JPH07157944A - 耐熱耐摩耗性を有する保温用カバーシート - Google Patents

耐熱耐摩耗性を有する保温用カバーシート

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Publication number
JPH07157944A
JPH07157944A JP5340266A JP34026693A JPH07157944A JP H07157944 A JPH07157944 A JP H07157944A JP 5340266 A JP5340266 A JP 5340266A JP 34026693 A JP34026693 A JP 34026693A JP H07157944 A JPH07157944 A JP H07157944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
sheet
cover sheet
resistance
covering sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5340266A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Sato
守 佐藤
Takashi Nishito
隆 西戸
Hiroyasu Yoshikawa
宏保 吉川
Kazuhiro Abe
和博 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Boseki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Boseki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Boseki Co Ltd filed Critical Nitto Boseki Co Ltd
Priority to JP5340266A priority Critical patent/JPH07157944A/ja
Publication of JPH07157944A publication Critical patent/JPH07157944A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アスベストを含まず、400℃以上の高温で
振動を有する箇所に使用しても長期間の使用に耐える保
温用カバーシートを得ることを目的とする。 【構成】 構成繊維が長繊維で、通気度が1cc/cm
2 /sec以下で、高温時耐振動性試験における質量保
持率が90%以上である保温用カバーシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性を有する保温用
カバーシートに関し、特に400℃以上の高温で振動を
有する部分の保温に好適なカバーシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、400℃位の高温の箇所の保温に
は、アスベスト及びロックファイバーなどをマット状、
又は、織物状にしたシートを一層又は何層にも重ねて、
保温材として使用されている。しかし、ディーゼル発電
機の排気筒などのように、高温で且つ振動を有する部分
では、その振動によりシートに摩擦現象が発生し、短繊
維であるアスベストやロックファイバーなどは短期間
で、粉末状の細片が発生し、保温用カバーシートの役目
を果たさなくなる。そのために6ケ月間位での交換が必
要になる。更に問題は、粉末状になったアスベストやロ
ックファイバーが装置の回りに散乱し、その掃除も容易
でなく、手間が掛かる。又、粉末状になって周囲に飛散
するアスベストは、作業環境の面からも大きな問題であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
より成されたもので、高温、振動のある箇所で長時間使
用でき、且つ、作業環境の面や取扱性の点でも優れた保
温用カバーシートを得ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、上記課題
を解決するためには、シートを構成する繊維が長繊維で
あり、前記シートの通気度が1cc/cm2 /sec以
下で、且つ、高温時耐振動性試験における質量保持率が
90%以上である保温用カバーシートとすることにより
課題の解決が可能であることを見出だし、又、この保温
用カバーシートを織物状とすることにより更に好適な保
温用カバーシートが得られることを見出だした。本発明
の保温用カバーシートが適用される対象としては、例え
ばディーゼル発電機などがあげられる。ディーゼル発電
機の場合、燃焼ガスの排気筒では、温度が筒の外壁面で
400℃を越え、又、発電機から生ずる振動のため常時
振動している。排気筒に入ったガスはエンジン部に戻り
再利用される。従って、リサイクルされる間の温度の低
下をできるだけ抑えるために排気筒部での保温が重要に
なる。本発明のカバーシートは通気度を1cc/cm2
/sec以下とすることにより有効な保温効果を有する
ことができる。ここでいう通気度は、JIS L109
6により測定した値をいう。
【0005】本発明のカバーシートは長繊維から構成さ
れるが、このことは、シートを製造する場合に各種の製
造方法を利用することができる利点を有する。長繊維か
らなるストランドを使用することによりシートを織物状
としたり、ストランドを切断して又は連続繊維のままで
マット状としたり、織物とマットを複合して使用するな
どの方法を比較的簡単に行うことができる。又、長繊維
であることは高温時の耐振動性に対しても有効に作用す
る。本発明に使用される長繊維は、フィラメント径が5
〜30μmの範囲で、フィラメントの集束本数が200
〜4000本の範囲のものが使用可能である。
【0006】又、本発明のカバーシートは、高温時の耐
振動性試験での質量保持率が90%以上有する。この試
験方法は、625℃で2時間加熱したサンプル(50c
m×50cm)を水を入れた超音波洗浄器にいれ、30
時間振動を与え、乾燥後サンプルの劣化を質量保持率で
表す。劣化が大きければ質量保持率は小さくなり、劣化
が小さければ保持率は大きくなる。この試験による質量
保持率は、表2に示すように実際の保温用カバーシート
の使用状況と相関を示す。本発明のカバーシートに用い
られる繊維としては、ガラス繊維やアルミナ繊維などを
あげることができる。ガラス繊維の場合は、耐熱性に優
れているE−ガラス繊維やS−ガラス繊維が適する。ガ
ラス繊維を酸処理し、シリカ分の含量をあげたガラス繊
維なども使用することができる。又、本発明のカバーシ
ートの形態としては、前記したように各種の形状を取る
ことができるが基本的には、織物状として使用すること
が最も望ましい。織物状とすることにより、基材織物を
複数枚積層し縫製加工することにより最初から所定の厚
さにして保温作業を行うこともでき、又、そのまま保温
部に必要厚さを巻き付け保温作業をすることも可能であ
る。織物状シートの間にマット状シートを積層して使用
することも可能である。
【0007】本発明のカバーシートを織物状とする際
に、経糸緯糸に使用する長繊維をバルキー加工すること
が望ましい。バルキー加工の方法については特に制限は
ないが、一般に行われているエアジェットノズル法によ
り行うことができる。バルキー加工されていることによ
り、織物が嵩高性を有しシート内に空気を保有しやすく
なりシートの保温性が向上する。本発明の保温用カバー
シートの厚さは2mm以上で、嵩密度が0.7〜0.9
g/cm3 の範囲であることが望ましい。厚さが2mm
より小さいと、シートの通気度を1以下にすることがで
きず保温性が悪くなる。
【0008】
【作用】本発明の保温用カバーシートは、高温時の耐振
動性が優れている。これは、ガラス繊維やアルミナ繊維
などの耐熱性のある繊維を長繊維の形で使用しているた
めと、織物が嵩高性を有し、その結果として柔軟性を有
しているためと推定される。長繊維であるため、1本の
繊維の一部が切断しても繊維の振動によるシートからの
脱落が起こりにくい。又、織物が嵩高性を有するため振
動によるフィラメント同志の摩擦が起こりにくく繊維の
破断率が小さい。従って、アスベストロックファイバー
の保温用カバーシートと比較して高温で振動のある部分
に使用しても耐久性がある。又、通気度が1以下であ
り、織物が嵩高性を有しているため保温効果も優れてい
る。更にアスベストなどの有害物質を含んでいないため
作業環境上も問題がない。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。Eガラス繊
維ロービング[KS−043s−590 日東紡績
(株)製]をバルキー加工し、それを経糸及び緯糸に使
用してガラス繊維織物を製造した。その仕様は表1のと
うりである。
【0010】
【表1】
【0011】表1の基布を6層積層し、4辺の端部をガ
ラス糸を用いてミシンがけし本発明の保温用カバーシー
トとする。表2に現行使用している保温用シートと本発
明によるEガラス繊維を用いた保温用シートの比較と、
この両方の保温用シートをディーゼル発電機[三菱重工
(株)製;18KU−30型]の排熱ダクトの収縮シリ
ンダーに装着使用した結果を示す。
【0012】
【表2】 高温時耐振動性:625℃−2時間加熱したサンプル
(50cm×50cm)を水を入れた超音波洗浄器にい
れ、30時間振動(振動数47kHz)を与え、乾燥後
サンプルの劣化を損失質量で比較する。数値は質量保持
率(%)で示す。超音波洗浄器はヤマト科学(株)製
BRANSONICB1200−J3を使用。
【0013】
【発明の効果】本発明の保温用カバーシートは、400
℃以上の高温で振動のある箇所に使用しても耐久性に優
れ、且つ、保温性も良く、周囲に繊維の細片が散乱する
こともなく、又、アスベストなどの有害物質を使用して
いないため作業環境上も問題がない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを構成する繊維が長繊維であり、
    前記シートの通気度が1cc/cm2 /sec以下で、
    且つ、高温時耐振動性試験における質量保持率が90%
    以上であることを特徴とする保温用カバーシート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシートが織物状であるこ
    とを特徴とする保温用カバーシート。
JP5340266A 1993-12-08 1993-12-08 耐熱耐摩耗性を有する保温用カバーシート Pending JPH07157944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5340266A JPH07157944A (ja) 1993-12-08 1993-12-08 耐熱耐摩耗性を有する保温用カバーシート

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5340266A JPH07157944A (ja) 1993-12-08 1993-12-08 耐熱耐摩耗性を有する保温用カバーシート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07157944A true JPH07157944A (ja) 1995-06-20

Family

ID=18335299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5340266A Pending JPH07157944A (ja) 1993-12-08 1993-12-08 耐熱耐摩耗性を有する保温用カバーシート

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JP (1) JPH07157944A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021102934A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 日本グラスファイバー工業株式会社 内燃機関の消音器及び吸音シート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021102934A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 日本グラスファイバー工業株式会社 内燃機関の消音器及び吸音シート

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