JP6546489B2 - 表面処理された成形断熱材及びその製造方法 - Google Patents
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Description
炭素繊維を交絡させた繊維フェルトと前記繊維フェルトの炭素繊維表面を被覆する炭素質からなる保護炭素層とを有する成形断熱材の少なくとも一つの表面を、ポリイミドと前記ポリイミドを溶解する溶媒とからなる表面被覆剤溶液に浸漬して、成形断熱材に前記表面被覆剤溶液を添加する浸漬ステップと、前記浸漬ステップ後、前記ポリイミドを熱硬化させる熱硬化ステップと、前記熱硬化ステップ後、成形断熱材を不活性雰囲気下1500〜2500℃で熱処理し、前記ポリイミドを炭素化させて、表面被覆層を形成する熱処理ステップと、を有する表面処理された成形断熱材の製造方法。
炭素繊維を交絡させた繊維フェルトと、前記繊維フェルトの炭素繊維表面を被覆する炭素質からなる保護炭素層と、を有する成形断熱材において、前記成形断熱材の少なくとも一つの表面近傍の領域には、炭素繊維表面及び保護炭素層表面を被覆するとともに、炭素繊維相互間の空隙の一部を埋める表面被覆層が設けられ、前記表面被覆層は、ポリイミドの熱硬化物の炭素化物からなり、粒状成分を含まないことを特徴とする。
本実施の形態に係る成形断熱材は、炭素繊維を交絡させた繊維フェルトと繊維フェルトの炭素繊維の表面を被覆する炭素質からなる保護炭素層とを有している。そして、成形断熱材の少なくとも一つの表面近傍の領域には、炭素繊維表面及び保護炭素層表面を被覆するとともに、炭素繊維相互間の空隙の一部を埋める表面被覆層が設けられている。この表面被覆層は、粒状成分を含まない炭素質で構成されている。
(表面被覆剤の作製)
新日本理化(株)製ポリイミドリカコートSN−20(粘度13.9Pa・s)に、溶媒としてのN−メチル−2−ピロリドンを粘度が1Pa・sとなるように加えて、表面被覆剤溶液を作製した。表面被覆剤溶液の粘度は、JIS Z 8803に準拠して、25℃、1気圧における粘度を測定した。
表面処理を行っていない成形断熱材(大阪ガスケミカル製DON−1000、嵩密度0.16g/cm3)を100mm(縦)×100mm(横)×40mm(厚み)に、切断したものを、比較例1に係る成形断熱材とした。
上記のように作製された実施例1、比較例1に係る成形断熱材を10cm四方に裁断して、試験片を作製した。この試験片の表面にサンドペーパー#500を設置し、15gf/cm2の荷重がかかるように、金属性の錘をサンドペーパー上に載置した。こののち、サンドペーパーを2cm/secで10cm引っ張り、試験前後の重量変化(減少)を測定した。試験片の表面1cm2あたりの重量変化は、実施例1で0.023mg、比較例1で0.047mgであった。
N−メチル−2−ピロリドンの添加量を変化させて表面被覆剤溶液の粘度を0.1Pa・sとしたこと以外は、上記実施例1と同様にして、実施例2に係る成形断熱材を作製した。
N−メチル−2−ピロリドンの添加量を変化させて表面被覆剤溶液の粘度を10Pa・sとしたこと以外は、上記実施例1と同様にして、実施例3に係る成形断熱材を作製した。
2 保護炭素層
3 表面被覆層(平面状の層)
Claims (5)
- 炭素繊維を交絡させた繊維フェルトと前記繊維フェルトの炭素繊維表面を被覆する炭素質からなる保護炭素層とを有する成形断熱材の少なくとも一つの表面を、ポリイミドと前記ポリイミドを溶解する溶媒とからなる表面被覆剤溶液に浸漬して、成形断熱材に前記表面被覆剤溶液を添加する浸漬ステップと、
前記浸漬ステップ後、前記ポリイミドを熱硬化させる熱硬化ステップと、
前記熱硬化ステップ後、成形断熱材を不活性雰囲気下1500〜2500℃で熱処理し、前記ポリイミドを炭素化させて、表面被覆層を形成する熱処理ステップと、
を有する表面処理された成形断熱材の製造方法。 - 前記表面被覆剤溶液の粘度が、0.1〜1Pa・sである、
ことを特徴とする請求項1に記載の成形断熱材の製造方法。 - 炭素繊維を交絡させた繊維フェルトと、前記繊維フェルトの炭素繊維表面を被覆する炭素質からなる保護炭素層と、を有する成形断熱材において、
前記成形断熱材の少なくとも一つの表面近傍の領域には、炭素繊維表面及び保護炭素層表面を被覆するとともに、炭素繊維相互間の空隙の一部を埋める表面被覆層が設けられ、
前記表面被覆層は、ポリイミドの熱硬化物の炭素化物からなり、粒状成分を含まない、
ことを特徴とする成形断熱材。 - 前記表面被覆層が形成された領域の嵩密度は、成形断熱材の他の領域の嵩密度よりも0.02〜0.07g/cm3大きい、
ことを特徴とする請求項3に記載の成形断熱材。 - 前記表面被覆層が形成された領域の厚みが、1〜20mmである、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の成形断熱材。
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