フロント側エバポレータ(第1の冷媒蒸発器) 6 リア側エバポレータ(第2の冷媒蒸発器) 9e 第1の冷媒配管 9f 第2の冷媒配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 修 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 蔭山 隆志 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平3−134447(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00 387

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒の吸入、圧縮、吐出を行う冷媒圧縮機
    と、高圧冷媒を凝縮させる冷媒凝縮器と、この冷媒凝縮
    器と前記冷媒圧縮機との間に配設され低圧冷媒を蒸発さ
    せる少なくとも一つの冷媒蒸発器と、これらを接続する
    冷媒配管とからなる冷凍サイクルを備える空気調和装置
    であって、 前記冷媒蒸発器の冷媒下流側と前記冷媒圧縮機の吸入側
    とを連結する前記冷媒配管は、内部の冷媒が高い所から
    低い所へ向かって流れる第1の冷媒配管と、この第1の
    冷媒配管内と連通して、内部の冷媒が略水平方向に、ま
    たは低い所から高い所へ向かって流れる第2の冷媒配管
    とを備え、前記第1の冷媒配管と前記第2の冷媒配管とを連結固定
    する固定手段を有し、 前記第1の冷媒配管のうち少なくとも一部の流路断面積
    を前記第2の冷媒配管の流路断面積より大きくしたこと
    を特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記冷媒凝縮器と前記冷媒圧縮機との間
    には、低圧冷媒を蒸発させる複数の冷媒蒸発器が併設さ
    れ、この複数の冷媒蒸発器は少なくとも第1、第2の冷
    媒蒸発器からなり、前記冷媒蒸発器の冷媒下流側と前記
    冷媒圧縮機の吸入側とを連結する前記冷媒配管は、この
    第1、第2の冷媒蒸発器の少なくとも何れか一方におけ
    る冷媒下流側と前記冷媒圧縮機の吸入側とを連結するこ
    とを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の冷媒蒸発器の冷房能力は、前
    記第2の冷媒蒸発器のそれより大きく、前記冷媒蒸発器
    の冷媒下流側と前記冷媒圧縮機の吸入側とを連結する前
    記冷媒配管は、この第2の冷媒蒸発器の冷媒下流側と前
    記冷媒圧縮機の吸入側とを連結することを特徴とする請
    求項2記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】前記第1の冷媒配管は内部の冷媒が略鉛直
    方向に流れることを特徴とする請求項1ないしいずれ
    かに記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】 前記冷媒蒸発器の冷媒下流側と前記冷媒
    圧縮機の吸入側とを連結する前記冷媒配管は、車両用空
    気調和装置に使用されることを特徴とする請求項1ない
    し4いずれかに記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の冷媒蒸発器は、車両の後部座
    席用に使用されることを特徴とする請求項5記載の空気
    調和装置。
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