JPH1053022A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH1053022A
JPH1053022A JP29518796A JP29518796A JPH1053022A JP H1053022 A JPH1053022 A JP H1053022A JP 29518796 A JP29518796 A JP 29518796A JP 29518796 A JP29518796 A JP 29518796A JP H1053022 A JPH1053022 A JP H1053022A
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JP
Japan
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refrigerant
heat exchanger
indoor heat
vehicle
duct
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JP29518796A
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English (en)
Inventor
Yasushi Nakatsuji
康 中辻
Hirotsugu Takeuchi
裕嗣 武内
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再加熱方式の冷凍サイクル5をバス車両に搭
載するための搭載性を向上し、且つ再加熱能力を十分と
ることが可能な分散式バスエアコン1を提供する。 【解決手段】 コンデンシングユニット12とクーリン
グユニット13とを別置きにした分散式バスエアコン1
において、冷房運転時に風下側室内熱交換器41および
風上側室内熱交換器42をエバポレータとして働かせ、
除湿運転時に風下側室内熱交換器41をコンデンサとし
て働かせ、風上側室内熱交換器42をエバポレータとし
て働かせることにより、コンデンシングユニット12と
クーリングユニット13との間を往復する冷媒配管を廃
止した。また、除湿運転時に、電磁弁24を開弁するこ
とにより、受液器22の働きを無効にして、室外熱交換
器21や過冷却器23より気液二相状態の冷媒を風下側
室内熱交換器41に流入させるようにして、再加熱能力
を十分とれるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気再加熱能力
も十分とれる除湿機能を付加した車両用空気調和装置に
関するもので、特にコンデンシングユニットとクーリン
グユニットとを別置きにした分散式バスエアコンに係わ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平1−21077
2号公報においては、膨張弁、エバポレータおよび送風
機を有するクーリングユニットとコンデンサ、レシーバ
および冷却ファンを有するコンデンシングユニットとを
一体のユニットケース内に納めてバス車両の屋上に架装
するようにしたバス車両用空気調和装置が開示されてい
る。このバス車両用空気調和装置は、エバポレータの風
下に凝縮器として働く再加熱器を設け、除湿運転時には
流路切替弁を動作させてコンデンサから再加熱器、レシ
ーバ、膨張弁、エバポレータの順に冷媒を流し、エバポ
レータで除湿した空気を再加熱することにより、除湿運
転時の車室温の低下を抑えるようにしている。
【0003】従来より、図13に示したような冷凍サイ
クル100を備えた車両用空気調和装置が知られてい
る。この冷凍サイクル100は、冷媒圧縮機101、室
外熱交換器102、受液器103、過冷却器104、膨
張弁105、室内熱交換器106、電磁弁107および
可変絞り弁108等から構成されている。なお、室内熱
交換器106は、並列接続された風上側熱交換部111
および風下側熱交換部112よりなる第1室内熱交換器
と、この第1室内熱交換器よりも下流側で且つ第1室内
熱交換器よりも風上側に配される第2室内熱交換器11
3とからなる。ここで、電磁弁107および可変絞り弁
108の冷房運転と除湿運転との各運転状態の開閉状態
を下記の表1に示す。
【表1】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の車両
用空気調和装置のように、エバポレータで除湿した空気
を再加熱器で再加熱する再加熱方式をコンデンシングユ
ニットとクーリングユニットとが別置きの分散式バスエ
アコンに適用しようとすると、コンデンシングユニット
とクーリングユニットとの間を往復する冷媒配管によっ
てコンデンサと再加熱器とを接続する必要が生じる。こ
のため、コンデンサと再加熱器とを接続する冷媒配管の
取回しが複雑となることにより、車両への冷凍サイクル
の架装性(搭載性)が低下するという問題が生じる。
【0005】また、後者の車両用空気調和装置の冷凍サ
イクル100においては、エバポレータが多パスで構成
されており、冷房運転時に、膨張弁105より流出した
低温低圧の冷媒が風上側熱交換部111と風下側熱交換
部112の前後で合流および分岐する。このため、特に
冷房運転時の冷媒の圧力損失が増大するため、冷房能力
が低下するという問題が生じている。また、冷房運転時
には、可変絞り弁108に気液二相状態の冷媒が通過す
ることを考えると、大型のものを利用しなければなら
ず、車両への冷凍サイクルの架装性(搭載性)が低下す
るという問題が生じる。
【0006】
【発明の目的】この発明は、再加熱方式の冷凍サイクル
を車両に搭載するための搭載性を向上することのできる
車両用空気調和装置の提供を目的とする。また、空気を
冷却除湿した後の再加熱能力を十分とることが可能な除
湿機能を付加することのできる車両用空気調和装置の提
供を目的とする。そして、第1室内熱交換器での圧力損
失の増加による冷房能力の低下を防止することのできる
車両用空気調和装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、運転選択手段により第1の運転状態が選択され
ると、第1減圧手段で減圧された冷媒が冷媒蒸発器とし
て働く第1室内熱交換器内に流入する。第1室内熱交換
器内に流入した冷媒は、送風機の作用によりダクト内を
流れる空気と熱交換して蒸発気化する。この第1室内熱
交換器より流出した冷媒は第2減圧手段の働きが無効と
されているので、減圧されることなく冷媒蒸発器として
働く第2室内熱交換器内に流入する。第2室内熱交換器
内に流入した冷媒は、送風機の作用によりダクト内を流
れる空気と熱交換して蒸発気化する。これにより、ダク
ト内を流れる空気は、第2室内熱交換器で冷却された後
に、第1室内熱交換器でさらに冷却されて車室内に吹き
出される。このため、車室内が冷房される。
【0008】運転選択手段により第2の運転状態が選択
されると、第1減圧手段の働きが無効とされているの
で、減圧されることなく冷媒が冷媒凝縮器として働く第
1室内熱交換器内に流入する。第1室内熱交換器内に流
入した冷媒は、送風機の作用によりダクト内を流れる空
気と熱交換して凝縮液化して第2減圧手段に流入する。
そして、第2減圧手段を通過する際に冷媒が減圧されて
冷媒蒸発器として働く第2室内熱交換器内に流入する。
第2室内熱交換器内に流入した冷媒は、送風機の作用に
よりダクト内を流れる空気と熱交換して蒸発気化する。
これにより、ダクト内を流れる空気は、第2室内熱交換
器で一旦冷却除湿された後に、第1室内熱交換器で再加
熱されて車室内に吹き出される。このため、車室内が除
湿される。
【0009】したがって、仮にコンデンシングユニット
とクーリングユニットとを別置きにした車両に冷凍サイ
クルを搭載した場合でも、第1の運転状態の時に第1室
内熱交換器を冷媒蒸発器として働かせ、第2の運転状態
の時に第1室内熱交換器を冷媒凝縮器として働かせるこ
とで、コンデンシングユニットとクーリングユニットと
の間を往復する冷媒配管を廃止できるので、冷凍サイク
ルの冷媒配管の取回しが簡易なものとなり、車両への冷
凍サイクルの搭載性の低下を抑えることができるという
効果が得られる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、第1の運
転状態が選択されると、冷媒経路切替手段によって第1
冷媒経路に切り替えられ、可変絞り弁が冷媒通路を全開
する。これにより、第1減圧手段を冷媒が通過すること
により、冷媒が減圧されて冷媒蒸発器として働く第1室
内熱交換器内に流入する。そして、冷媒は第1室内熱交
換器を通過する際にダクト内を流れる空気と熱交換して
蒸発気化した後に、冷媒通路を通過して冷媒蒸発器とし
て働く第2室内熱交換器内に流入する。そして、冷媒は
第2室内熱交換器を通過する際にダクト内を流れる空気
と熱交換して蒸発気化する。これにより、ダクト内を流
れる空気は、第2室内熱交換器で冷却された後に、第1
室内熱交換器でさらに冷却されて車室内に吹き出され
る。このため、車室内が冷房される。
【0011】また、第2の運転状態が選択されると、冷
媒経路切替手段によって第2冷媒経路に切り替えられ、
可変絞り弁が冷媒通路の通路断面積を絞る。これによ
り、第1減圧手段を冷媒が迂回して迂回通路を通過する
ことにより、冷媒が減圧されることなく冷媒凝縮器とし
て働く第1室内熱交換器内に流入する。そして、冷媒は
第1室内熱交換器を通過する際にダクト内を流れる空気
と熱交換して凝縮液化した後に、可変絞り弁を通過する
際に減圧されて冷媒蒸発器として働く第2室内熱交換器
内に流入する。そして、冷媒は第2室内熱交換器を通過
する際にダクト内を流れる空気と熱交換して蒸発気化す
る。これにより、ダクト内を流れる空気は、第2室内熱
交換器で一旦冷却除湿された後に、第1室内熱交換器で
再加熱されて車室内に吹き出される。このため、車室内
が除湿される。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、冷媒経路
切替手段によって第1の運転状態が選択されると、運転
経路切替手段が冷房運転経路に切り替えることにより、
冷媒圧縮機より流入した冷媒が室外熱交換器で凝縮液化
されて気液二相状態の冷媒となった後に気液分離器内に
流入して気液分離される。気液分離器より流出した液冷
媒は、第1減圧手段で減圧された後に共に冷媒蒸発器と
して働く第1室内熱交換器および第2室内熱交換器を通
過する際にダクト内を流れる空気と熱交換して蒸発気化
する。これにより、ダクト内を流れる空気は、第2室内
熱交換器で冷却された後に、第1室内熱交換器でさらに
冷却されて車室内に吹き出される。このため、車室内が
冷房される。
【0013】また、冷媒経路切替手段によって第2の運
転状態が選択されると、運転経路切替手段が除湿運転経
路に切り替えることにより、冷媒圧縮機より流入した冷
媒が室外熱交換器で凝縮液化されて気液二相状態の冷媒
となった後に気液分離器を通過して第1減圧手段で減圧
されることなく冷媒凝縮器として働く第1室内熱交換器
内に流入する。そして、冷媒は第1室内熱交換器を通過
する際にダクト内を流れる空気と熱交換して凝縮液化し
た後に、第2減圧手段で減圧されて冷媒蒸発器として働
く第2室内熱交換器内に流入する。そして、冷媒は第2
室内熱交換器を通過する際にダクト内を流れる空気と熱
交換して蒸発気化する。これにより、ダクト内を流れる
空気は、第2室内熱交換器で一旦冷却除湿された後に、
第1室内熱交換器で再加熱されて車室内に吹き出され
る。このため、車室内が除湿される。
【0014】それによって、第2の運転状態の時に、気
液分離器の働きを無効にして、気液二相状態の冷媒を第
1室内熱交換器内に流入させることにより、第2室内熱
交換器で空気を冷却除湿した後でも第1室内熱交換器で
十分に再加熱できるので、空気の再加熱能力も十分とれ
る除湿機能を車両用空気調和装置に付加することができ
るという効果が得られる。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、冷媒経路
切替手段によって第1の運転状態が選択されると、流量
調節手段によって第1室外熱交換器を通過する冷媒量と
第2室外熱交換器を通過する冷媒量とが調節される。そ
して、冷房負荷に対して最適な気液二相状態となった冷
媒は、第1減圧手段で減圧された後に、冷媒蒸発器とし
て働く第1室内熱交換器および第2室内熱交換器を通過
する際にダクト内を流れる空気と熱交換して蒸発気化す
る。これにより、ダクト内を流れる空気は、第2室内熱
交換器で冷却された後に、第1室内熱交換器でさらに冷
却されて車室内に吹き出される。このため、車室内が冷
房される。
【0016】また、冷媒経路切替手段によって第2の運
転状態が選択されると、流量調節手段によって第1室外
熱交換器を通過する冷媒量と第2室外熱交換器を通過す
る冷媒量とが調節される。そして、除湿負荷に対して最
適な気液二相状態となった冷媒は、冷媒凝縮器として働
く第1室内熱交換器内に流入する。そして、冷媒は第1
室内熱交換器を通過する際にダクト内を流れる空気と熱
交換して凝縮液化した後に、第2減圧手段で減圧されて
冷媒蒸発器として働く第2室内熱交換器内に流入する。
そして、冷媒は第2室内熱交換器を通過する際にダクト
内を流れる空気と熱交換して蒸発気化する。これによ
り、ダクト内を流れる空気は、第2室内熱交換器で一旦
冷却除湿された後に、第1室内熱交換器で再加熱されて
車室内に吹き出される。このため、車室内が除湿され
る。
【0017】それによって、第1の運転状態の時に、気
液分離器の働きを強めて、液冷媒を第1室内熱交換器内
に流入させることにより、第1室内熱交換器での空気冷
却能力を向上することができるという効果が得られる。
また、第2の運転状態の時に、気液分離器の働きを弱め
て、気液二相状態の冷媒を第1室内熱交換器内に流入さ
せることにより、第1室内熱交換器での空気加熱能力を
向上することができるという効果が得られる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、可変絞り
弁によりバイパス通路の通路断面積の絞り量を変化させ
ることにより、第1室外熱交換器内に流入する冷媒量と
第2室外熱交換器内に流入する冷媒量とを調節すること
ができる。それによって、例えば冷房負荷に応じて冷凍
サイクルの冷却能力を調整でき、且つ除湿負荷に応じて
冷凍サイクルの再加熱能力を調整できるという効果が得
られる。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、冷媒流路
切替手段によって第2冷媒流路に切り替えられると、す
なわち、除湿運転に切り替えられると、冷媒凝縮手段よ
り流出した液冷媒は、冷媒凝縮器として働く第1室内熱
交換器の他方側熱交換部内に流入する。そして、冷媒は
他方側熱交換部を通過する際にダクト内を流れる空気と
熱交換して凝縮液化した後に、第2減圧手段で減圧され
て冷媒蒸発器として働く第2室内熱交換器内に流入す
る。そして、冷媒は第2室内熱交換器を通過する際にダ
クト内を流れる空気と熱交換して蒸発気化する。これに
より、ダクト内を流れる空気は、第2室内熱交換器で一
旦冷却除湿された後に、第1室内熱交換器で再加熱され
て車室内に吹き出される。このため、車室内が除湿され
る。
【0020】また、冷媒流路切替手段によって第1冷媒
流路に切り替えられると、すなわち、冷房運転に切り替
えられると、冷媒凝縮手段より流出した液冷媒は、一方
側冷媒流路に流入して第1減圧手段で減圧された後に、
冷媒蒸発器として働く第1室内熱交換器の一方側熱交換
部および第2室内熱交換器を通過する際にダクト内を流
れる空気と熱交換して蒸発気化する。なお、他方側冷媒
流路内において冷媒流路切替手段と第2減圧手段との間
に存在する冷媒は、他方側熱交換部で空気によって加熱
され、冷媒冷媒熱交換器で第1減圧手段で減圧された低
温の冷媒により冷却される。このとき、冷媒冷媒熱交換
器と他方側熱交換部とをヒートパイプとして作用するよ
うになり、冷媒冷媒熱交換器で得た冷熱を他方側熱交換
部に輸送することになる。
【0021】したがって、冷房運転時に、一方側熱交換
部のみに冷媒を流すことより、冷媒の圧力損失の低下を
防止でき、且つ低温の冷媒が流れていない他方側熱交換
部も有効に利用することができるので、冷凍サイクルの
冷房能力の低下を抑えることができるという効果が得ら
れる。また、冷房運転時に第2減圧手段を気液二相状態
の冷媒が通過しないので、第2減圧手段に大型のものを
使用する必要がなくなり、車両への冷凍サイクルの搭載
性の低下を抑えることができるという効果が得られる。
【0022】請求項7に記載の発明によれば、冷媒圧縮
機より流入した冷媒が室外熱交換器で凝縮液化されて気
液二相状態の冷媒となった後に気液分離器内に流入して
気液分離される。気液分離器より流出した液冷媒は、冷
媒流路切替手段によって第2冷媒流路に切り替えられて
いる場合に、冷媒凝縮器として働く第1室内熱交換器の
他方側熱交換部内に流入する。また、冷媒流路切替手段
によって第1冷媒流路に切り替えられている場合は、気
液分離器より流出した液冷媒が一方側冷媒流路に流入し
て第1減圧手段で減圧される。
【0023】請求項8に記載の発明によれば、運転経路
切替手段により冷凍サイクルが第1の除湿運転経路に切
り替えられると、冷媒凝縮手段より流出した冷媒は、第
1減圧手段で減圧されることなく冷媒凝縮器として働く
第1室内熱交換器内に流入する。第1室内熱交換器内に
流入した冷媒は、送風機の作用によりダクト内を流れる
空気と熱交換して凝縮液化して第2減圧手段に流入す
る。そして、第2減圧手段を通過する際に冷媒が減圧さ
れて冷媒蒸発器として働く第2室内熱交換器内に流入す
る。第2室内熱交換器内に流入した冷媒は、送風機の作
用によりダクト内を流れる空気と熱交換して蒸発気化す
る。これにより、ダクト内を流れる空気は、第2室内熱
交換器で一旦冷却除湿された後に、第1室内熱交換器で
再加熱されて車室内に吹き出される。このため、車室内
が除湿される。
【0024】運転経路切替手段により冷凍サイクルが第
2の除湿運転経路に切り替えられると、冷媒凝縮手段よ
り流出した冷媒は、第1減圧手段のみに流入する。そし
て、第1減圧手段を通過する際に冷媒が減圧されて冷媒
蒸発器として働く第1室内熱交換器内に流入する。第1
室内熱交換器内に流入した冷媒は、送風機の作用により
ダクト内を流れる空気と熱交換して蒸発気化する。これ
により、ダクト内を流れる空気は、第1室内熱交換器で
冷却除湿されて車室内に吹き出される。このため、車室
内が除湿される。
【0025】したがって、仮にコンデンシングユニット
とクーリングユニットとを別置きにした車両に冷凍サイ
クルを搭載した場合でも、第1の運転状態の時に第1室
内熱交換器を冷媒蒸発器として働かせ、第2の運転状態
の時に第1室内熱交換器を冷媒凝縮器として働かせるこ
とで、コンデンシングユニットとクーリングユニットと
の間を往復する冷媒配管を廃止できるので、冷凍サイク
ルの冷媒配管の取回しが簡易なものとなり、車両への冷
凍サイクルの搭載性の低下を抑えることができるという
効果が得られる。
【0026】請求項9に記載の発明によれば、第1の除
湿運転経路に切り替えられている時に、第2室内熱交換
器が着霜した場合には、運転経路切替手段によって第1
の除湿運転経路から第2の除湿運転経路に切り替えられ
る。これにより、ダクト内を流れる空気は、第2室内熱
交換器を除霜した後に第1室内熱交換器で冷却除湿され
て車室内に吹き出される。
【0027】したがって、第1の除湿運転経路に切り替
えられている時のように、第2室内熱交換器に着霜が発
生し易い場合でも、冷凍サイクルの運転を停止すること
なく、すなわち、車室内の除湿能力を低下させることな
く、第2室内熱交換器の除霜を行うことができるという
効果が得られる。
【0028】
【発明の実施の形態】
〔第1実施例の構成〕図1ないし図3はこの発明の車両
用空気調和装置をバス車両用エアコンに適用した第1実
施例を示したもので、図1は分散式バスエアコンの冷凍
サイクルを示した図で、図2は分散式バスエアコンのク
ーリングユニットを示した図で、図3は分散式バスエア
コンを搭載したバス車両を示した図である。
【0029】分散式バスエアコン1は、バス車両用空気
調和装置であって、バス車両2の進行方向の左側の天井
肩部および右側の天井肩部に設置された2つの天井ダク
ト3と、これらの天井ダクト3内に車室内へ向かう空気
流を発生させる2組の遠心式送風機4と、バス車両2の
車室内を空調するためにバス車両の左右両側に独立して
搭載された2組の冷凍サイクル5と、これらの冷凍サイ
クル5を制御するエアコン制御装置6とを備えている。
【0030】2つの天井ダクト3は、乗客の頭部に向け
て開口する多数の吹出口7が適宜設けられ、内部には通
風路8が形成されている。なお、2つの天井ダクト3
は、バス車両2の屋上に架装されたユニットケース(ダ
クト)35に連通している。2組の遠心式送風機4は、
ユニットケース35の左側および右側に形成された出口
部に両者が背中合わせとなるようにそれぞれ設置されて
いる。これらの遠心式送風機4は、遠心式ファン、この
遠心式ファンを回転駆動する電動モータ、および遠心式
ファンを収容するスクロールケーシング等から構成され
ている。
【0031】一方の冷凍サイクル5は、図3に示したよ
うに、バス車両2のエンジンルーム内に設置された冷媒
圧縮機11、バス車両2の床下部に架装された床下置き
型のコンデンシングユニット12と、バス車両2の屋根
に架装された屋根置き型のクーリングユニット13と、
冷媒圧縮機11とコンデンシングユニット12とを連結
する冷媒配管(高圧配管)14と、コンデンシングユニ
ット12とクーリングユニット13とを連結する冷媒配
管(高圧配管)15と、クーリングユニット13と冷媒
圧縮機11とを連結する冷媒配管(低圧配管)16とを
備えている。なお、他方の冷凍サイクル5は、一方の冷
凍サイクル5と同一構造のため説明を省略する。
【0032】冷媒圧縮機11は、バス車両2の後部のエ
ンジンルーム内に設置された車両走行用エンジン(メイ
ンエンジン)にベルトと電磁クラッチ(いずれも図示せ
ず)を介して連結されている。この冷媒圧縮機11は、
エンジンの回転動力が伝達されると、吸入口より内部に
吸入したガス冷媒(気相冷媒)を圧縮して、高温高圧の
ガス冷媒を吐出口より吐出するコンプレッサである。な
お、この冷媒圧縮機11の代わりに、エアコン用インバ
ータにより回転速度が制御される電動式コンプレッサを
用いても良く、可変容量式のコンプレッサを用いても良
い。
【0033】コンデンシングユニット12は、室外熱交
換器21、受液器22、過冷却器23および電磁弁24
を有し、これらはユニットケース25内に一体的に納め
られている。室外熱交換器21は、冷却ファン(図示せ
ず)と共に、バス車両2の走行風を受け易い場所、本例
ではバス車両2の床下に設置されている。この室外熱交
換器21は、冷媒圧縮機11の吐出口より吐出されたガ
ス冷媒を冷却ファン等により送られてくる室外空気と熱
交換させて冷媒を凝縮液化させるコンデンサ(冷媒凝縮
器)として働く。
【0034】受液器22は、本発明の気液分離器であっ
て、室外熱交換器21より流入した冷媒を気液分離し、
冷房負荷に即応して冷媒が循環するように一時的に貯め
るレシーバである。過冷却器23は、重ね合わされた状
態でバス車両2の走行風を受け易い場所に設置されてい
る。過冷却器23は、冷媒圧縮機11の吐出口より吐出
されたガス冷媒を冷却ファン等により送られてくる室外
空気と熱交換させて冷媒を凝縮液化させるサブクーラで
ある。
【0035】電磁弁24は、本発明の運転経路切替手段
であって、受液器22を迂回する迂回通路26を開閉す
る開閉弁である。この電磁弁24は、冷房運転時に全閉
して室外熱交換器21より流出した冷媒を受液器22を
通過させて過冷却器23に流す冷房運転経路に切り替え
る。また、電磁弁24は、除湿運転時に開弁して室外熱
交換器21より流出した冷媒を迂回通路26を通過させ
て直接過冷却器23に流す除湿運転経路に切り替える。
【0036】クーリングユニット13は、膨張弁31、
電磁弁32、一体型室内熱交換器33および可変絞り弁
34を有し、これらはユニットケース35内に一体的に
納められている。膨張弁31は、本発明の第1減圧手段
であって、高温高圧の液冷媒を小さな絞り孔より噴射さ
せることにより急激に膨張させて低温低圧の霧状冷媒
(気液二相状態の冷媒)にする減圧装置で、この実施例
では一体型室内熱交換器33の出口側の冷媒過熱度を所
定値に維持するように弁開度を自動調整する温度作動式
膨張弁が用いられている。ここで、36は一体型室内熱
交換器33の出口側の冷媒温度を検出する感温筒で、キ
ャピラリチューブ37を介して膨張弁31に接続されて
いる。なお、膨張弁31の代わりに、オリフィスやキャ
ピラリチューブ等の固定絞りや電動式の可変絞り弁を用
いても良い。
【0037】電磁弁32は、本発明の運転選択手段、冷
媒経路切替手段であって、膨張弁31を迂回するバイパ
ス通路38に設置され、除湿運転時に開弁し、冷房運転
時に閉弁する。一体型室内熱交換器33は、ユニットケ
ース35内において風下側に設置された風下側室内熱交
換器41、およびユニットケース35内において風下側
室内熱交換器41よりも風上側に設置された風上側室内
熱交換器42を一体化した熱交換器である。
【0038】風下側室内熱交換器41は、冷房運転時に
膨張弁31より流入した霧状冷媒を遠心式送風機4の作
用により吸い込まれる室内空気と熱交換させて冷媒を蒸
発気化させるエバポレータ(冷媒蒸発器)として働く。
また、風下側室内熱交換器41は、除湿運転時に電磁弁
32(バイパス通路38)を通過した冷媒を遠心式送風
機4の作用により吸い込まれる室内空気と熱交換させて
冷媒を凝縮液化させるコンデンサ(冷媒凝縮器)として
働く。
【0039】風上側室内熱交換器42は、冷房運転時に
可変絞り弁34を通過した冷媒を遠心式送風機4の作用
により吸い込まれる室内空気と熱交換させて冷媒を蒸発
気化させるエバポレータ(冷媒蒸発器)として働く。ま
た、風上側室内熱交換器42は、除湿運転時に可変絞り
弁34で減圧された気液二相状態の冷媒を遠心式送風機
4の作用により吸い込まれる室内空気と熱交換させて冷
媒を蒸発気化させるエバポレータ(冷媒蒸発器)として
働く。
【0040】可変絞り弁34は、本発明の第2減圧手
段、運転選択手段、冷媒経路切替手段であって、風下側
室内熱交換器41と風上側室内熱交換器42とを連結す
る冷媒通路39の通路断面積を変化させるものである。
この可変絞り弁34は、冷房運転時に全開して風下側室
内熱交換器41より流出した冷媒を減圧することなく風
上側室内熱交換器42に流す冷房運転経路を形成する。
また、可変絞り弁34は、除湿運転時に冷媒通路39の
通路断面積を絞ることにより、風下側室内熱交換器41
より流出した冷媒を減圧して風上側室内熱交換器42に
流す除湿運転経路を形成する。なお、除湿運転時に、可
変絞り弁34の開度を風上側室内熱交換器42の冷媒出
口温度に基づいて制御しても良い。
【0041】ユニットケース35は、バス車両2の天井
部に架装され、上部にはカバー43が取り付けられてい
る。このユニットケース35の中央部には、バス車両2
の車室内より室内空気を吸い込むための吸込口44が開
口している。また、ユニットケース35の両側には、2
つの天井ダクト3がそれぞれ連通している。
【0042】エアコン制御装置6は、本発明の運転選択
手段、運転経路切替手段、冷媒経路切替手段であって、
冷房運転スイッチ61、除湿スイッチ62および吹出温
度センサ63等の指令信号に基づいて、遠心式送風機
4、冷媒圧縮機11の電磁クラッチ、冷却ファン、電磁
弁24、32および可変絞り弁34等を通電制御する。
なお、内気温、外気温や湿度等の信号に基づいて冷房運
転や除湿運転への指令を自動的に行っても良い。
【0043】冷房運転スイッチ61は、運転状態を冷房
運転に切り替える指令手段である。除湿スイッチ62
は、運転状態を除湿運転に切り替える指令手段である。
吹出温度センサ63は、例えばサーミスタが利用され、
2つの天井ダクト3内に設けられ、車室内へ吹き出す空
気の吹出温度を検出する吹出温度検出手段である。
【0044】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
分散式バスエアコン1の作用を図1ないし図3に基づい
て簡単に説明する。
【0045】冷房運転スイッチ61によって冷房運転が
選択されると、電磁弁24が迂回通路26を全閉し、電
磁弁32がバイパス通路38を全閉し、可変絞り弁34
が冷媒通路39を全開する。したがって、冷媒圧縮機1
1で圧縮されて吐出された高温高圧のガス冷媒は、室外
熱交換器21内に流入して室外空気と熱交換することに
より凝縮液化される。そして、室外熱交換器21より流
出した冷媒は、受液器22内に流入して気液分離され、
液冷媒のみが過冷却器23内に流入してさらに凝縮液化
される。そして、過冷却器23より流出した液冷媒は、
膨張弁31内に流入して減圧され霧状冷媒(気液二相状
態の冷媒)となる。霧状冷媒は、冷媒蒸発器として働く
風下側室内熱交換器41内に流入する。
【0046】そして、冷媒は風下側室内熱交換器41を
通過する際にユニットケース25内に吸い込まれた室内
空気と熱交換して蒸発気化し、全開状態の可変絞り弁3
4を通過して冷媒蒸発器として働く風上側室内熱交換器
42内に流入する。そして、冷媒は風上側室内熱交換器
42を通過する際にユニットケース25内を流れる空気
と熱交換して蒸発気化する。これにより、2組の遠心式
送風機4の作用によりユニットケース25内を流れる空
気は、風上側室内熱交換器42と風下側室内熱交換器4
1で冷却されて2つの天井ダクト3の通風路8をそれぞ
れ通って各吹出口7から乗客の頭部に向けて吹き出され
る。このため、バス車両2の車室内が冷房される。
【0047】また、除湿スイッチ62によって除湿運転
が選択されると、電磁弁24が迂回通路26を全開し、
電磁弁32がバイパス通路38を全開し、可変絞り弁3
4が冷媒通路39の通路断面積を所定の絞り量に絞る。
したがって、冷媒圧縮機11で圧縮されて吐出された高
温高圧のガス冷媒は、室外熱交換器21内に流入して室
外空気と熱交換することにより凝縮液化されてガス成分
の多い気液二相状態の冷媒となる。そして、気液二相状
態の冷媒は、迂回通路26を通って過冷却器23内に流
入してさらに凝縮液化されて液成分が多い気液二相状態
の冷媒となる。
【0048】そして、気液二相状態の冷媒は、バイパス
通路38を通って冷媒凝縮器として働く風下側室内熱交
換器41内に流入する。そして、冷媒は風下側室内熱交
換器41を通過する際にユニットケース25内を流れる
空気と熱交換して凝縮液化して液成分の非常に多い冷媒
となった後に、可変絞り弁34で減圧されて冷媒蒸発器
として働く風上側室内熱交換器42内に流入する。そし
て、冷媒は風上側室内熱交換器42を通過する際にユニ
ットケース25内を流れる室外空気と熱交換して蒸発気
化する。
【0049】これにより、2組の遠心式送風機4の作用
によりユニットケース25内を流れる空気は、風上側室
内熱交換器42で一旦冷却除湿された後に、風下側室内
熱交換器41で再加熱されて2つの天井ダクト3の通風
路8をそれぞれ通って各吹出口7から乗客の頭部に向け
て吹き出される。このため、バス車両2の車室内が除湿
される。
【0050】〔第1実施例の効果〕以上のように、分散
式バスエアコン1のように、コンデンシングユニット1
2とクーリングユニット13とを別置きにした場合で
も、冷房運転の時に風下側室内熱交換器41を冷媒蒸発
器として働かせ、除湿運転の時に風下側室内熱交換器4
1を冷媒凝縮器として働かせることで、コンデンシング
ユニット12とクーリングユニット13との間を往復す
る冷媒配管を廃止できるので、冷凍サイクル5の冷媒配
管の取回しが簡易なものとなり、バス車両2への冷凍サ
イクル5の搭載性の低下を抑えることができる。この効
果はバス車両2に搭載する冷凍サイクル5の個数が増加
すればする程増大する。
【0051】また、除湿運転の時に、電磁弁24を開弁
することにより、受液器22の働きを無効にして、気液
二相状態の冷媒を風下側室内熱交換器41内に流入させ
ることにより、風上側室内熱交換器42で空気を冷却除
湿した後でも風下側室内熱交換器41で十分に再加熱で
きるので、空気の再加熱能力も十分とれる除湿機能を分
散式バスエアコン1に付加することができる。
【0052】〔第2実施例〕図4はこの発明の第2実施
例を示したもので、分散式バスエアコンの冷凍サイクル
を示した図である。
【0053】この実施例のコンデンシングユニット12
は、レシーバレスコンデンサ70である第1室外熱交換
器71と、第1室外熱交換器71と並列接続されたレシ
ーバ付きコンデンサである第2室外熱交換器72と、こ
の第2室外熱交換器72より流入した冷媒を気液分離す
る受液器73と、第1室外熱交換器71と並列接続され
たバイパス通路75の通路断面積を変化させる可変絞り
弁74等から構成されている。
【0054】可変絞り弁74は、本発明の流量調節手段
であって、冷房運転の時に第1室外熱交換器71を通過
する冷媒量よりも第2室外熱交換器72を通過する冷媒
量の方を大きくし、且つ除湿運転の時に第1室外熱交換
器71を通過する冷媒量の方を第2室外熱交換器72を
通過する冷媒量よりも大きくする。
【0055】ここで、可変絞り弁74、電磁弁32およ
び可変絞り弁34の冷房運転と除湿運転との各運転状態
の開閉状態を下記の表2に示す。なお、除湿運転時に、
可変絞り弁34の開度を風上側室内熱交換器42の冷媒
出口温度に基づいて制御しても良い。
【表2】
【0056】この実施例では、冷房運転スイッチ61に
よって冷房運転が選択されると、可変絞り弁74の絞り
作用によって第1室外熱交換器71を通過する冷媒量よ
りも第2室外熱交換器72を通過する冷媒量の方が大き
くなる。これにより、冷媒圧縮機11より流入した冷媒
が主に第2室外熱交換器72内に流入して第2室外熱交
換器72で凝縮液化された後に受液器73内に流入して
気液分離される。
【0057】受液器73より流出した液冷媒および第1
室外熱交換器71より流出した気液二相状態の冷媒は、
膨張弁31内に流入して減圧され霧状冷媒(気液二相状
態の冷媒)となる。そして、霧状冷媒は、風下側室内熱
交換器41を通過する際にユニットケース25内に吸い
込まれた室内空気と熱交換して蒸発気化し、全開状態の
可変絞り弁34を通過して冷媒蒸発器として働く風上側
室内熱交換器42内に流入する。そして、冷媒は風上側
室内熱交換器42を通過する際にダクト内を流れる空気
と熱交換して蒸発気化する。
【0058】これにより、2組の遠心式送風機4の作用
によりユニットケース25内を流れる空気は、風上側室
内熱交換器42と風下側室内熱交換器41で冷却されて
2つの天井ダクト3の通風路8をそれぞれ通って各吹出
口7から乗客の頭部に向けて吹き出される。このため、
バス車両2の車室内が冷房される。
【0059】また、除湿スイッチ62によって除湿運転
が選択されると、可変絞り弁74の絞り作用によって第
1室外熱交換器71を通過する冷媒量の方が第2室外熱
交換器72を通過する冷媒量よりも大きくなる。これに
より、冷媒圧縮機11より流入した冷媒が主に第1室外
熱交換器71内に流入して第1室外熱交換器71で凝縮
液化されて気液二相状態の冷媒となる。
【0060】そして、気液二相状態の冷媒は、バイパス
通路38を通って冷媒凝縮器として働く風下側室内熱交
換器41内に流入する。そして、冷媒は風下側室内熱交
換器41を通過する際にユニットケース25内を流れる
空気と熱交換して凝縮液化して液成分の非常に多い冷媒
となった後に、可変絞り弁34で減圧されて冷媒蒸発器
として働く風上側室内熱交換器42内に流入する。そし
て、冷媒は風上側室内熱交換器42を通過する際にユニ
ットケース25内を流れる室外空気と熱交換して蒸発気
化する。
【0061】これにより、2組の遠心式送風機4の作用
によりユニットケース25内を流れる空気は、風上側室
内熱交換器42で一旦冷却除湿された後に、風下側室内
熱交換器41で再加熱されて2つの天井ダクト3の通風
路8をそれぞれ通って各吹出口7から乗客の頭部に向け
て吹き出される。このため、バス車両2の車室内が除湿
される。
【0062】それによって、冷房運転の時に、受液器2
2の働きを強めて、液冷媒を風下側室内熱交換器41内
に流入させることにより、風下側室内熱交換器41での
空気冷却能力を向上することができる。また、第2の運
転状態の時に、受液器22の働きを弱めて、気液二相状
態の冷媒を風下側室内熱交換器41内に流入させること
により、風下側室内熱交換器41での空気加熱能力を向
上することができる。
【0063】また、可変絞り弁74によりバイパス通路
75の通路断面積の絞り量を変化させることにより、第
1室外熱交換器71内に流入する冷媒量と第2室外熱交
換器72内に流入する冷媒量とを調節することができ
る。それによって、例えば冷房負荷(吹出温度センサ6
3で検出した吹出温度)に応じて冷凍サイクル5の冷却
能力を調整でき、且つ除湿負荷(吹出温度センサ63で
検出した吹出温度)に応じて冷凍サイクル5の再加熱能
力を調整できる。
【0064】〔第3実施例の構成〕図5および図6はこ
の発明の第3実施例を示したもので、図5は分散式バス
エアコンの冷凍サイクルを示した図である。
【0065】この実施例の冷凍サイクル5は、冷媒圧縮
機11と、コンデンシングユニット12と、クーリング
ユニット13とを備えている。コンデンシングユニット
12は、本発明の冷媒凝縮手段であって、室外熱交換器
21、気液分離器としての受液器22および過冷却器2
3を有している。
【0066】クーリングユニット13は、一体型室内熱
交換器80、内部に一方側冷媒流路を形成する冷房用冷
媒配管81、内部に他方側冷媒流路を形成する除湿用冷
媒配管82、膨張弁83、電磁弁84、可変絞り弁85
および冷媒冷媒熱交換器86等から構成されている。
【0067】一体型室内熱交換器80は、ダクト(図示
せず)内において風下側に設置された第1室内熱交換器
87、およびダクト内において第1室内熱交換器87よ
りも風上側に設置され、1本以上の冷媒流路管を有する
第2室内熱交換器88を一体化した熱交換器である。ま
た、第1室内熱交換器87は、一方側熱交換部としての
1本以上の冷媒流路管を有する風上側熱交換器87a、
およびこの風上側熱交換器87aと並列接続され、且つ
風上側熱交換器87aよりも風下側に設置された他方側
熱交換部としての1本以上の冷媒流路管を有する風下側
熱交換器87bを一体化した熱交換器である。
【0068】冷房用冷媒配管81は、過冷却器23より
流出した冷媒を、膨張弁83、冷媒冷媒熱交換器86、
第1室内熱交換器87の風上側熱交換器87aを通して
第2室内熱交換器88に供給する。除湿用冷媒配管82
は、電磁弁84、第1室内熱交換器87の風下側熱交換
器87b、可変絞り弁85を通して第2室内熱交換器8
8に供給する。なお、除湿用冷媒配管82は、電磁弁8
4と風下側熱交換器87bとの間と冷媒冷媒熱交換器8
6とを連結するヒートパイプ用冷媒配管(連結流路)8
9を有している。
【0069】膨張弁83は、本発明の第1減圧手段であ
って、冷房用冷媒配管81において冷媒冷媒熱交換器8
6よりも冷媒の流れ方向の上流側に接続されている。こ
の膨張弁83は、液冷媒を急激に膨張させて低温低圧の
霧状冷媒(気液二相状態の冷媒)にする減圧装置であ
る。なお、膨張弁83の代わりに、オリフィスやキャピ
ラオチューブ等の固定絞りや電動式の可変絞り弁を用い
ても良い。電磁弁84は、本発明の冷媒流路切替手段で
あって、除湿用冷媒配管82において第1室内熱交換器
87の風下側熱交換器87bよりも冷媒の流れ方向の上
流側に接続されている。
【0070】可変絞り弁85は、本発明の第2減圧手段
であって、除湿用冷媒配管82において第1室内熱交換
器87の風下側熱交換器87bよりも冷媒の流れ方向の
下流側に接続されている。この可変絞り弁85は、風下
側熱交換器87bよりも冷媒の流れ方向の下流側の冷媒
通路の通路断面積を変化させる電動式の可変絞り弁であ
る。ここで、電磁弁84および可変絞り弁85の冷房運
転と除湿運転との各運転状態の開閉状態を下記の表3に
示す。
【表3】
【0071】冷媒冷媒熱交換器86は、中央側に冷房用
冷媒配管81内を流れる冷媒が通る内側冷媒流路管と外
周側にヒートパイプ用冷媒配管89内を流れる冷媒が通
る外側冷媒流路管とを有し、冷媒流路管内の冷媒同士を
熱交換させるものである。この冷媒冷媒熱交換器86
は、内側冷媒流路管内を流れる低温低圧の霧状冷媒と外
側冷媒流路管内の冷媒とを熱交換させて外側冷媒流路管
内の冷媒を凝縮液化させる。
【0072】〔第3実施例の作用〕次に、この実施例の
分散式バスエアコン1の冷凍サイクル5の作用を図5な
いし図6に基づいて簡単に説明する。
【0073】冷房運転が選択されると、電磁弁84およ
び可変絞り弁85が除湿用冷媒配管82を全閉する。し
たがって、冷媒圧縮機11で圧縮されて吐出された高温
高圧のガス冷媒は、室外熱交換器21内に流入して室外
空気と熱交換することにより凝縮液化される。そして、
室外熱交換器21より流出した冷媒は、受液器22内に
流入して気液分離され、液冷媒のみが過冷却器23内に
流入してさらに凝縮液化される。そして、過冷却器23
より流出した液冷媒は、膨張弁83内に流入して減圧さ
れ霧状冷媒(気液二相状態の冷媒)となる。霧状冷媒
は、冷媒蒸発器として働く第1室内熱交換器87の風上
側熱交換器87a内に流入する。
【0074】そして、冷媒は風上側熱交換器87aを通
過する際にダクト内に吸い込まれた室内空気と熱交換し
て蒸発気化し、冷媒蒸発器として働く第2室内熱交換器
88内に流入する。そして、冷媒は第2室内熱交換器8
8を通過する際にダクト内を流れる空気と熱交換して蒸
発気化する。
【0075】なお、除湿用冷媒配管82内において電磁
弁84と可変絞り弁85との間に存在する冷媒は、風下
側熱交換器87bで空気によって加熱され、冷媒冷媒熱
交換器86で膨張弁83で減圧された低温の冷媒により
冷却される。このとき、冷媒冷媒熱交換器86、ヒート
パイプ用冷媒配管89および風下側熱交換器87bをヒ
ートパイプとして作用するようになり、冷媒冷媒熱交換
器86で得た冷熱を風下側熱交換器87bに輸送するこ
とになる。
【0076】したがって、低温低圧の冷媒の流れていな
い風下側熱交換器87bも空気冷却手段として有効に利
用することができる。これにより、ダクト内を流れる空
気は、第2室内熱交換器88と風上側熱交換器87aお
よび風下側熱交換器87bで冷却されて各吹出口から乗
客の頭部に向けて吹き出される。このため、バス車両の
車室内が冷房される。
【0077】また、除湿運転が選択されると、電磁弁8
4が除湿用冷媒配管82を全開し、可変絞り弁85が除
湿用冷媒配管82の通路断面積を所定の絞り量に絞る。
したがって、冷媒圧縮機11で圧縮されて吐出された高
温高圧のガス冷媒は、室外熱交換器21内に流入して室
外空気と熱交換することにより凝縮液化されてガス成分
の多い気液二相状態の冷媒となる。そして、室外熱交換
器21より流出した冷媒は、受液器22内に流入して気
液分離され、液冷媒のみが過冷却器23内に流入してさ
らに凝縮液化される。
【0078】そして、過冷却器23より流出した液冷媒
は、冷媒凝縮器として働く第1室内熱交換器87の風下
側熱交換器87b内に流入する。そして、冷媒は風下側
熱交換器87bを通過する際にダクト内を流れる空気と
熱交換して凝縮液化して液成分の非常に多い冷媒となっ
た後に、可変絞り弁85で減圧されて冷媒蒸発器として
働く第2室内熱交換器88内に流入する。そして、冷媒
は第2室内熱交換器88を通過する際にダクト内を流れ
る室外空気と熱交換して蒸発気化する。これにより、ダ
クト内を流れる空気は、第2室内熱交換器88で一旦冷
却除湿された後に、風下側熱交換器87bで再加熱され
て各吹出口から乗客の頭部に向けて吹き出される。この
ため、バス車両の車室内が除湿される。
【0079】〔第3実施例の効果〕この実施例の冷凍サ
イクル5は、冷房運転時に、冷房用冷媒配管81、すな
わち、第1室内熱交換器87の一部(風下側熱交換器8
7b)にのみ低温低圧の冷媒を流すことにより、第1室
内熱交換器87を通過する冷媒の圧力損失の低下を抑え
ることができる。
【0080】また、冷房運転時に、低温低圧の冷媒が流
れない除湿用冷媒配管82に設置された風下側熱交換器
87bと冷媒冷媒熱交換器86とをヒートパイプ化し、
このヒートパイプによる冷房能力の向上効果Qによっ
て、図6のグラフに示したように、第1室内熱交換器8
7の一部(風下側熱交換器87b)に冷媒が流れなくな
ることによる冷房能力の低下分(ΔQ)を補うことがで
きる。なお、図6のグラフのヒートパイプの長さとは、
風下側熱交換器87bの冷媒流路管の長さと冷媒冷媒熱
交換器86の冷媒流路管の長さとの和である。
【0081】また、密度の大きい液状態で冷媒を分岐さ
せ、且つ冷房運転時に可変絞り弁85に気液二相状態の
冷媒を通過させないようにすることにより、可変絞り弁
85を高圧用の小型のものを採用できる。このため、バ
ス車両への冷凍サイクル5の搭載性の低下を抑えること
ができる。
【0082】〔第4実施例の構成〕図7ないし図12は
この発明の第3実施例を示したもので、図7は分散式バ
スエアコンの冷凍サイクルを示した図で、図8は分散式
バスエアコンのエアコン制御装置を示した図である。
【0083】この実施例の分散式バスエアコン1は、天
井ダクトおよび足元ダクトに連通するユニットケース
(いずれも図示せず)と、遠心式送風機(室内送風用フ
ァン)4と、冷凍サイクル5と、エアコン制御装置6と
を備えている。そして、冷凍サイクル5は、冷媒圧縮機
11、コンデンシングユニット12およびクーリングユ
ニット13等から構成されている。
【0084】冷媒圧縮機11は、エンジンと冷媒圧縮機
11との動力伝達を断続する電磁クラッチの電磁コイル
11aが通電されると冷媒の圧縮を行う。コンデンシン
グユニット12は、室外熱交換器21、受液器22、過
冷却器23および軸流式送風機(クーリングファン)2
7等から構成されている。なお、遠心式送風機4は、電
動モータ4aが通電されると、天井ダクトまたは足元ダ
クト内に車室内に向かう空気流を発生する。また、軸流
式送風機27は、電動モータ27aが通電されると、室
外熱交換器21および過冷却器23内を流れる冷媒を冷
却する冷却風を発生させる。
【0085】クーリングユニット13は、第1膨張弁2
8、第2膨張弁29、第1〜第4電磁弁91〜94およ
び一体型室内熱交換器33を有している。第1膨張弁2
8は、本発明の第1減圧手段であって、高温高圧の液冷
媒を膨張させる温度作動式膨張弁である。第2膨張弁2
9は、本発明の第2減圧手段であって、高温高圧の液冷
媒を膨張させる温度作動式膨張弁である。
【0086】一体型室内熱交換器33は、天井ダクトお
よび足元ダクトに連通するユニットケース内において風
下側に設置された風下側室内熱交換器(第1室内熱交換
器)41、および上記のユニットケース内において風下
側室内熱交換器41よりも風上側に設置された風上側室
内熱交換器(第2室内熱交換器)42より構成されてい
る。
【0087】第1電磁弁91は、本発明の運転経路切替
手段であって、第1膨張弁28を迂回して過冷却器23
の出口(分岐点)と風下側室内熱交換器41の入口とを
連通する冷媒通路38aに設置されている。第2電磁弁
92は、本発明の運転経路切替手段であって、過冷却器
23の出口(分岐点)と第2膨張弁29の入口とを連通
する冷媒通路38bに設置されている。
【0088】第3電磁弁93は、風下側室内熱交換器4
1の出口と第2膨張弁29の入口とを連通する冷媒通路
38cに設置されている。第4電磁弁94は、風下側室
内熱交換器41の出口と冷媒圧縮機11の吸入口(合流
点)とを連通する冷媒通路38dに設置されている。な
お、第1〜第4電磁弁91〜94は、エアコン制御装置
6の運転経路切替制御によって、電磁コイル91a〜9
4aが通電されると開弁し、電磁コイル91a〜94a
への通電が停止されると閉弁する。
【0089】ここで、第1〜第4電磁弁91〜94の冷
房運転時と通常除湿運転時と除霜除湿運転時の開閉弁状
態を下記の表4に示す。
【表4】
【0090】この実施例の冷凍サイクル5の冷房運転時
の冷媒経路は、図9に示したように、冷媒圧縮機11の
吐出口より吐出された冷媒が、室外熱交換器21→受液
器22→過冷却器23→第1膨張弁28→風下側室内熱
交換器41→第4電磁弁94(冷媒通路38d)を流れ
て冷媒圧縮機11の吸入口に戻る経路と、冷媒圧縮機1
1の吐出口より吐出された冷媒が、室外熱交換器21→
受液器22→過冷却器23→第2電磁弁92(冷媒通路
38b)→第2膨張弁29→風上側室内熱交換器42を
流れて冷媒圧縮機11の吸入口に戻る経路とである。
【0091】この実施例の冷凍サイクル5の通常除湿運
転時の冷媒経路(第1の除湿運転経路)は、図10に示
したように、冷媒圧縮機11の吐出口より吐出された冷
媒が、室外熱交換器21→受液器22→過冷却器23→
第1電磁弁91(冷媒通路38a)→風下側室内熱交換
器41→第3電磁弁93(冷媒通路38c)→第2膨張
弁29→風上側室内熱交換器42を流れて冷媒圧縮機1
1の吸入口に戻る経路である。
【0092】この実施例の冷凍サイクル5の除霜除湿運
転時の冷媒経路(第2の除湿運転経路)は、図11に示
したように、冷媒圧縮機11の吐出口より吐出された冷
媒が、室外熱交換器21→受液器22→過冷却器23→
第1膨張弁28→風下側室内熱交換器41→第4電磁弁
94(冷媒通路38d)を流れて冷媒圧縮機11の吸入
口に戻る経路である。
【0093】エアコン制御装置6は、それ自体はCP
U、ROM、RAMを内蔵したマイクロコンピュータで
ある。このエアコン制御装置6は、エアコンスイッチ6
4および除湿スイッチ65等から出力されるスイッチ信
号や、エバ後温度センサ66等から出力される各種セン
サ信号などの入力信号に基づいて、遠心式送風機4の電
動モータ4a、軸流式送風機27の電動モータ27a、
冷媒圧縮機11の電磁クラッチの電磁コイル11a、第
1〜第4電磁弁91〜94の電磁コイル91a〜94a
等への通電および通電停止を制御する。エバ後温度セン
サ66は、例えば冷媒蒸発器として働く風上側室内熱交
換器42より吹き出す空気の温度を検出するサーミスタ
等の着霜検出手段である。
【0094】〔第4実施例の作用〕次に、この実施例の
エアコン制御装置6の運転経路切替制御を図7ないし図
12に基づいて簡単に説明する。ここで、図12はエア
コン制御装置の制御プログラムの一例を示したフローチ
ャートである。
【0095】先ず、エアコンスイッチ64および除湿ス
イッチ65等から出力されるスイッチ信号や、エバ後温
度センサ66等から出力される各種センサ信号などの入
力信号を読み込む(着霜検出手段:ステップS1)。次
に、エアコンスイッチ64が投入(ON)されているか
否かを判定する。すなわち、乗員によって冷房運転また
は除湿運転が選択されているか否かを判定する(ステッ
プS2)。この判定結果がNOの場合には、ステップS
1の処理に移行する。
【0096】また、ステップS2の判定結果がYESの
場合には、冷房運転が選択されていると判定して、除湿
スイッチ65が投入(ON)されているか否かを判定す
る。すなわち、乗員によって除湿運転が選択されている
か否かを判定する(ステップS3)。この判定結果がN
Oの場合には、運転モードとして冷房運転が選択され、
冷媒経路として冷房運転時の冷媒経路が選択される。す
なわち、第1、第4電磁弁91、94を開弁し、第2、
第3電磁弁92、93を閉弁し、遠心式送風機4、軸流
式送風機27および冷媒圧縮機11を作動させる(ステ
ップS4)。次に、ステップS1の処理に移行する。
【0097】したがって、上記の冷房運転時の冷媒経路
が選択されることにより、ユニットケース内を流れる空
気は、風上側室内熱交換器42および風下側室内熱交換
器41で冷却されて天井ダクトを通って各吹出口から乗
客の頭部に向けて吹き出されるので、バス車両の車室内
が冷房される。
【0098】また、ステップS3の判定結果がYESの
場合には、除湿運転が選択されていると判定して、運転
モードとして通常除湿運転が選択され、冷媒経路として
通常除湿運転時の冷媒経路が選択される。すなわち、第
1、第3電磁弁91、93を開弁し、第2、第4電磁弁
92、94を閉弁し、遠心式送風機4、軸流式送風機2
7および冷媒圧縮機11を作動させる(ステップS
5)。
【0099】したがって、上記の通常除湿運転時の冷媒
経路が選択されることにより、ユニットケース内を流れ
る空気は、風上側室内熱交換器42で一旦冷却除湿され
た後に、風下側室内熱交換器41で再加熱されて天井ダ
クトを通って各吹出口から乗客の頭部に向けて吹き出さ
れるので、バス車両の車室内が除湿される。
【0100】次に、エバ後温度センサ66で検出したエ
バ後温度(吹出温度)TEが第1設定温度Ta(例えば
0℃)以下に低下しているか否かを判定する。すなわ
ち、風上側室内熱交換器42の着霜を検出しているか否
かを判定する(着霜判定手段:ステップS6)。この判
定結果がNOの場合には、風上側室内熱交換器42が着
霜していないと判定して、ステップS1の処理に移行す
る。
【0101】また、ステップS6の判定結果がYESの
場合には、風上側室内熱交換器42が着霜していると判
定して、風上側室内熱交換器42の除霜を行うために、
運転モードとして除霜除湿運転が選択され、冷媒経路と
して除霜除湿運転時の冷媒経路が選択される。すなわ
ち、第4電磁弁94のみを開弁し、第1〜第3電磁弁9
1〜93を閉弁し、遠心式送風機4、軸流式送風機27
および冷媒圧縮機11を作動させる(ステップS7)。
【0102】したがって、上記の除霜除湿運転時の冷媒
経路が選択されることにより、ユニットケース内を流れ
る空気は、風上側室内熱交換器42を除霜した後に、風
下側室内熱交換器41で冷却されて天井ダクトを通って
各吹出口から乗客の頭部に向けて吹き出されるので、バ
ス車両の車室内の除湿が継続される。
【0103】次に、エバ後温度センサ66で検出したエ
バ後温度(吹出温度)TEが第2設定温度Tb(例えば
3℃)以上に上昇しているか否かを判定する。すなわ
ち、風上側室内熱交換器42の除霜が完了しているか否
かを判定する(除霜判定手段:ステップS8)。この判
定結果がNOの場合には、風上側室内熱交換器42の除
霜が完了していないと判定して、ステップS8の判定を
繰り返す。また、ステップS8の判定結果がYESの場
合には、ステップS1の処理に移行し、ステップS5で
通常除湿運転に戻す。
【0104】〔第4実施例の効果〕この実施例の冷凍サ
イクル5は、第1実施例と同様な効果を備えるだけでな
く、通常除湿運転時のように空調負荷の比較的に小さい
運転モードの場合には、冷媒蒸発器として働く風上側室
内熱交換器42への着霜が発生し易い。このときには、
風上側室内熱交換器42の着霜を検出したら通常除湿運
転から除霜除湿運転に切り替えることで、冷凍サイクル
5の冷媒圧縮機11の運転を停止することなく、すなわ
ち、車室内の除湿能力を低下させることなく、風上側室
内熱交換器42の除霜を行うことができる。このため、
風上側室内熱交換器42を通過する空気の通風抵抗の低
下を抑えることができるという効果も得られる。
【0105】〔変形例〕第1〜第3実施例では、第1減
圧手段として膨張弁31、83を用いたが、第1減圧手
段として可変絞り弁や電気式膨張弁を用いても良い。こ
の場合には、バイパス通路38や電磁弁24、84を廃
止できる。第1〜第3実施例では、第2減圧手段として
可変絞り弁34、85を用いたが、第2減圧手段として
電気式膨張弁、あるいは迂回通路と通路切替手段を備え
た膨張弁または固定絞り弁を用いても良い。
【0106】第4実施例では、着霜検出手段として風上
側室内熱交換器42より吹き出す空気の温度を検出する
エバ後温度センサ66を使用したが、着霜検出手段とし
て冷凍サイクル5の高圧圧力を検出する圧力センサを使
用しても良く、風上側室内熱交換器42のフィン温度を
直接検出するフィン温度センサを使用しても良い。
【0107】また、第4実施例において、第1、第2膨
張弁28、29として電気式膨張弁を用いることにより
第1、第2膨張弁28、29に運転経路切替手段として
の機能を持たせることにより第1、第3電磁弁91、9
3、あるいは第1、第2電磁弁91、92を廃止でき
る。また、冷媒経路切替手段としての第1〜第4電磁弁
91〜94の代わりに二方弁を使用することにより部品
点数を減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分散式バスエアコンの冷凍サイクルを示した構
成図である(第1実施例)。
【図2】分散式バスエアコンのクーリングユニットを示
した概略図である(第1実施例)。
【図3】図1の分散式バスエアコンを搭載したバス車両
を示した概略図である(第1実施例)。
【図4】分散式バスエアコンの冷凍サイクルを示した構
成図である(第2実施例)。
【図5】分散式バスエアコンの冷凍サイクルを示した構
成図である(第3実施例)。
【図6】ヒートパイプによる冷熱輸送の効果を示したグ
ラフである(第3実施例)。
【図7】分散式バスエアコンの冷凍サイクルを示した構
成図である(第4実施例)。
【図8】分散式バスエアコンのエアコン制御装置を示し
た電気回路図である(第4実施例)。
【図9】冷房運転時の冷媒の流れを示した説明図である
(第4実施例)。
【図10】通常除湿運転時の冷媒の流れを示した説明図
である(第4実施例)。
【図11】除霜除湿運転時の冷媒の流れを示した説明図
である(第4実施例)。
【図12】エアコン制御装置の制御プログラムの一例を
示したフローチャートである(第4実施例)。
【図13】従来の車両用空気調和装置の冷凍サイクルを
示した構成図である(従来例)。
【符号の説明】
1 分散式バスエアコン(車両用空気調和装置) 2 バス車両 3 天井ダクト 4 遠心式送風機 5 冷凍サイクル 6 エアコン制御装置(運転選択手段、運転経路切替手
段、冷媒経路切替手段) 11 冷媒圧縮機 12 コンデンシングユニット(冷媒凝縮手段) 13 クーリングユニット 21 室外熱交換器 22 受液器(気液分離器) 23 過冷却器 24 電磁弁(運転経路切替手段) 26 迂回通路 28 第1膨張弁(第1減圧手段) 29 第2膨張弁(第2減圧手段) 31 膨張弁(第1減圧手段) 32 電磁弁(運転選択手段、冷媒経路切替手段) 33 一体型室内熱交換器 34 可変絞り弁(第2減圧手段、運転選択手段、冷媒
経路切替手段) 35 ユニットケース(ダクト) 38 バイパス通路 39 冷媒通路 41 風下側室内熱交換器(第1室内熱交換器) 42 風上側室内熱交換器(第2室内熱交換器) 66 エバ後温度センサ(着霜検出手段) 71 第1室外熱交換器 72 第2室外熱交換器 73 受液器(気液分離器) 74 可変絞り弁(流量調節手段) 75 バイパス通路 80 一体型室内熱交換器 81 冷房用冷媒配管(一方側冷媒流路) 82 除湿用冷媒配管(他方側冷媒流路) 83 膨張弁(第1減圧手段) 84 電磁弁(冷媒流路切替手段) 85 可変絞り弁(第2減圧手段) 86 冷媒冷媒熱交換器 87 第1室内熱交換器 88 第2室内熱交換器 91 第1電磁弁(運転経路切替手段) 92 第2電磁弁(運転経路切替手段) 93 第3電磁弁(運転経路切替手段) 94 第4電磁弁(運転経路切替手段) 87a 風上側熱交換器(一方側熱交換部) 87b 風下側熱交換器(他方側熱交換部)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内に空気を送るためのダクトと、この
    ダクト内において車室内へ向かう空気流を発生させる送
    風機と、車両に搭載された冷凍サイクルとを備えた車両
    用空気調和装置において、 前記冷凍サイクルは、 (a)前記ダクト内に配設され、冷媒と空気とを熱交換
    させる第1室内熱交換器と、 (b)前記ダクト内において前記第1室内熱交換器より
    も風上側に配設され、前記第1室内熱交換器よりも冷媒
    の流れ方向の下流側に接続され、冷媒と空気とを熱交換
    させる第2室内熱交換器と、 (c)前記第1室内熱交換器よりも冷媒の流れ方向の上
    流側に接続され、内部に流入した冷媒を減圧する第1減
    圧手段と、 (d)前記第1室内熱交換器と前記第2室内熱交換器と
    の間に接続され、内部に流入した冷媒を減圧する第2減
    圧手段と、 (e)前記第1減圧手段の働きを有効にし、且つ前記第
    2減圧手段の働きを無効にする第1の運転状態、あるい
    は前記第1減圧手段の働きを無効にし、且つ前記第2減
    圧手段の働きを有効にする第2の運転状態のいずれか一
    方の運転状態を選択する運転選択手段とを備えたことを
    特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、 前記運転選択手段は、前記第1減圧手段を迂回させる迂
    回通路と、 第1の運転状態の時に前記第1減圧手段を通過させて前
    記第1室内熱交換器に冷媒を導く第1冷媒経路と第2の
    運転状態の時に前記迂回通路を通過させて前記第1室内
    熱交換器に冷媒を導く第2冷媒経路とを切り替える冷媒
    経路切替手段と、 第1の運転状態の時に前記第1室内熱交換器と前記第2
    室内熱交換器とを結ぶ冷媒通路を全開し、且つ第2の運
    転状態の時に前記第2減圧手段として利用され、前記冷
    媒通路の通路断面積を変化させる可変絞り弁とからなる
    ことを特徴とする車両用空気調和装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の車両用空
    気調和装置において、 前記冷凍サイクルは、 (a)前記ダクト外に配設され、冷媒圧縮機より流入し
    た冷媒を凝縮させる室外熱交換器と、 (b)この室外熱交換器よりも冷媒の流れ方向の下流側
    に接続され、内部に流入した冷媒を気液分離する気液分
    離器と、 (c)この気液分離器よりも冷媒の流れ方向の下流側に
    接続され、内部に流入した冷媒を過冷却する過冷却器
    と、 (d)前記室外熱交換器より流出した冷媒を前記気液分
    離器を通して前記過冷却器に流す冷房運転経路、あるい
    は前記室外熱交換器より流出した冷媒を直接前記過冷却
    器に流す除湿運転経路のいずれか一方の運転経路に切り
    替える運転経路切替手段とを備えたことを特徴とする車
    両用空気調和装置。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2に記載の車両用空
    気調和装置において、 前記冷凍サイクルは、 (a)前記ダクト外に配設され、冷媒圧縮機より流入し
    た冷媒を凝縮させる第1室外熱交換器と、 (b)前記ダクト外に配設され、前記第1室外熱交換器
    と並列接続され、前記冷媒圧縮機より流入した冷媒を凝
    縮させる第2室外熱交換器と、 (c)前記第1室外熱交換器と並列接続され、前記第2
    室外熱交換器より流入した冷媒を気液分離する気液分離
    器と、 (d)冷房負荷または除湿負荷に応じて前記第1室外熱
    交換器および前記第2室外熱交換器を通過する冷媒量を
    調節する流量調節手段とを備えたことを特徴とする車両
    用空気調和装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、 前記流量調節手段は、前記第2室外熱交換器よりも冷媒
    の流れ方向の下流側で、且つ前記第1室外熱交換器と並
    列接続されたバイパス通路に設けられ、前記バイパス通
    路の通路断面積を変化させる可変絞り弁であることを特
    徴とする車両用空気調和装置。
  6. 【請求項6】車室内に空気を送るためのダクトと、この
    ダクト内において車室内へ向かう空気流を発生させる送
    風機と、車両に搭載された冷凍サイクルとを備えた車両
    用空気調和装置において、 前記冷凍サイクルは、 (a)前記ダクト外に配設され、冷媒圧縮機より流入し
    た冷媒を凝縮液化させる冷媒凝縮手段と、 (b)冷媒と空気とを熱交換させる一方側熱交換部、お
    よび冷媒と空気とを熱交換させる他方側熱交換部を有
    し、前記ダクト内に配設された第1室内熱交換器と、 (c)前記ダクト内において前記第1室内熱交換器より
    も風上側に配設され、前記第1室内熱交換器よりも冷媒
    の流れ方向の下流側に接続され、冷媒と空気とを熱交換
    させる第2室内熱交換器と、 (d)前記冷媒凝縮手段より流出した冷媒を前記一方側
    熱交換部のみを通して前記第2室内熱交換器に流す一方
    側冷媒流路と、 (e)この一方側冷媒流路に並列して接続され、前記冷
    媒凝縮手段より流出した冷媒を前記他方側熱交換部のみ
    を通して前記第2室内熱交換器に流す他方側冷媒流路
    と、 (f)前記一方側冷媒流路において前記一方側熱交換部
    よりも冷媒の流れ方向の上流側に設置され、内部に流入
    した冷媒を減圧する第1減圧手段と、 (g)前記他方側冷媒流路において前記他方側熱交換部
    よりも冷媒の流れ方向の下流側に設置され、内部に流入
    した冷媒を減圧する第2減圧手段と、 (h)前記他方側冷媒流路において前記他方側熱交換部
    よりも冷媒の流れ方向の上流側に設置され、前記一方側
    冷媒流路と前記他方側冷媒流路とを切り替える冷媒流路
    切替手段と、 (i)前記一方側冷媒流路内において前記第1減圧手段
    よりも冷媒の流れ方向の下流側を流れる冷媒と前記他方
    側冷媒流路内において前記冷媒流路切替手段と前記第2
    減圧手段との間に存在する冷媒とを熱交換させる冷媒冷
    媒熱交換器とを備えたことを特徴とする車両用空気調和
    装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、 前記冷媒凝縮手段は、 (a)前記冷媒圧縮機より流入した冷媒を凝縮させる室
    外熱交換器と、 (b)この室外熱交換器よりも冷媒の流れ方向の下流側
    に接続され、内部に流入した冷媒を気液分離する気液分
    離器と、 (c)この気液分離器よりも冷媒の流れ方向の下流側に
    接続され、内部に流入した冷媒を過冷却する過冷却器と
    を備えたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  8. 【請求項8】車室内に空気を送るためのダクトと、この
    ダクト内において車室内へ向かう空気流を発生させる送
    風機と、車両に搭載された冷凍サイクルとを備えた車両
    用空気調和装置において、 前記冷凍サイクルは、 (a)前記ダクト外に配設され、冷媒圧縮機より流入し
    た冷媒を凝縮液化させる冷媒凝縮手段と、 (b)前記ダクト内に配設され、冷媒と空気とを熱交換
    させる第1室内熱交換器と、 (c)前記ダクト内において前記第1室内熱交換器より
    も風上側に配設され、冷媒と空気とを熱交換させる第2
    室内熱交換器と、 (d)前記第1室内熱交換器よりも冷媒の流れ方向の上
    流側に接続され、内部に流入した冷媒を減圧する第1減
    圧手段と、 (e)前記第1室内熱交換器と前記第2室内熱交換器と
    の間に接続され、内部に流入した冷媒を減圧する第2減
    圧手段と、 (f)前記冷媒凝縮手段より流出した冷媒を、前記第1
    減圧手段を迂回し、前記第1室内熱交換器に流し、前記
    第2減圧手段を通して前記第2室内熱交換器に流す第1
    の除湿運転経路と、 (g)前記冷媒凝縮手段より流出した冷媒を、前記第1
    減圧手段のみを通して前記第1室内熱交換器のみに流す
    第2の除湿運転経路と、 (h)前記第1の除湿運転経路と前記第2の除湿運転経
    路とを切り替える運転経路切替手段とを備えたことを特
    徴とする車両用空気調和装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の車両用空気調和装置にお
    いて、 前記第1の除湿運転経路に切り替えられている時に、前
    記第2室内熱交換器が着霜したことを検出する着霜検出
    手段を有し、 この着霜検出手段で前記第2室内熱交換器の着霜を検出
    した時に、前記第1の除湿運転経路から前記第2の除湿
    運転経路に切り替えるように前記冷媒経路切替手段を制
    御する空調制御装置を備えたことを特徴とする車両用空
    気調和装置。
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