JP6187753B2 - 断熱材前駆体用炭素繊維不織布の製造方法および断熱材の製造方法 - Google Patents
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このような断熱材は、例えば炭素繊維フェルトに熱硬化性樹脂を含浸し、硬化させた後、焼成する方法などで製造される(例えば特許文献1参照。)。
炭素繊維フェルトとしては、炭素繊維をニードルパンチ処理で交絡させて得られたニードリングフェルトがある。ニードリングフェルトの製造に用いられる炭素繊維には、充分な交絡が可能なように、繊維長が長いこと(例えば10〜100mm。)が求められる。
前記炭素繊維集合体は、ピッチ系等方性炭素繊維の集合体であることが好ましい。
また、本発明の製造方法では、比較的短い炭素繊維からなる集合体を材料とすることができるため、ニードリングフェルトの端材を炭素繊維集合体として用いることができる。
前記繊維混合物中の前記熱融着性繊維の割合は、1〜30質量%であることが好ましい。
前記繊維混合物中の炭素繊維の繊維長は、1〜10mmであることが好ましい。
前記断熱材前駆体用炭素繊維不織布の坪量は、40〜3000g/m2であることが好ましい。
本発明の断熱材の製造方法は、本発明の製造方法で製造された前記断熱材前駆体用炭素繊維不織布に熱硬化性樹脂を含浸させ、プリプレグを形成する含浸工程と、前記プリプレグを硬化し、硬化物とする硬化工程と、前記硬化物を焼成する焼成工程と、を有することを特徴とする。
<断熱材前駆体用炭素繊維不織布の製造方法>
本発明の断熱材前駆体用炭素繊維不織布(以下、単に炭素繊維不織布という場合がある。)の製造方法は、多数の炭素繊維からなる炭素繊維集合体を解繊する解繊工程と、解繊された炭素繊維に熱融着性繊維を混合し、得られた繊維混合物から、エアレイド法によりエアレイドウェブを形成するウェブ形成工程と、エアレイドウェブを熱風処理して、該エアレイドウェブ中の炭素繊維を熱融着性繊維により結合させる繊維結合工程とを有する。
解繊工程では、多数の炭素繊維からなる炭素繊維集合体を解繊する。
ここで炭素繊維集合体とは、多数の炭素繊維が物理的に絡み合った集合体であり、例えば、紡糸後の繊維が一括で捕捉(集綿)され、焼成されて得られるマット(綿状物);マットをカットしたチョップ;マットにニードルパンチ処理を施したニードリングフェルト;などの形態が挙げられる。これらの炭素繊維集合体は、1種単独で使用しても2種以上を併用してもよい。
ニードリングフェルトの端材は、トリミング工程においてニードリングフェルトから切り落とされた不要な端部分であって、ニードリングフェルト材料としての再利用が困難なものである。そのため、ニードリングフェルトの端材は、一般には産業廃棄物として処分されている。本発明の製造方法は、従来は廃棄されていたニードリングフェルトの端材であっても、炭素繊維不織布の材料として問題なく使用できる。
炭素繊維集合体を構成する炭素繊維は、捲縮を有する曲線状であっても、捲縮を有していない直線状のいずれでもよい。例えば、炭素繊維集合体がニードリングフェルトまたはニードリングフェルトの端材である場合、これらを構成している炭素繊維は、交絡しやすさの点から、捲縮を有している場合が多い。
炭素繊維集合体を構成している炭素繊維の繊維径についても特に制限はないが、例えば8〜18μmの範囲であれば、エアレイドウェブを形成しやすく、また、断熱性能の点で好ましい。8μm未満では、炭素繊維の機械的強度が弱くなり、エアレイドウェブを形成しにくくなる傾向がある。18μmを超えると、断熱性能の低下を招く傾向がある。
また、繊維径とは、拡大鏡を用いて200本の繊維について測定した繊維径の加重平均繊維径を意味する。
ウェブ形成工程では、解繊された炭素繊維に熱融着性繊維を混合した繊維混合物を用いて、エアレイド法でエアレイドウェブを調製する。エアレイド法とは、空気流を利用して繊維を3次元的にランダムに積層させるウェブの形成方法である。そのため、エアレイド法によれば、比較的短い繊維長の繊維から良好なウェブを形成できる。繊維混合物中の炭素繊維の繊維長は、1〜10mmが好ましく、2〜6mmがより好ましい。繊維混合物中の炭素繊維の繊維長がこのような範囲であれば、ウェブ形成工程においてエアレイドウェブを形成しやすい。
このような熱融着性繊維には、融点の異なる2種類の樹脂を複合化させて得られ、繊維の表面のみが溶融する芯鞘型構造の熱融着性複合繊維がある。芯鞘型構造の熱融着性複合繊維は、融点の高い樹脂からなる芯の外周上に、融点の低い樹脂からなる鞘が形成された構造を有し、例えば、ポリプロピレン繊維(融点160℃)からなる芯の外周上にポリエチレン(融点130℃)からなる鞘が形成されたPE/PP複合繊維などがある。
このような芯鞘型構造の熱融着性複合繊維を使用する場合には、鞘が溶融し芯は溶融しない温度(例えば140℃。)で、繊維結合工程において熱風処理し、鞘のみを溶融させる。
なお、PETはポリエチレンテレフタレート、PEはポリエチレン、PPはポリプロピレンを意味する。
熱融着性繊維の繊度は、例えば1〜30dtexの範囲であれば、炭素繊維との混合、結着性の点で好ましい。
上記範囲の上限値以下であると、最終的に得られる断熱材のかさ密度が適切な範囲内となる。
このような方法により、断熱材前駆体用の炭素繊維不織布が得られる。
なお、繊維結合工程の後には、炭素繊維不織布の密度を微調整する目的などで、熱プレス処理を行ってもよい。
炭素繊維不織布の坪量は、エアレイドウェブを形成する際の炭素繊維および熱融着性繊維の供給速度を制御したり、エアレイドウェブを形成する際のメッシュ状無端ベルトの速度(抄速)を制御したりして、単位面積あたりの炭素繊維および熱融着性繊維の供給量を調整する方法で制御できる。
本発明の断熱材の製造方法は、上述のようにして製造された炭素繊維不織布に熱硬化性樹脂を含浸させ、プリプレグを形成する含浸工程と、プリプレグを硬化し、硬化物とする硬化工程と、硬化物を焼成する焼成工程とを有する。
含浸工程で使用される熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂などが挙げられ、1種以上を使用できる。好ましい熱硬化性樹脂は、炭素化収率などの点から、フェノール樹脂である。
熱硬化性樹脂は、溶剤に溶解した溶液の状態で用いることが好ましい。溶剤は、熱硬化性樹脂の種類によって異なるが、メチルアルコール、エチルアルコール、変性アルコール等のアルコール類、水などが挙げられる。その場合、熱硬化性樹脂が溶解した溶液の不揮発分濃度(固形分濃度)は、樹脂の種類によって異なるが、30〜80質量%が好ましく、40〜70質量%がより好ましい。不揮発分濃度が大きすぎると、粘度が高くなり過ぎて含浸が困難になりやすい。不揮発分濃度が小さすぎると、溶剤の除去に手間がかかる。
熱硬化性樹脂の含浸量は、炭素繊維不織布100質量部に対して、5〜120質量部が好ましく、10〜80質量部がより好ましい。含浸量が上記範囲の下限値未満であれば、断熱材の機械的強度が低くなり過ぎる傾向にあり、上限値を超えると、断熱性能の低下を招く傾向にある。
硬化工程では、炭素繊維不織布に熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグを加熱して、硬化させる。
具体的には、例えば2枚の押圧板を備えたプレス機などでプリプレグを所定の厚みになるように圧縮し、この状態で加熱することにより、熱硬化性樹脂を硬化させるとともにプリプレグを成形し、平板状の硬化物とする方法が挙げられる。圧縮条件、加熱温度、加熱時間などは、目的とする断熱材の厚み、密度、含浸した熱硬化性樹脂の種類などに応じて、適宜設定できる。
例えば、該断熱材の熱伝導率(条件:絶対圧力1気圧(101kPa)の窒素ガス雰囲気、試料平均温度1400℃。)は、0.2〜0.7[W/m・K]であり、線熱膨張係数は、0.5〜5[10−6/K]である。なお、線熱膨張係数は、室温から1000℃までの値の平均値である。
このような断熱材は、高温電気炉(シリコン等の結晶成長炉;カーボン、セラミック、超硬金属等の焼結炉;銀、銅、SUS、ニッケルなどのろう付炉;アルミニウムなどの真空蒸着炉;太陽電池セル結晶成長炉;サファイヤ単結晶成長炉;炭化ケイ素単結晶成長炉など。)の断熱材として好適に使用される。
[実施例1]
<炭素繊維不織布の製造>
(解繊工程)
炭素繊維集合体として、ピッチ系等方性炭素繊維(繊維径:13μm)100%からなるニードリングフェルト(A)(大阪ガスケミカル株式会社製、ドナカーボフェルト(炭素質グレード))から切り落とされたニードリングフェルトの端材を用い、該端材をサンプルローラーカード機(インテック社製)で解繊し、解繊された炭素繊維を得た。
(ウェブ形成工程)
解繊された炭素繊維と、芯鞘型の熱融着性複合繊維(PE/PP複合繊維)とを均一に混合して繊維混合物としつつ、サクションボックスを備えたコンベアに装着されて走行するメッシュ状無端ベルト上に、第1の通気性キャリアシートを繰り出し、該第1の通気性キャリアシート上に吸気流とともに繊維混合物を下降させた。そして、該ベルト上に落下堆積させることで、エアレイドウェブを形成し、その後、該エアレイドウェブ上に第2の通気性キャリアシートを積層して、3層のウェブ積層体を形成した。
ここで、エアレイドウェブ単位面積あたりの炭素繊維の量は425g/m2、熱融着性複合繊維の量は75g/m2であり、繊維混合物中の熱融着性複合繊維の割合は15質量%である。
(繊維結合工程)
ウェブ形成工程で得られた3層のウェブ積層体をボックスタイプドライヤに通し、140℃で熱風処理し(熱風循環コンベアオーブン方式)、エアレイドウェブ中の炭素繊維を熱融着性複合繊維により結合させた。ついで、両面側の第1および第2の通気性キャリアシートを剥離して、炭素繊維不織布を得て、巻き取り機で巻き取った。
この炭素繊維不織布の坪量は、500g/m2であった。
エアレイドウェブを観察し、その中の炭素繊維のみ200本について、画像解析装置((株)ニレコ製、LUZEX−AP)を用いて、繊維長(加重平均繊維長)を測定した。
なお、ここで測定される繊維長は、エアレイドウェブ形成前の繊維混合物中の炭素繊維の繊維長と同じである。
測定結果を表1に示す。
(2)炭素繊維不織布の引張強度、破断伸度の測定
得られた炭素繊維不織布を長さ150mm、幅50mmに切り出したものをサンプルとし、該サンプルについて、23℃、50%RHの環境下で引張試験を行い、引張強度と破断伸度を測定した。
炭素繊維不織布の長さとは、シートの流れ方向に沿う長さであり、炭素繊維不織布の幅とは、シートの流れ方向に直交する長さである。また、引張試験の条件は、スパン100mm、引張速度200mm/分とし、サンプルの長さ方向に沿って引張った。
測定結果を表1に示す。
次のようにして、得られた炭素繊維不織布から断熱材を製造した。
得られた炭素繊維不織布にフェノール樹脂(レゾール系、メチルアルコール溶液であり、不揮発分濃度60質量%)を含浸し、プリプレグとした(含浸工程)。フェノール樹脂(レゾール系)の含浸量は、得られた炭素繊維不織布100質量部に対して、60質量部とした。
このプリプレグを15枚重ねてホットプレス機に設置し、加圧しつつ200℃で1時間保持して、フェノール樹脂を熱硬化させてプリプレグを相互に結着させ、成形体を得た。このとき、成形体の厚みが43mmとなるように加圧した(硬化工程)。
ついで、成形体を不活性雰囲気中、最高温度2000℃で、5時間焼成した(焼成工程)。
これにより、長さ1200mm、幅600mm、厚さ40mm、かさ密度0.21g/cm3の断熱材を得た。
断熱材の長さとは、上述の炭素繊維不織布の長さと同様にシートの流れ方向に沿う長さであり、断熱材の幅とは、上述の炭素繊維不織布の幅と同様にシートの流れ方向に直交する長さである。断熱材の厚さとは、長さおよび幅に直交する方向の長さである。また、かさ密度は、得られた断熱材の質量(測定値)を、該断熱材の長さ、幅、厚さの測定値から算出した体積(長さ×幅×厚さ)で除して、求めた。
得られた断熱材について、以下の測定を行った。結果を表1に示す。
断熱材から、直径350mm、厚み(プリプレグ積層方向)30mmの円板形の試料を切り出した。この試料を用い、絶対圧力1気圧(101kPa)の窒素ガス雰囲気中で、定常法である標準平板法(大阪ガスケミカル株式会社「DONACARBO」カタログ参照。)により、熱伝導率を測定した。試料平均温度は、1400℃とした。
なお、試料平均温度とは、試料の高温側(加熱側)の面の温度と低温側の面の温度との算術平均値を意味する。
炭素材料からなり、各温度における熱伝導率λsが既知である円板形の標準板(直径:350mm、厚みds:100mm)10と、該標準板10の一方の面に重ねられた計測板(直径D:100mm)11とを備えた測定部を有する測定装置を用いる。計測板11の内部には流路12が形成され、計測板11の内部に冷却水を流通させることができるようになっている。
(a)試料20の面20aにおける中心温度Ts
(b)標準板10における計測板11に接している側の面10bの中心温度To
(c)冷却水の流路12の入口12aにおける温度Tinと出口12bにおける温度Toutとの温度差(絶対値)ΔTw
具体的には、上記(c)で測定された温度差ΔTwの値と、冷却水の流量Fw(既知)の値と、冷却水の比熱と密度の積C(既知)とから、下記式(1)により、計測板11における熱流量Qを求める。また、計測板11の直径D(既知)から、下記式(2)により、熱流速面積Sを求める。よって、求められたQおよびSの値から、(Q/S)の値が決定する。
Q=Fw×C×ΔTw・・・(1)
S=π(D/2)2・・・(2)
また、(Q/S)の値と、試料20に接している標準板10の熱伝導率λs、標準板10の厚みds、試料20における標準板10が接している側の面20bの中心温度Tu(すなわち、標準板10における試料20が接している側の面10aの中心温度と同じ温度。)、標準板10における計測板11に接している側の面10bの中心温度Toとは、下記式(4)の関係にある。
Q/S=(λm/d)×(Ts−Tu)・・・(3)
Q/S=(λs/ds)×(Tu−To)・・・(4)
まず、中心温度Tuを仮定する。ここで標準板10の各温度における熱伝導率λsは、上述のように既知であるため、仮定した中心温度Tuを用いた標準板10の平均温度((Tu+To)/2)における標準板10の熱伝導率λsも既知である。そうすると、上記式(4)における各パラメーターのうち、熱伝導率λs、標準板10の厚みds、中心温度To、上記式(1)および(2)から算出した(Q/S)は、いずれも既知であるため、上記式(4)から、中心温度Tuを求めることができる。
そして、このように上記式(4)から求められた中心温度Tuと、始めに仮定した中心温度Tuとの値が一致するまで、中心温度Tuの仮定と、上記式(4)からの中心温度Tuの算出とを繰り返すトライアル・アンド・エラーにより、中心温度Tuを求める。
株式会社リガク製の高温型熱機械分析装置、モデルTMA8310/Hを用いて、室温から1000℃の温度範囲で測定した。表1には、室温から1000℃までの値の平均値を示した。
実施例1と同様に解繊工程を行い、解繊された炭素繊維を得た。この炭素繊維のみを用いた以外は実施例1と同様にしてウェブ形成工程を行い、エアレイドウェブを得た。そして、このエアレイドウェブをボックスタイプドライヤに通したが、エアレイドウェブには熱融着性繊維が含まれていないため、炭素繊維が結合せず、炭素繊維不織布を製造できなかった。なお、エアレイドウェブ単位面積あたりの炭素繊維の使用量は500g/m2とした。
断熱材の材料として、実施例1で得られた炭素繊維不織布に代えて、実施例1に記載のニードリングフェルト(A)を用いた以外は、実施例1と同様にして断熱材(長さ1200mm、幅600mm、厚さ40mm、かさ密度0.16g/cm3)を製造した。
得られた断熱材について、実施例1と同様の評価を行った。
Claims (5)
- 炭素材からなる断熱材の前駆体である、炭素繊維不織布の製造方法であって、
多数の炭素繊維からなる炭素繊維集合体を解繊する解繊工程と、
解繊された炭素繊維に熱融着性繊維を混合し、得られた繊維混合物からエアレイドウェブを形成するウェブ形成工程と、
前記エアレイドウェブを熱風処理して、該エアレイドウェブ中の前記炭素繊維を前記熱融着性繊維により結合させる繊維結合工程と、を有し、
前記炭素繊維集合体が、ニードリングフェルトの端材であり、
前記炭素繊維不織布の坪量が300〜1500g/m 2 であるとともに、
前記断熱材は、前記炭素繊維不織布に熱硬化性樹脂を含浸させ、前記熱硬化性樹脂を硬化した後に焼成して得られるものであることを特徴とする断熱材前駆体用炭素繊維不織布の製造方法。 - 前記炭素繊維集合体が、ピッチ系等方性炭素繊維の集合体であることを特徴とする請求項1に記載の断熱材前駆体用炭素繊維不織布の製造方法。
- 前記繊維混合物中の前記熱融着性繊維の割合が、1〜30質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の断熱材前駆体用炭素繊維不織布の製造方法。
- 前記繊維混合物中の炭素繊維の繊維長が、1〜10mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の断熱材前駆体用炭素繊維不織布の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法で製造された前記断熱材前駆体用炭素繊維不織布に熱硬化性樹脂を含浸させ、プリプレグを形成する含浸工程と、
前記プリプレグを硬化し、硬化物とする硬化工程と、
前記硬化物を焼成する焼成工程と、を有することを特徴とする断熱材の製造方法。
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