JP2009249780A - 耐熱性断熱材 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い耐熱性を有し且つハンドリング性が良好であり、鍛造炉や排ガス処理フィルタなどの外周壁に貼着する断熱マット材として適用できる耐熱性断熱材を提供する。
【解決手段】セラミック繊維を絡合させた第1不織布と、高耐熱性の無機繊維50〜90%および難燃性の有機繊維10〜50%とを均一に混綿した第2不織布とからなり、第1不織布および第2不織布を重ね合わせ、ニードルパンチすることによって全体をフェルト化させる。
【選択図】図1
【解決手段】セラミック繊維を絡合させた第1不織布と、高耐熱性の無機繊維50〜90%および難燃性の有機繊維10〜50%とを均一に混綿した第2不織布とからなり、第1不織布および第2不織布を重ね合わせ、ニードルパンチすることによって全体をフェルト化させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、高い耐熱性を有し且つハンドリング性が良好な耐熱性断熱材に関し、鍛造炉や排ガス処理フィルタなどの外周壁に貼着する断熱マット材として適用する耐熱性断熱材に関する。
鍛造炉や窯炉などは、炉内を1000℃近くの高温に保っているため、その外周壁に断熱マット材を貼着していると、炉を停止した後の保温ができることにより、再稼働時のエネルギーが少なくなり、再加熱時間も短縮できる。しかしながら、従来のガラス繊維、セラミック繊維やロックウールのような無機繊維製のマット材は、耐熱性が不十分であるのでこの種の用途には使用することができなかった。
一方、特開2002−13415号および特開2006−321053号は、セラミック繊維のフェルトを断熱材として使用し、ハンドリング性を高めるために、前者では断熱材の片面に有機高分子化合物または無機化合物をコーティングし、後者では耐熱性有機繊維の不織布を積層している。特開平5−105514号では、高温炉用の炭素質粒状断熱材として高温断熱性を損なうことなく1500℃以上でハンドリング性を維持するため、カーボンブラックペレットにフェノール樹脂液を含浸して加熱硬化した後に、窒素ガス雰囲気下で焼成炭化処理を施す工程において、カーボンブラックの粒度分布を粒径0.1〜0.5mmが少なくとも70%になるように調整し、且つ焼成炭化温度を700〜1000℃に設定する。
また、近年は環境汚染が地球規模で問題になっており、日本でも大気汚染防止法によって煤塵の排出基準を規模別に規定している。ディーゼル車のDPF(排ガス処理フィルタ)としては、セラミックス成形フィルタが使用されているが、かなりの高温になるため、その回りにはセラミックスバルクの断熱材が使用されている。
特開2002−13415号公報
特開2006−321053号公報
特開平5−105514号公報
高温耐熱性の断熱材として、特開2002−13415号は、積層体である断熱材の片面に有機高分子や無機化合物をコーティングするため、断熱材表面のチクチク感などの不快感は多少軽減できても、取付作業時におけるハンドリング性は殆ど良化しない。また、特開2006−321053号は、セラミック繊維の断熱材にアラミド繊維などの耐熱性有機繊維の不織布を積層して金属ピンで結合するため、400〜450℃程度の高温環境では有効であっても、ハンドリング性はあまり良好でなく、1000℃以上に加熱される炉壁用の断熱材には使用できない。
特開平5−105514号は、カーボンブラックペレットにフェノール樹脂液を含浸して加熱硬化した後に、窒素ガス雰囲気下で焼成炭化処理を施すので、保温性を維持させる断熱マット材として使用することは不可能である。一方、DPFの断熱材は、特に入口付近が高温になるため、より耐熱の高いものが求められている。
本発明は、非常な高温に達する耐熱性断熱材に関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、1000℃以上の高温環境においても長期間使用できる耐熱性断熱材を提供することを目的としている。本発明の他の目的は、ハンドリング性が良好であるので取付作業などが容易になる耐熱性断熱材を提供することである。
本発明に係る耐熱性断熱材は、セラミック繊維を絡合させた第1不織布と、高耐熱性の無機繊維50〜90%および難燃性の有機繊維10〜50%とを均一に混綿した第2不織布とからなり、第1不織布および第2不織布を重ね合わせ、ニードルパンチすることによって全体をフェルト化させる。
本発明に係る耐熱性断熱材は、セラミック繊維を絡合させた第1不織布と、高耐熱性の無機繊維50〜90%および難燃性の有機繊維10〜50%とを均一に混綿した2枚の第2不織布とからなり、第1不織布の両側に第2不織布を配置し、ニードルパンチすることによって全体をフェルト化させてもよい。
本発明の耐熱性断熱材において、第1不織布と第2不織布との間に基布を介在させ、第2不織布側からニードルパンチすることによって全体をフェルト化させることが可能である。第1不織布で用いるセラミック繊維は、チタンまたはジルコニウムを含む炭化ケイ素系繊維であるチラノ繊維であると好ましい。
本発明の耐熱性断熱材において、第2不織布で用いる高耐熱性の無機繊維は、シリカ繊維、バサルト繊維、Sガラス繊維、ホウ素繊維の単独または混合体である。第2不織布で用いる難燃性の有機繊維は、メタアラミド繊維、パラアラミド繊維、メラミン繊維、ポリベンゾオキサゾール繊維、ポリベンゾイミダゾール繊維、ポリベンゾチアゾール繊維、ポリアリレート繊維、ポリエーテルスルホン繊維、液晶ポリエステル繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリイミド繊維、ポリエーテルイミド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリエーテルケトン繊維、ポリエーテルケトンケトン繊維またはポリアミドイミド繊維の単独または混合体である。好ましくは、第2不織布で用いる無機繊維はシリカ繊維であり、有機繊維はパラアラミド繊維である。
本発明を図面によって説明すると、図1には、セラミック繊維を絡合させた第1不織布2と比較的柔軟な第2不織布3とで構成する耐熱性断熱材1を示す。第1および第2不織布2,3は、両面または第2不織布3側からニードルパンチによって一体化すればよく、所望に応じて両不織布2,3間に基布5を介在させてもよい。
第1不織布2に関して、セラミック繊維は、炭化ケイ素系繊維、アルミナシリケート系繊維、チタン酸アルカリ繊維、アルミナ繊維またはムライト繊維である。セラミック繊維は一般にかなり剛直であるので、通常、エアレイド法によってウェブ化する。
用いるセラミック繊維において、チラノ繊維のような高融点の炭化ケイ素繊維は、SiおよびCなどを含む有機物で繊維を作った後に熱分解してSiCだけを残す方法、または有機系繊維に無機物質を水溶液と含浸させたのち焼成する方法などで製造すればよい。また、アルミナ・シリカ系の鉱物を主原料として繊維化したものを短繊維状に切断したチョップドストランドやウイスカーなども使用できる。例えば、ウイスカーとして、炭化珪素ウイスカー、ホウ酸アルミニウムウイスカー、チタン酸カリウムウイスカー、酸化亜鉛ウイスカー、アルミナウイスカーなどが例示でき、チョップドストランドとして、アルミナシリケート系繊維、アルミナ繊維、ムライト繊維などが例示できる。
セラミック繊維について、チタンまたはジルコニウムを含む炭化ケイ素系繊維であるチラノ繊維は、1000℃を超える高温条件での使用が可能であるので好ましい。特に、結晶質チラノ繊維は、通常のチタン繊維と比べてSiが多く且つアルミニウムを含有する1000℃の高温環境での引張強度が高く、1800℃以上の耐熱性を有する。また、含有のチタンをジルコニウムに代えたチタン繊維は、一般のセラミック繊維と比較して耐酸化性が非常に良好である。さらに、アルミナ質の含有量が70質量%以上の高アルミナ質のアルミナシリケート系繊維、アルミナ繊維、ムライト繊維は、一般に耐熱性が良好であるので第1不織布2の繊維として好ましい。
第1不織布2において、セラミック繊維がチラノ繊維であれば、通常、繊維径は5〜15μmである。チラノ繊維は、その繊維径が5μm未満であると製造が困難になりやすく、繊維径が15μmを超えると剛直になってエアレイド法でもマット化が難しくなる。また、第1不織布2の目付は80〜1500g/m2であると好ましく、厚みが薄すぎたり目付が少ないと断熱性を欠き、厚すぎたり目付が多すぎると耐熱性断熱材1のハンドリング性の悪化を招くうえに不経済になってしまう。高い目付を有する不織布を得るには、複数枚のウェブを積層してもよい。
一方、第2不織布3は、高耐熱性の無機繊維50〜90%および難燃性の有機繊維10〜50%とを均一に混綿し、カーディングまたはエアレイド法、クロスラッピングおよびニードルパンチングによってフェルト化する。高耐熱性の無機繊維は、通常、高温強度を1000℃以上で維持することを要し、該無機繊維は、シリカ繊維、バサルト繊維、Sガラス繊維、ホウ素繊維の単独または混合体であると好ましい。
主成分である高耐熱性の無機繊維は、第2不織布3の全量の50〜90重量%であることが望ましい。高耐熱性の無機繊維は、全量の50重量%未満であると、1000℃前後に達する耐熱性断熱材1の用途に適合させることが困難になる。一方、全量の50重量%以上使用すると、鍛造炉の断熱材などの用途に適合させるのに好適であって一般的に経済的にも有利であるが、90重量%を超えると耐熱性断熱材1のハンドリング性の低下を招くことになる。
第2不織布3の主成分である高耐熱性の無機繊維に関する熱溶融温度について、Sガラスは1493℃およびEガラスは1121℃であるが、Eガラス繊維は約800℃で高温強度が急激に低下するので、ガラス繊維のうちでSガラス繊維だけが使用可能である。また、金属繊維は、高耐熱性の無機繊維の一部としてならば、素材として添加できる可能性が残っている。この際に、ニッケル繊維、タングステン繊維やチタン繊維などの金属繊維および炭素繊維は、高い熱溶融温度の点では使用可能であっても、一般に金属繊維および炭素繊維は熱伝導率が高いので、多量に添加すると断熱性が低くなってしまう。さらに、ステンレススチール繊維は、融点1050℃であっても700〜800℃に長時間加熱すると脆化する。
高耐熱性の無機繊維として好適なシリカ繊維は、シリカガラス繊維とも称し、原繊維から可溶性成分や有機分を除去した後に焼成する。例えば、シリカ繊維として、Eガラス、ソーダシリカガラス、ホウケイ酸ガラス、ソーダライム系ガラスなどの短繊維をブロー法によって製造し、この短繊維を酸処理して可溶性成分を溶出してから焼成してシリカ骨格を形成させると、例えばシリカ分は約95%以上に達する。一般に、シリカ繊維の原繊維として、アルカリ含有率1%以下のボロンシリケートガラスであるEガラス繊維を用いると好ましい。
第2不織布3において、難燃性の有機繊維が10〜50重量%存在すると、耐熱性断熱材1に適切なハンドリング性を付与でき、該有機繊維の熱溶融温度または熱分解温度は約350℃以上であることが望ましい。また、カード通過性などによるカード形成度合いが良くなり、原料の歩留まりが向上する。難燃性の有機繊維が第2不織布3全量の10重量%未満であると、耐熱性断熱材1に適切なハンドリング性を付与できず、一方、全量の50重量%を超えると耐熱性断熱材1の耐熱性が低下し、該断熱材の用途に適合させるのが困難になる。
好適な難燃性の有機繊維として、メタアラミド繊維、パラアラミド繊維、メラミン繊維、PBO繊維、PBI繊維、ポリベンゾチアゾール繊維、ポリアリレート繊維、PES繊維、LCP繊維、PPS繊維、PI繊維、PEI繊維、PEEK繊維、PEK繊維、PEKK繊維またはPAI繊維の単独または混合体が例示できる。メラミン繊維とは、一般に、BASF社製のバソフィルファイバー(商品名)を意味し、該繊維は難燃性でTPPやTHLテストにおいて高い数値を出し、非常に遮熱性があるために1層の薄いサーマルライナーと組み合わせ可能である。この中では、パラアラミド繊維やPBO繊維が熱収縮しにくいので好ましい。
第2不織布3に関して、フェルト化を促進するために、耐熱性断熱材1の用途に応じて低融点の有機繊維を少量混綿させることも可能である。この低融点の有機繊維は全量の10重量%未満であり、10重量%を超えると第2不織布3の耐熱性が低下し且つ使用時に発煙やガスが発生しやすい。この低融点の有機繊維は、一般に、融点が150℃前後であるポリエステル、ポリプロピレン、アクリルのような熱可塑性繊維またはこれらの複合繊維などである。好ましくは、低融点および高融点の有機繊維との複合繊維が芯鞘型や並列型などの2層型であり、使用時の加熱温度で低融点の有機繊維だけが溶融する。
第2不織布3において、無機繊維がシリカ繊維であれば、通常、繊維径は3〜15μmである。チラノ繊維は、その繊維径が3μm未満であると製造が困難になりやすく、繊維径が15μmを超えると剛直になって第2不織布3のフェルト化が難しくなる。また、第2不織布3の目付は、片側(図1)または両側(図2)配置において、150〜500g/m2であると好ましく、厚みが薄すぎたり目付が少ないと耐熱性断熱材1のハンドリング性を欠き、厚すぎたり目付が多すぎると不経済である。特に、第2不織布3の目付は、200〜350g/m2であると好ましい。
耐熱性断熱材1を製造する際には、比較的薄い基布5を第1不織布2と第2不織布3との間に介在させてからニードリングしてもよい。この基布は、有機繊維の織布、編物またはフェルトからなり、耐熱性断熱材1の使用時には熱分解または溶融してしまう。基布5を介在させると、鍛造炉などへの施工時に裁断したり折り曲げても、第1不織布2から繊維粉末の落下が少なくなるので作業が容易になる。
第1不織布2と第2不織布3とのニードリングにおいて、針本数は200〜350本/cm2程度であればよい。このニードリング加工は、第2不織布3の側からだけ行う場合もあるが、通常は、第1不織布2側および第2不織布3側の両側から行うことが望ましい。
耐熱性断熱材1をニードリングする際に、図2に示すように、第2不織布3,3を第1不織布2の両側に配置するならば、両側の第2不織布3から第1不織布2に向けて2回ニードルパンチすればよい。第2不織布3,3を第1不織布2の両側に配置すると、得た耐熱性断熱材8のハンドリング性がいっそう増し、該断熱材がいっそう扱いやすくなる。
得た耐熱性断熱材8は、厚さ2〜10mm、目付200〜1600g/m2であると好ましい。耐熱性断熱材8は、非常な高温に達する用途であり、後処理として難燃加工または撥水加工を施すことが不可能であるため、用途に対する調整は主として厚さと目付に依存することになる。
本発明に係る耐熱性断熱材は、主成分である第1不織布が高温耐性のセラミック繊維であって第2不織布にも有機成分が少ないことにより、ほぼ完全に不燃性であって長期間の使用に耐えることができる。本発明の耐熱性断熱材は、比較的剛直なセラミック繊維を絡合した第1不織布に対して、比較的柔軟なシリカ繊維などの無機繊維と難燃性の有機繊維とを混綿した第2不織布を一体化させ、良好なハンドリング性を得ることで断熱材の設置の際に容易に屈曲でき、施工時に裁断したり屈曲させても繊維脱落が少なく、取り付け後において炉壁からの剥離・破損事故などが減少する。本発明の耐熱性断熱材は、炉内が1000℃前後に達する鍛造炉、窯炉などの外周壁に貼着する断熱マット材に適合し、さらに各種の自動車や鉄道車両用などの吸音断熱材として使用できる可能性がある。
本発明の耐熱性断熱材において、チラノ繊維を第1不織布のセラミック繊維として使用すると、1000℃を超える高温条件での耐用が可能であり、一般のセラミック繊維と比較してもより高強度で高耐熱性である。特に、通常のチタン繊維と比べてSiが多く且つアルミニウムを含有する結晶質チラノ繊維は、1000℃の高温環境での引張強度が高く、1800℃以上の耐熱性を有する。また、含有のチタンをジルコニウムに代えたチタン繊維は、一般のセラミック繊維と比較して耐酸化性が非常に良好である。したがって、本発明の耐熱性断熱材は、1000℃を超える高温環境における使用が可能である。
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。図1に示す耐熱性断熱材1は、セラミック繊維を絡合させた第1不織布2と比較的柔軟な第2不織布3とを有する。
第1不織布2を製造するために、セラミック繊維として繊維径8.5μmのチラノ繊維(宇部興産製)を用い、エアレイド法により目付120g/m2の第1不織布2を作製した。一方、第2不織布3を製造するために、無機繊維としてシリカ繊維をおよび低熱収縮性で耐熱性の有機繊維としてパラアラミド繊維(商品名:ケブラー、東レ・デュポン製)を用い、混合比がシリカ繊維80%およびパラアラミド繊維20%であり、両繊維を混綿し、カーディング、クロスラッピングおよびニードルパンチングによって目付240g/m2の第2不織布3を作製した。
第1および第2不織布2,3を、レーヨン繊維織物の基布5を介して重ね合わせ、両側からニードルパンチすることで絡合一体化させ、フェルト状のシート材を得た。このシート材をそのまままたは適宜に裁断すれば、耐熱性断熱材1を得ることができる。
得た耐熱性断熱材1は、高温断熱材としての強度が十分あってハンドリング性が良く、300℃で30分処理しても該断熱材のカールなどは生じない。また、耐熱性断熱材1は、1000℃前後までの耐熱の必要な鍛造炉の断熱材と使用すると十分な断熱性を呈出する。
実施例1と同じエアレイド法により、チラノ繊維からなる目付900g/m2の第1不織布2を作製した。図2に示すように、この第1不織布2の両側に、実施例1で製造した2枚の第2不織布3,3を重ね合わせて、両側の第2不織布3側からそれぞれニードルパンチングで絡合一体化させ、フェルト状のシート材を得た。
得た耐熱性断熱材8は、ハンドリング性が良く且つ十分な耐熱性と断熱性を呈出する。したがって、この耐熱性断熱材は、1000℃近くまで温度が上昇するDPF(ディーゼル排ガス処理フィルタ)の入口付近における断熱材として十分使用することができる。
比較例
実施例1と同じエアレイド法によって、目付300g/m2のチラノ繊維の不織布を得た。この不織布を断熱材として使用するため持ち上げようとしたところ、自重でばらばらに分離してしまった。
実施例1と同じエアレイド法によって、目付300g/m2のチラノ繊維の不織布を得た。この不織布を断熱材として使用するため持ち上げようとしたところ、自重でばらばらに分離してしまった。
1 耐熱性断熱材
2 第1不織布
3 第2不織布
5 基布
8 耐熱性断熱材
2 第1不織布
3 第2不織布
5 基布
8 耐熱性断熱材
Claims (7)
- セラミック繊維を絡合させた第1不織布と、高耐熱性の無機繊維50〜90%および難燃性の有機繊維10〜50%とを均一に混綿した第2不織布とからなり、第1不織布および第2不織布を重ね合わせ、ニードルパンチすることによって全体をフェルト化させる耐熱性断熱材。
- セラミック繊維を絡合させた第1不織布と、高耐熱性の無機繊維50〜90%および難燃性の有機繊維10〜50%とを均一に混綿した2枚の第2不織布とからなり、第1不織布の両側に第2不織布を配置し、ニードルパンチすることによって全体をフェルト化させる耐熱性断熱材。
- 第1不織布と第2不織布との間に基布を介在させ、ニードルパンチすることによって全体をフェルト化させる請求項1または2記載の耐熱性断熱材。
- 第1不織布で用いるセラミック繊維が、チタンまたはジルコニウムを含む炭化ケイ素系繊維であるチラノ繊維である請求項1または2記載の耐熱性断熱材。
- 第2不織布で用いる高耐熱性の無機繊維が、シリカ繊維、バサルト繊維、Sガラス繊維、ホウ素繊維の単独または混合体である請求項1または2記載の耐熱性断熱材。
- 第2不織布で用いる難燃性の有機繊維が、メタアラミド繊維、パラアラミド繊維、メラミン繊維、ポリベンゾオキサゾール繊維、ポリベンゾイミダゾール繊維、ポリベンゾチアゾール繊維、ポリアリレート繊維、ポリエーテルスルホン繊維、液晶ポリエステル繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリイミド繊維、ポリエーテルイミド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリエーテルケトン繊維、ポリエーテルケトンケトン繊維またはポリアミドイミド繊維の単独または混合体である請求項1または2記載の耐熱性断熱材。
- 第2不織布で用いる無機繊維がシリカ繊維であり、有機繊維がパラアラミド繊維である請求項1または2記載の耐熱性断熱材。
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