JPH08192487A - 被覆管およびその製造方法 - Google Patents

被覆管およびその製造方法

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JPH08192487A
JPH08192487A JP522995A JP522995A JPH08192487A JP H08192487 A JPH08192487 A JP H08192487A JP 522995 A JP522995 A JP 522995A JP 522995 A JP522995 A JP 522995A JP H08192487 A JPH08192487 A JP H08192487A
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mat
less
weight
oxide
outer peripheral
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JP522995A
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English (en)
Inventor
Akira Hattori
昭 服部
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GEN SHOKO KK
GENERAL SHOKO KK
Original Assignee
GEN SHOKO KK
GENERAL SHOKO KK
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/50Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials
    • C04B41/51Metallising, e.g. infiltration of sintered ceramic preforms with molten metal
    • C04B41/515Other specific metals
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発煙せず耐熱性が高く形成が容易で施工が向
上する被覆管およびその製造方法を提供する。 【構成】 原料混合・溶融工程1で冷塊原料を溶融し、
連続流出する溶融湯をロックウール繊維化工程2の繊維
化スピンナにて繊維化する。ロックウール繊維にガラス
繊維の定長切断工程3で所定長さに切断したガラス繊維
を集綿・フェルト工程4で適宜混合してシート状のマッ
トに集綿する。ニードリング加工工程5でフェルトシー
ト状に形成したロックウールマットを圧縮積層工程6で
筒状の型管の外周面に所定厚さで所定密度に圧縮積層す
る。マット部の外周面にアルミニウム箔を貼り付け、型
管を筒状の被覆体に同軸上に接合する。マット部を被覆
体の外周面に移動させた後型管を取り外し、順次被覆体
の外周面にマット部を形成し、継ぎ目部分にアルミニウ
ム箔テープを貼り付けて被覆管を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニードリング加工によ
りフェルトシート状に形成されたロックウール繊維のシ
ート部材を備えた被覆管およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば空調冷暖房用の配管には、
ポリエチレン発泡断熱材などにてフェルトシート状や筒
状などの所定の形状に形成された断熱保温材が被覆され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、配管内
に流通する熱媒体からの熱負荷などによりポリエチレン
発泡断熱材が劣化して配管とポリエチレン発泡断熱材と
の間に隙間が生じて断熱効果が低下する。また、冷暖房
の繰り返しにより配管とポリエチレン断熱材との間に結
露が生じ、ポリエチレン発泡断熱材の継ぎ目などから水
滴となって滴下する場合がある。さらに、ポリエチレン
発泡断熱材は耐熱性が低く用途が限られるとともに、着
火した場合には発煙して有害ガスが発生するおそれがあ
る。
【0004】また、配管にポリエチレン発泡断熱材を現
地で被覆することは困難である問題がある。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑み、発煙するこ
となく耐熱性が高く形成が容易で施工が向上する被覆管
およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の被覆管
は、筒状の管体と、この管体の外周面に設けられた厚さ
寸法が10mm以上25mm以下のマット部と、このマット
部の外周面に設けられたアルミニウム層とを備え、前記
マット部は、鉱石を主原料として、酸化珪素(Si
2 )が42重量%以上48重量%以下、酸化アルミニ
ウム(Al2 3 )が10重量%以上17重量%以下、
酸化カルシウム(CaO)が14重量%以上19重量%
以下、酸化マグネシウム(MgO)が9重量%以上13
重量%以下、酸化鉄(Fe2 3 )が6重量%以上12
重量%、および、酸化ナトリウム(Na2 O)が1重量
%以上3重量%以下を含有し、平均繊維径が4μm以上
7μm以下のロックウール繊維に、所定長さに切断され
たガラス繊維を10重量%以上で混合して集綿し、ニー
ドリング加工によりフェルトシート状に形成し、密度が
150kg/m3 以上300kg/m3 以下に圧縮積層され
たものである。
【0007】請求項2記載の被覆管の製造方法は、管状
の被覆体を、外周面にアルミニウム層が設けられるマッ
ト部にて被覆形成する被覆管の製造方法において、鉱石
を主原料として、酸化珪素(SiO2 )が42重量%以
上48重量%以下、酸化アルミニウム(Al2 3 )が
10重量%以上17重量%以下、酸化カルシウム(Ca
O)が14重量%以上19重量%以下、酸化マグネシウ
ム(MgO)が9重量%以上13重量%以下、酸化鉄
(Fe2 3 )が6重量%以上12重量%、および、酸
化ナトリウム(Na2 O)が1重量%以上3重量%以下
を含有し、平均繊維径が4μm以上7μm以下のロック
ウール繊維を形成し、このロックウール繊維に所定長さ
に切断されたガラス繊維を10重量%以上で混合し、こ
のガラス繊維が混合されたロックウール繊維をシート状
のマットに集綿し、このマットをニードリング加工によ
りフェルトシート状のシート部材に形成し、このシート
部材を前記管体と略同形状の型管の外周面に密度が15
0kg/m3 以上300kg/m3 以下で圧縮積層して筒状
のマット部を形成し、前記型管を前記被覆体に略同軸上
に位置させて前記マット部を前記被覆体に摺動移動し、
この摺動移動後に型管を取り外して前記被覆体の外周面
に前記マット部を設けるものである。
【0008】請求項3記載の被覆管は、筒状の管体と、
この管体の外周面に設けられた厚さ寸法が10mm以上2
5mm以下のマット部と、このマット部の外周面に設けら
れたアルミニウム層とを備え、前記マット部は、スラグ
を主原料として、酸化珪素(SiO2 )が39重量%以
上44重量%以下、酸化アルミニウム(Al2 3 )が
12重量%以上17重量%以下、酸化カルシウム(Ca
O)が25重量%以上38重量%以下、および、酸化マ
グネシウム(MgO)が5重量%以上9重量%以下を含
有し、平均繊維径が4μm以上7μm以下のロックウー
ル繊維に、所定長さに切断されたガラス繊維を20重量
%以上で混合して集綿し、ニードリング加工によりフェ
ルトシート状に形成し、密度が150kg/m3 以上30
0kg/m3 以下に圧縮積層されたものである。
【0009】請求項4記載の被覆管の製造方法は、管状
の被覆体を、外周面にアルミニウム層が設けられるマッ
ト部にて被覆形成する被覆管の製造方法において、スラ
グを主原料として、酸化珪素(SiO2 )が39重量%
以上44重量%以下、酸化アルミニウム(Al2 3
が12重量%以上17重量%以下、酸化カルシウム(C
aO)が25重量%以上38重量%以下、および、酸化
マグネシウム(MgO)が5重量%以上9重量%以下を
含有し、平均繊維径が4μm以上7μm以下のロックウ
ール繊維を形成し、このロックウール繊維に所定長さに
切断されたガラス繊維を20重量%以上で混合し、この
ガラス繊維が混合されたロックウール繊維をシート状の
マットに集綿し、このマットをニードリング加工により
フェルトシート状のシート部材に形成し、このシート部
材を前記管体と略同形状の型管の外周面に密度が150
kg/m3 以上300kg/m3 以下で圧縮積層して筒状の
マット部を形成し、前記型管を前記被覆体に略同軸上に
位置させて前記マット部を前記被覆体に摺動移動し、こ
の摺動移動後に型管を取り外して前記被覆体の外周面に
前記マット部を設けるものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の被覆管は、外周面にアルミニウ
ム層が設けられ筒状の管体を被覆するマット部を、鉱石
を主原料として、酸化珪素(SiO2 )が42重量%以
上48重量%以下、酸化アルミニウム(Al2 3 )が
10重量%以上17重量%以下、酸化カルシウム(Ca
O)が14重量%以上19重量%以下、酸化マグネシウ
ム(MgO)が9重量%以上13重量%以下、酸化鉄
(Fe2 3 )が6重量%以上12重量%、および、酸
化ナトリウム(Na2 O)が1重量%以上3重量%以下
を含有し、平均繊維径が4μm以上7μm以下のロック
ウール繊維に、所定長さに切断されたガラス繊維を10
重量%以上で混合してシート状に集綿し、ニードリング
加工によりフェルトシート状にシート部材を形成し、こ
のシート部材を密度が150kg/m3 以上300kg/m
3 以下に管体の外周面に圧縮積層して筒状に形成したた
め、結合材を用いずともニードリング加工によりロック
ウール繊維およびガラス繊維が絡み付いて保形性が容易
に得られ、フェルトシート状の形成が容易であるととも
に、結合材を用いないため絡み合うロックウール繊維お
よびガラス繊維が移動可能で柔軟性が向上し、管体への
被覆が容易である。さらに、結合材を用いないのでマッ
ト部の内周側が内方に向けて広がるようになり、管体の
外周面に隙間が生じることなく安価なロックウール繊維
およびガラス繊維からなるマット部が形成され、耐熱性
が高いマット部を被覆形成可能で製造性が向上し、マッ
ト部を設けた管体を接続するのみで施工性が向上すると
ともに、マット部の熱による変質が防止され管体とマッ
ト部との間に隙間を生じず断熱性が維持される。さら
に、発煙および高温暴露による結合材の変質による脱落
が防止され、コストも低減する。また、マット部の外周
面に設けたアルミニウム層により輻射熱が増大して保温
性が向上するとともに、防湿性が向上して結露が防止さ
れる。
【0011】請求項2記載の被覆管の製造方法は、外周
面にアルミニウム層が設けられ管状の被覆体を被覆する
マット部を、鉱石を主原料として、酸化珪素(Si
2 )が42重量%以上48重量%以下、酸化アルミニ
ウム(Al2 3 )が10重量%以上17重量%以下、
酸化カルシウム(CaO)が14重量%以上19重量%
以下、酸化マグネシウム(MgO)が9重量%以上13
重量%以下、酸化鉄(Fe2 3 )が6重量%以上12
重量%、および、酸化ナトリウム(Na2 O)が1重量
%以上3重量%以下を含有し、平均繊維径が4μm以上
7μm以下に形成したロックウール繊維に所定長さに切
断されたガラス繊維を10重量%以上で混合した後、シ
ート状に集綿し、ニードリング加工によりフェルトシー
ト状のシート部材に形成し、このシート部材を管体と略
同形状の型管の外周面に密度が150kg/m3 以上30
0kg/m3 以下で圧縮積層して筒状に形成し、このマッ
ト部を、型管を被覆体に略同軸上に接続して被覆体に移
動した後に型管を取り外し、被覆体の外周面に設けるた
め、結合材を用いずともニードリング加工によりロック
ウール繊維およびガラス繊維が絡み付いて保形性が容易
に得られ、絡み合うロックウール繊維およびガラス繊維
が移動可能で柔軟性が向上し、マット部を容易に型管に
形成可能で、このマット部は型管の外周面を摺動可能
で、あらかじめ型管に圧縮積層したマット部を被覆体に
移動させるのみで、被覆体に安価なロックウール繊維お
よびガラス繊維からなるマット部を容易に被覆形成可能
で、シート部材を被覆体に被覆する現場作業が不要とな
り施工性が向上する。
【0012】請求項3記載の被覆管は、外周面にアルミ
ニウム層が設けられ筒状の管体を被覆するマット部を、
スラグを主原料として、酸化珪素(SiO2 )が39重
量%以上44重量%以下、酸化アルミニウム(Al2
3 )が12重量%以上17重量%以下、酸化カルシウム
(CaO)が25重量%以上38重量%以下、および、
酸化マグネシウム(MgO)が5重量%以上9重量%以
下を含有し、平均繊維径が4μm以上7μm以下に形成
したロックウール繊維に、所定長さに切断されたガラス
繊維を20重量%以上で混合してシート状に集綿し、ニ
ードリング加工によりフェルトシート状にシート部材を
形成し、このシート部材を密度が150kg/m3 以上3
00kg/m3 以下に管体の外周面に圧縮積層して筒状に
形成したため、結合材を用いずともニードリング加工に
より柔軟性の低いスラグからなるロックウール繊維が絡
み合うガラス繊維間に保持されて保形性が容易に得ら
れ、フェルトシート状の形成が容易であるとともに、結
合材を用いないためロックウール繊維を保持し絡み合う
ガラス繊維が移動可能で柔軟性が向上し、管体への被覆
が容易である。さらに、結合材を用いないのでマット部
の内周側が内方に向けて広がるようになり、管体の外周
面に隙間が生じることなく安価なスラグからなるロック
ウール繊維およびガラス繊維からなるマット部が形成さ
れ、耐熱性が高いマット部を被覆形成可能で製造性が向
上し、マット部を設けた管体を接続するのみで施工性が
向上するとともに、マット部の熱による変質が防止され
管体とマット部との間に隙間を生じず断熱性が維持され
る。さらに、発煙および高温暴露による結合材の変質に
よる脱落が防止され、コストも低減する。また、マット
部の外周面に設けたアルミニウム層により輻射熱が増大
して保温性が向上するとともに、防湿性が向上して結露
が防止される。
【0013】請求項4記載の被覆管の製造方法は、外周
面にアルミニウム層が設けられ管状の被覆体を被覆する
マット部を、スラグを主原料として、酸化珪素(SiO
2 )が39重量%以上44重量%以下、酸化アルミニウ
ム(Al2 3 )が12重量%以上17重量%以下、酸
化カルシウム(CaO)が25重量%以上38重量%以
下、および、酸化マグネシウム(MgO)が5重量%以
上9重量%以下を含有し、平均繊維径が4μm以上7μ
m以下に形成したロックウール繊維に所定長さに切断さ
れたガラス繊維を20重量%以上で混合した後、シート
状に集綿し、ニードリング加工によりフェルトシート状
のシート部材に形成し、このシート部材を管体と略同形
状の型管の外周面に密度が150kg/m3 以上300kg
/m3 以下で圧縮積層して筒状に形成し、このマット部
を、型管を被覆体に略同軸上に接続して被覆体に移動し
た後に型管を取り外し、被覆体の外周面に設けるため、
結合材を用いずともニードリング加工により柔軟性の低
いスラグからなるロックウール繊維が絡み合うガラス繊
維間に保持されて保形性が容易に得られ、ロックウール
繊維を保持し絡み合うガラス繊維が移動可能で柔軟性が
向上し、マット部を容易に型管に形成可能で、このマッ
ト部は型管の外周面を摺動可能で、あらかじめ型管に圧
縮積層したマット部を被覆体に移動させるのみで、被覆
体に安価なスラグからなるロックウール繊維およびガラ
ス繊維からなるマット部を容易に被覆形成可能で、シー
ト部材を被覆体に被覆する現場作業が不要となり施工性
が向上する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の被覆管を製造する工程の一実
施例の構成を図面を参照して説明する。
【0015】被覆管の製造工程は、図1に示すように、
原料混合・溶融工程1、ロックウール繊維化工程2、ガ
ラス繊維の定長切断工程3、集綿・フェルト工程4、ニ
ードリング加工工程4、圧縮積層工程5および被覆工程
6から構成されている。
【0016】そして、原料混合・溶融工程1は、例えば
キューポラ炉が用いられる。なお、電気溶融炉を用いる
などいずれの方法を用いて原料を溶融してもよい。
【0017】また、キューポラ炉には、溶融湯をロック
ウール繊維に繊維化するロックウール繊維化工程2が接
続され、このロックウール繊維化工程2には、繊維化ス
ピンナが設けられている。
【0018】そして、この繊維化スピンナは、内部が水
で冷却される直径が例えば6〜16インチの中空の円盤を
1〜4個組み合わされて構成され、これら円盤の後方に
は、円盤の軸方向に沿って空気を送風する送風装置が設
けられている。さらに、図示しない送風口近傍または繊
維化スピンナの中心からダストオイルや撥水性液を吐出
するようになっている。なお、ダストオイルは、ミシン
油やマシン油、スピンドル油などの潤滑剤をエマルジョ
ン化した水溶液を使用する。
【0019】さらに、ロックウール繊維化工程2には、
集綿・フェルト工程4が接続されている。また、この集
綿・フェルト工程4の上流側には、ガラス繊維切断機な
どにより比較的長いガラス繊維を所定の長さに切断し、
所定量を集綿・フェルト工程4に投入するガラス繊維の
定長切断工程3が接続されている。
【0020】そして、集綿・フェルト工程4には、ロッ
クウール繊維をシート状のマットに集綿する通気性回転
体が設けられている。そして、この通気性回転体は、金
網やパンチングメタルなどにて円筒状またはコンベア状
に形成され、繊維化スピンナの前方に位置し、軸方向が
送風方向と直交方向に繊維化スピンナの各円盤に接近し
て配設されている。なお、通気性回転体は、ロックウー
ル繊維が吹きつけられる面より中心軸線に向って吸気す
るサクション機能を備えている。
【0021】さらに、図示しない送風口近傍または繊維
化スピンナの中心からガラス繊維の定長切断工程3から
切断されたガラス繊維が供給されるようになっている。
【0022】また、通気性回転体の回転方向側である繊
維化スピンナの反対側には、通気性回転体の外周面より
シート化されたマットを引き剥し、幅寸法が略2mとな
るように振り子状のトラバース運動により折り畳んで例
えば4ないし10層程度に積層してシート状のマットを
形成し、ニードリング加工工程5に搬送するコンベア装
置が配設されている。なお、このコンベア装置は、搬送
されるマットを秤量する計量装置を備えている。
【0023】そして、集綿・フェルト工程4の下流側に
接続されたニードリング加工工程5は、ニードリング装
置を設け、このニードリング装置は、先端に微細な鉤部
を設けた細長い針部が、コンベアなどにて搬送されるマ
ットの厚さ方向に進退自在に無数に設けられている。そ
して、搬送されたマットは、無数の針部がマットの厚さ
方向に進出して突き刺さり、さらに鉤部にて引っ掛けら
れるように針部が引き抜かれてニードリング処理が行わ
れ、シート部材であるロックウールマットが得られる。
なお、このニードリング装置は、片面側からのみなら
ず、両面から針部を進退させる構成でもよい。
【0024】さらに、ニードリング加工工程5の下流側
には、圧縮積層工程6が接続され、この圧縮積層工程6
は、ニードリング加工工程5にて形成されたロックウー
ルマットを所定の径寸法の筒状に圧縮積層する圧縮積層
装置と、アルミニウム層被覆装置とを設けている。この
圧縮積層装置は、被覆対象の管体としての管状の被覆体
の外径と略同寸法の管体となる型管を有し、この型管に
ロックウールマットを圧縮積層するようになっている。
また、アルミニウム被覆装置は、型管の外周面にロック
ウールマットが圧縮積層されて筒状に形成されたマット
部の外周面にアルミニウム層を被覆する、例えばアルミ
ニウム箔を貼り付けたり、アルミニウム箔をガラスクロ
スや不燃シート、セラミックスペーパなどの一面に設け
たアルミニウム箔接着シートをアルミニウム箔が表面に
位置するようにマット部に貼り付けたり、アルミニウム
金属を蒸着するなどにより、アルミニウム層を被覆形成
するようになっている。
【0025】そしてさらに、圧縮積層工程6の下流側に
は、被覆工程7が接続され、この被覆工程7は、被覆体
とロックウールマットが圧縮積層された型管とを略同軸
上に接合し、型管の外周面に設けたロックウールマット
を被覆体の外周面に摺動移動させるようになっている。
【0026】なお、圧縮積層工程6のアルミニウム被覆
装置は、被覆工程7に設けてもよい。すなわち、型管に
形成したマット部を被覆工程7において、被覆体に摺動
移動させた後、アルミニウム層をマット部の外周面に設
けるようにしてもできる。
【0027】次に、上記製造工程の動作を説明する。
【0028】まず、原料混合・溶融工程1において、例
えばキューポラ炉を用いて、冷塊原料とコークスとを、
円筒状の炉体内に上部から投入し、炉体の下部側面に数
個以上開口する送風口から空気または熱風を吹き込み、
コークスを燃焼させて冷塊原料を溶融する。そして、溶
融した原料は、炉体の下部に流下し、炉体底部に溶融湯
だまりを形成し、炉体の下部側面に設けた溶融湯排出口
から連続して流出される。
【0029】なお、冷塊原料としては、玄武岩、蛇紋
岩、輝緑岩、カンラン岩、珪石、長石、石灰石、フライ
アッシュ、ロウ石、水酸化マグネシウム、酸化マンガ
ン、フェロニッケルスラグ、フェロクロムスラグ、フェ
ロマンガンスラグ、銅スラグ、高炉スラグなどを適宜配
合・混合したものを用いる。
【0030】さらに、キューポラ炉から連続流出した溶
融湯を、約1400℃〜1600℃、例えば1490℃
±10℃で3t/H 〜5t/H の定量で、ロックウール繊維
化工程2の繊維化スピンナに流過させ、ロックウール繊
維を形成する。
【0031】すなわち、繊維化スピンナの数個の円盤を
同時に例えば4000rpm 〜10000rpm で高速回転
させ、表面に一定の温度および量に制御された熔融湯を
流下させると、数個の円盤に順次熔融湯が巻き付き乗り
移り、高速回転している円盤の遠心力により熔融湯が繊
維化され、繊維化された溶融湯は、送風装置にて0.1
重量%〜0.8重量%の比率でダストオイルや撥水性水
溶液とともに軸方向に吹き出されている風力によって、
円盤の円周縁から繊維化スピンナ前方に吹き飛ばされて
ロックウール繊維が形成される。
【0032】この際、熔融湯の一部は繊維にならずに未
繊維化物が発生するが、大きい異物は遠心力が大きいの
で軸方向の風力を突き抜けて円盤の接線方向に飛び散
り、ロックウール繊維中には多く含まれない。また、微
細な異物や未繊維化物は、軸方向の風力によりロックウ
ール繊維とともに運ばれ、ロックウール繊維中に未繊維
化物として混在する。
【0033】さらに、このロックウール繊維とともに、
繊維化スピンナの前方に供給される所定の寸法、例えば
直径が略8μm以上15μm以下、長さが略2インチ以
上4インチ以下に切断され、所定量に秤量されたガラス
繊維が繊維化スピンナ前方に吹き飛ばされる。
【0034】なお、得られたロックウール繊維の組成を
表1に示す。
【0035】
【表1】 また、微量成分としては、酸化チタン(TiO2 )、酸
化マンガン(MnO)などである。なお、未繊維化物の
径および平均繊維径の測定は、特殊な篩を用いて篩い分
け、電子顕微鏡で200本の未繊維化物の径および平均
繊維径を測定して平均値を算出した。
【0036】そして、繊維化スピンナで繊維化され、送
風により軸方向に吹き出されたロックウール繊維、およ
び、このロックウール繊維とともに吹き飛ばされるガラ
ス繊維とは、繊維化スピンナの前方に配設された集綿・
フェルト工程4の円筒状の通気性回転体の外周面に叩き
つけられように吹きつけられ、風力によってロックウー
ル繊維およびガラス繊維が絡み合って塊状になる時間も
なく大部分が繊維状で薄い均一なシート状の例えば幅寸
法が約2mのマットに集綿される。
【0037】なお、マットに含まれる100μm以上の
未繊維化物は、24重量%で、表1に示すように、50
0μm以上が2重量%、250μm〜500μmが8重
量%、200μm〜250μmが5重量%、100μm
〜200μmが9重量%であった。
【0038】そして、通気性回転体に付着した薄いシー
ト状のマットを、コンベア装置のコンベアによって通気
性回転体の外周面より引剥してコンベア装置に移行し、
幅寸法が略2mとなるように振り子状のトラバース運動
により折り畳んで例えば4ないし10層程度に積層して
移送する。
【0039】なお、マットの密度は、通気性回転体の回
転速度、マットの綿巾、コンベヤの送り速度の複合的調
整によって決まる。
【0040】さらに、コンベアにて移行したマットは、
ニードリング加工工程5のニードリング装置に搬送され
る。そして、搬送されたマットは、無数の針部がマット
の厚さ方向に進出して突き刺さり、さらに鉤部にて引っ
掛けられるように針部が引き抜かれてニードリング加工
処理が行われ、このニードリング加工処理によりロック
ウール繊維とガラス繊維とが絡み合ってフェルトシート
状のロックウールマットが形成され、このロックウール
マットを幅寸法が略1mになるように長手方向に沿って
略2等分してドラムなどに巻き取る。
【0041】なお、ガラス繊維として、直径が略8μm
以上15μm以下、長さが略2インチ以上4インチ以下
に切断したものを用いたが、この寸法範囲外のもので
は、ニードリング加工処理の際にガラス繊維が折れてし
まい、ロックウール繊維とガラス繊維との良好な絡み合
いが得られず、ロックウールマットの強度が低下して、
ちぎれが生じて連続的に良好に製造できず、連続的に製
造できても亀裂が発生して、良好なロックウールマット
が形成できないため、ガラス繊維は、直径が略8μm以
上15μm以下、長さが略2インチ以上4インチ以下に
切断したものを用いることが好ましい。
【0042】また、このガラス繊維は、天然鉱石を主原
料として形成したロックウール繊維の重量に対して10
重量%以上30重量%以下を混合、スラグを主原料とし
たロックウール繊維に対しては20重量%以上50重量
%以下を混合する。
【0043】なお、ロックウールマットの取扱強度を増
大させるためにドラムに巻き取る前に幅寸法が略1mと
なるように長手方向に沿って2等分に切断したが、切断
してからニードリング加工を行いドラムに巻き取るよう
にしてもできる。
【0044】そして、得られたロックウールマットは、
表2に示すように、耐熱温度は約700℃、密度が約1
80kg/m3 で、熱伝導率は、約0.035kcal/mhr℃
(30℃)である。なお、この熱伝導率は、JIS-A-1412
-1989 の保温材の熱伝導率測定方法、すなわち平板直法
に基づいて測定した。
【0045】
【表2】 この後、ドラムに巻き取られたロックウールマットを、
圧縮積層装置にて所定の型寸法の例えば長さ寸法が略1
mのステンレス管などの型管の外周面に、厚さ寸法が1
0mm以上25mm以下で密度が150kg/m3 以上300
kg/m3 以下となるように圧縮積層して、内径が所定の
径寸法のマット部を形成する。さらに、このマット部の
外周面に、アルミニウム被覆装置にてアルミニウム層を
形成する。なお、型管は、ステンレス管に限らず、金属
管、磁器管、合成樹脂管、紙製管などいずれのものでも
できる。
【0046】そして、このアルミニウム層の被覆形成に
おいては、例えばアルミニウム箔を珪酸ソーダなどの無
機接着剤や、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、スチレン−ブタジ
エンなどのゴム系接着剤、エチレン酢酸ビニル樹脂およ
び酢酸ビニル樹脂などの有機性接着剤を用いてマット部
に貼り付けたり、アルミニウム箔をガラスクロスの一面
に設けたガラスクロス接着アルミニウム箔をアルミニウ
ム箔が表面に位置するようにマット部に貼り付ける。な
お、アルミニウム箔は、被覆工程7における取扱性、被
覆後の施工時などの取扱性を考慮して厚さ寸法が少なく
とも20μm以上が好ましい。
【0047】次に、被覆工程7において、被覆体として
の例えば長さ寸法が2mの半硬質銅管や軟質銅管、ステ
ンレス管、鋼管などに、ロックウールマットが圧縮積層
されて外周面にマット部が形成された型管を略同軸上に
接合し、型管に設けたアルミニウム層を外周面に有する
マット部を軸方向に沿って被覆体の外周面に移動させ
る。そして、マット部が移動された型管を取り外し、さ
らに別のマット部を設けた型管を被覆体に略同軸上に接
合し、再びマット部をあらかじめ移動されたマット部に
端部が当接するまで被覆体に移動させる。そして、この
後、マット部の端部の当接する部分である継ぎ目部分に
接着剤付アルミニウム箔テープを貼り付けて巻き付け被
覆管を形成する。
【0048】なお、被覆体は、管径や長さ寸法は適宜設
定され、この管径に対応した型管を用いてロックウール
マットを圧縮積層してマット部を形成する。
【0049】また、アルミニウム層の被覆形成は、マッ
ト部を被覆体に移動させた後に形成してもできる。な
お、被覆体に移動する前にマット部の外周面にアルミニ
ウム層を設けることにより、型管に形成したマット部の
保形性が向上し、被覆体に移動する作業が容易となる。
【0050】そして、この被覆管がボイラ用の配管や空
調冷暖房用の配管などとして現場にて配管される。この
被覆管の現場配管の際には、マット部を若干移動させて
被覆体の端部を露出させ、露出させた被覆体の端部を当
接させて溶接やロウ付けにより接合し、再びマット部を
移動させて接合部分を覆い、マット部の当接する継ぎ目
部分を接着剤付アルミニウム箔テープで巻き付けて覆い
配管する。
【0051】なお、マット部は耐熱性が高いため、被覆
体を接合する際のマット部の移動量は接合作業に支障を
きたさない程度でよく、従来のポリエチレン発泡断熱材
を用いたもののように、被覆体を冷却しつつ接合し被覆
体が冷却してからポリエチレン発泡断熱材を移動する必
要がなく、施工性が向上する。
【0052】また、外周面にアルミニウム層を設けたマ
ット部が形成された型管を管体として、この被覆体にマ
ット部を摺動移動させる前に現場に輸送し、被覆体を配
管しつつ型管の端部を配管した被覆体の端部に略同軸上
に当接させ、次々にマット部を被覆体に摺動移動させて
もできる。
【0053】なお、上記実施例において、繊維化スピン
ナで繊維化されたロックウール繊維とともにガラス繊維
を吹き飛ばして、シート状のマットに集綿して説明した
が、ロックウール繊維のみを形成し、この綿状やシート
状に集綿されたものに所定長さに切断された所定量のガ
ラス繊維を、添加して篩分けなどにより混合したり、外
周面に鉤などを複数設けた筒状体にてロックウール繊維
の綿状やシート状に集綿されたものを引っ掻いて繊維を
解くようにしつつガラス繊維を添加して混合して、シー
ト状のマットを形成し、ニードリング処理にてガラス繊
維とロックウール繊維とを絡ませてフェルトシート状の
ロックウールマットを形成するなど、ロックウール繊維
とガラス繊維との混合は、いずれの方法でもできる。
【0054】次に、上記実施例の作用を説明する。
【0055】天然鉱石を主原料として冷塊原料の配合条
件を変えて、上記実施例と同様の操作により形成したロ
ックウール繊維をニードリング加工処理してフェルトシ
ート状のロックウールマットを形成し、このロックウー
ルマットを圧縮積層したマット部の外周面にアルミニウ
ム箔を貼り付け、各種試験を行った。まず、冷塊原料の
配合条件によるロックウールマットの物性試験の結果を
表3に示す。
【0056】なお、物性試験は、ニードリング加工処理
の状況として、ニードリング加工処理によるロックウー
ル繊維の切断、すなわち切断に伴い落下する切断された
ロックウール繊維の粉末重量の大小、ニードリング加工
処理後のロックウールマットのちぎれや亀裂、および、
ロックウールマットの連続状態であるニードリング処理
後のつながり状態について観察して比較した。
【0057】
【表3】 この表3の結果から、従来のフェルトシート化されたロ
ックウール繊維に近似した組成のものである比較例1、
すなわち酸化珪素(SiO2 )および酸化第二鉄(Fe
2 3 )が少なく酸化カルシウム(CaO)が多い場合
には、切断されたロックウール繊維の粉末重量が他に比
べて非常に多く、ロックウール繊維の柔軟性が低いこと
が分かる。このため、ニードリング処理の際のロックウ
ール繊維の絡み付きが得られず、ロックウールマットは
いたるところでちぎれや亀裂が認められ、連続的なフェ
ルトシート状に形成できない。
【0058】また、比較例2は、比較例1より切断され
たロックウール繊維の粉末重量およびロックウールマッ
トのちぎれは若干低下し、連続性は若干向上したが、大
差はない。さらに、比較例3は、若干ではあるが比較例
2よりさらに粉末重量、ロックウールマットのちぎれ、
連続性が向上している。そして、比較例2および比較例
3は、本実施例のSiO2 の含有量と同含有量で、本実
施例よりCaOが多い。また、比較例2より比較例3の
方がCaOの含有量が少ない。これらの結果および比較
例1の結果から、CaOが所定量より多くなるにしたが
ってロックウール繊維の柔軟性が低下することが分か
る。
【0059】一方、比較例4は、CaOの含有量が比較
例3よりさらに少なく、酸化カリウム(K2 O)および
酸化ナトリウム(Na2 O)の含有量が多く本実施例と
略同量である。そして、この比較例4は、比較例3より
切断されたロックウール繊維の粉末重量がかなり低下す
るとともに、ロックウールマットのちぎれおよび亀裂も
低下し、一部であるが連続的なロックウールマットが得
られた。このため、ロックウール繊維の柔軟性の向上に
は、K2 OおよびNa2 Oをある程度含有させる必要が
あることが分かる。
【0060】そして、本実施例の配合によれば、ロック
ウール繊維が切断されて粉状となりロックウール繊維お
よびガラス繊維の絡み付き度合いが低下することによる
ロックウールマットのちぎれや亀裂が防止され、連続的
に安定してフェルトシート状に形成できた。すなわち、
本実施例は、CaOの含有量が比較例4よりさらに少な
く、Fe2 3 の含有量が比較例4より多くなってお
り、Fe2 3 を所定量含有することでさらにロックウ
ール繊維の柔軟性が向上することがわかる。
【0061】さらに、所定の耐熱温度が得られるように
配合量を変化させてニードリング処理をした結果、天然
鉱石を主原料とした場合、酸化珪素(SiO2 )が42
重量%以上48重量%以下、酸化アルミニウム(Al2
3 )が10重量%以上17重量%以下、酸化カルシウ
ム(CaO)が14重量%以上19重量%以下、酸化マ
グネシウム(MgO)が9重量%以上13重量%以下、
酸化鉄(Fe2 3 )が6重量%以上12重量%、およ
び、酸化ナトリウム(Na2 O)が1重量%以上3重量
%以下であることが好ましい。
【0062】また、スラグ、特に高炉スラグを主原料と
したものは、スラグが安価であるため、コストを低減で
きるが、天然鉱石を主原料としたものより柔軟性が低い
ので、ニードリング処理の際に切断されて粉末状となり
やすく、ロックウールマットのちぎれや亀裂が生じ、連
続的に安定してフェルトシート状に形成しにくい。この
ため、所定の耐熱温度が得られ、ニードリング処理後の
ロックウールマットのちぎれや亀裂の発生割合の低いも
のが得られるように配合量を変化させて試験した結果、
酸化珪素(SiO2 )が39重量%以上44重量%以
下、酸化アルミニウム(Al2 3 )が12重量%以上
17重量%以下、酸化カルシウム(CaO)が25重量
%以上38重量%以下、および、酸化マグネシウム(M
gO)が5重量%以上9重量%以下であることが好まし
い。
【0063】次に、天然鉱石を主原料として形成したロ
ックウール繊維および高炉スラグを主原料として形成し
たロックウール繊維に、直径が略8μm以上15μm以
下、長さが略2インチ以上4インチ以下に切断されたガ
ラス繊維の配合量を変化させて、上記実施例と同様の操
作により、ロックウールマットの密度が125kg/m3
以上135kg/m3 となるようにニードリング加工処理
し、ニードリング処理後のつながり状態の観察、およ
び、引っ張り試験によりちぎれるまでのちぎれ強度につ
いて試験した。その結果を図2および図3に示す。な
お、天然鉱石を主原料としたロックウール繊維、高炉ス
ラグを主原料としたロックウール繊維およびガラス繊維
の組成を表4に示す。
【0064】
【表4】 そして、図2に示す天然鉱石を主原料とするロックウー
ル繊維を用いたものにおいて、ガラス繊維を混入しない
ものでも上述したように連続性が得られ、ある程度の引
っ張り力が得られるが、ガラス繊維を混入することによ
り、ちぎれが生じる引っ張り力が増大し、特にガラス繊
維の混入量が10重量%以上では急激に増大するととも
に、ばらつき幅も狭くなり良好なロックウールマットが
得られることがわかる。なお、ガラス繊維は高価である
ため、ガラス繊維の混入量は、所定の引っ張り力すなわ
ち製造工程中に発生する引っ張り応力以上の引っ張り力
が得られる30重量%以下とすることが好ましい。
【0065】したがって、天然鉱石を主原料とするロッ
クウール繊維へのガラス繊維の混入量は、10重量%以
上30重量%以下が好ましい。
【0066】また、図3に示す高炉スラグを主原料とす
るロックウール繊維を用いたものにおいて、上述したよ
うにガラス繊維を混入しないものはロックウールマット
の亀裂やちぎりが生じて連続性が得られにくいが、ガラ
ス繊維を混入することによりニードリング処理の際に折
れて略粉状となったロックウール繊維が絡み合うガラス
ウール繊維に保持されるようになり、ロックウールマッ
トの亀裂やちぎりがなくなり連続性が得られるようにな
る。そして、ガラス繊維の混入量が20重量%以上で
は、ちぎれが生じる引っ張り力が急増し、ばらつき幅も
狭くなり良好なロックウールマットが得られるようにな
る。
【0067】したがって、コストを考慮して、高炉スラ
グを主原料とするロックウール繊維へのガラス繊維の混
入量は、20重量%以上50重量%以下が好ましい。
【0068】次に、密度を変化させてロックウールマッ
トを形成し、ニードリング処理状況を観察するととも
に、引っ張り試験などを行った結果、密度が80kg/m
3 より少なくなるとロックウールマットの強度が低下し
て、ちぎれや亀裂など発生する。また、密度が150kg
/m3 より大きくなると熱伝導率が増大し、断熱材とし
ての効果が損なわれる。このため、ロックウールマット
の密度は、80kg/m3〜150kg/m3 であることが
好ましい。
【0069】さらに、ロックウールマットの厚さ寸法
は、5mmより薄くなると、集綿後のマットとしての強度
が低下するとともに断熱効果を低下し、厚さ寸法が40
mmより厚くなるとロックウール繊維が均一となるように
マットを集綿形成することが困難となることから、ロッ
クウールマットの厚さ寸法は、5mm以上40mm以下が好
ましい。
【0070】また、潤滑剤としてのダストオイルは、ロ
ックウール繊維に対して0.1重量%〜0.8重量%の
比率となるように吐出させるのが好ましい。すなわち、
ロックウール繊維に対して0.1重量%より少ないとニ
ードリング処理の際に、針部とロックウール繊維および
ガラス繊維との摩擦が大きくなり、ロックウール繊維お
よびガラス繊維が切断する量が増大し、ロックウール繊
維およびガラス繊維の絡み付き度合いが低下してロック
ウールマットの強度が低下する。また、0.8重量%よ
り多くなると、ロックウールマットが油っぽくなり商品
価値観が低下するほか、例えばアルミニウム箔を貼り付
けたり、アルミニウム金属を蒸着するなどのアルミニウ
ム層を形成する場合に、アルミニウム層が剥離しやすく
なるなどの問題もある。したがって、潤滑剤としてのダ
ストオイルは、ロックウール繊維に対して0.1重量%
〜0.8重量%の比率となるように吐出させるのが好ま
しい。
【0071】そして、撥水性水溶液を付加することによ
りロックウールマットに撥水性を付加することができ
る。
【0072】一方、100μm以上の未繊維化物は、2
4重量%以下であることが好ましい。すなわち、100
μm以上の未繊維化物が24重量%より多くなると、ロ
ックウール繊維およびガラス繊維の絡み付きにより生じ
る空気層の容量が少なくなり、保温性が低下するととも
に、ロックウール繊維およびガラス繊維の含有割合が低
下することによりロックウール繊維およびガラス繊維の
絡み付き度合いが減少して、集綿後のマットおよびロッ
クウールマットの強度が低下するため、100μm以上
の未繊維化物は、24重量%以下が好ましい。
【0073】また、平均繊維径は、4μm以上7μm以
下が好ましい。すなわち、平均繊維径が4μmより小さ
いと、ロックウール繊維にガラス繊維が絡み付くための
所定の長さとなるロックウール繊維が形成し難く、ま
た、ニードリング処理の際に切断してロックウール繊維
およびガラス繊維の絡み付き度合いが減少することによ
る集綿後のマットおよびロックウールマットの強度が低
下する。さらに、平均繊維径が7μmより大きくなる
と、マットおよびロックウールマットの密度が増大し
て、ロックウール繊維およびガラス繊維の絡み付きによ
り生じる空気層の容量が少なくなり、保温性が低下す
る。また、平均繊維径が7μmより大きくなると、ロッ
クウール繊維の曲げ率が低下して、ニードリング処理の
際に切断してロックウール繊維およびガラス繊維の絡み
付き度合いが減少することによるマットおよびロックウ
ールマットの強度が低下する。したがって、平均繊維径
は、4μm以上7μm以下が好ましい。
【0074】また、このロックウールマットを密度を変
化させて圧縮積層してマット部を形成し、引っ張り試験
などを行った結果、密度が150kg/m3 より少なくな
るとマット部の強度が低下して、型管から被覆体への移
動の際などにちぎれや亀裂など発生する。また、密度が
300kg/m3 より大きくなると熱伝導率が増大し、断
熱材としての効果が損なわれる。このため、ロックウー
ルマットの密度は、150kg/m3 〜300kg/m3
あることが好ましい。
【0075】さらに、マット部の厚さ寸法は、10mmよ
り薄くなると、集綿後のマットとしての強度が低下する
とともに断熱効果を低下し、厚さ寸法が25mmより厚く
なると被覆管の外面の柔軟性が増大して取扱性が低下す
ることから、マット部の厚さ寸法は、10mm以上25mm
以下が好ましい。
【0076】また、アルミニウム層を形成する厚さ寸法
が約35μmのアルミニウム箔をマット部に貼り付ける
際に合成ゴム系樹脂を接着剤として使用し、この使用量
を変化させて接着力などの試験を行った。その結果を表
5に示す。
【0077】
【表5】 この表5に示す結果から、合成ゴム系樹脂の使用量が3
0g/m2 の場合には、マット部との接着力が弱く剥離
しやすい。また、使用量が100g/m2 の場合には、
強固な接着力が得られるが、高温暴露させた場合、合成
ゴム系樹脂が変質して発煙する量が増大し始める。この
ため、アルミニウム箔を貼り付ける際に合成ゴム系樹脂
を用いた場合、使用量は30g/m2 以上100g/m
2 、好ましくは55g/m2 である。
【0078】また、アルミニウム箔の透湿度(g/m2
・24h)を、JIS-Z-0208-1976 の防湿包装材料の透湿度
試験方法、すなわち40℃で相対湿度が90%の条件
で、アルミニウム箔にて乾燥剤を封入したカップのアル
ミニウム箔上に空気を循環させ、アルミニウム箔を透過
した水蒸気をカップ内に収容する乾燥剤に吸収させ、カ
ップの重量変化を測定するカップ法により測定した結
果、透湿度は約240で、被覆管のアルミニウム箔の内
周側のマット部はあまり吸湿されないことが分かる。こ
のため、例えばクーラなどの冷却装置の配管を保温する
場合には、結露などによりマット部が吸湿する場合があ
るが、アルミニウム層により、アルミニウム層の表面に
結露するのみで、ロックウール繊維およびガラス繊維の
絡み付きにより生じる空気層内にまで結露するのを防止
できる。なお、アルミニウム層は黒度が極めて小さいた
め、輻射率が大きく、保温性が向上できる。
【0079】一方、被覆体として外径が9.52mm、厚
さ寸法が0.8mmの銅管に厚さ寸法が10mmで密度が1
80g/m3 のマット部を形成し、このマット部の外周
面に厚さ寸法が20μmのアルミニウム箔を貼り付けた
場合の断熱性能について、測定した。
【0080】なお、周囲温度が30℃、相対湿度85%
で銅管内に約5℃の冷媒を流過させた条件で測定し、比
較例として厚さ寸法が10mmのポリエチレン発泡断熱材
を同形状の銅管の外周面に設けた従来の被覆管を用い
た。その結果を、図4に示す。
【0081】この図4に示す結果から、本実施例の断熱
性能はポリエチレン発泡断熱材とほぼ同じ断熱性能であ
ることが分かる。
【0082】
【発明の効果】請求項1記載の被覆管によれば、鉱石を
主原料としたロックウール繊維に所定長さのガラス繊維
を10重量%以上で混合して集綿し、ニードリング加工
によりフェルトシート状に形成して管体の外周面に圧縮
積層して筒状のマット部を形成するため、結合材を用い
ずともロックウール繊維およびガラス繊維の絡み付きに
より保形が容易でフェルトシート状に容易に形成でき、
結合材を用いないため絡み合うロックウール繊維および
ガラス繊維が移動でき柔軟性を向上でき、管体に容易に
被覆できるとともに、結合材を用いないのでマット部の
内周側が内方に向けて広がるようになり、管体の外周面
に隙間が生じず断熱性が維持でき、耐熱性が高く安価な
マット部を被覆形成でき製造性を向上でき、マット部を
設けた管体を接続するのみで施工性を向上でき、マット
部の外周面に設けたアルミニウム層により輻射熱が増大
して保温性を向上でき、防湿性が向上して結露を防止で
きる。
【0083】請求項2記載の被覆管の製造方法によれ
ば、鉱石を主原料としたロックウール繊維に所定長さの
ガラス繊維を10重量%以上で混合し、シート状に集綿
しニードリング加工によりフェルトシート状に形成した
シート部材を、管体と略同形状の型管の外周面に圧縮積
層して筒状のマット部を形成し、型管を管体に略同軸上
に接続してマット部を管体に移動した後に型管を取り外
し、管体の外周面にマット部を設けるため、型管に形成
されるマット部は型管の外周面を摺動でき、あらかじめ
型管に圧縮積層したマット部を被覆体に移動させるのみ
で、被覆体に結合材を用いず発煙しない安価なロックウ
ール繊維からなるマット部を容易に被覆形成でき、シー
ト部材を被覆体に被覆する現場作業が不要となり施工性
を向上できる。
【0084】請求項3記載の被覆管によれば、スラグを
主原料としたロックウール繊維に所定長さのガラス繊維
を20重量%以上で混合して集綿し、ニードリング加工
によりフェルトシート状に形成して管体の外周面に圧縮
積層して筒状のマット部を形成するため、結合材を用い
ずとも絡み合うガラス繊維間にロックウール繊維が保持
されて保形が容易でフェルトシート状に容易に形成で
き、結合材を用いないため絡み合うガラス繊維が移動で
き柔軟性を向上でき、管体に容易に被覆できるととも
に、結合材を用いないのでマット部の内周側が内方に向
けて広がるようになり、管体の外周面に隙間が生じず断
熱性が維持でき、耐熱性が高く安価なマット部を被覆形
成でき製造性を向上でき、マット部を設けた管体を接続
するのみで施工性を向上でき、マット部の外周面に設け
たアルミニウム層により輻射熱が増大して保温性を向上
でき、防湿性が向上して結露を防止できる。
【0085】請求項4記載の被覆管の製造方法によれ
ば、スラグを主原料としたロックウール繊維に所定長さ
のガラス繊維を20重量%以上で混合し、シート状に集
綿しニードリング加工によりフェルトシート状に形成し
たシート部材を、管体と略同形状の型管の外周面に圧縮
積層して筒状のマット部を形成し、型管を管体に略同軸
上に接続してマット部を管体に移動した後に型管を取り
外し、管体の外周面にマット部を設けるため、型管に形
成されるマット部は型管の外周面を摺動でき、あらかじ
め型管に圧縮積層したマット部を被覆体に移動させるの
みで、被覆体に結合材を用いず発煙しない安価なロック
ウール繊維からなるマット部を容易に被覆形成でき、シ
ート部材を被覆体に被覆する現場作業が不要となり施工
性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被覆管の製造方法の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図2】同上天然鉱石を主原料としたロックウールマッ
トのちぎれ力とガラス繊維の混入量との関係を示すグラ
フである。
【図3】同上高炉スラグを主原料としたロックウールマ
ットのちぎれ力とガラス繊維の混入量との関係を示すグ
ラフである。
【図4】同上被覆体の断熱性能の実験結果を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 原料混合・溶融工程 2 ロックウール繊維化工程 3 ガラス繊維の定長切断工程 4 集綿・フェルト工程 5 ニードリング加工工程 6 圧縮積層工程 7 被覆工程

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の管体と、 この管体の外周面に設けられた厚さ寸法が10mm以上2
    5mm以下のマット部と、 このマット部の外周面に設けられたアルミニウム層とを
    備え、 前記マット部は、 鉱石を主原料として、酸化珪素(SiO2 )が42重量
    %以上48重量%以下、酸化アルミニウム(Al
    2 3 )が10重量%以上17重量%以下、酸化カルシ
    ウム(CaO)が14重量%以上19重量%以下、酸化
    マグネシウム(MgO)が9重量%以上13重量%以
    下、酸化鉄(Fe2 3 )が6重量%以上12重量%、
    および、酸化ナトリウム(Na2 O)が1重量%以上3
    重量%以下を含有し、平均繊維径が4μm以上7μm以
    下のロックウール繊維に、所定長さに切断されたガラス
    繊維を10重量%以上で混合して集綿し、ニードリング
    加工によりフェルトシート状に形成し、密度が150kg
    /m3 以上300kg/m3 以下に圧縮積層されたことを
    特徴とする被覆管。
  2. 【請求項2】 管状の被覆体を、外周面にアルミニウム
    層が設けられるマット部にて被覆形成する被覆管の製造
    方法において、 鉱石を主原料として、酸化珪素(SiO2 )が42重量
    %以上48重量%以下、酸化アルミニウム(Al
    2 3 )が10重量%以上17重量%以下、酸化カルシ
    ウム(CaO)が14重量%以上19重量%以下、酸化
    マグネシウム(MgO)が9重量%以上13重量%以
    下、酸化鉄(Fe2 3 )が6重量%以上12重量%、
    および、酸化ナトリウム(Na2 O)が1重量%以上3
    重量%以下を含有し、平均繊維径が4μm以上7μm以
    下のロックウール繊維を形成し、 このロックウール繊維に所定長さに切断されたガラス繊
    維を10重量%以上で混合し、 このガラス繊維が混合されたロックウール繊維をシート
    状のマットに集綿し、 このマットをニードリング加工によりフェルトシート状
    のシート部材に形成し、 このシート部材を前記管体と略同形状の型管の外周面に
    密度が150kg/m3以上300kg/m3 以下で圧縮積
    層して筒状のマット部を形成し、 前記型管を前記被覆体に略同軸上に位置させて前記マッ
    ト部を前記被覆体に摺動移動し、 この摺動移動後に型管を取り外して前記被覆体の外周面
    に前記マット部を設けることを特徴とする被覆管の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 筒状の管体と、 この管体の外周面に設けられた厚さ寸法が10mm以上2
    5mm以下のマット部と、 このマット部の外周面に設けられたアルミニウム層とを
    備え、 前記マット部は、 スラグを主原料として、酸化珪素(SiO2 )が39重
    量%以上44重量%以下、酸化アルミニウム(Al2
    3 )が12重量%以上17重量%以下、酸化カルシウム
    (CaO)が25重量%以上38重量%以下、および、
    酸化マグネシウム(MgO)が5重量%以上9重量%以
    下を含有し、平均繊維径が4μm以上7μm以下のロッ
    クウール繊維に、所定長さに切断されたガラス繊維を2
    0重量%以上で混合して集綿し、ニードリング加工によ
    りフェルトシート状に形成し、密度が150kg/m3
    上300kg/m3 以下に圧縮積層されたことを特徴とす
    る被覆管。
  4. 【請求項4】 管状の被覆体を、外周面にアルミニウム
    層が設けられるマット部にて被覆形成する被覆管の製造
    方法において、 スラグを主原料として、酸化珪素(SiO2 )が39重
    量%以上44重量%以下、酸化アルミニウム(Al2
    3 )が12重量%以上17重量%以下、酸化カルシウム
    (CaO)が25重量%以上38重量%以下、および、
    酸化マグネシウム(MgO)が5重量%以上9重量%以
    下を含有し、平均繊維径が4μm以上7μm以下のロッ
    クウール繊維を形成し、 このロックウール繊維に所定長さに切断されたガラス繊
    維を20重量%以上で混合し、 このガラス繊維が混合されたロックウール繊維をシート
    状のマットに集綿し、 このマットをニードリング加工によりフェルトシート状
    のシート部材に形成し、 このシート部材を前記管体と略同形状の型管の外周面に
    密度が150kg/m3以上300kg/m3 以下で圧縮積
    層して筒状のマット部を形成し、 前記型管を前記被覆体に略同軸上に位置させて前記マッ
    ト部を前記被覆体に摺動移動し、 この摺動移動後に型管を取り外して前記被覆体の外周面
    に前記マット部を設けることを特徴とする被覆管の製造
    方法。
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