JP3471031B2 - ビデオカメラ付き画像記録再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明はビデオカメラ付き画像記
録再生装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】以下に従来のビデオカメラ付き画像記録
再生装置について説明する。図３は従来のビデオカメラ
付き画像記録再生装置を示すブロック図である。図３に
おいて、１はレンズである。２は撮像素子であり、レン
ズ１により投射された光を電気に変換して映像信号３を
得る。４は映像信号記録回路であり、映像信号３を磁気
ヘッド５により記録媒体の磁気テープ６に磁気記録する
ための信号処理を行う。７はビューファインダーであ
り、磁気テープ６に記録する画面を確認するものであ
る。 【０００３】このように構成されたビデオカメラ付き画
像記録再生装置について、ズーム時の動作について説明
する。画面を拡大するズーム時においては、レンズ１の
光軸方向の移動により撮像素子２に与える光を狭い部分
の画面とすることにより、映像信号記録回路４に拡大画
面すなわちズーム画面の映像信号を得てこれを磁気テー
プ６に記録する。このときビューファインダー７はこの
磁気テープ６に記録された画面と同じ拡大された狭い画
面を出力し目で確認できる。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、狭い画面を拡大したズーム時において
ビューファインダーで確認できる視野が狭くなり、記録
する画面の外側に何があるのか認識できず、画面の外側
の被写体に対する記録のチャンスを失うという問題を有
していた。 【０００５】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、画面拡大時においてもビューファインダー内の視野
を狭くすることなく記録のチャンスを失うことのないビ
デオカメラ付き画像記録再生装置を提供することを目的
とするものである。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のビデオカメラ付き画像記録再生装置は、撮影
時に記録する部分の範囲を任意に設定可能なビデオカメ
ラ付き画像記録再生装置において、光軸方向の移動を行
わず一定の広い画面をビデオカメラの撮像素子に投射す
るための固定レンズと、前記記録する部分の範囲を示す
枠を作成する手段と、ビューファインダーの画面に前記
固定レンズを介して前記撮像素子によって得られた一定
の映像信号画面と前記記録する部分の範囲を示す枠とを
合成して表示する手段と、前記撮像素子によって得られ
た映像信号の画面上から枠取られる記録する部分の範囲
を制御する手段と、前記記録する部分を記録する記録手
段とを具備し、撮影時に、記録する部分の範囲とその近
傍を含む広範囲を表示すると共に記録する部分の範囲を
枠で示し、前記枠によって任意に記録する部分の範囲が
設定された前記記録する部分の画面を取り出し、この取
り出した画面を記録することを特徴とする。 【０００７】 【作用】上記の手段により、ズーム時においてもビュー
ファインダーの通常の一定の広い画面上で記録する部分
の範囲の確認を行い、ビューファインダー内の視野を狭
くするようなことはなく、したがって、記録チャンスを
失うことが少ない。 【０００８】 【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。図１は本発明の一実施例の画像記録再生装置のブ
ロック図であり、前述した従来例と同一部分は同一記号
を付して詳細な説明を省略する。図１において、撮像素
子２はレンズ10で受けた光を映像信号３に変換するこ
と、映像信号記録回路４は磁気ヘッド５により記録媒体
である磁気テープ６に磁気記録するための信号処理を行
うことは、従来例と同様である。このレンズ10は固定レ
ンズであり、広角またはズーム時においても光軸方向の
移動を行わず一定の広い画面を撮像素子２へ与える。 【０００９】11はアナログデジタル変換器であり、アナ
ログ信号である映像信号３をデジタル信号の映像信号に
変換する。12は画像メモリであり、撮像素子２から出力
された映像信号３のデジタル信号に変換されたものを一
度記憶する。13は記録範囲制御回路であり、記録範囲制
御信号14、記録範囲表示信号15を出力し、記録範囲制御
信号14は画像メモリ12に記憶された画面から記録する画
面の範囲を制御し、これにより画像メモリ12は記録範囲
制御済デジタル映像信号16を出力する。17はデジタルア
ナログ変換器であり、画像メモリ12から出力されたデジ
タル量をアナログ信号に変換し、記録範囲制御済み映像
信号18を出力する。19はスーパーインポーズ回路であ
り、記録範囲制御回路13から出力された記録範囲表示信
号15により映像信号３に記録範囲を表示する信号とを重
ね、この信号をビューファインダー７に出力する。 【００１０】このように構成された画像記録再生装置に
ついて以下その動作について説明する。図２において、
(a) は撮像素子１がとらえた映像信号３である。(b) は
ズームしていないときのビューファインダー７での見え
方であり、20はスーパーインポーズされた記録範囲を示
す枠である。このとき記録範囲制御回路13は(a) の画面
すべてを出力するように、記録範囲制御信号14を画像メ
モリ12に対して出力する。(c) はこのときの記録画像で
ある。(d) はズームしているときのビューファインダー
７での見え方であり、21は同様に記録範囲を示す枠であ
るが、20に比べ枠が小さい。このとき記録範囲制御回路
13は(a) の画面のうち21の枠内の画面を出力するよう
に、記録範囲制御信号14を画像メモリ12に対して出力す
る。(e) はこのときの記録画像である。 【００１１】このように本実施例によれば、ズーム時の
画面を記録しているときでも、記録している画面の範囲
の確認と同時に一定の広い視野の画面の確認ができるビ
ューファインダーを持つことになる。 【００１２】 【発明の効果】以上のように本発明によると、ズームを
行い拡大図面の記録をしているときでもビューファイン
ダーの画面の視野を狭めるようなことはなく、したがっ
て狭められた視野の外側にある被写体に対しての記録の
チャンスを失うことのない優れたビデオカメラ付き画像
記録再生装置を実現できるものである。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の一実施例のビデオカメラ付画像記録再
生装置のブロック図である。 【図２】同ビデオカメラ付画像記録再生装置において、
磁気テープに記録する画面とビューファインダーに出力
される画面の関係を説明する図である。 【図３】従来のビデオカメラ付き画像記録再生装置のブ
ロック図である。 【符号の説明】 ２ 撮像素子 ７ ビューファインダー 10 固定レンズ 11 アナログデジタル変換器 12 画像メモリ 13 記録範囲制御回路 17 デジタルアナログ変換器 19 スーパーインポーズ回路

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 撮影時に記録する部分の範囲を任意に設
   定可能なビデオカメラ付き画像記録再生装置において、
   光軸方向の移動を行わず一定の広い画面をビデオカメラ
   の撮像素子に投射するための固定レンズと、前記記録す
   る部分の範囲を示す枠を作成する手段と、ビューファイ
   ンダーの画面に前記固定レンズを介して前記撮像素子に
   よって得られた一定の映像信号画面と前記記録する部分
   の範囲を示す枠とを合成して表示する手段と、前記撮像
   素子によって得られた映像信号の画面上から枠取られる
   記録する部分の範囲を制御する手段と、前記記録する部
   分を記録する記録手段とを具備し、撮影時に、記録する
   部分の範囲とその近傍を含む広範囲を表示すると共に記
   録する部分の範囲を枠で示し、前記枠によって任意に記
   録する部分の範囲が設定された前記記録する部分の画面
   を取り出し、この取り出した画面を記録することを特徴
   とするビデオカメラ付き画像記録再生装置。