JP3472202B2 - 連窓サッシの連結構造 - Google Patents

連窓サッシの連結構造

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JP3472202B2
JP3472202B2 JP18040999A JP18040999A JP3472202B2 JP 3472202 B2 JP3472202 B2 JP 3472202B2 JP 18040999 A JP18040999 A JP 18040999A JP 18040999 A JP18040999 A JP 18040999A JP 3472202 B2 JP3472202 B2 JP 3472202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支柱を挟んで並設
された左右のサッシの下枠の雨戸レールを、連結下枠を
介して相互に連結してなる連窓サッシの連結構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般住宅等において、支柱の左右両側に
窓サッシを有するいわゆる連窓サッシを設ける場合、経
済性、体裁あるいは省スペースの観点から、雨戸用の戸
袋を一方のサッシの側方にのみ集約して設け、この戸袋
に両サッシの雨戸を収納自在とすることがある。
【0003】このような連窓サッシにおいては、各サッ
シの上下枠に設けた雨戸枠を、両サッシ間に設けた連結
上枠及び連結下枠を介して連結し、各サッシの雨戸枠間
を雨戸が行き来できるようにする必要がある。特に雨戸
をスムーズに走行させるためには、各サッシの下枠の雨
戸枠に設けた雨戸レールを、連結下枠を介して、水平方
向や垂直方向における目違いを生じさせることなく連結
することが必要である。
【0004】このような従来の連結下枠の分解斜視図を
図9、連結下枠によるサッシ下枠の連結部分の平面図を
図10、この連結部分の縦断面図を図11にそれぞれに
示す。これら図9〜11において連結下枠100は、基
本下枠101と左右一対の補助下枠102とをスライド
自在に組み合わせて構成されていた。この連結下枠10
0の上面には、2つのレール103を突合せて形成され
た連結レール104が、固定ネジ105にてネジ止めさ
れていた。この連結レール104のレール103は、左
右のサッシ106の雨戸レール107の間において、こ
の雨戸レール107と屋内外方向の同位置に配置されて
おり、このレール103を介して左右の雨戸レール10
7が相互に連結されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のこ
のような連窓サッシの連結構造においては、連結下枠1
00のレール103が単に左右の雨戸レール107の間
に配置されており、これらレール103と雨戸レール1
07とは相互に直接的に連結されていなかった。したが
ってレール103と雨戸レール107の相互間において
は、製造誤差、温度変化、あるいは取付け誤差等によっ
て、水平方向や垂直方向における目違いが生じさせるこ
とがあり、雨戸のスムーズな走行を妨げるおそれがあっ
た。
【0006】例えば、レール103と雨戸レール107
とが直接には連結されていないことから、レール103
と雨戸レール107の端部は、水平方向に位置ずれする
ことに関して、相互に何ら規制を受けなかった。したが
ってこれら相互間において水平方向の目違いが生じるこ
とがあった。またレール103は、固定ネジ105によ
ってその垂直方向の位置を規制されているものの、この
ネジ止めは、図10に示すように、レール103の端部
から離れた位置で行われているため、その移動を十分に
規制することができなかった。したがってこれら相互間
において垂直方向の目違いが生じることがあった。
【0007】また連結レール104は2つのレール10
3を突合せて形成されていた。したがって、これらレー
ル103同士の繋ぎ目においても上述と同様の理由によ
って目違いが生じることがあり、雨戸のスムーズな走行
が一層困難になっていた。このような問題を解決するた
め、レールの各角部にRを付け、レール同士の繋ぎ目を
雨戸の戸車がスムーズに乗り越えられるようにした連結
構造も提案されていた。しかしながらこのような構造に
おいても、レール同士の繋ぎ目が存在する以上、目違い
がある程度生じることは避けられず、雨戸の走行性は必
ずしも十分なものとは言えなかった。
【0008】このような雨戸の走行性に関する問題の
他、従来の連窓サッシの連結構造においては、支柱に対
する取り合いに関しても種々の問題があった。例えば、
近年の耐震性を重視した住宅等においては、耐震金具が
設けられることがある。この耐震金具は、支柱の屋外側
面と、この支柱の下方に位置する横根太の屋外側面とに
至る上向きT字状の金具であり、これら支柱と横根太と
を強固に連結することによって耐震性を高めるものであ
る。
【0009】ここで上述の如き従来の連結構造の連結下
枠100は、図11に示すように、単に支柱110の屋
外側面に当接させるように形成されており、耐震金具1
11を取付けるためのスペースが一切考慮されていなか
った。したがって耐震金具111を支柱110に取付け
るためには、耐震金具111に対応した形状の切欠き部
112を支柱110及び横根太113の屋外側面に形成
し、この切欠き部112に耐震金具111を納めるよう
に取り付けていた。したがって耐震金具111の取付け
に非常に手間を要していた。
【0010】また従来の連結下枠においては、サッシ相
互を連結することのみを意図して形成されていた。この
ため図11に示すように、連結下枠100の下方には大
きな空間部が形成されており、この空間部を介して支柱
110の側面が屋外側に露出していた。すなわち屋外下
方から(図11における矢視方向)支柱110の側面が
視観されることになり、意匠上の違和感を生じさせてい
た。
【0011】本発明は従来の連窓サッシの連結構造にお
けるこのような問題点に鑑みてなされたもので、雨戸レ
ールと連結レールの目違い等を解消することによって雨
戸のスムーズな走行を確保し、また耐震金具の取付けを
容易化し、さらに支柱を非露出状として意匠性を高める
ことのできる連窓サッシの連結構造を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような従来の連窓サ
ッシの連結構造における問題点を解決するために請求項
1記載の本発明は、支柱を挟んで並設された左右のサッ
シの下枠の雨戸枠を、連結下枠を介して相互に連結して
なる連窓サッシの連結構造であって、上記連結下枠を、
上記左右のサッシの下枠の下面に当接する基本下枠と、
上記左右のサッシの相互間に配置され、上記基本下枠の
上面から上記支柱の屋外側面に至る補助下枠と、上記補
助下枠の上面において上記下枠の長手方向に沿ってスラ
イド自在に載置され、上記左右のサッシと上記補助下枠
との相互の隙間を塞ぐ左右一対の下枠カバーと、上記左
右のサッシの下枠の上面に載置され、上記雨戸枠の上面
の雨戸レールの端部を2本の連結レールによって屋内外
の両側から挟持することにより、これら左右のサッシの
雨戸レールを相互に連結するレール部材とを備えること
を特徴として構成されている。
【0013】また請求項2記載の本発明は、請求項1記
載の本発明において、上記レール部材は、上記連結レー
ルによる上記雨戸レールの端部の挟持位置の近傍におい
て、上記下枠に対して固定されることを特徴として構成
されている。
【0014】また請求項3記載の本発明は、請求項1又
は2記載の本発明において、上記レール部材の各連結レ
ールは、左右一方の雨戸レールの端部から左右他方の雨
戸レールの端部に至り一体に形成されることを特徴とし
て構成されている。
【0015】また請求項4記載の本発明は、請求項1乃
至3記載の本発明において、上記レール部材には、該レ
ール部材をネジ止めにて固定するためのネジ孔を設け、
上記ネジ孔は、上記支柱の左右幅の所定の変更範囲に対
応する長孔状に形成されることを特徴として構成されて
いる。
【0016】また請求項5記載の本発明は、請求項1乃
至4記載の本発明において、上記補助下枠には、上記支
柱側に向けて突出する突片を設け、この突片を上記支柱
の屋外側面に当接させた状態における上記補助下枠と上
記支柱との相互間に、上記支柱の屋外側面に設けられる
耐震金具を配置自在としたことを特徴として構成されて
いる。
【0017】また請求項6記載の本発明は、請求項1乃
至5記載の本発明において、上記基本下枠には、上記補
助下枠の下方における上記支柱の近傍位置に延出し、こ
の支柱を屋外下方から視観不能に覆うためのカバー片を
設けたことを特徴として構成されている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明たる連窓サッシの連
結構造の一実施形態について図面を参照して詳細に説明
する。図1は本実施形態に係る連窓の全体斜視図、図2
は図1の分解斜視図、図3は図1のA−A矢視縦断面
図、図4は図3の連結下枠周辺の拡大図、図5は図1の
B−B矢視横断面図、図6はサッシを最大間隔で配置し
た状態における図5に対応する横断面図、図7は連結下
枠の斜視図、図8は図7の分解斜視図である。
【0019】これら各図において本実施形態は、支柱1
を挟んで並設された左右のサッシ2、3の上下の雨戸枠
4、5を、連結上枠6と連結下枠7にて連結して構成さ
れている。また連結上枠6と連結下枠7の間には目板8
が設けられている。なお本実施形態においては、本発明
を、上下に段のない無段タイプの連窓に適用した例を示
すが、本発明は、無目を挟んで上下二段に分割される段
窓タイプにも同様に適用できるものである。
【0020】各サッシ2、3は、図1、2に示すよう
に、上下枠10、11及び縦枠12、13にて枠組して
なる枠内に、障子及び網戸を納めて形成されている。こ
のうち上下枠10、11の屋外側の位置には、雨戸を走
行自在に収納するための雨戸枠4、5が形成されてい
る。下枠11側の雨戸枠5は、図1〜3に示すように、
最も屋外側に位置する屋外ガイド片5aと、この屋外ガ
イド片5aよりも屋内側に位置する屋内ガイド片5bと
を備えて上向きコ字状に形成されている。この雨戸枠5
には、図4に示すように、この雨戸枠5の長手方向に沿
って、かつ雨戸枠5の全長に至って延びるものであっ
て、上方に向けて突出する雨戸レール9が設けられてい
る。この雨戸レール9の上面には、雨戸の下端に設けた
図示しない戸車が走行自在に載置される。
【0021】これら左右のサッシ2、3は互いに支柱1
の幅に対応した間隔だけ隔てて配置されている。ここで
支柱1は所定範囲内で異なる幅を取り得るため、これに
対応して左右のサッシ2、3も所定範囲内における異な
る間隔で配置され得る。以下、左右のサッシの取り得る
間隔のうち、図5に示すように最も狭い間隔をサッシ最
小間隔W1、図6に示すように最も広い間隔をサッシ最
大間隔W2、これらサッシ最小間隔W1とサッシ最大間
隔W2との差をサッシ変動幅W3とする。なお、サッシ
2、3の障子及び網戸は各図において省略する。これら
サッシ、連結上枠6、連結下枠7、及び目板8の各部
は、アルミニウムの押出型材にて形成されている。
【0022】サッシ2、3を連結する各部のうち、連結
上枠6及び目板8は、従来と同様に構成することができ
る。すなわち連結上枠6は、図1、2に示すように、サ
ッシ2、3の上枠10の屋外側を覆うもので、その長手
方向の長さをサッシ最大間隔W2よりも若干長く形成さ
れ、その左右の両端部がサッシ2、3の上枠10の上方
にまで及ぶようにされている。この連結上枠6は、左右
の両端部を貫通する固定ネジ6aによって上枠10に固
定されていると共に、その屋内側の端部を貫通する固定
ネジ6bによって支柱1に固定されている。図2に示す
ように、連結上枠6の左右の両端部のネジ孔6cは、サ
ッシ変動幅W3に対応した余裕分を備える長孔状に形成
されており、サッシ間隔に対応して上枠10に対する固
定位置が調整可能である。なお、この連結上枠6は、上
述の構造以外に任意の異なる構造にて形成されてよいも
のである。
【0023】また目板8は、図1、2に示すように、正
面形状を略方形に形成され、連結上枠6と連結下枠7と
の間における支柱1の屋外側面に取付けられている。こ
の目板8には、図5、6に示すように、左右の連係片8
aと、該連係片8aの端部を挟持する挟持片8bとが設
けられており、連係片8aを挟持片8bに対して左右に
スライドさせることにより、サッシ間隔に対応して、目
板8の全体の幅を調整可能である。なおこの目板8も、
前記した構造以外に任意の異なる構造にて形成されてよ
いものである。
【0024】次に、連結下枠7について説明する。この
連結下枠7は、図7、8に示すように、基本下枠20、
補助下枠30、左右一対の下枠カバー40、及びレール
部材50を備えて構成されている。まず基本下枠20に
ついて説明する。この基本下枠20は、左右のサッシ
2、3の下枠11を相互に連結するためのもので、その
長手方向の長さをサッシ最大間隔W2よりも若干長くさ
れて、その長手方向の両端部が左右のサッシ2、3の下
枠11にまで及ぶようにされている。
【0025】この基本下枠20は、左右のサッシ2、3
の下枠11の下方に配置されて該下枠11の下面に当接
する当接片21と、この当接片21の屋外側に配置され
たガイド片22と、当接片21の屋内側に配置された案
内片23と、この案内片23の屋内側に配置されたカバ
ー片24とを一体に備えて形成されている。
【0026】このうち当接片21は、下枠11の雨戸枠
4、5とほぼ同じ幅に形成されている。この当接片21
には、図4に示すように、その長手方向に沿って延びる
もので、下枠11の下面に当接する一対の当接レール2
5が形成されている。この当接レール25の下方には、
後述する固定ネジ50bをネジ込むためのネジ受けプレ
ート26をスライド自在に収納するレール溝27が形成
されている。このレール溝27の屋内側には第二のレー
ル溝28が形成されており、この第二のレール溝28の
内部に補助下枠30の一部をスライド自在に収納するこ
とによって、補助下枠30が基本下枠20に対してスラ
イド自在に連係される。
【0027】またガイド片22は、図4に示すように、
縦断面形状をコ字状に形成されている。このガイド片2
2は、図1に示すように、その左右の両端部において、
雨戸枠5の屋外ガイド片5aを屋外側から挟持すること
により、これら左右の屋外ガイド片5aを相互に連結す
る。またガイド片22は、図4〜6に示すように、これ
ら左右の屋外ガイド片5aの相互間において、後述する
ガイド補助片31と一体に連係され、屋外ガイド片5a
を代替して雨戸のガイド部材として機能する。また案内
片23は、図4に示すように、縦断面形状を略U字状に
形成され、その両端部において、左右の下枠11の垂下
片11aをスライド自在に収納する。これにより、左右
の下枠11が相互に連結される。
【0028】またカバー片24は、図4に示すように、
案内片23から延出して横根太14の近傍位置にまで至
る。このカバー片24は、左右のサッシ2、3間におい
て、屋外下方から支柱1を視観する視線上(図4に矢印
にて示す)に配置され、支柱1が屋外下方から視観され
ることを防止するものである。なおカバー片24は下枠
11の垂下片11a又は横根太14に接する位置まで延
出させてもよいが、本実施形態においては図示のように
横根太14に対して若干隙間を生じさせるやや屋外寄り
の位置までしか延出させていない。これは、横根太14
の屋外側面にはサイディングボード15が設けられてお
り、このサイディングボード15によっても支柱1の視
観が防止されているため、カバー片24をこれ以上延出
させる必要がないからである。
【0029】このカバー片24は、支柱1が屋外下方か
ら視観されることを防止可能なものであればよく、本実
施形態に示した形状以外にも種々の異なる形状にて形成
可能である。例えばサイディングボード15の屋外側面
に沿って垂下させてもよい。また当然のことながら、支
柱1の視観が問題とならない場合には、カバー片24を
省略することもできる。
【0030】次に補助下枠30について説明する。この
補助下枠30は、左右のサッシ2、3の相互間に配置さ
れ、基本下枠20の上面から支柱1の屋外側面に至り、
これら基本下枠20と支柱1との相互の隙間を塞ぐ。こ
の補助下枠30の幅は、サッシ最小間隔W1とほぼ同じ
になるように決定されており、したがって補助下枠30
はサッシ間隔に関わりなくサッシ2、3相互間に納める
ことができる。
【0031】この補助下枠30は、図4、8に示すよう
に、基本下枠20のガイド片22の屋内側面に当接する
ガイド補助片31、基本下枠20の当接片21の上面に
載置する当接補助片32、当接片21の屋内側の端部近
傍から立ち上がって支柱1の近傍まで段状に延びる段状
片33、この段状片33の屋内側の端部から支柱1の屋
外側面に沿って立ち上がる立上り片34を備えて構成さ
れている。この立上り片34は、図5、6に示すよう
に、その左右の両端部において、各サッシ2、3の縦枠
12、13の支柱1側の面に設けた支柱ガイド12a、
13aに当接する。
【0032】この立上り片34には、左右の支柱ガイド
12a、13aの間に対応する位置に、支柱1側に突出
する突片35が設けられている。この突片35は、サッ
シ2、3を最小間隔で配置した状態における左右の支柱
ガイド12a、13aの相互間隔にほぼ対応する幅にて
形成されている。ここで支柱1の屋外側面と横根太14
の屋外側面には、図4に示すように、上向きT字状の耐
震金具16が掛け渡されて釘止めされている。そして突
片35は、この耐震金具16の厚みに略対応した長さだ
け突出している。したがってこの突片35を支柱1の屋
外側面に当接させた状態においては、立上り片34は支
柱1の屋外側面に当接することなく所定距離隔てて配置
され、補助下枠30と支柱1との相互間には耐震金具1
6を配置することのできる空間部が形成されている。そ
してこの空間部に耐震金具16が配置されている。した
がって支柱1や横根太14に切欠き部を設けることなく
耐震金具16を取付けることができる。
【0033】この突片35は、耐震金具16を収納可能
な空間部を形成し得るものであれば如何なる構造にて形
成されてもよく、例えば立上り片34でなく段状片33
から支柱1側に向けて突起を延出させることによって形
成してもよい。また当然のことながら、耐震金具16を
必要としない場合には、突片35を省略することもでき
る。また補助下枠30自体も、上述の構造以外に種々異
なる構造にて形成されてよく、例えばガイド補助片31
を省略することもできる。
【0034】次に、左右一対の下枠カバー40について
説明する。この一対の下枠カバー40は、補助下枠30
の段状片33の上面において、下枠11の長手方向に沿
ってスライド自在に載置され、左右のサッシ2、3と補
助下枠30との相互の隙間を塞ぐものである。このため
一対の下枠カバー40は、互いに左右略対象形状に形成
されており、その幅が補助下枠30の段状片33の幅の
略半分となるように形成されている。
【0035】このように補助下枠30の段状片33に下
枠カバー40を載置させた状態において、下枠カバー4
0及び補助下枠30の立上り片34を貫通する固定ネジ
30aを屋外側から支柱1に対してネジ込むことによ
り、これら補助下枠30及び下枠カバー40が支柱1に
固定される。なおこの固定ネジ30aのネジ込まれる下
枠カバー40のネジ孔40aは、図に示すように、少な
くともサッシ変動幅W3だけの余裕長さを備えた長孔状
に形成されている。したがって、図に示すサッシ最小間
隔W1から図に示すサッシ最大間隔W2に至るいかなる
間隔においても、固定ネジ30aのネジ込みが可能であ
る。
【0036】次にレール部材50について説明する。こ
のレール部材50は、下枠11及び補助下枠30の当接
補助片32の上面に載置され、左右のサッシ2、3の雨
戸レール9の端部を相互に連結するものである。このレ
ール部材50は、細長の方形板状に形成されており、そ
の長手方向の長さをサッシ最大間隔W2よりも若干長く
されて、その長手方向の両端部51がサッシ2、3の雨
戸レール9の端部にまで及ぶようにされている。
【0037】このレール部材50の上面には、その長手
方向に沿って、かつその長手方向の全長に渡り、2条一
対の連結レール52が設けられている。これら一対の連
結レール52は、サッシ2、3の雨戸レール9の幅にほ
ぼ対応した間隔を隔てて配置されており、また一対の連
結レール52の相互間における左右端部には、側方に開
放するレール案内溝53が形成されている。
【0038】したがってレール案内溝53には、サッシ
2、3の雨戸レール9の端部9aを納めることができ、
この状態においては雨戸レール9の端部9aが一対の連
結レール52によって屋内外の両側から挟持される。こ
こで図4に示すように、各連結レール52の上面は、サ
ッシ2、3の雨戸レール9の上面に対して面一状であ
る。これらのことから、左右の雨戸レール9は連結レー
ル52を介して相互に連結され、左右一方の雨戸レール
9から連結レール52へ至り、この連結レール52から
さらに左右他方の雨戸レール9へ至る一連の滑らかなレ
ール構造が形成される。したがって左右のサッシ2、3
間において雨戸をスムーズに走行させることができる。
【0039】特に、上述のように雨戸レール9の端部9
aが連結レール52によって屋内外の両側から挟持され
ているため、雨戸レール9の端部9aは連結レール52
に対して屋内外のいずれにも移動することを規制されて
いる。したがってこれら相互間において水平方向の目違
いが生じることがないため、雨戸を確実にスムーズに走
行させることができる。
【0040】また特に、各連結レール52はその全長に
至り一体に、すなわち途中で途切れることなく連続的に
形成されている。したがって連結レール52には繋ぎ目
が一切生じず、このために水平方向及び垂直方向の目違
いが生じないので、雨戸を一層スムーズに走行させるこ
とができる。
【0041】この雨戸レール9の端部9aを納めるレー
ル案内溝53は、サッシ変動幅W3に対応可能な長さ、
すなわち図5に示すようにサッシ2、3が最小間隔で配
置されている場合において、雨戸レール9の端部9aの
うちレール部材50の平面的に重複する端部9aを全て
納め得る長さにて形成されている。したがって、図5に
示すサッシ最小間隔W1から図6に示すサッシ最大間隔
W2に至るいかなる間隔においても雨戸レール9の端部
9aを納め、雨戸レール9と連結レール52との連結を
行うことができる。なおレール案内溝53の形成されて
いる範囲を、図5、6においてL1にて示す。
【0042】このような条件を満たす限りにおいて、レ
ール案内溝53はさらに長く形成することができ、極端
にいえばレール案内溝53をレール部材50の全長に至
る長さに形成して、レール部材50を屋外側と屋内側に
分割することも可能である。ただし図に示すように、サ
ッシ2、3がサッシ最小間隔W1で配置されている場合
において、雨戸レール9によってレール案内溝53をほ
ぼ隙間なく埋める場合には、これらの隙間にゴミ等が入
り込むことを防止できると共に、レール案内溝53の加
工の手間を最小限に留めることができ好ましい。
【0043】このレール部材50の固定は、該レール部
材50の左右中央において1箇所、左右の各端部におい
て2箇所の計5箇所をネジ止めすることにより行われ
る。左右中央の1箇所においては、レール部材50、補
助下枠30の当接補助片32、及び基本下枠20の当接
片21のそれぞれに、相互に対応する位置にネジ孔が形
成されている。そしてレール部材50、当接補助片32
及び当接片21を貫通する固定ネジ50aを上方より挿
入し、この固定ネジ50aを当接片21のネジ孔のネジ
溝に螺合させることにより、レール部材50と当接片2
1によって当接補助片32を挟持した状態で固定が行わ
れる。
【0044】また各端部の2箇所においては、レール部
材50、下枠11、及び基本下枠20の当接片21の相
互に対応する位置にネジ孔が形成されている。そしてレ
ール部材50、下枠11、及び当接片21を貫通する固
定ネジ50bを上方より挿入し、この固定ネジ50b
を、レール溝27のネジ受けプレート26に設けたネジ
溝に螺合させることにより、レール部材50の固定が行
われる。
【0045】この端部の2箇所のネジ止め構造におい
て、下枠11には、円形の2つのネジ孔が下枠11の長
手方向に沿って並設されるのに対し、レール部材50及
び基本下枠20の当接片21には、下枠11の長手方向
に沿って延びる長孔状のネジ孔50cが左右に1つずつ
形成されている。この長孔状のネジ孔50cは、少なく
ともサッシ変動幅W3だけの余裕長さを備えて形成され
ている。したがって、図5に示すサッシ最小間隔W1か
ら図6に示すサッシ最大間隔W2に至るいかなる間隔に
おいても、レール部材50をネジ止めすることが可能で
ある。なお図4に示すように、レール部材50のネジ止
め箇所は薄い肉状に形成されており、固定ネジ50a、
50bの頭部は連結レール52の上面よりも上方に突出
しないため、雨戸の走行を妨げることがない。
【0046】ここで図5、6に示すように、左右各端部
の2箇所のネジ止め位置は、一対の連結レール52にて
雨戸レール9の端部9aを挟持する挟持位置の近傍であ
る。このように挟持位置の近傍でネジ止めを行っている
ため、連結レール52を不用意に浮き上がらせることな
く固定できる。したがって連結レール52と雨戸レール
9との相互間において垂直方向の目違いが生じることが
ないため、雨戸を確実にスムーズに走行させることがで
きる。
【0047】このネジ止め位置は、挟持位置の近傍であ
ればよい。したがって図示のように挟持位置の屋内側に
限らず、挟持位置の屋外側にてネジ止めを行ってもよ
く、あるいは挟持位置の屋内外の両側にてネジ止めを行
ってもよい。また左右各端部において2箇所のネジ止め
を行ったが、固定強度に問題なき場合には1箇所に簡略
化することもできる。また必ずしもネジ止めにてレール
部材50を固定する必要はなく、例えば下枠11や補助
下枠30の上面に接着にて固定することも可能である。
すなわち本実施形態に示した構造に限られず、挟持位置
の近傍でレール部材50を固定するあらゆる構造を採用
することで、雨戸を確実にスムーズに走行させることが
できる。なお当然のことながら、垂直方向の目違いを考
慮する必要がない場合には、挟持位置の近傍でレール部
材50を固定する必要はない。
【0048】
【発明の効果】上記したように請求項1記載の本発明に
よれば、連結下枠を、基本下枠と、基本下枠の上面から
支柱の屋外側面に至る補助下枠と、左右のサッシと補助
下枠との相互の隙間を塞ぐ左右一対の下枠カバーと、雨
戸枠の上面の雨戸レールの端部を2本の連結レールによ
って屋内外の両側から挟持することにより、これら左右
のサッシの雨戸レールを相互に連結するレール部材とを
備えて構成したことにより、左右の雨戸レールが連結レ
ールを介して相互に連結されて一連の滑らかなレール構
造が形成され、雨戸をスムーズに走行させることができ
る。特に、雨戸レールの端部が連結レールに対して屋内
外のいずれにも移動することを規制されているため、こ
れら相互間において水平方向の目違いが生じることがな
く、雨戸を確実にスムーズに走行させることができる。
【0049】また請求項2記載の本発明によれば、レー
ル部材を、連結レールによる雨戸レールの端部の挟持位
置の近傍において下枠に対して固定したので、連結レー
ルの浮き上がり等を防止することができ、連結レールと
雨戸レールとの相互間において垂直方向の目違いが生じ
ることがないため、雨戸を確実にスムーズに走行させる
ことができる。
【0050】また請求項3記載の本発明によれば、レー
ル部材の各連結レールを、左右一方の雨戸レールの端部
から左右他方の雨戸レールの端部に至り一体に形成した
ので、連結レールには繋ぎ目が一切生じず、このために
水平方向及び垂直方向の目違いが生じないので、雨戸を
一層スムーズに走行させることができる。
【0051】また請求項4記載の本発明によれば、レー
ル部材には、該レール部材をネジ止めにて固定するため
のネジ孔を設け、ネジ孔を、支柱の左右幅の所定の変更
範囲に対応する長孔状に形成したので、サッシ最小間隔
からサッシ最大間隔に至るいかなる間隔においても、レ
ール部材をネジ止めすることが可能である。
【0052】また請求項5記載の本発明によれば、補助
下枠には、支柱側に向けて突出する突片を設け、この突
片を支柱の屋外側面に当接させた状態における補助下枠
と支柱との相互間に、支柱の屋外側面に設けられる耐震
金具を配置自在としたので、支柱や横根太に切欠き部を
設けることなく耐震金具を取付けることができる。
【0053】また請求項6記載の本発明によれば、基本
下枠には、補助下枠の下方における支柱の近傍位置に延
出し、この支柱を屋外下方から視観不能に覆うためのカ
バー片を設けたので、支柱が屋外下方から視観されるこ
とを防止することができ、意匠性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における連窓の全体斜視図
である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1のA−A矢視縦断面図である。
【図4】図3の連結下枠周辺の拡大図である。
【図5】図1のB−B矢視横断面図である。
【図6】サッシを最大間隔で配置した状態における図5
に対応する横断面図である。
【図7】連結下枠の斜視図である。
【図8】図7の分解斜視図である。
【図9】従来の連結下枠の分解斜視図である。
【図10】連結下枠によるサッシ下枠の連結部分の平面
図である。
【図11】図10の連結部分の縦断面図である。
【符号の説明】
W1 サッシ最小間隔 W2 サッシ最大間隔 W3 サッシ変動幅 1 支柱 2、3 サッシ 4、5 雨戸枠 5a 屋外ガイド片 5b 屋内ガイド片 6 連結上枠 6a、6b 固定ネジ 6c ネジ孔 7 連結下枠 8 目板 8a 連係片 8b 挟持片 9 雨戸レール 9a 端部 10 上枠 11 下枠 11a 垂下片 12、13 縦枠 12a、13a 支柱ガイド 14 横根太 15 サイディングボード 20 基本下枠 21 当接片 22 ガイド片 23 案内片 24 カバー片 25 当接レール 26 ネジ受けプレート 27 レール溝 28 第二のレール溝 30 補助下枠 30a 固定ネジ 31 ガイド補助片 32 当接補助片 33 段状片 34 立上り片 35 突片 40 下枠カバー 50 レール部材 50a 固定ネジ 51 端部 52 連結レール 53 レール案内溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 9/04 E06B 1/36 E05D 15/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱を挟んで並設された左右のサッシの
    下枠の雨戸枠を、連結下枠を介して相互に連結してなる
    連窓サッシの連結構造であって、 上記連結下枠を、 上記左右のサッシの下枠の下面に当接する基本下枠と、 上記左右のサッシの相互間に配置され、上記基本下枠の
    上面から上記支柱の屋外側面に至る補助下枠と、 上記補助下枠の上面において上記下枠の長手方向に沿っ
    てスライド自在に載置され、上記左右のサッシと上記補
    助下枠との相互の隙間を塞ぐ左右一対の下枠カバーと、 上記左右のサッシの下枠の上面に載置され、上記雨戸枠
    の上面の雨戸レールの端部を2本の連結レールによって
    屋内外の両側から挟持することにより、これら左右のサ
    ッシの雨戸レールを相互に連結するレール部材と、を備
    えることを特徴とする連窓サッシの連結構造。
  2. 【請求項2】 上記レール部材は、上記連結レールによ
    る上記雨戸レールの端部の挟持位置の近傍において、上
    記下枠に対して固定されることを特徴とする請求項1記
    載の連窓サッシの連結構造。
  3. 【請求項3】 上記レール部材の各連結レールは、左右
    一方の雨戸レールの端部から左右他方の雨戸レールの端
    部に至り一体に形成されることを特徴とする請求項1又
    は2記載の連窓サッシの連結構造。
  4. 【請求項4】 上記レール部材には、該レール部材をネ
    ジ止めにて固定するためのネジ孔を設け、 上記ネジ孔は、上記支柱の左右幅の所定の変更範囲に対
    応する長孔状に形成されることを特徴とする請求項1乃
    至3記載の連窓サッシの連結構造。
  5. 【請求項5】 上記補助下枠には、上記支柱側に向けて
    突出する突片を設け、この突片を上記支柱の屋外側面に
    当接させた状態における上記補助下枠と上記支柱との相
    互間に、上記支柱の屋外側面に設けられる耐震金具を配
    置自在としたことを特徴とする請求項1乃至4記載の連
    窓サッシの連結構造。
  6. 【請求項6】 上記基本下枠には、上記補助下枠の下方
    における上記支柱の近傍位置に延出し、この支柱を屋外
    下方から視観不能に覆うためのカバー片を設けたことを
    特徴とする請求項1乃至5記載の連窓サッシの連結構
    造。
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