JP3471740B2 - 繊維質断熱材およびその製造方法 - Google Patents

繊維質断熱材およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過酷な温度条件下
で使用可能な高い断熱性と強度を兼ね備えた繊維質断熱
材およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば加熱炉や溶解炉などで用いられ
る断熱材としては、従来、耐火煉瓦などのセラミックス
製断熱材が知られている。表1は代表的なセラミックス
製断熱材を示すものである。表1から判るように、これ
ら断熱材は、強度が高いものは断熱性に劣り、断熱性が
優れているものは強度が低いという二律背反した特性を
有している。また、強度が低いものは脆いため、溶損や
摩滅などにより耐久性が低いという欠点がある。
【0003】
【表1】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなセラミッ
クス製断熱材の他に、ガラス繊維やシリカ繊維、あるい
はその他のセラミックス繊維を集合させて不織布とした
ものも知られている。しかしながら、ガラス繊維製のも
のは使用可能な温度が400〜500℃であり、高温で
の使用には適していない。また、シリカ等のセラミック
ス繊維製のものでは、強度が高いものは断熱性に劣り、
断熱性が優れているものは強度が低いという上記と同じ
欠点を有している。したがって、本発明は、高い耐熱性
を有することは勿論のこと、高い断熱性と強度を兼ね備
えた繊維質断熱材およびその製造方法を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】高強度(高靭性)と高耐
熱性を考えた場合、耐熱合金が有利である。しかしなが
ら、耐熱合金はセラミックスと比べて熱伝導率が高く、
断熱材には不向きである。たとえば、粉末冶金法によっ
て多孔質の断熱材を作製しても、断熱性は充分ではなか
った。そこで、本発明者は、金属繊維に着目して多孔質
体を形成したところ、優れた断熱性と高強度を有するこ
とを見い出した。本発明の繊維質断熱材の製造方法はこ
のような知見に基づいてなされたもので、回転するロー
ルの外周に設けたエッジに溶融金属を連続的に接触さ
せ、上記溶融金属をロールの接線方向に引き出すととも
に急冷して線径が20〜100μmの金属繊維を形成す
る溶湯抽出工程と、ランダムに集合させられた上記金属
繊維からその一部を梳ってシート状にまとめる解繊工程
と、この解繊工程で製造されたシート状体の金属繊維ど
うしの接点で互いに接合して金属多孔質体とする接合工
程とを備え、溶融金属は、Crを5〜30重量%含有
し、かつ、Siを3〜10重量%およびAlを3〜10
%のうち少なくともいずれか一方を含有するFe−Cr
合金であることを特徴としている。このような製造方法
によれば、空孔率の大きな金属多孔質体を構成すること
ができるから、断熱性に優れた繊維質断熱材を製造する
ことができる。また、溶融金属は、Crを5〜30重量
%含有し、かつ、Siを3〜10重量%およびAlを3
〜10%のうち少なくともいずれか一方を含有するFe
−Cr合金であるから、耐酸化性と耐熱性を向上させる
ことができるのはもちろんのこと、難加工材であっても
溶湯抽出による金属繊維の製造を円滑に行うことができ
る。
【0006】
【0007】
【発明の実施の形態】金属繊維どうしの接合手段として
は、金属多孔質体を加熱して金属繊維どうしの接点で焼
結させる方法が最も簡便である。あるいは、金属繊維ど
うしをロウ付けしたり、接着剤によって接着することも
可能である。さらに、電気抵抗溶接なども適用可能であ
る。
【0008】金属多孔質体の金属繊維は、主としてほぼ
一平面に沿ったランダムな方向に長手方向を配向させる
とともに、一平面と直交する方向に互いに重なり合って
シート状体とされていることが望ましい。このように金
属繊維の長手方向を主としてほぼ一平面に沿って配向さ
せることにより、シート状体の厚さ方向では繊維どうし
が接点で接合されているのみであるため熱伝導が阻ま
れ、その方向での断熱性が飛躍的に向上する。
【0009】金属繊維の長手方向では金属自体の熱伝導
があるために熱伝導率が高い。一方、金属繊維の長手方
向と直交する方向では、空孔内媒体(大気中では空気)
の熱伝導が主となるために熱伝導率が低い。したがっ
て、シート内での金属繊維の配向を適宜調整することに
より、シートの厚さ方向と平面に沿った方向の断熱性を
任意に制御することができる。たとえば、解繊工程で製
造したシート状体の厚さ方向にニードルパンチを打ち込
み、厚さ方向に沿った方向に配向した金属繊維の割合を
増加させることにより、厚さ方向への熱伝導率を上げて
平面方向への熱伝導率を下げることができる。また、そ
のような処理を行った場合、金属繊維どうしの絡み合い
度合いがより多くなり、金属多孔質体の強度もさらに向
上する。なお、金属多孔質体は、1枚のシート状体かあ
るいはこれを複数積層して構成することができる。
【0010】金属繊維は溶融抽出法によって製造する。
図1は溶湯抽出装置を示す概略図である。図1において
符号1はロールであり、ロール1の外周にはエッジ1a
が形成されている。ロール1の下側には軸線を上下方向
に向けた材料ホルダ2が配置されている。材料ホルダ2
の内部には、金属の線材が上方へ移動可能に収容されて
いる。材料ホルダ2の上端部には加熱コイル3が配置さ
れ、材料ホルダ2の上端から突出する材料Mを溶融する
ようになっている。そして、溶融した材料Mはロール1
のエッジ1aに接触し、ロール1の接線方向へ引き出さ
れるとともに急冷されることで均一な線径の金属繊維F
が製造される。このような溶湯抽出法で製造された金属
繊維Fの線径は20〜100μmである。
【0011】図2は上記のようにして製造された金属繊
維から繊維質断熱材を製造する装置を示す側面図であ
る。図2に示すように、材料コンベア10には金属繊維
Fの集合体が供給され、出口側へ搬送される。材料コン
ベア10の出口には、フィードローラ11が配置され、
フィードローラ11の外側には解繊機構12が配置され
ている。図2(B)に示すように、フィードローラ11
の外周には多数の歯が形成され、金属繊維Fを噛み込ん
で送り出すようになっている。また、解繊機構12の外
周にも多数の歯が形成され、フィードローラ11に噛み
込まれた金属繊維Fからその一部を梳ってコンベア13
のベルト14上に落下させる。これが解繊工程であり、
その際に金属繊維Fは分断され、ベルト14上でランダ
ムな方向に配向させられて不織布のようなシート状体W
とされる。なお、シート状体Wは図示しない焼結炉に移
送され、そこで加熱されることによって金属繊維Fどう
しの接点が拡散接合された板状のマット(金属多孔質
体)とされる。このマットが繊維質断熱材として使用さ
れる。
【0012】材料コンベア10には、溶湯抽出法で製造
された金属繊維がそのまま供給されるから、金属繊維の
集合体では線径が均一となっている。本発明は、そのよ
うな場合に限定されるものではなく、別工程で製造した
線径の異なる金属繊維の集合体を混合して用いることも
できる。
【0013】金属多孔質体の空孔率は50〜95%であ
ることが望ましい。これにより、一平面に沿う方向の熱
伝導率を0.6〜10.0Wm−1K−1とすることがで
き、また、一平面と直交する方向の熱伝導率を0.1〜
0.6Wm−1K−1とすることができる。空孔率が大き
ければ大きいほど熱伝導率が低下するが、空孔率が95
%を超えると、空孔内で空気の対流が生じて逆に熱伝導
率が高くなる。より好ましい空孔率の範囲は75〜90
%である。
【0014】空孔率は、図2においてシート状体Wを製
造する際の条件、および金属繊維どうしを接合する際の
接合方法によって設定することができる。まず、図2に
おいて解繊機構12の回転速度とベルト14の速度を調
整することにより、シート状体Wの目付(単位面積当た
りの重量)を調整することができる。すなわち、解繊機
構12の回転速度を増加するかベルト14の速度を遅く
すれば、目付の大きなシート状体Wの製造が可能であ
り、反対に解繊機構12の回転速度を遅くするかベルト
14の速度を増加すれば、目付の小さなシート状体Wが
製造可能である。そして、金属繊維どうしを接合する際
に、1枚のシート状体Wかあるいはこれを複数枚積層し
たものをシート状体Wの板厚方向へ所定の板厚になるよ
うに圧縮することにより、空孔率を調整することができ
る。
【0015】金属繊維は、Crを5〜30重量%含有す
Fe−Cr合金とする。Crは金属繊維の表面に不動
態被膜を形成し、金属繊維の耐酸化性と耐熱性を向上さ
せる。Crの含有量が5重量%未満ではその効果が充分
ではない。また、Crの含有量が30重量%を超える
と、溶湯抽出法による金属繊維の製造が困難となるとと
もに、耐酸化性のそれ以上の向上は望めない。さらに、
CrとともにNiを5〜30重量%含有させた場合には
同等以上の効果を得ることができ、市販の材料として
は、SUS(例えばSUS304)材がある。なお、F
eの代わりにNiを基材としたニッケル基合金において
も同等の効果が予測されるが、その場合には、材料費の
増加による製造コストの増加は避けられないものと思わ
れる。
【0016】また、金属繊維は、Siを3〜10重量%
およびAlを3〜10%のうち少なくともいずれか一方
含有し、より高温での耐酸化性を向上させることがで
きる。SiおよびAlはCrと同様に耐酸化性を向上さ
せる。SiまたはAlの含有量が3重量%未満ではその
効果が充分ではない。また、SiまたはAiの含有量が
10重量%を超えると、溶湯抽出法による金属繊維の製
造が困難となる。なお、より高温での耐酸化性を向上さ
せるにはAlよりもSiの方が好適であり、La,C
e,Y等の希土類元素、およびTi,Zr,Hfから1
種または2種以上の元素を選択して微量を添加すればさ
らに高温での耐酸化性を向上させることができる。
【0017】
【実施例】次に、具体的な実施例により本発明をさらに
詳細に説明する。A.Cr含有量の調査 表2に示すCr含有量のFe−Cr合金製の試験片(直
径10mm、厚さ5mm)を作製し、800℃の大気中
で10時間保持した。各試験片の表面の組成をX線電子
分析装置(Electron Spectroscopy for Chemical Analy
zer)で定性分析した。その結果を表2に併記した。表
2から判るように、Cr含有量が5重量%未満では、試
験片の表面に形成された酸化被膜がFe酸化物またはF
e−Cr酸化物であり、この酸化被膜は脆くて簡単に剥
離した。一方、Cr含有量が5重量%以上では酸化皮膜
にFeが含まれず、緻密で強固な不動態被膜(Cr酸化
膜)が形成された。
【0018】
【表2】
【0019】B.溶湯抽出法による金属繊維の製造 表3に示すCr含有量およびSi含有量の材料を用いて
溶湯抽出法による金属繊維の製造を行った(同時に一般
的な引抜き法による繊維化も実施した)。その製造の状
況を表3に併記した。表3から判るように、Cr含有量
が30重量%以下で、かつ、Si含有量が10重量%以
下のときに金属繊維の製造が可能であった。また、溶融
抽出法が一般的な引抜き法に比べて難加工材の繊維化に
より優れていることも実証された。ここで、表3におい
て「×」は、ロールに溶融金属が濡れないなどの理由で
製造が不可能(引抜き法の場合は、繊維径が100μm
以上の段階で繊維が破断してしまい、それ以上の細繊維
化が不可能)なことを示し、「△」は製造は可能である
が、たまに上記のようなトラブルが生じて歩留りが悪い
ことを示す。なお、Siに代えてAlを表3に示す含有
量にして同じ調査を行ったところ、ほぼ同等の結果が得
られた。
【0020】
【表3】
【0021】C.酸化試験−1 上記Bで製造された金属繊維のうち、Cr含有量が20
重量%、SiまたはAlを含有する線径40μmのもの
から重さ1gの試験片を作製した。まず、この試験片を
900℃の大気中で20時間保持し、SiまたはAlの
添加量と加熱後の増加重量(酸化増量)との関係を調べ
た。その結果を図3に示す。なお、図3には、参考のた
めにCrを20重量%含有するFe−Cr合金で製造し
た試験片の酸化増量を併記した。また、「酸化増量」と
は、(加熱後重量/加熱前重量−1)×100によって
算出される。図3から判るように、SiまたはAlの添
加量が3重量%未満では酸化増量はかなり多いが、その
添加量が3重量%から増加するにつれて酸化増量が著し
く減少している。したがって、SiまたはAlを3重量
%以上含有することにより、900℃といった高温での
耐酸化性に優れることが確認された。
【0022】D.酸化試験−2 Cr、SiおよびAlの含有量を種々設定したもの、お
よびSUS304材で線径40μm、重さ1gの試験片
を作製した。この試験片を900℃の大気中で保持し、
加熱時間と酸化増量との関係を調べた。その結果を図4
に示す。図4から判るように、SiまたはAlを含有し
ない試験片では、加熱時間が約20時間を超えたあたり
から酸化増量が急激に増加しているが、SiまたはAl
を5重量%含有する試験片では、酸化増量は緩やかな増
加をたどる。以上の結果により、SiまたはAlを3重
量%以上含有することで高温での耐久性に優れることが
確認された。
【0023】E.繊維質断熱材の製造 75%Fe−20%Cr−5%Si合金から溶湯抽出法
によって線径40μmの金属繊維を製造した。この金属
繊維を図2に示すものと同等の解繊機構によって梳り、
金属繊維の長手方向が一平面上でランダムな方向に向く
シート状体を製造した。このシート状体の嵩比重は14
0g/mであった。このようなシート状体を表4に示
す枚数積層し、これを表4に示す板厚になるように加圧
して真空焼結炉に挿入し、1200℃で6時間焼結して
繊維質断熱材を製造した。各繊維質断熱材の空孔率を測
定し、その結果を表4に併記した。
【0024】
【表4】
【0025】F.繊維質断熱材の特性調査 図5(A)に示すように、板厚が2mmの繊維質断熱材
(No.1〜5)から直径10mmの試験片Aと幅20
mm長さ150mmの試験片Bを板厚方向に切り抜い
た。また、図5(B)に示すように、板厚が12mmの
繊維質断熱材(No.6〜10)の平面方向で試験片の
板厚が2mmとなるように、直径10mmの試験片Cと
幅20mm長さ150mmの試験片Dを採取した。
【0026】円形の試験片AおよびCの表裏面間におけ
る熱伝導率を測定し、それらの空孔率と熱伝導率との関
係を図6(A)に示した。この図に示すように、その板
厚方向が繊維質断熱材の板厚方向と一致する試験片Aの
熱伝導率は、表1に示した従来の断熱材の熱伝導率(最
小)と同等以下である。また、その板厚方向が繊維質断
熱材の平面方向と一致する試験片Cの熱伝導率は、表1
に示した従来の断熱材の熱伝導率(最大)と同等以下で
ある。したがって、実施例の繊維質断熱材の断熱性は、
従来のセラミックス製の断熱材と同等以上であることが
判る。なお、図に示すように、空孔率が90%のあたり
から熱伝導率が増加しているが、これは空孔内の空気の
対流に起因するものと考えられる。
【0027】次に、試験片BおよびDを用いて曲げ試験
を行い、それらの空孔率と曲げ強度との関係を図6
(B)に示した。この図に示すように、空孔率が70%
の試験片では、曲げ強度が100MPa程度である。こ
れに対して、表1に示した従来のセラミックス製断熱材
では曲げ強度が3.9MPaであることから、本発明の
繊維質断熱材がいかに高強度であるかが判る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
数の金属繊維をそれらの接点において互いに接合するこ
とにより金属多孔質体としているから、高い耐熱性を有
することは勿論のこと、高い断熱性と強度を兼ね備えた
繊維質断熱材を提供することができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 溶湯抽出装置の概略を示す側面図である。
【図2】 (A)は解繊機構を含む装置の概略を示す側
面図であり、(B)は(A)の矢印Bで示す部分の拡大
図である。
【図3】 本発明の実施例に係る金属繊維におけるSi
またはAl添加量と酸化増量との関係を示す線図であ
る。
【図4】 本発明の実施例に係る金属繊維における加熱
時間と酸化増量との関係を示す線図である。
【図5】 (A)および(B)は本発明の実施例の繊維
質断熱材における試験片の採取方法を説明するための斜
視図である。
【図6】 (A)は本発明の実施例の繊維質断熱材にお
ける空孔率と熱伝導率との関係を示す線図であり、
(B)は空孔率と曲げ強度との関係を示す線図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−175803(JP,A) 特開 昭63−68759(JP,A) 特開 平3−161561(JP,A) 特開 平11−236995(JP,A) 特開 昭58−67845(JP,A) 特開 昭57−131335(JP,A) 特公 昭47−24327(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04H 1/00 - 18/00 B22F 1/00 - 9/30 C22C 38/00 - 38/60

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するロールの外周に設けたエッジに
    溶融金属を連続的に接触させ、上記溶融金属をロールの
    接線方向に引き出すとともに急冷して線径が20〜10
    0μmの金属繊維を形成する溶湯抽出工程と、ランダム
    に集合させられた上記金属繊維からその一部を梳ってシ
    ート状にまとめる解繊工程と、この解繊工程で製造され
    たシート状体の金属繊維どうしの接点で互いに接合して
    金属多孔質体とする接合工程とを備え、 上記溶融金属は、Crを5〜30重量%含有し、かつ、
    Siを3〜10重量%およびAlを3〜10%のうち少
    なくともいずれか一方を含有するFe−Cr合金である
    ことを特徴とする繊維質断熱材の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の繊維質断熱材の製造方
    法により製造された繊維質断熱材。
  3. 【請求項3】 前記金属多孔質体の空孔率を50〜95
    %とすることにより、一平面に沿う方向の熱伝導率を
    0.6〜10.0Wm−1−1としたことを特徴とす
    る請求項2に記載の繊維質断熱材。
  4. 【請求項4】 前記金属多孔質体の空孔率を50〜95
    %とすることにより、前記一平面と直交する方向の熱伝
    導率を0.1〜0.6Wm−1−1としたことを特徴
    とする請求項2または3に記載の繊維質断熱材。
  5. 【請求項5】 前記金属繊維の線径が20〜100μm
    であるとともに、前記溶融金属は、Crを5〜30重量
    %含有し、かつ、Siを3〜10重量%またはAlを3
    〜10%含有するFe−Cr合金であることを特徴とす
    る請求項2〜4のいずれかに記載の繊維質断熱材。
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