JP3471127B2 - 塗布フィルム - Google Patents
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Description
接着性に優れた新規な塗布層を持つ二軸延伸ポリエステ
ルフィルムに関する。 【0002】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】二軸
延伸ポリエステルフィルムは、機械的強度、寸法安定
性、平面性、平滑性、耐熱性、耐薬品性、透明性等にお
いて優れた特性を示すことから、磁気記録媒体のベース
フィルム、製版用フィルムを始めとして幅広い用途に使
用されている。しかしながら、このように優れた特性を
持つ反面、プラスチックフィルム共通の問題として静電
気を帯びやすく、フィルム加工時あるいは加工製品の走
行性不良や汚れやすい等の問題が生ずる。また、耐薬品
性、耐溶剤性に優れる反面、各種の上塗り剤との接着性
に劣る。例えば、印刷インクや磁性層との接着性が不十
分である場合がある。 【0003】上記のような問題点を解決する方法の一つ
に、ポリエステルフィルムの表面にいわゆる下引き層を
設けることが知られている。特に、フィルム製造工程中
で塗布する「塗布延伸」法が経済的かつ特性上も興味深
い。これはインラインコーティングとも言われている。
そして従来は、縦延伸後横延伸前のフィルムに実施され
てきた方法である。その理由は、特公昭41−8470
号公報に記載されているとおりである。すなわち、もし
縦延伸前に塗布した場合には、加工条件によってはフィ
ルムの延伸性に問題が生じたり、延伸性が良好であって
も延伸ロールとの粘着を生じて塗布層の表面が荒れた
り、延伸ロールへ塗布層が剥離する場合があったからで
ある。 【0004】ところで、上記の問題を解決するには、帯
電防止性でありかつ上塗り剤易接着である塗布層を設け
る必要があった。そしてこのための塗料を如何に調整す
るかに高い技術が要求された。帯電防止性のみを発揮さ
せる塗料処方、易接着性のみを発揮させる処方、それぞ
れは比較的容易であるが、両者を兼ね備えた処方の開発
は非常に難しい。その一つの理由は、単純に両方の塗料
を混ぜただけでは、ほとんどの場合、両方の特性を満足
させられないことにある。さらに別の理由としては、塗
料のポットライフが短いことが上げられる。この理由
は、帯電防止剤と他のバインダーを混合した場合に、帯
電防止剤が凝集剤として働く場合が多いからである。工
業的に安価で多量に入手できる帯電防止剤としては、有
機系のノニオン性、アニオン性、カチオン性、両性の親
水性の強い化合物が挙げられる。これらの中には分散剤
として働く化合物もあるが凝集剤として働く化合物も多
い。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
について鋭意検討した結果、ポリエステルフィルム製造
工程中に特定の方法で特定の化合物を塗布することで上
記の問題を解決し、かつ予想外の効果を上げることに成
功し、本発明を完成するに至った。 【0006】すなわち、本発明の要旨は、1)未延伸ポ
リエステルフィルムの少なくとも片面に易接着性塗布剤
を塗布、乾燥して易接着層を形成し、(2)その後少な
くとも一方向に延伸し、(3)さらに前記易接着層の少
なくとも1つの面の上に帯電防止層を設けた後、延伸し
て二軸に配向させることにより製造されることを特徴と
する塗布フィルムに存する。 【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
フィルムを構成するポリエステルとは、芳香族ジカルボ
ン酸またはそのエステルとグリコールとを主たる出発原
料として得られるポリエステルであり、繰り返し構造単
位の80%以上がエチレンテレフタレート単位またはエ
チレン−2,6−ナフタレート単位または1,4−シク
ロヘキサンテレフタレートを有するポリエステルを指
す。そして、上記の範囲を逸脱しない条件下であれば、
他の第三成分を含有していてもよい。 【0008】芳香族ジカルボン酸成分としては、例え
ば、テレフタル酸および2,6−ナフタレンジカルボン
酸以外に、例えば、イソフタル酸、フタル酸、アジピン
酸、セバシン酸、オキシカルボン酸(例えば、p−オキ
シエトキシ安息香酸等)等を用いることができる。グリ
コール成分としては、エチレングリコール以外に、例え
ば、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
タンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
ネオペンチルグリコール等の一種または二種以上を用い
ることができる。 【0009】本発明で用いるポリエステルの極限粘度
は、通常0.45以上、好ましくは0.50〜1.0、
さらに好ましくは0.52〜0.80の範囲である。極
限粘度が0.45未満ではフィルム製造時の生産性が低
下したり、フィルムの機械的強度が低下するという問題
が生ずることがある。一方、ポリマーの溶融押出安定性
の点から、極限粘度は1.0を超えないことが好まし
い。 【0010】本発明のポリエステルフィルムは、フィル
ムに滑り性を与えて取扱い性を向上させる目的で、ポリ
エステルに粒子を含有させ、フィルム表面に適度な突起
を形成させてもよい。かかる目的で用いられる粒子の例
としては、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、シリ
カ、カオリン、タルク、二酸化チタン、アルミナ、硫酸
バリウム、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、ゼオラ
イト、硫化モリブデン等の無機粒子、架橋高分子粒子、
シュウ酸カルシウム等の有機粒子、およびポリエステル
重合時に生成させる析出粒子を挙げることができる。 【0011】本発明のフィルムに含有させる粒子の粒径
と量はその用途にもよるが、平均粒径は、好ましくは
0.005〜5.0μm、さらに好ましくは0.01〜
3.0μmの範囲である。平均粒径が5.0μmを超え
ると、フィルム表面が粗面化しすぎてしまう傾向があ
る。また薄いフィルムでは絶縁性が低下したりすること
がある。さらに粒子がフィルム表面から脱落しやすくな
り、フィルム使用時の「粉落ち」の原因となる恐れがあ
る。平均粒径が0.005μm未満では、この粒子によ
る突起形成が不十分な傾向があり、滑り性改良効果が弱
くなることがある。すなわち大量に添加しないと滑り性
改良効果効果が現れなかったり、大量に添加するとフィ
ルムの機械的特性が損なわれたりする場合がある。 【0012】また、粒子含有量はポリエステルに対し、
0.0000〜30.0重量%、さらには0.010〜
20.0重量%であることが望ましい。粒子量が多くな
るとフィルムの機械的特性が損なわれる恐れがある。粒
子含有量の最低量はフィルムの使用用途により異なる。
高透明フィルムでは少ないほど好ましく、適度な滑り性
を与えるため含まれる粒子も少ないほど好ましい。磁気
記録用途では滑り性は重要な特性であり、添加する粒子
径にも依存するが通常0.1重量%以上は必要である。
また、炭酸カルシウム、酸化チタンなどの白色顔料を添
加して製造する白色フィルムでは、通常2重量%以上は
必要である。ただし、これは遮光率の高いフィルムを製
造する場合であり、半透明のフィルムではこの下限はよ
り小さくてもよい。 【0013】フィルム中に、上述の粒子を2種類以上配
合してもよく、同種の粒子で粒径の異なるものを配合し
てもよい。いずれにしても、フィルムに含有する粒子全
体の平均粒径、および合計の含有量が上記した範囲を満
足することが好ましい。粒子を含むポリエステルの製造
に際して、粒子はポリエステルの合成反応中に添加して
もポリエステルに直接添加してもよい。合成反応中に添
加する場合は、粒子をエチレングリコール等に分散させ
たスラリーとして、ポリエステル合成の任意の段階で添
加する方法が好ましい。一方、ポリエステルに直接添加
する場合は、乾燥した粒子として、または、水あるいは
沸点が200℃以下の有機溶媒中に分散したスラリーと
して、2軸混練押出機を用いてポリエステルに添加混合
する方法が好ましい。なお、添加する粒子は、必要に応
じ、事前に解砕、分散、分級、濾過等の処理を施してお
いてもよい。粒子の含有量を調節する方法としては、上
記した方法で高濃度に粒子を含有するマスター原料を作
っておき、それを製膜時に、実質的に粒子を含有しない
原料で希釈して粒子含有量を調節する方法が有効であ
る。 【0014】また、上記の突起形成剤以外の添加剤とし
て、必要に応じて、帯電防止剤、安定剤、潤滑剤、架橋
剤、ブロッキング防止剤、酸化防止剤、着色剤(染料、
顔料)、光線遮断剤、紫外線吸収剤などを含有していて
もよい。本発明のポリエステルフィルムは、最終的に得
られる特性が本発明の用件を満足する限り、多層構造と
なっていても構わない。例えば、共押出し積層フィルム
であってもよい。この場合、ベースフィルムに関する上
記の記述は、最表面層のポリエステルに適用される。 【0015】二軸延伸ポリエステルフィルムの製造は、
同時二軸延伸、逐次二軸延伸のいずれかで実施される
が、特に逐次二軸延伸が多く行われている。すなわち、
溶融押し出ししたポリエステルを冷却ドラムの上で冷却
し未延伸フィルムを作成し、これを周速差のある一群の
ロールで延伸(縦延伸)し、この後フィルムの長手方向
と垂直な方向にクリップで保持しつつ延伸(横延伸)す
る。この変形として、縦延伸、横延伸を何回かに分割し
て実施してもよい。また分割しその一部ずつを交互に実
施してもよい。例えば、高強度フィルムを再延伸法で製
造する方法がこれに相当する。 【0016】本発明における未延伸フィルムとは、例え
ば面配向度(△P)が0.000〜0.010の範囲の
フィルムのことであり、好ましくは0.000〜0.0
05の範囲であり、さらに好ましくは0.000〜0.
002の範囲である。△Pが小さいと、塗布層と基材ポ
リエステルフィルムとの層間接着性に優れるので好まし
い。 【0017】なお、面配向度(△P)は、フィルムの主
配向方向の屈折率をnγ、主配向方向と直角方向の屈折
率をnβ、厚み方向の屈折率をnαとすると ΔP=(nγ+nβ)/2−nα で与えられる。本発明における帯電防止性塗布剤とは、
その塗布剤中に帯電防止剤を含有する塗布層である。こ
こでの帯電防止剤とは、有機系の化合物で適度に吸湿し
て静電気を逃がす効果を持つ化合物、有機電子伝導性の
化合物、そして導電性微粒子である。 【0018】有機系の吸湿して静電気を逃がす化合物と
は、ノニオン系、アニオン系、カチオン系、両性の化合
物の中から選ばれる、いわゆる帯電防止剤と称されてき
た化合物である。ノニオン系帯電防止剤では、ポリエー
テル化合物、またはその誘導体が挙げられ、具体的には
例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリ
コールブロック共重合体、ポリオキシエチレンジアミ
ン、ポリエーテル/ポリエステル/ポリアミドブロック
共重合体がこれに該当する。 【0019】アニオン系帯電防止剤としては、スルホン
酸、カルボン酸、リン酸、ホウ酸およびそれらの塩を持
つ化合物が挙げられる。これらの中では、その帯電防止
性の強さと工業的に入手しやすいことから、スルホン酸
系帯電防止剤がよく使用される。例えば、ポリスチレン
スルホン酸、ポリスチレンスルホン酸リチウム、ポリス
チレンスルホン酸ナトリウム、ポリスチレンスルホン酸
カリウム、ポリスチレンスルホン酸セシウム、ポリスチ
レンスルホン酸アンモニウム等である。もちろん、他の
共重合できるモノマーと、スチレンスルホン酸およびそ
の塩との共重合体も含まれる。また、低分子のスルホン
酸系化合物も有効である。例えば、アルキルスルホン酸
塩、アルキル硫酸エステル等を挙げられる。例えば ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、α−オレフィン
スルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸エステルナトリウ
ム塩、セチル硫酸エステルナトリウム塩、ステアリル硫
酸エステルナトリウム塩、オレイル硫酸エステルナトリ
ウム塩等である。 【0020】カチオン系帯電防止剤としては、低分子化
合物として、第1級アミンの塩酸塩、第2級アミンの塩
酸塩、第3級アミンの塩酸塩、第4級アンモニウム塩が
代表的である。用いられるアミンとしては、モノメチル
アミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ラウリル
アミン、ジラウリルアミン、ラウリルジメチルアミン、
ステアリルアミン、ジステアリルアミン、ステアリルジ
メチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、N,N−ジエチルエチレンジアミ
ン、アミノエチルエタノールアミン、ピリジン、モルホ
リン、グアニジン、ヒドラジン等が挙げられる。また第
4級アンモニウム塩の例としては、ラウリルトリメチル
アンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジルアン
モニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、セチ
ルピリジニウムブロミド、ステアラミドメチルピリジニ
ウムクロリド、ラウリルトリメチルアンモニウムメトサ
ルフェート等が挙げられる。高分子カチオン系帯電防止
剤としては、第4級アンモニウム塩型スチレン重合体、
第4級アンモニウム塩型アミノアルキル(メタ)アクリ
レート重合体、第4級アンモニウム塩型ジアリルアミン
重合体、等が挙げられる。具体的には、ポリビニルベン
ジルトリメチルアンモニウムクロリド、ポリジメチルア
ミノエチルメタクリレートの4級化物、ポリジアリルジ
メチルアンモニウムクロリド等である。 【0021】両性系帯電防止剤としては、アミン塩型カ
チオンを有するカルボン酸塩型両性界面活性剤、第4級
アンモニウム塩型のカチオンを有するカルボン酸塩型両
性界面活性剤(いわゆるベタイン型両性界面活性剤)が
有名である。例えば、ラウリルアミノプロピオン酸ナト
リウム、ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチ
ルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタイン等が
挙げられる。 【0022】有機電子伝導性の化合物としては、ポリア
セチレン、ポリ(p−フェニレン)、ポリピロール、ポ
リチオフェン、ポリアニリン、ポリ(アリレンビニレ
ン)、ポリアセン等が挙げられる。これらは、従来高価
であり、また通常溶媒への溶解性があまり良くない。し
かし、例えば、スルホン酸残基を導入する等して水に溶
解するタイプも開発されている。導電性微粒子として
は、カーボンブラック、金属微粉末、金属酸化物微粉末
が挙げられる。例えば、銀、銅、ニッケル等の微粉末、
または酸化アンチモン、酸化インジウムなどの微粉末で
ある。 【0023】本発明における帯電防止性塗布剤とは、そ
の塗布剤中に上記帯電防止剤のほかに、バインダーを含
有していてもよい。上記帯電防止剤のうち、有機高分子
を採用した場合には、それだけで十分な皮膜を形成する
場合が多い。しかし有機高分子系帯電防止剤の中には塗
膜がポリエステルの延伸に追随しない場合もある。この
場合、適当な柔軟性を持つバインダーを混合するとよ
い。また有機高分子系帯電防止剤の中には逆に形成した
塗膜が柔らかすぎる場合もある。この場合にはやや硬い
バインダーを混合するとよい。帯電防止剤として有機低
分子を採用した場合には塗膜が柔らかすぎる場合が多
い。また導電性微粒子を採用した場合には、バインダー
と併用する必要がある。ここでのバインダーとは、有機
系の高分子であり具体的には以下の化合物から選ばれた
少なくとも一種の化合物であり、これらを水系塗料の形
で帯電防止剤と混合する。 【0024】すなわち、有機系の高分子として、ポリエ
ステル、ポリ(メタ)アクリレート、ポリウレタン、ポ
リオレフィン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリアミ
ド、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ
オレフィン、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、クロロプ
レン、スチレン系樹脂、カーボネート系樹脂、アリレー
ト系樹脂、ビニルブチラール系樹脂、ビニルアルコール
系樹脂、上記の複合ポリマーが挙げられ、ここでいう複
合ポリマーとは、ランダム、ブロック、グラフトの各共
重合体、シェル−コア型結合体である。 【0025】本発明における帯電防止性塗布剤とは、上
記以外に架橋剤、ワックス、架橋有機粒子、無機粒子を
含んでいてもよい。特にポリエステル中に粒子の少ない
高透明フィルムを基材とする場合、帯電防止性塗布層中
にワックス、または粒子を含んでいると都合がよい。こ
れは、フィルムの縦延伸行程中でのロールによる傷入り
を防止するからである。架橋剤は一般に種々の化合物が
知られているが、水系塗料で使用しやすい架橋剤とし
て、アミノ樹脂、特にメラミン系架橋剤と尿素系架橋
剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン化合物、ブロックイ
ソシアネート系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、シラン
カップリング剤、チタンカップリング剤、ジルコ−アル
ミネートカップリング剤、反応性のビニル化合物が挙げ
られる。 【0026】ワックスとしては、天然ワックス、合成ワ
ックス、それらの配合したワックスの中から選ばれたワ
ックスが挙げられる。天然ワックスとは、植物系ワック
ス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、石油ワックスで
ある。合成ワックスとしては、合成炭化水素、変性ワッ
クス、水素かワックス、脂肪酸、酸アミド、アミン、イ
ミド、エステル、ケトンが挙げられる。これらの中で使
いやすいワックスとしては、カルナウバワックス、ポリ
エチレンワックス、そして粘度平均分子量500〜20
000のポリマーである、ポリプロピレン、エチレン・
アクリル酸共重合体、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコールとポリプ
ロピレングリコールのブロックまたはグラフト結合体が
挙げれる。 【0027】有機粒子としては、炭素−炭素二重結合を
一分子中に2個以上含有する化合物(例えばジビニルベ
ンゼン)により架橋構造を達成したポリスチレンまたは
ポリアクリレートポリメタクリレートが挙げられる。さ
らに縮合反応のより合成される熱硬化性樹脂の粒子とし
て、メラミン−ホルムアルデヒド、ベンゾグアナミン−
ホルムアルデヒド、フェノール−ホルムアルデヒド、エ
ポキシ、等が挙げられる。さらにポリテトラフルオロエ
チレン、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、
ポリビニリデンフルオライド、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体、ポリクロロトリフルオロエチレン等のフッ素系樹脂
の粒子、架橋シリコーン樹脂の粒子が挙げられる。また
これらの粒子の表面は、有機物で表面処理ざれていても
よい。例えば、界面活性剤、分散剤としての高分子、シ
ランカップリング剤、チタンカップリング剤などで表面
処理されていてもよい。 【0028】無機粒子としては、二酸化ケイ素、アルミ
ナ、酸化ジルコニウム、カオリン、タルク、炭酸カルシ
ウム、酸化チタン、酸化バリウム、カーボンブラック、
硫化モリブデン、酸化アンチモン、等が挙げられる。な
かでは、二酸化ケイ素が、安価でありかつ粒子径が多種
あるので、利用しやすい。またこれらの粒子の表面は、
有機物で表面処理ざれていてもよい。例えば、界面活性
剤、分散剤としての高分子、シランカップリング剤、チ
タンカップリング剤などで表面処理されていてもよい。
その他の添加剤として、消泡剤、塗布性改良剤、増粘
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔料等
を含んでいてもよい。 【0029】本発明における塗布剤は、安全衛生上、水
を媒体とする塗布剤であることが望ましいが、本発明の
要旨を越えない範囲内で、水溶性または水分散性樹脂の
助剤として有機溶剤を含有していてもよい。上記記載の
中の「水系塗料」についても同様である。水を主な媒体
とする場合は、上記に詳述した化合物を界面活性剤など
によって強制分散化した塗布剤であってもよいが、自己
分散型の塗布剤が塗料の分散安定性の点から好ましい。
自己分散型塗布剤とは、上記化合物に化学結合により各
種親水性基を導入した塗布剤である。例えば、ノニオン
性としては水酸基、ポリエーテル、アニオン性としては
スルホン酸、カルボン酸、リン酸およびそれらの塩、カ
チオン性としては四級アンモニウム塩の様なオニウム塩
の様な親水性成分が挙げられるが、これらの化学種を共
重合やグラフト処理により導入し、自己分散型の塗布剤
とすることができる。 【0030】本発明における易接着性層とは、帯電防止
剤との接着性が向上する層であって、例えば上記帯電防
止剤を構成する化合物群から帯電防止剤を除いた化合物
群の中から選ばれる化合物で構成される層である。ある
いは、帯電防止剤を含んでいても実質的に帯電防止性を
発揮しない程度の微量である場合である。その組成は、
フィルムの上に塗布、印刷される化合物と良く接着する
ようにするため、上に塗布、印刷される化合物により変
わる。主成分としてはバインダーであり、助剤として架
橋剤、粒子などが挙げられる。 【0031】上述の塗布液をポリエステルフィルムに塗
布する方法としては、例えば、原崎勇次著、(株)総合
技術センター、1990年発行、「コ−ティング装置と
操作技術入門」に示されるような塗布装置を用いること
ができる。例えば、正回転ロールコータ、リバースロー
ルコータ、グラビアコータ、ナイフコータ、ブレードコ
ータ、ロッドコータ、エアドクタコータ、カーテンコー
タ、ファウンテンコータ、キスコータ、キスロールコー
タ、ビードコータ、浸漬コータ、スクリーンコーティン
グ、キャストコーティング、スプレイコーティング、含
浸機、LB法の様なコータまたはコーティング方式を使
用することができるが、これらに限定されるものではな
い。 【0032】塗布液を塗布後乾燥する際のフィルムの到
達温度の上限は、好ましくは最終的に得られるフィルム
の(Tg+20℃)であり、さらに好ましくは(Tg+
10℃)であり、最も好ましくは(Tg+5℃)であ
る。フィルムの到達温度が高すぎると、フィルムの製膜
性を悪化させることがある。 【0033】このようにして得られる塗布層の厚さは、
それぞれの層に関して最終製品における乾燥固形分とし
て、好ましくは0.005〜1.0μmの範囲であり、
さらに好ましくは0.01〜0.5μmの範囲であり、
最も好ましくは0.015〜0.2μmの範囲である。
塗布層の厚さは、薄くすることが好ましい。特に塗布層
厚みが1.0μmを超えるとブロッキング等の問題を生
じる場合がある。一方、塗布層の厚みが0.005μm
未満の場合には、所望の性能が得られなくなる恐れがあ
り、塗布ムラや塗布ヌケが生じやすくなる傾向がある。
従来のポリエステルフィルム製造工程内塗布法として
は、縦方向に延伸された一軸延伸フィルムに塗布液を塗
布した後、適当な乾燥を施し、あるいは乾燥を施さず一
軸延伸フィルムを直ちに横方向に延伸し熱処理を行う方
法(以下従来工程内塗布法と略記)が一般的であった。 【0034】本発明では、未延伸ポリエステルフィルム
の少なくとも片面に易接着層を設け、その後少なくとも
一方向に延伸し、次いで上記易接着層の少なくとも一つ
の面の上に帯電防止層を設けることにより、インライン
で2層塗布フィルムを得るところに特徴がある。このよ
うな構成を採用することで、従来にない帯電防止性かつ
易接着性のフィルムを安定して製造でき、以下のような
利点がある。 【0035】(A)従来では、混合凝集してしまう様な
帯電防止剤と易接着性を示すバインダーの組み合わせ
を、2層に分割することで使用できるようになった。す
なわち、本発明では、塗布剤を、帯電防止剤を含む塗布
剤と、接着性を発揮する塗布剤に分割することができ、
塗料として安定した塗布剤を使用できるようになった。 【0036】(B)従来2層塗布するには、少なくとも
第2層目を設けるためにオフラインコーティングを利用
せざるを得なかった。この場合は、塗布、乾燥行程を別
途設けるて実施することになる。そこで、高いクリーン
度を要求される場所を別途建設する必要性、コーター、
ドライヤ−を別途導入する必要性、乾燥時のフィルム物
性の変化、といった問題を生ずる。本発明では、コータ
ー、ドライヤーこそ導入する必要があるものの、新たに
高いクリーン度のコーターの建物を建設する必要はな
い。またフィルム物性は通常の二軸延伸ポリエステルフ
ィルムの範囲を自由に採用しうる。すなわち、オフライ
ンコーティングでは達成できないフィルムである。そし
て、フィルム製造と同時に塗布フィルムができるという
インラインコーティングの利点は大きい。 【0037】(C)同じ化合物をインラインコーティン
グとオフラインコーティングした場合、基材との接着力
はインラインコーティングの方が優れている。すなわ
ち、第2層目をオフラインコーティングでも設けた場合
より接着性に優れる。この点でも、本発明のフィルムは
従来にないフィルムである。 【0038】(D)最外層を帯電防止層とすることで、
易接着性層を最外層にする場合より、帯電防止性を強く
発揮させることができる。易接着層と帯電防止層を任意
に選択して2層とし塗布できる。帯電防止性を強く発揮
させたい場合は強力な帯電防止層を厚く塗布すればよ
い。易接着性を強く発揮させたい場合は、易接着層を厚
くまた帯電防止層をやや薄膜で塗布すればよい。易接着
層の内容は、最終的に帯電防止層の上に塗布される塗布
層(上塗り層)により適宜に選択される。すなわち、用
途により選ばれた上塗り層に対して、公知の下引き層を
易接着層として選べばよい。 【0039】次に、本発明のフィルムの製造法を具体的
に説明する。ポリエステル原料を、押出装置に供給し、
ポリエステルの融点以上の温度で溶融押出してスリット
状のダイから溶融シートとして押し出す。次に、溶融シ
ートを、回転冷却ドラム上でガラス転移温度以下の温度
になるように急冷固化し、実質的に非晶状態の未延伸シ
ートを得る。この場合、シートの平面性を向上させるた
め、シートと回転冷却ドラムとの密着性を高めることが
好ましく、本発明においては静電印加密着法および/ま
たは液体塗布密着法が好ましく採用される。 【0040】静電印加密着法とは、通常、シートの上面
側にシートの流れと直交する方向に線状電極を張り、当
該電極に約5〜10kVの直流電圧を印加することによ
りシートに静電荷を与え、ドラムとの密着性を向上させ
る方法である。また、液体塗布密着法とは、回転冷却ド
ラム表面の全体または一部(例えばシート両端部と接触
する部分のみ)に液体を均一に塗布することにより、ド
ラムとシートとの密着性を向上させる方法である。本発
明においては必要に応じ両者を併用してもよい。本発明
においてはこの段階で上述の易接着性塗布液を少なくと
も一つの面に塗布後乾燥処理を施すことが好ましい。 【0041】このようにして得られた塗布処理未延伸シ
ートをまず縦方向に延伸する。延伸温度範囲は70〜1
50℃、延伸倍率は2.5〜6倍の範囲とするのが好ま
しい。延伸は一段階または二段階以上で行うことができ
る。この後、先の易接着層の少なくとも一つの面の上に
帯電防止層を塗布して設ける。次に横方向、すなわち縦
方向と直交する方向に一軸配向フィルムを一旦ガラス転
移点以下に冷却するか、または冷却することなく例えば
90〜150℃の温度範囲に予熱して、さらにほぼ同温
度の下で2.5〜5倍、好ましくは3.0〜4.5倍に
延伸を行い、二軸に配向したフィルムを得る。 【0042】かくして得られたフィルムを、30%以内
の伸長、制限収縮、または定長下で1秒〜5分間熱処理
する。この際、熱処理工程内または熱処理後に縦方向に
10%以内、好ましくは5%以内の弛緩処理する等の手
法も、特に縦方向の熱収縮率を好適な範囲とするために
採用することが出来る。熱処理温度は、延伸条件にもよ
るが、好ましくは180〜250℃、さらに好ましくは
200〜230℃の範囲である。熱処理温度が250℃
を超えるとフィルム密度が高くなりすぎる。また、塗布
層の一部が熱分解を生ずる場合がある。一方、180℃
未満ではフィルムの熱収縮率が大きくなる恐れがある。
なお、塗布剤のフィルムへの塗布性、接着性を改良する
ため、塗布前にフィルムに化学処理や放電処理を施して
もよい。また、本発明の二軸延伸ポリエステルフィルム
の塗布層の接着性、塗布性などを改良するために、塗布
層形成後に塗布層に放電処理を施してもよい。 【0043】 【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてさらに詳細に
説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下
の実施例によって限定されるものではない。なお、実施
例中の評価方法は下記のとおりである。実施例および比
較例中、「部」とあるのは「重量部」を示す。 (1)ポリマーの極限粘度 [η] (dl/g) ポリマー1gをフェノール/テトラクロロエタン=50
/50(重量比)の混合溶媒100mlに溶解させ、3
0℃で測定した。 【0044】(2)面配向度(ΔP) アタゴ光学社製アッベ式屈折計を用い、フィルム面内の
屈折率の最大値nγ、それに直角の方向の屈折率nβ、
およびフィルム厚さ方向の屈折率nαを測定し、次式よ
り面配向度ΔPを算出した。なお、屈折率の測定は、ナ
トリウムD線を用い、23℃で行った。 【0045】 【数1】 【0046】(3)表面固有抵抗(ρs ) 横川・ヒューレット・パッカード(株)の、内側電極5
0mm径、外側電極70mm径の同心円型電極である1
6008A(商品名)に23℃、50%RHの雰囲気下
で試料を設置し、100Vの電圧を印加し、同社の高抵
抗計である4329A(商品名)で試料の表面固有抵抗
を測定した。単位はΩ。1×1012Ωより小さいことが
望ましい。 【0047】(4)磁性層接着性 大日精化工業(株)磁性塗料”MAG3000”をバー
コータにて約36g/m2の量をフィルム表面に塗布す
る。これを80℃で2min乾燥する。磁性層の表面に
日東電工”ポリエステル粘着テープNo.31B”を気
泡の入らないように注意して張り付ける。このテープの
上で荷重2kgの金属ロールを20往復させる。この後
基材ポリエステルフィルム側を180度に曲げて剥離試
験を実施する。ポリエステルフィルムの一端に1kgの
錘に接続し、この錘が45cmの距離自然落下した後に
180度方向の剥離が開始する様にして、剥離試験を行
った。接着性は次の5段階評価による。評価4以上が好
ましい。 評価5:優秀。セロテープ面側に磁性層が全く剥離しな
い 評価4:良好。0%を超えて多く、かつ33%未満、磁
性層がセロテープ面側に剥離する 評価3:やや劣る。33%以上67%未満の磁性層がセ
ロテープ面側に剥離する 評価2:劣る。67%以上100%未満の磁性層がセロ
テープ面側に剥離する 評価1:著しく劣る。100%磁性層がセロハンテープ
面側に剥離する 【0048】(塗布剤の調整)下記表1示す水性塗料原
液を配合し、下記表2に示す組成の水性塗料を調整し
た。 【0049】 【表1】 【0050】 【表2】【0051】 【表3】 【0052】 【表4】【0053】比較例1 極限粘度0.65であり、平均粒子径0.1μmのSi
O2 を0.05重量%含むポリエチレンテレフタレート
を常法により乾燥して押出機に供給し、290℃で溶融
してシート状に押出し、静電印加密着法を用いて冷却ロ
ール上で急冷し、無定形シートとした。該未延伸シート
の△Pは0.000であった。得られた未延伸シートを
ロール延伸法を用いて縦方向に85℃で2.5倍延伸し
た後、さらに95℃で1.3倍延伸した。得られた一軸
延伸フィルムをテンターに導いて、横方向に120℃で
4.2倍延伸し、225℃で熱処理を行い、基材ポリエ
ステルフィルムの厚さ12μmの二軸延伸ポリエステル
フィルムを得た。得られたフィルム極めて透明性に優れ
た平坦なフィルムであった。しかしながら、滑り性、帯
電防止性、接着性に欠けていた。フィルムの表面固有抵
抗、接着性の一例として磁性層接着性を下記表3に示
す。 【0054】比較例2〜7 比較例1と同様の方法にて未延伸シートを得た。このフ
ィルムの片面に、表3に示す組成の塗布剤を塗布した。
表3の「塗布I」とは、未延伸シートへの塗布を示し、
「塗布II」とは、縦延伸後横延伸前にフィルムへの塗布
を示す。いずれも、塗布厚さは、二軸延伸された後のポ
リエステルフィルム上での塗膜の乾燥固形分としての厚
さを示す。塗布は以下の例もすべてロッドコーターによ
った。この後このフィルムに70℃の温風を吹き付け、
塗布液層を乾燥した。その後、比較例1と同様にして、
シートをロール延伸法を用いて縦延伸、テンターにより
横延伸、熱処理を実施して二軸延伸フィルムを得た。表
面固有抵抗、磁性層接着性は二軸延伸後のフィルムにつ
いての測定値である。いずれも磁性層接着性に優れたフ
ィルムである。しかし帯電防止性は不十分であった。な
お、滑り性はいずれも良好である。これは塗布層中にシ
リカの微粒子が含まれているからである。 【0055】比較例8〜12 比較例1と同様の方法にてフィルムを作成し、その行程
中、縦延伸後横延伸前に表3の組成の塗料を塗布した。
そのまま、テンターに導き乾燥させ、横延伸、熱処理を
実施し二軸延伸フィルムを得た。フィルムの特性は表3
に示すとおりである。良好な帯電防止性を示すが、磁性
層接着性に劣るものであった。 【0056】比較例13〜14 比較例8〜12と同様の方法で表3の塗布剤を塗布し
た。この塗布剤は後述する実施例1および2で用いられ
る塗布剤からなる塗布剤である。すなわち、実施例1の
塗布I、IIで使用する塗布剤を混合して1液とし縦延伸
の後横延伸前で塗布したのが比較例13である。同様に
実施例2の塗布I、IIで使用する塗布剤を混合して1液
とし縦延伸の後横延伸前で塗布したのが比較例14であ
る。いずれも磁性層接着性は良好であるが、帯電防止性
が特に対応する実施例1、2より劣る。 【0057】比較例15〜22 比較例8〜12と同様の方法で表3の塗布剤を塗布しよ
うと試みた。しかし2種の塗布剤を混合したU3−U0
の塗布剤がいずれも凝集沈降物を生じ塗布できなかっ
た。 【0058】実施例1〜10 比較例1と同様の方法にて未延伸シートを得た。このフ
ィルムの片面に、表3に示す組成の塗布剤を塗布した。
この後このフィルムに70℃の温風を吹き付け、塗布液
層を乾燥した。その後、比較例1と同様にして、シート
をロール延伸法を用いて縦延伸、その後表3に示す組成
の塗布剤を塗布した。これをそのままテンターにより乾
燥、横延伸、熱処理を実施して二軸延伸フィルムを得
た。表面固有抵抗、磁性層接着性は二軸延伸後のフィル
ムについての測定値である。いずれも磁性層接着性、帯
電防止性に優れたフィルムである。 【0059】実施例1および3は低分子帯電防止剤を使
用した例である。比較例13の様に単一層で塗布するよ
りも、帯電防止剤がより表面に集中するため、易滑性・
耐久性に優れる。しかも、溶剤が下引き層にしみこむこ
とで下引き層による磁性層接着性が発揮される。実施例
2、4〜10は高分子帯電防止剤を使用した例である。
特に実施例4〜10はカチオン系帯電防止剤を使用した
例であり、優れた帯電防止効果を示し、また磁性層接着
性も合わせ持つものであった。すなわち、これらのフィ
ルムは磁気記録用に好適なベースフィルムである。以
上、得られた結果をまとめて下記表3に示す。 【0060】 【表5】 【0061】 【表6】 【0062】 【表7】【0063】 【発明の効果】本発明のフィルムは、帯電防止性、接着
性に優れ、しかも生産性のよい下引き処理されたポリエ
ステルフィルムであり、従来使用できなかった塗料の組
み合わせが可能となり、その工業的価値は高い。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (1)未延伸ポリエステルフィルムの少
なくとも片面に易接着性塗布剤を塗布、乾燥して易接着
層を形成し、(2)その後少なくとも一方向に延伸し、
(3)さらに前記易接着層の少なくとも1つの面の上に
帯電防止層を設けた後、延伸して二軸に配向させること
により製造されることを特徴とする塗布フィルム。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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