JP3473191B2 - 液晶ポリエステルフィルムの製造方法 - Google Patents

液晶ポリエステルフィルムの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、ガスバリ
ア性のある液晶ポリエステルフィルムの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶ポリエステルは、分子が剛直なため
溶融状態でも絡み合いを起こさず液晶状態を有するポリ
ドメインを形成し、低い剪断速度により分子鎖が流れ方
向に著しく配向する挙動を示し、一般に溶融液晶型(サ
ーモトロピック液晶)ポリマーと呼ばれている。液晶ポ
リエステルは、この特異的な挙動のため溶融流動性が極
めて優れ、構造によっては300℃以上の耐熱変形性を
有し、電子部品をはじめ、OA、AV部品、耐熱食器等
の用途の成形体に用いられている。
【0003】一方、液晶ポリエステルよりなるフィルム
は、上記特性に加え、そのガスバリアー性が優れること
が知られているが、適切なフィルム加工技術が確立され
ていないため、その特性を生かした用途展開がほとんど
なされていなかった。液晶ポリエステルフィルムの製造
に関しては、例えば特開昭63−49415号公報に
は、単軸エクストルーダーを用いた押し出しフィルムの
製造法が開示されているが、液晶ポリエステルが押し出
し方向に著しく配向する特性があるために、フィルムの
縦方向(流れ方向)の引張り強さ並びに引張弾性率に比
べて、横方向のそれらが弱くなる欠点が生じた。さら
に、液晶ポリエステルは一般に固化速度が速いため、エ
クストルーダーを用いての押し出しフィルム加工におい
ては十分な延伸が行えず30μm以下のフィルムを安定
的に製造することは極めて難しかった。
【0004】また、このような液晶ポリエステルフィル
ムの機械物性の異方性を緩和させるため、特表平4−5
06779号公報には互いに回転方向の異なる環状ポリ
マー流路を有する複数のダイを用いてフィルムを押し出
し成形することにより、実質上配向方向が互いに垂直な
フィルム同士の貼り合わせ品が得られ、上記問題点が解
決される技術が開示されている。しかし、この場合にも
得られたフィルムの厚みを薄くすることが難しく、30
μm以下のフィルムの製造が実質上困難であった。一
方、液晶ポリエステルフィルムを得る方法として、特開
昭62−648832号公報、特開平5−186614
号公報に液晶ポリエステルを有機溶媒に溶解し、その溶
液を流延してフィルムを得る方法が記載されているが、
連続的に製膜する方法ではないので生産効率が低く、実
用的ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、以上
の問題点を解決して、薄く、ガスバリア性のある液晶ポ
リエステルフィルムを安定的に連続的に製造する方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するために鋭意検討した結果、液晶ポリエステ
ルを有機溶媒に溶解し、その溶液に液晶ポリエステルの
非溶媒を加えて二相状態を形成させ、その界面に生成し
た液晶ポリエステルフィルムを引き取ることで液晶ポリ
エステルの連続成膜を行う方法を見い出し、本発明に至
った。
【0007】すなわち、本発明は以下に示す発明であ
る。 〔1〕液晶ポリエステルが溶解可能な有機溶媒に液晶ポ
リエステルを溶解した溶液に、液晶ポリエステルが実質
的に溶解しない溶媒を加えて二相状態を形成させ、その
界面に生成した液晶ポリエステルフィルムを引き取るこ
とを特徴とする液晶ポリエステルフィルムの製造方法。
【0008】〔2〕液晶ポリエステルが、下記の式A1
で表される繰り返し構造単位を少なくとも全体の30モ
ル%含むものであることを特徴とする〔1〕記載の液晶
ポリエステルフィルムの製造方法
【化2】
【0009】〔3〕液晶ポリエステルを溶解させる有機
溶媒が、フェノールの核置換水素の一部もしくは全部が
フッ素に置換されたものまたはその誘導体であることを
特徴とする〔1〕記載の液晶ポリエステルフィルムの製
造方法。
【0010】〔4〕液晶ポリエステルが実質的に溶解し
ない溶媒が、アセトン、メタノール、エタノールおよび
水からなる群から選ばれた少なくとも1種であることを
特徴とする〔1〕記載の液晶ポリエステルフィルムの製
造方法。
【0011】次に、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用される液晶ポリエステルは、サーモトロピック液晶
ポリマーと呼ばれるポリエステルであり、(1)芳香族
ジカルボン酸と芳香族ジオールと芳香族ヒドロキシカル
ボン酸との組み合わせから誘導されるもの、(2)異種
の芳香族ヒドロキシカルボン酸から誘導されるもの、
(3)芳香族ジカルボン酸と芳香族ジオールとの組み合
わせから誘導されるもの、(4)ポリエチレンテレフタ
レートなどのポリエステルに芳香族ヒドロキシカルボン
酸を反応させたもの、等が挙げられ、400℃以下の温
度で異方性溶融体を形成するものである。なお、これら
の芳香族ジカルボン酸、芳香族ジオールおよび芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸の代わりに、それらのエステル形成
性誘導体が使用されることもある。
【0012】該液晶ポリエステルの繰り返し構造単位と
しては下記のものを例示することができるが、これらに
限定されるものではない。芳香族ヒドロキシカルボン酸
に由来する繰り返し構造単位:
【0013】
【化3】 芳香族ジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位:
【0014】
【化4】 芳香族ジオールに由来する繰り返し構造単位:
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】耐熱性、機械的特性、加工性のバランスか
ら特に好ましい液晶ポリエステルは、前記式A1 で表さ
れる繰り返し構造単位を少なくとも30モル%含むもの
である。
【0018】具体的には繰り返し構造単位の組み合わせ
が下記(a)〜(f)のものが好ましい。 (a):(A1 )、(B1 )または(B1 )と(B2
の混合物、(C1 )。 (b):(A1 )、(A2 )。 (c):(a)の構造単位の組み合わせのものにおい
て、A1 の一部をA2 で置きかえたもの。 (d):(a)の構造単位の組み合わせのものにおい
て、B1 の一部をB3 で置きかえたもの。 (e):(a)の構造単位の組み合わせのものにおい
て、C1 の一部をC3 で置きかえたもの。 (f):(b)の構造単位の組み合わせたものにB1
1 の構造単位を加えたもの。 基本的な構造となる(a)、(b)の液晶ポリエステル
については、それぞれ、例えば特公昭47−47870
号公報、特公昭63−3888号公報等に記載されてい
る。
【0019】本発明の芳香族ポリエステルフィルムの製
造方法においては、液晶ポリエステルが溶解可能な有機
溶媒に液晶ポリエステルを溶解する。ここでいう有機溶
媒とは、単一溶媒、混合溶媒を問わず、液晶ポリエステ
ルが溶解可能であれば特に限定されない。該有機溶媒と
して、フェノールの核置換水素の一部もしくは全部がフ
ッ素に置換されたものまたはその誘導体が挙げられる。
好ましくは、テトラフルオロフェノール、ペンタフルオ
ロフェノールが挙げられる。さらに、該有機溶媒とし
て、これらの溶媒に、クロロホルム、塩化メチレン、テ
トラクロロエタン等のハロゲン化物を、芳香族ポリエス
テルの溶解性を著しく低下させない限りにおいて加えた
混合溶媒も好ましい。液晶ポリエステルの有機溶媒への
溶解性が一般に低いことを考慮すると、溶解性の高い単
一溶媒にいったん溶解した後に、これらの溶媒を加える
ほうが特に好ましい。該有機溶媒として、融点が40℃
前後と低いテトラフルオロフェノール、ペンタフルオロ
フェノール等の溶媒を用いる場合、それに前記の溶媒を
加えることで調製後の溶液の固化が防げるので好まし
い。液晶ポリエステルをこれらの溶媒に溶解する方法は
特に限定されないが、液晶ポリエステルをこれらの溶媒
に加えて加熱しながら攪拌を行うことが一般的である。
【0020】本発明で調製する液晶ポリエステル溶液の
ポリマー濃度は、液晶ポリエステルが溶解し、製膜可能
であればよい。ポリマー濃度として、具体的には0. 2
〜5重量%が好ましく、0.2〜3重量%がさらに好ま
しい。ポリマー濃度が5重量%を超えると、液晶ポリエ
ステルの溶解に時間がかかりすぎ、完全溶解しないこと
もあり好ましくなく、0.2重量%未満では連続したフ
ィルムを得ることが難しく好ましくない。次に、芳香族
ポリエステルを有機溶媒に溶解した溶液に、液晶ポリエ
ステルが実質的に溶解しない溶媒を加えて二相状態を形
成させる。
【0021】本発明でいう液晶ポリエステルが実質的に
溶解しない溶媒(以下、液晶ポリエステルの非溶媒とい
うことがある。)とは、液晶ポリエステルの溶解性が実
質的に認められない溶媒をいう。具体的には、液晶ポリ
エステルの溶解度が大きくても0.01重量%であるよ
うな溶媒が挙げられる。該非溶媒と液晶ポリエステルを
溶解した溶液とが二相状態を形成するためには両者に密
度差があることが好ましい。該液晶ポリエステルの非溶
媒として、アセトン、メタノール、エタノール、水、ク
ロロホルム等を主成分とする溶媒が挙げられる。これら
の中で、アセトン、メタノール、エタノール、水が界面
での製膜速度が大きいので特に好ましい。前記の液晶ポ
リエステルの非溶媒の中で、アセトン、メタノール、エ
タノール、クロロホルムは、液晶ポリエステルが溶解可
能な有機溶媒と相溶する。
【0022】芳香族ポリエステルを有機溶媒に溶解した
溶液と、液晶ポリエステルがほとんど溶解しない溶媒と
の界面に生成したフィルムを引取ることで、安定的に連
続的に液晶ポリエステルフィルムを製造することができ
る。驚くべきことに、界面で形成されたフィルムを液面
上に引き取ると、フィルムが引き取られた後の界面に液
晶ポリエステルフィルムが新しく生成するので、液晶ポ
リエステルフィルムを順次引き取ることで安定的に液晶
ポリエステルの連続フィルムを得ることができる。例え
ば、図1に示すような装置を用いて、液晶ポリエステル
フィルムを順次引き取るとともに、液晶ポリエステル溶
液を系内に順次補充することにより、液界面が安定に保
たれ、フィルムの引取りを連続的に続けることができ
る。また、該溶液濃度、フィルム引取り速度を変えるこ
とで生成するフィルムの厚みを制御することができる。
【0023】このようにして製膜したフィルムを、直ち
に熱風乾燥して溶媒を除去してもよいが、いったん液晶
ポリエステルに対して溶解性を示さず、有機溶媒と相溶
するアセトン等の溶媒中にフィルムを通すことで溶媒を
回収し、その後にフィルムを熱風または自然乾燥させる
こともできる。
【0024】なお、本発明で用いる液晶ポリエステルに
対して、本発明の目的を損なわない範囲で、非溶媒に実
質的に溶解しない限り、染料、顔料などの着色剤;酸化
防止剤;熱安定剤;紫外線吸収剤;帯電防止剤;界面活
性剤などの通常の添加剤を添加することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。酸素透過率の
測定方法:製膜した芳香族ポリエステルフィルムについ
てはJIS K7126 A法に準じた方法で測定し
た。単位はcc/m2 ・24hr・1atmであり、フ
ィルム厚みを25μmに換算している。 (1)用いた液晶ポリエステル (i)pーアセトキシ安息香酸10. 8kg(60モ
ル)、テレフタル酸2. 49kg15モル)、イソフタ
ル酸0. 83kg(5モル)および4,4’ージアセト
キシジフェニル5. 45kg(20. 2モル)を櫛型攪
拌翼をもつ重合槽に仕込み、窒素ガス雰囲気下で攪拌し
ながら昇温し330℃で1時間重合させた。この間に副
生する酢酸を除去しながら、強力な攪拌下で重合させ
た。その後、系を徐々に冷却し、200℃で得られたポ
リマーを系外へ取り出した。
【0026】得られたポリマーを細川ミクロン(株)製
のハンマーミルで粉砕し、2. 5mm以下の粒子とし
た。これをさらにロータリーキルン中で窒素ガス雰囲気
下に280℃で3時間処理することによって、繰り返し
構造単位が前記のA1 、B1 、B2 、C1 からなり、A
1 :B1 :B2 :C1 のモル比が60:15:5:20
であり下記の方法で求めた流動温度が324℃である液
晶ポリエステルを得た。流動温度:4℃/分の昇温速度
で加熱された樹脂を荷重100kgf/cm2のもと
で、内径1mm、長さ10mmのノズルから押し出すと
きに、溶融粘度が48000ポイズを示す温度である。
該液晶ポリエステルをA−1と略記する。このポリマー
は加圧下で340℃以上で光学異方性を示した。
【0027】(ii)p−ヒドロキシ安息香酸16. 6
kg(12. 1モル)と6−ヒドロキシ−2−ナフトエ
酸8. 4kg(4. 5モル)および無水酢酸18. 6k
g(18. 2モル)を櫛型攪拌翼付きの重合槽に仕込
み、窒素ガス雰囲気下で攪拌しながら昇温し、320℃
で1時間、そしてさらに2. 0torrの減圧下に32
0℃で1時間重合させた。この間に副生する酢酸を系外
へ留出し続けた。その後、系を除々に冷却し、180℃
で得られたポリマーを系外へ取り出した。この得られた
ポリマーを前記の(i)と同様に粉砕した後、ロータリ
ーキルン中で窒素ガス雰囲気下に240℃で5時間処理
することによって、繰り返し構造単位が前記のA1 、A
2 からなり、A1 :A2 のモル比が73:27であり流
動温度が270℃である粒子状の液晶ポリエステルを得
た。得られた液晶ポリエステルをA−2と略記する。こ
のポリマーは加圧下で280℃以上で光学異方性を示し
た。
【0028】実施例1 液晶ポリエステル(A−1)1. 0gをテトラフルオロ
フェノール180gと混合し、80℃で攪拌することに
より、均一な溶液を得た。この溶液にクロロホルム20
gを混合した後、図1に示すような ガラス容器にい
れ、その溶液上にアセトンを注いだところ、溶液−アセ
トンの二相の界面にフィルムが生成しているのが認めら
れた。このフィルムをピンセットでつかんで引き出す
と、この時にできる新しい界面に新しくフィルムが生成
することが観察された。このようにして、界面で製膜さ
れるフィルムを順次引き取ることで液晶ポリエステルが
連続的に製膜された。引き取ったフィルム、特に溶液側
に接していた面はテトラフルオロフェノールが残ってい
るので該フィルムをアセトン中に通すことでテトラフル
オロフェノールがアセトン中に移行するのが認められ
た。さらに下層の溶液を補充することで製膜を連続的に
行うことができた。溶媒除去後のフィルムはガラス板上
に引き伸ばし、室温で自然乾燥させた。得られたフィル
ムの厚みは1〜5μmであった。このフィルムについて
酸素透過率を測定すると0. 8cc/m2 ・24hr・
1atmであった。
【0029】実施例2 液晶ポリエステル(A−1)1. 0gの代わりに液晶ポ
リエステル(A−2)1. 5gを用い、テトラフルオロ
フェノール180gの代わりにテトラフフルオロフェノ
ール100gを用いた以外は実施例1と同様にして溶解
し、この溶液にアセトンを加えて溶液−アセトンの二相
を形成させたところ、その界面にフィルムが生成するの
が確認された。こうして実施例1と同様にして得られた
フィルムの厚さは2〜5μmであった。このフィルムの
酸素透過率は0. 9cc/m2 ・24hr・1atmで
あった。
【0030】実施例3 液晶ポリエステル(A−1)1. 0gの代わりに同0.
4gを用い、テトラフルオロフェノール180gの代わ
りに同50gを用いた以外は実施例1と同様にして溶解
し、この溶液に水を加えて溶液−水の二相を形成させた
ところ、その界面にフィルムが生成するのが確認され
た。こうして実施例1と同様にして得られたフィルムの
厚さは2〜5μmであった。このフィルムの酸素透過率
は0. 8cc/m2 ・24hr・1atmであった。
【0031】
【発明の効果】本発明の液晶ポリエステルフィルムの製
造方法によると、薄く、ガスバリア性のある液晶ポリエ
ステルフィルムを安定的に連続的に製造することができ
る。また、溶液のポリマー濃度、二相の界面からのフィ
ルムの引取速度を制御することで液晶ポリエステルフィ
ルムの膜厚を制御することができ、特に従来の方法では
得られなかった薄いフィルムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶ポリエステルフィルムの製造方法
で用いる装置の一例を示す概略図。
【符号の説明】
1……液晶ポリエステルを溶解した溶液。 2……液晶ポリエステルの非溶媒。 3……液晶ポリエステルを溶解した溶液と液晶ポリエス
テルの非溶媒との界面。 4……引き出した液晶ポリエステルフィルム。 5……補充用の液晶ポリエステルを溶解した溶液。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−157162(JP,A) 特開 平2−307571(JP,A) 特開 平5−186614(JP,A) 特開 平2−96101(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/00 - 5/24 C08L 1/00 - 101/14 C08G 63/00 - 64/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶ポリエステルが溶解可能な有機溶媒に
    液晶ポリエステルを溶解した溶液に、液晶ポリエステル
    が実質的に溶解しない溶媒を加えて二相状態を形成さ
    せ、その界面に生成した液晶ポリエステルフィルムを引
    き取ることを特徴とする液晶ポリエステルフィルムの製
    造方法。
  2. 【請求項2】液晶ポリエステルが、下記の式A1 で表さ
    れる繰り返し構造単位を少なくとも全体の30モル%含
    むものであることを特徴とする請求項1記載の液晶ポリ
    エステルフィルムの製造方法 【化1】
  3. 【請求項3】液晶ポリエステルを溶解させる有機溶媒
    が、フェノールの核置換水素の一部もしくは全部がフッ
    素に置換されたものまたはその誘導体であることを特徴
    とする請求項1記載の液晶ポリエステルフィルムの製造
    方法。
  4. 【請求項4】液晶ポリエステルが実質的に溶解しない溶
    媒が、アセトン、メタノール、エタノールおよび水から
    なる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴と
    する請求項1記載の液晶ポリエステルフィルムの製造方
    法。
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